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中国上海・華東地域金型需要調査報告書

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中国上海・華東地域における金型需要調査

2005年3月

日本貿易振興機構(ジェトロ)

調査委託先:「GENIC」ジェニック上海有限会社 【捷尼克貿易(上海)有限公司】

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アンケート返送先

FAX

03-5572-7044

ジェトロ輸出促進課 機械・部品/環境・医療・福祉班 宛 (平成 17 年 6 月現在) ● ジェトロ海外マーケティング調査報告書のご利用アンケート ● ∼「中国上海・華東地域における現地企業金型需要調査」調査報告書∼ 本レポートをご利用頂き、誠にありがとうございました。 ジェトロの今後のサービス向上に向けて、皆様のご意見を伺いたく存じますので、アンケートにご協力いただけ ますようお願い申し上げます。 ■ 質問1: 今回の報告書は、「中国・上海における中国ローカル・台湾系等の金型ユーザー企業動向を調査 し日本企業へ情報提供することにより、日本からの金型の輸出促進に寄与すること」を目的に作成しました が、この報告書について、総合的にどの程度満足されましたか?(○をひとつ) ■ 質問2: 上記のように判断された理由、またその他本報告書に関するご感想をご記入下さい。

4:満足 3:まあ満足 2:やや不満 1:不満

■ 質問3:その他、ジェトロへの今後のご希望等がございましたら、ご記入願います。 お名前ふ り が な 会社・団体名 部署 役職 住所 TEL FAX e-mail http:// ★今後、お客様のご関心のあると思われる各種事業(関係機関含む)のご案内、及び各種アンケート調査等を お送りさせて頂きたく、ご承諾頂ければ幸いです。ご案内の可否につき、該当欄に✔をご記入願います。 < 送付可 送付不可 > ★ ご記入頂いたお客様の情報は適切に管理し、ジェトロのサービス向上のために利用します。 お客様の個人情報保護管理者:市場開拓部 輸出促進課長 TEL:03-3582-5313 ★ ご協力ありがとうございました。

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目 次

Ⅰ.調査の仕様 1. 調査の背景 2 2. 調査の目的 2 3. 調査期間 2 4. 調査対象企業 2 5. 調査地域と方法 2 Ⅱ.はじめに 1. 中国経済の現状 3 2. 自動車産業の生産推移 3 Ⅲ.自動車部品メーカー 1.延鋒偉世通汽車飾件系統有限公司 5

(Yanfeng Visteon Automotive Trimsystem Co,.Ltd.)

2.江陰万奇内飾系統有限公司模具公司 9

(Jiangyin-Venture InteriorSystem Co.,Ltd.)

3.無錫市巨龍塑化股份有限公司 11

(Wuxi Julong Plastics Co.,Ltd.)

4.上海乾通汽車附件有限公司 12

(Shanghai Cosmopolitan Automobile Accessory Co.,Ltd.)

5.上海富合機械有限公司 13

(Sprcious Industrial Co.,Ltd.)

6.上海匯衆汽車制造有限公司 14

(Shanghai Huizhong Automotive Manufacturing Co.,Ltd.)

7.上海徳尓福派克電気系統有限公司 16

(Delphi Packard Electric Systems Co.,Ltd.)

8.上海皮尓博格有色零部件有限公司 17

(Kolbenschmidt Pierburg Shanghai Nonferrous Components Co.,Ltd.)

Ⅳ. 中国の金型発展計画と我が国金型産業の対応 18

Ⅴ. 金型製造精度/納期/型寿命に関する内外比較 20

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Ⅰ. 調査の仕様

1. 調査の背景 中国では40 万社以上を数える外資系企業が進出し、それぞれの領域で工 業製品、部品、原材料等を生産している。生産現場では多様なツール、要 素技術、生産財等を駆使して市場ニーズを商品に迅速に反映させる活動が 行われているが、商品をタイミングよく市場に投入する、あるいは機能の 複合化・高度化による高付加価値化を図る場合、あらゆるモノ作りの生産 準備財として金型の重要性が増してくる。商品の高品位化は金型の高品位 化を抜きにして語り得ないともいえ、中国において、今後、広範な分野で 付加価値の高い部品、商品の投入が継続的に行われていくとすれば、そこ に高付加価値を備えた金型の需要が生じてくると考えられる。中国におけ る金型ユーザー業界の現状と今後の展望が注視される所以である。 2. 調査の目的 多様な金型ユーザーが集積している上海・華東地域の金型ユーザー業界 の動向を探り、日本の金型関連企業への情報提供を通じて日本からの金型 輸出促進に寄与することを目的とする。 3. 調査期間 2004 年 11 月∼2005 年 2 月 4. 調査対象企業 日系、欧米系セットメーカーに対して部品等を供給している中国ローカ ル企業(合弁を含む)、台湾系企業、韓国系企業、香港系企業。 5. 調査地域と方法 調査地域は上海、及び周辺地域。調査方法は訪問・ヒアリングを原則と した。 ジェトロは、本報告書の記載内容に関して生じた直接的、間接的、派生的、特別の、付随的、あるいは 懲罰的損害および利益の喪失については、それが契約、不法行為、無過失責任、あるいはその他の原因 に基づき生じたか否かにかかわらず、一切の責任を負いません。これは、たとえ、ジェトロがかかる損 害の可能性を知らされていても同様とします。

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Ⅱ. はじめに

1. 中国経済の現状 2005 年 1 月 25 日の中国国家統計局の発表によると、2004 年の国内総生 産(GDP)は前年比 9.5%増(13 兆 6,515 億元)という高い成長率を示した。当 初、2003 年の成長率 9.3%と同程度か若干下回るとの見方が支配的だったが、 これを覆す結果となった。2003 年半ばからスタートし、2004 年春ごろから 本格的に始まった引き締め政策(マクロコントロール)にもかかわらず高い成 長率となったわけで、2005 年も引き続き調整・引き締め基調となりそうだ。 今年2005 年については 2 月下旬に北京で開かれたマクロ経済予測春季年 会の席上で主要シンクタンクから発表された。それによると GDP 伸び率は 最低8.5%、最高 9.3%となり、昨年を下回るとの見方が示された。引き締め 基調に加え、基幹産業の伸び悩み傾向を背景に、やや慎重な予測となったよ うだが、日系シンクタンク、金融機関の中には、今年後半に新5 カ年計画が 事実上スタートすることを踏まえ、年後半から再加速するとの観測も見られ る。 2. 自動車業界の生産推移 中国国家統計局によると 2004 年の乗用車生産は前年比 10.2%増の 226 万1,400 台となった。四半期ベースで見ると第 1 四半期(1 月−3 月)が前年同 期比36.9%増、第 2 四半期(4 月−6 月)が同 32%増、第 3 四半期(7 月−9 月) が同2.2%減、第 4 四半期(10 月−12 月)が同 16.4%減となり、減少傾向をた どった。メーカー別の生産台数では上海大衆(VW)がトップで 34 万 7,531 台、 次いで一汽大衆が28 万 7,119 台となっている(中国汽車工業協会のまとめ)。 以下、広州本田20 万 2,312 台、上海通用(GM)19 万 1,327 台、北京現代 15 万158 台、天津一汽夏利 13 万 506 台と続いている。2003 年に前年比 83.3% 増と爆発的な伸びを示した乗用車市場だが、ここしばらくは成長性を持続さ せながら緩やかな上昇軌道を描くとの見方が強い。 また、今年の生産・販売台数については前年比 13∼15%増程度との観測 もあり、2004 年比持ち直し傾向をいくぶん強め、比較的安定した伸びをみ せることになろうとの指摘が見られる。

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中国の自動車生産は、1953 年 7 月に第一汽車集団公司が設立され、1956 年から自動車生産が開始されたのが始まり。当時の年間生産台数はわずか 1,654 台だったという。その後、1992 年に初めて 100 万台を突破し、2000 年以降、目覚ましい進歩を遂げてきた。2000 年 207 万台、2002 年 325 万台、 2003 年には 444 万台となり、米国、日本、ドイツに次いで生産台数で世界 第 4 位、販売台数で第 3 位にまで成長した。(2004 年の生産台数は前年比 14.1%増の 507 万 500 台、販売台数は同 15.5%増の 507 万 1,100 台となり、 いずれも世界第4 位) 昨年央時点では2020 年には 1,700 万台超との予測も見られたが、競争の 激化とともに主要メーカー間での値下げ競争が激しくなり、生産過剰・販売 低迷が指摘されるところとなった。各社のシェア争いなど今後の趨勢を左右 しそうないくつかのポイントがあるが、中長期的に見れば中国の自動車市場 は世界で最も高い成長ポテンシャルを持つといえる。 2005 年に入って、中国 2 輪車メーカーが相次いで 4 輪車市場に参入する と報じられ、大きな話題となった。ひとつは2 輪業界第 4 位の重慶力帆実業 集団であり、もう1社は同じく重慶の宗申集団。力帆集団はエンジンを海外 調達し、1600cc クラスの小型車、宗申も小型車の投入を計画していると伝え られ、供給過剰を孕みながら、市場での競争激化に拍車がかかりそうだ。 主要乗用車メーカーの生産・販売台数 メーカー名 販売台数(台) 生産台数(台) 上海VW 355,006 347,531 一汽VW 300,118 287,119 上海GM 252,109 191,327 広州ホンダ 202,066 202,312 北京現代 144,090 150,158 天津夏利 130,031 130,506 長安スズキ 110,052 107,337 東風シトロエン 89,129 88,034 奇瑞 86,568 79,565 一汽トヨタ 81,879 87,646 一汽海南 66,131 ― 一汽轎車 35,213 ― 東風ホンダ 10,500 ―

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主な中外合弁パートナー 第一汽車工業集団 フォルクスワーゲン、トヨタ 上海汽車集団 フォルクスワーゲン、GM、いすゞ 東風汽車集団 日産、ホンダ、プジョー・シトロエン 長安汽車集団 フォード、スズキ、マツダ 北京汽車集団 ダイムラー・クライスラー、現代 広州汽車集団 ホンダ、トヨタ、いすゞ 資料:中国汽車工業協会、その他発表資料より作成

Ⅲ. 自動車部品メーカー

中国国内には約 5,000 社の自動車部品メーカーがあるといわれる。そのう ち1,200 社を外資系企業が占めるという。ここでは現地完成車メーカーの T1 クラス部品メーカーにおける金型調達動向を見ながら自動車部品業界の現 状を紹介する。 1.延鋒偉世通汽車飾件系統有限公司

(Yanfeng Visteon Automotive Trimsystem Co,.Ltd.)

1994 年、上海汽車工業(集団)総公司と米国ビステオン社の合弁により 設立された国内最大の自動車部品メーカーの1 社。従業員数 4,000 名。 生産品目は以下のようである。 (1) コックピットシステム インストゥルメントパネル、ステアリング、電子システム、 エアコン、オーディオシステム。 加工法としては射出成形、真空成形、PU フォーミング、ス ラッシュモールディング、ウォータージェット加工、レーザーエ ッチング、超音波振動溶接などを用いている。 同社製インストゥルメントパネルは上海大衆のサンタナ、パ サート、ポロ、一汽大衆のジェッタ、上海通用のビュイック、セ イル、長安フォードのフィエスタ、モンデオなど外資系の代表的 車種に搭載されている。

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(2) 内装部品 ドアトリム、A ピラー、B ピラーなど。加工法は射出成形、 複合成形、熱成形、低圧成形、熱溶接、摩擦振動溶接、超音波溶 接、スラッシュモールディングなど。 (3) 外飾系統 バンパー、グリル。射出成形機は最大3150t。 このほかシート、電子システム、安全系統など幅広い。 これらの品目は複数の関連会社で生産されている。同社の関連会社を見 ておく。 イ. 上海延鋒江森座椅有限公司(上海南匯県康橋工業区) 1997 年 12 月設立。延鋒偉世通汽車と米国江森自控国際有 限公司(Johnson Controls Seating Co,.Ltd.)の共同出資。シー トの組立がメイン。主な納入先は上海大衆、上海通用、広州風 神、東風悦達起亜、欧米・日本等へのOEM。 ロ. 延鋒偉世通(重慶)汽車飾件系統有限公司 2001 年 11 月設立。コックピットシステム、内外装品の生 産。メインユーザーは長安フォード。 ハ. 延鋒偉世通(北京)汽車飾件系統有限公司 延鋒偉世通汽車飾件系統有限公司と北京汽車工業の合弁 で2002 年 12 月に設立。北京現代向けにヘッドライナー、カー ペット、ドアパネル、リアパッケージトレイ、トランクインナ ートリムなどを生産。北京吉普、今後は北京福田にも内外装品 を供給していく方針。

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ニ. 延鋒偉世通汽車電子有限公司 延鋒とビステオンの共同出資で設立。オーディオ、空調、 自動車用電子製品を生産。 製品例 ホ. 東風偉世通汽車飾件系統控股有限公司 延鋒偉世通、ビステオン、東風電子科技、東風汽車工業進 出口らの共同出資。国内中部、南部、西部地域のセダン、商用 車市場向けに設立した。 ヘ. 延鋒百利得(上海)汽車安全系統有限公司

延鋒と米国百利得安全系統公司(Key Safety System Inc. ) の共同出資。ステアリング、シフトノブ、エアバッグシステム を生産。

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ピラーなどの製品例 (1)金型調達状況 同社のメイン顧客である上海大衆向けに供給しているインストゥ ルメントパネル、バンパーなどの大型外装品用プラスチック金型は、 ほぼ100%ドイツから輸入しているのが現状。 量的には1 車種平均 10 セット×2∼3 車種分、20∼30 セット/年 間を輸入しており、そのうちの70%は Fimo 社製のものである。 もう一方のメイン顧客である上海通用向け大型外装品については、 上海大衆とは対照的に国内調達がかなり進んでいる。国内調達率は 全体の40%程度。浙江省台州市の金型メーカー、山東省海尓模具な どから購入している。 輸入比率は約60%で、輸入の 70%は Fimo 社。参考までに、Fimo 社の納期は、インストゥルメントパネル用プラスチック金型で約三 ヶ月だという。昨年、日本から大型金型を購入したことがある(社名 は明らかにせず)が、特に問題はなかったと担当者は話している。 ドイツFimo 社からの購入比率が高いが、一方で社内でも金型製作 を行っている。2003 年 8 月に設立した延鋒偉世通模具中心(上海市 安亭工業区墨玉路540)が拠点。総勢約 200 名のうち設計者 12 名、 管理部門8 名、現場作業者 76 名。マシニングセンタ 10 台、放電加 工機3 台、ダイスポッティングプレス 1 台、ガンドリルマシン 1 台、 3 次元測定機 1 台などの設備を保有。インストゥルメントパネル、 ドアパネル、バンパー、その他大型プラスチック金型を主に手がけ ている。ここで製作した大型金型は関連会社の北京、重慶などにも 供給している。 もともと同社は金型製作から出発した会社であり、それを基盤に 成形分野に進出した経緯がある。いわば金型は”お手のもの”といえ る。小物プラスチック金型は大半が外注。将来はこの模具中心を独

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立させ、分公司とする計画もあるようで、内作比率は現在よりは上 がっていくものと見られる。 担当者の話によると、特にFimo 社にこだわっているわけではなく、 価格、品質などで我々の要求に見合えば日本からの調達もありうる、 としており、取引の可能性を示唆している。 2.江陰万奇内飾系統有限公司模具公司

(Jiangyin-Venture InteriorSystem Co.,Ltd.)

自動車用バンパーの生産で国内トップの実績を誇る江陰模塑集団公司 と米国の自動車部品メーカー、ベンチャーグローバル社の折半出資により 2003 年 10 月に設立された。江蘇省江陰市に金型会社、上海市浦東に成形 会社(自動車向け内装部品)がある。金型工場は総勢 120 名。金型 114 セッ ト、検査治具90 セット(いずれも 2004 年実績)を供給した。金型の 60%は グループ会社向けで、浦東の成形会社を通じてメインユーザーである上海 大衆、上海通用などに成形品を納品している。搭載車種は上海大衆サンタ ナ、ゴル、ポロ、上海通用ビュイックリーガル、ビュイックGL8、ビュイ ックセイル。このほかSAW NISSAN、SAW Citroen、Brilliance、Nanjing FIAT などにバンパーを納めている。

輸出比率は20%。残り 20%は国内向け。2005 年中に 150 名に増員する 予定で売上高 6,000 万元が目標。2007 年には 200 名体制とし、売上高 1 億 5,000 万元を達成する考え。工場では牧野フライス、倉敷機械、東芝機 械など日本製工作機械を多数稼働させているのが印象的だった。CAD は UG(NX1.0)6 セット、CATIA(V4.24)1 セット、pro/E(2001)16 セット。試 作型から本型までを一元的にこなす M2 バンパーモールド・プロジェクト を立ち上げるなど技術開発にも余念がない。なお、バンパー用金型の平均 納期は18 週間∼19 週間。

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バンパー用金型の加工 (1)金型調達状況 2004 年に累計 5,000 万元に達する金型を輸入した。地域別ではド イツ、フランス、日本、米国。日本からの輸入はトーラス・ジャパン という商社を通じて CTI 社からバンパー用金型を調達したことがあ るという。 中国国内の外注先は三ヵ所あるが、いずれも設計データと材料を 支給する形態をとっており、加工のみの委託となっている。金型の輸 入については、将来的には現状以上には増やさず、むしろ減少させて いく考えだが、納期・品質・価格の面で有利さをアピールできれば当 面、一定量の確保は困難ではなさそうだ。 検査治具の例

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3.無錫市巨龍塑化股份有限公司

(Wuxi Julong Plastics Co.,Ltd.)

1956 年設立のプラスチック金型・成形企業。設立当時は国営で現在 は民営に転換。産業用パレット、コンテナ、家電部品、自動車部品など を手がけている。従業員数279 名。売上高構成比 50%を超えるパレット、 コンテナの生産では国内最先発の企業である。自動車部品ではインスト ゥルメントパネル、バンパー、グリル、センターコンソールなど比較的 大型の成形品が多い。取引先は上海大衆、南京IVECO、プジョー、長春 一汽。家電部品では洗濯機(ジーメンス、無錫小天鵝)、冷蔵庫(松下冷機)、 エアコン(春蘭)、美的、海尓向け各種部品など。総売上高は約 5,000 万元 で、このうち自動車関連は約1,000 万元。 インストゥルメントパネルと産業用パレット(右上) (1)金型調達状況 産業用コンテナを手がけた当初は日本から金型を調達していたが、 金型工場の開設とともに自社製作の技術力を磨き、現在の生産品目の ほとんどは内製金型で対応している。陸副総経理は「95%は社内でま かなっているが、難易度の高いものについては社外発注も検討する」 と話しており、現地で金型を供給できる体制であれば商機はありそう だ。

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4.上海乾通汽車附件有限公司

(Shanghai Cosmopolitan Automobile Accessory Co.,Ltd.)

上海第一汽車附件廠を前身とし、1992 年、上海汽車工業と Bardsey Group の共同出資で設立。従業員数 1,150 名。変速機ケース、エンジン 関連の鋳造、ダイカスト部品を手がけている。主要取引先は上海大衆、 上海通用。 製品例 (1)金型調達状況 社内にある程度の金型加工設備を持ち、自前で生産可能だが、ほ とんどメンテナンスに特化しており、必要な金型についてほぼ 100% は外注に依頼している。調達の比率は国内90%、海外 10%。国内調達 先は広東省、大連、浙江省など。海外からの調達10%のうちほとんど は欧米が占め、残り 10%が日本からの調達。2004 年の金型調達数量 は新規20 セットを含めて全体で 159 セットに達する。金型調達に関 しては、国内と欧米からの調達を乾通汽車が担当し、日本からの調達 は上海汽車工業総公司が担当している。 外注先は国内サプライヤーが圧倒的に多いが、日本製金型につい ては一定の認識を持っており、中国国内に工場を持っている日系金型 サプライヤーであれば、納期・品質・価格などを評価したうえで取引 は可能としている。

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5.上海富合機械有限公司

(Sprcious Industrial Co.,Ltd.)

台湾本社の設立は 1987 年。上海富合は大陸現地法人として 1998 年 に設立された。従業員数:台湾216 名、上海 120 名。インテークマニホ ールド、タイミングカバー、ヘッドカバー、オイルパン、ポンプ、シリ ンダーヘッドなど自動車向けダイカスト製品を生産している。主要納入 先は Caterpillar USA(インテークマニホールド、ブラケット、パイプ)、 Concentric Pumps(ポンプハウジング)、Perkins Engines(タイミングケ ース、カバー、ブラケット)、スズキ(インテークマニホールド、ブラケッ ト、シリンダーヘッド)、台湾日産(インテークマニホールド、タイミング ケ ー ス) 、 東 京 部 品 工 業 ( ハ ウ ジ ン グ 、 ウ ォ ー タ ー ポ ン プ ) 、 Chery Automobile。 上海工場 (1)金型調達状況 製品によって台湾本社で初期立上げ調整を行い、量産確認後、上 海に移管するものがあり、この場合は金型がセットで送られてくる。 上海工場では金型の内製は行っておらず、移管金型を除き、ほぼ外注 に依頼。調達は上海周辺地域から40%程度、台湾本社 60%。昨年の状 況は台湾本社からの移管が10 セット以上、外注が 2 セットだった。 開発部・胡徳氏によると、日本製金型は高品質で長寿命との認識を持 っているが、高価格であり、同社の通常取数からするとコスト高にな るという。今後の方針としては国内からの調達比率を上げていく考え で、日系金型メーカーが国内に生産拠点を構え、ローカルと同じポジ ションに立てば検討できる、としている。

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製品例

6.上海匯衆汽車制造有限公司

(Shanghai Huizhong Automotive Manufacturing Co.,Ltd.)

自動車向け足周り系プレス部品では国内 No.1 の実績を誇る。総売上 高 56 億元、従業員数 7,000 名。上海陸家嘴金融貿易区に総本部があり、 1992 年、上海三立匯衆汽車零部件(上海汽車/韓国 Samlip 社合弁)、上海 本特勒匯衆汽車零部件(上海汽車/ベントレー社合弁)、上海匯衆薩克斯減 震器(上海汽車/Sachs AG 社合弁)、上海蔕森克虜伯(上海汽車/ティッセ ンクルップ合弁)の 4 社合資で成立した。主な納入先は上海大衆、上海通 用。上海市内に重型汽車廠、軽車底盤廠、軽車車体廠、汽車底番廠、軽 型客車廠の 5 工場をもつ。ロッカーアーム、フロントサスペンション、 ダンパー、サブフレームなどのプレス部品サプライヤーとしてだけでな く、ワンボックスカー「ISTANA」、大型バス「SH6120」シリーズ、15t ダンプカー、特装車などを自社開発しており、自動車メーカーとしての 顔も併せ持つのが同社の特徴である。同社自身、大手金型ユーザーに位 置づけられる。 プレス加工ライン サブフレーム・ロアーコントロールアーム

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サポーティングシート・アッパーコントロールアーム (1)金型調達状況 プレス金型の大半は外注に依存している。主な委託先は天津汽車模 具、北京吉普、東風汽車模具。いずれも国内屈指の金型メーカーであ る。難易度に応じて国内調達できないものはカナダ(メキナ社)、韓国、 ドイツから輸入することもある。日本からの輸入実績はこれまでのと ころ見られない。 現状の外注先で大きな問題はなく、足回り部品に関して日本からの 金型調達は当面考えにくい。同社購買担当者は「日系金型メーカーが 国内に拠点を作り、供給体制を整えてくれるのであれば取引のチャン スはある」と話す。 ただし、同社の場合、プレス部品のほかに特装車輌を生産しており、 ボディ用板金プレス型の需要は見込める。 自社開発の特装車輌

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7.上海徳尓福派克電気系統有限公司

(Delphi Packard Electric Systems Co.,Ltd.)

中国国内最大の自動車用電子部品のサプライヤーである。本拠地は華東 地域自動車産業の集積地、上海市嘉定区安亭の国際汽車城。上海のほか 広州、長春、白城の三ヵ所に生産拠点を持っている。上海工場ではコネ クター、スイッチ、センサーなどを年間 1,000 万個以上生産している。 総勢 5,000 名を数え、主要納入先は上海大衆、上海通用、一汽大衆、金 杯、奇瑞、富士重工。 製品例 (1)金型調達状況 国内調達とドイツDelphi、米国 Delphi からの海外調達の二本立て。 主要製品であるコネクター、ワイヤーハーネスについてはプラスチッ ク金型の現地調達をさらに拡大していく考えである。購買担当者の話 によると、基本スタンスは国内調達とし、難易度に応じて、あるいは 技術上の問題点等が生じた場合に海外メーカーとの連携を図る、との 考えを示している。

(19)

8.上海皮尓博格有色零部件有限公司

(Kolbenschmidt Pierburg Shanghai Nonferrous Components Co.,Ltd.)

上海汽車工業総公司(SAIC)の子会社、上海汽車有色鋳造総廠が前身。 SAIC は、傘下に約 50 社の部品サプライヤーを擁していたが、①WTO 加盟後の各子会社サプライヤーの競争力強化②傘下50 社の統制管理の困 難化、などを背景に外資との合弁政策を打ち出し、上海汽車有色鋳造総 廠もこれに沿って 2001 年、独 Pierburg AG 社と合弁設立したのが上海 皮尓博格有色零部件有限公司。(合弁の際の受け皿を残しておくため上海 汽車有色鋳造総廠そのものは残っている) エンジンブロック、シリンダーヘッド、インテークマニホールドなど 鋳造・ダイカスト部品生産を手がける。納入先は上海大衆 80%、上海通 用 20%。上海大衆は優先的に同社から購入しているという。人員は 800 名。 製品例 (1)金型調達状況 社内に金型加工設備を保有しているが、人員は30 名程度で年間生産 能力約50 セットに対して昨年実績は 10 セット。以前はイタリア、ド イツからの調達と国内での調達を並行して行っていたが、現在では輸 入型の比率は低く、上海大衆、上海通用からの特別な指定がない限り、 ほとんど国内調達でまかなっているという。ローカルと同じポジショ ンに立つという意味で、国内に拠点のある日系金型メーカーであれば 取引の可能性はあるとのことだ。

(20)

Ⅳ. 中国の金型産業発展計画と我が国金型産業の対応

まず中国における金型生産高と輸出入額の推移を見ておこう。 年度 金型生産額(推定) (単位:億元) 輸入額 (単位:1 万米ドル) 輸出額 (単位:1 万米ドル) 1990 60 21360 1452 1991 80 1992 100 42000 3000 1993 110 ― ― 1994 130 67500 3890 1995 145 81100 4941 1996 160 91799 7000 1997 200 63000 9428 1998 220 66300 9428 1999 245 88300 13300 2000 280 97700 17374 2001 316 111174 18775 2002 360 127200 25200 2003 450 137000 33680 資料:中国模具工業協会 輸入に占める比率 輸出に占める比率 比率(%) 比率(%) 日本 32.8 香港 25.7 台湾 23.4 日本 11.3 韓国 10.2 米国 6.6 イタリア 6.6 台湾 4.7 香港 5.6 イタリア 4.4 ドイツ 4.9 米国 4.5 フランス 2.1 資料:中国模具工業協会

(21)

中国模具工業協会では第10 次五カ年計画の最終年度である 2005 年の生産 高を490 億元(輸出額は 3 億米ドル、2010 年時点で 5 億米ドルが目標)と推定 している。この間の年間平均成長率は12%以上となっている。輸入額は 2002 年時点で12 億 7,200 万米ドル、輸出額 2 億 5,200 万米ドルで「我が国は世界 最大の金型輸入国である」(同協会)と位置づけている。輸入額の内訳を見ると、 最も多いのが日本からの輸入で全体の32.8%を占めている。同協会によると、 2002 年の 12 億 7,200 万米ドルのうち大型・精密・複雑・長寿命の金型輸入が 10 億米ドルを占めたとしており、そのうち 3 億米ドルあまりが日本からの輸 出となる。 また、2004 年の輸入額は 18 億 3,000 万米ドルに達したとの予測もあり、 中国における金型需要は年々拡大しているように見える。 同協会によると、輸入の中核を占める大型・高精度・複雑・長寿命の金型 について国内企業(主として中国民営企業)のシェアはこれまでのところ約 50%だったが、2005 年中に 60%∼70%、2010 年には 80%以上を目標にして いる。輸出の拡大と同時に国内企業のシェアアップを掲げているわけで、第 10 次五カ年計画の中でも設定されているプレス金型、プラスチック金型、鍛 造金型などの技術開発テーマは、2006 年からスタートする第 11 次五カ年計画 でも継続されると見られ、内外の技術格差を向こう5 年間でどこまで縮めるこ とが出来るか、注目されるところだ。本調査で訪問したユーザー企業のほとん どは国内調達の拡大を視野に入れており、日本の金型業界としては、輸出型の 製品供給と並行して現地生産供給型の可能性も検討していく必要がありそう だ。

(22)

Ⅴ. 金型製造精度/納期/型寿命に関する内外比較

海外の水準 中国国内水準 プラスチック金型 0.005-0.01mm Ra0.10-0.05μm(▽ 11-▽12) 0.02-0.05mm Ra0.20μm ダイカスト金型 0.1-0.03mm Ra0.20-0.10μm(▽ 10-▽11) 0.02-0.05mm Ra0.40μm(▽9) プレス金型 0.003-0.005mm Ra0.20μm 以下(▽ 10 以上) 0.01-0. 02mm Ra1.60-0.80μm(▽7-▽8) 鍛造金型 0.01-0.03mm Ra0.40μm 以下(▽9 以上) 0.05-0.10mm Ra1.60μm(▽7) 精 度 順送型 0.002-0.005mm 0.003-0.01mm 中型ダイカスト金型 1-2 ヶ月 3-6 ヶ月 中型プラスチック金型 約1ヶ月 2-4 ヶ月 高精度順送型 3-4 ヶ月 4-6 ヶ月 納 期 自動車大型金型 6-7 ヶ月 約1 年 亜鉛ダイカスト金型 100-300 万ショット 20-30 万ショット アルミダイカスト金型 100 万ショット 20 万ショット 銅合金ダイカスト金型 10 万ショット 1 万ショット プラスチック金型 (非焼入れ型) 10-60 万ショット 10-30 万ショット プラスチック金型 (焼き入れ型) 200-500 万ショット 50-100 万ショット プレス金型(合金鋼) 500-1000 万ショット 100-400 万ショット プレス金型 (超硬金型) 2-4 億ショット 500-1000 万ショット /1 回再研磨 1-2 億ショット 100-300 万ショット /1 回再研磨 型 寿 命 普通鍛造金型 2.5 万ショット 1 万ショット 資料:中国模具工業協会 JETRO 注:データは出典値をそのまま掲載しております。中国模具工業協会が内外格差をこのように

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Ⅵ. 金型製造精度/納期/型寿命に関する内外比較

No.1 延鋒偉世通汽車飾件系統有限公司

Yanfeng Visteon Automotive TrimSystem Co.,Ltd.

住所 上海市柳州路399 号

Tel 021-64364124 Fax 021-64700520

URL http://www.yf.sh.cn E-mail

設立 1994 年 従業員数 4,000 名 売上高 80 億 5,000 万元 企業性質 中国・米国合弁(各 50%) 代表者 董事長陳因達、総経理馬盛隆 関連会社 6 社 主要製品 自動車インパネ、バンパー、ドアパネル、ピラー、トリム、サンバイザー、エ アバッグ、ステアリング、シート、オーディオなど 面談者 客戸業務管理部業務経理・鮑思吉 入手資料 会社案内 ①会社概要 1994 年、上海汽車工業(集団)総公司と米国ビステオン社の合弁により設立。 出資比率は各50%.2002 年度中国国内外氏(外商投資)企業ベスト 500 社のう ち277 位にランクされた。売上高では 2003 年度国内機械 500 強の 46 位。 主要製品はインストゥルメントパネル、バンパーをはじめ、ドアパネル、 トリム、サンバイザー、エアバッグ、ステアリングなど大型外装品から小 物内装品まで守備範囲は幅広い。 インパネでは上海VW のサンタナ、パサート、ポロ、上海 GM のビュイッ ク、セイル、北京ジープのジープチェロキー、一汽大衆のジェッタ、長安 フォードのフィエスタ、モンデオなどに採用されている。上海市安亭工業 区に技術センター(技術中心)と金型センター(模具中心)をもつ。金型センタ ーの設立は2003 年。230 名。主に大型プラ型を生産。今後内製率を上げる 考え。 ②主要販売先 上海大衆(VW)、上海通用(GM)、北京ジープ、北京福田、一汽大衆、長安フ ォード、 東風神龍

(24)

③主要仕入先 明らかにせず ④認証取得 ISO9002、QS9000、VDA6.1、OHSAS18001、ISO14001、ISO9001 ⑤調達担当部署 采購部(購買部) ⑥調達型種 プラスチック金型 ⑦調達型数(若しくは金額) 上海大衆向けで大型プラスチック金型を年間20-30 セット調達 ⑧年間購買費に占める金型費 明らかにせず ⑨金型調達先 ドイツFimo 社、海尓模具 ⑩金型調達国名 ドイツ ⑪国内外の調達比率 上海大衆向けは100%ドイツから輸入。上海通用向けは輸入 60%、国内 40% ⑫調達先選定のポイント 精度/納期/価格 ⑬新規調達先について 積極的な開拓は行っていないが、案件があれば受入れ可能。 以上

(25)

No.2 無錫市巨龍塑化股分有限公司

Wuxi Julong Plastics Co.,Ltd.

住所 江蘇無錫市恵盛路1 号

Tel 0510-3700441 Fax 0510-3703864

URL http://www.wuxijulong.com E-mail wxjulong@pub.wx.jsinfo.net 設立 1956 年 従業員数 279 名 売上高 約5,000 万元 企業性質 中国民営 代表者 総経理・呉海祥 主要製品 産業用コンテナ、自動車用バンパー、グリル、コンソール、冷蔵庫、洗濯機、 エアコン向け大型プラスチック金型・成形 面談者 陸恵琴副総経理 入手資料 会社案内 ①会社概要 半世紀に近い社歴をもつ射出成形品専門企業。1956 年の設立時は国営。近 年、民営に転換。総資産1,836 万元、敷地面積 23,000 ㎡、建屋面積 15,000 ㎡。中国塑料加工協会注塑専業委員会委員廠、中国汽車工業聯合会会員、 中国汽車総公司塑料部品発展中心常務理事会社。売上の半分は産業用コン テナ。自動車関連の売上は年間約1,000 万元程度。成形機は 2,700t、1,600t、 650t、450t、250t、100t など。金型工場の人員は 30 名。マシニングセン タ、放電加工機、ワイヤ放電加工機、汎用工作機等一式。3 次元 CAD「pro/E」。 必要な金型の大半は内作で対応。 ②主要販売先 上海大衆、南京IVECO、松下冷機、春蘭、プジョー、長春一汽、美的、無 錫小天鵝 ③主要仕入先 明らかにせず ④認証取得 GB/T19001、ISO9001

(26)

⑤調達担当部署 采購部(購買部) ⑥調達型種 プラスチック金型 ⑦調達型数(若しくは金額) 明らかにせず ⑧年間購買費に占める金型費 明らかにせず ⑨金型調達先 台湾系金型メーカー、日系金型メーカー ⑩金型調達国名 国内 ⑪国内外の調達比率 95%社内対応。5%については社外。 ⑫調達先選定のポイント 品質・価格 ⑬新規調達先について 積極的な開拓は行っていないが、難易度の高いものについては検討する。 以上

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No.3 江陰万奇内飾系統有限公司模具公司

Jiangyin-Venture Interior System Co.,Ltd.

住所 江蘇省江陰市澄江中路167 号

Tel 0510-6401433 Fax 0510-6401454

URL E-mail cherrychu@jiangyin-venture.com 設立 2003/10/1 従業員数 120 名 売上高 60,000,000 元 企業性質 中国・米国合弁 代表者 曹総経理 主要製品 ロッカーパネル、バンパー、グリル等自動車向け大型樹脂部品用金型、検査治 具 面談者 沙小良業務経理/銭周忠副総経理 入手資料 会社案内 CD ①会社概要 自動車用バンパー生産で国内トップの江陰模塑集団公司と米ベンチャーグ ローバル社の折半出資による合弁として2003 年 10 月に成立。江陰市に金 型工場(模具分公司)、上海・浦東に成形工場(内飾分公司)がある。(ベンチャ ーグローバル社の昨年売上高は約30 億ドル)陣容は 120 名。 2004 年の生産高は金型 114 セット、検査治具 90 セット。大半は上海 VW、 上海GM に供給。本年度売上高 6,000 万元、2007 年 1 億 5,000 万元を計画。 金型の60%はグループ向け、輸出/国内向けが各 20%。主要設備:倉敷機 械横中ぐり盤、牧野フライス製作所立形マシニングセンタ、放電加工機、 グラファイト加工機、その他工作機械。 ②主要販売先 上海大衆(上海 VW)、上海通用(上海 GM)、ベンチャーグローバル ③主要仕入先 明らかにせず ④認証取得 ISO9001 ⑤調達担当部署 采購部(購買部)

(28)

⑥調達型種 大型プラスチック金型 ⑦調達型数(若しくは金額) 江陰模塑集団として昨年5,000 万元の金型を輸入した実績がある。 ⑧年間購買費に占める金型費 明らかにせず ⑨金型調達先 日系企業ではTorus Japan、CTI 社からの輸入実績がある。 ⑩金型調達国名 ドイツ、フランス、日本、米国 ⑪国内外の調達比率 明らかにせず ⑫調達先選定のポイント まとまったセット数を受注した場合、分散して外注に出す。設計データ、 材料はすべて支給。外注は加工のみとなる。設備内容、価格、品質、納期。 ⑬新規調達先について 中長期的には金型の輸入は横ばいから減少傾向。 以上

(29)

No.4 上海徳尓福派克電気系統有限公司

Delphi Packard Electric Systems Co.,Ltd.

住所 上海市嘉定区安亭園国路60 号

Tel 021-59563300 Fax 021-69573663 URL http://www.delphi.com E-mail

設立 1995 年 従業員数 5,000 名 売上高 ― 企業性質 ドイツDelphi との合弁 代表者 ― 主要製品 自動車用ワイヤーハーネス、コネクター、ターミナル 面談者 呉経理 入手資料 会社案内 ①会社概要 徳尓福派克電気は、中国最大の自動車用電子部品サプライヤー。本社は嘉 定区安亭の国際汽車城に立地。広州、長春、白城の三ヵ所に生産拠点をも つ。上海工場はワイヤーハーネス、コネクターを生産。人員 2,150 名。長 春工場はコネクターを生産。1,923 名。広州工場は 1,313 名。コネクターを 生産。生産。人員2,150 名。長春工場はコネクターを生産。1,923 名。広州 工場は 1,313 名。コネクターを生産。白城工場ではイグニッションケーブ ル・ハーネスを生産。771 名。上海工場には成形部門を持ち、コネクター、 スイッチ、センサー等の部品を年間1,000 万個以上生産している。 ②主要販売先 上海大衆、上海通用、一汽大衆、金杯、奇瑞、富士重工 ③主要仕入先 ドイツDelphi、米国 Delphi ④認証取得 明らかにせず ⑤調達担当部署 金型部門

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⑥調達型種 ワイヤーハーネス、コネクター用プラスチック金型 ⑦調達型数(若しくは金額) 明らかにせず ⑧年間購買費に占める金型費 10%程度 ⑨金型調達先 ドイツDelphi、米国 Delphi ⑩金型調達国名 ドイツ、米国 ⑪国内外の調達比率 国内9、海外 1 ⑫調達先選定のポイント 納期・品質・コスト ⑬新規調達先について 現地化を進める。 技術上の問題があるときに海外と提携して解決を図りたい。 以上

(31)

No.5 上海皮尓博格有色零部件有限公司

Kolbenschmidt Pierburg Shanghai Nonferrous Components Co.,Ltd.

住所 上海市云嶺東路570 号

Tel 021-52624500 Fax 021-52807675 URL http://www.kpsnc.com E-mail

設立 2001 年 従業員数 800 名 売上高 ― 企業性質 中独合弁 代表者 呉宗興総経理 主要製品 インテークマニホールド、シリンダーヘッド、その他鋳造品 面談者 電気工程師・王有生 入手資料 ― ①会社概要 上海汽車工業有限公司と独Pierburg AG の合弁として 2001 年成立。出資 比率各50%。総投資額 5,111 万ドル。前身は上海汽車工業総公司(SAIC)の 子会社、上海汽車有色鋳造総廠。SAIC 傘下の子会社 50 社は WTO 加盟後 の部品メーカーとしての競争力強化などを目的に全て外資との合弁となっ た。同社もその一つ。 ②主要販売先 上海VW、上海 GM ③主要仕入先 明らかにせず ④認証取得 ISO9002、QS9000、VDA6.1 ⑤調達担当部署 采購部(購買部) ⑥調達型種 鋳造型

(32)

⑦調達型数(若しくは金額) 明らかにせず ⑧年間購買費に占める金型費 明らかにせず ⑨金型調達先 明らかにせず ⑩金型調達国名 国内、ドイツ、イタリア ⑪国内外の調達比率 明らかにせず ⑫調達先選定のポイント 現地に工場があることを前提に納期・価格・品質等を評価する。 ⑬新規調達先について 国内調達の拡大を図っている。日系企業との輸入取引実績はないが、中国 進出日系企業はローカルと同じポジションのため取引の可能性はある。 以上

(33)

No.6 上海富合機械有限公司

Sprcious Industrial Co.,Ltd.

住所 上海嘉定区南翔鎮寶翔路2 号

Tel 021-69124355 Fax 021-59175533 URL E-mail rd@spscious-sh.com 設立 1998 年 従業員数 台湾216 名、上海 120 名 売上高 台湾1,700 万$、上海 750 万$ 企業性質 台湾系 代表者 Young Huang(上海) 主要製品 インテークマニホールド、タイミングカバー、ヘッドカバー、オイルパン 面談者 開発部 胡徳 入手資料 会社案内 CD ①会社概要 1998 年 4 月設立。投資額 510 万ドル。上海工場の生産能力はグラビティ 1,560t、高圧鋳造 1,080t。製品重量で見るとグラビティ 1kg-25kg、高圧鋳 造0.5kg-4kg。 ②主要販売先

Caterpillar USA、Concentric Pumps、Perkins Engines、スズキ、台湾日 産、東京部品工業、Chery Automobile ③主要仕入先 明らかにせず ④認証取得 台湾ISO9002/QS9000/ISO14000/TS16949 上海ISO9002/QS9000/TS16949 ⑤調達担当部署 采購部(購買部) ⑥調達型種 鋳造型

(34)

⑦調達型数(若しくは金額) 外注2 セット、本社移管分 10 セット ⑧年間購買費に占める金型費 明らかにせず ⑨金型調達先 台湾系企業 ⑩金型調達国名 台湾、中国国内 ⑪国内外の調達比率 明らかにせず ⑫調達先選定のポイント 品質、材質、設計方案、補修技術提案、価格、納期 ⑬新規調達先について 国内調達率を上げる。新規は電話帳などで捜す。展示会、逆見本市も利用 したい。 以上

(35)

No.7 上海乾通汽車附件有限公司

Shanghai Cosmopolitan Automobile Accessory Co.,Ltd.

住所 上海市中山北路121 号

Tel 021-56631100 Fax 021-56634568 URL http://www.scaac.com E-mail

設立 1992 年 従業員数 1,150 名 売上高 企業性質 中英合弁 代表者 徐峰総経理 主要製品 変速器ケース、サーボピストン、オイルポンプ、ウォーターポンプ 面談者 采購部 劉 入手資料 ①会社概要 同社の前身は上海第一汽車附件廠。その後、上海汽車工業とバージン諸島 のBardsey Group の合弁で成立。総投資額 5,990 万ドル、資本金 2,500 万 ドル。主な製品はトランスミッションケース、サーボピストン、クラッチ ピストン、アキュムレーター、オイルポンプ、フューエルポンプ、ウォー ターポンプ、ピストンピンなど鋳造、ダイカスト品。 ②主要販売先 上海VW、上海 GM ③主要仕入先 明らかにせず ④認証取得 ISO9000、QS9000、VDA6.1 ⑤調達担当部署 采購部、上海汽車工業総公司東京支社 ⑥調達型種 鋳造型

(36)

⑦調達型数(若しくは金額) 159 セット(うち新規 20 セット。いずれも 2004 年実績) ⑧年間購買費に占める金型費 明らかにせず ⑨金型調達先 明らかにせず ⑩金型調達国名 国内、欧米 ⑪国内外の調達比率 明らかにせず ⑫調達先選定のポイント 品質、価格、納期 ⑬新規調達先について 中国国内に金型生産拠点を持つ日系企業であれば価格、品質、納期などを 評価した上で取引可能。 以上

(37)

No.8 上海匯衆汽車制造有限公司

Shanghai Huizhong Automotive Manufacturing Co.,Ltd.

住所 上海市浦東南路1493 号

Tel 021-58201188 Fax 021-58204570 URL http://www.shac.com.cn E-mail

設立 1992 年 従業員数 7,000 名 売上高 56 億元(2003 年) 企業性質 中国民営 代表者 張弘総経理 主要製品 自動車用プレス部品、商用車、トラック、バス 面談者 采購部一般采購科 王海剛 入手資料 会社案内 ①会社概要 ロッカーアーム、フロントサスペンション、ダンパー、サブフレームなど 自動車足周り系プレス部品で国内No.1。総本部は陸家嘴金融貿易区。上海 三立匯衆汽車零部件(上海汽車/韓国 Samlip 社合弁)、上海本特勒匯衆汽車 零部件(上海汽車/ベントレー社合弁)、上海匯衆薩克斯減震器(上海汽車/ Sachs AG 社合弁)、上海蔕森克虜伯(上海汽車/ティッセンクルップ合弁) の 4 社合資で成立。上海市内に重型汽車廠、軽車底盤廠、軽車車体廠、汽 車底番廠、軽型客車廠の5 工場をもつ。売上高で 2003 年度中国機械工業ベ スト 500 社中 51 位。足回り系プレス部品のほか、ワンボックスカー 「ISTANA」、大型バス「SH6120」シリーズ、15t ダンプカー、特装車など を自社開発。 ②主要販売先 上海VW、上海 GM、北汽福田、上汽儀征、瀋陽金杯、上汽通用五菱 ③主要仕入先 明らかにせず ④認証取得 ISO9001、QA9000、VDA6.1、ISO/TS16949、ISO14001

(38)

⑤調達担当部署 采購部一般采購科(購買部) ⑥調達型種 プレス型 ⑦調達型数(若しくは金額) 明らかにせず ⑧年間購買費に占める金型費 明らかにせず ⑨金型調達先 天津汽車模具、北京吉普、東風汽車模具、カナダ・メキナ社 ⑩金型調達国名 国内、カナダ、韓国、ドイツ ⑪国内外の調達比率 明らかにせず ⑫調達先選定のポイント 品質・納期・価格 ⑬新規調達先について 足周り系部品用プレス型については現在の調達先で問題ないが、自社開発 のワンボックスカー、バスなどの車輌向け大型プレス型については日系企 業からの調達もありうる。ただし、現地に生産拠点があることが前提。 以上

参照

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