• 検索結果がありません。

IRUCAA@TDC : コンポジットレジン修復にするべきか,インレー修復にするべきかの判断について教えてください。

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "IRUCAA@TDC : コンポジットレジン修復にするべきか,インレー修復にするべきかの判断について教えてください。"

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

コンポジットレジン修復にするべきか,インレー修復に

するべきかの判断について教えてください。

Author(s)

村松, 敬

Journal

歯科学報, 118(6): 554-555

URL

http://hdl.handle.net/10130/4795

Right

Description

(2)

554 歯科学報 Vol.118,No.6(2018)

臨床のヒント

Q&A 66

保存修復系

Q&Aコーナーは,東京歯科大学の3病院の臨床研修歯 科医から寄せられた質問に対しての回答です。回答は本 学3施設の専門家にお願い致します。内容によっては基 礎や臨床,あるいは歯科や医科と複数の回答者に依頼す る場合もあります。毎号掲載いたしますので,会員の皆 様もご質問がございましたら,ぜひ東京歯科大学学会ま でeメールかファックスで依頼していただきたいと存じ ます。必ずご期待に添えることと思います。今号はコン ポジットレジン修復とインレー修復の選択基準に関する 質問です。

Question

コンポジットレジン修復にするべきか,インレー修復にするべきかの判断について教えてくだ さい。

Answer

歴史的な推移 以前でしたら臼歯部の修復においては,着色した 部分は全て削って,適切な形態を有する窩洞を形成 してメタルインレー修復というのが一般的でした (さらにそれ以前の時代でしたらアマルガム修復や 金箔充塡でした)。その後,齲蝕の病理学的研究と 材料や接着システムの開発,向上が進み,21世紀に 入 っ て か ら は minimal intervention(MI)が 提 唱 さ れ,臼歯部の修復方法はコンポジットレジン(CR) 修復へとシフトしていきました。 ガイドラインによると? 日本歯科保存学会が編集した「う蝕治療ガイドラ イ ン」は こ れ ま で に 第2版 ま で 出 版 さ れ て い ま す1) 。多くの論文を吟味し,科学的エビデンスに基 づいた治療の指針を示すのがガイドラインですが, 第1版から臼歯部 CR 修復の有用性が記載されてい ます。これによると1級窩洞,2級窩洞のいずれに おいても臼歯咬合面に対する CR 修復とメタルイン レー修復の臨床的な有意差はないが,CR 修復は MI の理念に基づいて齲蝕除去を行い,確実な接着 操作を行うことによって健全歯質を可及的に保存 し,審美的な修復が可能である。よって臼歯咬合面 に対して直接 CR 修復を行うことが推奨される,と なっています。ただし2級窩洞の場合には症例ごと に窩洞の形態が異なり,修復の難易度が大きくなっ てきます。隣接面に限局した小さな窩洞では修復操 作は容易ですが,コンタクトがなくなった窩洞や, 隅角を超えた比較的大きな窩洞では形態やコンタク 2) トの修復が CR では難しくなってきます(図1)。 したがって隣接面齲蝕で齲蝕の範囲が大きい時には インレー修復ということになります。 歯髄への影響は? 以前は CR 充塡をしてから4,5年すると歯髄が 壊死に陥り,感染根管治療をしなければならないと いうことがありました。CR 自体の毒性を指摘した 論文もあったことから,これを歯髄為害性という言 葉で表現していました。この点から CR 充塡時に覆 図1 臼歯隣接面(2級窩洞)に対する CR 修復の難易度 コンタクトが保存されている小さい窩洞では修復何度 は低いが,コンタクトがない場合や隅角を超えた比較的 大きな窩洞では修復の難易度が高くなる(文献2を改 変)。 ― 58 ―

(3)

555 歯科学報 Vol.118,No.6(2018) 髄や裏層をすることが推奨されていた時期があり, CR 充塡を臼歯部に用いるのを避けている方もいる と思われます。この現象はその後の研究でリン酸 エッチングにより象牙質への接着性がよくなかった ことやコントラクションギャップが発生したことが 原因であったことがわかり,現在ではしっかり接着 操作,充塡操作をすれば歯髄症状も出ずに予後も良 好です3) 。齲蝕が深い場合でも覆髄や裏層は CR 修 復の場合には不要ということに関してもガイドライ ンに記載されています1) 。 インレーの窩洞形成をした時には外開きの箱形窩 洞に保持形態を付与し,予防拡大をするために健全 な歯質,特に生体の防御反応として象牙細管内に結 晶を形成している透明層を切削することになり,多 少なりとも歯髄傷害が出てきます。これに対して CR 修復の窩洞では上記のような窩洞形成をする必 要性は無く,齲蝕検知液を併用しながら感染歯質を 除去するだけですので歯髄傷害を起こしにくい修復 と言えます。 予後は? 臼歯部における CR 修復とメタルインレー修復の 臨床成績を直接比較した論文は少ないのですが,長 崎大学歯学部附属病院や札幌市内の一般歯科医院を 対象とした研究では CR 修復とメタルインレーの臨 床成績(脱落や歯髄症状など)には差が認められな 5) かったという報告があります4, 。また2ステップセ ルフエッチングプライマーの接着システムを用いた CR 修復で10年間の臨床評価を行った研究では,脱 落や歯髄症状は全く認められなかったという報告6) もあり,臼歯部であっても接着操作を確実に行うこ とができれば予後は良好と考えられます。 まとめ 1級 の 場 合 に は CR 修 復 を 行 う こ と が 好 ま し く,2級であっても隅角を超えない範囲でしたら CR 修復が推奨されます。2級の場合には難易度は 高いかもしれませんが,現在では修復を容易にする 器具も出てきていますので,模型で練習してから実 践して下さい。窩洞が大きくなっても直接法を選択 することをおすすめします(ただし適切な接着を行 うことが条件になります)。インレー修復を選択し た場合には適切な窩洞形成を行うことや適切な被着 面処理,接着性レジンセメントを使って接着させる ことが必要です。 文 献 1)う蝕治療ガイドライン(第2版)特定非営利活動法人 日 本歯科保存学会編,pp.139-152,永末書店,京都,2015. 2)猪越重久の MI 臨床 -接着性コンポジットレジン充填 修復 第1版(猪越重久 編),デンタルダイヤモンド社, 東京,2005.

3)Unemori M, Matsuya Y, Hyakutake H, Matsuya S, Goto Y, Akamine A : Long-term follow-up of composite resin restorations with self-etching adhesives. J Dent, 35 ⑹:535-540,2007. 4)久保至誠,仲佐理紀,林 善彦:コンポジットレジンな らびに鋳造修復の生存率.日本歯科保存学雑誌,44⑸: 802-809,2001. 5)青山貴則,相田 潤,竹原順次,森田 学:臼歯部修復 物の生存期間に関連する要因.口腔衛生学会雑誌,58⑴: 16-24,2008.

6)Akimoto N, Takamizu M, Momoi Y : 10 -year clinical evaluation of a self-etching adhesive system. Oper Dent, 32⑴:3-10,2007.

Answer:村松 敬

東京歯科大学保存修復学講座

参照

関連したドキュメント

春から初夏に多く見られます。クマは餌がたくさんあ

つの表が報告されているが︑その表題を示すと次のとおりである︒ 森秀雄 ︵北海道大学 ・当時︶によって発表されている ︒そこでは ︑五

て当期の損金の額に算入することができるか否かなどが争われた事件におい

対象期間を越えて行われる同一事業についても申請することができます。た

次に、 (4)の既設の施設に対する考え方でございますが、大きく2つに分かれておりま

自然言語というのは、生得 な文法 があるということです。 生まれつき に、人 に わっている 力を って乳幼児が獲得できる言語だという え です。 語の それ自 も、 から

使用済自動車に搭載されているエアコンディショナーに冷媒としてフロン類が含まれている かどうかを確認する次の体制を記入してください。 (1又は2に○印をつけてください。 )

学側からより、たくさんの情報 提供してほしいなあと感じて います。講議 まま に関して、うるさ すぎる学生、講議 まま