NAT越えの通信を実現するSTUN及びTURNの実環境への適用可能性について
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(2) 情報処理学会第 74 回全国大会. した. 表1 STUN に関する実験の結果 NAT の種類 NAT 越えの可否 Full Cone NAT 可能 Address Restricted Cone NAT 可能 Port Restricted Cone NAT 可能. 図 2 NAS 上でのモバイルデバイス向け 動画エンコード. 3.3. 実現に向けての技術的課題 二つのシステムモデルを実現する上で,共通 する技術的な課題は NAT 越えである.どちらの システムモデルも中継サーバを構築すれば実現 できるが,中継サーバへの負荷を考慮すると NAT 越えを実現し,P2P で通信する事が望ましい.そ こで,これらのシステムモデルを実現するため に,NAT 越えの技術である STUN と TURN が,実用 に耐えうる性能を満たしているか評価する.実 際に実機を使って NAT 越えを行い,どのような NAT を越えられるかを実験する.. 5. 考察. (1)STUN に関する実験において,STUN を使っ て Port Restricted Cone NAT を越えられたのは サンプルプログラムを用いたためである.Port Restricted Cone NAT は NAT 外部から NAT 内部に くるパケットに対し,そのパケットのソース IP アドレスとソース IP ポートが,過去に NAT 内部 から NAT 外部へのディスティネーション IP アド レス,ポートとして送ったことのある IP アドレ スかつポートでなければ NAT を通過させない. また,NAT は内部から外部にパケットが通過した 時に,どのアドレスとポートにソースを変更し 4. 評価 たか変換表にマッピングすることになる.この NAT 越え技術である STUN と,STUN と TURN を 変換表への登録期間は RFC4787 では 2 分未満に 実装したライブラリの一つである PJNATH の性能 する事の禁止を求め,5 分以上のデフォルト値を を評価するため二項目の実験を行う. また,TURN は広域環境に中継サーバを構築し, 推奨している.これらの値は RFC での提言であ り,実際の値は NAT の実装に依存すると考えら 中継サーバを経由することで NAT を越える技術 である.このため NAT を必ず越えられる一方で, れる.これらの理由より二つの Port Restricted Cone NAT 内にある異なるクライアントを接続す 多数の接続があった場合の中継サーバへの負荷 が問題になる.これは TURN 固有の問題ではなく, るのは困難だと考えられる. (2)PJNATH に関する実験の結果,NAS という限 中継サーバの性能の問題になるため,本実験で られたハードウェア資源の環境においても は扱わない. 4.1. 評価方法 PJNATH が 動 作 す る 事 を 確 認 で き た . NAS が (1)STUN に関する実験 PJNATH を利用する事で,難易度の低い NAT に限 STUN には外部から内部への NAT 越えを,可能 り提案システムを実現する上で問題となる NAT な限り実現することを所望する.STUN の性能を 越えを可能とする. 評価するため,NAT を NAT 越えの難易度に応じて 6. おわりに Full Cone NAT , Address Restricted Cone NAT , 本発表では NAS を活用したシステムモデルを Port Restricted Cone NAT,Symmetric NAT の4 提案し,その実現のために必要な NAT 越え技術 種類に分け,どこまでの NAT を越えられるか, である STUN と TURN の性能評価について述べた. 付属のサンプルプログラムを使って評価する. 今後は提案システムの実現に向けて広域環境で (2)PJNATH に関する実験 の STUN と TURN の性能を評価していきたい. 提案したシステムモデルを NAS に実装する事 謝辞 を目指す.STUN と TURN を実装したライブラリの 本研究の実験について,株式会社メルコホー 一つである PJNATH が実際に Ethernet ポートを ルディングス 牧大介氏,石徹白敬氏 株式会社 持った NAS で動作する事を検証する. バッファロー 稲垣達夫氏に支援をいただいた. 4.2. 結果 感謝の意を表する. 表 1に(1)STUN に関する実験の結果を示す.な 参考文献 お,Symmetric NAT は入手できなかったため実験 1) 鈴木秀和,宇佐美庄五,渡邊晃:外部動的マ をしていない.(2)PJNATH に関する実験の結果に ッピングにより NAT 越え通信を実現する NATついて述べる.PJNATH は実際に株式会社バッフ f の提案と実装,情報処理学会論文誌, ァローの製品である LinkStation LS-VL で動作 Vol.48 No.12,pp.3349-3961(2007).. 1-14. Copyright 2012 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..
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