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中村 支部

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Academic year: 2022

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(1)【Ⅵ-6】 高知県内の建設業 BCP 審査書類に基づく高知県内の災害対応力の把握 高知工科大学 学生会員 ○長谷川悠 高知工科大学 正会員. 五艘隆志. 1.目的 本研究は道路啓開等の応急復旧における,高知県内の建設企業による災害対応力の把握を目的として行った ものである.高知県の BCP 認定制度における,認定企業各社の審査書類を用いて,県内建設企業のリソース情 報を集計し,災害対応力を高知県建設業協会における支部毎に比較・評価した. 2.高知県による BCP(事業継続計画)認定制度 高知県では,事業継続力を高める取り組みとして, 表 1 高知県による BCP 認定制度における認定状況 2). 高知県建設工事競争入札参加資格者の内, 「土木一式. 実施審査時期 平成 24 年度第 1 回 平成 24 年度第 2 回 平成 25 年度第 1 回 平成 25 年度第 2 回 平成 26 年度第 1 回 計. 工事」の「A 等級(高知県では全 14 社) 1)」及び「B 等級(高知県では全 247 社)1)」に格付けされ,高知県 内に本社を有する建設会社に対し,BCP 審査・認定を 行っている.書類・面接審査を通じ,認定を受けた企 業は,2015 年 2 月現在,135 社 2)が該当し,入札時に. 認定数 32 37 32 14 20 135. 認定率(%) 12 14 12 5 8 52. ポイント加算される等といった運用がなされている. 3.高知県の建設企業による事業継続力の推定 事業継続力推定の分析には,QGIS(Ver.2.4.0) 3)を用いた.各建設企業の保有する建築物等の位置情報や保管 されたリソースの情報を各社 BCP 書類から抽出し,土砂災害危険区域・津波浸水ハザードマップと照合させ, 被害を受けないリソースの把握を行った.表-2 は,各支部の建設企業群の有する建築物等の全数と被害を受け ない棟数を示している.表-3 は,各支部の有するリソース (機・労・材)の全保有量と被害を受けない保有量 を示している. 表 2 各支部建設企業群の有する建築物等の数 宿毛 土佐清水 支部 支部 3 10 1 5 9 10 4 5 1 2 0 0 4 19 2 6 3 6 0 2 42.6% 38.9%. 災害対策本部対応拠点 災害対策本部代替対応拠点 1 災害対策本部代替対応拠点 2 倉庫・資機材置場等 支店・営業所等 被害を受けない割合. 中村 支部 8 12 12 13 0 0 14 35 3 5 56.9%. 高幡 支部 4 8 6 8 1 1 12 14 1 1 75.0%. 高陵 高吾北 伊野 高知 嶺北 南国 安芸 室戸 支部 支部 支部 支部 支部 支部 支部 支部 5 15 8 10 7 14 7 19 6 10 9 11 6 15 4 10 6 15 6 11 5 11 14 17 4 9 6 11 8 15 6 9 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 2 2 0 0 18 38 29 33 23 39 11 23 8 13 10 13 25 39 10 21 1 3 1 3 1 4 10 28 0 0 3 8 2 2 1 6 42.3% 77.2% 52.9% 47.7% 56.3% 65.1% 58.9% 45.7% ※各支部左列の数値は被害を受けない棟数,右列の数値は既存する全数を表す.. 表 3 各支部建設企業群のリソース(機・労・材)の保有量 宿毛 支部 所属会社数 オペレータ(人) 社員数(消防団員除く)(人) バックホウ (台) ホイールローダ(台) ダンプトラック(台) 重機運搬車(台) 水中ポンプ(車)(台) H 型鋼(t) 鋼矢板(t) 敷鉄板(m2) 覆工板(m2) 軽油(L) 大型土嚢(袋)(個) 発電機(台). 18 1 2 0 6 15.1 0 29.7 0 40 170 8. 土佐清水 支部 10 91 143 31 2 29 1 23 29.1 0 74.3 0 40 250 14. 3 0 7 1 0 19.4 24 50.5 0 0 150 8. 中村 支部. 高幡 支部. 5 12 8 38 103 75 64 162 111 14 45 58 39 45 0 8 9 2 2 18 42 62 18 31 1 2 6 1 1 3 22 34 7 12 37.7 28.7 37.3 77.1 104.9 24 54.7 97.9 28 28 50.5 91.7 91.7 146.4 240 0 0 0 92 92 0 34,080 34,080 300 300 250 485 555 230 280 16 25 32 25 29. 高陵 支部. 51 4 23 3 4 46.1 0 85.3 105 420 550 19. 高吾北 支部. 伊野 支部. 15 10 14 144 100 142 215 180 220 102 53 59 40 69 11 3 3 3 6 43 33 49 37 63 3 0 1 3 4 9 0 0 13 28 245.5 22.2 24.6 93.2 115.5 33.6 38.1 49.6 94.9 109.6 538.4 29.7 29.7 227.4 227.4 255 0 0 284 284 480 1,800 2,200 234 254 910 480 530 200 420 47 24 40 36 67. 高知 支部. 26 4 23 2 2 63.5 81.6 17.6 38 20 930 25. 嶺北 支部. 19 10 251 72 568 134 52 37 52 8 5 8 66 31 34 3 4 5 3 24 34 63.5 75.7 97.9 81.6 134.6 147.4 17.6 150.9 195.5 38 0 40 14,020 150 1,500 1,050 200 250 53 29 42. 南国 支部. 36 1 18 2 14 30 0 55.4 34 636 200 24. 安芸 支部 11 57 115 43 1 24 2 17 30 0 100 34 636 230 28. 79 6 57 6 9 115.9 175.6 585.6 710 2,000 580 27. 15 163 278 108 6 77 9 21 165 199.8 808.8 710 2,000 2,250 48. 室戸 支部. 19 4 17 1 7 62.6 27.6 0 30 480 100 8. 10 87 148 46 5 29 3 23 77.1 49.8 70.7 30 660 340 24. ※各支部左列の数値は被害を受けない保有量,右列の数値は全保有量を表す.. -295-.

(2) 4.高知県内の建設企業群の事業継続力の支部間比較 図 1 は,道路啓開作業において需要が高いとされる,. バックホウ(台) 100 80 60 40 20 0 安 室 芸 戸. オペレータ(人) 300 200. オペレータ,バックホウの保有量のうち,被害を受け. 100. ないものの総数を示したものである.高知市部はオペ. 0 宿 毛. レータの保有量が大きい,安芸支部はバックホウの保. 土 佐 清 水. 中 村. 高 幡. 高 陵. 高 吾 北. 伊 野. 高 知. 嶺 北. 南 国. 図1オペレータ,バックホウの保有量. 有量が大きい等,地域毎に特徴が見られる.. オペレータ(人/人) 0.10. 一方,図 2,3 はそれぞれ,南海トラフ大地震によ. バックホウ(台/人) 0.040 0.030. る負傷者数・被災建物棟数あたりの保有量を示したも. 0.05. のである.特に,土佐清水支部,高知支部,南国支部. 0.00. 0.020 0.010 0.000 宿 毛. は他の支部と比較し,被害規模に対するリソースの充. 土 佐 清 水. 中 村. 高 幡. 高 陵. 高 吾 北. 伊 野. 高 知. 嶺 北. 南 国. 安 芸. 室 戸. 図 2 負傷者数当りのオペレータ,バックホウの保有量. 足率が小さいと考えられる.. バックホウ(台/棟) 0.020. オペレータ(人/棟) 0.040. また,BCP 書類において,位置情報が未記載の建築. 0.030. 0.015. 物,種類・数量表記が曖昧なリソースも存在した.こ. 0.020. 0.010. 0.010. 0.005. のような分析による災害対応力の把握を高い精度で. 0.000. 行うためには,今後,書式の統一化等が必要となる.. 0.000 宿 毛. 土 佐 清 水. 中 村. 高 幡. 高 吾 北. 高 陵. 伊 野. 高 知. 嶺 北. 南 国. 安 芸. 室 戸. 図 3 被災建物棟数当りのオペレータ,バックホウの保有量. 5.四国版くしの歯作戦における道路啓開作業に必要とされる日数. 嶺北:1.4 日 高知自動車道. 災害対応力の絶対評価を目的に,四国版くしの歯作. 伊野:1.6 日. 安芸. 戦に基づく道路啓開作業に要する日数を試算した.啓. R194. 高吾北:1.6 日. R195. 開すべき幅員は 6m(大型バックホウ 1.2m2 を運搬する 重機運搬車が通行できる幅員)と設定し,津波浸水域. R33 高幡:1.1 日. R197. 室戸. R381 R441 宿毛. 積物の除去量の算出には,既往研究 4)や南海トラフ地 震による被害想定値を参考とした.各支部の除去作業. 高知:1.3 日. 高陵:1.0 日. 中村:1.0 日. 外は土砂,浸水域内には災害廃棄物等が路上に堆積す るものと仮定した.また,被害箇所数の推定や路上堆. 南国:8.1 日. R32. 土佐清水. 図 4 緊急輸送道路の道路啓開作業に要する日数. の日当たり仕事量は,バックホウによる積込作業の標. 嶺北 伊野. 準歩掛に基づき算出した.道路啓開に要する日数は,. 南国 高知. 安芸. 高吾北. 地域間で異なり,緊急輸送道路において,南国支部は. 高陵. 8 日以上を要する.また,重機の移動や人命救助に要. 高幡. する時間を考慮すると,全路線の道路啓開を終了させ. R32:1.8 日. 室戸. R55:4.4 日. 中村. るには,72 時間以上を要するが予想される.. 宿毛 土佐清水. R56:1.7 日. 図 5 沿岸ラインの道路啓開作業に要する日数. 6.結論. 被害規模に対する災害対応力は支部間で不均衡であり,特に高知支部と南国支部は不足している.支部間で の連携関係の構築や支援要請等が不可欠である.また,道路啓開作業に要する日数からリソースの絶対量不足 が懸念され,認定企業の増加や倉庫移転等により,地震発生後にも機能するリソースを確保する必要がある. 参考文献 1)高知県庁 HP:入札参加資格者名簿,http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/171301/nyuusatusannkasikakusyameibo.html(2015.02) 2)国土交通省四国地方整備局:災害時建設業事業継続力認定,http://www.az-bcp.jp/bcp-k1-shikoku.html(2015.02) 3)QGIS ホームページ, http://www2.qgis.org/ja/site/(2015.02) 4)奥村昌史著:四国における巨大地震・津波災害時の緊急輸送手段に関する研究. -296-. 2014 年 2 月.

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