• 検索結果がありません。

タブレット型端末を活用した音楽創作の授業実践

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "タブレット型端末を活用した音楽創作の授業実践"

Copied!
10
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)Title. タブレット型端末を活用した音楽創作の授業実践. Author(s). 渡辺, 景子. Citation. 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 65(1): 213-221. Issue Date. 2014-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/7547. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第 6 5巻 第 1号 J o u r n a lo fHokkaidoU n i v e r s i t yo fE d u c a t i o n( E d u c a t i o n ) Vo . l6 5 .No. l. 平成 2 6年 8 月. Augus . t2014. タブレット型端末を活用した音楽創作の授業実践 渡辺景子. 北海道教育大学附属札幌中学校. Ap r a c t i c a lr e s e a r c hf o rc r e a t i v emusicmakingw i t hu s i n gt a b l e t t y p ed e v i c e WATANABEK e i k o SapporoJ u n i o rHighS c h o o lAttachedt oHokkaidoU n i v e r s i t yo fE d u c a t i o n. 概要 本稿は,創作の授業における問題点を明らかにし,その中でも特に生徒の記譜力・読譜力・ 演奏技能不足の問題を解消するために,タブレット型端末を活用した創作の授業を提案するも のである。操作が簡単であり. 薄く軽量で様々な授業形態に対応できるという特長があるタブ. レット型端末を活用した創作の授業として,変奏の手法を取り入れた「音の高さとリズムを変 化させて旋律をつくろう」という授業を構成した。授業の実際の様子と,生徒に実施したアン ケートから,操作の簡単さ,再生機能の活用,創作過程の保存による効果が見られ,創作の授 業における記譜力・読譜力・演奏技能不足の問題を解決するばかりではなく,生徒の創作のア イデイアを広げ,創作する楽しさや喜びを体験することにつながるのではないかと考える。. I はじめに. は,現行の学習指導要領において創作の充実を図 ることが示されたことに対し,「創作は時間がか. 中学校音楽科における創作の授業においては,. かりそうだ J 1"授業の進め方がよくわからない」. 従来,あるルールに従って創作した音楽を生徒自. などの理由で,すべての学校で創作の授業が行わ. 身が演奏して発表するという実践が多かったので. れているとは言えない状況があったのではないか. はないかと考える。自作自演を前提にした題材構. としている1)。また高須は,先生方の多くは,「音. 成・授業形態が一般的であるため,創作した音楽. 楽づくり J - 1"機能和声を反映した作品づくり」. を生徒自身が客観的に見つめ,音楽的に吟味する. などととらえ,校種を問わず,いずれの先生方も. 場面が指導過程に設定されていない場合が多い。. 音楽づくりは「苦手 J 1"あまりやってこなかった」. では,具体的にどのような問題を解決していく. 「音楽の理論の方が先になってしまい,音楽づく. 必要があるのだろうか。創作の授業が課題とされ. りを楽しく進められない」と考えているようだと. ている原因の一つには,教師側の創作の授業に対. している 2)。現行の学習指導要領においても,「理. する姿勢に関わる問題があげられる。今村・酒井. 論的な学習を先行させ過ぎたり,はじめからまと. 213.

(3) 渡辺景子. まりのある音楽をつくることを期待したりするの. に,創作の授業における記譜・読譜・演奏が,音. ではなく. 楽をつくる喜びゃ,工夫する楽しみを阻害してい. 3 )J. 1"あらかじめ楽由形式を決めて,そ. の形に当てはめていくようにつくっていくのでは なく. る可能性がある。. と記載されており,ここに教師の創作の. 本研究は,タブレット型端末を使用して授業を. 授業に対する姿勢の問題点が隠されていると考え. 行うことで,特に生徒側の問題である記譜力・読. る 。. 譜力・演奏技能不足の問題を解決していこうとす. 4 )J. さらに高須は,音楽づくりにおいて最も克服す. るものである。. べき課題として,教員が「子どもはお話や具体的 なイメージがないと音楽をつくることができな い」と信じ込んで、いることをあげている 5)。従来. E 研究の視点. の授業では,気分・気持ち・イメージ・情景など. 筆者のこれまでの実践では,授業形態を工夫し,. といった創作者の心情的な思いや意図ばかりが強. 音楽を捉える視点を作曲者・演奏者・聴き手と意. 調されることによって,音楽そのものの創意工夫. 識的に変化させることで自分の創作した作品を客. や新たなアイデイアへの関心が薄くなり,自分や. 観的に見つめ直したり,創作の過程を振り返った. 仲間が創った音楽のよさを発見しにくい状況を作. りしてきた註 1 )。本研究は,タブレット型端末. り出しているのではないかと考える。. ( i Pad) をはじめとする電子機器を教具として効. 一方,生徒側にはどのような問題点があるのだ. 果的に用いることで,創作の授業の活性化をねら. ろうか。先に記した従来の授業においては,イメー. い,先にあげた問題点を解決していこうとするも. ジ通りに楽譜を記すことができない,またそれら. のである。. を読み解くことができないという記譜力・読譜力. タブレット型端末は,①基本操作が簡単である,. 不足の問題が内包されている。現行の学習指導要. ②学びの過程を記録として残すことができる,③. 領においても,指導上の配慮事項として,「つくっ. 薄く軽量なため様々な授業形態に対応できるとい. た音楽を,五線譜だけではなく,丈字,絵,図,. う特長がある。教具として使用することで,生徒. 記号,コンピュータなどを用いてどのように記録. 個人が「音を音楽へと構成していく体験」を助け. するかについて工夫させる 6)」ことも大切とされ. ることに加え,生徒相互の学び合いにより,創作. ている。また,自作自演を前提とした授業には,. の授業を活性化できるような効果が期待できる。. 楽譜に記せたとしても演奏で再現できないという. 更に,現在はタブレット型端末とともに,様々. 演奏技能不足の問題も含まれる。藤沢は,創作の. な音楽アプリケーションが普及しているが,それ. 授業においては必ずしも演奏を含まないとしなが. らを利用した音楽科の授業実践は極めて少ない。. らも,生徒がつくった音楽(作品)は,自分たち. タブレット型端末を学校に導入することへの難し. が演奏しなければ永久に音になることはない,し. さもあるが,提案されている授業についてもカメ. たがって,作品が完成したらなんとしても演奏を. ラアプリを利用して模範演奏を視聴したり 9),自. 行わなければ創作の授業を終えることはできない. 分の演奏を撮影し,それを視聴することで自分の. 7 )としている。しかし,創作の授業において大切. 演奏の様子を客観的にとらえ,演奏に工夫・改善. にしなければならないことは,「生徒が,音のつ. を加えたりするもの 10)である。他にも作品鑑賞. ながり方を試しながら短い旋律を作ったり,音素. のため,譜面として楽器演奏の補助ツールとして,. 材を選びまとまりを工夫して音楽をつくったりす. チューナーとして,打楽器としての使用方法が提. るなど,音を音楽へと構成していく体験を重視す. 案されている 11)が,アプリの紹介にとどまって. る8)J こと,つまり,作品を完成させることや演. おり,実際の授業においてどのように活用してい. 奏することではなく,その過程である。このよう. くのかという研究はまだ進んでいないのが現状で. 214.

(4) タブレット型端末を活用した音楽創作の授業実践. 1 年 A 組 ~C 組(1 25 名人. ある。従来の創作領域における実践と,電子機器 や電子楽器,様々なソフトやアプリケーションを. 名)註 2). 活用した実践が結びつくことで,新しい授業の可. 2 . 実施期間. 2 年 A 組 ~C 組 (126. 平成 2 5年1 1月 平成 2 6年 2月. 能性が広がると考える。. 3 . 題材・教材 音の高さとリズムを変化させて旋律をつくろう. E 実践研究. カノン l/M. ハウプトマン(教育芸術杜・中. 1.研究対象. 学生の器楽 p . 1 0 ). 北海道教育大学附属札幌中学校. [カノン 1]. 毛主畑l d開 醐 窃. 畠. #‘. 4 . 題材の目標. 知覚し,それらの働きが生み出す特質や雰囲. ( 1 ) 単旋律における音の高さやリズムの変化 と,それに伴う音楽の雰囲気やイメージの変 化に関心をもち,簡単な単旋律創作に主体的. 気を感受しながら,どのような旋律をつくる かについて思いや意図をもっ. O. ( 3 ) 音の高さとリズムの変化を生かして音楽表. 現をするために必要な楽譜ソフトの操作方法. に取り組む。 ( 2 ) 単旋律における音の高さやリズムの変化を. を身に付けて,簡単な単旋律をつくる。. 5 . 題材の評価規準 音来への関心-意欲・態度 単旋律における音の高さやリズム の変化と,それに伴う音楽の雰囲気 やイメージの変化に関心をもち,簡一 単な単旋律創作に主体的に取り組ん でいる。. 音来表現の創意工夫. 音楽表現の技能. 単旋律における音の高さやリズム 音の高さとリズムの変化を生かし の変化を知覚し,それらの働きが生 て音楽表現をするために必要な楽譜 み出す特質や雰囲気を感受しなが ソフトの操作方法を身に付けて,簡 章をつくるかにつ 単な単旋律をつくっている。 ら , どのような旋 f いて思いや意同をもっている。. 6 . 題材の指導と評価の計画 ( 6時間扱い) 時. 0学習内容. -主な学習活動. ※留意点. 0楽譜作成アプリ SymphonyPro (XenonLabs,LLC) の操作方法を知る。 -音符・休符の入力方法や,再生の方法等,創作に必要な 1 機能とその操作方法を知る。 0もとの旋律(カノン 1)の「音の高さ」に変化を加える と,旋律はどのように変化するのだろうか。. 。評価規準 .評価方法. o音楽への関心・意欲・態度 単旋律における音の高さの変化と,それに伴 う音楽の雰囲気やイメージの変化に関心をもち, 簡単な単旋律創作に主体的に取り組んでいるか。 .観察,ワークシート. 2 1 5.

(5) 渡辺景子. -下の条件にしたがって,もとの旋律の「音の高さ」を変 化させて,単旋律を創作する。. 10音楽表現の創意工夫. l 1. 単旋律における音の高さの変化を知覚し,そ. l ト音譜表,白鍵限定,速度変化 x (四分音符=1 0 0に│ 一 一 一 時 一 受 し な. がら,どのような旋律をつくるかについて思い や意図をもっているか 観察,ワークシート, ※本時では,上の条件を満たすアイデイアにはどのような│プロジェクト ものがあるか広げること,音の高さを変化させるとどの ように音楽の印象が変わるのかについて,ねらいをおい ている。 ※題材全体を通して,再生機能を利用し,創作した作品に ついてよく聞くように促す。 -創作した作品の交流を行い,アイデイアを共有する。ま た,もとの旋律との違いを,知覚・感受する。 固定), リズム変化 x. 1. 1. 1. 1. 0+. 0もとの旋律の「リズム」に変化を加えると,旋律はどの 。音楽への関心・意欲・態度 ように変化するのだろうか。 -下の条件にしたがって,もとの旋律の「リズム」を変化 させて,単旋律を創作する。. 単旋律におけるリズムの変化と,それに伴う 音楽の雰囲気やイメージの変化に関心をもち, 簡単な単旋律創作に主体的に取り組んでいるか .観察,ワークシート x,速度変化 x Z 1 8小節,音の順序変化 •_ , . , -""H 音楽表現の創意工夫 単旋律におけるリズムの変化を知覚し,それ ※ 1時間目と同様に,アイデイアを広げること,リズムの 変化による音楽の印象の変化や違いにねらいをおいてい らの働きが生み出す特質や雰同気を感受しなが る 。 ら,どのような旋律をつくるかについて思いや ・創作した作品の交流を行い,アイデイアを共有する。ま│意図をもっているか 観察,ワークシート, た,もとの旋律との違いを,知覚・感受する。 プロジ、エクト 1. ~. ~. ~,-. ~,~~,-. 0. o. 1. 1. 0+. 1. 0もとの旋律の音の高さとリズムに変化を加えて,旋律を く〉音楽への関心・意欲・態度 創作しよう。 -参考作品を提示し,本日の学習内容や創作の条件につい て確認する。 -下の条件にしたがって,もとの旋律の「音の高さ」と「リ ズム」の両方を変化させて,単旋律を創作する。 │ト音譜表,白鍵限定 3. 8小節,速度変化 x. I. ※ー宇つの作品について,音の操作と知覚・感受とを関わら せながら創作を行うよう促す。. 単旋律における音の高さやリズムの変化と, それに伴う音楽の雰囲気やイメージの変化に関 心をもち,簡単な単旋律創作に主体的に取り組 観察,ワークシート んでいるか く〉音楽去現の創意工夫 単旋律における音の高さやリズムの変化を知 覚し,それらの働きが生み出す特質や雰囲気を 感受しながら,どのような旋律をつくるかにつ いて思いや意図をもっているか 観察,ワー クシート,プロジェクト 。音楽表現の技能 音の高さとリズムの変化を生かして音楽表現 をするために必要な楽譜ソフトの操作方法を身 に付けて,簡単な単旋律をつくることができた ワークシート,プロジェクト か. 0+. 0+. 0+. 0自分の作品をよりよいものにするには,音の高さとリズ く〉音楽への関心・意欲・態度 ムの変化に,どのような工夫をするとよいのだろうか。 音の高さやリズムを工夫することによって生 まれる自分と仲間の作品のアイデイアや音楽的 ① -前時で創作した生徒の作品を参考に,本日の学習内容に な雰囲気の違いに関心をもち,主体的に学習に ついて確認する。 取り組んでいるか。 ・どのように作品を作ってきたか,どのような点を聞いて 4 ゆ観察,ワークシート ほしいか,どのような点についてアドバイスをもらいた 。音楽表現の創意工夫 4 いかについて整理する。 臼分の作品に対する思いや意図を明らかにす 手の内容を整理することで,作品についての思いや意 ることができたか。 ※前 H 図を明らかにしていく。 .観察,ワークシート,創作過程のプロジェク .4人グループで交流を行う。新しいアイデイアについて ト は,実際に楽譜に打ち込んで試してみる。 ※交流を通して,作品についての思いや意図を明らかにし ていく。. 216.

(6) タブレット型端末を活用した音楽創作の授業実践. 0自分の作品をよりよいものにするには,音の高さとリズ く〉音楽への関心・意欲・態度 ムの変化に,どのような工夫をするとよいのだろうか。 ※第 3時に同じ 音楽表現の創意工夫 ② ※第 3時に│司じ -前日寺の交流をもとに,音の高さとリズムの変化に工夫を 加えることで,作品を完成させる。 。音楽表現の技能 5 I ※仲間の意見を参考としながら,最後は自分で判断するこ 音の高さとリズムの変化を生かして音楽表現 をするために必要な楽譜ソフトの操作方法を身 とを促す ・発表会エントリーシートの記入を通して,これまでの創 に付けて,簡単な単旋律を完成させることがで ワークシート,プロジ、ェクト きたか 作の過程を振り返り,発表の準備をする。 ※どのような手順で創作を進めたかを明らかにし,特に工 夫をした点や聞くポイントとなる点を整理する。. o. 0. 0+. 0発表会をしよう 0. 6. o. 音楽への関心・意欲・態度 ・作山者は,創作の過程や作品にこめた思いや意図を紹介 音の高さやリズムを工夫することによって生 まれる臼分と仲間の作品のアイデイアや音楽的 し , i P a dによる演奏で臼分の作品を発表する。 -鑑賞者は,「おもしろさ J '美しさ」の 2観点と,自らが な雰同気の違いに関心をもち,主体的に学習に 定めた 1観点の 3観点で,それぞれの作品を評価する。 取り組んでいるか。 く〉音楽表現の創意工夫 自分の作品に対する思いや意図を明らかにし, 発表と作品の演奏を通して伝えることができた か 。. 7 . 授業の実際 第 1時では,. この第 1時・第 2時において興味深いのは,音. i P a dの操作に慣れることと,音. の高さを変化させるアイデイアをできるだけ広げ. を音楽へと構成していく体験を通して,新たな ルールや形式が形成される点である。. ることを目指している。 SymphonyProは英語. [譜例 1]は,「ドの音(下第一線)で線対称. のアプリであるため,英語に苦手意識を持ってい. にしてみると,はじめと終わりがちょうどよかっ. る生徒や音楽用語に不安がある生徒にとっては抵. た」という生徒の作品である。この作品を全体で. 抗があったようである。しかし,音符や休符の直. 交流した場面では,「もともとこういう曲だ、った. 接入力の他に,ピアノの鍵盤画面を利用しての音. みたい J iもとのメロデイーとハモりそう」など. 符入力が可能であるため,鍵盤を使用して音を出. といった意見が交わされていた。さらに,違う音. しながら気に入ったものをあてはめていくという. を基準に線対称で創作したり,五線を 1本の線に. 形で創作ができる生徒も多かった。. 見立てた線対称で創作したりなど,工夫を加えた. 第 2時においても,リズムを変化さえるアイ. 新たなルールを作り創作している生徒がいた。[譜. デイアをできるだけ広げることを目指している。. 例 2]は,「最初に 8分音符でつめたら小節があ. SymphonyProでは,全音符から 6 4 分音符の入力. まったから繰り返して,ただ繰り返すだけじゃつ. が可能であり,その機能を利用して,多くの生徒. まらないから,リズムを細かくした」という生徒. 4 分音符 3 2個に分割するなど細かく が 2分音符を 6. の作品である。この作品を全体で交流した後には,. して創作を行っていた。それらの作品について実. どのように反復するとおもしろいのか,音符を細. 際にピアノを使用して演奏することはほとんど不. かくしてある小節につめて,余った小節をどのよ. i P a dでは演奏が可能なため,今まで. うに使うとおもしろい作品ができるのかというこ. 可能だが,. 出会ったことのない音楽を楽しんでいる様子で. とについて,意見が交わされていた。. あった。 ' i P a dはピアノの代替楽器の役割」とい うよりは, ' i P a dという楽器を操作し創作してい る」という感覚ではないだろうか。. 2 1 7.

(7) 子. 景. i 度 辺. [写真 1] 註 2). [譜例 1 ]( 2年男子). [譜例 2] (2年男子). 山町お. ; ; : : : : : t " ' I. 守円以オ?でマ汗弘三三察手料. 義 母 出f 対 乱 開 = ャ3 :ぷバヰ ;;iJ [譜例 3 ]( 1年女子) ilvo~ い ψ. 内. 一 湾. 4 = = = = = . . . .F'F"T'3. . . . F T 了5 1 ' 間. 第 3時 か ら 第 5時 で は , 第 1時 ・ 第 2時 で 広 げ た創作のアイデイアを使い,音楽を構成していく ことをねらった。[譜例 3]は, あ る 生 徒 が 第 3 争. 8 1 陣. 時で創作したものである。楽譜プロジ、エクトにつ いては,データを上書きしていくのではなく,創 作途中のものをデータとして残していくよう促し た。また,. [ワークシート 1] の よ う に , 作 り 方. の手順・方法・アイデイアとそれによってもたら されるイメージ等を記述した。楽譜とワークシー. [譜例 4 ]( 1年女子) 8 ν.•. トを効果的に活用することで,自分の創作の過程 を残し,適宜振り返ることで創作活動に活かすこ とが可能である。 第 4時では, [写真 1]のように i P a dを囲んで 交流を行った。画面の楽譜を見ながらグループで 作品を聴き合い,お互いの作品のよさやおもしろ さについて交流を行った。また,創作で、困ってい る点や工夫を加えたい点について新たな創作のア. 倉時. イデイアを交流し,その場で音を打ち込んで再生 することで,アイデイアを具現化し共有すること. の交流を通して, [譜例 4]や[ワークシート 2] のように,. 2 1 8. リズムの工夫を加えることができた。. AK燥、. が可能である。[譜例 3] を 創 作 し た 生 徒 は , そ.

(8) タブレット型端末を活用した音楽創作の授業実践. [ワークシート 1]※矢印は, 生徒に確認の上,筆者が記入. 譲事いだ感心〉. //{¥/fi¥. 鋭意守. 号 齢. j ご. L て. ?守山. 会. を. コ. 石;. ー z. u. J : JI ¥ぬ. 一 一 一 ← 一 惨 わq 1 .つ. “ 寺. 上. 品. 主 進. で p. [ワークシート 2]. 、 、. j~ミ. 色、. 率語誕. 官. { 噌. '量,、作. ネ. V V e ザ. 3語. a. ゃ. 、 、 、 SF. 令母寺. 、. : 3 愉 吋. " き 作品である。 この作品については「すごい J 1. ︿ rR. 分散和音を意識してっくりました」という生徒の. も ず. も 毛 ぜ ミ雫. [譜例 5]は,「もとの旋律の音を残しながら,. 記 事. も¥. 。 も e$a誓. 永. d. き. (¥ ' ). [譜例 5 ]( 2年男子). 問問主. れい」という感想ばかりではなく,「分散和音っ 12小節目は 1拍目とそれ以外で形が違 て何?J " うけど,これも分散和音なの?J という問いが自 然に生まれていた。また,「リズムが単調」なこ とに着目し,「この 1 6分音符をある部分だけ 3 2分 音符に細かくしたら,もっとおもしろいんじゃな い ?J 1"付点目分音符を使って,変化をつけてみ たら?Jという意見が交わされた。音楽を形づくっ ている要素とそれらの働きを表す用語について創. U まとめ. 作活動を通して理解を深め,作品についての意見. 創作の授業において,生徒側の課題であった記. 交流を通して適切に用いる姿, さらには来月たな創. 譜力・読譜力・演奏技能不足の問題は解消された. 作のアイデイアを伝え合う姿が見られた。. のだろうか。 同じ題材について, キーボードとワークシート. 219.

(9) 渡辺景子. の五線譜を利用して 1時間目の授業を行った 2年. 変だったかわかりやすかった J iどこを演奏して. 生の学級に実施した, i i P a dでの創作のょいとこ. いるのかわかった」など,記譜力・読譜力不足を. ろに関わるアンケート J (自由記述)によると,. 補う一面も見えてきた。. タブレット型端末での創作の授業の特長は,以下 の 3点に大きく集約される。. 3点目は創作過程の保存による効果である。「た. めしにつくれるところや,消すのに手聞がかから. 1点目は操作の簡単さによる効果である。「面. ないところがよい J i途中で変になったら,戻れ. 倒なことや難しいことも簡単にできた J i音を変. るところ」など,アイデイアや創作過程を保存す. えるのがめっちゃ楽!J という記述があった。ス. ることが学習の助けになった生徒が多かった。途. マートフォンやタブレット型端末を所持している. 中で失敗しでもそれより以前の過程に戻れる安心. 生徒も多く,操作に慣れていることも要因のひと. 感や,いくつか作ったものを聴き比べることで自. i P a dでつくるとい つであると考える。さらに i. 分のお気に入りを見つけられることが,生徒の創. うことそのものが楽しい」と,タブレット型端末. 作活動を活性化させていたように思う。また,他. を使うことそのものが学習意欲につながっている. 人の作品へアドバイスをするとなると他人事にな. 生徒も多かった。. りがちな交流の活動が,実際に音を打ち込んで試. 2点目は再生機能による効果である。「前回は. してみることで自分事としてとらえられていた。. 自分でイ乍ったメロディーがひけなくて悲しかった. アドバイスをもらう側も,保存した楽譜プロジェ. けれど,今回はやってくれてうれしかった J i演. クトを見直すことで,もらったアドバイスによっ. 奏してくれるので、助かった J i間違わないで弾い. て自分はどのように考えその作品を完成させたの. てくれるところや,速さも一定で弾いてくれると. かということを,自分で説明することができた. ころがよい」という記述があった。個人で創作し. ]0 [ワークシート 3. ているときにも,楽譜に打ち込むばかりではなく,. このように,タブレット型端末を使用した創作. スピーカーに耳をあて,しきりに聴いている様子. の授業は,記譜力・読譜力・演奏技能不足の問題. が印象的だった。また,再生する際にどこを演奏. を解消する糸口があるばかりではなく,再生や保. しているのかというガイドが表示されることを取. 存の機能を活用することで,生徒の思考が深まり,. り上げ,「線(ガイドのこと)があって,どこが. 創作活動の活性化につながっていたといえる。. [ワークシート 3]. 拡都ょう転. 襲撃能惑t 金援護) 1 : 1 f ワ軸聞夕汐明ト議. 議 長 導 要 総 裁 を : 紛 議 長 》. 睡眠也事. 4. 機必と. 際惑い榊. bc 機 器. 叩. 1 4. 織と 宮州知. 鰍欄幾. 総務総. 220.

(10) タブレット型端末を活用した音楽創作の授業実践. 5)前掲 2), p.12. V おわりに. 6)前掲 4), p.64. タブレット型端末を活用した創作の授業実践を. 2 0 0 8 ) 7)藤沢章彦 ( ガイドブック. ~中学校音楽科新学習指導要領. ポイントと事例」教育芸術社,. p.58. 通して,中学校音楽科の創作の授業の問題点の中. 8) 前掲 3), p.6. でも,特に生徒の記譜力・読譜力・演奏技能不足. 9)森 I l l i 閏ほか ( 2 0 1 3 ) ~iPad で拓く学びのイノベーショ. の問題について考察を行ってきた。これまで述べ てきた様に,タブレット型端末を活用した創作の 授業は,これらの問題を解消する糸口があるばか りではなく,生徒のアイデイアを広げ,創作する 楽しさや喜びを体験することにつながるのではな. ン. タ ブ レ ッ ト 端 末 で は じ め る ICT授 業 活 用. 」. pp.60-61,高陵社書府, p p .6 0 6 1 1 0 ) 同上, pp.72-73 1 1 ) 同九 pp.114-115 小池幸司・神谷加代 ( 2 0 1 3 ) 了iPad教育活用 7つの 秘訣. 先駆者に聞く教育現場での実践とアプリ選びの. コツ~~ウイネット出版. いかと考えている。. 矢野耕平 ( 2 0 1 0 ) ~iPad で教育が変わる」マイコミ. 今後は,生徒による学習の記録やワークシート, 保存されているプロジェクト,発話分析等から, 生徒の創作過程で、の,思考を探っていきたい。それ により,タブレット型端末の可能性だけではなく,. 新書 総務省 ( 2 0 1 2 ) L教育分野における ICT利活用推進 のための情報通信技術←耐に関するガイドライン(手引. 0 1 2小学校版』 書) 2 2 0 1 3 ) L教育分野における ICT利活用推進 総務省 (. どのような学習活動や発問,働きかけが有効で. のための情報通信技術両に関するガイドライン(手引. あったかが明らかになると考える。また,アンケー. 書) 2013~ 実証事業 3 年間の成果をふまえて~小'子t 校. トを利用して,タブレット型端末の有効活用の可. 版 』. 能性とともに,他の電子機器や電子楽器との関連 を模索していきたいと考えている。. 総務省 ( 2 0 1 3 ) L教育分野における ICT利活用推進 のための情報通信技術面に関するガイドライン(手引 書)2013~ 実証事業 2 年間の成果をふまえて~中学校・ 特別支援学校版」. エ + ロ = (北海道教育大学附属札幌中学校教諭) 註 1)日本音楽教育学会. 平成 2 5年度北海道地区例会に. て「作曲者・演奏者・鑑賞者の視点を生かした音楽. 4年度北海道地区例会にて「作曲者 科授業 J,平成 2 と演奏者の視点の違いを生かした創作活動」をそれ ぞれ発表。 註 2)本実践は,第 1学年 <A表現/創作ア・イ>,第 2 学年 <A表現/創作ア・イ〉として実践しているが, 本文は第 1学年の実践を基本として構成している。 註 3)本校の実践発表における写真の掲載については, 事前に保護者の了示を得ている。. 引用・参考文献 1)今村央子・酒井美恵子 ( 2 0 1 2 ). ~表現力アップの仕掛. けが満載! i創作」成功の授業プラン」明治凶書, p.3. 2 0 1 2 ) 2) 坪能克裕ほか ( 集」音楽之友社. ~音楽づくりの授業アイデイア. p.6. 2 0 0 8 ) ~中学校学習指導要領解説 3) 文部科学省 ( 編」教育芸術社,. 音楽. p.63. 4) 同上, p.64. 2 2 1.

(11)

参照

関連したドキュメント

C =&gt;/ 法において式 %3;( のように閾値を設定し て原音付加を行ない,雑音抑圧音声を聞いてみたところ あまり音質の改善がなかった.図 ;

自分の親のような親 子どもの自主性を育てる親 厳しくもあり優しい親 夫婦仲の良い親 仕事と両立ができる親 普通の親.

 音楽は古くから親しまれ,私たちの生活に密着したも

  BCI は脳から得られる情報を利用して,思考によりコ

ところで,このテクストには,「真理を作品のうちへもたらすこと(daslnsaWakPBrinWl

LLVM から Haskell への変換は、各 LLVM 命令をそれと 同等な処理を行う Haskell のプログラムに変換することに より、実現される。

このように、このWの姿を捉えることを通して、「子どもが生き、自ら願いを形成し実現しよう

子どもが、例えば、あるものを作りたい、という願いを形成し実現しようとする。子どもは、そ