Title
沖縄戦研究と軍事史料
Author(s)
吉浜, 忍
Citation
史料編集室紀要(24): 11-50
Issue Date
1999-03-26
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/7489
Rights
沖縄県教育委員会
史料 編 集室 紀 要 第24号 (1999)
沖 縄 戦 研 究 と 軍 事 史 料
吉 浜 忍☆ 1.沖縄 戦研 究 にお け る軍事 史料 『沖縄県史 (沖縄戦記録1、2
)』(
1
9
71
、7
3
年)の刊行 は従来の沖縄戦記録の方法 と視 点 を大 きく変 えた。すなわち軍人の体験 ・軍の作戦や手記中心の戟記か ら、無名住民の体 験 を掘 り起 こし記録す るとい う、住民 を視点に した戦記へ と転換 した。『沖縄県史』以後、 『那覇市史』
『浦添市史』 などの市町村史が相次いで刊行 され、21
世紀 の初頭 にはほぼ全 市町村が沖縄戦編の刊行 を終了 し、この時点で住民の戦争体験記録は大体出尽す ことにな る。 一万、1
9
6
8
年 には防衛庁防衛研究所が 『沖縄方面陸軍作戦』
『沖縄方面海軍作戦』 を戦 史公刊史 として刊行。1
9
7
6
年、 これの編集 に使われた第3
2
軍関係軍事史料 を当時の沖縄県 史料編集所が中心 となって収集 した。その多 くが米軍が直接戦場で歯獲 し昭和3
3
年に日本 に返還 された原史料 であ り、マイクロフィルムの駒数に して2万余 とい う膨大 な量であっ た。硯在、史料編集室 ・県立図書館 ・琉球大学付属図書館 な どが155冊 に製本分冊 して所 蔵 している。このなか には、「第三十二軍陣中 日誌 (莱)」
「第三十二軍司令部 日々命令綴」 「歩兵第八十九連隊陣 中 日誌」
「第六十二師団 日々命令綴」
「第六十二師団会報綴」
「独立 歩兵第十五大隊陣中 日誌」
「独立混成第十五連隊陣中日誌」
「独立速射砲第二十二大隊陣中 日誌」
「海上挺進基地第二大隊陣中日誌」 など返還史料が入 ってお り、沖縄戦の軍事史的 解明に欠かせ ない第一級の史料である。 だが、1
9
7
6
年の収集以来、 この史料の一部 を分析 して沖縄戦史 を論述 した個 人論文は多 少ある ものの、総合的 ・全面的に分析 して沖縄戟史 を措いた刊行物 はまだ発刊 されていな い。市町村史 において も史料の部分引用がある程度である。 史料編集室は、新 しい県史沖縄戦編の刊行 に向けて、米軍史料 も米国公文書館 などか ら 収集 し、その成果 として 『沖縄県史資料編1(民事ハ ン ドブック)』
『沖縄県史資料編2(疏 球列島の沖縄人 ・他)』
『沖縄県史資料編3
(米国新聞にみる沖縄戦報道)』
『沖縄県史資料 編4 (アイスバーグ作戦)』 を刊行 している。 さらに、平成9年度 か ら沖縄戦関係史料 を 防衛庁防衛研究所 図書館 か ら収集する事業 を実施 した。収集の主眼は、1
9
7
6
年収集漏れの * よしはま しのぶ (史料編集室) -ifI∴沖縄 戦研 究 と軍事 史料 第32軍関係史料 や沖縄戦 と関連す る大本営 ・政府の史料 であった。その結果
、4
0
点の史料 を収集す ることが で きた。 主だった収集史料 を紹介す る。第32軍関係軍事史料 では、伊江島飛行場設営部隊の陣中 日誌 で民 間人動員 や飛行場設営 の進捗状況 を具体 的 に記 した 「第五十飛行場大 隊陣中 日 誌」、第32軍直属 で沖縄 の航空部隊 を統括 した 「第十九航空地区司令部陣中 日誌」、豊見城 に司令部があった沖縄根拠地隊などの海軍部隊が発信 した電報が綴 られた 「南西諸 島電報 綴」。大本営 や政府 関係史料 では、本土決戦 に向けて沖縄戦の教訓 を大本営 陸軍部が記 し た rl中縄作戦 ノ教訓」、参謀本部の沖縄戦観 をかい ま見 ることがで きる 「機 密戦争 日誌」、 沖縄戟が終末 に差 しかか った昭和2
0
年6
月8
日の御前会議議事録の 「今後採 ルベキ戦争指 導 ノ基本大網
」、海軍が天皇 に戦況 を上奏 した 「奏上書綴」 などである。1
9
9
8
年6
月に史料編集室が これ らの収集史料 を県民 に公 開 ・展示 した ところ、予想以上 の参観者で盛況 を里 し、あ らためて県民の関心の高 さを知 った。今後、 これ らの軍事史料 のなかか ら選択 して、『沖縄県史資料編 (第32軍関係軍事史料集)』を刊行す る予定である。 これか らの沖縄 戦史 は、これ まで蓄積 されて きた住民の体験記録 を横糸 に、軍事史料 (旧 日本軍 ・米軍 ・英軍) を縦糸 に して、立体 的にかつ歴史 として措 く必要があ る。 そ こで、史料編集室が1
9
9
7-9
8
年度 にかけて防衛庁防衛研究所図書館か ら収集 した第3
2
軍 に関す る軍事史料 に若干の説明 を加 えた目録 を紹介す る。 この史料や1
9
7
6
年に収集 した 史料の分析 と解明 は容易ではないが、沖縄戦研究 を深 めるためには不可欠であるだけに早 急 に取 り組む ことが求め られている。幸いに玉木美智氏の先行研究や具志川市教育委員会 市史編 さん室編集 『防衛庁資料 目録』(
1
9
9
5
年)が手掛 か りを与 えて くれ る。 注 ・本稿は 『沖縄 タイムス』(
1
9
9
8
年8
月1
2
日)に掲載された拙稿 「新資料が語る沖縄戦」のタイ ト ルを変え、若干の加筆 した。I1
9
7
6
年に防衛庁防衛研修所戦史室 (当時)から収集 した史料については、残部政男論文 「私論 . 資料収集における心情 と論理一防衛庁戦史室沖縄戦史料 を中心に」 (『沖縄史料編集所紀要第2号1
9
7
7
年)に詳 しく論及されている。2.
収集史料 (
1
997-98
年度)の説明
第4
4
飛行場大隊沖縄本島申飛行場戦闘詳報 昭和2
0
年3
月1
日 第4
4
飛行場大隊補 給中隊陣中 日誌 昭和1
9
年5月 第4
4
飛行場大隊補給中隊陣中 日誌 昭和1
9
年8月 第4
4
飛行場大隊小椋派遣隊陣中 日誌 昭和1
9
年7
月∼ 8
月-1
2-史料 編 集 室 紀 要 第24号 (1999) 第4-4飛行場大隊第19航空地区司令部勤務隊陣中日誌 昭和19年 7月∼ 8月 第44飛行場大隊警備中隊陣中 日誌 昭和20年 2月 1日∼ 2月28日 中 (嘉手納)飛行場設営部隊で球1664部隊.大隊長は野崎真一少佐。 昭和20年3月 1日の米軍空襲の戦況 と同部隊の戦闘状況 ・人的物的被害状況が記述 さ れている。 8月の陣中日誌か ら、同部隊の主力は屋良、派遣隊は小禄飛行場、航空地区司令部勤 務隊は那覇、警備 中隊は屋良に駐屯 していたことがわかる。 第50飛行場大隊陣中 日誌 昭和19年 4月 1日∼ 4月30日 第50飛行場大隊陣中 日誌 昭和19年 5月 1日∼ 5月31日 第50飛行場大隊陣中 日誌 昭和19年 6月 1日∼ 6月30日 第50飛行場大隊陣中 日誌 昭和19年
7
月 1日∼ 7
月31日 第50飛行場大隊陣中 日誌 昭和19年 8月 lE7- 8月31日 第50飛行場大隊補給中隊陣中日誌 昭和19年 5月 1日∼ 5月31日 第50飛行場大隊補給中隊陣中日誌 昭和19年 6月 1日∼ 6月30日 第50飛行場大隊補給中隊陣中日誌 昭和19年7月 第50飛行場大隊警備中隊嘉手納派遣隊 昭和19年 5月 1日∼ 5月31日 第50飛行場大隊伊江島警備隊 昭和19年 5月 5日∼ 5月31日 第50飛行場大隊伊江島警備隊 昭和19年7月 第50飛行場大隊警備中隊陣中日誌 昭和19年 4月 1日∼ 4月30日 第50飛行場大隊戦斗詳報 昭和19年 4月 1日∼ 4月30日 第50飛行場大隊戦斗詳報 昭和20年 1月22日 伊江島飛行場設営部隊で、大隊長は田村最三郎大尉、補給中隊長は安田康司中尉。 伊江島飛行場の三本の滑走路 と兵舎 。掩体壕 などの付属施設 を建設する部隊。 陣中日誌 には 1カ月ごとの 「工事概況表」
「飛行場設営進捗状況図」や主 に北部地区 の伊江 ・今帰仁 ・羽地 ・名護 ・国頭 ・久志 。伊是名 ・本部 ・大宜味 ・東 ・金武 ・恩納 な ど町村か らの徴用者 (青年訓練所の生徒含 む)の数、三中の生徒の勤労奉仕、工事割 り 当て、使用資材、婦人会の慰問、慰安婦(
1
0
人)の衛生などが細か く記 されている。7
月か らは北部以外の市町村、那覇 。久米島 ・東風平 。共和志 ・高嶺 ・喜屋武 ・南風原か ら徴用 された数が増 えて くる。8月31日時点の累計で徴用夫192,254人、馬車10,608台、 大工2,218人、石工8,911人、鍛工335人が飛行場工事 に参加 しているが、飛行場 は完成 していない。 6月14日の 日誌 には第32軍長参謀長 らが視察のため訪れたことも記述 されている。 陣中日誌のなかには、「第50飛行場大隊内務規定」
「労務者取扱こ関スル規定」
「涯久地 -伊江島桟橋間船舶輸送人馬物件資材処理規定」
「鍛練兵取扱規定」
「第50飛行場大隊戦 闘計画書」
「飛行場 、燃料弾薬大集積所整備計画」
「伊江島飛行場記録」
「軍司令官第50 -13_沖縄 戦研 究 と軍事 史料 飛行場大 隊初度 巡視計画」、大隊の命令書 、飛行場設営 隊命令書 も収録 されている。 今 まで、飛行 場造 りの状況 を知 る手立 ては住民 の証言 に依存 していたが、 まとまって 発見 され た この 「陣中 日誌」 によって軍 を視点 と した飛行場造 りの状況 の解明が可能 と なった。 第
5
6
飛行場大隊陣 中 日誌 昭和1
9
年1
2
月1
日∼1
2
月31
日 第5
6
飛行場大隊対 空戦斗詳報 昭和2
0
年1
月2
2
日 北 (読谷 )飛行場設営部 隊。部 隊 は大 隊長黒沢巌少佐 以下約3
0
0
人の兵貝 で編成 され 北飛行 場 の設営 整備 を主任務 と した。
「陣 中 日誌」 に よれ ば、付属施設 の秘 匿誘導路 や 燃料弾薬 集積所建設 ・駐機飛行機 の整備補給 ・転進 (飛来)飛行機 の整備 、 また滑走路 の弾 痕跡 の修理 、近海の哨戒 な どが記 されてい る。 また、 7
通 の 「第5
6
飛行場大隊命令書」 も添付 されてお り、その中に 「勤務分担表」 も収録 されてい る。 「対 空戦斗詳報」 には、昭和2
0
年1
月2
2
日の米軍空襲 の模様 や戦 闘経過 の概 要 ・損害 状 況が記録 され、「沖縄北飛行場被弾状況要 図」
「敵機侵 入要図」 も添付 されてい る。 第6
9
飛行場大隊石垣 島東飛 行場附近戦 斗詳報 昭和2
0
年1
月2
2
日 昭和2
0
年 1月2
2
日の米軍機 による空襲 の概要や損 害状況が記録 されてい る。図表 とし て、 「第69
飛行 場 大 隊編成表」・浅沼紀平 少佐 以下 の 「第6
9
飛行場大 隊将校 職員表」・大 隊の 「死傷 者表」
「兵器損耗表」・「石垣東飛行場我彼態勢並戦斗経過要 図」
「石垣西 (港 軍)飛行場我彼 態勢並戦斗経過要 図」 が添付 されてい る。 第7
5
飛行場 中隊対空戦斗業務詳報 (徳之 島) 昭和2
0
年1
月2
2
日 第7
5
飛行場 中隊奄 美群 島徳 之島浅間飛行場戦 闘業務詳報 昭和2
0
年1
月2
2
日 第7
5
飛行場 中隊南西空襲戦 斗詳報 (徳之 島) 昭和2
0
年3月1日1
月2
2
日の 「業務詳報」には、戦闘経過 や戦訓 、中隊長 の 「命令書」、別紙 として 「展 開並 に戟力 の現況表」
「航空部隊展 開配置要図」
「戦 闘経過概要要図」が添付 されてい る。 3月 1日の 「戦斗詳報」 には、戦 闘経過 と概 要、戦 闘後 の行動、救護活動 、戦訓 が記 録 され てお り、別紙 と して 「命令書」
・
「航 空部 隊展 開配置要 図」
「展 開並 に戦力 の現況 表」
「兵器損耗表」
「戦斗経過概要要 図」が添付 されてい る。 第1
9
航 空地区司令 部陣中 日誌 昭和1
9
年4
月2
日∼ 4
月3
0
日 第1
9
航空地 区司令 部陣中 日誌 昭和1
9
年5
月1
日∼ 5
月3
1
日 第1
9
航 空地区司令 部命令 ・会報綴 昭和1
9
年4
月2
日∼昭和2
0
年2
月2
8
日 第3
2
軍直属 の航空部隊、司令官 は青柳 時香 中佐 。同部 隊は4
月2
2
日に那覇港 に着 、司 令部 を那覇 の 開洋会館 に置 く。沖縄本 島及 び伊江 島の飛行場設営 を指揮 ・促進す るため _14-史料 編 集 室紀 要 第24号 (1999) の命令 書 や会報 が収 録 され てい る。 電 報綴 南西諸 島 電 報綴 南西諸 島 電 朝練 南西諸 島 南 西諸 島電報綴 電 報綴 南西諸 島方 面 南 西諸 島方 面電報綴 南 西諸 島方 面電報綴 其 の- 昭和20年3月∼ 4月 其 の二 昭和20年3月∼ 4月 其 の四 昭和20年3月∼ 4月 昭和20年
4
月 (電報綴 南 西諸 島 其 の三 カ) 其 の一 昭和20年5月 其 の二 昭和20年5
月 昭和20年6月 (6月7日沖縄根拠 地 隊発 のみ) 海軍 の電報 が 中心 。 電報発 信 地 は沖縄根拠 地 隊司令 部 ・球部 隊参謀 長 月中縄 島南端見 張所 ・南 大東航空基 地 ・南大東 派遣 隊 ・宮古 島警備 隊 ・宮古航空基 地 ・石垣 島警備 隊 ・石垣航 空基 地 ・久米 島見 張所 ・沖 永 良部 見 張 所 ・古仁 屋 航 空 基 地 ・大 島防備 隊司令 部 ・喜界 島航 空 基 地 な ど。 着信先 は天 一号 作 戦部 隊 ・第五 基 地航空部隊 ・連合艦 隊司令 部 ・鹿屋 航 空基 地 ・佐鎮 地 区敵情報 着信艦 所 な ど。1
日1
0
通以上 の電文 が あ り、沖縄 戦 の戦況 を リアル タイムでみ る こ とが で きる。 なお、 6月7日沖縄根 拠 地隊司令 部 の大 田司令 官 か ら海軍次 官宛 に打 った電報 は収集 した史料 にはな く、別 の電報按 にあ る。 内地 、台湾 、朝鮮 、各 軍第31
軍 、第3
2
軍発 電綴 昭和1
9
年1
月∼1
2
月 (抜粋 ) 電報 は昭和1
9
年6
月2
7
日∼1
2
月2
7
日の間 に、球部 隊参謀長 か ら参謀本 部参謀次長宛 に 打 電 した もの。 7月8日の電報 は着任 したばか りの長参謀長 が 「沖縄 本 島現 地視察 の結 果戦力増 強」 が不 可 欠 で あ る と打 電 してい る。以下 、戦力増 強 の要請 ・部 隊配備 や変更 の通知 が主 な電文 内容 で あ る。8
月1
1日には牛 島軍 司令 官着任 が、8
月8
日には宮古九・8
月1
0
日第十 一桜 九・8
月1
1日膨湖丸 が米軍 潜水艦 魚雷攻撃 で沈没 した こ とが、1
0
月1
2
日には「
1
0・
1
0
空襲 の詳報 J が打 電 されてい る。 親 展 電報 昭和20年5月∼ 9月 電報発信 地 と着信 先 は全 国的で、全般 的 な戦 況が 中心 であ るが 、沖縄 戦 に関す る電報 も若干 あ る。 8
月末 の電文 の なか には海軍軍令 部 か ら各 地 の部 隊へ停 戦命令 電 があ る。 戦 訓速報 第1
8
7
号 沖縄作戦 ノ教訓 昭和2
0
年6
月2
0
日 大本営陸軍 部 戦 訓 特報 第4
8
号 沖縄作戦 ノ教訓 昭和2
0
年6
月2
9
日 大本営 陸軍部 「戦訓速報 第1
8
7
号 」 (沖縄 作 戦 の教 訓 その他 の戦訓綴 に収録) は ガ リ版 刷 りで昭和2
0
年
-15・沖縄 戦研 究 と軍事 史料
6
月2
0
日の 日付 で あ る こ とか ら して、 6
月2
9
日付 の 「沖縄作 戦 ノ教 訓」 は前 記 の速報 を タ イプ印刷 した と思 われ る。従 って同 じ内容 になってい る。 沖縄 戦 の最 中 に大本 営 陸軍部 は沖縄 戦 を総括 して、次 の戦線 (恐 ら く本土 決戦)へ の戦 訓 を うち出 してい る。戦術 面 で特 に重 要視 してい るの は肉弾 攻撃 で あ る。敵 戦車攻撃 にお い て最 も効 果 的 な戦術 と して、 図解 も含 め て微細 に分析 してい る。 大本 営 陸軍部 が沖縄 戦 の戦 闘経過 も含 め て、詳細 に分析 してい る とい うこ とは、沖縄 戦 の情報 をほぼ正確 につ か んでい た こ とになる。 資料 と して、 「沖縄 島兵 要地誌 要 図」 が添付 され てい る とい うこ とは、要 図で ない詳細 な兵要 地誌が存在 してい る可能性 もあ る。 沖縄 方 面航空戦 々訓速 報 昭和2
0
年7月3
0
日 「本 戦訓 は沖縄 方面 の戦 闘 を中心 とす る最近 の航 空戦 の実相並 に各術 科 の最新 戦法 を 紹 介 す る事 を主眼 と して早急 に編 纂せ る もの な り」 と 「緒 言」 で述べ てい る通 り、沖縄 方面 の航空戦 で あ る菊水作 戦 を総括 し、次作戦へ の教訓 を導 き出 して しる。 た だ本 史料 で は、通信 ・整備 ・兵器 。敵 の特性 、戦法 。経過概 要 ・偵 察 ・写真 関係 は 収録 されてい るが 、空 戦 ・電撃 ・爆撃 ・電測 関係 が欠落 してい るo 奏上書綴 奏上書綴 奏上書綴 奏上書綴 奏上書 綴 奏上書 綴 奏上書綴 昭和1
9
年1
0
月 昭和1
9
年1
1
月 昭和1
9
年1
2
月 昭和2
0
年1
月 昭和2
0
年6月 昭和2
0
年7
月 昭和2
0
年8月 大本営海軍 部 大本営海軍 部 大本営海軍 部 大本営海軍 部 大本営海 軍 部 大本営海軍 部 大本営海軍 部 海軍 の天皇 に対 す る戦況説 明資料 で、沖縄戦 で は主 に特 攻 の戦果 が 中心 。 この資料 を み る限 り昭和 天 皇 は具体 的 な戦況 を熟知 してい た こ とが わか る。 機 密戦 争 日誌 其 七 昭和1
8
年1
2
月8
日∼1
9
年5
月2
0
日 機 密戦 争 日誌 其 八 昭和1
9
年5
月21
日∼1
9
年1
2
月7
日 機 密戦 争 日詰 其 九 昭和1
9
年1
2
月8
日∼2
0
年4
月2
3
日 機 密戦 争 日誌 其十 昭和2
0
年4
月2
3
日∼2
0
年8
月1
日 参謀本部2
0
班 (第1
5
課 ) の機密 戦争 日誌 。 沖縄 戦 に関 しての記 述 を取 り出 してみ る と、昭和1
9
年1
0月1
0
日には1
0・
1
0
空襲 の記 述 が あ る。 昭和2
0
年3
月2
2
日-31
日には米艦 隊沖縄接 近 。艦砲 ・慶 良問上 陸 な どの記述 がみ られ る。 -16-史料 編 集 室紀 要 第24号 (1999)
4
月1
日には米軍沖縄本島上陸が記述 されている。 4月2日には 「総理 ヨリ琉球 ノ戦況見透如何 トノ質問アリ之二対 シ第一部長 ヨリ結局 敵二占領セラレ本土来冠ハ必至 卜応答ス」 とい う記述あ り。以後4月20日まで沖縄戦 に関す る記述はない。 4月21日には菊水作戦 に関連 して沖縄作戦の打 ち切 り時期 を検討するとい う記述。 5 月6日には沖縄 の海軍の反撃が失敗 したことや沖縄作戦 に期待 をかけず本土決戦 を覚 悟する必要がある と記述 している。 5月24日には沖縄戦開始以来の戦果の記述がある。 5月31日には 「兵力温存絶対持久主義 新 中縄作戦 ヲ害 シ」の記述がみ られる。 6月4日には内閣顧問-の戦況説明に沖縄戦況 ・沖縄へ兵力輸送で きない理由などが 記述 されている。 6月22日には沖縄終戦 に伴 う宣伝 についての記述がある。 6月25日には 「沖縄作戦二関スル大本営発表 アリ。襟 ヲ正 シテ自省 自奮 アルノミ」の 記述がみ られる。 6月27日には 「沖縄官民 ノ活動状況二関スル電報 ヲ内務省及文部省二呈示ス」の記述 がみ られる。 以後の 日誌6
月28日∼8
月1
日には沖縄戦に関す る記述 はない。 なお、 この史料 は平成 9年12月15日に情報公開された。 大東亜戦争指導関係綴 (一般之部) 戦時機密資料。縁 には、「航空機 ノ生産確保対策二関スル統帥部 ノ要望案昭和20年2 月6日」
「今後採 ルへキ戦争指導大綱昭和20年2月22日」
「日 『ソ』問題 ヲ中心 トスル帝 国今後 ノ対外施策二関スル視察昭和20年3月17日」
「総軍司令官二対 スル戦争指導関ス ル次長説明 (莱)昭和20年
4月 1日」
「国力 ノ現状 (莱)昭和20年
4月26日最高戦争指 導会議報告」
「世界情勢判断 (第二案)昭和20年5月7日」 などが収録 されている。 なお、この史料 は平成 9年12月15日に情報公開された。 今後探るべ き戦争指導の基本大綱 御前会議議事録 昭和20年6月8日 沖縄戦が南部戦線 に入 り、米軍 による掃討戦が展 開された頃に開かれた御前会議の議 事録。国体護持のため戦争完遂 をかかげ、本土決戦 に際 して国民義勇隊であたることを 「方針」 にかかげている。
「敵情分析」では米軍が南西諸島攻略か ら九州 ・関東上陸作 戦 を企図 していることを指摘。「民心 ノ動向」では 「沖縄作戦最悪 ノ場合二於 ケル民心 ノ動向二村 シテハ特こ深甚 ノ注意」す る必要があると分析 している。 陸軍参謀総長代理河連参謀次長 は沖縄戦について皇軍の 「決死敢 闘」の結果 「稀ニル 見 ル大ナル数的戟果」を収めていると報告。一方、海軍の豊 田軍令部総長は沖縄戦が 「敵 二大出血 ヲ輿へ其 ノ結果ハ敵爾後 ノ進攻 ヲ遷延セシメタリ」 と報告 している。 -17・沖縄 戦研 究 と軍事 史料
3.
「
沖縄作戦 ノ教訓」の解題
「沖縄作戦 ノ教訓 (戦訓特報第4
8
号)」 は昭和2
0
年6
月29
日に大本営陸軍部が作成 した 本文85ページに図表 ・付録28枚 を添付 したタイプ印刷のパ ンフレッ トである。パ ンフの表 紙 には 「極秘 (取扱注意、用済後確実 に焼却)」が記 されている。大本営陸軍部はこのパ ンフ発行以前の6月2
0
日にガリ版刷 りの 「沖縄作戦 ノ教訓 (戦訓速報第1
8
7
号)」 を発刊 し てい るが、「戦訓特報第4
8
号」 と内容はほぼ同 じであ り、「戦訓速報第1
8
7
号」 を整理 ・編 集 して、「戦訓特報第4
8
号」 を発刊 した と思われる。 「沖縄作戦 ノ教訓」 (以下 「戦訓
」 と略称)は、「敵軍の戦法」
「教訓」
「軍主力の勢 に就 て」
「義烈空挺隊降下 に就て」
「戦果及戦力損耗状況」
「作戦経過の概要」の6章 と 「付表」 「付 図」か ら構成 されている。 「敵軍の戦法」では、米軍の戦車による陣地攻撃の仕方、火砲の威力 。用法 。射撃法 ・ 弾薬 の種類 、特攻対策 などを詳細 に分析。「教訓」では、統帥 ・洞窟陣地 。斬 り込み ・対 戦車戦闘 ・対迫撃砲戦闘 ・砲兵 ・第-線防御 ・通信 ・第-線戦力補充 。後方 ・衛生の各項 目について、沖縄戦での具体的な戦闘か ら教訓 を取 り出 している。
「軍主力の攻勢 につい て」 は、主 に5月 4日の攻勢 について、彼我の戦術比較や攻勢の企図 ・時機、結果 と課題 を抽 出 している。
「義烈空挺隊降下 に就 て」 は、 5
月2
5
日北、中飛行場 に胴体着陸 を強行 した義烈空挺部隊の戦果 を評価。「戦果及戦力損耗状況」 は 4月1日か ら6月11日までの 彼我 の戦力損害の数値、「作戦経過の概要」では3月2
5
日か ら6月2
2
日の年表が記 されて いる。 「付表」 には米軍の 「敵の攻撃速度」
「南西太平洋反枢軸軍指揮系統推定表」
「沖縄本島 敵輸送船進入推定表」
「沖縄 島、硫黄島敵進出速度比較表 (一 日平均)
」
「南西諸島敵機来 襲状況」
「沖縄周辺及嘉手納沖敵艦船一覧表」
「南西諸島方面敵艦砲射撃実施状況」
「敵側 放送抜粋」 な どが、「付 図」 には 「沖縄作戦経過要図」
「南西諸島戦闘経過要図」
「沖縄島 兵要地誌要図J
「南西諸島方面敵機動部隊行動図」が添付 されている。
「戦訓」 を一読する だけで、大本営が米軍や沖縄 の戦況情報 をほぼ正確 につかんでいたことが分かる。恐 らく 沖縄 の戦況の情事鋸原は、沖縄か ら日々発信 された電報 と大本営 に報告するため 5月30日に 沖縄 か ら脱 出 した神直道中佐 (航空参謀)や森脇弘二大尉の報告 と思われる。 「戦訓速報」が作成 された6月2
0
日の沖縄の戦況は、南部一帯 に掃討戦 を展開 した米軍 が第32軍司令部壕のある摩文仁 ケ丘 を制圧、司令部は壊滅寸前であった。前 日の19日には 牛島司令官が大本営 に訣別電報 を打 っている。
「戦訓速報」は司令官 らの自決前 に作成、「戦 訓特報J は自決後の6月2
9
日に作成 されているが、いずれに して も沖縄戦最中に作成 され たのに意味がある。 「戦訓」 の 「緒言」 に、「本書ハ国土決戦逼迫セル現況二鑑 ミ善諜奮戦赫々タル武勲 ヲー1
8・
史料 編 集 室 紀 要 第24号 (1999) 残 シタル沖縄作戦」 と記 されていることか ら分かるように、 この 「教訓」 は次 の本土決戦 の 「準備資料」 とす るために作成 されたのである。 本土決戦の作戦 を大本営が具体的 に策定 したのが
、1
9
4
5
年1
月2
0
日の 「帝国陸海軍作戦計 画要綱」 である。 これ によると、作戦の主 目的は本土決戦 の本格的 な準備 であ り、沖縄は 皇土 防衛のための前縁 地帯 (外堀) とし、敵が上陸 した場合 には出血消耗 を図る戦線 とし て位置付 け られた。そ して、同年6
月8
日の御前会議 の 「今後採 ルベキ戦争指導 ノ基本大 綱」 で もって決定 された。沖縄戦が本土決戦のための時間稼 ぎであ った と言 われる根拠 は ここにあ った。 「戟訓」 は、沖縄 戦 において敵軍残減の効果的 な戦闘法 として斬込み を、 また敵戦車 を 摘座 させ た有効的な戦 闘法 として肉弾特攻 をあげている。斬込み班 は、3-5
名の編成で、 各人槍1
・手相弾2-3
、各班爆雷1-2
を携帯 し、夜 間 。降雨時 ・敵の配備交替時 に多 大 の戦果 をあげてい ると記 している。対戦車戦闘においては、肉弾攻撃が有効 であ り、敵 戦車走行路 を予測 し蛸壷陣地 を構築、 また肉弾攻撃 の配置 は敵の砲撃 目標 にな り易い主陣 地か ら隔離 ・分散 し縦深 に秘匿配置す ると し、肉弾攻撃 と歩兵の戦闘 との分離、攻撃時間 は戦車の撤退時が効 果的 と記 している。 「戦訓」 で斬込みや肉弾攻撃 を微細 に取 り上げた とい うことは、次の本土決戦 における 「一億総特攻」の具体 的戦術がみえて くる。 「戦訓」 は次の戦線への教訓書 と しての性格 を もってい るが、沖縄戦の 1年前 に出 され た 「マ リアナ戦訓 (サ イパ ン島)」 のなか に記 された 「制空制海権 ヲ失 ヒ職烈 ナル砲爆撃 ノ下 島峡 ノ防衛ハ成立 セス」 とい う教訓 を、大本営 は沖縄戦 にまった く活 か していない。 「戦訓
」 の慣例 とは思 うが、住民動向や対策 について も一切触れていない。 そ こで、本稿 では原文 を翻字化 し、重要 な箇所 である 「第一 敵軍の戦法」
「第二 教 訓」
「第六 作戦経過 の概要」 を掲載 し、紙幅の都合で他 は割愛 した (目次参照)0 注 ・本稿は 『沖縄 タイムス』に 「作戦ノ教訓 上」(1998年8月17日)「作戦ノ教訓 下」(1998年8月 18日)に掲載された拙稿のタイ トルを変え、若干加筆 した。4.
「
沖縄作戦 ノ教訓」
極 秘 (取扱注意、用 済後確実 に焼却) 戦訓特報 第4
8
号 沖縄作戦の教訓・1
9-昭和2
0
年6
月2
9
日沖 縄 戦研 究 と軍 事 史 料 大本営陸軍部 次 言 絵 一 二 日 緒 口 第 第 敵軍の戦法教 叫叫叫Ta 其の一 統帥 其の二 築城 其の三 挺進攻撃及歩兵火力の発揚 其の四 対戦車戦闘 其の五 対迫戟 闘 其の六 砲兵 其の七 第一線 防御戦闘の成敗 其の八 通信 其の九 第一線戦力補充要領 其の十 後方、衛生 第三 軍主力の攻勢 に就て 第四 義烈空挺 隊降下 に就 て 第五 戦果及戦力損耗状況 第六 作戦経過の概要 付表 敵 の攻撃速度 付 図 作戦経過要図 (其の一 一其の四) 緒 言 島峡作 戦 に於 け る戦訓 は必ず しも国土決戦 に適用 し難 きものあ りと錐 も無形 的要素の地 位 、統帥指揮就 中戦法、戟技 に関 しては貴重 なる教訓 を垂れあ り特 に本書 は国土決戦逼迫 せ る現況 に鑑み善謀奮戦赫々たる武勲 を残 したる沖縄作戦軍 の忌憧 な き反省教訓 を重視 し て整理せ るを以て吾人の真剣 なる作戦準備資料 な りと思料す 註 :1、既 に編碁配布せ る南西諸 島作 戦戦訓 (第一期作戦) と対照研 究 を切望す 2、戦訓特 報第47号 中補備訂正 第一 敵軍戦法 二 作 戦規模 (約8D) 指揮 系統追加 海兵第2D 海兵 第7D
?
七 の2瓦斯使用 は誤報 に して -20I史料 編 集室紀 要 第24号 (1999) 大型弾の破裂 によ り生ずる-酸化炭素の中毒 を瓦斯 と誤認せ る ものの如 し 第一 敵軍 の戦法 -、敵 の陣地攻撃要領 1、一般 の要領 敵 は艦砲 、銃爆 撃 、陸砲 、迫撃砲 に依 る圧倒 的鉄量 を以 て我 を洞窟内 に逼塞せ しめつ つ陣地 を耕 した る後歩戦之 を占領す るの戦法 は既往 の もの と変化 な く作戦の終始 を通 じ本戟法 を連鎖 的 に反復 す 当初 は砲 、迫等 の射撃 に膚接 し歩戟一体 にな りて攻撃せ り然 れ ども我 が肉攻、火力急 襲等 に依 る損害逐次大 となるに従 い次 の如 く変化即 ち 砲 、迫 の射撃地帯 の後 方約
3
0
0
米 附近 に戦車 は停止 し銃眼 、蛸壷 を徹底 的 に破壊 し尽 くした る後兵 は前 進す 而 して敵 は艦砲 、飛行機 に依 り我 を逼塞せ しめ布板 を敷 きて味方識別 を行 い悠 々陣地 を構 築す陣地 占領確 実 な らざる場 合夕刻 に至 れば戦車 は約5
0
0
米後方 に後 退 し我 が肉 攻 を避 く 2、洞窟 陣地の攻撃 要領 先ず砲爆撃 によ り我が守兵 を洞窟内 に逼塞せ しめ次 で洞窟開口部 (砲 門、銃眼) を制 圧、破壊 す 即 ち戦 車 の砲 塔 射 撃 に依 り開 口部 を破壊 制 圧 し或 は戦 車 射 撃掩 護 の下 に火焔 攻 撃(
1
3
5
米 の炎長) に よ り開口部 を制圧 す次 で砲 撃 を伴 う馬乗 り攻撃 によ り之 を攻略す 二、敵第一練歩戦数 の比率 5月22日敵 の猛烈 な る攻撃 時第一線 に現 れたる敵歩戦比率次の如 し 地 点 歩兵 TK 運玉森 、上与那原3
0
0
数柄 桃原西側高地3
5
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0
150
高地4
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0
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石嶺北側2
0
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平 良大名北端5
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2
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57○3
高地6
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0
1
7
真嘉比南側3
0
0
8 三、米軍砲兵 (イ)師団砲兵-2
1_
沖縄戦研 究 と軍事 史料 主力 は中迫撃砲 に して 口径15糎及至8糎、砲数約百 門外 に機動7糎及至10糎棺弾砲1 及至2大あ り (ロ)軍団砲兵 十糎加農、十五糎加農及棺弾砲 に して其 の兵力各約 1大 隊外 に二十糎相弾砲 あるが如 きも明確 な らず (ハ)迫撃砲 1、敵砲主力 は迫撃砲 特 に中迫撃砲 に して直協砲 兵 と して使用す 2、機動の為 牽引車及 自動貨車使用 3、射程約3千及至4千、精度 良好、公算誤差20米位 、発射速度甚大 4、多数弾 の集 中に依 り総合威力大 5、地域射撃 の集 中射 を反復 す (ニ)速戦砲兵 1、速戦砲兵 と しての活動見 るべ きもの な し 艦砲射撃及爆撃之 を代行す 註 大 陸 の作戦 に於 ては遠戦砲兵 を活用すべ し
(
「レイテ」 の戟例) 2、陣地は軽 易 に して一般 に遮蔽偽装 良好 但 し本 島の地形 に在 りては火光 を認 め得 (ホ)砲兵用法 1、射撃 は昼夜連続 し実施部 隊及人員 を交替服務せ しめあ るが如 し2
、爆撃、艦砲射撃 、地上射撃 の三者 は地域及時 間的 に密 に連繋 を保 ち射撃せ ざる時 間及地域 な き如 くな しあ り (へ)射撃法 1、飛行機観 測 を主 と して戦車 に依 る観測、音源標定、電波標定 を従 とし陸海空統一 座標使用 2、試射 遠距離 目標 に対 しては当初飛行機観測 に依 り逐次修 正 し近距離 目標 に対 しては最初 よ り効力肘 を実施す 使用弾薬 に制 限 な きを以 て回 を重ぬ るに従 い不確実 となる3
、効力射 ◎破壊射撃 は弾量 に制 限 な きを以 て 目的達成迄実施後補修妨害 を反復 す ◎擾乱射撃 は地域射撃 の移動 に依 り昼夜連続す ◎交通遮断 は陸路 、通路、交叉点 を標定 し飛行機観測 に依 り確実 なる諸元 を得 たる後 昼夜連続 す る も5乃至10分 の間隔あ り 擾乱及交通 遮 断射撃 は一定 の型 に陥 りあ り其 の地域 と間隔の看破必要 な り ◎夜 間の交通 妨害 は電波標定 に依 り追随肘 を実施す る も大 なる効果 な し ◎迫撃砲 の歩兵直協 の要領 -22・史料 編 集 室 紀 要 第24号 (1999) 其の観測所 は大胆 に第一線 に進出す 歩砲連絡 は小 型短波無線電話 に依 り生文 を使用 し極めて良好 、歩兵分 隊長迄無線 を 装備 しあ り 戦車の砲塔射撃 と共 に敵歩兵 を掩護 し我が歩兵 に最 も猛威 を加 う (ト)弾薬、信管 1、相弾瞬発稀 に曳火相弾及相散弾 を使用す 中迫撃砲 は盛 んに発煙弾 を使用す 2、特殊弾 と して発煙弾、照明弾、稀 に曳火弾、黄燐弾 を使用す 発煙弾 は飛行機 に対す る弾着標示並 に他兵種 に対す る目標指示、戦車歩兵の前進及 後退掩護等 に使用す
3
、照明弾 は射線標示、斬込防止、我が機動妨害等 の為終夜全線 に亙 り使用す 四、航空特攻対策 (-)慶 良問泊地 の占領 沖縄本 島上陸点 に近 き慶 良問泊地 を事前 に占領 し上陸船団、舟艇 の拠点 とし該地 に周 到 なる特攻対策 を行 え り 1、電探設置 2、煙幕の大規模構成 によ り上空 を姻霧化、艦船の分散碇泊3
、揚 陸行程 に応ずる輸送船の発着規正4
、揚 陸終了船 の待機 5、小 型船、舟艇への移乗積換 6、損傷船の応急修理施設 (二)欺編 陽動 老朽空船 (推察)を以 て船団 を編成 し徳之島南方付近 に陽動 し又電探欺願 「テープ」 を撒布 し我が特攻 を誘致せ り (≡)揚 陸点付近 に数隻 の大型船 を以て囲船 を配置 し特攻 を誘致す (四)小 型船の使用 小型船 を多数使用 し特攻 による損害減少 を図れ り将来益 々この傾 向増大すべ し (五)我 が特攻の進路上 に艦載機 (作戦中期以降陸上機 も含 む) を以て数線の哨戒幕構 成特攻 の事前撃滅企 図 (六)特攻基地の制圧 第二 教訓
其の- 統帥 -、指揮官、幕僚 の敢 闘意志高揚 に就いて 軍の強弱 は実 に指揮官の精否 に関すること最大 な り ・23_沖縄 戦研 究 と軍事 史料 状 況 の不 明、凄惨苛烈 なるは戦場 の常態 に して強烈不按 の意志力、攻撃精神等無形 的要 素 は斯 くの如 き戦場 に於 て指揮官 に最 も要求せ らるる所 に して成敗 の基又叢 に在 り 5月 4日攻勢 中止 の原 因、第一線防御 戦闘の成敗 の項参照 二、司令部 内の団結 と戦術思想 の一致 に就 て 司令部 内 に於 け る各幕僚及上下級司令 部相互の一貫せ る戦術思想 と心 の一致 は戦捷 の重 大要素 な り而 して之が一致 は急 に応 じて求め得 ざるのみ な らず平 素 に於 け る思想 の不一 致 は困難 なる戦況下益 々助長増大す故 に司令部 内 に於 け る精神 的結合 と上下級司令 部相 互 の意志 の疏通 は作 戦準備 間 よ り特 に之 を重視す るを要す 三、 防者 の心理 と決断力 対 上 陸作 戦 の本 質上 守備軍 は敵上陸迄受動 の地位 に在 り然 れ ども一度作 戦 を開始せ ば防 者 の受動心理 を克服 し断乎主動 の地位 に立 た ぎるべ か らず 沖縄本 島 に対す る敵 の船団陽動 は屡 々軍の攻勢移転 を拘 束せ り <図 > 4月4日敵 の浮動せ るに乗 じ攻勢 に転ずべ く内示せ る も湊 川付近上陸企 図 濃厚 とな り中止す (事実 は陽動) <図 > 4月 8日攻勢 に転ずべ く4月 7日1400軍命令 を下達せ る も1500浦 添 沖 に130隻 の船 団停止 し上 陸態勢 を示せ る為 同 日攻勢 中止 す (事 実 は陽 動 ) 四、高等司令部 の戦場心理 と心構 え 砲煙弾雨 の戦場 に於 て も第一線 と高等司令部 とは様相甚 だ しく異 な り第一線 は弾雨 に慣 れ て心 的動 向 は鈍感 にな り易 きも高等司令部 は第一線 に比すれば常時弾雨 に曝 され ざる を以 て動 もす んば艦砲射撃、砲迫爆撃 の急襲、悲惨 なる戦況等 に対 し神経過敏 とな り心 理 的弱点 を暴 露 し易 し故 に司令部内の雰囲気 を如何 なる場合 に も雄 々 し く正常 な ら しむ る如 く努 む るこ と肝 要 な り 五 、統 帥の権威 状 況 の変転 に即応 す る統帥固 よ り必要 なる も戦 闘指導方針又 は命令 の変更、訂正 回 を重 ぬ るに従 い統 帥 の権威 を失墜す 本件 は作戦要務令 の明示せ る所 に して吾 人亦 良 く承知せ る原則 なる も戦場 の実相 は動 も す れば此 の弊 に陥 り易 き戦訓多 きに鑑み指揮官、幕僚 の修練 を要す る所 な り 六、作 戦構想 に基 く一貫せ る作戦準備 に就 て 任 務 を基礎 と し作戦構想 を定め之 に合致す る如 く諸計 画 を準備す るを要す 特 に静 的作 戦準備 (配備計 画、築城計画) を重視 し動 的作戦準備 を軽視 し易 き傾 向ある を以 て戦 闘指導計 画等動的準備 の検討並 びに訓練 に遺憾 な きを期 す るを要す 七、 5月 4日攻勢 中止 の原 因 .2
4-史 料 編 集 室 紀 要 第24号 (1999) 攻勢前進せ る第-線 と後方 とに対 す る遮断射撃 は機烈 を極 めて連絡杜絶 し師団司令部、 軍司令部 に於 ては第-線の状況不 明 となれ り加 うるに敵の空海陸 よ りす る集 中射撃 に依 り戦死傷続出 したるを以て各 師団、軍直部隊は相次で戦力減耗状況 を軍 に報告せ り 軍司令部 に於ては各方面 よ り損害続出の報 に接 し攻勢 を断念す るを得策 とすべ き意見出 で遂 に中止 を命ぜ らるるに至れ る ものの如 し 然れ ども事実は前夜の逆上陸成功 し軽戦車 を伴 う第一線大隊は予定の如 く突進 し敵の混 乱甚 だ しく面 も戦車連隊は比較 的損害少 く幸地附近の攻勢準備線 に就 きたる時機 に して 此の債攻勢 を続行 したる場合 に於 て成功せ るや否やは遮 かに断定 し難 しと難 も第一線 の 攻勢頓挫 にあ らざるに中止 の止 むな きに至 りたるは誠 に惜 しむべ きことな り 攻勢 の実情 は24Dの約2ケ大 隊が軽戦車 を伴 い発煙下濠透的に突進せ るに過 ぎず此の 際砲兵 は殆 ど随伴 しあ らず第一線戦力 を維持培養す るに至 らず して攻撃 中止 となれ り ノし 大隊長 は第一線戦力の核心 な り 戦訓 に徴すれば大隊長 は実 に第-.線戦力の核心 な り戦略単位 たる兵 団長、軍旗 を戴 く連 隊長等 固 よ り団結 の中心 、戦力 の根源 なる も対迫、対戦車、洞窟陣地の戦闘等近代戦闘 の趨 勢 は特 に戦術単位 たる大隊長の勇猛 と卓越せ る指揮 とを要求 しあ り 九、戦果損害報告 と審査 戦果、損害は過大 に報告 し易 きを以て平素 よ り之が至当なる報告 を為す如 く教育 を徹底 す るの要あると共 に諸情報 の蒐集、確認手段 を講ず る等審査 の確実 を期す るを要す 註 5月4日攻勢中止の原因の項参照 其の二 築 城 一、作戦準備 間に於 ては各兵団部 隊は自隊正面の築城 に専念すべ きも築城概成後 に於 ては 適時軍の攻勢 (反撃 )作戦 に即応す る機動、戦闘の訓練 を行 い又攻勢 (反撃) に必要 な る他 方面の築城実施 を命ず るを要す又兵団相互 に陣地編成 を通報 し合 うこと必要な り 沖縄 に於 ては島尻地区の24Dが急速北正面に転用せ られたる も該兵団は他兵団の構築 せ し陣地 に就 く為少か らざる混雑 を来せ る ものの如 し 二、司令部、本部位置 は多数施設 し置 くを要す 此 の際通信機関の設置場所 と有線通信手の収容 に最 も配慮 を要す 三、洞窟陣地 1、洞窟陣地の最 も利 とす る所 は砲爆撃 に対 し戦力 を温存す るにあ り最 も弱点 とす る所 は臆病 となることな り洞窟陣地 自体 を一層戦闘的 に編成設備す る と共 に之 に附随す る 地表面陣地 を構築す ること極 めて緊要 な り 2、掩護高10数米 に及ぶ ものは巡洋艦以上の主砲及爆撃 に対 して も抗堪す但 し入 口附近 は破壊せ らるること多 し 3、第一線洞窟陣地 -2
5-沖縄 戦研 究 と軍事史料 ○入 口多数必要 (戦闘的) ○蛸壷 陣地への連接 を良好 にす (迅速 に進出) ○洞窟火点射撃 を開始せ ば間 もな く敵の報復射撃 を受 け
2
0-3
0
発 の連続射撃 に依 り我 が火点 は通常破壊せ らる ○敵 の迫撃砲射撃 中止時敵歩兵 は通常陸前5
0-6
0
米前方 に在 り此の際 は速か に全員蛸 壷 陣地 に掠 り戦闘す ること必要 に して之 を梼曙せ ば全員洞窟内に馬乗 り攻撃せ らる るを通常 とす 4、洞窟健兵対策 (イ)砲爆撃 に対 し萎縮せ ざる如 く常時敢 闘精神 を昂揚す るに努 む (ロ)精神過労 に陥るを以て精神教育 と戦果通報 に依 り志気 を昂揚す (ハ)勤務割の適切、起居厳正、勉 めて睡眠せ しむ (ニ)洞窟内作業、体操 の励行 に依 り胃腸病予防 (ホ)洞窟外 に 1、 2回夜 間出でて体操深呼吸 を実施す (へ)内に廓 を設 け保清 につ とむ 5、対瓦斯及砲爆 に依 る一酸化炭素の対策 を予め実施 し置 くを要す 一度破壊せ られたる洞窟陣地 (一角)は瓦斯 (一酸化炭素)充満 し一時使用 困難 とな る敵 は未 だ瓦斯 を使用 しあ らざる も洞窟入 口部 に命 中せ る大 口径砲弾 の爆発 に依 る一 酸化炭素は相当顧慮 を要す 附近数名の者 は忽ち祭れ瓦斯 は (風 向に依 るも)洞窟 に満つ 四、陣地 は戦闘間 と錐 も絶 えず補修 し且新設す るを要す 五、予備陣地の必要性 陣地の命数短小 なるを以て多数の予備 陣地 を必要 とす又之 に依 り急襲射撃 を実施 し得 六、偽 陣地、偽砲煙 は極 めて有効 に して敵の艦砲、銃爆撃 を之 に牽制す 七、蛸壷 陣地 は敵の相霞弾、棺弾曳火射撃 に依 り損害少か らず依って蛸壷 の構築 は左 の如 くす るを有利 とし間隔は1
5-1
6
米 を可 とLMG
も脚 を除去 し小銃 的に急襲するを最 も可 とす ること多 し <図 > 土質堅硬 なる場合 其の三 挺進攻撃及歩兵火力の発揚 一、敵の挺進攻撃対策 比島、「ペ リリウ」等の斬込 に恐 れたる敵 は徹底的対策 を講 じつつあ り即 ち 1、候敵機 の濃密 なる配置及之 に伴 う火力配置 2、偽幕合等の配置 3、昼夜 間 を関わざる砲撃ー2
6-史料 編 集室 紀 要 第24号 (1999)
4
、照準弾 の徹底 的使用 二、挺進攻撃 1、斬込班 は一 目標 を発見せ ば携行兵器全部 を消尽 す る癖 あ り次 の好 日標発見 の時 には 武器 な き状 況 となる 2、斬込班 の編成装備 ィ、3-5
名 の組 を最 も可 とす ロ、各人槍 (小銃 は重 く不便) 1 手相弾2-3
各組爆 雷 1-2 3、夜 間挺進斬込 の侵入路 は当然敵 の警戒 しあ るべ き道路 、稜線、谷地等 を避 くるを要 す 山腹 を経 て侵 入 し成功 せ るこ と多 し 4、挺進攻撃 時機 降雨時の斬込 み は多大の成果 を収 む ィ、敵油 断 しあ りて警戒緩 む ロ、幕舎其 の他 に兵員集結 しあ り ハ、火砲 、戦車等 の無警戒多 し 敵 の昼夜 間配備 交替時機 に戦場近 くの 目標 に斬込 を実施 す るは有効 な り 三、火力発揚 1、不 断 に敵情監視 を巌 に し砲爆撃 に屈 す るこ とな く自動火器 を縦横 に活用 し全智全能 を傾 けて敵 人員 の殺傷 に遇進す るを要す 2、戒が-接点 に して敵 に攻撃 を受 くる ときは附近所在 の接点 に在 る部 隊は敵砲爆撃 に 逼塞す る こ とな く斜射、側射、背射 を以てす る火力急襲 に依 り断乎之 を撲滅せ ざるべ か らず之が為各 棟点 間に巧 に偽装せ る一部の 自動火器 を機敏 に行動せ しむるか或 は待 機せ しめ敵 を急襲 す るを有利 とす3
、徹底せ る反斜 面陣地 に椋 る背肘 の実行 地形 を利用 し左 図の如 く反斜面 の陣地 を占領 し敵火 (戦車砲 を含 む)の損 害 を避 けつ つ我 が 自動火器 の威力 を瞬 間的 に発揚 して散 人貝 を大量 的 に破滅す く図> -、偽装 、遮蔽 を完全 にす 二、時間の余裕 な き時 は蛸壷 陣地 にて可 な り 三、此 の陣地 は比較的遠 く離 れたる他 の陣地 よ り目視 を以 て相互 に連絡 し且 射撃 を以 て支援せ らるる を要す4
、 自動火器 を携行 して敵線深 く侵入 し敵部隊の密集通過 を予想せ らるる道路 、稜線 、 谷地等 を射撃 す るに有利 なる地点 に潜伏待機 し好機 に投 じ決死瞬 間的 に射撃威力 を発 27-沖縄 戦研 究 と軍事 史料 揚 し大量 的 に敵兵 を殺傷す 其の四 対戦車戦 闘 一、対 策周到 なれ ば戦車恐 るるに足 らず 1、爆薬 肉攻 の威力 は大 な り 2、潜伏 肉攻 地形 を利用 し特 に夜 間の通過点 (概 ね一定 し来 る)附近 に遊動的 に適時 隠蔽行動せ し む るを可 とす
3、TA3
7
粍、4
7
粍 は有効 な り(
M4
級 に対 し) 但 し射撃 開始後我 に数倍す る猛射 を受 くるを以 て初発必 中 を期す る と共 に迅速 なる陣 地変換 を必要 とす4
、特 に4
7
粍速射砲 はM4
級戟車 に対 し秘 匿陣地 よ り至近距離 に於 て待射 ち射撃せ ば威 力大 な り (例)4
月4
日1
200
頃大 山東南85高地 に対 しM4
戦車5 (内1
はM l
な らん) 攻撃 し来れ るに対 し4
7
粍TA発射弾2
0
を以 て澗坐2
、炎上2
、大破 1の戦果 を得 た り 5、15K級 にて はM4
級 の撃破容易 6、欄坐 した るTKを敵 は随時牽引車 にて運搬 し修理 しあ り 二、M
l、M 4
戟車 の踏破力 は軽視 を許 さず 地形上 困難 と思惟す る方面 に於 て も地形判断 を周到 に し対戦車組織 を怠 るべ か らず62D
は最初 の北主陣地 に対 して爆薬 を余 り準備せ ぎ りき (地形高地 なる為 ) 三、陣地 の編 成 に方 りては悉 く対戦車 を主 とす るを要す 賀谷支 隊 は萩道、天城 附近 に堅固 に陣地 を占領 しあ りたる も敵 は戦車 を以て 4月3日 よ り東側 の久場 方向 よ り侵透 し遂 に4月4日0900
頃普 間平地 に進 出せ り対戦車組 織 な き従 来の 「高地の鉢巻陣地」 は無 能 な り <図 > 即 ち敵戦車 の通過予想点 に接点 を構成す るを要す 四、敵 の歩戦分離 を策す るには単 に小銃、LG、MG
に限定せず榔射重火器即 ちBIA
、MM、LM、MW
等 を活用す るを要す 五、戦車 の眼鏡装備 8倍 の眼鏡 を以 て偵察 し疑 わ しきときは更 に2
0
倍 の眼鏡 にて捜索す るを以 て偽装 の徹 底 を必要 とす 沖縄 に於 て実施せ る対戦車戦闘の例(Ⅰ)
A
<図 >徹底 的に艦砲 射撃 、銃爆撃 、陸砲 、迫撃 を集 中 した る後戦車 と歩兵 _28-史料編集室紀 要 第24号 (1999) 協同 して前進す B <図 >我が射撃 によ り歩兵又 は戦車損害 を受 くるや恰憶 として後退す (Ⅱ) A <図 >歩兵 は後方 に待機 し戦車 のみ陸前約300米迄前進 し疑 わ しき地点 に 対 し徹底 的に射撃 したる後歩兵 を招致 し協 同 して陣内 に濠透 し来 る 夕刻 には戦車 は約
5
百米後退す B <図 >戦車の撤退 に追尾 し経路 に夜 間地雷 を塩設す るか肉攻 を配置せ ば翌 朝撲滅容易 な り 陸前約150米乃至 3百米 の戦車射撃地域又 は陣地 に対す る火焔有効 距離外 に予め肉攻 を準備す ること必要な り 其 の五 対迫戦闘 一一、敵 の迫撃砲 に就 て1
、陸上火力戦闘の主体 に して我が最 も苦痛 とせ る所 な り 2、迫撃砲 の利点 (-)遮蔽陣地 (Aの射撃利 かず) (二)弾量豊富蜂裂大 (精神的威作大) (≡)発射速度 大 (四)警戒至巌 に して攻者の訓練 の訓練不十分 なる場合 は夜 間の挺進攻撃 の成果 を収 むること困難 (五)我 が軽迫 の射程以外 にあ り 二、我が第一線陣地奪取時の射撃要領 <図 > 破壊威 力 は大 ならざる も殺傷効力大 な り 三、創意工夫 に依 る蛸壷陣地利用 の戦 闘法 左 記戦闘法 は沖縄 守備部隊に於て創意実施 し効果 を収めあ り時間の余裕 ある限 り実施 に 勉 むるを可 とす1
、前後左 右多数蛸壷陣地 を設 け前後 に数条の交通壕 を設 く く図 >2
、敵迫撃射撃時後方の蛸壷 に退避 ・29・沖縄戦研 究 と軍事 史料 <図>
3
、敵 の迫撃射程延伸せ る時前方 に進 出 し敵歩兵 を瞬間射撃概滅す <図> 4、敵歩兵後退 し迫撃射撃 を再 び第-線 に繰返す時は直 ちに後方蛸壷 に後退す <図> 其の六 砲 兵 一、軍砲 兵隊は優勢 なる敵砲爆撃 に対処 し真 に善戦す 其の主 因左 の如 し 1、砲兵司令部以下人的素質優勢 2、各方面 に対 し陣地 を構成 し当初 よ り仝砲兵統一指揮 の下作戦準備周到 な りしこと 二、砲兵築城1
、作業量及材料 は多量 を要 し技術 を必要 とす るを以て工兵 を配属す る と共 に材料補充 には遺憾 な きを要す 2、陣地配備 は砲爆撃下の通信連絡確保 の能否 を顧慮 し決定す ること 3、歩砲 一体 の陣地 を可 とす特 に歩兵連大隊長位置 と観測所 を一致せ しむ 4、15糎相弾砲 以上の洞窟陣地は直径40糎以上の枕木及 「コンクリー ト」 に依 る開口部 の強化 を必要 とす 強度小 なる時 は砲爆撃 に埋没せ られ発掘 に労力、時間を要す るを以て寧 ろ野戦陣地 を 可 とす 偽装完全 なる野戦陣地は好機 に乗ず る射撃 に適す焼跡の利用 は特 に有利 な り 洞窟火砲 陣地 は開口部2簡以上 を設 け進入、進出路及予備陣地多数の構 築必要 な り5
、偽 陣地 は効 果大 に して多数構築す るの要 な り 旧陣地 に於 て陣地補修 、無線通信、偽砲火等 をなす ときは長期散弾 を吸収す 6、弾薬特 に装薬 は砲弾 に依 る損害 を顧慮 し坑道内 に防火壁 を設置 し分散すべ し 三、砲兵陣地 1、砲 兵陣地 は各所 に上陸す る敵 に対 し主力の陣地 を準備せ Lを以て最 もよく活動 し得 た り 2、観砲 間隔大 なるは適当ならず Ⅹ は断線多 く無線 にては時機 を失す るを以てな り -30-史料 編 集 室紀 要 第24号 (1999)
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、昼 間 に於 て も洞窟陣地 を準備せ しもの は よ く射撃 し得 4、陣地変換後射撃 開始 し得 る迄 には2夜 を要せ り予 め準備 し置か ざれば昼 間敵 に暴露 し忽 ち破砕せ らる (約2,
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米 の5A
の機動の例 ) 四、砲兵射撃 1、昼 間砲兵 は如何 に して射撃 すべ きや ィ、陣地 (洞窟) あ る ものは射撃可能 な り然 れ共数倍 の報復 射撃 を覚悟 す るを要す ロ、敵 の観測機 (艦砲 協力)不在又 は視界外 にあ る時期 を捕捉す ハ、強行す る とき (昼 間攻撃 に協力) AA、MAの協力下射撃す こ、敵飛行機 な きとき即 ち敵制空の間断2
、夜 間 陣地 を換 え臨時射撃3
、陣地 な き砲兵 の射撃 は夜 間 と雑 も (艦砲、飛行機 のため)破砕せ らる 4、敵軍需 品の集積所焼 夷の為焼 夷弾 の必要性大 な り 5、持久任務兵 団 は特 に弾薬 を節用す るを要す本 島は-会戦分 に して両 も不足 な りき 6、測地 ィ、大 い に砲兵 能力発揚 に貢献せ り ロ、砲兵 の方眼座標 は全軍之 を有効 に利用 しあ り陸海空合 したる方眼入地 図 を整備せ ば更 に可 な り 其 の七 第-線 防御 戦闘の成敗 ◎過去第一線 防御戦 闘の成敗 を顧 み如何 なる ものが成功 し如何 なる ものが突放 せ Lや (5 月12日) 一、判決 指揮 官の精否就 中其 の気塊 と戦場努力 の如何 に依 り決す 二、精 強 なる指揮 官 は如何 に行動せ Lや 1、必勝 を確信 して敵 を恐 れず克 く此 の信念 を部 下 に徹底 し常 に積極果敢 主動 的戦闘 を 遂行 す 2、率先陣頭指揮 を執 り自ら策案 を練 り善謀部下 を指揮 す 3、常 に敵 の弱点 に乗 じ機 先 を刺す 4、部下の掌握確実 に して常 に職場教育 を施 し姑息 に流れず最後迄敢 闘す5
、旺盛 なる企 図心 を発揮 し創 意工夫 を凝 らし活発 に之 を具現す 6、他力 に依頼す るこ と無 く而 も上下左右 の連絡 を密 に し近傍 部隊の戦 闘に積 極的 に協 力す 三、戦績思 わ しか らざる指揮 官の行動 は如何 なる もの な りLや ・31_沖縄 戦研 究 と軍事 史料 1、敵特 に其の火器威力 を恐れ諸施策消極的な り 2、積極的に自ら策案 を講ず ること少 く或 は下僚委せ とな り或 は悲観的 なる部下部隊の 報告意見のみ に耳 を傾 け自ら状況 を判断 し最良の策案 を執 るの努力 と決断を欠 き戦局 の推移の尽 に指揮す 3、敵の長所のみ を見 て弱点 を見ず処置常 に場方 り的 に して一手先の手 を打 ち得ず 4、部下の掌握不確実、損害 を慣れて逼塞 し部下の扱 い姑息 に流れて必要なる戦術 的処 置 を実行せ ざる為却って全般 的損失 を大 に しあ り
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、企図心 と創意工夫 とを欠 き同一失敗 を繰返 しつつ終始す 6、協同戦闘に方 りては他力本願 に して他 隊の戦闘に協 同 して敵 を撃破すべ き機会ある も萎縮 して傍観す 他隊戦闘思 わ しか らざる時は直 ちに退嬰的 となる 7、連絡窓 し又状況急変処置 な きに至 り悲観的報告 をなす こと多 し 四、歩兵戦闘法 と して如何 なる ものが良果 を挙 げあ りや 1、洞窟陣地 に逼塞せず近接戦闘時主力 は蛸壷陣地 に依 り遺憾 な く我が火力 を発揚 しあ る もの 2、損害 を顧 みず常 に有力 なる一部 を蛸壷陣地 に置 き警戒 を巌 な らしむると共 に敵の弱 点捕捉 に努 め機 を失せず之 に乗ず3
、重火器損耗す る も克 く之 を掌握 し統一ある至短時間の火力急襲 を行 い敵の港透 を許 さず 4、他方面又 は侵透 し来 る敵 に対 し忽然 として之 に斜射側 (管)肘 を行 い得 る如 く処置 し果敢 に之 を遂行す5
、戟車 に対 しては煙 の利用、砲兵射撃 、支援射撃等 に依 り歩戟分離 を行い積極的肉攻 を敢行す 戦車来 らざるを侍 むの部署 は執 らず創意工夫 に依 り戦車来 るを待望す るの部署 をなす 6、効果的なる斬込の事前準備 をな しあ りて機到れば之 を投入 し悠 々 として戦果 を挙 ぐ 五、如何 なる部署法が敵の溶透 を自由な らしめあ りや 1、洞窟内逼塞 損害 を避 けん として却って大 なる損害 を出 し而 も敵 に打撃 を与 えず2、MG、LG
等火器使用の拙劣 ィ、指揮官の統一火力急襲 な し ロ、側射、背射実施の部署 を欠 く ハ、敵 の報復射撃 を憧れ好機 あるに も拘 らず射撃 を行 わず 3、敵の砲爆 を慣れ陣地 占領 は徒 らに消極的 とな り全員反射面 をとりて敵 に射撃 を与え 得 る陣地 占領 をなさず 4、他部隊 との間隙 を溶透せ られあ り ィ、他隊依存主義-3
2-史料編 集室紀要 第24号 (1999) ロ、他 隊の正面 に敵 来 る時 は
MG、LG
等側肘 の好機 (敵兵 の行動 に鑑 み) に も拘 ら ず之 を行 わず 指揮 官敢然 と して之 を命ず る必要 あるに も拘 らず 自己の位置発見 に依 る敵火力 の報復 を恐 れ之 を実施せ ず5
、戦車来 らざる を侍 むの部署 をな しあ るを以 て2、3
輔 の戦車 に も陣地 を奪取せ らる 6、敵 進出時 の弱点 (橋梁通過、第一線近 くの 自動車行 動 、戦車 に随伴 す る密集歩兵等) に乗 ず る射撃 をな さず 7、砲 兵依存 主義 に して砲兵射撃 なければ諸行動 を蹟拷 す ◎効果 を収 めあ る第-線大隊の戦 闘 (5月17日) 一、指揮 官 の威徳 に依 り部下 を掌握す 第-線 の通信 連絡意 の如 くな らざる状況 に処 し指揮官率先 陣頭 第-線 陣地 に位置 し部下 を して 「うちの大隊長 (中隊長) はあの壕 に居 る」 の精神 的連繋 に依 り部下 の掌握 可能 に して連絡亦確保せ らる 二、-地 の守備兵力密度 の大 な ら しむることな く火力組織 を周到 に し要点 に対 し火力急襲 を準備 す 1、-地の守備兵力密度 の大 なるは敵迫撃砲 に好餌 を与 う火力 を吸収す る地点の配備 は 極力之 を避 く 2、大 隊長 は昼 間戦 闘終了す るや必ず明朝以後 に於 ける敵攻撃要領 を判断 し先ず之 に対 し火力組織 を決定 し次 で各部隊 に任務 (陣地、火力指 向、協 同要領) を的確 に与 う3
、要点 に対 しては火力急襲 を準備す 4、各 陣地相互 の支援 火力 を必 ず指定す即 ち並 列 しあ る陣地相互 の側 防及後方陣地 よ り 前方洞窟 陣地上 ノ側 防等 三、洞窟陣地の監視 は常 に行 い蛸壷 陣地へ の戦闘転 移の時機 を失す ることなか ら しむ洞窟 に して馬乗 り攻撃 を受 くれば戦 闘力喪失す 故 に守兵 の約3分 の 1を蛸壷 陣地 に置 き監視 (自分 の陣地 のみ な らず隣接 陣地前 を も含 む) を巌 に し散歩戦 の奇襲 に備 う 四、蛸壷陣地の活用 戦 闘陣地の主体 は蛸壷 陣地 なるは歴戦諸隊の一致せ る意見 な り敵迫撃砲 の射撃 終了 に引 続 き機 を失せず主力 之 に移 り戦 闘す蛸壷 陣地の縦深 配備 に依 り相互支援 を図る (火力祖 織 関連) 五、対戦車処置 戦況困難 なる場合 に於 て も創意工夫万策 を講ず る を要す1
、肉攻配置 は前 日の戦車出入経路 (前 日 1、 2
桶 を以 て偵察す る こと多 し) を承知 し 秘 匿配置す (事前 配置緊要) 2、 肉攻手 には支援 火力 を準備 す3
、必ず歩戟分離 を図 る ・33-沖縄 戦研 究 と軍事 史料 4、戦車猛威 を振 いある時は予め準備せ る発煙 を活用 して之 を蔽い肉攻 に攻撃 の機会 を 与 う
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、手段無 き時 は榔弾筒射撃 (覆帯破壊、機 関部開放 に乗 じ炎上等直接 的効果ある外破 裂威力 を恐 れ遁走す) を実施す (濫用 に陥 らざること) 六、挺進攻撃 即興的 に命ず ることな く事前 に教育 し出発 に際 しては単 に地図に依 ることな く現地 に 付詳細救 う是効果 を収 むる所以 な り 七、且教 え且戦 う 戦況之 を許す 限 り夜 間に於て昼 間の戦闘 を講評 し明 日の戦闘法 を敦 う ◎我が第一線 防御 戟間に於 て良呆 を収 めあるは如何 なる ものか <図 > -、指揮官 の良否第- な り (勇敢、老練) 二、敵 を恐れず其の弱点 に乗ず る闘志 <図 > 敵近接 時歩兵3分の 1は蛸壷 に這入 る 迫撃砲 の射撃 中止時主力蛸壷 に飛込み戦闘す 三、絶 えず部下 を指導 し志気 を昂揚 し戦闘法 を良 く徹底す ること、第-線 にては洞窟内に 於 て教育 を実施 しあ り 四、敵 の侵入初動 に於 て破擢す ること、守備法有能 なる指揮官の前面 には敵来 らず敵 は一 度打撃 を受 くれば消極的 となる 五、重火器 を有効 に使用す ること、大隊長 は 「火力集 中」 を指揮す ること緊要 な り 六、好機 に投 ず る射撃 昼 間敵の砲撃下 と雄 も呑気 なる敵の行動 には来ずべ き隙多 々あ り 洞窟 に逼塞せ ば発見 し得ず 其の八 通 信 -、有線 1、有線 は弾雨 を冒 し昼夜保線 を強行 す ることに依 り通信 を確保 し得然 れ ども敵 の砲爆 下 に於 ける通話可能の時間は通常短少 なるを以て一度保線完了せ ば通信部隊は直ちに 之 を司令部 (部隊) に通報 し通話 の機 を逸せ ざらしむる如 く勉 むること必要 な り又電 話使用者 (通話者)は簡潔明瞭 に通話 し終話せ ば直ちに終話信号等 に依 り回線 を速か に開放 し電話 を最 も有効 に活用す るの着意 を必要 とす 2、地上裸線 の保線 は砲爆下 に於 ては電柱倒壊、線の混乱等 に依 り通常 困難なるを以て _34-史料締集室紀 要 第24号 (1999) 為 し得 れば被覆線 に依 る構 (埋)設 を行 うを可 とす 裸線 と雛 も溝設せ ば被害 を減少 し得 るは論 を侯 たざる も軍 に於 ては敵上陸直前比 島に 輸送すべ き被覆線 を相当量保有 しあ りし為之 に依 り便宜 を得 た り
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、砲弾 に依 る線路 の被害は時 に3
百米 も飛散す ることあ り敵弾の状況 に依 り線路 は自 然 に変形 し位置及形状等 は逐次 に変更 を加 うる必要 を生ず 二、無線 1、敵 の無線情報部隊 に対する確証 は得 ざる も我が通信 中枢 に対 し巧 に標定 し集中的 に 砲爆撃 を加 うる ものあるが如 し従って陽信位置 を設置 し欺編す るは価値 大 なるべ し 2、固定通信所 は 「ベ トン」等告内に設置す るを有利 とす軍は強固なる 「ベ トン」等奮 (500 「キ ロ」爆弾 に抗堪 し得) に固定級 の無線通信所 を設置す但 し湿気 に対す る処 置 に注意す るを要す <図>3
、固定無線及二号無線機 は之 を遠操装置 とし遠探線の断線 に方 り補修 の容易 を考慮 し 送受信所 は勉めて距離 を縮小 したる も遠探線 の断線 は続出す爾後遠探線 を溝設 したる 結果若干断線の減少 を見 たる も相 当の被害額 出せ り尚涯設 を徹底 し且予備遠操線 を構 成 しお くを可 とす 4、二号無線機 を司令部近 く洞窟内に設置 したる も砲爆撃の為相互 の連絡 は困難 に して 電報 の頼信及配達 には相当苦労す 交通壕或 は蛸壷の逓伝壕 を設 け砲爆 の間隙を迅速 に行動す るを可 とす 三、通信装備 1、砲爆 に依 る損耗 、連絡箇所 の増加及雑部隊の戦闘部隊への改編等の為此等 に相 当量 の有無線資材の配当 を要 し有線 に在 りては編制の2倍 、無線 に在 りては3倍の通信装 備 の必要 を痛感す之が為制式資材 に依存す る ことな く司令部及通信部 隊 自 ら在来線等 施設の活用、市井物資の収集等 に着意す ること必要 な り 2、通信器材損耗及補充 (1)五号無線機 の戦闘間の損耗 は著 し (2)乾電池の不足 は溌刺た るべ き通信実施 を阻碍す 乾電池節約の為高等司令部用 の ものは少 くも乾電池 による受信 を排 し蓄電池又 は整 流器 を以てす る自己発電電源 に依 る如 く施策す るの要大 な り現地 に於 ては著々実施 中なる も労苦、時間共に大 に して能率 の発揮 は未だ十分 ならず (3)器材 の節約及速達の見地 よ り連 隊以上 の群通信 方式 (又 は放送) を採用する如 く通信教育 を行 うを利 とす 四、軍 の第-線通信及暗号の増強 に就 て 1、第一線部隊の通信及暗号戦力低下 に伴 い軍 に於 て之が補強 を策 し左 の如 く処置せ り -35_沖縄 戦研 究 と軍事 史料 ィ、対空無線機 は軍砲兵部隊に全部配属す ロ、通信連隊 より