日台青年交流事業に参加して
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(2) 個人的なことであるが、研究テーマである「日本統治時代台湾塩専売事業」において、日本統 治時代における日本(内地)と台湾(本島)の製塩の中心は同じ入り浜式塩田でありながら塩田 構造や製塩行程は異なっていて、台湾(本島)でのそれらのことを視聴覚資料などで学んでおく. 必要があり、そのため、私のこの事業の最重要訪問先は3月14日(月)の「台湾塩博物館」で あった。ここでは、製塩に関わっていた方に当時の塩田の構造や製塩の方法を2時間半に渡って お聞き出来た。その中で、台湾(本島)の製塩においては、まだ、ポンプの導入が為されておら ず、戯水(濃い塩水)の汲み上げは風車を用いての汲み上げであったこと、塩田の側面には鉄道 があり出来上がった塩はそれに載せて港へ運び、そこから船で各港へ行き、塩をトラックで各地 へ運んでいたということ、塩田の間仕切板に日本の檜を使っていたことなど、これまで参考とし てきた資料には書かれていないことを知ることが出来た。私の研究テーマにおいて、この博物館 で学習することの多くは製塩における基本的なことが多かったのだが、手順や道具の使い:方など を、相手の方の日本語と身振り手振りを通じて教え七いただいたことで、当時の製塩の状況がこ. れまでよりも確かにイメージすることが出来るようになり、これからの研究において、間違いな く大きな収穫となった。また、塩専売制度は製塩の仕組みや製塩業者の変化によって制度が変化 していくものであり、当時の製塩状況、或いは製塩方法の研究を怠っていると本質が見えてこな いということを再認識することができた。. この事業では、国史館台湾文献館、国家図書館、台湾大学図書館、中央研究院台湾史研究所以 外にも、民主進歩党本部、客家の伝統的な言語や文化を教えている高雄縣美濃廻附興小学校への 訪問、台南でのホームステイなど個人的には得がたい多くの経験をすることが出来た。また、同 じくこの事業に参加している大学院生の方々の皆様にも恵まれ、研究に対する意識や台湾に関す る知識を高めることができて、とても有意義な事業となった。. 特に、この事業の団長は兵庫教育大学の松田先生であり、出発前や事業中、何かと助けていた だき、私としては「なんと運がいいのか」と日々思った。帰国後、早速、研究室に伺い、この事 業における私の感想を報告し、先生の所見をうかがうと、(各施設訪問の度に、所長、館長や校 長、学長の方々などとの形式、儀式的なことや団長挨拶をされておられたので)、「いやあ、団長. は疲れるな。ホントにね、9日目(訪問最終日。10日目は帰国だけなので)はさすがに気合い だよ(笑)」とのことで、事業中も松田先生を端から見ていて、後半にはさすがに、初日や2日 目の台湾に来て生き生きしていた時とは比べものにもならないほどお疲れの様子であったこと がわかった。この場を借りて、「日台青年交流事業において、本当にお世話になりました。(と、 団長お疲れ様でした。)」と述べさせていただきたい。. また、昼食で頂いた台湾料理(二階豊、老正興館、周氏蝦巻、原郷緑など)はホントに美味し く、更に、夕方からの自由行動は、各夜市では街の飲食店などで台湾の食物を食べることができ た。食の面からも台湾文化を知るができ、良い日々を過ごすことができた。. (財)交流協会総務部の鳴海麻里様、並びに関係各位には、この度の事業においては皆様のこ尽 力により充実した事業になりましたことを、厚く御礼申し上げます。. 一119一.
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