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(2) 38. 心. 理. 学. 研. 究. 第51巻. 示 時 間 が こ の12段. 形 図 形. 適 切 な 情 報 自 体 が 少 な い と 考 え ら れ る. AMGr.: 妻 ・姑 図 形.. な ど2種. 適 切 な 情 報 を も つ と考 え られ る.. 形.. ROGr.:. お り言 語 報 告 を す る よ う求 め られ た (こ こで な され た 特. ロール. 小複写 し た 図. 定 の対 象 (ALGr.. 4群. の 他 に練習 用 と して. 各 図 形 は 視 角 約6.4°. 魚. され た も の の よ うに 見 えるか. を 描 い た 図 形1枚.. 内 に あ り, ROGr.. の図形 が 他 図. に見 える. 50,. うに 見 え る 4. の よ うに 見 え る. 形 群 よ り若 干 大 き い. 手 続き 400,. 提 示 時 間 は2,. 800,. 1500,. 5, 10, 15,. 3000msの12条. 25,. 件 で,. 100,. で は アル フ ァベ ッ ト) 認 知 の反 応 を. 以 下 では 認 知 反 応 と よぶ2). そ の あ と どの程 度 認 知 反応. 不 適 切 な 情 報 を も ち 適 切 な 情 報 が 少 な い と考 えら れ. る.. 階 で 漸 次 的 に 増 加 して い く時 に 提示. され た 図形 に 対 し, そ れ が 何 の よ うに 見 え るか 思 った と. 類 の対 象認 知 が可 能 な よ う に 描 いた. シ ャ ッ ハ テ ス ト図 形 の 白 黒 図 形 を1/2縮. 第1号. 200,. 被験者は提. 2.. 1.. ご くわ ず か そ の よ う. 少 しそ の よ うに 見 え る. 3.. まあその よ. か な りそ の よ うに 見 え る 5. 絶 対 そ の5段 階 評 定 を 行 な った (この 評定 得. 点 を 以 下 で はC得 点 と よぶ). 実 験 に 先 だ ち各 図形 群 の 例 図 形 が示 され, 具 体 的 に反 応 を あ げ て い くつ か の対 象 認 知 が 各 図形 で 可 能 な こ とが説 明 され た. 但 しALGr. は ア ル フ ァベ ッ トに 限定 され た. 又 各 図形 群 の 図形 の作 製 過 程 が説 明 され た が, それ ぞれ の 図形 に対 し て通 常 な され う る認 知 反応 に つ い て は 知 らされ な か っ た. 図形 は 図形 群 で ま とめ て提 示 され, 群 内 図形 お よび群 の提 示 順 序 は被 験 者 ご とに ラ ン ダム で あ った.. 図形 は1000ms. の 合 図 ブザ ー の直 後 に提 示 され た. 刺 激 提 示 か ら被 験 者 の 言語 報 告 ま で の時 間が 反 応 潜 時 とし て ボ イ スキ ー に よ っ て測 定 され た.. 結 認 知反応. 果. 手 続 き で述 べた よ うに, 図形 に対 して何 に. 見 え る か 言 語報 告 を した場 合 に, これ を全 て認 知 反 応 と FIG. each. 1.. Example. of. stimulus. materials. した. Fig. 2に は, 各 図形 群5枚 の 図形 の うち で な され. in. た認 知 反応 数 平 均 が, 提 示 時 間 毎 に 比 率 (平均 認 知 反 応. group.. FIG.. 2.. in the practice 2. The. percentage. session. of the cognitive. as a function. of the. response. exposure. 本 実 験 で は 対 象 認 知 の な され た 反 応 を 全 て 認 知 反 応 と した .. to the. figures. した が って 特 にAMGr.. 見 え方 以 外 の 反 応 も認 知 反 応 に 含 まれ て い る. 本 実 験 の 場 合, 1名 の 被 験 者 が 反 応 した.. in each. group. and. duration.. 妻 ・姑. で は通 常 の2と お りの 図形 で. パ ンダ. と.
(3) 松 川: 反 応 の 多 様 性 を もつ 図形 の 言語 的範 疇化. 数/5×100). で示 され てい る. これ を み る と25ms位. ま. では どの 図形 群 も提 示 時 間 が増 加 す るに つ れ て 認 知反 応. 39. で サ イ ン テ ス ト, p<.01).. C得 点 と適 合 性. Fig. 3に は提 示 時 間 ご と の各 図 形 群. 数 が 多 くな って い くが, そ れ 以 降 で はROGr. とALGr. で一 時 的 に 減 少 す る傾 向 で あ る. この 認 知 反 応 数 に つ い. の平 均C得 点 が示 され て い る.. て分 散 分 析 を した と ころ, 提 示 時 間 と図 形 群 の 交 互 作 用. い くが, そ れ 以 降 ではROGr.. はp<.10で. とLIGr.. 有 意 の 傾 向 だ った (F=3.63,. df=1/15)3.. ず れ も練 習 の. 200, 800msと. の 間 で 有 意 差 が認 め ら れ た (サ イ ンテ. 作 用 はp<.10で. ス ト, p<.06).. ALGr.. 以 降 の 提示 時 間 に お い てROGr.. ったが, 400ms以. 降 認 知 反 応 数 の増 加 を 示 した 被 験 者. は な く, 逆 に3名. で減 少 した. 又, 提 示 時 間 ご とに 図形. とALGr.. はAMGr.. よ りも低 くあ ま り上 昇 して い な い. しか し い. 減 少傾 向 のROGr. とALGr. につ い てみ る と, ROGr. では認 知 反 応 数 の最 も多 い25msと そ れ 以 降 の100, で は 統 計 的 有 意 は 得 られ な か. これ を み る と25ms位. まで は提 示 時 間 の 増 加 で どの 図形 群 もC得 点 が上 昇 して. 魚. 図形 よ り得 点 が低 い. このC得 点 に. つ い て 分 散 分 析 を した と ころ, 提 示 時 間 と図形 群 の 交互. がAMGr.. 有 意 の傾 向だ った (F=4.09).. とLIGr.. テ ス ト, p<.04).. とALGr.. 100ms のC得. 点. よ りも有 意 に 低 か った (サ イ ン. これ はLIGr.. の幾 何 図形 の 名 称 に. 群 の比 較 を行 な う と, ROGr. はAMGr. との 間 で25 ms以 降 の 提 示 時 間 に お い て 有 意 に 認 知 反 応 が 少 な く. よ る反 応 を 除 い た 場 合 に も同 様 で あ った.. (サイ ン テス ト, p<.073),. 認 知 反 応 とそ れ に 対 応 す る図 形 との 照 合 の 結 果 の得 点 で. び3000msでAMGr.. ALGr.. は400,. 800,. およ. との 間 に 有 意 差 の 傾 向を 示 し. た (サイ ン テ ス ト, p<.109). と ころ でLIGr.. で は 幾 何 図 形 の 名 称 に よ る反 応 が 若. C得 点 は 直 接 に は 反 応 の 確 信 度 を示 す もの で あ る が, あ る と考 え る な らば, 特 に12回. 提 示 され, 照 合 が 繰 り. 返 され た 結 果 で あ る3000ms時. 点 で の得 点 は, 図 形 で. あ る刺 激 と認 知 反 応 の適 合 性 の程 度 を 示 す も の とみ る こ. 干 み られ た. これ を 特 定 の対 象 認 知 とし て の認 知 反 応 か. とが で き る. した が っ てROGr.. ら除 く と, こ のLIGr. で も25ms以 降認知反応数 が 一時 的 に減 少 す る傾 向 を示 した. 800msで の認知反応. の程 度 が 低 い とい うこ とが で き る.. 数は100msと. 段 階 で増 加 し て い く間, 同一 の 図形 を繰 り返 し見 た こ と. .016),. の間 で有 意 に低 く (サ イ ンテ ス ト, p=. この 時AMGr.. 又, 25ms以. 被 験 者 は 提 示 時 間 が12. に な るが, そ の間 に な され た 認 知 反 応 の範 疇 は 必 ず し も 一 定 し て い な か った (例 え ば 貝 , あ んぱ ん な ど と. 前 で の認 知 反 応 数 に も図 形 群 差 が あ り,. い くつ か の認 知反 応 が み ら れ た). 各 被 験 者 で12段 階. よ り も有 意 に 多 か った (2‑15ms. の提 示 時 間 の 間 に 同 一 図形 に対 して み られ た この認 知 反. はAMGr.. FIG. 3. as a function 3. は 適 合性. との差 も有 意 で あ っ た (サイ ン. テ ス ト, p=.062). ALGr.. 認 知 反 応の 範 疇 数 と 多様 性. とALGr.. The mean value of the of the exposure duration.. 要 因 は 全 て 個 人 内 で あ るの で. 散 分 析 の 結 果 も 同 様 で あ る.. , 岩原. (1965). C-score. in each. group. に した が い 自由 度 を. (1,. and in the. 15). practice. session. に 落 と し て 検 定 し た.. 以下 の 分.
(4) 40. 心. 理. 学. 研. 究. TABLE 1 The mean number of categoriesof the cognitive responsethrough changes of the exposure durationin each group. 第51巻. 第1号. に短 か い提 示 時 間 の段 階 では 認 知 反 応 数 の増 加 が 時 間 に よる のか 回数 に よる の か 明 らか で ない. しか し な が ら 反 応 の 多様 性 を もつ あ る 図形 に おい て は 提 示 時 間 の 増 加 が 必 ず し も認 知 反 応 を促 進 し な い とい うこ とは 認 め られ て よい で あ ろ う. 図形特性. ROGr.. とAMGr.. の認知反応 の 減少傾. 向 は 図形 特 性 に よ って提 示 時 間 の効 果 が異 な る こ とを示 応 の範 疇 数 平 均 はTable. 1に 示 され て い る. 分 散 分 析 の. して い る. 両 群 は 不 適 切 な 情報 を もつ と され た が, この. 結 果 図形 群 の主 効 果 が有 意 で あ り, (F=10.86,. p<.01),. こ とは 不 適 切 な 情報 に よ ってjで の 範疇 の葛 藤 が生 じや. 更 に ライ ヤ ンの法 に よるt検 定 の結 果ROGr.. が 他 図形. す くな つた とい うこ とを 示 唆 す る. 又3000ms時. での. この範疇数. C得 点 は この 両 群 で 低 く, 不 適 切 な 情報 に よ って 図形 と. を 本 実 験 で は 図形 の 多 様性 の程 度 を示 す もの とし た. し. 反 応 の適 合 性 の程 度 が 低 くな った もの と考 え ら れ る. ALGr. の 結 果 は26文 字 とい う反 応 の 制 限 に よ る もの. 群 よ り有 意 に 範 疇数 が 多 か っ た (p<.01). た が ってROGr.. は他 図形 群 よ り多 様 性 の程 度 が 大 き. で あ る. こ の制 限 の効 果 は 短 か い 提 示 時 間 でALGr.. い とい う こ とが で きる. 反応潜時. 反応 は被 験 者 の 自発 的 言 語報 告 に よ った の. で 潜 時 の ば らつ きが 大 き くな った (0.33‑14.60s). が,. の. 認 知 反 応 数 が多 か った こ とに もみ る こ とが で き る. 又, LIGr.. で の幾 何 図 形 の名 称 に よ る反 応 は, 適 切 な 情 報. 殆 どの 反 応 は 数秒 内 で な され た. 平 均反 応 潜 時 はROGr.. 自体 が少 な い と具 体 的 な対 象 認 知 が 困難 に な り うる こ と. (2.9s). を示 唆 して い る. しか し以上 の こ と は 今 後 条 件 を整 備. が 他 図形 群 (約2.0s). よ り長 く, 又, 提 示 時. し, 量 的 統 制 を厳 密 に して 明確 に して い か な けれ ば な ら. 間 の増 加 で長 くな る傾 向を 示 した.. 考 提 示 時 間効 果. な い だ ろ う.. 察. 短 か い段 階 で は提 示 時 間 の増 加 と共 に 多 く な つ てい く が, 25ms以 とALGr.. 降 で の 比較 的 長 い提 示 時 間 で はROGr. で一 時 的 な減 少 傾 向が み ら れ, 提 示 時 間 の. 効 果 が短 提 示 と長 提 示 で異 な る こ とが認 め られ る. 長 い 提 示 時 間 で の認 知反 応 の減 少 傾 向 は, 先 の反 応 が 次 の提 示 で 照合 の結 果 否 定 され た こ とを示 して い る. こ の こ と は この段 階 で 範疇 化 の 過 程jで 何 らか の形 で範 疇 の葛 藤 が 生 じて い る こ と, そ の こ とか ら逆 に感 覚 的 情報 の処 理 過 程pで 情 報 の 再 体 制 化 が 生 じて い る こ とを示 唆 す る. 短 か い 提 示 時 間 の 段 階 で はjで の 範 疇 の 固 定化 が 生 じて お り, そ れ に 伴 ってpで の 情 報 の 体 制 化 が促 進 され て い る と考 えられ る. と こ ろで 本 実 験 の条 件 で は 提 示 時 間 の 増 加 と提 示 回 数 の効 果 が分 離 され て い な い. 又本 実 験 では 刺 激 提 示 後 は 凝 視 点 が 再 び提 示 され た が, こ の よ うな状 況 では 刺 激 提 示 後250‑300msの (Haber. 引. 各 図 形 群 の認 知 反 応 数 は, 提 示 時 間 の. & Standing,. 用. 文. 献. Gibson, J. J. 1956 The non-projective aspects of the Rorschach experiment: IV. The Rorschach blots considered as pictures. Journal of Social Psychology, 44, 203-206. Haber, P. N., Standing, L. G. 1969 Direct measures of short-term visual storage. Quarterly Journal of Experimental Psychology, 21, 43-54. 岩原信九 郎 化科学社. 1965. 柿 崎 祐 一 1974 学1 培風館. 教 育 と心 理 の た め の推 計 学 知覚判断. 八木. 冕 (監). 現 代 の心 理. 柿 崎 祐 一 ・松 川 順子 1977 あ い ま い 図形 の認 知 過 程 に 関 す る研 究 (3): 反応 潜 時 を指 標 と して線 形 図形 で の 検 討 日本 心 理 学 会 第41回 大 会 発 表論 文 集, 232‑233.. Sperling, G. 1960 The information available in brief visual presentations. Psychological Mono graphs: General and applied, 74 (11), 1-29.. 間 感 覚 的 情 報 が 持 続 す る と され る 1969; Sperling,. 1960).. した が. っ て提 示 時 間効 果 は処 理 時 間効 果 とみ るべ き で あ り, 特. 日本 文. ‑1979.. 4.. 5.. 受 稿‑.
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