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農業會計研究上の若干問題

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農業會計研究上の若干問題

B

 こ・に取り上げた論題は、從來機細して來た主題﹁會計史﹂研究の副産物として提出されたものでめつて、農業會計に 關する過去の凡ゆる成果に亘るものでもなければ、オリヂナリティーを主張せんとするものでもない。未だ確固たる地位 と領値を要求する資格のないこの分野について、柱立仁者の若干の成果にならいつ・、我が國農業維螢の現献並に墨壷の あるべき・委に照らして、實践さるべき農業會計を構想前々せんとするものである。  ︾℃ρ日罫菖簿O昌によればも︹零ロげΦコ寓O雲門ぴq①︵目O渇ユOロ αQQ帥︶の紹介する﹄Oぽ病竃O吐Φ謹くく匹の農場決算表があり、現 金牧支を基礎にして期間計算を行っている。閃。げ。﹃凹田塑自画O=の尊母ヨ興.。。F︾80ヨ冥のには耕作の進行過程並に、経螢 の放果を示す﹁農地勘定﹂︵コ。置Oooぽ︶なる補助簿を用いている。その他国。ミロ昆式U凹①9ユ臼式農業簿記法は有名 であり、国書㊤弓。。自の日凶コ炉はピ悶嵩Oミ剛直。げ藩臣6げO切ロ。げ雪O滞コなる計理事務所が畳替存在する事を述べているのである。 叉何れの研究にあっても自己生産物の自已消費に製して無償費消の計算のために培養過程の勘定を略って居り多くは原償        ゆ 計算を組み入れているQ・これらが研究としてのみ成立した所産であるか、廣く實践的数果を揚げているものであるかは推 論の櫨に乏しい。我が國では事情が多少異る。封建性が尚強力に固定化している.零細小農生産であって資本主義の先端を 行く計算方法をそのま︾適用する時には樹象と方油の聞に反鍍セ惹き起しその単果を斜め得ないのであって、その根本酌    農業曾計研究上の若干問題       四伊

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   農業會計研究上の若干問題      四二       揮し 理由は費本家的計算方法を封建的農業生産構造の把握に適用する結果の矛盾と器量によるとする見解につい丁は後に再検 討するとしても、農業には自然的條件に束縛される部面が多く、入爲前面螢管理、從ってその基礎たる経管活動の計数的 把握の要求度が低いとか、農業生産技術が原始的であって人間勢働の生産力に限定されて規模が小さく、計激的管理を待 つまでもなく直感に訴えて妥當な管理を行うことが那覇る等、主として技術的側面に於ける原始性の故に、叉多くは家業 −家計と結びついた.状態に於ける企業一であって、他産業の同様の場合に比してこの二つの分離は著しく困難である。商 工業が資本の再生産遍程であるに労して農業は農民の生命再生産過程であるとさへ見られる。さらに下物経済分野が廣く 生産要素中に於ける勢働の地位が極めて高いのであるが、勢働再生産に要する要素は極めて弾力性強く、断念可能性に崩 して勢働費は相盗高次の弾力層に入る外、多数の原器要素がこの部類に驕すること・なり、從って探算感か稀薄である。 主たる生産要素としての勢働及土地の生濠用役は敷的表現が困難であるので農業資本の算定には看遍し難い誤差が俘う。 この事はひいては費本計算の数果を著しく殺減し、且は資本体としての認識を欠如又は薄急ならしめる等、企業としての 本.質的性格から由訳する低劣な計算意識といった原因に基いて會計學鼻骨察が等閑に附される事、他方、若し計算せんと するならば循環計算に写るところの現物の評債の困難性、勢働の嵩置犠牲の評債の困難性多角経螢に基く生産物の多様性 と、生産期間の長期性、生産技術の自然依存性の故に、生湾過程の建値的追跡が困難となり、計数的把握を不可能ならし めるという解決困難な計算技術上の問題があって、農業會計の進歩群書が阻まれて來元。  oゆ 木村和三郎、原債計算論研究ニニO頁  以上の諸悪條件は、農業會計研究上の問題黙を包饗するものであって、これを解決せすしては、計算は徒勢に滞るばか りでなく、計算結果及それに基く判断は誤謬に陥るのであって、計算制度確立途上の難關となっているρ  加うるに農村に於ける一心知識水準は低いので好ましい普及威績が期待出來ないという現實的瓶況も阻害の大なるもの 7

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である。  しかるに近時農業技術の獲達は自然的條件の限定に抗して人爲的馴慮調節を或る程度可能ならしめ、機械力の導入は農 業勢働の飛躍的増大、從って生産規模の撫大を寳現した。この事情は我が國にあって、可耕面積に限定せられつ・も共同 ,作業等の世銀によって出現しつ・ある。・又近代的資本主義肚會の渦中にあっては等しく企業として成立せざるを得ぬので あって、.聖恩に資本主義書意識の嚢生が認められる等、著しい状況の鍵化が見られ、これに呼癒して農業に於ける科學的 経管の傾向と計算制度の展開には見るべきものがある。かくの如き農業の現扶の精細なる論誰は、農業會計確立の現實的 基礎であって、これが研究を前提とせすしては如何に巧妙なる計算方式も空論に絡るべく、無観すべきではないが、,紙巾 、の都合上割愛の鯨儀ないQ  前述の如き諸條件が農業會計の獲蓮を阻害するのは、該條件が、これを打開せんとする企圖に思して駆倒的に優位にあ り、從って経説がその限界を守って内包的充實を事としている間の事であって、外延的に障害打開再野宴に迫られる時に は、かえってこれらの障害が合理化の焦黙となり、そこに計算・制度上の飛躍的前進の契機と場が見出されるわけであって 近時農業技術の爽達はか・る意昧に於て農業里馬の王立を要請しτいるものと考えられる。  かくの如きはすべて単離が内部目的に基いて、自己獲空鳴に會計制度を育成するもので、自計簿記と呼ばれ、営鳶とし て進む自己螢理善計の軍学が見られる。本論にあっては、この種の里下に限って論及するものであって、農業會計成立の 一側面をなすQ  これに甥して、農業生産の重要性に鑑み、國民経静的目的よりする五聖統計資料としての農業會計確立の⋮側面がある。 これは必ずしも農業思量實践の存在を前提とするものではないが、この側面から、外部的要請に劃する報告的磯能を果す ものとしての農業會計制度の廣範且副成的推進が促されている事實も輕弄すべきではない。     農業會計研究上の若干問題      .   ・ 四三

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農業會計研究上の若干問題 嗜 四四

☆農業簿記法について☆

 商業は商業簿記法なる期間的成果計算のための計算形式を完成し、工業は原償計算なる給付場裡計算の方法を附加し ﹂忙。工業は生産過程を含み、その計敷的把握を行うことによって計算蓋果が全きを得るが故であつで、経螢活動の計数的 把握が成果達成の瓶況を分析的に確定し且批制することを意署する場合、商的活動にあっては給付そのもの・形態攣.化は 著しくないので、報酬に醤捜する給付の償値犠牲は、給付調達印仕入れの記録そのものによって直接的に把握し得るため に殊更に費消便値の再編成を行う必要がないのに引き替えて、工業にあっては生産過程に起て著しい形態攣化が行われる ために、個々の人置に覇癒する給付輩位由りの費用は原債計算を行うことなしには確定し得ない事情にある。しかも工業 にあっては固定費の占むる割合が著しく高く、間接費を無親しては虚報且有数なる成果の計算が不可能となることが工業 原便計算を早く焚達せしめた有力なる一因であるという事が出來よう。か・る事情は近代的商業にあっては同機に認め得 る所であって配給高慮登算の必婁が叫ばれる所以である。とにかく原債計算の存否は、簿記罪なる無内容形式一計算方式 の本質的差異とは認め難く、商工雨鍬象について、期間的損釜計算思考、開脚計算的思考の何れも成り立ち、この爾思考 形式はともに複式簿記法なる本質を有するものである事に攣りはない。        ね  も  複式簿記法は明らかに資本制経書機構の所薩であって、生成史的には資本の確立、從って資本金勘定の嚢現を完成の契 機としているのであるが、純形式的には同一計算封象に樹する計算内容の二重性を本質として居り、企業は明らかにか・ る計算を必要としている、帥、企業の要求する計算を完全に瀧足せしめる計算法は複式簿記法を措いて外にないといわね      ︵2︶ ばならない。  農業の多くは生産的であって純費本体とは認め難い多くの側面を有するとはいえ、その経書活動に於ては企業であるこ

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とに異論はない。この窯中小規模商工業簿記に於ける家計費の分離的導入と軋を一にする方法の適用をもつて解決されよ うρ家計を複式簿記によって計算するのと、複式簿記にて把握された企業の計算中︵の資本系統︶に家計費の勘定を添加 する事とは凡そ意味が異るものである事を知らねばならぬ。大槻正男教授が﹁資本勘定系統の計算と財産勘定.系統の計算       ︵3V とを併行するところの自己監査機能を有する複計算式の方法という意味に於ては完全な複式簿記に旙する﹂として京大式 簿記法を構想せられ、叉近藤康男教授が﹁複式簿記が最も複雑であるのは、それが最も基本的前提の上に建築せられ、軍 純化され、機械化塔れて完成されているからである事を考慮するときは、︵大槻教授の如く一筆者︶愛協式軍式簿記の複        ︵4︶ 雑なる計算を必要とするよりは、反って複式簿記の方が農民にとって理解し易いのではなかろうか。﹂として、農民の記 帳能力については一五考慮外として、農業維螢學研究上の手段としては複式簿記を探用せすしては不充分であをとされて いる主旨には愚意を黙するものである。この爾者の場合、複式簿記の本質観には相子があるけれどもこの鮎は後述したい。  農民の意識の中に資本主義的企業観が乏しく、生業であるが故に期間雲量釜計算の必要がなく、複式簿記の必要は認め ない、且企業を軍位としての全体計算は要求されす、部公計算︵培養部門中の特定部門又は給付中の特定給付についての        ︵5︶ 原便計算一筆者︶を行えばよいとする米倉二言氏の経験的面輪は誤っている。叉木村教授の前掲の反樹上は計算形式及 計算内容が直接に問題とされているというよりは、國民経鼓動統計的見地よりして、計算結果の有する特質が農業の生命 再生産的在方に反し、從ってか・る計算に基いて農業の優値蓮動を認識する事は出置ない。か・る計算では農業の實物経 濟面に古園した根彊さ、實物地代、利子の本質とその欠陥、農産物の債絡形成の特質等、特異鮎を見逃してしまうといつ な       も  し  し  も た程の孚イデオロギッシェな、一面現競肌協的な所論でめつて、農業の経螢下限が計量的交換過程認識による不孟子酷以 下にあることを指摘している窯傾聴に債するけれども、隷農的小農耕に限る窯、及び、内部.的企業計算なる企業個体の問 題と、國民芸濟的立場に立つ外部的維濟計算の問題とを混同して、後者に立って前者を律するの憾なしとしない。農業に    \農業會計研究上の若干問題       四五

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   農業會計概究上の若干問題       四六        ゆ あっては生業たる性格が強固であって他の工業部門の多くのものは家計自体にしても流通維濟を前提とせナしては成立し 得ないのであって、生産物は一旦商品化されるけれども、農業にφつて自己生産物を商品化する、ことなくそのま︸生活欲 求に充位する分野が纏いのでこの軸から農業が家計を企業から分離するにめたって特に困難を感じ、恨構を謂れないけれ ども、その故に農業生産を複式簿記怯で以て計算する事の熟思を疑うことはない。  イタリや式複式簿記法をそのま、の形で適用する時には記帳手綾上重複が多く、帳簿聞にも命玉簿補助簿の重複があり その他記帳技術的に無駄が多い、しかも我が國農民の卑見知識の現歌より刺断すれば簿記に關する專門的知識なしに、容 易に記帳し得る如き方法を無用する事が望ましい。かくて京大式農業簿記法は現金受梯式簿記と揺する多重式現金出納帳 を根幹として複式決算に導く所の、仕課等専門技術を必要としない黙で實用的な考案を途げている。 ︵大槻、・前掲書殊に 農典簿記原理︶コ現金現物日記帳Lは多桁式馬納帳と家事仕向現物の記録の合併されたものであって、現物の家計曇霞は後 者に、その他の取引はすべτ現金取引に分解せられて前者に記入される。  左転に示す通り、取引を財産的牧入、同支出、所得的牧童、同支出、家計支出の三種に分類して黒血について勘定を設       けているので、該當欄に記入する事によりて元          韻 晒 韻 書 皿 詔 濡       帳への七七が完了する。いわば仕羅元帳に類す        一

 田       韻 診 筒 豊

識, 曽    ﹀

湘醐藩一鴨懸

鼠掛

銀1

蟹i

憶二

転職簿蕗講一

 韻書

珊理詳忌 辱廊零蜜 るものである。  所得的とは一一取引に屡するの意、財産的と は財産交替取引を表わす。  現金以外の財産については財産墓帳を設ける のでめるがその檬式次の如し。

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功 颪山

繭海欝詣斜

蝉÷

.薫誰 .欝動

詞選磯勲羅螺

髪隔嵜詣酎

愚陣 漁蜀

 一行を以τ、 一財産種目に充當し、年度内の 欄は・王として現金現物日記帳の記録から、抽出 集計されて、一箇の数字︹一年分の合計額︶で もって記入されるのであるが、そのためには現 金現物日記帳の財産的牧入及同支出の個々の金 額を個別連記する二との不可能な關係にある。よって日常の牧支記入を一旦個別的に韓記し、種屋別に整理した上で、そ の練計を財産墓帳に記入する手傷をとる。そのために財産的牧入支出種目別分類集計表を作成する。

         貿曜﹁葺﹀渇登麟筆順串醤播卑搬     現金現物日記帳に算出され.・現金淺高と

一転げ

 堀

博﹁卜 母麟罫 匿鰍愚

三三

五 庄 箭 薄 ︾ 降 漉孤

叢罫

蕗1>

副司

澱 尾 島−。 財産壽震に年度内攣動額を記入した後に算 出される年度末現在高は、綜合される時期 宋費本の状態を表すことhなるが、財産壷 帳には﹁資本﹂なる種目が存しないので、 費本は資産と負債の差額として結果的に判明すること・なる。この鮎複式簿記の財産系計算がや・崩れるけれども、財産 的成果計算は確實に行い得る構造になっている。  又現金現物日記帳の所得的墨入欄合計と、所得的支出欄合計の差として損釜座成果計算による総利益が算出される、こ れに家計費を勘案すれば純盆が得られ、財産系計算と一致する。この一致をもつて京大式は複式簿記なりと主張せられる わけである。  損盆計算は年度純損釜の決定以上に、損盆の原因別構成把握が要求されるので、ア㌔の允めに、所得的調理・同支出・家    農業曾計研究上の若干問題,       四七

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   農業會計研究上の若干問題   、       四入 計支出の費目別再分類を行うのである。厨思量総牧入種目別分類集計表.所得的野出費目盛分類集計表、家計費費目別分 類集計表を作成する。          奪識愚鵡罫﹀麟陸墨串官軍翠躍      各品種叉は費目の欄は夫々等級・品位等に 頭回書薄︾   一理沖一

二購三百彊.加蝉三百三

山範罫薄︾

載葺旦轟

購単存蚤

曲冨量轟

OρO 計算結果を鱒目瞭然たらしめるためにさらに、所得鳥総導入種目別分類表に綜贋作表されるのであって、 原因別一覧表、印ち、損益計算書貸方に相黙する。伺、家計仕向の外部調達現物は現金敢引に分解して記入されているし, 生産的費浩に供七驚自己調建現物は、それに基く牧得物の牧釜に含まれるので計算上無評するが、家計仕向生産及牧得現 物は計算上無親した場合純計額に攣化はないけれども、生計費の縄野額が相違するので、生計費計算を正確精密に行う見       漸満愚叢養﹀霞仁座φ盆滞         地から孜盆に合算した上で損費に計上して純釜       に影響なきよう塵理する。 細分著れ上から.順次纏めて記入される。例え ば玄米を梗二等・三等・四等・精の順に並べ る如く。この表には現金現物日記帳に記録さ れた金額を日干順に工手計上するのであって        この表は牧盆の 皿 罷 豊 覇璽糧出痔﹀

溝帥冨慧

一三三一三曲魯

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      囁 −

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理︵導覇墨無考﹀︶

醤舞冨誓

   ﹃  所得的支出費目別分類集計表並に所得的支出 費目別分類表、は蒙計仕向欄を欠く代りに家計 惚々目別分類集計表並に家計費々目分類表があ ってこの爾者が、損費の原因別薩⋮成を制然とさせ 生産物・牧得物・費沿⋮物の品目別になっている︶

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農藁會計研究上の器干問題 .昭和  年1

費目

所得的支出1

鐵量陣剃

冷刻 1

肥   料

短粕111

etc. 飼    料

i l i

所得的支昂費目別分類表

障則三三

〔硫

計 〔穴豆 粕〕 計 etc. ’ 所得的支出費目別分類集計表 損盆計算書借方を形成する。

家計費費目別分類集計表.

四九 米 婆        etc,

家計支出 家計仕向 家計支出

家計仕向

同  左

督1鯛差額召雛鱒

紅毛量陣額

斡 、

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農業會計研究上の若干問題

家計費費目別分類表

計(家計総支出)

家計仕向

昭和

家計支出

目 費 ﹄ 米 etc・

1歓食費

一 一

被三三

住居費

etc. 計 合        置O  費目として、︵主食︶米6萎及その他・副食物甲調味料 .嗜静品・被服及身廻品費・佳居費・家具家財費・光熱 費.保険衙生費・教育費・修養及娯十干⊥父際費・冠婚 葬祭費・諸負澹・雑費に分類している。  この簿記注は大槻教授の言によれば複式簿記法であり 現金現物臼記帳は一方に於て現金仕課田記帳であると共 に、他方に於ては、そのま︸多桁式の総勘定元帳をなす ものであると、異る所は期首在高がこ・には現われない で財産壷帳にのみ記録されて居り、加うるに年度内取引 高を別に計算して三三に皿括記入し年度末在高を算出す るので一勘定が在高計算と礎動計算の二勘定に分たれる ︵これを静態計算・動態計算と呼んでいる︶という窯で あって、双方を綜合すれば完全な繊定口座が得られるわ けである。この二種の帳簿に消して、他の諸計算表はい つれも補助計算表であるとい・凱。  先づこの勘定体系中には資本勘定が存在しない㊥財産 峯帳で結果的に判明する.のみである。﹁五塵計算器こ・に所謂静態計算の結果として算定せられる性質のものであって資本 金勘定そのも絵退化している.・覆式藷は無勘定の出現をまって由兀成するのであって・これを結果的養得するのは

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軍式簿記による決算の特質であるq勘定科目が財産及損益の系統内で限りなく増加すれば取引複記の原則も限りなく櫨張        ノ された範圏一で適用されるけれども、資本金勘定が欠如している以上、終に全面的誤記は實現されない。かくて形式的に山講 式簿記法完成の契機を逸している。確かに計算内容は殆ど二重性を確保するに近く、結果的には決算をまって全く二重性 を實現するけれども、この二重性は簿記法着しくは記帳法、從って主要簿の体系が二重であるというのではなくて、決算 が二重計算法に基いているというにすぎない、この限りに於て軍式簿記の糟密化したものといわねばならない。  第二に損盆勘定が存在しない。所得的牧入同支出・家計亥出欄をもつて吊釜勘定とするならば極めて粗雑な損釜計算で しかあり得ない。  しかして損釜勘定は資本系統勘定の黒質棄すべて却・あ為意味に於て前述の如く資本系統勘定の群鶴至善は退化は蔽う匹’ くもない。複式簿記法は一面分類法1一結果に於て企業を貸借封書表及損釜計算書の構造に分析観築すべく統一的体系に 合致せしめて行う所の巧妙なる分類法である。從って簿記結果の黒糖・利用度は實に勘定科目設定基準にか・つているの であって、この鮎からして粗雑な簿記法のそしりは琵れない。一歩を譲って、補助計算表であり且期末決算期にはじめて 再分類を行うのであるが、費目別分類表の存在をもつてこの欠品を補い得るとしても、刻々に攣化する経螢遍程の計数的 精密把握のためには何の役にも立たない。即時的有数性を放棄して決算結果の分析に終始するは、農民の計算能力に拘泥 するのあまり、農業簿記確立の根本要請たる計算目的に立脚して考案するという根本的着眼鮎を看過し、初期の方針にも か・わらす商業簿記法を鶴思せしめた複式簿記の形式的構造にとらわれて、ようやくにして期間的岐果計算を達成せしめ た方法であって、それ以上の何ものをも牧め得ていない。計算を簡素化した結果、補助的整理簿による補完計算を要する こと・なり、結局記帳先綾・勢力は蓮に増している。これ等補助計算表は元帳体系中に編入して口答記入すべきである。  第三紅、現金取引は現金現物日記帳記入をもつて、取引が複記されたと同じ数果を畳めるのであるが、非現金取引も現    濃業會計研究上の若干問題       五一

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   農業會計研究上の若干聞題      五二 金取引に分解して同様に複記数果を牧め得るとしても、大巾に擬制が含まれねばならない。この欠陥は決算無理記入に於 て最も大きな解決困難な技術上の欠乏を露呈する。即この記入は結果的に複記したことになるといった態の髭男式複学理 を許さないのである。しかしてこれを現金取引に分解せしめるならば、その場合に必要な極端な擬制は、下書の論理では 理解出來ない。この擬制の含む活計學的意味の理解は極めて困難であって、輩式簿記記入法を用いて日常の記入に雲門的 知識を要しない事とした結果、却って農業會計學を難解ならしめている。この簿記法で決算の際の整理記入に關する研究 が行われていないのは、農業會計の性格上不必要とするが故ではなく、むしろ記帳法・帳簿体系等、簿記法自体の限界に 阻まれたものに相違ない。  第四に、農業にめつては生産期間が長く、五って整理事項は量的にも、債値的にも大きく、ケース巻多いのである。殊 に牟製品・仕掛品とも言うべき立毛註脚黒影の作物の棚卸整理は損釜計算の正否を決する鍵とも言い得るのであって、こ れを無覗しては實質的二言は成立しない。この研究が不充分であり、且記帳塵理法は肇く凝れられて居ない。この黙より して形式的完結性以上のものは認めるわけにはゆかない%︵尤も、恒常在高の準均穏婆性が結論出謬るとすれば、棚卸計算 は度外覗することが出替るのであって、農業の場合その宙能性が相當大であるが、統計的謹明と、個々の貴情による判断 が必要であって、この問題は別論にゆつる︶  第五に、所得的糖牧入種目別分類表の作成に際して、未販費来書費牧獲物を歯釜に計上する事が無覗されている。︵大槻 五四頁︶これは極めて遣憾な事である。安全主義以外にはこれを支持する論櫨はないであろう。  第五に、現物の自己生産︵牧得︶自己酒費は無覗されているけれども、農業生産の特質上重大な過失である。  第六に、期間的成果の判定よりは、部分的作附け・作業種別成果の判定の方がより大なる興昧が持たれるわけであって 経螢の合理化はか・る部分成果計算に基いて行われねばならない。農業経螢計算諸表及生産部門計算諸表︵大槻六七頁︶

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を用いで聯立個別的に計算せしめるのであるが、如斯補助計算又は旗張計算を行う手数と、その正否槍讃の不可能な藤野 を除き元帳体系内に組入れ、簿記法を高級化せしめる、殊に原債計算を組み入れるためには、京大式は全く不適當でめる  現在我が國に行われている農業簿記法は、勲種あるけれども、大同小異の輩式記入を基調にしたもので、實践的には何 の程度の普及と数果を上げているかは明らかでないが、京大式はその代表的なるものどして大略槍討したものである。上 述の如き欠陥を有する簿記法が農業會計の狸展を阻害することなくば幸甚である。  近藤康男教授の方法︵農業簿記學︶は複式簿記そのものについては何らのオリヂナリティーを要求するものではない。 物的二勘定系統説を敷点したものに他ならない。・た母・尊母商業簿記によらざるを得なかった欠陥を救わんと試みた︵序四 頁︶、試論に過ぎないのであるが。  仕謬帳と元帳に明別して元帳内に設けられる勘定科目については農業の無鉛に鷹じ多彩融蓮無碍の方式をとり、且その 設定基準を示しているのであつで、前者の能力が間近に限界黙をひかえているに封して、この場合は純形式的完全性の故 に、概ね健全なる獲達を期待し得るものであると思われる。この方法の長短はイクリや式複式簿記法と一般であるから詳 論を遜けたい。.      ・ (6) (5) (4) C3) (2 拙稿 原償計算的計算思考について、︵彦根論⋮叢第二︷號︶を参照されたい。 夫槻 正男.農業簿記原理、農家紹濟簿記、 近藤 康男 農業簿記學 米倉 茂俊 農業維螢簿記 柏  鮪賢−現金野鶴式簿記の複式簿記的性絡i大槻昌盛﹃自計主義、農家経濟簿記﹂の一理解、農業経濟研究第.       +四春第一號  農業會計研究上の若干問題      五三

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農業會計硯究上の若干問題 五四

☆現物の取扱について☆

 農業ほその七三∼四%が實物品濟の段階にめり、これを計算上考慮する事なしに農業生産の成果を判定することは不可 能である事前述の通りである。  取引を交換取引と内部取引、現物を購入又は外部調達と自己生産牧得、諸費を家計清幽と生産押扇に分って示せば弐の 如き表を得る。この組み合せに從って論述を進めよう。各項目に附された番號は、論述中に使用する番號である。 cD  換 取 引

㈹内部取 引

”.s

(12)(11)

一一

(22)    (2エ) 現 金 取 引 物 々 交 換

 欝  愈

一産財の一論

生i家

産計

消二

三費

生家

産計

漕治

三三

囑 偉利釜は流通過程に於て實現されるのであって1112についてのみ計算を行えば1112は功均の形で損費に計上され、賜は損       ヨゆ   くく      く  釜相殺されるので期間的損釜計算にあってはこれを最小限とする。この場合原偵学債とする。

働鯛星藝の調査、他肇との比響能性等の景吉計算するが・他はAに憶う・

発式その笙霧廓門費計算を行㌘い方法繕ねこれに曇る・宋村三四〇頁︶

◎農業維螢の特質は不況時に顯著にあらわれる。部出費を極力節減し、貨幣経界から逃喫して、自給自足業物黒糖に閉じ

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 籠ろうとするのである。しかしその故をもつて農業の計算制度は貨幣維濟的確立、牧野の適合を槍謹するをもって足れ  りとする︵ラA︶ことは首肯し得ない所であって、翼の経濟性は焙物製出を考慮外に置いては判定出急ない。貨幣二黒的       ︵  合理⋮性を確保するために、際物維骨面に全不合理を押しやり、現物生括の犠牲に於て、貨幣経濟生活の欠陥を解決する  如きは、調いて農業を近代的資本主義の若書から美男退化せしめるものとして吾入のとらざる所である。農業簿記の捲  う主要な任務は内部生産過程に關する分析的研究の擦窯となることであって、経書内部の償値移動の記録計算は無覗出  來ない。か・る計算に於てとられる評説原則は、客翻性の故をもつて時値がとられるようであるが、時便計算は最も容  易であるけれども必ずしも客翻的でもなく叉確實でもない。未實現利釜を含むこと・なるの守却って不合理となる。理  論的には総て原儂に依るべきであって、そのためには原債要素にはじまり給付里馬計算に及ぶ部門計算叉は原意計算が .不可映となるのであって、後銘する勢働費用の實物計算並に自給用役・生産物の慧智計算を含む廣範なる原便計算制度  の探論告って、練勘定元帳に編入された原贋場所勘定とその間の配賦基準並に振智計算が要求される所以である。︵近  藤  剛=二頁︶       亀   これに附随して問題となるのは12の場合の評債原則であって、物々交換は等儂交換であるが故に、これを通じて利釜  が計算されることはないとして、交換封象の双方を時室家思する主張は、根櫨がない。交換によって實現される現物形  態の利所が計上されないならば、その利金は交換によって調達された財が尊影婆素となるところの給付について計算さ  れる利釜﹂に包含されるわけで成果の分析は不精確となるからである。  瓠、以上の如き取扱の種々の場合を通じて、言い得る事は、交換或は生産清費される財貨叉は用役が交換維濟上取引便 値を有すること及びその信疑叉は生産邸愚婦をもつて生産里程の嚇段階と考え得る場合に特定の勘定をもつて計算される のであって、他の勘定の本來の記入項目に黙して心立性をもたない場合にはその勘定着目記附随するものとしてその勘定    農業會計研究上の若干問題      五五

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   農業會計研究上の若壬問題      五六 に編入し、別勘定を設定しないのである。藁工晶が猫立勘定を持つに劃して、籾殼牧盆が米作勘定に含められる如きであ つで、副産物・聯産晶・等級晶の麗理法を可及的に廣範に慮憂しなければならない。

☆勢働費の取扱いについて☆

 我が國は勿論、多くの農業形態に於て最も重要なる勢働は企業者勢働及家族勢働であって、傭熟達働はむしろ例外的で ある。叉たとえ外部勢働が入るとしても、所謂手賜いと構するもので、勢働給付に離して馨働を反封給付する慣習になっ て屠たり、現物で反甥給付寸るものであるから、その計算は困難である。        の  木村教授によれば︵前掲書二二八年置﹁帝國農會調査米石質生産費について見るに、直接生庵費︵直接費︶の中勢力費と 肥料費とが二大基幹項目であり、しかも弊力費は自家勢望︵自給︶により肥料費は牛分以上が講入により、こ・に自給と 購入、現物経濟と貨幣維濟との劃立命性質を端的に表現するのみならす、猫占債格としての肥料費と小農的渡賃勢働との 範疇的封立を見出しうると共に、少くとも米生産部面において農耕の領域に貨豊年濟の滲透が肥料費の形態に固いて押し 寄せ、これに直立して、農耕の全面的なる貨幣維濟化剛﹁ち更に押し進んだ農耕零細化をこの窯においても辛くも喰い止め ているのが自家弊働を中心とする自給費でめり、叉自給費用のすべては最後的にはすべて自家魚心に還元せられることを 示す。﹂のであって現物の計算の基礎をなすものが自象響魚燈計.算でめることは、部門計算・原盤計算を構想する際に農業 特有の計算となる事を知らねばならない。且﹁自家労働による貨幣経応化の防遇の他の一面は自家勢働を再生産する家計 費の中の現金部分にあ・り﹂﹁貨幣牧戸の面から農業響働維持の最経限度を示すもの﹂であるが﹁工場螢働とは異り、露霜的 勢働の部分と、自己の生活のための個人的勢働の部分とが相馬に交錯し、その限界明瞭を飼いているので、帝國農園の計 算方法に於ける螢働日数と勢賃率との相乗によって評贋計算する方法は自家螢働のか・る隷農的性質を無臆して賃勢働と

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同一の取扱に還元するものである。これは理論的誤謬が含まれているのであってL﹁遭に自家帥労働の再生産及び維持に必要 としたる支出Ilつまり農家の家計費の申より現金麦出を婆費したる部分のみを把えτ︵米の︶生産費の項目に加算し、 生産費計算を可能ならしめると共に計算を確實ならしめんとするものであると共に小農生産の性格に一致するものであ る﹂けれども、凡そ貨幣支出を絆う費用についてのみ計上する方法は、期間的損益計算上、糧輔養螢として訳年度に支出 ずべき貨幣の圏牧高の最小限を示すもの、回帝室値がそれ以下に下れば貨無燈支の面から再生産の破壊さるべき最終鮎を 示す自家勢働評債の最低限である事は論をまたない。      ﹂       、  そこで前述の主張にもか﹂わらす、農業螢働は資本主義前的色彩、現物維濟面を廣範に含むが故に自家勢働再生産を完 塁ならしめるためには自己費溝自家生産物牧釜を計上する反面、これを損費︵原画︶に計上し、絶封的に正當なる原慣を 求めねばならない。帝國農會調査にあっては、自給費について、市贋あるものは市債によった。自家勢働はその土地の臨 時雇傭賃銀をもつて計算したのであるが、この金額を分析すれば、賃勢働者の貨幣並現物による生計費の補償額という意 味に於て明らかにこの前面線上にあると考えられる。この方法は評慣基準を得られないま・に、代用原則に則り、生命要 費の假装に於て把える鮎、及び、この二種の異虚勢働を等債値と認むべ.き何らの根心もない。凡そ農業勢働は極度の萬能 .勢働であって、自家馨働と全面的に樹比さるべき商品勢働は存在しない。この鮎よりして、か︸る假早掻間接計算には、 その正當性を立読すべき根櫨が薄弱である。  理論的には直接に勢働再生産に必要な貨幣的現物的全章費を計上する事が望ましい。この方法は言うべくして實行困難 な問題と考えられるかも知れないけれども、これを回虫することは探算不能の負櫓を農民生命再生産の家計繧濟にのみ及 ぼし、弾力性に富むが故に實物毎濟的生括水準を低下せしめるという、的を外れた謝策を甘受せしめ、絡に危殆に陪れる、 邸ち、農業に於ける近代的合理化の要貼を見失わしめ、且これが適切なる合理化を阻害するに到る。    農業會計研究上の若干閂題      五七

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    農業會計研究上㊨若干問題       五入  この計算のため先づ家計費を馨働再生産の要費と、非生産的要費とに韮山する。石原債要素︵損費︶と利釜頭分とに分 析する必宴がある。現實にはこの匿分は極めて困難である。  勢働への償値移心現象を基準にして分析するという理論的解決を實騰に移すためには亥の如き方法による。家計費の勘 定を三分して第一の勘定には明らかに勢働再生産要費と判断される費用、例えば、作業衣の購入等を記帳する。この勘定 には幾分でも非蛮塵的目的の要費又は用途に愈愈されるものをも含ませてはならないから極めて限られた能力であること が分る。第二の勘定には性格の判然としないもの、釦爾用可能のものが記入される。食費をはじめとして相當廣範な部分 がこ・に記入される。第三の勘定には全く生産的目的を有しない費用が記入される。肚會生活が極めて封建的であるが故 にか・る費用はかなり多い。,しかして第二の勘定に記入された金額は、後蓮する勢働口誌によって算出された勢働数によ  つて求める生塵的乾働と非生産的勢働の比牽によって第一と第三の勘定に配賦するのである。  響働敏の計算は補助簿で行われる。從來幾多の試論が存するけれども、いつれも補助簿で行われ、且勢働配分の合理化 をはかる基礎となる維螢統計として成立しているのであって、これを損釜計算、原償計算に關歯せしめた試は見られない。 叉農業経産にあっては四季との連係が極めて大きく、作業の記録は生産技術の面から頗る貴重であるので、か︸る意味合 いから提唱されているところの記録であるけれども、こ・ではさらに簿記上の記録として次の如くに利下したい。  京大式の方法は比較的精密であり且h貫践的評晒行を重ねているのでこれに⋮從えばその大要が由組せよう。先ず軸労働能力換算 率を定める。男子百%、女子八十%、少年六十%の如く成年男子の能力に劃する換算率を設定するのでめるが、農林省調査 に於ける如き標準値計算の場合と異り、自己内部計算にめつては實情に慮じた比率とすべきである。農事勢働の特質は同 .皿入絡が多種の野駆に服する非輩能化段階にあることに認められるのであるが、作業種類によっては男女の能力比は蓮に なる事もあり、総じて一楼ではない。從って蓮在⊥様ではない。螢働種類は季節的に異るのでこの面でも叉一様でなくな

(19)

      \ る。さらに地域差によって作業の種類町配分が異るので全隠田に藻ではない。全母野標準値を求める場合にこれらを考 慮すべきである。しかして年・茨計算の際には以上を勘案した卒均比率で足りるけれども原債計算にあっては季節的に攣化 する作業種類別の比率を考慮七て作業野象に割當てるのが理論的に精確である。けれどもこのような煩玖な計算は計算の 纏濟性に反するので、上述の塁壁を包含した通年勢働牽を設定する外はない。この率の設定に恣意性と誤謬を含ましめな いために統計的研究が必要であるけれども。  次いで日々の各人別弊働時間を作業種類別に記録するのである。前蓮の家計費の第二の勘定の配賦のためには遊休時間 を入れて一日︵二十四時聞ではない︶を一として記録するときには日の長い夏季と短い冬季との勢働の生産性の比較が誤 謬に陪るので、時間の絶卓見で記録することが望ましい。この詔録は作業種類に從って細分されねばならない。︵近藤前揚 書、二一五頁には米穀生産費調査、農林曾既贔糸試験場、馬政局馬産経濟智︹態調査に於ける帥労働分類が出ているけれどもこ 、れは技術的分類であって今の場合不適當である。作業研究のための記録ではない鮎に注意すべきである︶この数宇は原儂 計箕に際して共通費の配賦に用いられる事を考えれば、その分類基準は勘定体系に穿ってなすを適當とする。︵東京帝大農 學部附屡農場での例は直接勢働と、間接勢働に分けているが簡に過ぎて利用度小︶  京大式では勢働日記に能力林換算螢働時間で記入される。      ’        糠    藝    ロ    副

彫メ鑑−北国融手黒論軸潔

農業會計砺究上の若干問題 五九

(20)

‘   農業會計研究上の若干問題 これを簡軍に改修した例︵滋賀縣生農協蓮︶

︸一 一   − w ド 一

脛 農 稻作 一  − 一 』

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主 農 外 幽 }  一

同 上 、 雇人︵男︶ 六〇 雇人︵女︶ 役 畜 鵬 f 動力農具  次いで入別席働分類表下部門別弊働分類表に分類集計される。前者は上中下旬に分つ以外螢働旧記とかわりはない。後 者は次の如し。       ・、・, 婁 呂 謹 磁 蟄 串 麟 撒 一一

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理 理   譜 被傭及其他は他家への手傳日傭等であり、こ、に遊休時間も入れるとよい。 しかる後勢働能力換算率を莱じて能力換算分類表を同様に作噂するのであるo

(21)

 馨働の記録は煩裟であって、多忙な農業経欝の饒暇に記録するには幾らか過重の負業の嫌がないでもないけれども、農﹁ 業生産要素中に占むる自家勢働の比軍の大いさ、その複雑さを考慮すれば農業一身計算制度の中軸をなすものであって、 これが農業維螢に與える数果と.しては、経螢日誌としての記録性にはじまり、舞働の生産性の判定、勢働配分の合理化等 技術的管理資料たるのみならす、・帥労働の評優のための生計費配賦基準、生産過程管理計算の基礎たる部門費計算、原便計 算の場合に費用の配賦基準を與えるものであって、記録の勢力に卸して充分なる数果を揚げ得るものである。    、 帖

     ☆農業原債計算について

 冒頭に引用し九木村教授の反砂嚢も、農民が原債計算を記録計算体系として組織立て・いないし、又その實践は著しく 困難であると言う現歌の風脚にすぎす、意識の中に原債計算思考が存在しないと言うのではない。凡そ資本制皇基が趣倒 的に支配的な経濟体制中にあっては、農業と難も自己の生産について生産費の計算・牧支相償の老慮を梯わざるを得ない のであって、繕濟が切迫していればいる程その要求の切實なる事前述の通りである。さらに、細民維濟的規模に於て、維 濟統計的には大正十一年・以來の米の生産費調査が帝國農會7農林省米穀.局調査によって實施せられている外、米償決定の ためのパリティー方式による算定に併用して原債計算を行う等既に實陵の段階にあり、醤くから養雛・馬産について部分 的原債計算が行われている等、所謂他計主義原償計算は行われていた︵部分計算・加工計算・モデル計算︶こ﹂ではこの 種の経験を参考に供するけれども、他計計算自体を論じようとするのでは蓼い。問詰としては、原債の範園・計算方式・ 原債要素の把握法・勘定分類・場所計算のための原債場所勘定の設定と振替記入法・配賦基準・綜合温海計算適用の部分 について等式比肇の研究・棚卸︵仕掛品︶評慣の問題等があるが、紙面の都合上その概要を嚢表することすら出來ない。 雑誌﹃會計L近刊に小論の後牛の詳細を揚げて、この敏を補う豫定である。   ︵一九五〇・五二一二︶    農業會計耕究上め若干閃題       山登

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