大学生の生活習慣とストレス関連諸要因との関連についての中日比較研究
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(2) 存し、質問紙に対して回答するように求めた。. ができないのが現状であると述べている。. 日本の大学生は授業時間を利用して一斉に. また,生活習慣確立レベルが低い者ほどス. 調査を実施した。. トレス経験(学業の不振以外の4下位尺度). 調査時期:中国の大学生は2010年9月中. やストレス反応(身体的反応・心理的反応)が. 旬に実施した。日本の大学生は2010年11月. 生じやすいことが明らかとなった。甲斐. に実施した。. (2009)は大学生において食事や睡眠などの. 【崎県と着真】. 研究1では、大学生用ストレッサーとして 5因子「対人関係の悪化」、「将来への不安」、. 生活習慣の乱れは精神的な健康を悪化させ ることを報告しており,それを支持する結果 であった。. 『授業の大変さ」、「学業の不振」、「経済状況. さらに,ストレス反応尺度の下位尺度に見. の厳しさ」が抽出された。これは、日本にお. ると,「抑うつ」,「情緒的反応」においては. ける嶋(1992)の「対人ストレッサー」、r大学・. 両国ともL群>M群>H群の順に得点が高く,. 学業ストレッサー」、「実存的(自己)」、「物理. 生活習慣確立レベルが低い者ほど抑うつ・情. ストレッサー」の4因子構造、中国における. 緒的反応が高いことが明らかとなった。中国. 田・沈(2007)の「人間関係」、「進路的」、「学. において2010年青少年うつ病についての研. 業ストレッサー」、「経済的」の4因子構造と. 究では不良な生活習慣が抑うつになりやす. 類似するものと捉えられる。先行研究におけ. いと述べられている。. る学業に関するストレッサーは、「授業の大. 加えて,コーピング尺度の下位尺度を見る. 変さ」とr学業の不振」という2因子に分解. と,「情報収集」と「計画立案」において,. されることが明らかにされた。. 両国ともH群>M群>L群の順に得点が高か. 研究2では、男女とも中国大学生より日本. ったので,生活習慣確立レベルが高い者ほど. 大学生の生活習慣が乱れていることが明ら. 情報収集と計画立案をしやすいことが明ら. かになった。また,日本において、女性より. かとなった。. も男性において生活習慣が乱れていること. 大学生になると親元を離れて一人暮らし. が明らかになった。. をする者も多く,生活が乱れやすくなるが、. 研究3では、ストレッサー尺度とストレス. 大学生において食事や睡眠などの基本的な. 反応尺度を見ると、下位尺度ごとに国別の違. 生活習慣の乱れは身体的及び精神的自覚症. いがみられ、日本大学生より中国大学生の得. 状となって現れる。本研究の結果は,大学生. 点が高く、日本大学生と比較して中国大学生. の精神的健康を維持するために健康的な生. のストレス反応が深刻であることが明らか. 活習慣の確保をすることが重要な一つの要. となった。董(2002)は中国ではまだ心理治療. 因になることを示唆している。. と心理相談の専門家が少ないため,大学側は. 主任指導教員 浅川 潔司. 大学生の心理的二一ズに十分に答えること. 指導教員 藤原 忠雄 一8}一.
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