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第2章 必修教科等の研究 5音楽 豊かな情操を養うための音楽教育 : 感じる心・イメージを大切に 音楽の秘密にせまる

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Academic year: 2022

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全文

(1)

5 音楽科 豊かな情操を養うための音楽学習

-感じる心・イメージを大切に 音楽の秘密にせまる-

安藤 美幸

本論の要旨

音楽活動を通して,感じたことやイメージしたことで「心が動かされる」瞬間がある。そ の心の動きは音楽活動にとって大切なものである。

音楽を通して心が動かされる時は人によって,同じときであったり,違うときであったり するが,その心が動いたときに“何を感じたのか”,“何をイメージしたのか”ということを 大切にし,それはなぜ起こったのかを追求することで,表現方法や楽曲の仕組みの学習に繋 げていきたいと考えた。

「感じる心・イメージ」を多くの仲間と共有し,発展させ,音楽の美しさや楽しさを互い に感じあい,それはどこからくるのかを考えることで音楽の秘密にせまるということに目標 をおいた。音楽の指導を通して,その目標に近づくことにより,心を耕し,豊かな心を育ん でいきたい。

キーワード

新学習指導要領 共通事項 自分なりに批評 根拠を持って批評

1.研究主題によせて

(1)はじめに

音楽活動の中で,何とも言えない感情が体の内 側からわき上がってくる瞬間がある。人々は無意 識にその瞬間を求め音楽活動に取り組むのかもし れない。そして,一度でもその感情を味わった者 は,「もう一度あのときの感動を」と求め,追求し ていくのかもしれない。その感情は,個々で体験 するものであったり,学級や学年で体験するもの であったり,様々な活動で体験できるものである。

しかし,目に見えないものであるがゆえに,どの 瞬間に子どもたちが体験しているのか,表情を見 逃さず,発言を聞きもらさず,読み取っていきた い。本研究では,そういった感情等はなぜおこる のかを考えていきたい。

(2)研究のねらい

音は形があるものではないため,耳から入って きた情報をどのようにとらえたのか,何をイメー ジしたのかを他者に伝えることは難しい。

新学習指導要領・音楽科改訂の趣旨に,「鑑賞活 動は,音楽の面白さやよさ,美しさを感じ取るこ とのできるようにするとともに,根拠を持って自 分なりに批評することのできるような力の育成を 図る」とある。また,音楽科改訂の要点・鑑賞領 域には「言葉の活用を図る観点から,『言葉で説明 する』,『根拠を持って批評する』」とある。このよ うに,説明や批評するためには伝え方が非常に大 切になる。まずは自分がイメージしたことを思い

のままに発言してみることがその第一歩と考える。

発言の内容として,聴いたことをそのまま擬音語 で表す生徒は少なくないが,このことはとても大 切である。そうすることで形のないものが少し色 づき,他者にも何となくではあるが伝えることが できる。このように伝わった言葉を整理していく と,最終的に音楽用語等を使って説明するところ まで高めることができる。しかし,生徒が音楽用 語等を使って説明するまでには日々の授業の中で の定着を図ることが重要となってくる。

音楽を共有するための方法の一つとして音楽に 関する用語や記号などが様々に工夫され用いられ てきた。新学習指導要領では,従前と同様に「A 表現」及び「B鑑賞」の二つの領域で構成しつつ,

表現及び鑑賞に関する能力を育成する上で共通に 必要となる〔共通事項〕が新たに設けられた。〔共 通事項〕とは,①音楽を形づくっている要素や要 素同士の関連を知覚,②①の働きが生み出す特質 や雰囲気を感受,③音楽に関する用語や記号など について音楽活動を通して理解する,といった3 点を新たに示した。〔共通事項〕はすべての音楽活 動を支えるものとして位置付けられている。この ように,新学習指導要領では大きく取り上げられ ており,鑑賞の活動では音楽のよさや美しさなど について音楽に関する用語などを用いて言葉で説 明したり,それを基に話し合ったりすることなど の学習が意味をもつとしている。

音楽を他者と共有するための基盤として,音楽

(2)

に関する用語や記号などを理解した上で用い,表 したり読み解いたりする力をつけることが大切と なる。そして,他者と共有することが,一人一人 の音楽に対する理解を深めていくことになると考 える。

(3)研究仮説

学習活動の中で,実際に見たり聴いたりするこ とは生徒の感性に働きかけることにおいて非常に 大切なことと考える。そういった場をできるだけ 多く持つことによって,生徒の感じる心やイメー ジする幅が広がっていくであろうと考える。また,

感じたままに図や言葉に変えて記入させることに よって,自分自身の中で漠然としたものが整理さ れ,音楽的理解へと繋がるであろう。

(4)研究方法

生徒たちは普段見慣れないものを目にすると,

途端に目を輝かせ,興味津々に近づいてくる。鑑 賞において,楽器を使用するものであれば,DV D等で映像の中での演奏を鑑賞させるだけでなく,

できるだけ実際に楽器を用意し,生で体感させる 場面を数多く持ち,楽器に触れさせ,自分で奏で た生の音を耳にさせた授業とする。

2.授業実践1

(1)題材名,対象学年,授業時数

日本の楽器の響きを味わおう

第1学年,2時間

(2)題材によせて

新学習指導要領の改訂で,音楽科の目標として 新たに『音楽文化についての理解を深める』こと が規定された。その背景には,国際化がより進む 今日,我が国や郷土の伝統音楽に対する理解を深 め,我が国の音楽文化に愛着を持つとともに諸外 国の音楽文化を尊重する態度の育成を重視すると されている。

生徒が和楽器のイメージとして持っているもの は,古いもの・祖父母の家にあるもの・お正月な ど特別なときに見るものというように,どこか現 実と離れたところにある。近年,学習指導要領で 和楽器が取り上げられているが,実際にはテレビ などで知っている程度で,触れたり目にすること はあまりなく,生演奏を聴く機会もほとんどない。

鑑賞の指導方法としては,CDやDVD等の視聴 覚教材が豊富に出ているが,今回の学習では奏法 や演奏など生で体感できるようにし,現実と離れ

たイメージの和楽器から,身近なイメージの和楽 器へと変えていきたい。

箏の魅力は,ポンと弾かれたその音に,何とも いえない深みや広がりを感じさせるところである。

日本人の感性には〈単音嗜好性〉と〈余韻愛好性〉

があるとされる。単音で,一度弾いた糸を押した り,引いたり,揺らしたりしながら,その余韻を 楽しむ箏は日本人の感性にぴったりの楽器といえ る。今回は箏曲「六段の調」を題材にし,箏の持 つ独特の響きや余韻を感じ取らせ,箏の魅力を十 分に味わわせたい。

箏は調弦ができていれば,和楽器の中でも比較 的容易に音を出すことができるため,柱のたて方 やさまざまな弾き方の説明時に生徒に触れさせ,

より身近に感じさせることによって,鑑賞や今後 の実技指導に生かしたい。実際に箏を演奏する機 会は持てないが,説明時や模範演奏で生の音を耳 にすることで,我が国の伝統楽器に興味を持たせ たいと考える。また,これを機に和楽器を演奏し てみたいという思いへとつなげていきたい。

(3)学習目標

箏の持つ音色を味わい,感じたことを自分の言 葉で表現する。

(4)学習計画

第1次 箏の基礎知識・基本奏法を知る。「六段の 調」の初段を鑑賞する。1時間(本時)

第2次 作曲者・陰音階について知る。「六段の調」

を鑑賞する。 1時間

(5)本時の目標 〔第1次の場合〕

①興味・関心を持ち,箏の持つ独特な音色を味わ って聴くことができる。

②箏の音色を聴き,感じたことを自分なりの言葉 で表現することができる

(6)評価規準

①箏に興味・関心を持ち,意欲的に学習に取り組 もうとしている。 【関心・意欲・態度】

②箏の持つ独特の音色の美しさを味わって聴くこ とができる。 【音楽の感受】

③箏曲を鑑賞し,味わい,感じ取ったことを自分 なりの言葉で言い表したり書き表すことができ

る。 【鑑賞の能力】

(3)

(7)本時の学習過程

学習内容・活動 指導・支援事項

導 1.本時の学習内容を知る。 ①箏を紹介し,本時の学習内容を意識させる。

展 2.箏の基礎知識の説明を聞く。 ②箏の歴史から奏法までを説明し,プリントに記入

開 ○プリント配布 させる。

3.箏の基本奏法の説明を聞く。 ③箏の基本的な奏法を,実演を交えながら説明し,

プリントに記入させる。

合わせ爪・かき爪・押し手・引き色を生徒にも体 験させる。特に,押し手の時の音の変化に注目させ る。

◆興味・関心を持ち話が聞けている。

【関心・意欲・態度】

4.箏曲「六段の調」の初段を鑑賞する。 ④箏の音色,余韻に注目させ聴かせる。

◆箏の音色の美しさを味わって聴ける。

【音楽の感受】

5.箏の音色についての印象を交流する。

⑤各自が感受したことを発表させ,意見交流する。

◆自分なりの言葉で感受したことを表現できる。

【鑑賞の能力】

ま 6.本時のまとめをする。 ⑥発表から出た意見を,音楽用語を交えながら整理

と させる。

(8)和楽器について

筆者は,教員の仕事をしている中で和楽器と初 めて出会った。そこで和楽器の魅力を知り,箏や 三味線を習い始める。意外にも身近に和楽器を継 承されている方々がいることも知った。しかし,

若年層にはほとんど浸透しておらず,稽古に通う 方々も年配の方がほとんどである。ピアノやヴァ イオリンといった西洋の楽器を習っている生徒は 数多く,日本人でありながら,日本古来の楽器を 身近に感じ親しんでいるものはほとんどいないこ とが現状である。学校の事情にもよるが,表現活 動・器楽において,和楽器特有の音色や響きをぜ ひ体感させたい。新学習指導要領においても,「音 楽文化についての理解を深め」ることが新たに規 定された。その背景には,国際化が進展する今日,

我が国や郷土の伝統音楽に対する理解を深め,我 が国の音楽文化に愛着をもつとともに諸外国の音

楽文化を尊重する態度の育成を重視することがあ げられる。今回の箏曲「六段の調」を学習した後,

尺八曲「巣鶴鈴慕」も学習した。その中で,滋賀 県には人間国宝の尺八奏者「山本邦山」について の話をしたが,知っている生徒は一人もいなかっ た。「浜大津でポスターを見たことがある。」と発 言した生徒がただ一人いただけであった。やはり

…という思いと,もったいないという思いを持っ た。とても身近で,年に数回滋賀県内でも演奏会 を開いていても,あまり知られていないことが非 常に残念であった。鑑賞の授業で和楽器に興味を 抱いた生徒は少なからずいるであろう。今後は,

表現活動の中で和楽器を取り入れ,体感すること によってより身近なものへと意識を変えていきた いと考える。

(4)

(9)考察とまとめ

表現活動で和楽器を体験する前に,鑑賞領域で 和楽器を取り上げたのだが,授業が始まる前から 教室に置かれた箏を前に見よう見まねで触ってみ る生徒が多く,生徒の興味・関心は思いのほか強 いものであった。日本の楽器の響きをテーマに箏 を取り上げたのだが,とりわけ「余韻」というも のに着目させた。日本の言葉で,「余韻にひたる」

とよく言うが,和楽器ほど余韻を大切にしている 楽器は他にないと思われる。その根拠の一つに,

箏曲であれば,奏法の中で「余韻の変化」が生じ るものが非常に多い。代表的なものが〔押し手〕

や〔引き色〕である。

まず,箏の奏法の紹介として,〔押し手〕や〔引 き色〕を実演し,この余韻をどう感じるのか,感 じたことをそのまま言葉で表現させてみた。する と,やはり最初に出てきた言葉は「ヒューン」,「ウ ィィーン」,「ファゥーン」,「ツゥーン」といった ような,擬音語であった。感想としては,「気が抜 ける」や「気持ち悪い」「ぐにゃぐにゃした音」「音 がふにゃっとまがっている感じ」といった感想が 出てきた。生徒はまず,聴いたままの音を言葉に 変えることから始めるのだということがわかる。

まず生徒は,聴き取ったことをどう感じるのか を考えている。この第一段階である擬音語を大切 にしなければならないと思われる。擬音語に変え ることで感じ取った何となくのイメージが言葉と なり,少しずつ色づいていく。それを聞いた周り の生徒たちにも少なからず影響を与えているであ ろう。

そして次の段階では感想へと変わる。「ぐにゃぐ にゃした」や「ふにゃっとまがっている」といっ た感想は,形のない音をまさに形あるものへと変 えている瞬間である。そういった過程を経て生徒 たちの頭の中で感じ,イメージしたことが言葉を 持って具体化されていく。ここまでは,生徒の持 っている感性をそのまま引き出すことで進められ る。この先,「ぐにゃぐにゃした」や「ふにゃっと まがっている」という言葉を音楽的に整理し,な ぜそう感じるのかということを生徒自身に気付か せ,まとめさせることが重要である。今回の〔押 し手〕であれば,まず擬音語が飛び出したが,「ヒ ューン」はどう変化しているのかを聞いてみると,

「音が上がっている」と気付く生徒もいる。半音 か全音かまではさておき,「音が上がっている」つ まり,音程が上がることがわかる。では,なぜ音 程が上がるのかと疑問を投げかけ,もう一度演奏 する手元付近に注目させて聴かせると,何が変化

するのか,どういった動きが生まれるのかなど考 えながら真剣に手元に注目していた。

生徒は,弦を押すことによって弦が引っぱられ,

引っぱられることによって音が変化することに気 付く。では,〔弾き色〕ではどうなるのか,〔押し 手〕とは逆のことが起こることに気付く。このよ うに,実際に目にすることでその変化に気付くこ とができる。初めは聴いたままを擬音語で表すこ とからのスタートであったが,擬音語を言葉に変 えることで漠然としたイメージに形ができ,なぜ そうなるのかを考えることで音の仕組みなどの発 見をするところまでつなげることができた。

今後の鑑賞や表現活動において,このような場 面は多く持たれる。より充実した学習にするため にも,普段から「共通事項」を意識付け,音楽を 共有する方法の一つとして,音楽に関する用語や 記号などが様々に用いられる場を多く持つことが 重要であると考える。柔軟な生徒の感性をいかに 引き出し,伝え,共有することが重要である。

3.授業実践2

(1)題材名,対象学年,授業時数 豊かな表現を味わおう

第1学年,2時間

(2)題材によせて

「魔王」は,4人の登場人物の心情の変化を一人 の歌手が表現豊かに見事に歌い分けている。今回は 曲を聴き感じたことから,音楽を形づくっている要 素や要素同士の関連を知覚し,それらの働きが生み 出す特質や雰囲気を感受し,根拠を持って自分なり の言葉で表すことへつなげていきたいと考える。

以前より教科書を広げ「魔王」に興味を持ってい る生徒も多く,音楽の授業に対して活発に取り組め ているが,集中力に欠け,幼い面が多い。テンポよ く授業を進め,楽曲について深く考えさせ,グルー プ活動においても各自の意見が出せるようにするこ とが必要である。

まずは聴くポイントとしてキーワードを挙げて から鑑賞し,その後,変化の多い“子”と“魔王

”にしぼって注目し,表現の違いや変化に気付か せ,その気付きは強弱や速度・リズム等の多様な 表現方法から来るということを,根拠をもって説 明できるようにさせたい。また,その際にグルー プ活動を取り入れ,他者の考えを聞き入れ共有し,

話し合いを通じてコミュニケーションを図り,よ りよい発表へとつなげたい。

(5)

(3)学習目標

楽曲が持つ多様な表現から,その表現の違いを 自分なりの言葉で表す。

(4)学習計画

第1次 歌曲『魔王』をポイントを挙げて鑑賞し,

ストーリーを理解する。 1時間

第2次 子と魔王に注目して鑑賞し,表現の違い について考える。 1時間(本時)

(5)本時の目標 〔第2次の場合〕

①多様な表現を感じ取ることができる。

②子と魔王についての表現の違いや変化について,

気付いたことを根拠を持って批評できる。

③自分なりの考えを他者と意見交流し,発表へとつ なげることができる。

(6)評価規準

① 『 魔 王 』 に興 味 ・ 関 心 を 持 ち, 意 欲 的 に 取 り 組

んでいる。 【関心・意欲・態度】

②多様な表現を自分なりに感じ取ることができる。

【音楽の感受】

③自分なりに感じ取ったことを,根拠を持って批

評できる。 【鑑賞の能力】

(7)学習過程

次頁に記載

(8)考察とまとめ

「魔王」は鑑賞教材の中でも楽曲への印象が強 く,いつまでも生徒の印象に残り続ける名曲であ る。生徒と楽曲をどのように出会わせるか考えた 末,第1次の最初に何も言わず原語で「魔王」を 聴かせタイトルを考えさせたところ,実におもし ろいタイトルがたくさん出てきた。タイトルを付 けた理由も書かせたが,どれも納得のいく説明で あった。生徒たちの感性は非常に豊かなものであ ることがわかる結果となった。

〔人生〕→ゆるやかなところは楽しい時で,暗い ところはつらいときのような気がしたから。

〔悩む男〕→はじめは自分の中の悪魔が歌ってい て,次に自分の中の天使が歌っている。最後には ケンカして最終的に悪魔が勝つなどである。

この曲は劇的な内容の詩であり,登場人物のそ れぞれの個性を生かした表現のおもしろさ,その 表現を形づくっているたくさんの音素材,独特な 伴奏の効果,歌い手による豊かな表現の幅広さと,

魅力が満載なだけに,生徒がどれだけのことに自 ら気付き,受け止め,味わうことができるのかが 大きな焦点となってくる。

(6)

7.本時の学習過程

学習内容・活動 指導・評価(◆)

導1. 前 時 の 復 習 を す る 。 登場人物の確認,ストーリーを思い出させる。

入 第1次の鑑賞時の感想やタイトルを紹介する。

2.本時の課題を知 る 。 『どうしてそう感じる?』楽曲の秘密にせまろう

開3.1 人 4 役 に注目させ,通して聴く。 1 人 4 役 を ど の よ う に 歌 い 分 け て い る か に 注 目 さ せ 聴 か せ る 。

配 布 し た 楽 譜 に , 感 受 し た こ と を 書 き 込 ま せ る 。

原 語 で 聴 か せ る た め , 4 役 の 変 わ り 目 で 役 名 を 言 い な が 4..“子”と“魔王”それぞれ取り出し聴く。 ら 札 を 掲 げ , ど の 役 柄 か を 明 確 に す る 。

次 に “ 子 ” と “ 魔 王 ” そ れ ぞ れ を 取 り 出 し た も の を 聴 か せ , 音 楽 が ど う 変 わ っ て い く か 感 受 し た こ と を 記 入 さ せ る 。 ま た , そ れ ぞ れ 感 受 し た こ と は ,『 な ぜ そ う 思 っ た の か 』 も 記 入 さ せ る 。

◆ 多 様 な 表 現 を 感 じ 取 り 言 葉 で 表 現 し て い る 。 5.意 見 を グ ル ー プ 内 で 交 流 す る 。 【 音 楽 の 感 受 】

4 人 グ ル ー プ を 作 り , 話 し 合 い が で き る よ う に さ せ る 。 各 自 が 感 受 し た こ と を 意 見 交 流 さ せ る 。

◆ 気 付 い た こ と に 根 拠 を 持 っ て 批 評 で き る 。

【 鑑 賞 の 能 力 】

◆ 積 極 的 に 意 見 交 流 で き て い る 。

【 意 欲 ・ 関 心 ・ 態 度 】

6.グループごとに発表し,全体で交流する。 各 班 ご と に 感 受 し た こ と を 画 用 紙 に 書 か せ る 。

ホ ワ イ ト ボ ー ド の “ 子 ”“ 魔 王 ” の と こ ろ へ , 感 受 し た こ と を 貼 ら せ ,『 な ぜ そ う 思 っ た か 』 は 言 葉 で 説 明 さ せ る 。

◆ 意 見 交 流 し た こ と で , 新 た な 発 見 が で き て い る 。

【 意 欲 ・ 関 心 ・ 態 度 】

ま7.本 時 の ま と め を す る 。 各 班 が 発 表 し た こ と を , 音 楽 用 語 を 交 え な が ら 整 理 す る 。 と 最 後 に 通 し て 聴 く 。

今回,第2次において“子”と“魔王”に注目 して聴き,感受したことを楽譜に記入させた。特 に,どのように変化しているのか,他とはどのよ うな違いがあるのかに注目し,「なぜそう思ったか」

を説明として入れるよう指示をした。しかし,そ の説明が難しく,なぜかと聞かれても,楽しそう に歌っていたから楽しそう,さらわれそうになる ので怖そうに歌っていた,などの理由記述が多く,

説明部分を重視することはなかなか難しかった。

また,言葉や歌に着目しすぎて,伴奏を聴くとこ ろまで気がまわらない生徒も多かった。しかし,

表現する言葉は少ないが,声の色を聴き分けたり 高低に気付いたりと,生徒なりにしっかりと聴き,

感じ取っているようであった。やはり,言葉に変 えて説明するとなると難しい。そこは教師が引き 出すことで生徒が明確に理解できるのではないか と考える。しかしいつもそれでは進歩がなく,生 徒自身の言葉として残ることがない。 最終的な説 明まで生徒が言葉で表現できるようにするために も,毎回の授業の中で,音楽を形づくっている要 素を学ぶことを繰り返し学習していくことが重要 である。

参照

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