平成 27 年度第4回
飾区男女平等推進審議会
議事録
日 時:平成 28 年1月7日(火)午後2時∼午後4時
会 場:飾区男女平等推進センター 3階洋室A
出席者:浅野委員、上田委員、大山委員、戒能委員、佐々木委員、佐藤委員、しま委員、
杉江委員、坪井委員、中西委員、野田委員、峰岸委員、向山委員、谷茂岡委員
山邊委員、柚木委員 (五十音順)16 名出席
事務局:内山総務部長、柴田人権推進課長、川上男女平等推進係長、男女平等推進係職員1名
㈱生活構造研究所2名
議 題:
(1)「男女平等に関する意識と実態調査報告書」について
(2)「第3回審議会におけるご意見整理」について 資料1
(3)「多様性の取り組み」について 資料2
(4)「男性を対象とした家庭・地域への参画推進事業の取り組み」について 資料3
(5)「第5次男女平等推進計画の体系案」について 資料4-1、4-2
(6)その他
<事前送付資料>
・資料1 飾区男女平等推進審議会(第3回)委員のご意見整理
・資料2 多様性の取組みについて 他自治体の状況
・資料3 男性を対象とした家庭・地域への参画推進事業について 他自治体の状況
・資料4-1 飾区男女平等推進計画(第5次)体系案(修正過程入り)
・資料4-2 飾区男女平等推進計画(第5次)体系案
・飾区男女平等に関する意識と実態調査報告書
・飾区男女平等に関する意識と実態調査報告書(概要版)
<当日机上配布資料>
・「平成 27・28 年度飾区男女平等推進審議会開催日程案」
・「幸せなママになるレッスン」チラシ
・飾区人権啓発紙『こんにちは人権 vol.8』
1 開会
会 長:皆さま、本日はお忙しいところ、平成27年度第4回飾区男女平等推進審議会にご出席
いただきありがとうございます。開会に先立ち、事務局から連絡事項があるようですので
お願いします。
事 務 局:審議委員の方から欠席等の連絡が入っておりますのでご報告させていただきます。本日は
1名の委員がご欠席でございます。出席委員は 17 名中 16 名で定足数に達してございます。
会 長:有り難うございました。最初に傍聴希望の方は本日ございますでしょうか。
事 務 局:本日の審議会には傍聴希望がございます。傍聴希望者は1名です。
会 長:審議会運営要領第2条「審議会の公開」に基づき、皆さまにお諮りします。本日の議事に
各 委 員:異議なし
会 長:では、傍聴を許可します。なお、傍聴人の方は、静粛を旨とするほか、お手元の注意書き
をお守りくださいますようお願いいたします。
それでは早速、議事に入っていきたいと思います。まず資料についてご説明をお願いいた
します。
事務局より資料確認
2 議題
(1)「男女平等に関する意識と実態調査報告書」について
事務局より、男女平等に関する意識と実態調査報告書ならびに概要版について報告
(2)「第3回審議会におけるご意見整理」について
事務局より、資料1について説明
(3)「多様性の取り組み」について
事務局より、資料2について説明
会 長:飾区が現在検討なさっている事業について、口頭でご説明いただきました。まず、区民
と区職員に向けた啓発ですね。そして教育現場、教育委員会などへの働きかけということ
でした。内容としては、LGBT とは何なのかというベーシックなところから始めたいとい
うことです。LGBT 関連は、東京では渋谷区と世田谷区が先行しているのですが、要綱、
条例などで日常生活の不利益を少しでもなくすという観点から進められています。ぜひご
意見、ご質問を伺いたいと思います。LGBT だけではなく、もう少し幅広く、ダイバーシ
ティという観点から捉えてほしいというようなご意見も、前回の審議会ではいただいてお
ります。
委 員:2つお聞きしたい点がございます。LGBT に関して、区職員の教育や啓発をなさるというこ
とですが、当事者の方がどのような形で相談にみえると想定されていますか?
もう一点は、先程、ヘイトスピーチのことを少しおっしゃっていましたが、私は、ヘイト
スピーチというのは民族の問題だけではなくて、その根底には、男女平等を妨げる、男女
差別の要素がすごくあると思っています。飾区にも在日外国人の方がたくさんいらっし
ゃると思いますが、飾区のこの男女平等の分野で、ヘイトスピーチについて何かできな
いかなと思いましたが、いかがでしょうか。
事 務 局:まず、LGBT の方が相談に来所した際の話ですが、区の職員が LGBT についての基本的な知
識を十分に持っているとは、現状では言い切れない状況です。文京区では、啓発カードを
使って各課の管理係長級への啓発を行ったという話も聞いております。受け入れ態勢をつ
くるという意味では、行政サービスの窓口に立つ職員が、LGBT についての正しい知識と
理解を持つことが必要だと思っております。その上で、当事者の方からの悩み相談などは、
専門的な方でないと対応は難しいと思われますので、頻度がどれくらいになるかは分かり
ませんが、これについては相談の機会を設けることを将来的に考えていければと思います。
2つ目のヘイトスピーチを含めた男女差別の話ですが、その分野はやはり飾区の人権施
り込んだほうがいいのかという点については、私は少し懐疑的ではございます。
ちなみに昨年度だったかと思いますが、金町駅等でそのような団体が街宣活動を行ったと
いうことを聞いておりますけれども、現在ではデモ行進のようなものは飾区内では起き
ておりません。
会 長:区職員への周知啓発ですが、カードだけではなくて、研修を行うことがより効果的だと思
います。当事者の方は自ら声を上げにくいため、どのようなニーズがあるかは今は分かり
ませんが、アパートを借りるときなど、お困りになって担当部署においでになる場合もあ
るかもしれません。
それから相談制度については、人権講座の講師に来ていただいた、原ミナ汰さんのような
専門性を持った人は極めて少ないです。大阪だったと思いますが、コミュニティスペース
を開放して、そこに集まることができるという取組があります。ただし、場を設けるだけ
ではなく、コーディネーターみたいな方についてもらうということも検討できます。
委 員:私自身、飾区にこの分野でもっとリードを取ってほしいと望んでいるのですが、今のご
説明を聞く限り、全体的に無難にまとめられてしまったという気がしています。ぜひもっ
と踏み込んだ、他の自治体の真似ではないことをやってほしいと思っています。また、パ
ートナーシップ証明書の発行は、飾区でも実施を検討されたのでしょうか。
事 務 局:渋谷区、世田谷区、文京区などから情報をいただいて、勉強させていただいているところ
ですが、渋谷区のような条例化の取り組みについては、現段階では、東京都、23 区内で
も追従してくるところがありません。パートナーシップ条例は、渋谷区の中の政治的な状
況ですとか、地域的な状況を鑑みてできたことなのかもしれません。
パートナーシップ制度は、そのまま飾区に適用できるわけではないと思いますので、
飾区はどちらかというと人情に厚い落ち着いた町というところがございますので、飾区
の地域性に適合したやり方を探っていきたいと思っています。その中で参考にできると思
っているのは、世田谷区や文京区の手法です。世田谷区は確か LGBT の議員の方がいらっ
しゃったり、LGBT 関係の会やサークルが多く、そのような中で動きが出てきたというこ
とを聞いております。
飾区の場合は、男女平等に関する意識と実態調査の中で、およそ 1.4%の方が性自認に
悩んだことがあるという結果が出ましたが、その具体的な内容や、そこに付随するニーズ
については、私どももまだ把握しておりません。パートナーシップ制度等については、現
状の次の段階で考えることも可能と思っております。
委 員:地域性もありますが、少数者のことをきちんと考慮することが、行政ならではの役割だと
思っています。「声がもっと大きくなったらやります」ではなく、そこを先回りして取り
組むということができないかと考えます。LGBT 以外にも、私が事実婚であるという話を
以前の審議会でも何度もしていますが、異性間でもパートナーシップ証明書のようなもの
がなくて、実際に困ることがあります。困っている当事者が実際にいるという事実を踏ま
えて政策づくりに反映させてほしいと思います。
なんだか今、LGBT がブームのようになっていて、「多様性」といえば「LGBT」、のように
思われています。本来、「多様性」というのは「LGBT」だけではなく、もっと厚みがあり、
広く捉えられるべきものです。
プライベートな話なのですが、10 月の後半から 12 月の初めまで、内閣府が実施している
「東南アジア青年の船」に参加しました。私はディスカッションファシリテーターとして、
11 カ国、320 人の青年を引率し、そのうち 35 人の青年に対して「保健教育」、特に日本と
ASEAN 諸国の HIV/エイズ対策についてのディスカッションプログラムを実施しました。東
南アジアの国々を周遊し、HIV/エイズに関連した施設の訪問などを行う中で、LGBT の話
とたくさんしました。日本は先進国の中で唯一 HIV の新規感染者が増え続けている国です。
他国の新規感染者数は下がる傾向にあるのに、日本だけは上がっている。そこにはなかな
か光が当たらないのに、一方で LGBT についてはブームみたいに取り上げられている。日
本の新規感染者は異性間の接触も多いのですが、同性間、特にゲイの男性たちの性的な接
触での新規感染者数はこのところ横ばい。もちろん、LGBT イコール HIV では全くないの
ですが、LGBT の話をするときにやはり HIV/エイズの啓発は切り離せません。葛飾区人権
啓発誌にも HIV 感染者を差別はしないという内容は書いてありますが、私が言いたいこと
は、多様性については何かひとつの課題だけにぽっと光を当てるのではなく、様々な問題
を同時に、包括的に取り上げていくことが非常に大事ということです。
会 長:HIV/エイズのところは、目標2の課題の健康支援の部分と、その中の若年者の健康という
部分で柱立てしておりますので、HIV/エイズだけではなく、性感染症全般というようなか
たちで入れ込むことは、人権施策推進指針とは別個にできるのかなと思います。
委 員:私が現役の頃はそのような実態調査は学校現場の中ではありませんでしたが、最近は飾
区で、性的マイノリティ等についての実態調査などはしておりますでしょうか。啓発をす
るとおっしゃいますが、実態がわからなくて啓発するより、実態を踏まえて啓発を行うの
が一番だと思います。
事 務 局:男女平等の実態調査の概要版の 18 頁をお開きください。性の多様性にかかわる調査は、
区の世論調査を含めて、今まで実施されておりません。今回の男女平等に関する意識調査
の 18 頁の内容が、性の多様性に関する初めての質問です。性自認に関して悩んだことが
あるかという質問ですが、「ある」と回答した方が、全体の 1.4%となっています。これ
は回答数でいいますと、1,161 人中 16 人です。これを飾区の人口に単純に当てはめま すと、約 6,000 人という大きな数になりますので、これを十分頭に入れながら、施策を考
えていきたいと思っております。
また、「セクシュアル・マイノリティという言葉を知っていますか」という設問も、今回
の調査で設けました。知っているという方が6割、今回はじめて知ったという方が約3割
弱ということでした。これが飾区で今、唯一持っているマイノリティに関する数字です。
委 員:意識を変えていく上での間接的なことなのですが、例えば、アンケートを取る際などに、
性別欄は男女となっていることが多いですが、それを聞かないという考え方と、あるいは
男女の他に、区別をなくしたい、というような選択肢を入れていくことが考えられます。
委 員:多様性については、教育現場、特に子どもたちへの支援を積極的に行う必要があると思っ
ています。飾区ではないのですが、似たような地域に、今いろいろな国籍の子どもがい
て、そこでは親御さんとのコミュニケーション方法や、食べ物についての宗教の考え方の
違いなど、学校現場における対応はすごく切実です。
あとセクシュアル・マイノリティについては、要するに、カミングアウトできないから深
刻なのですよね。見えないからという括りでは難しいのです。特に子どもたちのセクシュ
アル・マイノリティの活動をしている弁護士からも聞くところでは、やはり親にそれを言
えないということで、非常に苦しい深刻な状況におかれている子どもが少なくないという
ことです。確か神奈川県だったと思うのですが、教育委員会がすごく力を入れていて、い
ろいろな取り組みをしていたと思います。つまり、声が上がらないところにこそ深刻な被
害があるという認識で始めないといけないのではないかと思います。
会 長:委員、先程の事務局の答え、よろしいですか。
会 長:例えば、学校現場の教職員を対象にすると聞きやすいかもしれませんね。そういった子ど
もさんがいらして何か困ったことがあったかとか、どのように認識しているかなど、いろ
いろなことがあると思うのです。いじめなどの問題も含めて。そういった形で教育委員会
が動くことは可能なのではないかと思っております。
事 務 局:今年度、教育委員会指導室の人権担当指導主事と、ずっと調整を続けているところですが、
文部科学省が、「性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細やかな対応の実施等につい
て」という通達を出しております。それ以降の修学旅行での配慮等については、今、各学
校とも校長、副校長マターで検討しているということで話を聞いております。
委 員:私は、小学校の校長を務めておりますが、いま学校は、保護者もしかり、地域もしかり、
人間関係が本当に複雑・多様化しております。性別や年齢、国籍などは関係なく、どの子
もみな大事です。とにかく人権尊重の精神が第一です。そのような中で、学校は本当に日々
奮闘しておりますので、その点をお伝えできればと思いました。
会 長:本当にその通りだと思います。子どもが信頼をおける相手として、学校の先生の存在は大
きいと思います。
委 員:やはり多様性の議論の流れを聞いていると、先程も委員からお話がございましたが、多様
性、ダイバーシティ、イコール、LGBT、セクシュアル・マイノリティ、という集約のされ
方をされてしまうようです。
ほかの自治体の取り組みなどをみても同様です。確かに LGBT の問題が、これだけ取り上
げられるのは悪いことではないと思いますが、それがイコールダイバーシティと固定化さ
れてくることは、やはり少々問題が大きいと思います。
要するに、何の多様性、どこまでのどのような多様性かということが大事な問題だと思い
ます。万が一、この LGBT、あるいはセクシュアル・マイノリティの問題に結果的に特化
してしまうにしても、啓発パンフレットをつくる際などには、様々あるうちのひとつなん
だという位置づけがなされるとよいと思っております。
会 長:本日の資料の他自治体の取組事例は、事務局で、LGBT に特化して収集されたと思うので、
それぞれの実際の基本計画や条例が、多様性をどう捉えているというところまではカバー
していないのだと思います。
それでも今おっしゃったことは本当にその通りです。学校や地域社会の中でも外国籍の方
の問題、それから障害のある方や、生きづらさを感じている人、それから法律婚ではない
カップル、事実婚、その他の問題ですとか、考えつくだけでもいくつもあると思います。
それで私としては少し幅広に、多様性を広く捉えて、飾区として個性を出していく。つ
まり、少し先、半歩先を進むという、そういうスタンスを出していただければと思ってい
ます。
あと、そういう意味では、相談事業というものも、もう少し踏み出してはどうかなと思い
ます。やはり学校という場と、地域社会で生きている方にとっては、相談窓口であったり、
集う場があったりする方がカミングアウトにつながりますし、まわりの人たちの気付きの
機会にもなります。
(4)「男性を対象とした家庭・地域への参画推進事業の取り組み」について
会 長:男性が、家庭・地域への参画を進めるという事業なのですが、地域参画の中で参考になる
ような事例はなかったですか。
事 務 局:今のところないです。
会 長:地域参画も入っているわけですよね。今のところはそういうのは見当たらない。
事 務 局:3頁のこの3つ目の研究所ですね。こちらが地域参画ということで該当するかと。
会 長:これが NGO というか、男性の実質的なグループが、研究所という名前をつけて活動してい
る川崎市のケースですね。
委 員:男性向けの事業ということですが、男女平等を進めているのに、なぜ男と女に分けるのか
なと思います。男と女に分けるより、家庭では、育児の道しるべとか、家事の道しるべと
か、そういうことをきちんとやる、きちんと話し合うことが大事です。皆さん、男女平等
についてはそろそろ理解をしてきていると思うので、むしろどういうことが人間を育てて
いくのに必要かというしるべをつくって、その中で男女の役割や家庭の役割について決め
る方針を設けてもよいのではないかと考えます。
委 員:今、委員がおっしゃったことなのですが、最終的にそれが一番いいと思うのです。ただし、
そこにたどり着くまでに、男性を引き込んでいかなければならない。最終的に、男性向け、
女性向けというものをなくすために、段階的なことが必要です。この前、東京都の父親向
けハンドブックを飾区で配っていると聞いたのですが、私、これをもらったことがない
です。どこでどのような方法で配っているのですか。
事 務 局:母子健康手帳の配布先である保健所関係と聞いております。
委 員:それではおそらく手に取らないですよね。育児といえば母親、ということが刷り込まれて
いるので、父親向けのものを置いても、全く本当に手に取らない。父親はまず保健所に行
かない。手に取る機会がないから、これで啓発しているといっても、やはり広まらない。
そうであれば、母子手帳と一緒に強制的に渡すとか、ママを巻き込むとか、父親を育児に
参加させるためのガイドブックをつくるとか、そういった工夫も必要です。資料の3頁の、
ちちしるべという冊子に携わった人が私の友人なのですが、話を聞いたところ、やはりパ
パにばかり言っていても駄目だと。母親のほうから父親に対してアクションができるよう
なかたちにしていかないといけない。その辺りを考えて、最終的に男性向け、女性向けと
いう手法をなくす路線にいければいいかなと思います。
会 長:性別役割分業がなくなるまでには、すごく時間がかかると思います。日本はとりわけ。で
もそこに向かってということだと思います。
委 員:イクメンといったら理想的な父親、というイメージを定着させるのはまずいのではないか
と思います。イクメン自体も多様でいいし、ちょっと駄目なイクメンもいていい。なんと
いうか、理想的なイクメンのイメージを PR しようという動きは、もう少し弱くしてもい
いと思います。
委 員:同じような危惧をしていました。それこそイクメンというものがブームで、今の若い人と
言うとよくないかもしれませんが、社会がよしと評価するものに上手に自分を合わせて、
の間でもしているかというと、そうではない場合も多いように思います。家事にどんどん
参加しましょうということと同時に、お互い相手の生活や性格もきちんと尊重し合ってこ
その家事育児参画です。つまり、今一般的になっているイクメン像と同じことをするお父
さんがいいお父さん、というふうに社会が見るよ、というメッセージになってしまわない
ようにしてほしいと思います。
委 員:自治体もいろいろ苦労して、できる男、頑張るイクメンなどを打ち出していますが、私も
そういうものにかなり閉口していたので、確かにその通りだなと思います。
あと、先程の委員のお話を伺って思ったのですが、お父さん向けのコンテンツとして、本
当は何が一番求められているのだろうかということがすごく知りたいところです。例えば、
パンフレットよりも、生活技術、育児技術等の必要とされていることを動画配信するなど
が考えられます。
それからもうひとつは、もう少し若い人へのメッセージみたいなものがあってもいいのか
なと思います。あるいは、単身者、単身高齢者になったときにも、その技術が使えます、
というような、いわゆる生活技術のような発想があってもいいのかなと思います。
委 員:私は戦前の生まれなので、はっきり言ってよくわらないのです。でも今、若者をみている
と、かなり育児にしても何にしても、男女平等が浸透していると思います。やはり夫婦の
中で子どもを育てるときに、いちいち平等と決めないで、お互いの中できちんとルールを
決めてやっていればいいのではないかと思うのです。残りの人はいくら言ってもわからな
いと思うのです。教えたから直るかと言ったら、私は直らないと思います。やはり環境が
大事で、大勢がこうなっているとなれば、自然にそれに従っていくようになるので、そう
いう環境づくりが一番大事だと思います。少し古い人間で申し訳ないけれども、そのよう
に感じたので一言言わせていただきました。
委 員:私も戦中生まれでして、先輩、大先輩の方、この場にはいらっしゃるかと思うのですが、
今、委員がおっしゃったような環境を整えることが大事だと思います。子どもの教育で言
うと、先程の LGBT の話になりますが、2∼3日前、テレビに LGBT の方が出ていらっしゃ
って、いろいろご意見をおっしゃっていました。ノルウェーでは子どもの時から LGBT に
対する理解を深める教育をしているそうです。やはり環境と子どもたちへの教育だと思い
ますので、その辺りを検討していただければと思います。
会 長:環境という言葉で表現していただきましたけれども、やはり社会の認識が変わっていくと
いうことが大事ですし、そのためには学校教育を含めて教育が大事です。あとはメディア
の問題もあります。お手元の、国の第4次男女共同参画基本計画をご覧ください。第3次
計画のときは男性、子どもという分野があったのですが、それがなくなりました。その代
わりに第2部の第1分野で、「男性中心型労働慣行等の変革と女性の活躍」というものが
できました。やはり長時間労働の問題が一番大きい。家庭参画しようにも、会社から帰れ
ないのでは意味がありません。そして実は女性も、ほかの国々と比較しますと長時間の労
働をしております。
それから項目の2番目に出てくるのが、家事・育児・介護に男性が参画可能になるための
環境整備なのですが、今、皆さんで議論していただいております内容は、まさに環境です。
それから3番目に、男女共同参画に関する男性の理解の促進です。諸外国と比較して男性
の家事時間、育児時間が著しく低い。それから育児休業も2点何パーセント程度しか取っ
ていない状況です。やはり働き方を変えて、それから参画が可能になるような環境づくり
が必要です。
そして、国の計画ではポジティブ・アクションにも言及しています。男性が家庭に参加で
きていない状況の裏で、女性もやはり職場への参画率が低いわけです。そういうことを両
飾区でもこれからご検討されると思いますが、父子手帳に限らず、先程の動画配信な
どを行うのであれば、生活技術を必要としているのは、既婚男性だけでなく、単身女性、
それから子どもや高齢者もこれから必要になると思います。どのようなことをすれば本
当に効果的なのかということを、もう少し皆さまのご意見を伺って進めていく必要があ
ると思います。
(5)「第5次男女平等推進計画の体系案」について
事務局より、資料4-1、4-2について説明
会 長:資料の体系図について、表現や組み立ての内容について、ご自由にご意見、ご発言くださ
い。どうぞよろしくお願いします。
委 員:二点ございます。まず一点目は、多様性の取り組みですが、LGBT や国籍の問題だけに特化
するということを否定するわけではないのですが、発達障害についても取り組むご予定が
あるかを伺いたいと思います。
発達障害の方は、知能が非常に高い方もたくさんいらっしゃいます。知能が高いゆえにコ
ミュニケーションが難しく、社会に出てから対人関係に悩み、仕事が続けられなくなり、
本人もその認識がないままどんどん経済状態が悪くなり、社会保障が必要になる、という
場合が多いと思っております。どこに相談していいかわからないということが、貧困につ
ながる原因でもあると思うので、多様性の中で発達障害についても取り組んでいただけた
らと思います。
また、二点目ですが、町会の学習会に出席したときのお話ですが、飾区の警察署の方か
ら、飾警察署か亀有警察署かは忘れてしまったのですが、管轄内でストーカー事例が非
常に多いと伺いました。ストーカーというのは、元交際相手など相手が特定できるケース
や、そうではないケースもあり、どこにどう相談していいわからないということが非常に
大きな問題です。
事 務 局:発達障害についてはまだ十分ではないと思いますが、多少認識が足らない部分もあります
ので、これについてはまた勉強させていただきたいと思います。
ストーカー事例ですが、これは基本的にはまず刑法犯であるということで、警察の生活安
全課が第一義の相談、対応窓口になっています。当センターで該当する事例と言えば、DV
相談に見えた方からストーカー被害に関するご相談があった場合、警察への引き継ぎ等を
行います。
委 員:警察の窓口というのはよくわかるのですが、警察というのは非常に敷居が高いわけです。
一旦だれかに相談したいというその機会を、ぜひ窓口として設けていただければと考えて
おります。
委 員:特別支援教育についてなのですが、東京都のほうから第3次特別支援計画というのが出て
おりまして、東京都の小学校は平成 30 年度にすべての小学校に特別支援教室を置くこと
となっています。昨年度からモデルケースがたくさん出ており、飾区はそれに先駆け、
平成 28 年度、今度の4月から特別支援教室を置きます。これは知的なレベルはあるお子
さんでしかし人との関係がうまくいかないですとか、どうしても衝動性があるですとか、
いろいろと学習に集中して取り組めないお子さんなどが対象になります。
今現在は発達障害のお子さんのために通級があります。通級とは通級学級です。飾区で
は8校ありまして、そこにわざわざ通級していたのです。今度からはすべての小学校に特
別支援教室が置けるので、通級をしないで済むということです。私が今いるよつぎ小学校
にも特別支援教室ができます。
ただ、人的配置がかなり厳しいところがあるので、今、教育委員会と相談していますが、
飾区はほかの区よりも先駆けて手厚くやる予定でありますので、皆さまご期待ください。
会 長:情報を提供していただき、有り難うございます。
先程のストーカーのお話ですが、ストーカー行為等の規制等に関する法律が 2013 年に改
正され、また第8条には、婦人相談所その他の適切な施設に対する自治体の支援の努力義
務について記載されています。
実際の運用は警察に返すということですが、今、委員がおっしゃったことはとても大事で、
敷居が高いということと、その前に話すところがないということなのです。飾区では今、
女性のための相談事業は民間に委託されていますが、その委託先だったら十分できます。
自治体には努力義務があるのだという意味では、DV 基本計画の範囲の中で書くべきこと
だとは思っています。
委 員:体系図について、「目標」「課題」「施策の方向別」と分類されているのですが、「課題」と
いうのは、これは本当に課題と呼べるのだろうかと思いました。「課題」というのは今あ
る課題、解決されるべき問題かと思うのですが、これはどちらかというと、「大目標」「中
目標」のように理解できます。ここの整理が必要ではないかと思います。
そしてもう一点、体系図の一番下の、「男女平等推進、男女共同参画のために」という表
現に違和感があります。この体系図の内容すべてが男女平等推進、男女共同参画のために
できているものですよね。この部分は国の男女共同参画基本計画ともすり合わせると、「推
進体制の整備、強化」とまとめられるのではないかと思います。
また、女性のための就業支援に、起業支援も入れたらどうかなと思いました。女性が自分
でビジネスを始める手助けという視点も入れたらいかがでしょうか。
会 長:課題というところをどう表現するか。課題というのは前からずっとこういう組み立てです
よね。
事 務 局:第2次計画くらいからこのような階層組みをしております。
会 長:ひとつひとつ細かく見ていくと、必ずしも統一感がないというか、整理がもうちょっと必
要かなと思います。まさしく第5次の課題は何かということを明示的に表す、ひと目でわ
かる状態になればいいと思います。もう少し事務局でご検討いただきたいと思います。
委 員:以前から同様ということであれば、今すぐに変えてほしいとお願いするわけではないです
が、ご検討くださいということで発言しました。
委 員:課題と施策の方向の関わり具合についてですが、内容はわかるのですが、施策の方向とい
う概念の使い方が私にはちょっとわかりにくいです。課題の中身を細かくしていったもの
が施策の方向ですよね。少し引っかかります。
会 長:その辺りももう少し整理が必要だというご意見と伺いました。
委 員:この表の表題が、飾区男女平等推進計画体系(案)となっておりますけれども、ここに
は児童の貧困については含まれないのでしょうか。預金ゼロの世帯が今3割になろうとし
ています。それに伴って児童の貧困が非常に増えていると聞いています。
会 長:母子家庭、父子家庭の問題にもつながってきますね。貧困、大事な問題だと思います。子
どもということでは出てこないかもしれませんけれども、母子家庭とか、父子家庭とか、
事 務 局:体系図中の位置付けといたしましては、仕事と子育て、介護等々の両立支援の中で括られ
るものなのかなと思っておりますが、具体的に児童に対する施策をここの男女平等推進計
画の中に包含するかどうか、なかなか難しいのかなと思っておりますが、少し検討させて
ください。
会 長:子どもだけでは生きていけませんので、やはり親の問題とつながっています。ポイントは、
やはり貧困という現代的な、今まさに直面している問題を男女平等推進計画に、もう少し
前面に出るようなかたちでいかないと、課題の解決にはならないと感じます。
委 員:私も全く同じことを聞きたかったのですが、それに加えて、子育て段階に入るより前の、
単身の若年女性の貧困というものの深刻さは、もうまさに社会状況の問題なので、それを
入れないのはまずいのではないかと思います。
委 員:体系図についてですが、何をするために、どのような迫り方をして、どういった施策で目
標に迫るかという、構造図があると大変わかりやすいかなと思います。
会 長:今のご意見は先程の委員のご意見とも通じるところがあります。目標を達成するための道
筋を明らかにする。そのためには図式化というのは本当にわかりやすい。
それから重点事業についてですが、大事ですよということを、セールスポイントとして強
く打ち出す必要があるかと思います。そして特に男性の家庭生活部分については、もう少
しパンチの利いた表現にしたいなと思います。
本当に活発にご意見を出していただきまして有り難うございました。5分前になりました
ので、この辺でご意見をいただく時間は終わりにさせていただきたいと思います。
委 員:時間がないのに申し訳ありません。「幸せなママになるレッスン」というチラシがあるの
ですが、こんなに男女平等について検討しているのに、なぜ、ママ限定のチラシになって
いるのか、ちょっと意味がわからなくなってしまって。やはり男性もこういったところに
一緒に参加する、ご夫婦で参加することでお互いの理解ができるのではないかなと思いま
す。
会 長:これ、1月 15 日から始まって、もう募集はかけています。でも冒頭でそういう呼び掛け
をするとか、男性の参加をまた呼び掛けるとか、そういうことは可能かもしれませんね。
それでは次回開催日程について事務局よりお願いいたします。
3 次回開催日程等
事 務 局:次回、第5回の開催は2月 16 日です。計画の内容につきましては、本日いただきました
ご意見をもとに、会長と再調整させていただいた上で、骨子案を作成したいと考えており
ます。本日の協議の内容に加えて、さらにご意見をいただける場合は、1月 14 日までに
事務局までファックスをいただければ非常に有り難く思います。
そして2月に検討させていただいた骨子案をもとに3月の区議会の総務委員会で庶務報
告を行う予定です。その後、各課の掲載事業のヒアリングに入ります。4月には公募委員
の皆さんの任期が6月末で終了となることから、新委員の改選手続きに入り、5月の審議
会で計画事業の検討に入りたいと思っております。その後、7月には計画原案の検討とい
うことで本格的な内容、計画書の中身に入る予定です。
クスで出してくださいということです。このメンバーで審議をするのは2月 16 日が最後
ですか。
事 務 局:このメンバーでの審議は今年の5月の審議会までが最終になります。
会 長:3月の開催はどのような形で行いますか。
事 務 局:資料配布のみです。お集まりはいただくことはございません。
会 長:今回の計画内容に関するご意見の扱いについては、私と事務局にお任せいただけますでし
ょうか。よろしくお願いいたします。どうも熱心にご議論いただきまして有り難うござい