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特別支援学校高等部に在籍する子どもをもつ親の心配に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)特別支援学校高等部に在籍する子どもをもつ親の心配に関する研究                          専攻   学校教育学専攻                          コース  臨床心理学.                          学籍番号 M08050C                          氏名   大東万紗子          【問題と目的】. 項目)を「家族・周囲の人の負担・関係性の心酒己」,第.  特別支援学校高等部に在籍する子ども(以下高等部. 1昭子(6項目)を「子どもの将来の心酒己」,第皿因子. 生徒)の親にとって,卒業後の進路選択(自閉症協会,. (3項目)をrソーシャルサポートの心酒己」,第IV因子. 1995)や親亡き後を視野に入れた不安(阿部,2003),. (4項目)をr自分の役割・身体の心酒己」と命名した。. 将来の結婚(Heiman,2002)などの課題や心酒己があ. 各下位因子のαonbachのα係数は,α=.82一.88で. ることが質的な研究で報告されている。. あり,いずれの下位尺度においても十分な内的整合性.  心酒己(wo町)は,不安を構成する概念の1つであり,. を有していると考えられた(岨b1e1)。. 認知的要素に相当する。Borkov㏄,eta1.(1983)は,心.     丁洲。1物幌尺館等甑の因子蜥碗黒1作130〕㈹一ン榊. 配を「ネガティブな情緒を伴った,制御の難しい思考. 畔負荷量. 賢諏目. 皿  π. やイメージの連鎖」と定義している。Hhai,et a1.. I.家族・周囲①人の負担・日債性の心配㈹項目.α号8ω. (2008)は,不安が状態を表す概念であるのに対し,.  16.手とも⑪ことで家桧・覇崖とω日原性1=影害がないか. 1,03. 一0.04一皿08. 一〇.23.  ll.雅⑦嗣が舳されるので1他いか. 0,19. 0,01 0.06. 0,08.  12.子ども④ことで里偶者の仕事1=影害がないか. 0,68. −O.O一一〇.03. 0,02. 区別可能な概念であると指摘している。心配を認知的.  2;.子どもω世話が負担1:なる④1ミはないか. 0.61. 0.l00,01. 0.1;. 要素として不安と区別することで,不安を引き起こす.  8.子ど苗の周畠行動について. 心酒己は主に言語的な活動で不安の内容を示し,両者は. 要因の把握が可能となり,高等部生徒の親に対する支 援を考えるための有用な知見が得られると考える。  以上より,本研究では高等部生徒の親が抱くr心酒己」. 舳. 0−140.ll. 一〇.06.  13.配偶者ω偉匿1=ついて. 。.55. O.20−0.24. 0.l1.  33.保設者同士④雷誤‘:ついて. 0,54. →.l10.04. 0,16.  3ヰ.子ど{ω支握者と日分と④関係について. 0.4一. −O.15 0.29. 0.22. II.子ど毛の帝来ω心配{岳項目.o=.舶〕.  18.子ど毛④緕来ω生活⑦場1:ついて. に焦点をあて,系統的に内容と程度を把握し,メンタ.  1,.子ど毛が将来自立して生活できるかどうか. ルヘルスとの関連を検討することを目的とする。           【研究I】 方法.  調査協力者高等部生徒の親309名を対象に質問紙. 。.03. 一0.04. O.00. −o.13. −O.12. 0.09.  21.婁亡き雀.子ど{がどう生きていくのか. 0,01. 0.Ol. −o.02.  20.子ど毛ω高等部卒棄後の進路1二ついて. 0.12. O.18. −O.1邊.  9.子どもが事件・事茜1:巻き込まれないかどうか. −o.㏄. 皿22. O.l0.  10.子ど令ω性教育1=ついて. 一0.13. 0.21. 0.”. 皿.ソーシャルサポートω1む配螂頃日.o=.82〕. 調査を実施した結果,130名の親(平均46,7歳,.  釦.酌な欄が触れるか. SD=6.19,回収率坐.7%)から返信があった。.  3;.必要なときに利周できる責渥邊関があるか  3一.周囲④人が子ど{の障害を理解してくれるか.  調査内容①基本属性,②先行研究と予備調査から. 報耕. π.自分④役割・身体の心配{4項目.o…田1〕. 得た心酒己に関する質問39項目(4件法),③特性的な. 1111藩;;;;婁墓簑二㍍11榔. 1蝿症傾向PemS価値W〕rryQue餉。m㎜e日本語 版(桝甫・丹野,2000:以下PSwQ)の16項目(5 件法),④不安症状.H岬1ta1Amd吻andDepre醐。n. Sc出目本語版(柑寸,1994:以下BADS)の不安7. 因子鮒閨. 皿  π. 0,410,500.硫. 項目(4件法)を測定した。. 一  〇.岬 o.価.          【結果考察】. 一  _ o.仰 量方法.プロマックス回転.  心酒己に関する質問39項目について,最尤法プロマ ックス回転による探索的因子分析をおこなったところ,. 併存的妥当性を検討するため,親の心酒己尺度合計得. 21項胃4因子桝山出された(Tab1e1)。第I因子(8. 点と,PswQ合計得点,およびHADs不安得点と. 118.

(2) の相関分析(Pe趾s㎝)を行った。結果,親の心酒己尺. τ1州^DS不安螂 とし触回分榊. 鮪回鰍㈹. 度とPSWQとの間にはr:、42(Pく。01),親の心酒己尺. 全 字年弼  診醐  蹄手順棚. 度とHADSとの間にはr:、54(Pく001)と,いずれも. 網醐. 中程度の正の相関が認められ,本尺度は併存的妥当性 を有すことが示唆された。           【研究皿】. 方法.   1年1年1年舳鵬ダ桃白舷^引11.1副 削O脚目1“ 削  脚 用  一〇 榊. 1^肌. 、ol. 触・駆ω人ω負担・脳. .ll’. ・.01.Ol.ll. .09. 一.12. .ol. .16. 、ll. .げ.ll,ll. .25. .21. .睨. .鮎. .lo. .lO. 一.10. 、ll. 、15. .l1. ,20. ・.12. .囲. rll. ・.03. .14. .柵. .帥}. .仔. .加. 子ども嚇. rOl. ソーシャルサボー1. rm. ・.13、四.lO. 自分ω嗣・帥. .げ. .郷.41.附. ,04.lo,04. 調査協力者研究Iと同様であった。. 調査内容 ①基本属性,②子どもの障害程度:. .Pl.帽.㍉(ll.㎜1.lll. Ins位㎜enta1Ac廿㎜蚊。fD汕yL此(以下IADLと表 丁批川DS■     ω. 記)の11項目(3件法),③親の心酒己尺度(21項目,. 野晒馴〕 全     診醐  手順蝸’. 4件法),④メンタルヘルス:HADSの不安(7項目),. および抑うつ(7項目)を測定した。. 説醐.           【結果】.  高等部生徒の属性別に,t検定または’要因分散分. 帆. .01. .O卜㎝.03. .06. r25. .06. 家産・駆舳負担1雷鮎. .ll’. .5ザ.04・.03. .12. .ll. 、盟. rll. ・.19・.16一.12. ,14. ・.39. rll. .01. ,03.33.21. rOl. ,ll. 、凹. .Ol .冊. .i9. .π. .調. 、眈 .l1. 子ど切融. 析を用いて各尺度得点の比較を行った。学年別(1年,. ソーシャルサボー1. 2年,3年)で,いずれの尺度得点も,学年の主効果.   1年1年1年舳障害ダ桃白舳^州.8副 ト130脚尚141μ4 ト21脚  一〇 脚. 自分ω繍・帥. .炉. .㎜.釧.一『. .O1 .Ol. .ll.1『 ・.ll .Ol. は紛れなかった。輔の診断名別段醐轄,ダウ ン症,自閉症)では,1ADL得点において,ダウン症. ’舳㍉(ll.㎜(lll. 群が知的障害群よりも有意に得点が高かった(F(2,.           【考察】. 1α;)=308,pく05)。障害程度別(手帳の等級A,B).  高等部生徒の親の心酒己の内容と程度については,系. では,1ADL得点(t(123)=10.88,pく001),親の尤浬. 統的に把握するための尺度を作成し,「家族・周囲の人. 尺度合計得点(t(123)=3.18,pく01),下位尺度「家族・. の負担・関係性の心酒己」,「子どもの将来の心酒己」,「ソ. 周囲の人の負担・関係性の・蝿己」(也123)=Z56,pく05),. ーシャルサポートの心酒己」,r自分の役割・身体の心酒己」. の4つに大別できることが明らかになった。心酒己とメ. 「子どもの将来の心配」¢(123)=2.37,pく05),「自分の. 役割・身体の心酒己」(t(123)=a73,pく01),HADSの不. ンタルヘルスとの関連については,「家族・周囲の人の. 安尺度(t(123)=2.26,pく・05)において,手帳の等級A. 負担・関係性の心酒己」,r自分の役割・身体の・唖己」が. 群のほうがB郡よりも有意に高州直を示した。. 不辮うつを予淋ることが明らかになった。轄の.  心配とメンタルヘルスの関連を検討するため,. ある子どものことで家族に影響がないか,体力が低下. HADSの下位尺度(不安,うっ)得点を基準変数,訟DL. し,子どもの世話ができなくなるのではないか,キい. 得点,親の心酒己尺度の各因子得点を説明変数とした,. った心酒己がメンタルヘルスに影響していた。つまり,. 強制投入法による重回帰分析を行った(“b1e2,. 高等部生徒の親のメンタルヘルスを向上させるために,. Tab1e3)。重回帰分析は,協力者全体(N=130),学年. 障害のある子どもとの生活から派生した親自身の負. 別,輔の診断男1」,手帳の等鯛」それぞれの郡ごとに. 担・役割・身体,周囲の人との関係性についての心酒己. 行った。その結果,いずれの群においても,不安やう. を低下させることが有効であることが示唆されたとい. っを有意に予測したのは「家族・周囲の人の負担・関. える。具体的には,親自身のことを相談できる場所の. 係性の尤酒己」と「自分の役割・身体の心酒己」であった。. 提供,住宅生活支援サービスやデイケア,就労支援と. 一方,「子どもの将来の心酒己jや「ソーシャルナポート. いった福祉的支援をより多くの親が利用できるよう情. の心酒己」の尺度得点は高州直を示したが,これらは不. 報提供するといった支援が重要であると考える。. 安やうつを有意に予測していなかった。.             主任指導教員遠藤裕乃             指導教員  中村菜々子. 119.

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