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鋼板における力学的挙動特性について

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Academic year: 2022

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(1)I-031. 土木学会中部支部研究発表会 (2009.3). LP 鋼板における力学的挙動特性について 長野工業高等専門学校 非会員 村山. 峻一朗. 同. 非会員 大谷. 礼央. 同. 正会員. 壽宮. 永藤. 1.はじめに 現在、1990 年頃から橋梁分野においてコスト削減は 大きな課題となっている。一方、ヨーロッパでは 1980 年頃からこのコスト削減に取り組んできており、特に 注目すべきは LP 鋼板(圧延変厚鋼板、longitudinally. 下フランジに LP 鋼板を用いた場合. profiled plate)を用いることによる、橋梁の自重を少な. くすることが注目されている。LP 鋼板とは、長手方向 に連続的に板厚を変化させた圧延厚鋼板のことで、応 力分布に応じた断面を有することによって理想的な応 力負担ができ、鋼材の量を減らせるほか、フィラープ レートを省略することができる。 日本でもこの LP 鋼板を用いた橋梁が作られている. モデル 2. が、現在の道路橋示方書に基づいて設計を行えば、安 全側の設計になっていることは否定できない。本研究. モデル 2 に関しては、さまざまなパターン(上フラ. においては、この LP 鋼板をモデル化、解析を行い、. ンジに LP 鋼板を用いたり、垂直補剛板をもうけたり. 変形や応力状態、塑性状態を比較して基礎的研究とす. など)を考えている。また、初期不整を考慮した場合. る。. についても比較を行う予定である。. 2.研究フレームおよび手法 今回は大きく分けて 2 種のモデルについて有限要素 解析を行う。解析には FEMLEEG を用いる。一つは片 方向のテーパーを有する鋼板で、もう一つは 3 支承を 想定し LP 鋼板を用いたI型鋼である。. 250cm. 50cm. I型鋼における 初期不整のモデル図. 点線は単純支持. 3.研究の成果. 自由端. 今回はモデル 1 について記述する。モデル 2 の詳細 は当日発表することとする。 モデル 1 に面荷重(25,40,45,50(kgf/cm2)を載下させ. tmax. tmin を 10cm とし、tmax を 12.5,15.0,17.5,20.0cm の 4 種類 tmin. で解析を行った。拘束条件はモデル 1 に示すとおりで. モデル 1. ある。今回は比較しやすい 12.5cm と 20.0cm のみの解 析結果を以下に示す。 -61-.

(2) I-031. 土木学会中部支部研究発表会 (2009.3). 解析結果から、LP 鋼板における板厚によって変位、 最大主応力の最大値がともに tmin に近づくことがわか った。また、板厚比(tmax / tmin)が小さすぎると等厚鋼 板と似たような変位、応力状態を示した。逆に板厚比 を大きくしてしまうと効果以上に自重が重くなってし まう可能性がある。 また、 大きな荷重が作用したとき、 板厚比が変化量、最大主応力に与える影響が大きいこ とがわかった。そのため、I 型断面桁の圧縮フランジ に変厚鋼板を用いる場合には設計に用いる荷重を厳密. (1)tmax =12.5cm. に検討しなければならない。今回の結果より板厚比は 1.6〜1.7 程度が望ましいと思われる。また、最大変位. を生じる位置が tmin 側に寄るため、中心部で安全を確 かめたとしても、予想していなかった変形が起こる可 能性がある。よって、中心部より最小板厚側での設計 を慎重に行う必要がある。. (3)tmax=17.5cm 4.今後の展開 今後の展開としては、モデル 1 の成果を十分に考慮 (2)tmax =20.0cm. しながら、I 型鋼に LP 鋼板を適用させ、さまざまな形. 変位の濃淡図. 状をモデル化し解析を行っていく。 これは、一部変厚鋼板の解析から全体の I 型鋼桁と して、テーパー部分から等厚部分への応力伝達や変位 の形状、そしてウェブとフランジの相互拘束効果を解 析していく。 モデル化する形状として挙げられるのは、上フラン ジに LP 鋼板を適用した場合、下フランジに LP 鋼板を 適用した場合、ウェブに LP 鋼板を適用した場合、ま た、それらの複合が考えられる。ここではモデル 1 と 同様に、 さまざまなテーパー勾配のモデルを解析する。. (1)tmax =12.5cm. 一方、統計学的に裏付けされた初期不整(初期たわ み)を考慮したモデルで解析する予定であるが、 FEMLEEG の操作性の問題で、簡易化したモデルとす. る予定である。 さらに、同様の理由で弾性挙動のみならず塑性段階 での挙動を解析する場合においてもこの簡易化したモ デルを用いる予定である。. (2)tmax =20.0cm 最大主応力の濃淡図. -62-.

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参照

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