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人称代詞"我""称"の代替形とその選択について

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人 称 代 詞"我""弥"の 代 替 形 とそ の選 択 につ いて(菱 沼)49

人 称 代 詞"我""称"の 代 替 形 と そ の 選 択 に つ い て

菱 沼 透

1話 し 手 と 聞 き 手 を 表 す 言 葉

1.1対 象 と範 囲

現 代 中 国語(共 通 語)の 対 話 に お い て 、 話 し手(単 数)を 表 す 言 葉 は 人 称 代 詞"我"、 聞 き手(単 数)を 表 す 語 は人 称 代 詞"弥"を 用 い るの が 最 も一 般 的 で あ る。 但 し"弥"に つ い て は 尊 称 形"悠"が 存 在 し、 話 し手 が 相 手 を ど

う呼 ぶ か に つ い て は 、少 な く とも"称""悠"の い ず れ か を選 択 しな け れ ば な らな い。"我"に は"悠"に 対 応 す る謙 称 形 が 存 在 しな い の で 、聞 き手 を表 す 語 に 関 す る よ うな選 択 の 問題 は存 在 しな い。

しか し 《現 代 汲 活 八 百 洞 増 汀 本 》、 《実 用 現 代 双 活 梧 法(増 汀 本)》、 《汲 浩 代 洞 例 解 》 な どに よれ ば 、"我"に 代 え て 他 の人 称 代 詞"我 伯""人 家'"ロ 自"

"自 己"な どを使 用 す る例 が あ る

。"祢"に つ い て も"悠"以 外 の 人 称 代 詞"我 イr]""ロ自伯"な どが 使 用 さ れ る場 合 が あ る。

ま た 、"我""弥"は 姓 名 、 親 族 語 、 身 分 語 な ど人 を表 す 名 詞(句)と 連 用 す る こ とが あ る。《現 代 双 活 八 百 洞 》は人 を 表 す 名 詞 と連 用 す る例 に つ い て 次

の よ うに説 明 す る。

我 〔代 〕1.b)称 自 己.銀 自己 的 名 字 或 表 示 自己 身UJ̀的 名 洞 達 用,"我"

在 前 或 在 后 。 帯 感 情 色 彩 。

我 張 隼 堅 決 服 杁組 銀 分 配1核 子 出 了錯 几,我 倣 父 来 的 也 有 責 任 巨ホ倣 得 対,大 叔 我 贅 成 。

称 〔代 〕1.b)銀 対 方 的名 字 或 表 示 対 方 身 粉 的 名 洞 達 用,"祢"在 前 或

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在 后 。帯 感 情 色 彩 。

称 老 張 真 是 有 亦 法1称 遠 企 人 急 広 遠 広 不 洪 理!1迭 就 全 在 干 小 組 長 弥 了 。

これ らの例 は"我""弥"を 欠 い て も文 は成 立 す る し、 そ の よ うな例 も実 際 に多 数 存 在 す る。 例 え ば 、 次 の よ うな例 で あ る。

(01)看 弥 都 痩 了,娼 給 弥 煮 介 鴻 蛋 吃 咀 。

(02>琶 釜 一 生 在 炮 弾 林 里 走 南 蘭 北,九 死 一 生,多 半 輩 子 人 了,オ 得 了称 遠 ・↑'宝貝 。(路 遥 《人 生 》)

(03>段 莉 郷 的父 来 怒 降 老 眼,宜 着 脾 子 喫 道,"打.,臭 小 子 込 是 客 『 的, 要 是 老 子 手 里 有 槍,那 述 不 一 槍 崩 了...狗 日的!"(同 上)

以 上 の下 線 を付 した語 句 は い ず れ も話 し手 を指 す 、 聞 き手 を 指 す とい う基 本 的 な機 能 を持 ち 、 そ の 意 味 で"我"ま た は"称"に 置 きi換え る こ とが で き る。 選 択 とい う点 か ら見 る と、 話 し手 ・聞 き 手 を表 す 表 現 の 中 に これ ら人 を 表 す 名 詞 を加 えて 考 え るべ きで あ ろ う。"我""弥"を 基 本 形 な い し一 般 形 と 考 え る と、 基 本 形 に 対 して 各 種 の代 替 形 が 存 在 す る こ とに な り、 話 し手 とな

る人 物 は コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン に お い て 自称 お よ び 対 称 と して 基 本 形 を 使 う か 、 どの よ うな代 替 形 を使 うか の 選 択 を行 う必 要 が あ る。

本 稿 で は話 し手 と聞 き手 を 表 す表 現 を人 称 代 詞 と親 族 語 、 身 分 語 な どの 人 を表 す 名 詞(句)の 範 囲 で 取 り上 げ、 どの よ うな場 合 に どの よ うな要 因 で そ の1つ が 選 択 され るか に つ い て 検 討 す る。主 と して 口頭 語 に つ い て考 え るが 、 関連 す る範 囲 で 書 面 語 に つ い て も言 及 す る。

1.2考 慮 す べ き 要 素

選 択 の要 因 とな る基 本 的 な要 素 として以下 の もの を考 え る。

1)人 の属 性(性 別 、 年齢 、 身体 特徴 な ど)と 社 会 的特性(地 位 、職業 な ど)。これ らは話 し手 と聞 き手(相 手)と い う対話 にお け る役 割 と本来 関係 は

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人 称 代 詞"我""称"の 代 替 形 とそ の選 択 に つ いて(菱 沼)51

な い 。 但 し人 が 話 し手 の 立 場 に立 った 場 合 、 自称 語 と対 称 語 に な に を使 用 す るか の選 択 に話 し手 ・聞 き手 の 人 と して の属 性 が 問 題 に な る こ とが あ る。 例 え ば"老 子"と い う語 を 自称 と して 選 択 で き るの は、話 し手 が 成 人 の 男 性 と い う属 性 を持 つ 人 に 限 られ る。

2)人 と人 とが 対 話 に入 る前 か ら定 ま っ て い る固 定 的 な 人 間 関 係 。 血 縁 的 関 係 と社 会 的 的 関 係 が あ る。 世 代 ・年 齢 や 身 分 ・地 位 の 上 下 の 関 係 、 親 疎 の 関 係 、 強 者 弱 者 の 関 係 な ど。

3)対 話 の 場 面 に お け る各 種 の考 慮 す べ き要 素 。 生 起 して い る あ る い は 関 連 す る事 柄 とそ の 表 現 内容 や ス タ イ ル 。 話 し手 ・聞 き手 の そ の 場 面 に お け る 立 場 や 関 係 。

4)話 し手 の 態 度 と意 図 や 動 機 。 敬 意 、 自尊 、 自卑 な ど。

これ らの要 素 の い くつ か が 組 み合 わ さ れ 、 話 し手 聞 き手 を 表 す 言 葉 の選 択 の 要 因 を構 成 す る。

2.話 し 手 を 表 す 言 葉 2.1"我"の 使 用 条 件

"我"は 現 代 語 に お い て は

、 い か な る場 合 で も話 し手 を表 す 語 と して 無 条 件 に使 用 で き る。話 し手 と聞 き 手 双 方 の属 性(年 齢 、性 別 な ど)に 関 係 な く、

話 し手 は 聞 き手 に対 して 自由 に"我"を 使 う こ とが で き る。 ま た 話 し手 と相 手 の 間 に どの よ うな 関 係(例 え ぼ 上 下 関 係)が あ ろ う と、"我"の 使 用 に制 限

は な い 。

老 舎 《茶 循 》で は 、下 位 に あ る王 利 発 が 家 主 で あ る上 位 の秦 仲 義 に対 して 、

"悠 坐 下

,我 給 悠 湖 碗 小 叶 茶 去!""坐 一 坐!有 悠 在 我..几 坐 坐,我H上 光!"の よ う に"我"の 使 用 を控 え る こ とは な い。 刻 麻 子 も鹿 太 盗 に対 して

"我"を 避 け る こ とは な い

。"(刻 麻 子)喝,我 的老 釜 子!恋 吉 祥!我 等 悠 好 大 半 天 了!""我"は 話 し手 と聞 き手 の 人 間 関 係 に影 響 さ れ ず 、基 本 的 に は誰

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に対 して も如 何 な る状 況 で も使 用 で き る表 現 で あ る と言 え る。

初 対 面 の 者 ど う し も互 い に"我"を 使 う こ とが で き る。 くだ け た 場 面 、 改 ま っ た 場 面 で も使 え る し、 口語 体 、 書 面 体 に お い て も最 も一・般 的 な形 と して 使 用 す る こ とが で き る。

聞 き手(読 み 手)を 表 す 言 葉 に は"弥""悠"の 区別 が あ る。 この 区別 は 人 間 関 係 に基 づ く社 会 的 習 慣 ・制 約 で あ り、"悠"は 日本 語 の尊 敬 語 に相 当 す る。

"我"に は"弥"に 対 す る"悠"の よ うに

、 広 く使 用 さ れ る専 用 の 敬 語(謙 譲 語)が な い 。

但 し"我"に 代 え て 使 用 で き る人 称 代 詞 に"我 佃""哨""人 家"が あ る。

また 親 族 用 語 や 身 分 ・地 位 ・役 割 を表 す 名 詞 を"我"に 代 え て 使 用 す る こ と も あ る。まず どの よ うな要 因 、条 件 の も とに代 替 形 が 使 用 され る の か を調 べ 、 代 替 形 使 用 の 必 要 性 や 意 味 を 考 え る。

2.2女 性 専 用 の"我 佃"

"我"の 代 わ りに複 数 形"我 イ1]"が使 わ れ る こ とが あ る

。"我"の 代 替 形 と して の"我 イ「]"の使 用 は、代 替 形 の 中 で は最 も よ く見 られ る現 象 で あ る。《現 代 双 梧 八 百洞 増 汀 本 》 は この よ うな"我 伯"を2つ に分 け て 説 明 して い る。

我 伯 代 〕2.指"我"

a)帯 感 情 色 彩 。用 干 口活 。

我 伯 那 口子(指 夫 或 妻)最 近 又 出 差 去 了1祢 遠 広 不 耕 理,辻 我 伯 急 広 亦?

b)不 能 或 不 宜 用 介 人 口吻 悦 活,例 如 在 扱 告 中 或 科 学 槍 文 中 。

迭 就 是 我 伯 対 地 辰 工 作 者 提 出 的 要 求1本 文 只 淡 十 年 前 的 成 果,近 年 来 的 新 友 展 我 イ「]准各 男 文 介 招 。

まずa)の 口頭 語 の み で 使 用 さ れ る"我 佃"に つ い て 考 え るが 、"我 伯 那 口 子"の よ うな名 詞 を修 飾 す る例 に つ い て は 除 く。1)

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人 称 代 詞"我""祢"の 代 替 形 とそ の選 択 にっ い て(菱 沼)53

a)"称 遠 広 不 洪 理,辻 我 伯 忽 広 亦?"の 類 の使 用 例 は極 め て 少 な い 。 今 回 調 べ た 範 囲 で は、 次 の3例(い ず れ も曹 禺 の 作 品 か ら)を 挙 げ る こ とが で き

る だ け で あ る。

(04)[由 右 屋 媚 媚 走 出来 小 甜 瓜,打 扮 得 益 友 地 楚 楚 劫 人,大 家 叫 好 。 小 甜 瓜 我 就 是 那 悲 秋 女 士 。(大 家 又 城 好,地 走 到 台前,倣 欲 上 状,

忽 然 秋 波 一 鷲)胸,嚇 位 先 生 行 好,扶 我 伯 一 把 咀!

(曹 禺 《正 在 想 》)

(05)小 奈 西(脆 下)小 姐,悠 修 ノト好 咀,不 要 叫 他 伯 戎 着 我,那 他 佃 会 打 死 我 的 。(拉 着 小 姐 的手)小 姐,小 姐,悠 修 介 好 ロ巴!

(叩1)

隊 白露 弥 起 来 。(把 姑 拉 起 来)我 没 有 悦 把 称 送 回去 。弥 先 坐 着,辻 我 伯 想 介 法 子 。(曹 萬 《日出 》)

(06)隊 白露(向 方)..,是 胡 四,中 国 第 一 美 男 子 。

顧 八 妨 妨(正 和 芥 治 淡 活,忽 回違 美,昇 常 高 巣)弥 再 別 迭 広 套 他 拉!(胡 四 不 由得 送 辻 那 一 副 妖 媚 的秋 波)他 更 要 眼 我 伯 要 脾 『 了 。(同 上)

これ らの"我fi'7"の 使 用 者 は い ず れ も女 性 で あ る。 話 し手 が 困 難 ・困惑 の 状 況 に あ り、 聞 き手 に対 して な ん らか の 要 求 を 表 現 して い る と考 え られ る。

"我 伯"を 選 択 しな けれ ぼ な らな い 必 要 性 は な く

、 選 択 は話 し手 の 心 理 的 要 因 に よ る。 こ こで は、非 形 式 的(く だ け た)会 話 に お け る女 性 専 用 の"我 イ1ゴ

と見 な して お く。2)

2.3形 式 的 な ス タ イ ル に お け る"我 伯"

2.3.1著 者 自 称 の"我 佃"

b)"我 佃"の 使 用 は 口頭 語 専 用 のa)よ り も多 く使 わ れ 一 般 的 で あ る。使 用 者 は女 性 に限 らな い 。《八 百 詞 》の 説 明 に あ る よ うに、公 的 な 場 面 ・公 的 な ス

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タイ ル に お い て 著 者 ・話 者 の 自称 と して 使 わ れ る こ とが 最 も基 本 的 な 特 徴 で あ る。

この"我 伯"は 書 面 、 口頭 を 問 わ な い が 、 一 般 の 書 信 や 自伝 あ るい は 自伝 的 な 内 容 の 表 現 は私 的 な 事 柄 を叙 述 す る も の で あ るか ら、 自称 に"我 伯"は 使 え な い 。 表 現 内容 が 学 術 的 な も の、 知 識 の伝 達 に関 す る も の、 論 説 な どに

限 られ る。

ま ず書 面 語 に お け る"我 佃"に つ い て検 討 す る。 書 面 語 に お い て 、 著 者 は 自称 と して"我 伯"を 使 わ な けれ ば な らな い とい う制 約 は な く、 自称 と して

"我"を 使 う著 者 も多 い

(07)我i人 力 以 活 言 来 作 力 社 会 学 和 社 会 心 理 学 上 的 研 究 方 法 可 以 有 以 下 几 神 作 法 。(程 学 佑 《中 国人 行 劫 的 選 輯 》)

(08)下 面 我 用 我 上 面 所 列 的 第 七 秤 方 法 来 粗 略 地 研 究 一 下 中 国 人 的 印 象 整 怖 。(同 上)

次 の"我 伯"は"我"に 置 き換 え る こ とが で き る、 著 者 自称 の"我'fl'7"で あ る。(09)は"我"を 使 用 す る著 者 も、"我 伯"を 併 用 す る こ とを 示 す 例 で あ る。

(09)力 了 分 析 方 便 起 見,我 伯 対 此 分 別 付 槍 。(同 上)

(10)美 干 遠 一 点,我 伯 己鑑 干 《堵 槍 》 批 評 迂,薙 不 贅 。(高 名 凱 《汲 培 浩 法 槍 》)

(11)我 佃 己 経 悦 這,第 一 身 代 洞 的"吾""我"是 同 一 介 洞,因 吋 代 的 不 同,而 友 生 屠 音 的 変 化,乃 用 不 同 的文 字 写 出 之 。(同 上)

呂叔 湘(1985)は 書 面 語 に お け る 自称 の"我 伯"に つ い て こ う述 べ て い る。

又 如 現 代 模 彷 西 文 的i慣,写 文 章(尤 其 是 振 紙 上 的 社 槍 之 美)的 人 自称

"我 伯":

然 而 我 佃 根 唯 相 信 遠 是 葵 点 。(規 察2.17.3)

迭 些 量 不 一 定 表 示 礼 貌,但 是 力 了避 免"弥"和"我"的 直 率 。

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人 称 代 詞"我""弥"の 代 替 形 とそ の選 択 に つ いて(菱 沼)55

自称 の"我 伯"・ は、 形 式 的 な ス タ イ ル とい う特 性 が あ れ ば、 口頭 の講 演 ・ 報 告 な どに お い て も使 用 す る こ とが で き る。 ま た 話 し手 ・書 き手 は情 報 ・知

識 の伝 達 者 と して の 役 割 を担 っ て い る こ と、 聞 き手 ・読 み 手 は複 数 で あ る と い う特 性 も あ り、 これ らは いず れ も著 述 と講 演 な どに共 通 す る。

走≦元 任(1968)は 講 演 に お い て は 、 自称 と して"兄 弟""郡 人""本 人"な ど も使 わ れ る と言 う。

公 升 演 耕 吋,比 較 謙 虚 的 自称 是 用"兄 弟"(自 然 只 限 干 男 性),有 吋 也 用

"鄙 人"

。 男 外 是 用"本 人",量 然 己径 不 太 謙 虚,但 是 不 像 用"我"字 広 有 自倣 主 張 的 意 思 。

呂 、 趙 と も形 式 的 な ス タ イ ル に お い て"我"に 代 えて"我 伯""鄙 人""本 人"な どを用 い るの は 言 語 主 体 が 自己 主 張 ・自尊 が 感 じ られ る"我"を 回 避 す るた め で あ る こ とを指 摘 して い る。

回避 す る こ とに よ り、 謙 虚 を 示 す こ とに な る の だ が 、"鄙 人""本 人"す 既 に謙 虚 の 程 度 は 弱 い の で あ るか ら、"我 イ1]"はな お さ ら弱 い と考 えて よ い で

あ ろ う。 これ らの表 現 は謙 称 的 な 自称 で あ り、 代 替 形 使 用 の 必 要 性 は強 くな い と考 え られ る。

学 術 書 に は 多 くの 場 合 序 ・践 の 類 が 加 え られ 、 著 者 が 自 己 の研 究 の履 歴 、 テ ー マ に対 す る関 心 の持 ち様 、 研 究 方 法 、 謝 辞 な どを述 べ る。 あ る年 配 の 学 者3)の 後 記 」 に は著 者 の 自称 が3種 類 出 現 して い る。

(12)60年 代,我 在 四川 大 学 中 文 系 教 汲 梧 史,出 迂 一・本 油 印 的 排 又 。 杁 1965年 起,双 浩 史 停 升,併 又 也 散 失 了 。近 几 年 我 又 給 研 究 生 升 遠 口 深,干 是 着 手 錦 写 《筒 明 双 梧 史 》,几 次 易 稿,写 成 了現 在 遠 介 祥 子 。 (13)不 迂 毎 一 房 史 分 期 長 迭 六 七 百 年 甚 至 千 余 年,我 佃 的 付 槍 伍 然 豆 得 筒

略 。

(14)本 人 学 淑 能 力 有 限,杁 事 双 活 史 編 写 遠 祥 繁 重 的 任 劣,実 在 是 勉 力 其 唯 。 需 中峡 点 錯俣 肯 定 不 少,殿 切 地 粉 望 寺 家 和   大 旗 者 批 坪指 正 。

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表 現 内 容 が 自 己 の来 歴 で あ る場 合 に"我"を 用 い るの は 、 著 者 自身 に 関 わ る事 柄 を述 べ て い るか らで あ り、 この"我"は"我 イ11"に 代 え られ な い 。 自 己 の 業 績 の評 価 に お い て は"我 伯"を 使 用 し、 自身 の能 力 につ い て は"本 人"

を使 用 して い る。 謙 虚 の度 合 い は この 順 に強 ま る と判 断 で き る。

王 力(1945)は"我 イrJ"を 敬 称(礼 貌)形 と認 め て い る。

第 一 人 称 単 数 的 礼 貌 式 式 借 用 夏 数 的"我 伯"。

王 力 は 自身 《中 国現 代 培 法 》 《中 国活 法 理 槍 》 で は この 意 味 に お い て 自称 と して"我 ロ"を 用 い、 読 者 を示 す 語 に は"噌 伯"を 用 い て い る。 更 に この 用 法 に つ い て"本 需 里 所 用 的̀哨 伯'和̀我 伯'是 有 分 別 的 。̀噌'是 指 一 般 人 而 言,包 括 襖 者 在 内;̀我 イ1]'是著 者 自称 。"(《中 国現 代 活 法 》)と い う注 を

自 ら加 え て い る。

著 者 の 自称 と して は外 に"作 者""箸 者"な どが 用 い られ るが 、"我 伯"が コ・的 で あ る。"我 伯"は 本 来 複 数 形 で あ る。 これ を 自称 に用 い た 場 合 、表 面 上 言 語 主 体 を ぼ か し、 や や 間接 的 に表 現 す る こ とに な り、 そ こか ら謙 称 的 な 意 味 合 い が 生 じ る。 指 示 対 象 が 明確 で あ る"我"を 回 避 した い場 合 、便 利 な 表 現 で あ る と言 え る で あ ろ う。

2.3.2著 者 と読 者 を 包 括 す る"我 伯"

"哨 伯"は 話 者 と相 手 とを包 含 す る表 現 で あ る

。 しか し公 的 な ス タ イ ル に お い て は"噌 伯"は そ の 俗 的 な 意 味 合 い が 嫌 わ れ 、"我 伯"が 選 択 さ れ るの が 一 般 的 で あ る。次 の例 で は"我 伯"は"我"の 代 用 と見 な す よ り、 「我(=箸 者)和 弥(=慎 者)」 と解 釈 す る ほ うが 妥 当 で あ ろ う。"大 家""人 伯""旗

(イr])"な どへ の置 き換 え も可 能 で あ る。

(15)圓 有 什 広 重 要 的性 辰 呪?我 伯 先 看 看 下 面 画 的 一・ノト圓 。(《十 万 介 力 什 広 》)

(16)杁 上 面 所 介 鋸 的 画 正 五 地 形 的 方 法 中,我 伯 可 以看 出 我 国 芳 劫 人 民在

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人 称 代 詞"我""祢"の 代 替 形 とそ の選 択 に つ い て(菱 沼)57

生11¥〉実 践 中就 是 不 断 地 恵 錯 祭 験,精 益 求 精 。 我 伯 一 定 要 学i我 国i芳 劫 人 民遠 和 精 神 。(同 上)

(17)我 伯 知 道 現 代 科 学 培 言 学 的 友 展 実 有 頼 干 梵 文 研 究 的 友 現 。(高 名 凱

《汲 活 浩 法 槍 》)

(18)杁 沢 了天 命 双 、 家 族 主 又 和 儒 家 思 想 的銃 一 性 美 系,我 伯 就 可 以相 庄 地 看 到,中 国人 隊 美 系 的基 本 模 式 是 人 籔 、人 情 和 人 恰 杓 成 的三 位 一一 体 。(程 学 儒 《中 国 人 行 劫 的遷 輯 》)

これ らの例 に共 通 す る特 徴 は、 文 章 の展 開(論 旨 の 前 提 の確 認 ・展 開 、 結 論 へ の 導 引 な ど)と して の 内容 を持 つ 点 で あ る。 ま た 、 著 者 と読 者 が 同 じ場 面 に い る とい う虚 構 を設 定 して い る。 こ の場 合 の"先 看 看""可 以看 出""一 定 要 学)ヨ"な ど動 詞 は著 者 と読 者 と も に参 加 で き る行 為 で あ る か らで あ る。

一 体 感 を感 じ させ る"我 伯"で あ る

一 体 感 演 出 の"我 伯"は 小 説 や シ ナ リオ の 背 景 説 明 に も使 わ れ る

(19)我 佃 所 要 介 鋸 的是 祥 子,不 是 略 駝,因 力"略 駝"只 是 介 外 号;那 広, 我 伯 就 先 悦 祥 子,随 手 几 把 狢駝 与 祥 子 那 点美 系 悦 辻 去,也 就 算 了 。

(老 舎 《略 駝 祥 子 》)

(20)【 遊 右 辿 睡 房,福 升 中 口 。 黄 省 三 送 。(略)射 使 述 留 着 一 些 中 年 的 模 祥,但 我 伯 会 涼 冴 一 ・↑'将近 四十 的人,他 的背 急 広 会1i成 一 道 析 。

(曹 禺 《日 出 》)

(21)(幕 西 北 衣 林 学 院 是 在,.西 省 里 的 高 原 上,有 大 片 的 果 因 和 衣 並 拭 験 場 。我 伯 望 辻 去,高 原 上 真 是 畑 炬 如 錦 言(略)

越 往 肉 我 伯 較 近 的 地 方 看,桝 木 越 少 。 可 是 杁 高 原 一直 到 近 梵,'1"J木 的録 色 始 終 没 有 完 全 断 辻,不 道 近 赴 没 有 高 赴 的 果 林 那 広 整 芥 繁 密 雲 了 。在 几 株 録 桝 的 掩 映 下 有 一 所 房 子,塙 壁 都 刷 得 根 白,院1'7対 着 我 伯 。(略)

哨佃 的 戒 刷 就 在...所 房 子 外 面 升 始 。(老 舎 《西 望 長 安 》)

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この"我 イ汀'は 紹 介 者 と読 者 とを包 含 して い るか ら、指 示 内容 の点 で は"哨 伯"に 等 しい。 従 っ て こ の文 脈 に は"我 伯"と とも に"哨 伯"も 出 現 す る。

2.3.3話 者 自称 の"我 伯"

例 え ぼ教 師 が 授 業 の 冒 頭 で"上 周 我 伯 併 完 了第 九 深,現 在 我 佃 耕 第 十 課 。"

の よ うに言 う こ とが あ る。 この"我 伯"は 話 し手 を指 し、"我"の 代 用 と して 用 い て い る こ とは明 らか で あ り、"我"を 用 い て も問 題 は な い 。 こ の"我 伯"

に つ い て 、 《実 用 現 代 双 悟悟 法(増 汀 本)》 は"有 吋 悦 活 人 力 了表 示 廉 恭 或 有 意 不 突 出 自 己,可 以用̀我 伯'代 替6我'"と 説 明 して い る。 この 説 明 に よれ ば 、話 し手 が 自己 の謙 虚 さ を示 す とい う動 機 ・意 図 に基 づ き 、"我"を 回避 し

"我 佃"を 用 い た こ とに な る

。 また 同 時 に 、2.3.2で 述 べ た0体 感 の 演 出 も 感 じ られ る。

以 上 の"我 伯"は 基 本 形"我"を 使 用 して も非 難 され る よ うな こ と は な い 。

"我 佃"を 代 用 す る こ とは

、 言 語 主 体 が 聞 き手 に対 して 謙 虚 で あ る こ とを 印 象 づ け よ う とす る あ る い は相 手 との 一 体 感 を示 そ う とす る動 機 ・意 図 か ら生

じた 現 象 で あ り、 社 会 的 制 約 に基 づ くもの で は な い。

2.4一 般 の 会 話 に お け る"我 イ1]"

"我 イ「]"は 聞 き手 を排 除 し

、 話 し手 と聞 き手 とを 区 別 す る機 能 が あ る。 従 っ て 教 師 は教 師 、 学 生 は学 生 とい う よ うな 立 場 ・役 割 の違 い を表 現 す る場 合 に使 う こ とが で き る。"我 伯"を 聞 き手 を排 除 す る意 味 で 使 用 す る場 合 に も、

話 し手 の 謙 虚 を 表 す こ とが で き る。

次 の例 で は、 話 し手 は1人 の"人 民警 察"で あ り聞 き 手 は0般 の個 人 で あ る。話 し手 は̲̲̲̲.貫して 自分 を"我 伯"で 表 現 す る。 この"我 佃"は 聞 き手(一 般 の 人 民)を 排 除 し、"人 民警 察"と して の 立 場 、"人 民警 察"の0員 で あ る

こ とを示 そ う とす る 態度 で あ る。 話 し手 は 自分 の 行 動 に つ い て も"我 伯"で

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人称 代 詞"我""弥"の 代 替 形 とそ の選 択 につ い て(菱 沼)59

表 す が、 これ が話 し手 自身 を指 してい る こ とは文脈 か ら明 らかで あ る。 直接

"我"と 言 わず"我 伯"と い う間接 的 な表 現 に よ

って、謙虚 の気 持 ち を表 現 して い るので あ り、"我"を 使用 す るこ とに問題 はな い。実際 に"我"も 併 用 され て い る。

(22)平 海 燕 真 的!据 悦 弥入 道孤 几 院和 教葬 院,我 伯 也都査 圓迂文件, 可 惜孤 几 院的文件 己経我 不 到 了!

王 新英 教葬 院 的査 到 了?

平海 燕 査 到 了!我 伯遠オ 又 到 学校 去 了解,オ 我 到遠 几来 。弥 看, 弥 根 小就 去 了娼 娼,せ 去 的事 有好 些氾 不清 的;我 伯得 由四 面 八方証 明弥悦 的不錯,或 接近 事 実,オ 好去 技弥 的/‑人 冴 。 王 新英 対!対!対!平 同志,力 了我,称 迭丙 天 胞 了几 十 里路,坊

同迂杵 多杵 多人 了 咀?我,我 不 知道 急広 感酎 称オ 好!

平海 燕 要 悦感謝 啄,称 到道 的那 介 派 出所 的 同志佃 比我鉋 的路 多!

(老 舎 《全 家 福 》)

2.5"我 伯"以 外 の 人 称 代 詞 の 代 替 形

"我"に 代 え て使 用 す る こ とが 可 能 な 人 称 代 詞 は"我 伯"以 外 に

、"哨""人 家r"自 己"な どが あ る。 こ こで は"ロ 自"に つ い て の み 検 討 す る。

"噌"は 北 方 方 言 で は使 用 さ れ る こ とが 多 く

、"我"の ほ か に"我 伯""哨 fi1'7"に代 え て 使 用 す る こ とも あ り、 状 況 、 文 脈 に よ っ て 指 示 内容 を 判 別 す る 必 要 が あ る。《現 代 双i吾洞 典 》 は"哨"を"哨 佃"の 意 味 に用 い る例 は共 通 語

と認 め て い るが 、"我"の 意 味 で 用 い る用 法 は 方 言 と見 な して い る。

"哨"に は くだ けた 会 話 で使 う

、 や や 粗 野 な 意 味 合 い が あ る、 農 民 に愛 用 され る な どの特 徴 が あ る。"噌"を"我"の 代 替 形 と して使 用 した場 合 、 自尊 の 感 情 を表 す 場 合 も 自卑 の 気 持 ち を表 す 場 合 も あ る。

(23)待 了会 几,老 程 回来 了,端 着 丙 大 碗 甜 漿 粥,和 不 知 多 少 弓 蹄 焼 併 与

(12)

so

小 焦 油 炸 鬼 。"没 湖 茶,先 喝 点5AL°,来,吃 咀;不 鰺,再 去 叉;没 銭,噌1除 得 出来;干 苦 活 几,就 是 別 鉄 着 騰,来!"(老 舎 《略 駝 祥 子 》) (24)修 理 牧 音 机,可 別 我 我,ロ 自是 外 行 。(《実 用 現 代 双 培 浩 法 》)

以 上 は 自尊 の 表 現 で あ る。 以 下 は 自卑 の例 で あ る。(24)の よ うに文 脈 上 近 い所 に"我"が 出 現 す る例 も多 く、"我"と 併 用 で き る とい う特 徴 も あ る。

(25)有 一 次,美 又 来 我 家,看 到 我 杁 楓 房 出来,筒 宜 不 相 信 自 己 的 眼 晴 。 我 戴 頂 小 白帽,穿 件 去 悼 披 肩 和 肩 章 的 水 兵 服 、 系 着 花 囹裾,オ 好 看 内。cc別 象 介 俊 子 似 地 看 我 。"我 拍 他 肩 膀 尿 呵 呵 地 悦,"呆 会 几 雲 裳 哨 的 手 芝 。"(王 朔 《空 中小 姐 》)

(26)他 向,"是 巧 珍 喝?""就 是 的 。""那 弥 遠 把 川 道 里 的 美 梢 子 抜 了!弥 不 所 人 家 悦,巧 珍 是6蓋 満 川'喝?"加 林 升 玩 笑 悦 。

"果 子 是 穎 好 果 子

,就 伯 吃 不 到 噌 騰 里!",4.厚 的 島 栓 笑 嗜 嗜 地 悦 了 句 粗 活 。"看 得 急 祥?成 了 咀?"

"寓 城 迩 有 十 五 里!r ̲了 几 回,看 他 伯 家 里 大 人 倒 没 喀 意 見,就 本 人 達 一 次 面 也 不 露 。大 概 嫌 哨 没 文 化,股 黒 。股 是 没 人 家 白,槍 化,姫 也 和 我 一 祥,斗 大 字 不 沢 几 升!埃,現 在 女 的 心 都 高 了!"(路 遥 《人 生 》)

(27)弓 栓 不 敢 看 地,悦 、"… … 后 来,所 悦 称 和 高 老 師 成 了,我 的 心 也 就 涼 了 。 高 老 師 是 文 化 人,噌 是 ↑ 土 老 百姓,不 敢 比,就 死 了心 … …"

(路 遥 《人 生 》)

以 上 の用 例 の 自称 の 主 体 は い ず れ も男 性 で あ る。"哨"は 女 性 専 用 の代 替 形

"我'f1'7"に対 応 す る男 性 専 用 の代 替 形 と言 え るで あ ろ う

。 用 例 は"噌"の うが 多 い が 、 非 公 式 的 な ス タ イ ル に 出現 す る点 は共 通 す る。

(13)

人 称 代 詞"我""祢"の 代 替 形 とそ の選 択 につ い て(菱 沼)61

2.6人 称 代 詞 以 外 の 代 替 形 2.6.1"小 的""学 生"な

現 代 語 で は専 用 の謙 称 語 は ほ とん ど使 わ れ な くな っ た よ うで あ る。 か つ て は 使 用 人 は主 人 に対 して 、 自称 に"小 的"を 用 い た 。"小 的"は 民 国成 立 以 前 か ら次 第 に用 い られ る こ とが 少 な くな っ た(趙 元 任1968)が 、 巴金 《家 》 に は 次 の よ うな例 が あ る。

(28)高 忠 垂 着 双 手 端 正 地 立 着,半 向不 作 声,等 主 人 霧 得 移 了,オ 慢 慢 地 悦:"小 的在 街 口上 等 了好 久,都 不 見 一 条 尤 灯 来,又 走 了几 条 街 也 看 不 児,后 来 磁 児 了一 条,就 是 今 天 送 帖 子 来 的 。小 的 拉 住 他 伯 的 美 脳 要 他 伯 来 。 可 是 他 伯 人 己祭 焼 得.̀焦 額 炬,尤 灯 也 只 剰 下 一 介 光 架 子 。他 佃 一 定 不 肯 来,悦 要 回 去 葬 息,再 有 多 少 賞 銭,他 佃 也 不 要 了 。 小 的 只 得 回 来 振 告 。"

老 舎 の 《神 拳 》 は義 和 団 を題 材 に した戯 曲 で 、 知 県 や 秀 才 が 登 場 す る。 秀 才 が 知 県 に対 して 自称 す る場 合 に は"学 生"を 用 い て い る。

(29)高 永 又 没 有 什 広 不 対!我 伯 役 的 是 神 」云,x的 是 悪 覇,先 脆 下 祭 」云!

刊、知 具 我 脆 下,弥 坐 着,似 乎 也 不 大 合 造 咀?

高 永 又 弥 坐 着,我 伯 脆 着,多 少 百 輩 子 了;今 天 咳 換 換 ノト几!脆 下!

刊、知 具 秀 オ 公 看 呪?

高 秀 オ 据 学 生 看,大 人 込 是 脆 下 好!

これ らの例 は明 らか に"我"の 謙 称 形 と見 な して よ い が 、 現 在 の 口頭 語 で は ほ ぼ 消 滅 した 表 現 と言 っ て よい で あ ろ う。 書 信 に は今 も古 い 形 式 が 使 用 さ れ る こ とが あ る よ うで あ る。

(30)前 几 天,有 朋 友 杁 吉 林 帯 回几 支 人 参,今 寄 上,清 老 師 牧 下 学 生 的遠 紛 心 意 。(《現 代 実 用 信 函 大 全 》)

(14)

62

2.6.2世 代 、 年 齢 の 上 位 を 表 す 語 句

父 母 が"釜 釜""娼 娼"を 自称 と して 使 用 す る の は一 般 的 な 現 象 で あ る。父 母 と して の 役 割 ・立 場 を強 調 す る場 合 に は、"(我)徹 父 衆 的""(我)倣 母 来 的"を 用 い る。

(31)"懊,是 遠 祥,几 子,弥 的這 『 碗 実 太 杯 了!釜 釜 今 天 的送 『 倒 有 点 好 。 剛 オ,磁 上 了 一 ノト大 好 人 。"

(32)看 姫 急 広 活 着!教 姫 誉 裳,姫 就 暁 得 了,到 底 是 琶 釜 好,込 是 野 双 子 好!(老 舎 《略 駝 祥 子 》)

(33)他 母 楽 揺 揺 晃 晃 的,几 乎 要 捧 倒 了,階 里 一 股 効 央 告 悦,"好 我 的娃 娃 哩,弥 再 撃,娼 就 給 称 下 脆 啄 … …"(路 遥 《人 生 》)

(34)我 把 祢 葬 到 遠 祥 大,又 給 弥 嬰 了 姐 如,忌 算 尽 了我 倣 父 来 的 責 任 。 以 后 的 事 就 要 完 全 皐 弥 自 己 。(巴 金 《家 》)

(35)琴 几,称 急 広 了?弥 遠 全 祥 子w不 明 我 倣 母 来 的 心 里 更 唯 受?(巴

《家 》)

刊碓 張(1991)は 世 代 が 上 の者 が 下 の者 に 対 して 親 族 語 を 自称 と して使 う こ の よ うな用 法 を"自 我 美 称"と 呼 ん で い る。

"老 子"は"琶 琶"と 同 じ く父 親 を表 す 親 族 語 で あ り

、父 親 が 自称 と して 使 う こ とが で き る。 実 際 の用 例 で は、 拡 張 的 に 男 性 一 般 が 自称 と して 用 い る こ とが 多 く、 自尊 自大 、 怒 りな ど を表 現 す る場 合 に使 用 す る。 傲 称 と言 うべ き で あ ろ う。1.1(03)の 例 も この 用 法 で あ る。

(36)"弥 迭 介 畜 生,老 子 打 死 弥!"校 長 大qR。(韓 少 功 《弓析 洞 典 》) 次 の"太 苓"は 傲 称 の よ り誇 張 的 な用 法 で あ る。

(37)丁 那 弥 管 不 着 。太 苓 我 自・撞 的 自介 花,弥 打 算 急 広 着 咀!弥 悦!(老 舎 《尤 須 淘 》)

"老 苓 苓"は 本 来 曽祖 父 を 指 す 語 だ が\ 一 般 的 に は子 供 が 老 人 に 対 して 用 い る尊 称 で あ る。 こ の語 を老 人 が"我"の 代 わ りに用 い れ ば、 美 称 な い し傲

(15)

人 称 代 詞"我""称"の 代 替 形 とそ の選 択 につ い て(菱 沼)63

称 とな る。

(38)李 八 十 一 点 不 假,我 就 叫李 八 十 嚇!看,我 的 胡 子 不 是 全 白 了 喝?

王 小 二 可 是,我 伯 的 大 白猫 也 有 白胡 子 冴!

李 八 十 看 弥,急4河 以掌 老 苓 苓 比 大 白猫 呪?(老 舎 《宝 船 》) 親 族 語 そ の他 の人 を表 す 名 詞 の代 用 は 、 状 況 か ら"我"と 解 釈 され る も の で あ っ て 、"我"と 意 味 上 直 接 の つ な が りは な い。誤 解 を 避 け るた め に は"称 妬 娼"、 あ る い は"娼 娼 我"の よ うに"弥"を 前 に加 え る か"我"を 後 ろ に加

え る必 要 が あ る。 次 の笑 い話 は そ の よ うな 誤 解 の可 能 性 を利 用 した もの で あ る。

(39)女 几 向娼 娼:"娼 娼,悠 美 上 力 什 広 長 出 白美 友?"

娼 娼 回 答:"女 几 不 所 活,娼 娼 的.̀上 就 会/X。"

女 几 悦 然 大 悟 地 悦:"現 在 我 可 明 白力 什 広 姥 姥 的1全 是 白的 了 。"

(《新 笑 活 》)

世 代 が 下 の者 が 親 族 語 を 自称 と して 用 い れ ぼ謙 称 に な る。 こ う した 例 は現 代 で は 少 な い が 、《現 代 双 酒 洞 典 》 は"兄 弟"に 謙 称 と して の 用 法 の あ る こ と

を 認 め て い る。 但 し この"兄 弟"は 男 性 の 同世 代 を示 す 語 と して 使 わ れ る。

【兄 弟 】(口)名 洞 ③ 謙 辞,男 子 躁 輩 紛 相 同 的 人 或 対 余 人 悦 活 吋 的 自 称:兄 弟 我 剛 到 遠 里,清 多 多 美 照 。

次 の例 は親 しい者 ど う しの 対 話 に お い て た わ む れ に用 い た もの(戯 称)で あ る。

(40)王 老 忌 悦,"力 了 巴結 称 康 忌,兄 弟 我 忍 痛 割 愛,辻 我 公 美 部 最 好 的 一 介 小 姐 来 陪 称 吃 吃 坂 。"(池 莉 《来 来 往 往 》)

手 紙 文 で は、"几 己放 假,但 有 杵 多 工 作 須 在 假 期 完 成,因 而0吋 尚 脱 不 升 身 。望 釜 釜 娼 娼 保 重 。"(《現 代 宴 用 信 函 大 全 》)の よ うな 表 現 が 現 在 も使 わ れ

る こ とが あ る よ うだ が 、 一 般 の 会 話 で は ほ ぼ な い と言 っ て よ い だ ろ う。

"老 美 子"cc老 汲"は 男 性 の年 配 者 を 指 す 語 で あ る

。 これ らを 自称 に用 い た

(16)

64

場 合 は謙 称 とな る例 が 多 い。 これ らの 語 に は"我 老i子"の よ うに"我"を 前 に加 え て 自称 で あ る こ とを 明 確 に して 用 い る の が 普 通 で あ る。 こ の 場 合

"我"の 後 に くる名 詞 が"我"の 属 性 を説 明 して い る こ と に な る

(41)梁 師 傅 我 敢 悦,倣 了三 十 多 年 的 工 人,我 老.̀子 没 有 象 今 天 遠 広 高 巣 辻!(老 舎 《春 隼 秋 実 》)

(42)柊 秘 需 嗅,当 年 在 北 平,南 京,我 至 少 用 四介 人?現 在,減 去 一 半, 而 且 几 乎 是 毎 三 天 一 換 人,忽 広 亦 呪!碓 道 迩 真 教 我 老i子 自己掴 地 挑 水 喝!(老 舎 《面 子 同 題 》)

(43)"小 子,雷 暎 我,我 老 双 看 出 来 了!"(路 遥 《人 生 》)

以 上 こ こ で取 り上 げ た語 は いず れ も話 し手 の 性 別 を示 す こ とが で き る。

2.6.3身 ・地 位 を 表 す 語 句

話 し手 は 自己 の 職 業 、 地 位 な ど を表 す 語 を 自称 に用 い る こ とが で き る。 小 中 学 校 で 教 師 が 自称 と して を"老 師"用 い る の は美 称 に属 す る。 次 の例 は 自 卑 の 表 現 と して 用 い て い る。

(44)"称 佃 現 在 位 置 高 了,哨 区 区 老 百 姓,実 在 不 取 高 墓!"加 林 的 圷 毛 病 又 犯 了!一 旦 他 感 到 自 己受 了辱,活 立 刻 変 得 非 常 刻 薄,筒 宜 叫 人 下 不 了 台 。(路 遥 《人 生 》)

"徹 〜 的"を 自称 と して 用 い て、 自分 の社 会 的 地 位 や 役 割 を強 調 す る例 も あ る。

(45)"祥 子,我 的 好 伏 汁!弥 太 俊 了!免 我 作 使 探 的,肯 把 像 放 了 走?"

(老 舎 《略 駝 祥 子 》)

(46)"先 洗 洗!"高 娼 也 又 想 起 活 来 。"先 生 井 没 悦 什 広 冴,称 別 先 倒 打 一 瓦!"祥 子 込 不 劫 。"不 用 洗,一 会 几 就 好!一 ノト拉 包 月 的,捧 了人, 磁 了牢,没 股 再 … …"(老 舎 《賂 駝 祥 子 》)

(17)

人 称 代 詞"我""称"の 代 替 形 とそ の選 択 につ い て(菱 沼)65

2.6.4姓 名 な ど

"我"の 代 わ りに 自分 の 姓 名 を用 い る こ とが で き る

。姓 名 に"我""噌"や 職 称 を加 え る例 が 多 い 。 い ず れ の 場 合 も 自尊 の意 味 合 い が 強 い 。

(47)我 張 隼堅 決 服 杁 組 銀 分 配 。《現 代 双 梧 八 百 洞 》

(48)播 月 亭 有 遠 点 富 余 再 加 我 潜 四 遠 点 活 劫 効 几,弥 想 想 我 迩 伯 不 伯 人,銀 我 掲 乱?(曹 禺 《日出 》)

(49)丁 翼 平(扱 得 意 地)弥 伯 所 噌 丁 翼 平 的 活 咀!照 着 我 的 亦 法 往 下 干, 自佃 必 定 会 万 事 亨 通,所 向元 故!(挙 杯)来,そ 並磁 杯 ロ巴!(老 舎 《春 隼 秋 実 》)

(50)留 着 弥 那 銅 子 ロ巴,対 四不 暎 核 子 玩!(老 舎 《賂 駝 祥 子 》) (51)彷1佃 拉JI,刻 四 井 不 和 弥 伯 同 行,明 白?(同 上)

(52)柊 秘 需 我 知 道 大 家 全 不 掌 我 当 回 事,我 要 桝 桝 威!同 吋,我 得 力 求 /X展,教 他 伯 看 看 柊 秘 需 井 不 是 天 生 来 只 会 作 秘 郭 的!(老 舎 《面 子 同題 》)

2.7話 し 手 の 制 御 を 離 れ た"我"

話 し手 の心 中 に迷 いや 矛 盾 が あ り、 整 理 の つ か な い混 乱 した 心 理 状 態 で も の を言 う場 合 が あ る。 次 の文 章 は老 人 が 祥 子 か ら酪 駝 を買 う とき の 心 中 の迷 い を描 写 した も の で あ る。

(53)老 者 又iiii看 了 祥 子 一 番,覚 得 他 絶 不 是 全 匪..。 然 后 回1看 了 看 口 外 的 牲 口,心 中 似 乎 是 真 喜 炊 那 三 匹 賂 駝 一 一 明 知J到 手 中 井 没 好 梵,可 是 愛 需 的 人 児 需 就 想 要,界 弓 的 児 了 弓 就 舎 不 得,有 辻 三 把 几 賂 駝 的 也 是 如 此 。況 且 祥 子 悦 可 以賎 雲 呪;憧 行 的 人 得 到 介 便 宜,就 容 易 忘 悼 奈 西 」 到 手 中 有 没 有 好 赴 。(老 舎 《略 駝 祥 子 》)

老 人 はP"1"を 買 っ て も得 に は な らな い こ とは分 か っ て い る。 しか し長 年 酪 駝 を扱 っ て き た 人 間 と して酪 駝 を見 る と欲 し くな る、 しか も安 く買 え る。 話

(18)

ss

し手 が こ う した心 理 状 態 に あ る場 合 、"我"が 多 用 され る とい う現 象 が 生 じる。

(54)"遠 広 着 咀,秋 汁,我 給 三 十 五 快 銭 咀;我 要 悦 遠 不 是 全 便 宜,我 小 狗 子;我 要 是 能 再 多 掌 一 快,也 是 介 小 狗 子!我 六 十 多 了;噂,迩 教 我 悦 什 広 好 呪!"

この"我"は 話 し手 が 自分 の気 持 ち を 十 分 に制 御 で き ず 、 思 わ ず"我"が く り返 し口 をっ い て 出 た もの と考 え られ る。

3.聞 き 手 を 表 す 言 葉 3.1̀̀彷 く"と̀̀チi雲"

話 し手 の 自称 を表 すP形"我"は 基 本 的 に は い か な る条 件 に お い て も使 用 可 能 で あ る。 話 し手 は相 手 との上 下 、 親 疎 な どの人 間 関係 を顧 慮 す る こ と な く"我"を 使 い 、 非 難 を 受 け る こ と は な い 。 そ れ に 対 して"称"は 基 本 的

に社 会 的 習 慣 ・儀 礼 の 制 約 を 受 け る。

曹 萬 《日 出》 に お い て 、 銀 行 の頭 取 溜 月 亭 に対 し部 下 李 石 清 は"悠"を 使 用 しな け れ ぼ な らず 、 呼 び か け る場 合 に は"経 理'を 用 い る必 要 が あ る。 経 理 の溜 月 亭 は李 に対 して"称"を 使 う。 こ う した表 現 の選 択 は 両 者 の現 実 の 人 問 関係 に対 応 して お り、 平 常 の 対 話 に お け る安 定 した 状 況 を作 り出 す た め

に必 要 な選 択 で あ る。

(55)李 石 清(村 好 地)不 迂 金 八 的 消 息 最 昊 通 。我 所 悦 他 老 人 家 一 点 也 没 有J,井

播 月 亭(不 愉 快)石 清 先 生,一 ノト人 頂 好 自 己管 自己 的 事 。在 行 里, 中ホ徹 的,イ ホ倣;不 叫 弥徹 的,就 少 多 事,少 向 。遠 是 行 里 倣 事 的 規 矩 。

李 石 清(被 迭 祥 頂 撞,自 然 不 悦,但 扱 力 圧 制 着 自己)是,経 理,我 不 迂 是 悦 悦,給 悠 提 全 醒 。

播 月 亭 根 行 里 面 的 事 情,不 是 悦 悦i井併 的 事,我 込 用 不 着 弥 提 醒 。

(19)

人 称 代 詞"我""弥"の 代 替 形 とそ の選 択 につ い て(菱 沼)67

李 石 清 是,径 理 。

次 の李 の発 言 は両 者 の平 素 の 安 定 した 固 定 的 な 関 係 を越 え た表 現 を含 む 。

"経 理"と 呼 び か けず 名 前"月 亭"で 呼 び か け る こ と

、"悠"を 用 い ず に"弥"

を用 い る こ とは上 下 ・親 疎 の枠 を越 え て い る。 対 話 の 内容 に も問 題 が あ る。

この 文 脈 の な か で は"弥"は 上 下 の 関 係 を破 る対 等 の意 味 合 い を 持 ち 、 礼 儀 に反 して 親 近 感 を表 現 して い る と受 取 られ る。

(56)李 石 清 我 提 双,月 亭,遠 次 行 里..点 公 債 現 在 我 伯 是 絶 対 不 妻 了 。 我 告 訴 弥,fi,ノト行 市 込 要 大 激 特 泓i,不 会 激 到 迭 一 点 就 完 事 。 井 且(非 常 巣 奇 地)我 現 在 幼 称,月 亭,我 伯 最 好 明 天 看 情 形 再 妥 送 。 明天 的行 市 込 可 以 」,込 是 吃 不 了 写 。

これ に対 して 経 理 は李 にq首 を通 告 し、 次 の よ うに 言 う。

(57)播 月 亭(走 了丙 歩,回 冠 訣)好,我 走 了,弥 以后 没 事,可 以常 到 遠 几 来 玩 玩 。 以后,称 髪 称 呼 我 什 広,就 称 呼 我 什 広 。就 象 方 オ,弥 叫 我 月 亭 也 可 以;称 兄 道 弟,銀 我"休 啄 我 冴"地 悦 活 也 可 以;現 在 我 伯 是 平 等 了!再 兄 。

つ ま り、"弥"の 使 用 は話 し手 とそ の相 手 の 問 の対 等 と親 し さ の 関 係 を基 本 的 な条 件 とす る。 この条 件 ・制 約 に反 して 話 し手 が 相 手 を"弥"と 表 現 した 場 合 は、非 難 を 受 け る可 能 性 が あ る。"伽 冴我 冴"は 慣 用 句 で あ り、実 質 は"弥"

の 使 用 を非 難 す る も の で あ る。4)

"悠"以 外 に も敬 称 と して 選 択 で き る対 象 は 多 い

。 さ ま ぎ ま な 身 分 ・地 位 を表 す 名 詞 も敬 称 と して 使 用 し、 敬 意 の程 度 もそ の表 現 法 に よ っ て さ ま ざ ま で あ る。 趙 元 任(1968)は 次 の例 を挙 げ、 敬 意 の程 度 に違 い の あ る こ とを 指 摘 して い る(A、B、Cの 順 に敬 意 の程 度 が 下 が る)。

A先 生 氾 得 先 生 上 次 悦 的 猛 喝?

B王 先 生 杞 得 王 先 生 上 次 悦 的活 喝?

C王 先 生,悠 氾 得 悠 上 次 悦 的活 喝?

(20)

ss

話 し手 が相 手 を どの よ うな語 に よ っ て 表 現 す る か に は、 自称 の場 合 よ り も 相 手 に対 す る配 慮 が よ り必 要 で あ り、 心 理 的 負 担 が あ る。 こ う した 心 理 的 負 担 が"弥"に 対 す る"悠"を 生 じ させ る こ とに な っ た と呂叔 湘(1985)は 測 して い る。5)

3.2呼 び か け 語

Cの"王 先 生"の よ うに 、 中 国 語 で は2人 称 代 詞 の 前 に さ ま ざ ま な 呼 び か け の言 葉 を使 用 す る。 呼 び か け語 は相 手 に対 す る認 識 ・評 価 や 関 係 を どの よ うに設 定 す るか の よ り直 接 的 な表 現 で あ る。 どの よ うな 呼 び か け語 を使 用 す るか に よ っ て、 よ り実 質 的 に"称""悠"の 意 味 合 い が 決 定 され る。

(58)党 阿!悠 的几 子 終 干 又 回 到 悠 的 杯 抱 里 来 了!(何 退 《何 退 文 集 上 》) (59)他 一 眼 看 中 了祥 子,"大 介 子,弥 急祥?""大 企 子"三 ノト字 把 祥 子 招

笑 了,.+.是 一 和 贅美 。他 心 中 打 升 了鞍 几,猛 遠 祥 的 簑 美,似 乎 也 座 当捧 那 身 綾 胆 大 的 光 訣 一 場 。(老 舎 《絡 駝 祥 子 》)

(58)の"悠"は"党 阿!"と い う呼 び か け な しに は 内容 が 決 定 で き な い。"大 ノト子"と い う呼 び か け は、 聞 き手 に賞 賛 と受 け止 め られ 、 聞 き手 の考 え を 変

え させ る契 機 とな っ て い る。

呼 び か け語 は 、2人 称 代 詞 同様 聞 き手 を表 す 言 葉 で あ る。 呼 び か け語 の 主 た る機 能 は聞 き手 の注 意 を喚 起 す る こ とに あ るが 、 話 し手 の 聞 き手 に対 す る 認 識 、 態 度 を表 す機 能 も あ る。 呼 称 語 は文 の 成 分 で は な いが 、"称""悠"と

の 関 連 は 強 い 。従 って 以 下 で は 、呼 び か け語 を含 めて 、"称""悠"、 そ の他 の 人 称 代 詞 、 親 族 用 語 ・身 分 名 詞 な どに つ い て 検 討 す る。

3.3上 下 、 親 疎 、 内 外 な ど の 関 係

同 じ組織 内に お いて上 下 関係 が あ る場 合、 下 の者 は上 の者 に対 して"悠"

を用 い るのが基 本 的 なル ール(制 約)で あ る。次 の例 で は組織 上秘書 は科長

(21)

人 称 代 詞"我""弥"の 代 替 形 とそ の選 択 につ い て(菱 沼)69

の上 で あ り、 年 齢 も秘 書 柊 が 科 長 干 よ り上 で あ る。 柊 は何 よ りも面 子 を重 ん じ る人 物 と して 設 定 され て お り、 そ の た め 、 両 者 は親 しい 間柄 で は あ るが 、 柊 は干 に対 して"弥"を 用 い、 干 は柊 に対 して"悠"を 用 い る。 この 区別 は 一 貫 して保 た れ る。 この"祢""悠"の 選 択 は官 庁 内 に お け る上 下 関 係 を反 映 す る もの で あ るが 、 柊 とい う人 間 の特 性 と も関 係 が あ る。

(60)イ冬秘 君 ホ込 有 出 路,我 没 有!

干 科 長 悠 是 秘 需,我 是 科 長,悠 倒 没 有 出 路?(老 舎 《面 子 同題 》) 次 の例 で は、干 は監 督 官 庁 の役 人 、30代 前 半 、黄 は工 場 の 事 務 員 、20代 後 半 、 干 は外 部 の 人 間 で 、 民 間 の 工 場 を 監 督 す る側(権 力 側)で あ る。

(61)

黄庚元

子大璋

他佃 在 π 内剛 看完 汀倣 的水牟 成 品 。

(故 作謙 虚)干 科 長,悠 看 那 五十 台水 李,倣 得 急広 祥?恋 込満 意 咀?清 悠 多提 宝 貴 的意 兄!

(軽 軽 点杁,不 便 立 刻友表 絶対 肯 定 的意兄)也 込,也 込 不 錯 咀 。(《春 隼秋 宴 》)

"干 科 長"と い う地 位 名 称 を 用 い た 呼 び か け

、"悠"を 省 略 す る こ とな く使 用 して い る表 現 な どが"故 作 謙 虚"の た め に必 要 で あ る。 次 の例 で は、 工 場 の経 営 者 丁 翼 平(40歳 、 年 齢 財 力 と も干 の 上)も 干 に対 して"悠"を 用 い 、 干 は"称"を 使 い 、"科 長""経 理"と い う職 称 は互 い に使 用 す る。 話 題 は仕 事 ・公 務 で あ る。

(62)干 大 璋 丁 祭 理,称 打 屯 活 釣 我 到 逮 几 来,有 什 広 事 淡 呪?

丁 翼 平(作 忽 然 想 起 状)峨,干 科 長,我 又 預 各 好 了三 百 台 水 布, 悠 看 遠 回悠 広 ノト交 法 呪?

公 的 な 社 交 の場 に お い て は 、権 力 を持 つ 人 間 が 最 上 位 、職 業 上 の 地 位 が 次 、 年 齢 は あ ま り考 慮 さ れ な い 。

幼 児 に対 して は下 位 の者 も"悠"を 使 う必 要 は な い 。乳 母 は主 人 の 子 供(茱 官)に 対 して次 の よ うに言 う。

(22)

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(63)茱 官啄,弥 要 好好 旗 需,大 了 中挙人,中f士,作 大 官,描 大銭,嬰 介 好姐 如,几 刊、満 堂,那 吋弥 別忘 了弥 是 吃 了准 的妨 長 大 的!(泳

《我 的妨 娘 》)

友 人 関係 や親族 関係 な ど親 しい間柄 の場合 は、互 い に"称"を 用 い るのが 普 通 で あ り、親 密 な感情 の表現 に は"弥"が 選 択 され る。

(64)管 清 波 据 我看 邸,称 作 了委 員,倒 咳 多 照顧 照顧 我伯!

丁翼 平 清波,称 可要 看 明 白,作 委 員 是力 了給人 民服 各,我 得尽 力 力大 家 亦事,至 少 得徹 到紺 公家 私人 都有 利 。(老舎 《春隼 秋 実 》)

丁 も管 も工 場 の経営者 、 年齢 も近 く(40代)、 長年 の友 人 で あ る。 丁が管 に対 して名 前 を使 っ て呼 びか けて い るの も両 者 の交 際 を反 映 した もの で あ る。

丁 の工 場 の会計 主任李(50余 歳)は 私 塾 の教 師 とい う履 歴 が あ り、丁翼平 を教 えた こ とが あ る。李 は丁 に対 して工 場 の業務 に関 して は、"径 理,黄 庚元 告 訴 了悠没 有,干 科長 吐 了介 口活,迩 要再 多汀 水1。"の よ うに話 す が、個 人 的 な話題 で は長 年 の交 際 を背景 に親近 の情 を示 す ため に、"称"に切 り替 え る。

(65)丁 翼平 … …(悦 着 掬 出一 沓子 紗票 来給 李)弓 上 就辻 年,忌 得 給大 人 核 子伯 添ネト点衣 裳 鮭抹 的;我 的一 点 小意 思!

李 定 国 年 迂 不迂 有什 広要1,π 子 里 的事 比辻年 重要 得 多 。弥 照顧 我 迭 広 多年 了,我 急 能 … …(不 肯接 受紗 票)

丁 翼平 噌伯込 嗣客 『 喝?掌 着!掌 着!(将 票 子塞入 李 的手 中)我 就 是 遠 広介 人 ・対朋 友,我 能尽 多 少力 就尽 多 少!

見 知 らぬ相 手 、初 対面 の相 手 に は"悠"を 用 い るのが普 通 で あ る。

(66)甲 如 果我 没看 錯 的活,悠 是オ 下 的火 李 。 悠 的眼力 可真 好!

甲1斤 悠 的 口音 是本 地人,悠 是 出外オ 回来 。

参照

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