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ドル 円 (2) 週末の海外市場 週末のドル円は 日銀総裁が金融政策からの出口戦略の検討に言及 (2019 年度ごろに出口戦略を検討するのは間違いない ) し 日欧市場で円高が進んだ流れを引き継いだ 米国の保護主義的な貿易政策が米景気の先行き不透明感を招き 円など主要通貨に対するドル売りが続き 一時

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ドル・円(1)

【先週レビュー】 先週レポートで≪今週は、パウエル 米連邦準備理事会(FRB)議長の議 会証言を受け、米金利・株価がどのよ うに動くか見極めようとしている向 きが多い。 ~中略) 一方、金利上昇をNY株価が嫌気し たり、地政学リスクがクローズアップ すると、上値は抑えられやすい。また、米商務省は16日、輸入制限の6案を公 表。全輸出国を対象にした場合、日本を含む各国に広く影響が出る。輸入制限は、 米通商拡大法232条に基づくもので、海外からの輸入増加が「国家安全保障の 脅威になる」と判断すれば大統領に発動権限を認めている。同法の規定により、 トランプ氏は鉄鋼を4月11日まで、アルミは19日までに結論を出す。11月 の中間選挙の前哨戦となる東部ペンシルベニア州の下院補選(3月13日投票) 直前の発表を検討していると報じられており、ドルの戻りは売られやすい。 ~中略)欧州中央銀行(ECB)が22日に公表した1月25日の理事会の議 事要旨では、政策の正常化の伝達スタンスを変更するのは時期尚早との考えが示 されていた。ユーロの弱地合いがドルの下値支持要因。イタリアの総選挙が3月 4日に迫っており、反体制派政党「五つ星運動」に関する観測報道などで政治不 安が再燃すれば、ユーロは売られる可能性。 5日には、イスラエルのネタニヤフ首相とトランプ大統領の会談が予定されて おり、地政学リスクの変化にも注意≫としたが、先週は、パウエル米FRB新議 長の議会証言では、市場の想定よりもタカ派の内容となり、米債利回り上昇と共 にドル買い圧力が広がった一方、利上げペースの加速を警戒して、世界的に株式 市場が下落。リスク回避の円買いにつながった。さらに、トランプ大統領が鉄鋼 とアルミに関税賦課と発表。保護主義台頭を警戒して株安と円高が加速する展開 となった。英国はEU離脱交渉の進展が難航、週末には独SPD党員投票とイタ リア総選挙など欧州リスクも警戒された。

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ドル・円(2)

【週末の海外市場】 週末のドル円は、日銀総裁が金融政 策からの出口戦略の検討に言及(2019 年度ごろに出口戦略を検討するのは 間違いない)し、日欧市場で円高が進 んだ流れを引き継いだ。米国の保護主 義的な貿易政策が米景気の先行き不 透明感を招き、円など主要通貨に対するドル売りが続き、一時105円24銭と 2016年11月10日以来、ほぼ1年4カ月ぶりの円高水準となった。 米国による鉄鋼とアルミニウムの追加関税の導入は、米国内の素材価格上昇に つながりインフレ圧力を強め、米経済成長が鈍るリスクがあるとの見方が多く、 ドル売りにつながった。 ロス米商務長官が2日、輸入関税引き上げは「全ての国に適用されるだろう」 と述べた。米国に対する対抗措置を表明する国が増えそうだと警戒され、貿易摩 擦で世界景気が減速するとの観測が高まっている。国際通貨基金(IMF)が2 日、対抗措置をとらずに貿易摩擦を解決するよう各国に要請。4日投開票のイタ リア総選挙やドイツの大連立継続の是非を問う独第2党の党員投票もあり、先行 きを見極めたいとして取引を見送るムードが広がり、ドル円は、105円台を維 持。CFTC建玉明細(2/27 現在)によると大口投機家玉は、96,651枚の 売り越し。前週(108,338枚の売り越し)から縮小。 週末のNY株式市場は、4日続落。トランプ大統領が前日に鉄鋼とアルミニウ ムに輸入制限をかける方針を示し、中国などとの貿易摩擦が強まるとの警戒感が 引き続き米国株の売りを誘った。もっとも急速な下げが続いたため、取引終盤に かけて下げ渋った。週末にはイタリアで総選挙が実施されるほか、ドイツでは第 2党、ドイツ社会民主党(SPD)がメルケル首相率いる中道右派のキリスト教 民主・社会同盟(CDU・CSU)との大連立継続を問う党員投票の結果が判明 する。欧州政局の先行き不透明感の強さも株式などリスク資産には重荷だった。 NYダウは、24,538.06ドル(前日比-70.92ドル)。 ナスダック総合指数は、7,257.867ポイント(前日比+77.306)。

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ドル・円(3)

【今週見通し・戦略】 今週は、政治ファクターの強まりと、それを受けた株価の反応が焦点。米国で は6日のテキサス州を皮切りに、11月の中間選挙候補者を決める予備選が始ま る。米国が「選挙モード」入りする事となり、マーケットが政治ファクター主導 となりやすい。週末にはイタリアで総選挙が実施され、ドイツでは第2党、ドイ ツ社会民主党(SPD)がメルケル首相率いる中道右派のキリスト教民主・社会 同盟(CDU・CSU)との大連立継続を問う党員投票が行われた。イタリア上 下両院の議員を選ぶ総選挙は4日午後11時(日本時間5日午前7時)、投票が 締め切られ、5日午前(同5日午後)にも大勢が判明する見通し。ドイツ第2党 のドイツ社会民主党(SPD)は4日、メルケル首相が率いるキリスト教民主・ 社会同盟(CDU・CSU)との連立合意を党員投票で了承したと発表。5ヶ月 以上続いた政治空白はようやく収束する。とりあえず、懸念されていた欧州発の リスク加速は避けられそうで、一旦は、先週末にかけて急速に進んだリスク回避 の巻き戻しも想定される。心理的節目105円が下値支持として意識されている ものの、自律反発以上の戻りは望み薄。107円が上値抵抗に変化。 トランプ大統領は1日、鉄鋼輸入品に25%、アルミニウム製品に10%の関 税を課す方針を来週発表すると明らかにした。高関税は、貿易戦争に繋がる可能 性がある上、米物価高を招く可能性。27日にパウエルFRB議長は議会証言で、 米景気の力強さに言及して、さらに緩やかな利上げが適切との見解を表明した事 で、追加利上げ回数が高まる可能性も出てきたとの見方も広がったが、インフレ 圧力の高まりから、株価が不安定な中、利上げせざるを得ない状況となるとマー ケットの波乱要因となる。 韓国大統領府は4日午後、文在寅大統領が北朝鮮に派遣する特使団として、首 席特使となる大統領府の鄭義溶国家安保室長ら5人を発表。5日から1泊2日の 日程で訪朝する。大統領府は「6日午後の帰還後に米国を訪問し、米側に訪朝結 果を説明する」と表明。イスラエルのネタニヤフ首相は、5日にトランプ大統領 と会談予定。北朝鮮や中東の地政学リスクの行方を見極めるヒントが出るか否か に注目。 中国で5日から20日まで全国人民代表大会(全人代)が行われる。憲法改正 案の採決は11日に行われ、国家主席と国家副主席の任期を2期10年までとす る規定が撤廃される見通し。

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東京金(3/2 帳入値:4,474 円)

【先週レビュー】 先週レポートで≪NY金は、米連邦公開市 場委員会(FOMC)議事録で利上げ見通し が示され、米国債利回り上昇に伴うドル高を 嫌気しているが、財政赤字拡大に対する懸念 があることや、米大統領経済報告で貿易赤字 に強い不満「為替レートでの調整が一つの重要な機能になる」が示されており、 ドルの上値・NY金の下値は、それぞれ限定的と見る。地政学リスクも、金の下 値支持要因≫としたが、先週のNY金(4月限)は、ドル安を受けて反発して始 まったが、パウエルFRB議長による初の議会証言で、「昨年末から経済の力強 さが増し、インフレ率が目標に向かうとの自信が深まった」と発言。利上げペー スの加速もあり得るとの観測が浮上し米長期金利が上昇したことから円売り・ド ル買いが先行し、NY金は急落。その後、堅調な米経済指標を受けてドル買いが 進み、NY金は2017年12月29日以来の安値を付けた。しかし、トランプ 大統領が鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の関税を課す意向を表明、貿易戦 争の激化を懸念し、米株価が急落。リスク回避の高まりから円高ドル安が急速に 進んだ。 東京市場は、NY金の下落に加えて、円高進行に下押された。1月9日高値を 起点にした下降チャネル継続。 週末のNY金(4月限)は、堅調。ドル安を受けて買い優勢となり、修正高と なった。米10年債利回りは上昇し、ニューヨークダウが続落する環境下、堅調 な値動を維持。CFTC建玉明細(2/27 現在)によると大口投機家玉は、17 8,718枚の買い越し。前週(190,922枚の買い越し)から縮小。 【今週見通し・戦略】 NY金は、200日移動平均線を維持。欧州リスクが一服し、雇用統計が強気 となれば、再度、3月利上げを織り込む動きも想定されるが、下値は限定的とな ろう。北朝鮮・中東の地政学リスクや、貿易戦争に伴う物価高が米利上げ継続に 繋がり、株価下落リスクが高まる可能性を考慮すると、押し目買い戦略維持とし たい。

(5)

東京白金(3/2 帳入値:3,287 円)

【前週レビュー】 先週レポートで≪金同様、米利上げ動向の 行方が焦点。独自要因では、南アのラマポー ザ大統領は16日の演説で、「停滞した経済 を立て直す」と述べた。また新政権は高い失 業率や財政赤字の改善に取り組むと強調し、 汚職の捜査にも取り組むと誓ったが、かなりの部分、織り込み済み。南ア・ラン ドの上昇の継続性がポイント。英JM報告では、2018年も小幅な供給過剰に なるとの見通しを示しており、上値抑制要因≫としたが、先週のNY白金(4月 限)は、ドル安を受けて小反発して始まった後、パウエルFRB議長の議会証言 を受けて利上げ観測が強まり、ドル高に振れたことに圧迫され下落。売り一巡後 は金の下げ一服につれ高となって下げ幅を縮小する場面もあったが、トランプ大 統領が鉄鋼製品やアルミ製品に関税を課す方針を発表したことをきっかけに株 価が急落したことを受けて売り優勢となり、1月4日以来の安値を付けた。 東京市場も、NY白金安や株安を受けて大幅安。1月高値を起点とした下降ト レンド継続となっている。 週末のNY白金(4月限)は、反発。ドル安・金高を受けて買い優勢となり、 修正高。株安が戻りの足かせとなり、970ドル台前半で上値を抑えられた。 CFTC建玉明細(2/27 現在)によると大口投機家玉は、41,751枚の買 い越し。前週(41,753枚の買い越し)から縮小。 【今週見通し・戦略】 2月の米新車販売台数は年率換算1708万台となり、前年同月の1750万 台から2.4%減少。事前予想の平均は1690万台。米自動車業界は鉄鋼・ア ルミニウム輸入への関税賦課により、米国内の自動車販売減少がこの先も続く可 能性があると警告。 株価下落が一服なら、白金市場も自律反発が期待されるものの、金と比べると 上値は限定的となりそう。

(6)

東京ゴム(3/2 帳入値

191.5 円)

【先週レビュー】 既存レポートで≪1月16日高値~2 月16日安値までの下げ幅に対する38. 2%戻しは193.4円。半値戻しは1 97.8円。 1-3月で実施されていた3ヵ国(タ イ・インドネシア・マレーシア)の輸出 削減期間が終了するが、延長されなけれ ば4月以降に輸出削減分が市場に放出される恐れが上値抑制要因。ドル円の10 5円の攻防と合わせて、延長の有無に注視したい≫としたが、先週は連休明けの 上海ゴム市場が堅調に始まったことを受けて、195円を超える場面もあったが 上値は重く、週末にかけて反落。トランプ米大統領が鉄鋼とアルミに関税賦課と 発表。保護主義台頭を警戒して株安と円高が加速する展開となり、連れ安となっ た。原油安も一因。 【全国生ゴム営業倉庫在庫】 2月20日現在の全国営業倉庫生ゴ ム在庫は、1万4877トンで、同月1 0日時点に比べ79トン減少。昨年10 月10日以来の減少となった。11~2 0日の入庫が646トン、出庫は725 トン。ただ昨年10月10日時点の在庫 である5302トンと比べ、4カ月で約 3倍弱の数値。 【今週見通し・戦略】 先物価格は産地価格より割安な水準となった事で、円高・株安が一服すれば、 自律反発も期待されるが、内外在庫の増加傾向に加えて、タイ、インドネシア、 マレーシア3ヵ国による輸出削減(1~3月で輸出量を 35 万トン削減)も効果 が薄く、輸出削減が3月末で終了するならば、4月以降、輸出削減で溜まった在 庫が各生産国から輸出される可能性を考慮すると、戻り売り基調継続。

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東京米国産大豆(3/2 帳入値:48,520 円)

【先週レビュー】 先週レポートでは≪USDA農業ア ウトレットフォーラムで、作付面積は前 年度を下回る見通しが示されたが、大豆 は作付けが4月後半のため、材料視され るのはまだ先になりそう。東京市場は、 引き続き流動性に難がある状況が継続≫ としたが、先週のシカゴ大豆(3月限) は、アルゼンチンで乾燥した天気が続く中、ブラジルの豊作がアルゼンチンの減 産を相殺するとの見方が浮上したこともあって小反落して始まった。その後、ア ルゼンチン産地で今後1週間、まとまった雨量を伴う雨が降る可能性は低いとの 予測が発表されたことで続伸。さらに、週間輸出成約高が好調な数字となったこ とや、アルゼンチン産地の乾燥による生産高下方修正観測が支援材料。買い優勢 が続く展開となった。東京市場は、閑散商いのなか、週末に上昇。 週末のシカゴ大豆(5月限)は、続伸。アルゼンチン産地の乾燥懸念と同国 の生産高下方修正観測が買いを支援するなか続伸。大口成約も買いを促した。 CFTC建玉明細(2/27 現在)によると大口投機家玉は、155,357枚の 買い越し。前週(106,866枚の買い越し)から拡大。 【米農務省発表の週間純輸出成約高(2月22日までの一週間)】 大 豆:98万トン(事前予想レンジ:30万~80万トン) 【今週の見通し・戦略】 8日に米農務省需給報告。世界需給報告でアルゼンチン産の生産高が2月予 想の5400万トン(1月の予報は5600万トン)から、どれだけ下方修正が あるかが注目。アルゼンチンのブエノスアイレス取引所は、同国の大豆生産高見 通しを4700万トンから4400万トンに下方修正。一方、ブラジル産大豆は、 生産予想である1億1200万トンを上方修正するかが注目。ブラジル油種加工 協会は、1日に昨年12月の予想1万0950万トンから1億1470万トンに 引き上げた。前年の1億1380万トン(推定)を上回る豊作予想。 米国関税措置に対して、米国産穀物に関する報復が行われると売り要因。

(8)

東京とうもろこし(3/2 帳入値:22,770 円)

【先週レビュー】 先週レポートでは≪3月限は28日 に受け渡し通知開始日を迎えることか ら、週半ばから手仕舞い売りを警戒した い。 心理的節目370㌣水準が上値抵 抗≫としたが、先週のシカゴコーン(3 月限)は、米プレーンでの乾燥に対する 警戒感が強まり、シカゴ小麦が上値追い となったことに追随高して始まった。その後も、米農務省(USDA)大口成約 や、米プレーンでの乾燥に対する警戒感を受けたシカゴ小麦市場の堅調な足取り に追随して続伸。さらに、米プレーンでは今後1週間は乾燥した天気が広がるこ とに加え、気温も平年を大幅に上回る可能性があるとの予測が発表され、上げ幅 を拡大。 東京市場は、シカゴコーン堅調が支援材料となったものの、円高進行が勝り、 下落した。 週末のシカゴコーン(3月限)は、小幅反落。今週に入ってから大幅続伸とな っていた小麦市場が週末前の転売を受けて反落に転じたことを受けて売り優勢 となった。CFTC建玉明細(2/27 現在)によると大口投機家玉は、214,4 92枚の買い越し。前週(165,932枚の買い越し)から拡大。 【米農務省発表の週間純輸出成約高(2月22日までの一週間)】 コーン:175万3000トン(事前予想レンジ:75万~130万トン) 小 麦: 38万2500トン(事前予想レンジ:35万~60万トン) 【今週の見通し・戦略】 8日に需給報告。弱気要因は織り込み済みだが、短期的に上昇が続いていたた め、利食いの後付け材料になる可能性には注意。米農業アウトルックフォーラム で作付け意向面積は9000万エーカー(前年度9020万エーカー)、生産高 は143億9000万Bu(前年度146万0400万Bu)とそれぞれ減少予 想。徐々に作付面積に市場の関心は移行する。

(9)

東京原油/ガソリン/灯油(1)

【先週レビュー】 先週レポートでは≪NY原油は、株 価下落が一服して自立反発。1月高値 ~2月安値までの下げ幅に対する6 1.8%戻しを達成。ブレント原油は 半値戻しに留まっており、NY原油の 現物需給の引き締まりを示唆。 過去の季節傾向では、暖房需要期が 終了し、夏のガソリン需要が始まる端 境の春に安値を付ける傾向。米在庫減少が材料視されているが、徐々に在庫の変 化は増加に転じていく時間帯に。株価がさらに上値を試す流れとなれば、1月高 値も意識されるが、中東の供給障害を伴う地政学リスクの高まりがなければ、ダ ブルトップとなる可能性も≫としたが、先週のNY原油(4月限)は、週末にサ ウジアラビアのファリハ・エネルギー相が来年以降もロシアを含めた生産調整を 続けることを示唆したことや、株高を好感した買いで続伸して始まった。その後、 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で楽観的な景気見通しを示 したことからドルが上昇し、株価が軟化したことが圧迫し反落。さらに、米エネ ルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が増加したことや、シェール オイルの増産を背景に米原油生産量が週次の統計開始以来の最高水準を再び塗 り替えたことで、下げ幅拡大。 週末にかけてトランプ大統領が鉄鋼とアルミに関税賦課と発表し、保護主義台 頭を警戒して株安と円高が加速する展開となった事も、原油市場の下げの一因と なった。 【米石油リグ稼動数】 米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが2日公表した統計によると、同日ま での1週間の国内石油掘削リグ稼働数は、前週比1基増の800基となり、20 15年4月以来の高水準となった。稼働数の6週連続増加は昨年6月以来。 原油価格が3年ぶりの高値に近い水準で推移していることから、今年の設備投 資計画を引き上げる掘削会社が増えている。

(10)

東京原油/ガソリン/灯油(2)

【週末のNY市場】 週末のNY原油(4月限)は、小反 発。時間外取引から売りが優勢で小安 く推移し、日中取引開始後も弱含みで 推移した。ただし、心理的節目60ド ルを維持したことで、テクニック要因 からの買いや、ドル安を背景にした買 いが優勢となり、小高く引けた。 CFTC建玉明細(2/27 現在)によ ると大口投機家玉は、原油が前週(689,366枚の買い越し)から縮小。ヒ ーティングオイルが前週(21,136枚の買い越し)から縮小。改質ガソリン が前週(79,232枚の買い越し)から縮小。 【NY原油見通し】 NY原油は、2014年6月高値~ 2016年2月安値までの下げ幅に 対する半値戻しで頭打ち。修正局面入 りとなっている。 過去の季節傾向では、暖房需要期が 終了し、夏のガソリン需要が始まる端 境の春に安値を付ける傾向。減少して いた米在庫も、増加傾向に転じ始めて いる。中東の供給障害を伴う地政学リ スクの高まりがなければ、現在形成し ている三角保合いは下放れのリスク が高いと見る。 その場合の下値目標は、2月安値~ 心理的節目55ドル。 5日のトランプ大統領とイスラエ ルのネタニヤフ首相会談の行方にも注意。

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東京原油/ガソリン/灯油(3)

【EIA米週間在庫(エネルギー情報局)】 前週比 原油 4億2350万バレル 301万9000バレル増加 クッシング 2879万バレル 121万8000バレル減少 ガソリン 2億5182万バレル 248万3000バレル増加 留出油 1億3799万バレル 96万バレル減少 原油生産量 1028万3000バレル 1万7000バレル増加 製油所稼働率 87.8% 前週比0.3%減少 【製油所稼働率】 石油元売り・精製各社の製油所で停止中のトッパー(常圧蒸留装置)は2日現在、 停止中のトッパー(常圧蒸留装置)は1基、現有能力(30トッパー・日量351 万8,800バレル)に対する停止率は3.4%で変らない。 停止能力の内訳は、東日本がゼロ、西日本は 12 万バレル。

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東京原油/ガソリン/灯油(4)

【東京ドバイ原油】(3/2 帳入値:39,020 円) 先週レポートで≪海外原油市場は堅調だ が、円高ドル安が続いており、東京市場は一 目均衡表の雲で抵抗を受けるか?≫とした が、先週の東京ドバイ原油は、週前半は堅調 となったが、週後半はNY原油安を受けて反 落。1日に新甫8月先限は39,980円と 下鞘発会した事で、先限つなぎ足では、GAPを空けての下落となった。下げ過 程で空けたGAPが上値抵抗帯。2017年10月10日安値~心理的節目37 000円が下値支持帯。 【バージガソリン】(3/2 帳入値:54,510 円) 石油連盟週報(2月18日~2月24日) によると、ガソリンの週末在庫は、前週比前 週比0.7%増の164万7145キロリッ トル。週間原油処理量は、1.0%減の36 4万2759キロリットル。出荷量は、ガソ リンが2.1%減の90万9388キロリッ トル。先週レポートで≪55000円の下値支持が意識され始めているものの上 値も重い。灯油と比べて上値の重い印象≫としたが、先週は海外原油安も円高で、 レンジ下放れで下げ加速となった。心理的節目55000円を早々に回復できる か否かが焦点。 【バージ灯油】(3/2 帳入値:54,800 円) 石油連盟週報によると、週末在庫は、前週 比4.3%減の119万9288キロリット ル。 出荷量は4.9%減の50万8674 キロリットル。先週レポートで≪価格帯別出 来高の厚い雲の下限が上値抵抗として意識 される流れ≫としたが、先週は海外安+円高 加速で反落。2月安値を維持できるか否かが焦点。

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週間予定(3/5~3/11)

■「チャート画像は、株式会社みんかぶ社の Win-Station(R)によるものです。当該画像 の著作権は、同社に帰属します。」

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東京パラジウム 3,330.0 -194.0 (-5.5%) 1,721 1,418 3,877.0 3,300.0 海外商品市場 前週末終値 NY金($/onz) 1,323.4 -6.9 (-0.5%) NY白金($/onz) 965.1 -33.7 (-3.4%) NY銀(¢/onz) 16.470 -.0 (-0.1%) LMEアルミ(3ヶ月、$/t) 2,149.0 +9.0 (+0.4%) ロコ・ロンドン(PM、$/onz) 1,322.3 -5.7 (-0.4%) CRB指数 194.12 -1.87 (-1.0%) 為替・株式市場 前週末終値 ドル円 106.79 -0.22 (-0.2%) ユーロドル 1.2262 -0.003 (-0.3%) 日経平均株価 21,181.64 -711.14 (-3.2%) NYダウ 24,538.06 -771.93 (-3.0%) S&P 500 2,691.25 -56.05 (-2.0%) NADAQ 7,257.87 -79.52 (-1.1%) DAX 11,913.71 -570.08 (-4.6%) ハンセン指数 30,583.45 -683.72 (-2.2%) 上海総合株価指数 3,254.53 -34.50 (-1.0%) 注)国内商品市場は先限価格、海外商品市場は期近価格、為替は東京17時現在。 週間変動幅(率) 週間変動幅(率) 4300 4350 4400 4450 4500 4550 4600 4650 4700 4750 4800 4850 2017/11/9 2017/12/22 2018/2/8 東京金先限(日足終値) 5MA 25MA 100 105 2017/10/4 2017/11/17 2018/1/4 2018/2/19 1100 1150 1200 1250 1300 1350 1400 2017/11/10 2017/12/26 2018/2/8 NY金期近(日足終値) 5MA 25MA

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東京ゴム 191.5 +2.9 (+1.5%) 79,237 33,739 216.3 179.2 海外商品市場 前週末終値 NY原油(ドル/バレル) 61.25 -2.30 (-3.6%) NYRBOB(ドル/ガロン) 1.9014 -0.0882 (-4.4%) NYヒーティングオイル(¢/ガロン) 1.8796 -0.0930 (-4.7%) IPEブレント(ドル/バレル) 64.37 -2.94 (-4.4%) CRB指数 194.12 -1.87 (-1.0%) 原油・石油関連統計 最新週 国内ガソリン在庫 1,647,145 +10,811 (+0.7%) 国内灯油在庫 1,199,288 -54,312 (-4.3%) 国内軽油在庫 1,191,502 -49,167 (-4.0%) 国内レギュラー価格(円/l) 144.40 -0.30 (-0.2%) 米国原油在庫 423,498 +3,019 (+0.7%) 米国ガソリン在庫 251,817 +2,483 (+1.0%) 米国ディスティレート在庫 137,985 -960 (-0.7%) 米製油所稼働率(%) 92.50 +4.40 (--) *在庫の単位は国内が(Kl)、米国が(1000B/D) 参照:石油連盟、石油情報センター、EIA(米エネルギー情報局) 注)国内商品市場は先限価格、海外商品市場は期近価格、為替は東京17時現在。 週間変動幅(率) 週間変動幅(率) 51000 52000 53000 54000 55000 56000 57000 58000 59000 60000 61000 2017/11/9 2017/12/22 2018/2/8 東京灯油先限(日足終値) 5MA 25MA 40000 45000 50000 55000 60000 65000 2017/11/9 2017/12/22 2018/2/8 東京ガソリン先限(日足終値) 5MA 25MA 30 40 2017/10/9 2017/11/20 2018/1/4 2018/2/16

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東京小豆 13,290 -290 (-2.1%) 446 1,474 13,790 12,590 海外商品市場 前週末終値 シカゴコーン(¢/Bu) 377.25 +11.00 (+3.0%) シカゴ大豆(¢/Bu) 1,060.75 +24.50 (+2.4%) シカゴ小麦(¢/Bu) 492.00 +39.75 (+8.8%) NYコーヒー(¢/ポンド) 120.35 +0.90 (+0.8%) NY砂糖(¢/ポンド) 13.42 -0.04 (-0.3%) CRB指数 194.12 -1.87 (-1.0%) 穀物関連統計 最新週 週間輸出成約高(コーン) 1753.0 +197.6 (2/22) 週間輸出成約高(大豆) 857.8 +967.0 (2/22) 週間輸出検証高(コーン) 1,305,853.0 +367,754.0 (2/22) 週間輸出検証高(大豆) 761,961.0 -200,089.0 (2/22) 作柄(コーン、良以上) 66.0 ±0 (10/29) 作柄(大豆、良以上) 61.0 ±0 (10/15) *輸出統計の単位は(1000Bu)、作柄は全体に占める割合(%) 参照:USDA(米農務省) 注)国内商品市場は先限価格、海外商品市場は期近価格、為替は東京17時現在。  それぞれの価格の週間変動幅は前々週終値との比較。また統計数値に関しては最新週と前週値との比較。 前週比/データ日付 週間変動幅(率) 44000 44500 45000 45500 46000 46500 47000 47500 48000 48500 49000 2017/11/9 2017/12/22 2018/2/8 東京一般大豆先限(日足終値) 5MA 25MA 20000 20500 21000 21500 22000 22500 23000 23500 2017/11/9 2017/12/22 2018/2/8 東京コーン先限(日足終値) 5MA 25MA 11500 12000 2017/10/4 2017/11/17 2018/1/4 2018/2/19

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仕組み、リスク等を十分にご理解、ご確認のうえ、ご検討下さいますようお願い致します。 ○当社の取引証拠金の額に対する取引金額の割合は、商品や約定値段によって異なります ので現時点では明示できませんが、通常取引では概ね 20 倍~280 倍程度、損失限定取引で は概ね 1~10 倍程度となります。また、お客様が最初に預託する取引証拠金の額は、各商 品により異なり、通常取引の最高額は1枚当たり 187,500 円、損失限定取引の最高額は1 枚当たり 4,526,000 円です。ただし、通常取引は、その後の相場の変動によっては追加の証 拠金が必要になる場合がありますのでご注意ください。追加に必要となる証拠金の額は、 商品や相場の変動によって異なります。 ○建玉時及び決済時の取引手数料は商品や取引形態によって異なり、片道 1 枚あたりの取 引手数料(税込)は以下の通りです。 対面取引(通常取引) 1,274 円~11,664 円 対面取引(損失限定取引) 1,965 円~16,329 円 コールセンター取引 864 円~2,160 円 オンライン取引 195 円~390 円 (上記の証拠金及び手数料は平成 30 年 2 月 28 日の帳入値をもって算出) 当社ディスクローズ資料は本支店および日本商品先物取引協会(ホームページ)で閲覧で きます。 お客様相談窓口 ・日産証券株式会社 CX営業管理部 TEL:0120-050-633 ・日本商品先物取引協会相談センター URL:https://www.nisshokyo.or.jp/ 日産証券株式会社(〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町 1-38-11) 関東財務局長(金商)第 131 号 金融商品取引業者 商品先物取引業者 加入協会 日本証券業協会・日本商品先物取引協会・一般社団法人金融先物取引業協会

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