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第1学年 道徳科学習指導案 場

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Academic year: 2021

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第1学年 道徳科学習指導案

場 所 1年1組教室 児 童 1年1組 26名 指導者 飛澤 克昭

1 主題名 あいての気持ちを考えて(B)

資料名 「およげない りすさん」(わたしたちの道徳)

2 価値について

低学年の内容項目B-(9)は,「友達と仲良くし,助け合うこと。」を内容としている。これは,

友達との人間関係づくりに関することであり,友達と信頼し合い,互いに高め合っていこうとする児 童を育てようとする内容項目である。中学年の「友達と互いに理解し,信頼し,助け合うこと。」につ ながっていくことである。

この段階においては,家族以外に深く人間関係を築ける存在である友達と,学校生活を通して一緒 に学習をしたり遊んだりすることで,友達のよさを強く感じていく傾向がある。一方,幼児期の自己 中心性から脱していないために,相手の気持ちを傷つけたり,人間関係をうまく築けずにトラブルに なったりすることがある。そのような発達的特質を生かし,相手の気持ちを考えて仲良くし,一緒に 活動する楽しさや喜び,助け合う大切さを実感できるように指導してくことが大切である。さらに,

相手とうまくいかなくても,楽しかったことや助け合ってよかったことを思い出すことで,仲良くし ていくことを大切にする態度にまで広げて指導する必要がある。

3 指導にあたって (1) 児童について

児童は小学校に入学し,新たな環境の中で人間関係を作っている段階にある。学校生活において は,学校の先生や上級生,学年や学級の同級生と関わっている。中でも,学級の同級生とは学習や 生活,遊びを通して,仲間という意識を高め,仲良しの友達と休み時間に遊びながら人間関係を深 めている。また,約束をして放課後に集まって仲良く遊んだりする児童も増えてきている。

一方,友達という意識があっても幼児期の特徴である自己中心的な考えから行動してしまい,仲 良く活動できずにけんかになったり,協力して取り組むことができなかったりする児童も多い。こ のような様子からは,友達と仲良くする大切さや楽しさは理解しているものの,その意義や関係を 深めていくことの大切さについての理解が十分あるとは言えない。相手の気持ちを考えて優しく接 することや,よさを認めることの大切さを認識し,友達と仲良くし,力を合わせて生活していこう とする心を育てることはとても大切であると考える。

(2) 資料について

本資料「およげないりすさん」は,友達と仲良くし,助け合っていこうとすることを扱った資料 である。

池のほとりで,かめとあひると白鳥が,池の中の島へ行って遊ぶ相談をしていると,りすが遊び にやってくる。話を聞いたりすは,みんなと一緒に島へ行きたくなり「ぼくも一緒に連れて行って ね。」とみんなに頼むが,「およげないからだめ。」と3人は断り,島の方へ泳いで行ってしまう。り すは一人ぼっちになってしまい,家へ帰る。3人は島に着いて遊ぶが,少しも楽しくならない。次 の日,池のほとりで3人はりすに謝り,かめが背中にりすを乗せて島へ行くという話である。

相手の気持ちに気付かず,自分の立場だけで考えて行動することはこの時期の子どもには誰にで もあることであり,遊びたい思いからりすの心を傷付けてしまうかめの心情に共感できるものと考

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とができる資料であると考える。

(3) 指導にあたって

本時は,友達と仲良くし,互いに助け合っていこうとする心情を育てることをねらいとし,各段 階で以下の手立てを講じ,児童が道徳的価値と関わりながら議論することを通して,自己の生き方 についての考えを深める授業を展開する。

「きづく」の段階では,本時学習する道徳的価値について,今の自己の姿や感じ方を確かめ,問 題意識をもつことができるように,児童が事前に書いたアンケート(友達とけんかになったり,嫌 な思いをしたりした経験はあるか。)を紹介する。アンケートから友達は大好きで仲良くしたい相 手であると同時に,一緒にいるとうまくいかないことがあり,嫌な思いをすることもあるのだとい うことにも気付くことで,価値への導入を図る。

「ふかめる」段階では,かめの心情を中心に話し合う。池の中にある島へあひると白鳥と一緒に 連れて行ってほしいとりすから頼まれた時に,遊びたい気持ちが大きいために,相手の気持ちを考 えずにりすの願いを断ってしまうかめの心情に共感できるようにする。その上で,島で遊んでいて も,りすのことが気になってしまい,楽しく遊べないかめの心情をおさえる。りすの顔を思い浮か べる活動を全員で行った上で心情を考えることで,相手の気持ちを考え始めているかめの心情をお さえ,りすのために何とかしようという思いになっていることを確かめる。その後,りすに謝り背 中に乗せて島に向かう時のかめの心情について,ペアで話し合う活動を構成し,りすとかめの両方 がうれしい気持ちになっていることを考えるようにする。その後に,全体で話し合うことで,相手 の気持ちを考えて行動して楽しくなっているかめの気持ちについて考え,相手の気持ちを考えるこ とは自分も気持ちよくなることを確かめ,価値への理解を深めていく。

「みつめる」段階では,「きづく」段階でもった問題意識に照らし,友達と仲良くするために大 切なことや,これからしていきたいことなどを交流する活動を行い,自己の考えやこれからの自己 についての考えが深まったことを自覚できるようにする。その際,内容を交流し,教師が価値付け ることで,児童が学習した道徳的価値について自分の考えを深めることにつなげていきたい。

授業後は,日常生活などと関連させながら,児童の様子を観察し,友達と仲良くできている児童 を評価・称揚し,道徳的実践意欲をもつことができるようにしていく。

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4 「あいての気持ちを考えて」指導構想

授業後の観察・評価

○道徳の時間 ○日常指導ほか

友達と仲良くし,助け合っていこうとする子ども

B 友情,信頼にかかわる子どもの実態

○新しい環境の中で,様々な人と関わり,人間関係を深めている。

○同じクラスの人と友達になり,学習や生活の活動を楽しく行いながら生活している。

●自己中心的な考えからけんかになったり,うまく遊べなかったりすることがある。

●相手の気持ちを考えて優しくしたり,力を合わせて物事に取り組んだりできない児童がいる。

B 友情,信頼についての教師の願い

・相手の気持ちを考えて優しく接したり,よさを認めたりできる心情が育ってほしい。

・友達と仲良くし,協力しながら生活してほしい。

○関連する学習・行事・特別活動 ○これまでの日常指導

本時の道徳の時間

段階 場面 ねらいにせまる手立て 児童の反応

○本時の学習で,友達と 仲良くし,助け合うこ とについて考えたこと を交流する。

・友達と仲良くすることについての学 び合いを踏まえ,自分自身のこれま でのこと,これからのことについて 考えたことを交流し,自己の生き方 について考えを深めるようにする。

・みんなと仲良くする っていいな。

・相手の気持ちを考え ることが大切なんだ な。

○資料を通して,価値に ついて話し合う。

・りすを背中にのせて,

みんなで島へ向かいな がらかめが考えたこと について,自分の考え をもち,主体的に価値 について考えたり,友 達と考えを交流したり して,自分の考えを広 げたり深めたりする。

・りすとかめの心情についてペアで話 合いをした上で,みんなで心情につ いて考えることで,価値について一 人一人考えをもつことができるよう にする。

・考えをもとに,全体の場で話し合 う。話合いを深めるため,話合いを コーディネートする。(発言の価値 付け,問い直し)

・みんなで遊ぶと楽し いな。

・りすさんも楽しそう でうれしいな。

・りすさんが喜ぶと自 分もうれしいな。

○友達が大切な存在だと 分かっているのに,け んかや,うまくいかな いこともあることにつ いて話し合う。

・事前にとったアンケートの結果をふ まえ,友達とけんかしたり,うまく いかなかったりした経験について話 し合い,今の自分の姿や感じ方を確 かめ,問題意識をもつようにする。

・友達は大好きなのに けんかしちゃうな。

・友達とけんかした時 はどうすればいいの かな。

○生活科

「みんななかよし」

自己紹介カード をお互いに交換し て交流を図る。

○スタートカリキュラム

「はなまるタイム」

ゲームなどの活動を 通して,学級の友達と 交流する。

生活場面で,児童の様子を観察し,友 達と仲良くしたり,優しくしたりできた 児童を紹介,称揚する。

生活場面で,児童の様子を観 察し,友だちに優しくしたりで きた児童を紹介,称揚する。

◎こころはっぱ(9月)

友 達 と 進ん で かか わ り,仲良くしようとする 心情を育てる。

◎二わのことり(3月)

友 達 と 仲良 く 助け 合 っていこうとする心情 を育てる。

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5 本時の指導計画 (1) ねらい

友達と仲良くし,助け合っていこうとする心情を育てる。

(2) 展開

過程 学習内容及び活動 指導上の留意点 備考

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1 価値について話し合う。

○友達といて,けんかになったり嫌 な思いをしたりしたことはありま すか。

・遊んでいるうちにけんかになっ た。

・相手が嫌なことをしてきた。

・自分が相手に嫌なことをした。

・嫌なことを言われた。

〈「事象」とのつながり〉

事前にとったアンケートをもとに,

代表的な結果を紹介して価値に関わる 問いかけをする。

友達は仲良くて大切な存在であると 同時に,けんかや嫌な思いをすること もあることを確認して,仲良くするに はどうすればよいかという問題意識を もつことができるようにする。

2 資料「およげないりすさん」を読 む。

・あらすじを場面絵で確かめる。 場面絵

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3 資料について話し合い,価値につ いて考える。

(1) 泳げないりすに,池の中の島へ つれていってほしいと頼まれたと きのかめの気持ちについて話し合 う。

○りすさんに,「ぼくもいっしょにつ れていってね。」と頼まれたとき,

かめさんはどんなことを考えたで しょう。

・たくさん遊びたいのに。

・はやく島に行って遊びたい。

・泳げないと行けないよ。

・あひるとかめと白鳥は泳げる中で,りす だけが泳げないことをおさえた上で,遊 びたい気持ちを優先させて考えてしまう かめの心情に共感できるようにする。

紙板書

(2) りすを置いた3人で,島で遊んで いる時のかめの気持ちを考える。

○遊んでも少しも楽しくないかめさん は,どんなことを思っているでしょ う。

・りすさんを助けたいな。

・りすさんに悪いことしたな。

・りすさんは一人でかわいそう だな。

・楽しみにしていた遊びも,りすがいない ことで夢中になれないかめの心情をと らえる。

・かめが島での遊びを楽しめない根拠を問 うことで,りすのことを考えたからであ ることを押さえる。

(5)

25

(3) りすを背中に乗せて,みんなで 島に向かう時のかめの気持ちを考 える。

◎りすさんを背中にのせて島に向かい ながら,かめさんはどんなことを考 えたでしょう。

・りすさんを助けてよかったな。

・りすさんも楽しそうでうれしい な。

・りすさんが喜ぶと自分もうれし いな。

〈「事象」とのつながり〉

りすとかめの心情について役割を決め て,ペアで話し合いを行ってみるように 促す。

りすから声をかけられた時の状況を体 験することで,かめの心情について一人 一人が考えをもつことができるようにす る。

〈「友達」とのつながり〉

りすを背中にのせた時のかめの心情を 話し合う場面の中で,教師が補助発問を 行う。

仲間のことを考えて行動できたこと や,仲良くできたことへの喜びを,りす の言葉や表情から考えられるようにす る。

・相手の気持ちについて考え,進んで仲良 くしようとする道徳的心情を養うように する。

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4 今日の学習について考えたことを 交流する。

【振り返りの観点】

・友達と仲良くするにはどうすれば よいか。

・これから,友達とどのように遊ん だり話したりしていきたいか。

〈「未来」とのつながり〉

友達と仲良くし,助け合うよさについ て話し合う場を設ける。

資料での話合いをもとに友達と仲良く することについて,今の自分の考えを確 かめるようにする。

・本時学習した価値における児童が発言 した内容について,学びを深めたこと に対し,価値付けをすることで,道徳 的実践意欲を養う。

参照

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