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日台青年交流事業に参加して

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Academic year: 2021

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(1)日台青年交流事業に参加して                                       野崎雅敬.   2005年3月7日(月)から3月16日(水)における9泊10日の(財)交流協会主催の 日台青年交流事業に参加させていただくことができた。.  この事業では台湾師範大学歴史系、台湾大学、政治大学選挙研究センター、中央研究院台湾史 研究所、高雄第一科技大学応用日本語系など多くの大学を訪問させていただき現地Q大学院生と の交流や台湾師範大学歴史系では呉文星教授の講演「日本人の植民統治と台湾人ナショナルアイ. デンティティj、台湾大学日本語文学系では、何思愼輔仁大学日本語学科副教授による講演「安 全保障から見た日台関係」を聞かさせていただくとともに、国史館台湾文献館、国家図書館、台 湾大学図書館といった台湾資料探索に関する施設も訪問させていただくことができ、実に充実し. た10日間であった。  3月9日(水)の台湾大学図書館訪問では、まず、正面入り口の手前に「圖書館」と単純に石 版で示してあるのをみて、「本当にここは台湾大学図書館なのか?」と思った。しかし、中に入 ってみるとそこは、やはり台湾最高学府の図書館!で、ゆとりがあり、且つ、充実した学習スペ ースと、見るからに貴重そうな資料が並んだ書棚がまさに車道側面の並木の様であった。また、. テレビ番組、ラジオ番組、カセット、CD、 DVD、 VHSが揃って鑑賞できる充実した視聴覚 教育機能と広々とした読書スペースを訪問させていただきながら、「この施設をなんとかして兵 庫教育大学近くに移転させることはできないだろうか?」と、やや真剣に考えたりもした。そん な場所で、私は膨大な資料と対峙し(日頃、そういった大々的な図書館に行ってない私としては). 恐縮しながらも、他の資料には目もくれず(松田先生に導かれ)5階の台湾資料コーナーへ行っ た。、そこには、遂に、これまで探し求めていた「日本統治時代台湾塩専売事業」に関する資料と. ・出会うことができ、閲覧するとともにコピーさせていただくことができた。短い時間ではあった が、良い意味で「多くの資料に振り回させられた」という感じであった。.  3月8日(火)中央研究院台湾史研究所では、主に日本統治時代台湾の史料を鑑賞させていた だいた。私の研究テーマに関する資料は無さそうだったので、その他の、(研究所の皆様がフィ. ールドワークで集められたという)当時の林業に関する写真や家庭の事情のためやむを得ず大事 な娘を売りに出した際の契約書などの日本統治時代資料の現物を同じくこの事業に参加してい る大学院生と鑑賞した。しかし、松田先生は慌ただしく資料を探しておられたようであった。  3月11日 (金)の国史館台湾文献館では『台湾総督府公文類纂;』『台湾総督府専売局文書』. などの史料の一部を参観させていただくことができた。残念ながら現物の閲覧はできず、またコ ピー版も図などのみであった。事前から知っていたことだが非常に残念であった。(『台湾総督府. 公文類纂』『台湾総督府専売局文書』は申請すれば、インターネットから閲覧できるとのことだ が、如何せんその閲覧料と登録料の高さに… 愕然とした。梶田学長、図書館の皆様、もし、 この大学の研究水準をさらに向上させたい気持ちがおありであれば、その料金を負担してほしい と・・9). 一118一.

(2)  個人的なことであるが、研究テーマである「日本統治時代台湾塩専売事業」において、日本統 治時代における日本(内地)と台湾(本島)の製塩の中心は同じ入り浜式塩田でありながら塩田 構造や製塩行程は異なっていて、台湾(本島)でのそれらのことを視聴覚資料などで学んでおく. 必要があり、そのため、私のこの事業の最重要訪問先は3月14日(月)の「台湾塩博物館」で あった。ここでは、製塩に関わっていた方に当時の塩田の構造や製塩の方法を2時間半に渡って お聞き出来た。その中で、台湾(本島)の製塩においては、まだ、ポンプの導入が為されておら ず、戯水(濃い塩水)の汲み上げは風車を用いての汲み上げであったこと、塩田の側面には鉄道 があり出来上がった塩はそれに載せて港へ運び、そこから船で各港へ行き、塩をトラックで各地 へ運んでいたということ、塩田の間仕切板に日本の檜を使っていたことなど、これまで参考とし てきた資料には書かれていないことを知ることが出来た。私の研究テーマにおいて、この博物館 で学習することの多くは製塩における基本的なことが多かったのだが、手順や道具の使い:方など を、相手の方の日本語と身振り手振りを通じて教え七いただいたことで、当時の製塩の状況がこ. れまでよりも確かにイメージすることが出来るようになり、これからの研究において、間違いな く大きな収穫となった。また、塩専売制度は製塩の仕組みや製塩業者の変化によって制度が変化 していくものであり、当時の製塩状況、或いは製塩方法の研究を怠っていると本質が見えてこな いということを再認識することができた。.  この事業では、国史館台湾文献館、国家図書館、台湾大学図書館、中央研究院台湾史研究所以 外にも、民主進歩党本部、客家の伝統的な言語や文化を教えている高雄縣美濃廻附興小学校への 訪問、台南でのホームステイなど個人的には得がたい多くの経験をすることが出来た。また、同 じくこの事業に参加している大学院生の方々の皆様にも恵まれ、研究に対する意識や台湾に関す る知識を高めることができて、とても有意義な事業となった。.  特に、この事業の団長は兵庫教育大学の松田先生であり、出発前や事業中、何かと助けていた だき、私としては「なんと運がいいのか」と日々思った。帰国後、早速、研究室に伺い、この事 業における私の感想を報告し、先生の所見をうかがうと、(各施設訪問の度に、所長、館長や校 長、学長の方々などとの形式、儀式的なことや団長挨拶をされておられたので)、「いやあ、団長. は疲れるな。ホントにね、9日目(訪問最終日。10日目は帰国だけなので)はさすがに気合い だよ(笑)」とのことで、事業中も松田先生を端から見ていて、後半にはさすがに、初日や2日 目の台湾に来て生き生きしていた時とは比べものにもならないほどお疲れの様子であったこと がわかった。この場を借りて、「日台青年交流事業において、本当にお世話になりました。(と、 団長お疲れ様でした。)」と述べさせていただきたい。.  また、昼食で頂いた台湾料理(二階豊、老正興館、周氏蝦巻、原郷緑など)はホントに美味し く、更に、夕方からの自由行動は、各夜市では街の飲食店などで台湾の食物を食べることができ た。食の面からも台湾文化を知るができ、良い日々を過ごすことができた。. (財)交流協会総務部の鳴海麻里様、並びに関係各位には、この度の事業においては皆様のこ尽 力により充実した事業になりましたことを、厚く御礼申し上げます。. 一119一.

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