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IRUCAA@TDC : 歯科大学新入生の理科的基礎知識とその後の変化2

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

歯科大学新入生の理科的基礎知識とその後の変化2

Author(s)

池上, 健司

Journal

東京歯科大学教養系研究紀要, 26(): 27-45

URL

http://hdl.handle.net/10130/2336

(2)

歯科大学新入生の理科的基礎知識とその後の変化2

池上健司

*

1 はじめに

大学にいわゆるゆとり教育を受けた世代が入学してからもうすぐ5 年が 経つ。この教育を受けた世代の理科的基礎知識は教員の想像以上に少ない 部分があることは以前の報告 1)で触れた。この世代は平成10 年(中学校)、 11 年(高等学校)に告示された学習指導要領による教育を受けてきた世代で あり、この学習指導要領は内容削減による学力低下を懸念する声のため平 成15 年にそれまでの範囲を逸脱して指導しやすくなるよう改正された2) そのため、平成 21 年度以降入学の学生たちは以前より理科的基礎知識を 多くもっている可能性がある。 本報告では、平成19 年度に行った調査の問題のうち 9 問にさらに 20 問 増やして全29 問の問題を用意し、平成 21 年度に東京歯科大学に入学した 1 年生 132 名を対象に入学時と年度末に理科(物理)の基礎知識に関する多 肢選択型の問題による調査を新たに行った。これらの調査から分かったこ とを基に、入学時の理解度とその変化を的確に捉え、今後の教育に生かす のが本調査の目的である。次章では、このアンケートの概要とその結果を 与える。3 章では、この調査の結果により物理分野に関する基礎知識の理 解の程度の全体的な傾向をみる。また個別にも基礎知識の理解の程度を調 べ、さらに本学の教育にてその理解がどのように変化したかをみる。また、 この結果を平成19 年度入学者の入学時での調査 1) と比較し、2 世代経過 における正答率の変化をみる。4 章ではこれらの結果をまとめる。 なお、付録に平成21 年度での調査に用いた問題全文を付ける。

2 アンケートの概要

* 東京歯科大学 物理学研究室

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2.1 アンケートの時期や方法 全 29 問のアンケートを平成 21 年度 4 月に新入生 132 名に答えてもら った。アンケートは答が分からない場合は分からないを、分かる場合は選 択肢から答を選ぶ形式である。実際の様式は末尾に付けたアンケート用紙 を見て貰いたい。 2.2 アンケート結果 以下に平成 21 年度での調査に用いた全問題の正答率の表とグラフを示 す。(解答者 132 名) 問題 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 正答率 36.4 59.8 59.1 68.2 49.2 62.1 62.1 45.5 87.1 48.5 問題 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 正答率 65.2 80.3 87.9 49.2 56.1 90.2 46.2 67.4 19.7 33.3 問題 21 22 23 24 25 26 27 28 29 正答率 25.8 39.4 76.5 74.2 87.1 50.0 50.8 28.8 52.3 問題17~26 は中学理科でも触れるが、高校物理で本格的に学ぶ内容で 平成21年度入学時の正答率(解答者132名) 0 20 40 60 80 100 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 問題番号 正答率 ( % )

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あるから正答率が低いのはやむをえない面がある。逆に、問題1~16,28,29 は物理と言うより中学理科、もしくは以前なら科学的常識と言える内容で あるが、低い正答率のものがある。なお本学の学生の名誉のために言うが、 本学の学生たちは優秀であり、ほとんどの学生はより高度な内容を簡単に 理解する能力をもっている。これらの問題に対する正答率が低いのは、世 代としての特徴、特に学習指導要領の影響と思われることを注意しておく。 3章で、平成19 年度の同様の調査と共通の問題である問題 1~9 につい ては平成 19 年度の結果と比較し、さらに興味深い結果が出た問題 1~8, 10~12, 14,23~26,28 の 16 問については個別に考察する。

3 考察

3.1 以前の調査との比較 平成19 年度に行った同様の調査と比較する。19 年度と 21 年度の調査 で共通の9問題(問題1,2,…,9)の平均正答率は 19 年度 58.6%、21 年度 58.8%であり、大きな違いは見えなかった。以下の問題1から9までの平 成19 年度と 21 年度の入学時における正答率のグラフからも特に全体的な 傾向は見えない。 問題1~9までのアンケート正答率 0 20 40 60 80 100 1 2 3 4 5 6 7 8 9 問題番号 正答率 (% ) 平成19年度 平成21年度

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3.2 問題別の考察 以下に興味深い結果が出た問題1~8, 10~12, 14,23~26,28 の 16 問の 結果について個別に円グラフを示し、考察する。なお、グラフ中の数字は 全解答者に対する人数の割合(%)である。また問題1~8 は平成 19 年度 の調査と共通の問題なので、参考として平成 19 年度入学時における結果 の円グラフも付けておく。 問題1 比熱が大きい物質ほど、熱を加えたときに温度が 1.あがりやすい 2.あがりにくい 3.どちらともいえない 4.わからない 答:2 比熱は現行の中学指導要領では教える必要がないが、高校の物理や化学で は学ぶ内容であるため、ほぼ100%の学生が履修しているはずである。し かし正答率はかなり低く、また21 年度入学生は 19 年度よりさらに正答率 が低い。学習指導要領の改正による改善はこの内容に関してはまったく見 えなく、むしろ低下している。在学中の勉強で理解している学生の比率は かなり上がり、1 年入学時と比較して終了時では正答率は 2 倍以上となっ た。しかし1/4程度の学生はいまだ理解していない。 問題2 夏の暑い日に同じ大きさの氷を綿で包んだ場合と包まなかった場合を 比べると早く解けるのは

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1.綿で包んだ氷 2.包まなかった氷 3.どちらも同じ 4.わからない 答:2 綿が断熱材の役割を果たすことが分かれば正答できるはずであるが、入 学時で4割程度の正解できなかった学生は服を着るとなぜ暖かいのかを 理解していないことになる。平成21 年度入学の学生たちの方が 5 ポイン トながら正答率が高いが、学習指導要領の改正による改善が見られたとは 言い難いだろう。また、断熱材自体について講義で直接説明することは無 いが熱についてはかなりの時間をかけるためか、1 年終了時では正答率は 14 ポイント上がっている。 問題3 冬と夏とで気温が違う主な原因は 1.太陽と地球の距離の違い 2.太陽の出す熱量の違い 3.太陽光が地球にあたる角度の違い 4.わからない 答:3 このような天文現象にからむ問題は一般に正答率が低い傾向が出てい る。これは新聞などでも一時話題となったので、周知の事実かもしれない。

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天文現象は講義でまったく触れていないが在学中に正答率が6 ポイント増 加している。 2 世代経過で正答率はあまり変わらず、学習指導要領の改正による改善 はみられない。 問題4 陰イオンは元の原子よりも電子の数が 1.多い 2.少ない 3.多いものも少ないものもある 4.わからない 答:1 この問題については19 年度入学者の進級時(平成 20 年度 2 年)での結 果も付けた。 例年講義でも強調している内容であるが、前回(19~20 年度)の調査で は正答率が在学中に下がるという結果を示した。この原因は分かっていな い。今回の調査では在学中に7 ポイント上昇と改善している。これは化学 の担当者に協力を依頼した結果かと思われる。 学習指導要領の改正による改善は見られず、むしろ平成 19 年と比べて 21 年の入学者の正答率はかなり下がっている。 問題5 家庭にあるコンセントの電圧は 1. 40アンペア 2. 72ワット 3. 100ボルト 4. わからない 答:3

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以前の報告でも示したように、例年低い正答率を示す内容である。2001 年に喜多 3)が報告しているように、社会人まで含めて 30 代くらいまでの かなり広い年代層で同様の結果が出ている。特にこの知識を直接講義中に 教えることはないが、1 年在学中に 9 ポイント程度正答率が伸びている。 19 年度と 21 年度入学時で正答率はほぼ同じなので、学習指導要領の改 正による改善があるとはいえないだろう。 問題6 電池を直列に3本つなぐと、その電圧は電池が1本のときの 1. 3倍になる 2. 1/3になる 3. 変わらない 4. わからない 答 1 小学校の現行の指導要領では乾電池をつなぐのは2 本までと決められて いる。しかし中学では現行の指導要領のもとでも電圧を用いて教えている はずであるが、非常に低い正答率を示した。 講義で電圧を学んだ後の1 年生終了時の結果でも数ポイントの上昇が見 られるが、まだ正答率が高いとは言えない。ただし問題5と同様に直接こ

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の内容を講義で教えてはいない。しかし必要な知識はもっているはずであ り、この問題のような日常に知識を適用できるよう工夫して指導すること が必要なようだ。講義での演示実験や実習などを電圧を講義するときでも 行うなど、実感の伴う指導が必要なのかもしれない。 19 年度と 21 年度の入学時での正答率はあまり変わらず、学習指導要領 の改正による改善が見えたとは言えないだろう。 問題7 満月が昇るのは 1. 東から 2. 南から 3. 西から 4. 北から 5. わからない 答 1 問題 3 でも書いたが、天文現象に絡む問題は一般に正答率が低い。また、 この内容を 1 年生に講義する事はないため、1 年在学中の伸びは小さい。 2 世代経過による伸びも小さく、学習指導要領の改正による改善は見ら れたとは言えないだろう。 問題8 上弦の月が昇るのは 1. 東から 2. 南から 3. 西から 4. 北から 5. わからない 答 1

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問題7 とほぼ同じ内容の問題であるが、問題8の方が明らかに正答率が 低い。2 つ続けて同じ内容の問題のはずが無いと考えて誤答してしまった のかもしれないが、問題7をあまり理解せずに正解した人が少なからずい るということであろう。 19 年度と 21 年度の入学時で正答率はほとんど変わらず、学習指導要領 の改正による改善はほぼ見られない。 問題10 1 兆円は 1 万円の何倍か。 1. 1×10 3 倍 2. 1×104倍 3. 1×105倍 4. 1×106倍 5. 1×10 7 倍 6. 1×108倍 7. 1×109倍 8. わからない 答:6 注)問題10 以降は平成 19 年度に調査していない

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理科的基礎知識というより算数の知識である。「億」や「兆」に対する 知識(いわゆる万進法)はいまや正しく理解していない人が半数程度いる ようである。ただ 10 のべき乗に慣れていない学生も多いはずで、そのた め正答率が低い可能性は否定できない。実際、入学後に万進法を直接講義 することはないが、べき乗について少し指導しているためか、1 年終了時 の正答率は増加している。 平成22 年度入学時の同様の調査では 65.4%の正答率と 21 年度に比べて かなりの高率である。これは学習指導要領の改正による改善の傾向を示し ているのかもしれない。算数的な内容については改善しているのであろう か。 問題11 4 m2は何 cm2か。 1. 2×102cm2 2. 4×102cm2 3. 2×103cm2 4. 4×103cm2 5. 2×104cm2 6. 4×104cm2 7. 2×105cm2 8. 4×105cm2 9. わからない 答 6 はっきりとしたデータがあるわけではないがもっと前の世代から単位 換算の正答率は低いことが経験上分かっている。これは深刻な問題である ため、この内容は 1 年次にかなり力を入れて指導しており、1 年在学中に

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正答率が大きく増加している。しかし、1/5 程度の学生はまだ理解ができ ていないようである。 問題12 本体価格 50 万円の商品にかかる消費税(5%)はいくらか。 1. 千円 2. 2 千 5 百円 3. 1 万円 4. 2 万 5 千円 5. 10 万円 6. 25 万円 7. わからない 答 4 この問題も理科的基礎知識というより算数の問題である。もちろん他の 問題に比べて正答率は高いが、2 割程度間違える人がいるのは問題だろう。 算術に不慣れな学生が多いと言うことが分かる。特に、間違えた場合に自 分で気がつかないことが最も問題である。入学後、具体的に計算する前に 概算をする習慣を付ける指導をしているが、1 年終了時でもなかなか効果 が上がっていないことも分かった。 問題14 ある薬品を「水で3倍に希釈する」とは、薬品 10ml に対し水を 1. 10ml 加える 2. 20ml 加える 3. 30ml 加える 4. わからない 答 2

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「3倍に希釈」という言葉は日常的には使うが、中学高校の教科書には 出てこないと思われ、正答率が低いのも仕方がないのかもしれない。濃度 を1/3にすることなのか、原液の 3 倍の量の水を加えることなのかを知 らないということであろう。学生は学校で習わないことは知らないと判断 するべきだと分かる。1 年在学中にこの言葉を物理で教えることはなく、 正答率の伸びは小さい。 問題23 原子核を構成している 2 種類の粒子は 1. 電子、陽子 2. 陽子、中性子 3. 中性子、原子 4. ニュートリノ、電子 5. わからない 答 2

(14)

高校の物理や化学で学ぶ内容であるため、ほぼ 100%の学生が学んでい るはずであるが、その割に正答率が低い。この知識の不足がイオンにから む問題 4 の理解不足の原因となっている部分は大きいだろう。1 年在学中 にもう一度学ぶ内容であり、1 年在学中に正答率は高くなっているが、基 本的内容であるためより高い正答率が求められるだろう。 問題24 電子の電気量(電荷)は 1. プラスである 2. マイナスである 3. ゼロである 4. わからない 答 2 現在の指導要領では電子やその電気量は高校で学ぶ内容であるが、平成 21 年度からは中学で学ぶようになっている。平成 21 年度入学の学生たち も高校の物理や化学で学んでおり、ほぼ 100%の学生が学んでいるはずで あるが、問題 23 と同様に正答率が低い。このためイオン、酸化や電子伝 達系を理解するのが困難な学生は少なからずいるだろう。在学中にかなり 強調して指導する内容のため 1 年終了時には約 9 割の正答率となった。し かし、この内容は 1 年終了近くに勉強する内容であるため、化学での酸化 や生物での電子伝達系への理解に応用できている学生は 7 割程度の可能性

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もある。 問題25 イオン結合でイオンが安定して結合しているのは、イオン同士が 1. 静電気力で引き合っているから 2. 重力で引き合っているから 3. これら以外の力で引き合っているから 4.わからない 答 1 この問題は他の問題に比べてかなり高い正答率となった。しかしまだ理 解できていない 13%ほどの学生たちは、化学の多くの分野が理解できない だろう。より高い正答率が求められる。なお 1 年の講義で直接触れること はなく、1 年在学中での正答率の伸びは小数点以下でしかなかった。 (26)光の仲間(電磁波)でないものは 1. 音 2. 電波 3. エックス線 4. 赤外線 5. わからない 答 1

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電磁波という言葉は高校物理でしか学ばないため、正答率が低いのも仕 方がないのかもしれない。問題 14 と同様に、日常的に使われる言葉でも 学校で学ばない内容を学生たちは知らないという結果が見える。1 年在学 中に電磁波は少しだけ学ぶが、それでもかなりの正答率の伸びが見えた。 (28)デジタルの測定器はアナログの測定器よりも精度が 1. 必ず高い 2. 高いとも低いとも言えない 3. 必ず低い 4. わからない 答 2

(17)

昨今のはやりのためか、デジタル機器をありがたがる傾向があり、「デ ジタル」=「精度の高いもの」というイメージがあるようだ。このことは 情報科学入門等で学ぶためか、正答率は2 倍ちかくに増えている。

4.まとめ

以前の調査よりさらに問題を増やした今回の調査でも、やはり大学の新 入生たちの理科(物理)的基礎知識は上の世代とかなりかけ離れているこ とが分かった。特に、問題4 のイオン、問題 5 の家庭用電源の電圧、問題 10 の万進法などは正答率が特に低く世代全体でもほぼ同様のことと思わ れる。問題10 の内容(億や兆)は理科と言うより算数の知識であるが、今回 の調査で初めてかなりの高率で理解されていないことがはっきりと分か った。また問題11, 12 の結果のように計算力の低さを示すものもあった。 また問題5, 14, 26, 28 の結果から分かったように、学生たちは学校で学 ぶ内容以外は、たとえ日常ニュース等で使われる言葉や知識であっても知 らないことがある。しかも問題 28 のように、イメージで判断してしまう ことがある。これは当たり前のことなのかもしれないが、学生を指導する 上では良く知っておくべきことであろう。 さらに問題 1~9 の結果から分かったように、以前の学習指導要領の範 囲を逸脱して指導しやすくなるよう改正された平成 15 年以降の学習指導 要領による改善も、この指導要領による教育を受けた最初の世代である平 成 21 年度入学者たちについてはほとんど見えなかった。むしろ、問題1 の内容(比熱)は19 年度より 21 年度の方が入学時での正答率が大きく減 少しており、今後が心配される。 今回の調査は調査対象の集団が1歯科大入学者と特殊であり、世代全体 について厳密なことは言えないが、大学の新入生の世代の理科(物理)的 基礎知識は上の世代とかなりかけ離れていることは分かったと言えるだ ろう。我々教員はこれらの調査で分かった上記のことに注意し、教育に臨 むべきである。ただし、平成 21 年度からは理科に関して新しい学習指導 要領が施行されており、この指導要領のもとで勉強してきた学生たちが入

(18)

学してくると、また状況は変わってくるかもしれない。より多くの基礎知 識を知り、理解した学生の増加を望む。 また最後になったが、アンケートに協力してくれた学生たちには感謝し ている。これらの結果を今後の教育に生かせるよう努力したい。 参考文献 1)池上健司:「歯科大学新入生の理科的基礎知識とその後の変化」、東京 歯科大学教養系紀要第24 巻(2009) 2) 文部科学省ホームページ 教育(小学校、中学校、高等学校) http://www.mext.go.jp/a_menu/01_c.htm 3)喜多 誠:「「交流100V」は常識ではない」、教育報告≪座談会≫高校 と大学の接続 ―工学部学生のための物理教育、大学の物理教育 2001-1 号(通算 21 号)(2001)

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これは皆さんが理科に関する知識をどの程度持っているかを調べ、授業に役立てるためのものです。 成績には関係ありませんので、わからない場合は当てずっぽうではなく、「わからない」をマークし てください。 (1)比熱が大きい物質ほど、熱を加えたときに温度が 1. あがりやすい 2. あがりにくい 3. どちらとも言えない 4. わからない (2)夏の暑い日に同じ大きさの氷を綿で包んだ場合と包まなかった場合を比べると早く解けるのは 1. 綿で包んだ氷 2. 包まなかった氷 3. どちらも同じ 4. わからない (3)冬と夏とで気温が違う主な原因は 1. 太陽と地球の距離の違い 2. 太陽の出す熱量の違い 3. 太陽光が地球にあたる角度の違い 4. わからない (4)陰イオンは元の原子よりも電子の数が 1. 多い 2. 少ない 3. 多いものも少ないものもある 4. わからない (5)家庭にあるコンセントの電圧は 1. 40アンペア 2. 72ワット 3. 100ボルト 4. わからない (6)電池を直列に3本つなぐと、その電圧は電池が1本のときの 1. 3倍になる 2. 1/3になる 3. 変わらない 4. わからない (7)満月が昇るのは 1. 東から 2. 南から 3. 西から 4. 北から 5. わからない (8)上弦の月が昇るのは 1. 東から 2. 南から 3. 西から 4. 北から 5. わからない (9)水2リットルの質量は 1. 200g 2. 800g 3. 2000g 4. 8000g 5. わからない (10)1 兆円は 1 万円の何倍か。 1. 1 × 103 倍 2. 1 × 104 倍 3. 1 × 105 倍 4. 1 × 106 倍 5. 1 × 107 倍 6. 1 × 108 倍 7. 1 × 109 倍 8. わからない (11)4 m2は何 cm2か。 1. 2 × 102cm2 2. 4 × 102cm2 3. 2 × 103cm2 4. 4 × 103cm2 5. 2 × 104cm2 6. 4 × 104cm2 7. 2 × 105cm2 8. 4 × 105cm2 9. わからない (12)本体価格 50 万円の商品にかかる消費税(5%)はいくらか。 1. 千円 2. 2 千 5 百円 3. 1 万円 4. 2 万 5 千円 5. 10 万円 6. 25 万円 7. わからない (13)食塩水の濃度(質量パーセント濃度)を求める公式は 1. (食塩の質量/水の質量)× 100 2. (水の質量/食塩の質量)× 100 3. (食塩の質量/(水の質量+食塩の質量))× 100 4. わからない (14)ある薬品を「水で3倍に希釈する」とは、薬品 10ml に対し水を 1. 10ml 加える 2. 20ml 加える 3. 30ml 加える 4. わからない (15)圧力を求める公式は 1. 力の大きさ/面積 2. 面積/力の大きさ 3. 力の大きさ×面積 4. 力の大きさ-面積 5. わからない (16)速さが一定の場合、速さを求める公式は 1. 距離/時間 2. 時間/距離 3. 距離×時間 4. 距離-時間 5. わからない 付 録 基 礎 理 解 度 テ ス ト (物 理 )

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(17)物体の重さとは、 1. 物体の質量のことである 2. 物体に働く重力の大きさのことである 3. 物体の大きさのことである 4. わからない (18)床の上に物体 B が置いてあり、さらにその上に物体 A が置いてあるとき、 「物体 B が床を押す力」と作用反作用の関係にあるのは A B 床 1. 物体 A が物体 B を押す力 2. 物体 B が物体 A を押す力 3. 物体 B が床を押す力 4. 床が物体 B を押す力 5. 物体 B が地球を引く力 6. わからない (19)(18)の問題で、物体 B に働く重力と大きさが等しいのは 1. 物体 A が物体 B を押す力 2. 物体 B が物体 A を押す力 3. 物体 B が床を押す力 4. 床が物体 B を押す力 5. 物体 B が地球を引く力 6. わからない (20)大きさが3 N の 2 つの力が 1 つの物体に加わっているとき、この物体に働く 力の和(合力)の大きさは 1. 3 N 2. 6 N 3. 決まらない 4. わからない (21)ある物体が動いているとき、この物体に働く合力の大きさは 1. ゼロである 2. ゼロでない 3. 決まらない 4. わからない (22)ある物体に働く合力の大きさに比例するのは、物体の 1. 速さ 2. 加速度の大きさ 3. エネルギー 4. わからない (23)原子核を構成している 2 種類の粒子は 1. 電子、陽子 2. 陽子、中性子 3. 中性子、原子 4. ニュートリノ、電子 5. わからない (24)電子の電気量(電荷)は 1. プラスである 2. マイナスである 3. ゼロである 4. わからない (25)イオン結合でイオンが安定して結合しているのは、イオン同士が 1. 静電気力で引き合っているから 2. 重力で引き合っているから 3. これら以外の力で引き合っているから 4.わからない (26)光の仲間(電磁波)でないものは 1. 音 2. 電波 3. エックス線 4. 赤外線 5. わからない (27)ある気体の温度が上昇したとき、この気体は熱を受けたと 1. 必ず言える 2. 必ずしも言えない 3. わからない (28)デジタルの測定器はアナログの測定器よりも精度が 1. 必ず高い 2. 高いとも低いとも言えない 3. 必ず低い 4. わからない (29)図のような「てこ」に、力 F(40kg の物体を持ち上げられるような大きさの力)を加える。 このてこで最大何 kg の荷物まで持ち上げられるか。 長さ L 長さ2 L 力 F 1. 10kg 2. 20kg 3. 40kg 4. 80kg 5. 160kg 6. わからない 荷物 付 録 基 礎 理 解 度 テ ス ト (物 理 )

参照

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