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美術科の主張

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Academic year: 2021

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美術科の主張

雑誌名 教育研究協議会要項 : 共に創りあげる授業 : 資質

・能力を育みながら,「教科ならではの文化」を味 わう子どもたち

巻 令和元年度

ページ 77‑77

発行年 2019‑10‑17

出版者 静岡大学教育学部附属静岡中学校

著者版フラグ publisher

URL http://hdl.handle.net/10297/00026831

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美術科主張

美 術 科 の 主 張

1

教科で育みたい人間像

表現や鑑賞・の創造活動の喜びを味わっていくためには, 喜びを感受できる豊かな感性が必要だと考えます。 美術 科では特に, 対象のもつ美しさや生命感, 心情, 精神的・創造的価値といったものについての感性を中核としてい ます。 道端に咲く花を見て, 美しいと感じたり, 美しいと感じたことを表現してみたり, 感性は人間の生活に板ざ しており, 生きることと深くかかわっています。

感性を並かにしていくためには, 心を大きく揺り動かされるような感動を経験することが重要だと考えます。 表 現では, 主題(表現したいこと)をもち, 創造的な技能を働かせることによって, 納得のいく表現ができたときな どに実感できるでしょう。 鑑賞・では, 想像力を働かせて対象を見ることで, 見方が深まったり, 新たな価値が発見 できたりしたときに味わうことができます。 このような営みは, 美術の創造活動の喜びそのものであり, その感動 は時に, 自分の生き方に大きな影響を及ぼすこともあるでしょう。

そのような感動体験を重ねた人は, さらなる美への欲求を強めていくのではないでしょうか。 この探求には終わ りがなく,人間の成長に伴って変容し続けていくものであると,美術科では捉えています。 そのような人であれば,

美術の創造活動の中で, 対象を深く理解しようとしたり, よりよい表現を求めたりして, 探求心をもち続け, 感性 豊かに生きていくのではないでしょうか。 以上のことをふまえ, 美術科で育みたい人間像を「感性豊かに, 創造し ていく人」としました。

2

教科ならではの文化

美術文化というのは, 時代や地域によって多様であり, 変容し続けてきたものであり, これからも変容し続けて いくものです。私たちは今に残る様々な作品や造形物から, 人々の美意識や創造的な精神を感じ取ることができま す。 過去から現在, 国や地域, 人からの影響を受け, そこに生きる人聞が創造的な何かを生み出していくことが美 術の表現であり, それらがまた新たな文化を形成.していきます。

目に見えるものや, 目に見えない想像や感情といったものを可視化・可触化することができ, それらを表現や鑑 賞できることは美術文化の特徴です。 美術科ならではの文化を味わうとは,主題をもち,意図に応じて材料や用具,

表現方法を倉IJ意工夫して表現することや, 作者の心情や思いを感じ, 対象に対する自分なりの理解を深めていくこ とだと考えます。

表現する材料や鑑賞・する対象があれば, 自分一人でも楽しむことができるでしょう。 しかし, 自分以外の誰かと 共に, 感じたことを伝え合い, 表現方法や対象について考えていくことは, 美術や美術文化に対する見方や感じ方 をより深め, 世かな感性を育むことにつながるでしょう。

3

授業づくりで大切にしていること

子ども一人一人が主体的, 個性的に自己を発揮し, 創造活動の喜びを味わうことができるように, 子どもたち同 士が自分の考えを発信したり,受信したりすることができる環境を大切にしていきます。子どもたちが必要感をもっ て対話ができる題材を設定することで, 造形的な見方・考え方を働かせ, 美術や美術文化に対する見方や感じ方を 深めることができる授業づくりを考えていきます。

表現では, 自分の作品に表現しようとした考えや思いを伝えたり, 他の人の作品から感じた印象などを伝え合っ たりすることで, 作品への考え方や表現方法の工夫について理解を深めていくことをめざします。 構想段階におけ るかかわり合いや制作後の相互鑑賞・など, 考えたことを自分の表現に生かしていくことができるようなかかわり合 いを大切にします。 鑑賞では, 一人一人が感じ取った作品のよさや美しさなどを伝え合うことで, 自分一人では気 づかなかった作品のよさを発見するなど, 多様な見方や感じ方から鑑賞-を深めていけるようなかかわり合いをめざ します。

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参照

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