第2学年 国語科学習指導案
1 単元名 だいじなところに気をつけて読もう (教材「サンゴの海の生きものたち」) 2 指導観 (児童の実態) 本学級の児童は,一学期の説明文教材「た んぽぽのちえ」の学習において,時間的な順 序に気をつけながら,ちえについて様子とわ けを読み取りながらまとめる学習を行って きた。それらの活動を通して,時間やその推 移を表す言葉や,「~ます。」は様子を表す文, 「~のです。」「~からです。」は理由を表す 文などの文末表現の違いに目を向けられる ようになってきた。また,問いかけとその答 えの文の書き表し方にも目が向けられるよ うになってきた。 「たんぽぽのちえ」の学習では,学んだこ とを生かし,「生きもののちえ」について調 べ,まとめる経験をしてきている。このこと で,児童は,科学的な読み物に関心を持ち, 進んで読もうとするようになってきた。 しかし,長い文章の読み取りを苦手とする 児童が2割程度いるので,叙述に即して読み 取れるように指導していく必要性を感じて いる。 (教材について) 本教材は,サンゴの海にくらす生き物たちが, お互いにどのようにかかわり合って生きているか を読み取り,そして,共生の仕組みや生きものの ふしぎに興味を持ち,他のいろいろな生き物につ いても調べてみたいと思うようになることをねら いとしている。 文章構成は,話題提示・具体例1・具体例2・ まとめという4つのまとまりからなっている。問 いかけの文「どんな生き物たちが,どんなかかわ り合いをしているのでしょうか。」により読み進め る目的がとらえやすくなっており,そこに着目し ながら,共生の関係を読み取っていくことができ る。 本教材は,主述の関係や文末表現・接続語など に着目して読み取ることにより,「大事なところに 気をつけて読む態度」を育てることができる。 ここでの学習が,中学年での学習内容である中 心語句や中心文を見つける素地となるという点に おいても大変意義深いと考える。 (指導にあたって) 指導にあたっては,海の生き物に興味を持ち,「生きていくためのかかわり合いを見つける」という視 点で教材文を読み取らせたい。その中で,どんな生き物がどのようにかかわり合っているかを,主述の 関係や指示語・接続語・文末表現に注意しながら正しく読み取らせ,生き物たちのかかわり合っていく 姿に興味を持って教材を読み進めていかせたい。 そのために,「つかむ」段階では題名の「サンゴの海の生きものたち」について話し合い,サンゴの海 のビデオや写真などと出合わせ,海の生き物に興味を持たせるようにする。 また,前書き(話題提示)の部分にある「問いかけ」より,「サンゴの海の生きものたちが,どんなか かわり合いをしているのか読み取ろう。」という「読み通しのめあて」を作らせる。 「よむ」段階では,「イソギンチャクとクマノミ」「ホンソメワケベラと大きな魚」のそれぞれの生き 物の特徴を読み取らせ,次にかかわり合いを主述の関係をはっきりさせながら読み取らせる。その際,「か かわり合いの1つ目(イソギンチャクとクマノミ)」を通して,大切な文に色別のサイドラインを引いた り,キ-ワードを見つけたりして説明的文章の読み取り方を身に付けさせ(「学び方学習」),それを生か して,「かかわり合いの2つ目(ホンソメワケベラと大きな魚)」を読み取らせたい。また,読み取りを 深めるために,叙述に即したワークシートの工夫をし,ペープサートや動作化なども取り入れる。 「つなぐ」段階では,教材文のまとめの段落に書かれている「たくさんの生きものたち」や「さまざ まにかかわり合って」という言葉から,もっと調べてみたいという興味・関心を持たせ,海の生き物に 限らず身の回りの生き物について調べようとする活動意欲を持たせる。また,文章構成の仕方や表現の 仕方については,教材文で学んだことを使って文章にし,「生きもののかかわり合い発表会」を開くこと につなげ意欲化を図る。また,児童どうしお互いの発表を聞き合わせ,発表の仕方や表現の良さに目を 向けさせながら,成就感や達成感を味わわせるとともに,国語力の向上を図っていきたい。3 単元目標 (1)生き物のかかわり合いに興味をもって,教材文やその他の生き物についての読み物をすすんで読も うとしている。 (関心・意欲・態度) (2)「サンゴの海の生きものたち」が互いに役に立ってくらしていることを,事柄の順序を考えながら読む ことができる。 (読むこと) (3)教材を通して学んだことを生かし,生き物について図鑑などで調べ,生き物のかかわり合いについて 文章に書くことができる。 (書くこと) (4)主述の関係に注意したり,文末表現や指示語・接続語に着目したりして読み取ることができる。 (言語事項) 4 評価規準 関心・意欲・態度 読むこと 書くこと 言語事項 ・生きものの共生関係や, 説明文の読み取りに意欲 を持って取り組み,調べ, まとめようとしている。 ・「サンゴの海の生きもの たち」が互いに役に立っ てくらしていることを, 事柄の順序を考えながら 読んでいる。 ・学んだことを生かして, 生きものどうしのかかわ り合いについて書いてい る。 ・文末表現や指示語・接 続語に気をつけて読み取 っている。 ・片仮名を正しく読んだ り書いたりしている。 5 指導計画 (総時数 12 時間) 段階 時 主な学習活動 支援及び指導上の留意点 形態 評価規準と方法 つ か む 1 ○題名読みからサンゴの海に ついて話し合い,どんな生き 物が,どのようにしてすんで いるのか考える。 ○サンゴの海のビデオや写真 を見ながら話し合う。 ○新出漢字の読み書きを学習 する。 ・題名や教材の写真に目を向けさ せ,教材への興味関心を持たせる。 ・サンゴの海やそこにすむ生き物 についてイメージをふくらませ, 本単元の学習に対する意欲化を図 る。 全体 ・海の中の様子や生 き物に興味・関心を 持ち,学習に対して 意欲的に取り組も うとしている。 (関・意・態) 【観察】 2 ○形式段落①②(前書き)を 読んで話し合う。 ・読み通しのめあてを作る。 【読み通しのめあて】 ・問いかけの文から読み通しのめ あてを考えさせる。 ・たがいにどのように,役に立つ かかわり合いをしているのかを, 読み取っていこうという見通しを 持たせる。 全体 個人 全体 ・教材文を読み通す めあてを作ること ができている。 (読) 【観察・ワークシート】 サンゴの海の生きも のたちが,どんなかかわ り合いをしているのか 読み取ろう。
3 ○初発の感想から,学習計画を 立てる。(4~7) 【学習計画】 1 サンゴの海やそこにすむ生き 物について話し合う。 2 前書き①②を読み,「読み通し のめあて」を考える。 3 学習計画を立てる。 4 5 ③④⑤⑥ かかわり合いの1つ目を読み 取り。 【学び方学習】 6 ⑦⑧⑨ かかわり合いの2つ目を読み 取る。 7 ⑩ まとめをする。 8 学習したことを生かして,新し いめあてをつくる。 9 10 11 12 「生きもののかかわり合い発 表会」をする。 ・感想を書く際の観点としては, ・叙述に即して書かせる。 ・感想カードをもとに話し合い, 学習の計画を考えさせる。 ・今後の学習の見通しを持たせ る。 全体 個人 全体 ・感想を交流し,学 習計画を考えよう としている。 (関・意・態) 【観察・感想カード】 よ む 4 ○かかわり合いの1つ目(イソ ギンチャクとクマノミのかかわ り合い)を読み取る。 【学び方学習】 ・イソギンチャクとクマノミの 特徴(様子)を読み取る。 ・イソギンチャクとクマノミの特 徴について書かれているところ に青サイドラインを引かせ,イソ ギンチャクには「どくのはりがあ る」こと,クマノミは「ねばねば したえきでおおわれている」こと をとらえさせる。 ・文末表現(「~ます。」「~ので す。」)や接続語(「でも」など) に目を向けさせ読み取らせる。 ・「たんぽぽのちえ」で学習した サイドラインの引き方や文末表 現について思い出させる。 全体 個人 全体 ・イソギンチャクと クマノミの特徴(様 子)を読み取ってい る。 (読) 【観察・ワークシート】 5 ・イソギンチャクとクマノミの かかわり合いを読み取る。 【学び方学習】 ・イソギンチャクとクマノミのか かわり合いについて書かれてい るところに赤サイドラインを引 かせ,それをもとに書かれている 内容の解釈をさせる。 初めて分かったこと (ブルーカード) 不思議だなあ すごいなあ もっと知りたいこと (ピンクカード)
・クマノミがイソギンチャクにし てもらっていること,また,イソ ギンチャクがクマノミにしてもら っていることをワークシートに書 きながら,とらえさせる。 ・指示語(この魚)はどの部分を 指しているのかを確認させる。 ・考えを確かなものにさせるため に,ペープサートや動作化なども 取り入れる。 ・イソギンチャクとクマノミの守 り合っているという関係性につい て理解させる。 全体 個人 全体 ・イソギンチャクと クマノミの互いに 役に立つかかわり 合いを読み取って いる。 (読) 【観察・ワークシート】 6 本 時 ○かかわり合いの2つ目(ホン ソメワケベラと大きな魚のか かわり合い)を読み取る。 ・ホンソメワケベラの特徴(様子) について青サイドラインを引きな がら確認させ,主語となる生きも のの特徴をつかませる。 ・前時で学んだ文末表現の違いや 大事な言葉に目を向けさせながら ホンソメワケベラと大きな魚のか かわり合いを読み取らせる。 ・かかわり合いについて書かれて いると思うところに赤サイドライ ンを引かせ,その中の特に大切な 言葉「そうじ」「食べもの」に着目 させながらワークシートに双方の 関係をまとめさせる。 ・前時に学習したイソギンチャク やクマノミと組み合わせて考えさ せることで,他の相手ではこの共 生の関係は成り立たないことを理 解させる。 全体 個人 全体 ・ホンソメワケベラ と大きな魚の互い に役に立つかかわ り合いを読み取っ ている。 (読) 【観察・ワークシート】 7 ○形式段落⑩「このように・・・」 の部分を読み取り,「サンゴの 海の生きものたち」で学習した ことをまとめる。 ・「このように」という言葉に着目 させ,「イソギンチャクとクマノミ のかかわり合い」「ホンソメワケベ ラと大きな魚」の二つの関係を再 度まとめさせる。そして,何のた めにこのようなかかわり合いをし ているのかを考えさせる。 ・「たくさんの生きものたち」や「さ まざまにかかわり合って」という 言葉からもっと調べてみたいとい う活動意欲を持たせる。 全体 個人 全体 ・教材文に出てくる 生きものたちのか かわり合いや,説明 の仕方について振 り返り,読み通しの めあてに対するま とめをすることが できている。 (読) 【観察・ワークシート】
・今後説明的文章を読んだり書い たりするときに生かせるように, 文章構成や文末表現や接続語など についてまとめをする。 つ な ぐ 8 ○学習したことを生かして,新 たな課題をつくる。 ・本文で学習した文章表現や文章 構成を生かし,「生きもののかかわ り合い発表会」を開こうという意 欲付けを図る。 ・生き物の共生について書かれて いる本や資料を提示し,興味関心 を持たせる。 ・教師のモデル文を提示し活動の 見通しを持たせる。 全体 個人 ・「生きもののかか わり合い発表会」に 意欲,関心を持って 取り組もうとして いる。 (関・意・態) 【観察】 い か す 9 ○「生き物のかかわり合い発表 会」を開く計画を立てる。 ・「生きもののかかわり合い」につ いて調べまとめたことを,多くの 大人の人に聞いてもらおうという 相手意識と目的意識を持たせる。 ・調べ方やまとめ方について計画 を考えさせる。 全体 ・計画を立て活動の 見通しを持つこと ができる。 (関・意・態) 【観察・ワークシート】 10 ○調べ活動 ・「調べコーナー」を教室に設置し, 児童が自主的に調べ学習ができる ようにする。 ・児童自身で共生について調べた りまとめたりできない場合には, 支援に当たる。 全体 個人 ・課題解決しようと 自主的に調べ学習 ができる。 (関・意・態) 【観察・ワークシート】 11 ○発表会の準備をする。 ・原稿を書いたり読んだりして, 発表会の準備をさせる。 ・聞く相手の立場を考えながら, 発表の仕方を工夫させる。 個人 ・発表会の準備をす ることができる。 (関・意・態) 【観察】 12 ○発表会を開く。 ・自己評価や相互評価をさせるこ とで発表の内容や発表の仕方を振 り返らせよりよい学びへと導く。 ・発表を聞いてくれた相手から感 想をもらうことで充実感や達成感 を味わわせる。 個人 ・自己評価や相互評 価ができる。 (関・意・態) 【観察】 6 本時 (1)主眼 ○ ホンソメワケベラと大きな魚のかかわり合いを,大切な言葉に着目させて読み取らせ,ペープサー トを使って,お互いに役に立っているということを理解することができるようにする。 (2)準備 ワークシート,拡大教材文,さし絵,ぺープサート,単元自己評価表
(3)展開 学習活動 支援・指導上の留意点 評価 1 前時の学習を想起し, 本時学習のめあてを確認 する。 2 形式段落⑦⑧⑨を音読 する。 3 ホンソメワケベラの特 徴(様子)を読み取る。 4 ホンソメワケベラと大 きな魚のかかわり合いを 読み取る。 【構成活動】 ・大きな魚は,ホンソメワケベラ に何をしてもらっているかを 読み取る。 ・ホンソメワケベラは大きな魚に 何をしてもらっているかを読 み取る。 5 考えたことをもとに話 し合う。 【交流活動】 ・ペアで ・全体で 6 一緒にいるとよいわけ を,組み合わせを変えて 考える。 【再構成活動】 7 ホンソメワケベラと大 きな魚のかかわり合いを まとめる。 8 本時学習の振り返りを し,次時の学習について 確認をする。 ○前時に読み取ったイソギンチャクとクマノミのかか わり合いを確かめ,本時はホンソメワケベラと大きな魚 のかかわり合いを読み取ることを確認する。 ○斉読や氏名音読をし,学習範囲を確認し,書かれてい る内容をつかませる。 ○まず,ホンソメワケベラの特徴を青サイドラインを引 かせながら見つけさせる。 ○教科書の写真も特徴を理解させるために活用させる。 ○大きな魚は,ふつう小さな魚を食べるのにホンソメワ ケベラを食べないということに気付かせ,それは,なぜ なのかを読み取ろうとさせる。 ○「かかわり合い」が書かれていると思うところに赤サ イドラインを引かせる。 ○穴あきのワークシートの活用や字数制限をすること で,考えが持てるように支援をする。 ○ペアでペープサートを使ってやりとりをしながら,ワ ークシートの吹き出しに記入させる。 ○「そうじ」「食べもの」という言葉に着目させ,お互 いに役に立っていることを理解させる。 ○前時に学習したイソギンチャクやクマノミと一緒で はどうだろうかと,組み合わせを変えて考えさせること で,ホンソメワケベラと大きな魚がうまくかかわり合っ ていることの理解をより深めさせる。 ○ホンソメワケベラとイソギンチャク,大きな魚とクマ ノミが一緒だとどうなるのかをペープサートを使って 考えさせる。 ○大きな魚は,ホンソメワケベラに掃除をしてもらい, ホンソメワケベラは,掃除をしてとった虫を食べ物とし ているというかかわり合いを理解させ,おたがいに役に 立っているということでまとめる。 ○本時学習の振り返りをする。 ○次時は形式段落⑩の読み取りをし,まとめをすること を確認する。 ・本時学習のめあ てをつかみ,ホン ソメワケベラと 大きな魚のかか わり合いを読み 取ろうとしてい る。 (関・意・態) 【観察】 ・ホンソメワケベ ラと大きな魚の かかわり合いを 読み取り,「そう じをしてもらう」 と「食べものをも らう」という関係 をとらえ,お互い に役に立ってい ることを理解す ることができる。 (読) 【観察・ワークシ ート】 《めあて》 ホンソメワケベラと大きな魚のかかわり合いを読み取ろう。 《まとめ》 ホンソメワケベラと大きな魚は,たがいに,やくに立っている。(たすけ合っている)