• 検索結果がありません。

第 3 回放射線審議会眼の水晶体の放射線防護検討部会 資料 3 医療における水晶体被ばくの現状 ~ 日本放射線技術学会の報告 ~ 公益社団法人日本放射線技術学会 五十嵐隆元 坂本肇 松原孝祐 藤淵俊王 1

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "第 3 回放射線審議会眼の水晶体の放射線防護検討部会 資料 3 医療における水晶体被ばくの現状 ~ 日本放射線技術学会の報告 ~ 公益社団法人日本放射線技術学会 五十嵐隆元 坂本肇 松原孝祐 藤淵俊王 1"

Copied!
58
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

医療における水晶体被ばくの現状

~日本放射線技術学会の報告~

公益社団法人 日本放射線技術学会

五十嵐隆元、坂本肇、松原孝祐、藤淵俊王 1

資料3

第3回 放射線審議会 眼の水晶体の放射線防護検討部会

(2)

公益社団法人 日本放射線技術学会とは 放射線技術学に関する研究発表,知識の交換ならびに関連団体との連絡提携を図り, 学術の進歩発展に寄与することを目的とする法人. 国内外の診療放射線技師をはじめ、医師、教員、企業技術者・研究者、臨床検査技 師、大学理工系研究者、学生など放射線技術学の領域全般にわたる研究者、技術 者、団体で構成され、会員数は17,634名 (2017年2月末現在) 定款およびホームページより抜粋 本件の関連組織として、学会内に以下のものがある 放射線防護委員会(委員長:五十嵐隆元) 放射線防護に関連する学会事業全般や対外的な対応 関係法令委員会(委員長:藤淵俊王) 放射線技術に関わる法令や指針等についての検討 放射線防護部会(部会長:塚本篤子) 放射線防護に関係する学術研究・調査の推進 2

(3)

2012/10/5 第40回秋季学術大会 放射線防護分科会 医療における非がん影響を考える

2013/4/13 第69回総会学術大会 シンポジウム 世界をリードする医療放射線防護をめざして 2013/4/14 第69回総会学術大会 専門講座 国際機関の取り組みと国際的動向

2013/4/14 第69回総会学術大会 海外招聘講演 「The problematic of eyelens dosimetry」Belgian Nuclear Research Centre Filip Vanhavere

2014/4/11 第70回総会学術大会 放射線防護分科会 血管系・および非血管系IVR における術者の水晶体被ばくの現状と管理方法

2014/4/13 第70回総会学術大会 専門講座 放射線による人体への影響-急性障害と晩発障害-

2014/4/13 第70回学術大会 放射線管理フォーラム 新国際放射線基本安全基準(BSS)で示された医療放射線防護の考え方を現場の問題に適用してみよう

2014/10/10 第42回秋季学術大会 専門講座 従事者被ばくの概要と被ばく管理

2015/4/17 第71回総会学術大会 専門講座 水晶体の線量限度引き下げの概要と今後の課題

2016/4/16 第72回総会学術大会 教育講演 「Worldwide Trend in Occupational Radiation Protection in Medicine」University of Malaya Kwan-Hoong Ng

2016/4/16 第72回総会学術大会 教育講演 「The Current Status of Eye Lens Dose Measurement in Interventional Cardiology Personnel in Thailand」 Chulalongkorn University Anchali Krisanachinda

2016/4/16 第72回総会学術大会 放射線防護部会 放射線診療従事者の不均等被ばくを考える 2017/4/14 第73回総会学術大会 宿題報告 血管撮影領域での放射線安全管理 2017/4/15 第73回総会学術大会 計測部会 医療における眼の水晶体に対する線量評価 平成26~27年度 学術研究班 非血管系IVRにおける医療従事者の水晶体被ばく線量評価に関する多施設共同研究 平成29~30年度 学術研究班 放射線診療従事者の不均等被ばく、とくに水晶体の管理に関する実態調査研究 日本放射線技術学会の春および秋季の学術大会等における本件への取り組み 3

(4)

アウトライン

 はじめに

• 新しい線量限度における懸念 • 不均等被ばくの認知 • 防護メガネについて

 領域毎の被ばくの実態等

① IVR(血管系検査領域) • 血管撮影・IVR領域の現状 • 血管撮影・IVR領域での水晶体  頭頚部IVRでの水晶体線量の 現状  測定方法(モニタリング)  低減方法(防護策)  腹部IVRでの水晶体線量の現 状と低減対策 ② IVR(非血管系検査領域) • 非血管系検査・IVRの概要・ 問題点 • 非血管系検査・IVRにおける 医療従事者の水晶体線量評価 に関する多施設共同研究の概 要 ③ その他の領域 • 一般撮影 • CT検査 • 核医学検査 • 放射線治療(密封小線源治療)

 まとめ

4

(5)

アウトライン

 はじめに

• 新しい線量限度における懸念 • 不均等被ばくの認知 • 防護メガネについて

 領域毎の被ばくの実態等

① IVR(血管系検査領域) • 血管撮影・IVR領域の現状 • 血管撮影・IVR領域での水晶体  頭頚部IVRでの水晶体線量の 現状  測定方法(モニタリング)  低減方法(防護策)  腹部IVRでの水晶体線量の現 状と低減対策 ② IVR(非血管系検査領域) • 非血管系検査・IVRの概要・ 問題点 • 非血管系検査・IVRにおける 医療従事者の水晶体線量評価 に関する多施設共同研究の概 要 ③ その他の領域 • 一般撮影 • CT検査 • 核医学検査 • 放射線治療(密封小線源治療)

 まとめ

5

(6)

現 行 ICRP Publ.118IAEA BSS

線量限度

150mSv/年

100mSv/5年

1年最大50mSv

しきい線量

8Gy

0.5Gy

新旧の線量限度および白内障のしきい線量の比較

• 医療の現場においては専門性の観点から特定の医療従事者が長い年月にわたっ て同じ作業に従事する可能性が大きく、新しい水晶体の線量限度及び白内障の しきい線量は、日常的な医療で超過するおそれ。 • 白内障のしきい線量については、新しい線量限度を守っていても生涯として超える おそれがある。 • 法で定められている管理が十分に実施されていない可能性がある。 6

(7)

0 50,000 100,000 150,000 200,000 平成27年度 平成26年度 平成25年度 平成24年度 平成23年度 頭頚部バッジ着用者数 クイクセルバッジ着用者数 0 10 20 30 40 50 平成27年度 平成26年度 平成25年度 平成24年度 平成23年度 頭頚部バッジ着用者数 / クイクセルバッジ着用者数 ナガセランダウアNLだよりN0.466,467(2016)

医療分野での個人線量計の着用者数

(%) (人) 7

(8)

• 頚部の線量計は、水晶体等価線量を測定するためだけのものではない • 不均等被ばく管理に頚部の線量計は必要 • 不均等被ばく管理さえ十分に実施されていない可能性がある医療現場で、胸部+ 頚部線量計に加え水晶体近傍の線量計の装着は現実的ではないのでは

水晶体近傍に装着する線量計

8

(9)

宮島 隆一他:The Non‒uniform Exposure of Medical Staffs in X‒ray Computed Tomography Examination. 日本放射線技術学会放射線防護部会誌,Vol.16 No.1, 16-20, 2016

• 防護メガネの防護効果は鉛当量で大きく異なる • 水晶体等価線量算定への組み込みの際には、鉛当量を考慮する必要がある • 鉛当量の違いにより術者が感じる重さが大きく異なる • そのため医療現場では、用途・使用時間に応じ鉛当量を使い分ける必要がある • 散乱線の入射角の関係から、同じ鉛当量でも放射線診療の種類によっては、その効果が 異なるようである

防護メガネについて

9

(10)

アウトライン

 はじめに

• 新しい線量限度における懸念 • 不均等被ばくの認知 • 防護メガネについて

 領域毎の被ばくの実態等

① IVR(血管系検査領域) • 血管撮影・IVR領域の現状 • 血管撮影・IVR領域での水晶体  頭頚部IVRでの水晶体線量の 現状  測定方法(モニタリング)  低減方法(防護策)  腹部IVRでの水晶体線量の現 状と低減対策 ② IVR(非血管系検査領域) • 非血管系検査・IVRの概要・ 問題点 • 非血管系検査・IVRにおける 医療従事者の水晶体線量評価 に関する多施設共同研究の概 要 ③ その他の領域 • 一般撮影 • CT検査 • 核医学検査 • 放射線治療(密封小線源治 療)

 まとめ

10

(11)

Yamanashi University Hospital

山梨大学医学部附属病院

放射線部 坂本 肇

血管撮影・IVR系における

術者水晶体被ばくについて

平成29年10月5日 第3回放射線審議会眼の水晶体の放射線防護検討部会 11

(12)

Yamanashi University Hospital

血管撮影・IVR領域の現状

血管系Interventional radiology (IVR) は患者・術者の被ばく線量が高い領域であり、 特に手技的に高い専門性が要求され限定された術者に多くの症例が集まる傾向にある。 また、手技が高度化し、使用するデバイスが進歩・発展したことにより治療成績は向上してい るが、反面、手技の複雑化により透視時間は長く撮影回数も多くなる傾向にあり、患者・術 者の放射線被ばく線量が増加し放射線障害の発生事例が多数報告されている。 急性脳塞栓症 (血栓溶解術) くも膜下出血 (動脈瘤塞栓術) 腹部大動脈瘤 (ステントグラフト内挿術) (血管形成術)急性心筋梗塞 他の放射線を利用した領域に比較し血管撮影・IVR領域は患者被ばく線量 が高い現状にあり、患者の放射線皮膚障害も多数報告されている。

Koenig TR,et al. : Skin injuries from fluoroscopically guided procedures : Part 1, Characteistics of radiation injury. AJR 177 : 3-11 , (2001)

Vano E,et al.:Lens injuries induced by occupational exposure in non-optimised interventional radiology laboratories. Br.J.Radiol.71, 728-733,(1998). 診断領域にて患者被ばく線量が高い領域は従事者の被ばく線量も高い 背景 IVRの種類により患者線量は大きく異なることから、術者の線量も大 きく異なることが予想される 治療前 治療後 治療前 治療後 治療前 治療後 治療前 治療後 患者皮膚線量の状況 12

(13)

Yamanashi University Hospital 背景

血管撮影・IVR領域の現状

術者は手技時において常に患 者の近傍に位置する 清潔ガウンの中には防護衣を着用 防護衣の遮へい能力は高い 遮へい率(%) 防護衣の外側(Neck)の線量は防護衣 内側線量より高い。 水晶体は防護衣外側のため、高い線量が 予測される。

IVR術者の被ばく状況

背景 実効線量(全身評価)はほぼ問題ない状況 防護衣の外側線量は高い線量である 術者各部位別皮膚線量当量 術者実効線量 防護衣の臨床での効果 水晶体は防護衣の外側線量であるため、高い線量が予測される 頚部線量 内側線量防護衣 実効線量 13

(14)

Yamanashi University Hospital 目的

血管撮影・IVR領域での水晶体線量について

1.頭頚部IVRでの水晶体線量の現状

2.水晶体線量の測定方法(モニタリング)

3.水晶体線量の低減方法(防護策)

4.腹部IVRでの水晶体線量の現状と低減対策

血管撮影・IVR領域での水晶体線量の現状を把握し、新しい規制

値となった場合での臨床現場が今後行うべき対応を検討する。

検討項目 方法 我が国における脳神経血管領域IVRでの術者水晶体線量の現状、当院での腹部 IVRの状況を実測定し、現状を検証する。 防護メガネの左右内外側及び下側と横側、頸部の計 9か所にTLDを配置して測定した。 V 当院での測定方法 全国の脳神経外科領域での測定方法 防護メガネ 防護板 防護メガネの左右内外側及び横側、額、頸部の 計10~6か所にnanoDot線量計を配置して測定 した。防護メガネ未使用の場合には額を3か所測 定した。 V 14

(15)

Yamanashi University Hospital 結果1脳神経血管内治療における術者水晶体線量の現状 術者は患者の右側に位置して手技を行うため、術者の水晶体線量 は左眼が優位に高い結果となった。このため、今後の結果は左水晶体 線量を示す。 脳神経血管内治療手技別での術者左眼水晶体線量 IVR術者の頭頚部ガンを調べた結果、左側が明らか に高い頻度にて発生していたとの報告がある。 Right Left

Roguin A et al: Brain and Neck Tumors Among Physicians Performing Interventional procedures. Am J Cardiol 111(09):1368-1372,2013

手技により左眼水晶体線量に大きな差がある。透視時間が長く撮影フレーム数が多い手技は装置出力線量が高くなり、術者水晶体線量も高い結 果となった。

脳神経血管内治療での術者の年間手技数をシミュレーションした結果、20mSv/年と線量限度が制定された場合、防護用具を用いない手技 では、年間60例程度で線量限度を超える恐れがある。 15

(16)

結果2 測定方法(モニタリング) 左眼部の代替測定位置の検討 術者の左眼部の線量を最も反映する部分は左眼部側面であり、額 正面や頸部正面は過小評価となる傾向にある。 なお、この線量は防護メガネ外側位置での線量であり、水晶体線 量はメガネの防護効果(結果3)を考慮した線量になる。 左眼横 左側頚部 左額 左メガネ外側と左メガネ側面の比較 左メガネ外側と頸部正面の比較 左メガネ外側と額正面の比較 左防護メガネ外側線量と左防護メガネ側面線量 は高い相関が認められるため、左眼部の代替測 定位置として左眼横は適している 左防護メガネ外側線量と比較し頚部正面線量は 過小評価となる。このため、左眼部の代替測定位 置として左側頸部が適していると考えられる。 左防護メガネ外側線量と比較し額正面線量は過 小評価となる。このため、左眼部の代替測定位置 として左側額部が適していると考えられる。 左眼部の代替測定位置は左眼横が適している 頚部での代替位置は左側頸部、額部での代替位置は左側額を選択する 16

(17)

Yamanashi University Hospital 結果3-1水晶体線量の低減方法(防護策) 防護メガネの鉛当量と形状の比較(ファントム実験) ■ ■ ■ 形状 正面 側面 0.07mm鉛当量 0.75mm鉛当量 0.75mm鉛当量 鉛当量が低いため防護効果が低い 側面の防護効果もある 重量が軽く術者負担が少ない 鉛当量が高いため防護効果が高い 側面の防護効果も高い 重量が重く術者負担が大きい 鉛当量が高いため防護効果が高い 側面では防護効果が低い 重量が重く術者負担が大きい 防護メガネの効果 防護メガネは鉛当量、形状により防護効果(低減率)が異なる 術者の水晶体線量が高い左側(〇)を比較した場合、正面 では鉛当量が高いメガネで防護効果が高く、側面では形状に より効果が異なる。 防護メガネは術者に装着するため、負担(作業効率)と防護効果、装着感のバランスが重要と なる。また、臨床で使用した場合、実験での防護効果(遮へい効果)より低くなる傾向にあるた め、臨床での効果を調べる必要がある。 防護メガネの臨床での効果 防護メガネの臨床における線量低減効果(防護効果) を検証するため、メガネ外側と内側の線量を比較した。 結果、左外側(0.095±0.147mGy)と左内側 (0.038±0.051mGy)より防護効果 60% 、右外側 (0.064±0.091mGy)と右内側 (0.029±0.053mGy)より防護効果 55%となった。 この防護メガネのファントム実験では防護効果が65% (カタログ値は66%)であったことより、臨床時は防護効 果が低くなる傾向にあるので注意が必要となる。 ■ 0.07mm鉛当量 臨床で使用した防護メガネ 17

(18)

Yamanashi University Hospital 結果3-2水晶体線量の低減方法(防護策)天吊り防護板の効果 防護板のX線管側と術者側の線量を比較した 結果、 X線管側 (0.831±0.775mGy) と 術 者側(0.04±0.05mGy)より防護効果が95%と 高い結果となった。 防護板の後方に位置する術者の左眼部線量は 0.076±0.108mGyと200%の増加が認められ た。これは、防護板を有効に利用していないことが 原因と考えられる。 防護板の臨床での線量低減効果 防護板 防護板の配置による線量低減効果 防護板の患者からの高さと効果 A B (A)防護板が有効に活用されている (B)防護板と術者の距離が離れ、患者 と防護板の距離も離れているため、 さまざまな方向から散乱線が到達 し防護効果が極めて低い 防護板は術者の水晶体線量低減に効果が高い。また、術者の負担とならないため作業効率を損 なうことはない。しかし、使用方法により効果が低減されるため、有効な位置で臨床に用いることが 重要となる。 18

(19)

Yamanashi University Hospital 結果4 腹部IVRにおける術者水晶体線量 当院での術者1人あたりの年間手技数約360例 当院術者の年間手技数をシミュレーションした結果 術者の年間手技数をシミュレーションした結果、 現法令では防護用具を用いることなく834例程度 の手技を行うことが出来る。 しかし、提言に沿って20mSv/年と線量限度が制 定された場合、防護用具を用いない手技では、年 間111例程度で線量限度を超える恐れがあり、写 真の防護メガネを着用しても242例程度で線量限 度を超える。天吊り用の防護板を併用することが重 要である。 法令改正を行った場合、日常的な業務において線 量限度を超える可能性が高いため、水晶体防護が 重要になると考えられる。 防護メガネ 天吊り防護板 0.18mG y 0.08mG y 外側 内側 防護メガネ 頚部 1症例あたりの線量 頚部 内側 外側 内側 外側 防護メガネ 右側 左側 19

(20)

まとめ:血管系IVR領域について

1. 血管系IVRは患者線量が高い領域であり、患者近傍で手技を行う術者の被ばく線量も高く なる。 2. 防護衣を着用すると実効線量低減効果は高いが、防護衣外側の水晶体線量の防護は難し い。 3. 血管系IVR領域では術者が患者の右側で手技を行うため、左水晶体線量が高くなる。 4. 脳神経領域のIVRでは、手技の内容により術者水晶体線量は大きな差があるが、平均的な 線量でシミュレーションし20mSv/年と線量限度が引き下げられた場合、防護用具を用いない 手技では、水晶体線量が線量限度を超える恐れがある。 5. 水晶体線量の代替測定は左眼側面での測定が適し、左頚部、左額での測定も可能であ る。なお、防護メガネを着用した場合には、メガネ外側線量を測定し防護効果を考慮して評 価を行う。 6. 防護メガネは、鉛当量、形状により防護効果が異なり、装着感と防護効果のバランスが重要 となる。 7. 天吊り防護板は、水晶体線量低減に大きな効果があるが、使用方法により効果が低減す る。 8. 腹部IVR領域での術者水晶体線量は、線量限度が引き下げられ防護用具を用いずに手技 を行った場合、水晶体線量が線量限度を超える恐れがある。 20

(21)

アウトライン

 はじめに

• 新しい線量限度における懸念 • 不均等被ばくの認知 • 防護メガネについて

 領域毎の被ばくの実態等

① IVR(血管系検査領域) • 血管撮影・IVR領域の現状 • 血管撮影・IVR領域での水晶体  頭頚部IVRでの水晶体線量の 現状  測定方法(モニタリング)  低減方法(防護策)  腹部IVRでの水晶体線量の現 状と低減対策 ② IVR(非血管系検査領域) • 非血管系検査・IVRの概要・ 問題点 • 非血管系検査・IVRにおける 医療従事者の水晶体線量評価 に関する多施設共同研究の概 要 ③ その他の領域 • 一般撮影 • CT検査 • 核医学検査 • 放射線治療(密封小線源治 療)

 まとめ

21

(22)

非血管系検査・IVR領域

金沢大学医薬保健研究域 保健学系

量子医療技術学講座

松原 孝祐

平成29年10月5日 第3回放射線審議会眼の水晶体の放射線防護検討部会 22

(23)

内容

• 非血管系検査・IVRの概要・問題点

• 非血管系検査・IVRにおける医療従事者

の水晶体線量評価に関する多施設共同

研究の概要

23

(24)

非血管系検査・IVRの概要・問題点

(25)

非血管系検査の例

• ERCP*(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)

内視鏡を使って胆管・膵管を造影する検査

*endoscopic retrograde cholangiopancreatography

(26)

IVR (interventional radiology)

• X線透視等を用いて行う治療手技

• 血管造影手技に基づく「血管系

IVR」およびそれ以外の「非血管系

IVR」に分類される

• 困難な症例に対するIVRの適応拡

大により,長時間のX線透視が多

用されるようになった

26

(27)

代表的な非血管系IVR

• 生検

• 閉塞性黄疸や水腎症、膿瘍などに行われるドレナージ術

• 胆管閉塞や尿管狭窄に対するステントなどによる内瘻術

• 消化管や胆道などの狭窄に対するバルーンやブジーを用いた拡張

• 肝や肺、腎などの腫瘍に対する経皮的エタノール注入術や,ラジ

オ波による焼灼術などの抗腫瘍療法

• 肝や腎などの膿胞に対する硬化術

• 総胆管結石に対する除去術

• イレウスチューブのような減圧ならびに栄養補給を目的とする治療

• 腸重積に対する整復術

27

(28)

本邦における非血管系検査・IVRの現状

• 非血管系検査・IVRは主にX線TV室で施行される

• X線TV室の装置は

オーバーチューブ型

が多い

• 放射線科医・診療放射線技師が不在の場合が多く、

管理

が十分に行き届いていない

(手技は主に各診療科の医師が施行)

• 内視鏡を使用して行う手技が多く、

関与する人数が多い

28

(29)

X線TV装置の種類

アンダーチューブ型 オーバーチューブ型

(30)

装置の種類による散乱線分布の比較

オーバーチューブ型

アンダーチューブ型

本邦では非血管系検査・IVRにオーバーチューブ型装置を使

用している場合が多く,水晶体への散乱線が多い傾向がある

30

(31)

非血管系IVR領域における医療

従事者の水晶体線量評価に関

する多施設共同研究の概要

(32)

目的

日本国内の医療施設(16施設)において,X線

TV装置を用いた非血管系検査・IVRに従事する医

師,看護師に対し,小型線量計を取り付けた放射

線防護メガネを着用して水晶体等価線量の実測を

行い,日本国内における水晶体線量の実態調査を

行った。

32

(33)

①試験参加施設(国内16施設)

• 金沢大学附属病院

• 浜松医科大学医学部附属

病院

• JCHO北海道病院

• 松山赤十字病院

• 昭和大学藤が丘病院

• 東北大学病院

• 小倉記念病院

• 湘南鎌倉総合病院

関西医科大学附属滝井病院

愛知県がんセンター中央病院

平塚市民病院

NTT東日本関東病院

札幌医科大学附属病院

亀田総合病院

仙台赤十字病院

広島大学病院

33

(34)

②測定対象

• 日本国内の医療施設において、X線TV装置を用

いた非血管系検査・IVRに従事する医師(各施

設1~5名)、看護師(各施設1~4名)の水

晶体線量を測定

• 2014年11月~2016年2月の期間に、16施設

の医師34名・看護師29名の測定結果を取得*

*医師3名、看護師4名のデータは、デー

タの欠損または外れ値のため除外

34

(35)

③測定方法

• X線TV装置を用いた非血管系検査・IVRに従事する

際に、小型線量計(nanoDot:長瀬ランダウア製)

を貼りつけた放射線防護メガネおよび頸部用個人被ば

く線量計(Quixel Bedge:長瀬ランダウア製)を装

小型線量計

→ 空気カーマ

頸部用線量計

→ 1cm線量当量

70μm線量当量

測定期間(1ヶ月間)

終了後

35

(36)

防護メガネの一例: HF-400S(東レ・メディカル製) 小型線量計の貼り付け例 小型線量計: nanoDot(長瀬ランダウア製) 36

(37)

ここに小型線量計を貼付 Quixel Badge(長瀬ランダウア製)

医師は左側

看護師は右側

Dr 1 モニ タ Dr 2 Ns Ns ERCPにおける医師・看護師の 立ち位置の一例 37

(38)

職種

件数

透視時間(s)

医師

(N=31)

17±11

(4-42)

14831±13365

(853-55351)

看護師

(N=25)

11±9

(3-42)

8364±8832

(853-41720)

最も件数が多かった手技

医師 14±12 件 (0-42件)

看護師 6±6件 (0-19件)

ERCPおよび関連手技

結果① 測定期間中の件数・透視時間

38

(39)

結果② メガネ外側の空気カーマ

特に医師の左眼の線量が高い傾向がある

(40)

職種

(左眼)

Hp(3)

(右眼)

Hp(3)

Hp(10) Hp(0.07)

医師

(N=31)

25.5 ±

38.3

9.32 ±

16.64

40.0 ±

47.9

38.3 ±

47.5

看護師

(N=25)

3.59 ±

3.03

3.13 ±

2.69

4.46 ±

3.29

4.09 ±

3.12

多くの医師で年間20mSvを超えてしまっている

単位:mSv 値:Mean ± SD

結果③ 個人線量当量の年間推定値

40

(41)

職種

部位

空気カーマ

(mGy)

低減率

(%)

外側

内側

医師

(N=31)

左眼

1.65±

2.48

0.82±

1.83

51

右眼

0.60±

1.08

0.40±

0.51

34

看護師

(N=25)

左眼

0.23±

0.20

0.12±

0.10

48

右眼

0.20±

0.17

0.11±

0.07

45

値: Mean ± SD

結果④ 防護メガネの線量低減効果

医師(左眼),看護師(両眼)の線量低減率はおよそ50%

41

(42)

結果⑤ 線量比(メガネ外側/頸部)

特に医師は,頸部線量から水晶体線量を安全側

に評価できる可能性あり

(43)

結果から分かること

• 医師は

左眼位置

で線量が高くなる傾向あり

左眼の方がX線管に近い場合が多い

3mm線量当量換算係数を1.29

1)

と仮定すると、

31名中12名が年間20mSvを超える可能性あり

(防護メガネ未装着時)

1) Behrens R. Radiat Prot Dosim. 2011; 147:373-379.

特に医師で,頸部線量から水晶体線量を

安全側に推定

きる可能性あり

医師は看護師よりも手技中の移動が少ないため?

(44)

防護メガネ

による水晶体線量低減効果

医師(左眼)、看護師(両眼)で50%程度の低減

効果

特に件数の多い医師は、防護メガネの着用や、X線TV

装置に取り付ける防護具が必須

結果から分かること(続き)

オーバーチューブ型用防護具 アンダーチューブ型用防護具 44

(45)

まとめ

• 非血管系検査・IVR領域においても水晶体の被ばく

をしており、一部の医師においてはICRPが勧告する

新しい水晶体等価線量を超えている可能性がある。

• 計測や防護においての基本的な考え方は同じ。

• 非血管系検査・IVR領域のうちERCP等の手技によ

る被ばくは従事者(医師・看護師ら)や施設によっ

てバラツキが大きい可能性がある。

• 非血管系検査・IVRの現場ではオーバーチューブ型

が広く使われており、一般的にはアンダーチューブ型に

比べて術者の水晶体被ばくが多いとされる。

45

(46)

アウトライン

 はじめに

• 新しい線量限度における懸念 • 不均等被ばくの認知 • 防護メガネについて

 領域毎の被ばくの実態等

① IVR(血管系検査領域) • 血管撮影・IVR領域の現状 • 血管撮影・IVR領域での水晶体  頭頚部IVRでの水晶体線量の 現状  測定方法(モニタリング)  低減方法(防護策)  腹部IVRでの水晶体線量の現 状と低減対策 ② IVR(非血管系検査領域) • 非血管系検査・IVRの概要・ 問題点 • 非血管系検査・IVRにおける 医療従事者の水晶体線量評価 に関する多施設共同研究の概 要 ③ その他の領域 • 一般撮影 • CT検査 • 核医学検査 • 放射線治療(密封小線源治 療)

 まとめ

46

(47)

医療現場での水晶体被ばくの現状

‒その他(一般撮影、CT、RI、放射線治療)など‒

九州大学大学院医学研究院保健学部門

藤淵 俊王

平成29年10月5日 第3回放射線審議会眼の水晶体の放射線防護検討部会 47

(48)

一般撮影及びX線CT検査における

医療従事者の被ばくの特徴

• 通常、照射の際に検査室内に立ち入ることはない。

しかし、介助が必要な場合

は医療従事者が照射時に検査室内に

立ち入ることがある。

※小児患者、静止が不可能な場合、頸椎固定が必要な外傷患者、 呼吸補助が必要な 重症患者等1)

• 介助時は散乱線源となる患者に密着することが多い。

• IVR等と比較すると、照射時間は短いが管電流は数十倍高い。

• 家族等の介助や固定具の使用が望ましいが、緊急時等難しい場合

もある。

1)Cook J, Imaging, 13:229-38, 2001

• 介助の際に防護衣を着用することは

多いが、防護メガネを着用することは

少ない(と考えられる)。

48

(49)

一般撮影:介助時の従事者の被ばく

2) 社団法人 福岡県放射線技師会、医療従事者向け被ばく防護マニュアル 3) 竹井 泰孝 他,放射線防護部会誌 16(2), 2017, 10-13 • 一般撮影での介助者の水晶体被ばくの実態調査3)  一定の割合で介助が必要 – ある病院では2%(465/26,489件)で介助3) – ※ 胸部撮影が約4割、股関節撮影が約3割  一般撮影の介助でも相当の被ばくあり – 小型線量計を防護メガネ外に貼付、最大0.63 mSv/月 (7.6 mSv/yに相当)  防護メガネの内側で半減する。  被ばく量は介助回数に依存するため、施設の規模や特性により幅がある。 • 一般撮影室での撮影介助時の空間線量2)  胸部撮影 (入射表面線量 0.3 mGy) ⇒照射野端から40 cmで2.6 μGy  腹部撮影 (入射表面線量 1.75 mGy) ⇒照射野端から30 cmで57 μGy ⇒ 腹部介助230回 (1.2 回/日、200日)で20 mSv ※40 keVで Hp(10,0°) /Ka≒1.5  ポータブル撮影(照射野中心から50 cm) ⇒2.9 μSv(胸部)、 11 μSv(腹部) 49

(50)

• 散乱体を中心として広がる。ただし、ガントリが遮蔽体となり、付近では線量が低下する ⇒ 同じ 距離でも位置を工夫して低減が可能4,5) • 1 mと1.5 mでも大きな差があり、呼吸補助が必要な場合などにおいてはデバイスを工夫するこ とによって低減が可能6) 4)上田昴樹 他, 第11回九州放射線医療技術学術大会予稿集. 2016, p93 5)藤淵 俊王, FBNews 484. 2017, 6-10

CT検査:装置周辺の線量当量率と介助時の水晶体被ばく例

スキャン方式 helical volume 測定 位置 ガントリー中心から 50 cm ガントリー中心から50 cm ガントリー中心から62 cm ガントリー密着 左眼 右眼 左眼 右眼 左眼 右眼 左眼 右眼 1cm線量当量(μSv) 598 612 245 256 137 178 97 42 低減効果(%) ― ― 59.0 58.2 77.1 70.9 83.8 93.1 • スキャン方法を工夫することによって低減可能(ただし、画質とのトレードオフ) • 立つ位置を工夫することよって大幅な低減が可能7)

6)Mori et al, Health Physics 2014

7)宮島 隆一 他,放射線防護部会誌 16(2), 2017, 16-20

(51)

核医学検査:医療従事者の被ばくの特徴

• X線に比べガンマ線のエネルギーが高く、X線用防護具(0.2 mmPb相当)で は遮蔽効果が低い • 放射性医薬品を投与された患者が線源となる • 脳 SPECT で担当技師の被ばく線量は0.12 mSv/月程度8)  介助が必要な患者が多いことが要因 • FDG-PET検査では、1検査あたり数μSv →1日5名、200日担当したとして、数mSv/y9) • PET検査に関わる作業者の被ばくアンケート調査10)  投与・説明をする医師は25–40 μSv/月  患者誘導やPET 操作に携わる診療放射線技師:110 μSv/月  薬剤合成,品質検査,分注等に携わる薬剤師:25 μSv/月  サイクロトロンオペレータ:100 μSv/月 8)金谷信一;日本心臓核医学会誌,15 (1),2013, 10–11 9)Fujibuchi et al, Radiol. Phys. Tech., 2010, 3, 34-39

10) PET 用放射性医薬品の合成,分注,品質管理に携わる作業者の被ばく線量調査報告,Isotope news, 10, 2008, 38–42

(52)

放射線治療(密封小線源治療):

医療従事者の被ばく

125

Iシード線源治療による手技時の被ばくの試算

11)

• 術者の実効線量として、線源1 個当たり13.1 MBq の

125

I

シード線源100 個を60 分間で挿入した場合、

 プレローディングをする医師:22.9 μSv

 挿入時の医師:3.3 μSv

 看護師:1.5 μSvと試算

その他、RALSでのアプリケータ位置確認時の透視、

198

Auグレイン、

137

Cs ニードルや

192

Ir ヘアピンによる治療時の被ばくが考えられる

が、線量限度を超える可能性は低い

11)日本放射線腫瘍学会 他;シード線源による前立腺永久挿入密封小線源治療の安全管理に関するガイドライン 第5版(2011) 52

(53)

医療現場(一般撮影・CT・RI・放射線治療)

における水晶体被ばくの現状と課題まとめ

• 透視以外でも介助により被ばくする可能性がある

• 施設の規模や診療科(介助の必要な患者が多いか)によって従

事者の被ばくに差がある

• 防護衣を着た業務をするが均等被ばく管理をしている場合、水晶

体被ばくは過小評価になってしまう

⇒防護衣を着て介助行為のある可能性がある場合は、不均等被ば

く管理の徹底が必要

• 水晶体の放射線防護に対して

短時間の手技や介助でも防護メガ

ネを使用することを推奨

• 室内の散乱線分布を把握することで、適切な退避位置や防護対

策に活用できる

• 核医学検査、治療はβ線を除き、ガンマ線のエネルギーが高いことか

らX線用の防護衣やメガネの遮蔽効果がみられない

(

125

Iであれば遮蔽としては有効)

53

(54)

アウトライン

 はじめに

• 新しい線量限度における懸念 • 不均等被ばくの認知 • 防護メガネについて

 領域毎の被ばくの実態等

① IVR(血管系検査領域) • 血管撮影・IVR領域の現状 • 血管撮影・IVR領域での水晶体  頭頚部IVRでの水晶体線量の 現状  測定方法(モニタリング)  低減方法(防護策)  腹部IVRでの水晶体線量の現 状と低減対策 ② IVR(非血管系検査領域) • 非血管系検査・IVRの概要・ 問題点 • 非血管系検査・IVRにおける 医療従事者の水晶体線量評価 に関する多施設共同研究の概 要 ③ その他の領域 • 一般撮影 • CT検査 • 核医学検査 • 放射線治療(密封小線源治 療)

 まとめ

54

(55)

まとめ ①

• 医療の現場では専門性の点から、特定の医療従事者が長い年月にわたって同じ 作業に従事する可能性が大きく、新しい水晶体の線量限度及び白内障のしきい 線量は、日常的な医療行為でも超過するおそれがある。 • 現状、医療における放射線診療従事者には新線量限度を越えるおそれがある者 が多くいるが、防護メガネ及び防護板の活用により多くの場合は超過を防げる。 • プロテクタを着用する状況であるならば、不均等被ばく管理の実施を徹底する。均 等被ばく管理の状態で防護衣を着た業務を行った場合、水晶体被ばくは過小評 価される。 • 撮影の際に患者の介助等を行うことが多い一般撮影、小児撮影、救急撮影、お よびCT等においては、散乱体である患者との距離がかなり近接してしまうことから、 介助の際には血管撮影・IVRやERCP等と同様に防護メガネの着用が必要。 55

(56)

まとめ ②

• 新線量限度を法令に組み込むにあたっては、防護メガネの防護効果を 水晶体等価線量の算定に際して、どのように組み込むのか、誰が行う か(各事業所? 個線協?)などの管理方法の明確化が必要。しか し、防護メガネの効果を組み込むにあたっては、その方法が複雑にな り過ぎてもいけない。 • 防護メガネは、鉛当量、形状により防護効果が異なり、装着感と防護 効果のバランスが重要となる。 • 天吊り防護板は、水晶体線量低減に大きな効果があるが、使用方法に より効果が低減する。 • 不均等被ばく管理さえ十分に実施されていない可能性がある医療現場で、胸 部+頚部線量計に加え水晶体近傍の線量計の装着は現実的ではない。 56

(57)

まとめ ③

• 白内障のしきい線量は、新しい線量限度を守っていても生涯として超えるおそれが ある。 • 白内障のしきい線量および医療現場の実情を踏まえた管理目標値を、各分野毎 に関連学会等が設定してはどうか。 • 非血管系検査領域でも、一部の医師や消化器内視鏡技師等においてICRPが 勧告する新しい水晶体等価線量を超えてしまう可能性がある。 • また、非血管系検査領域のうちERCP等の手技による被ばくは従事者(医師・看 護師・消化器内視鏡技師等)や施設によってバラツキが大きい可能性がある。 • 非血管系IVRの現場ではオーバーチューブ型が広く使われており、一般的にはアン ダーチューブ型に比べて術者の被ばくが多いとされる。 57

(58)

まとめ ④

• 管理されていない比較的高被ばくの従事者をなくすためにも、放射線診療従事者 の定義を明確にする必要があるのではないか。 • 核医学や小線源治療での従事者の水晶体等価線量は、線量限度に対して問題 となるレベルではない。 • 室内の散乱線分布を把握することで、適切な退避位置や防護対策に活用できる • 従事者の水晶体被ばくに関わる件は、必ずしも医療現場に情報が十分に行きわ たっているわけではない。そのため日本放射線技術学会では、ICRPによるSeoul Statement発出後より様々機会を利用して普及・啓蒙に努めているが、今後も 継続した普及・啓蒙活動を行うとともに、医療従事者の職業被ばくの軽減および防 護の最適化に向けた活動をさらに推進していきたい。 58

参照

関連したドキュメント

大気浮遊じんの全アルファ及び全ベータ放射能の推移 MP-1 (令和3年4月1日~令和3年6月30日) 全ベータ放射能 全ベータ放射能の

線量は線量限度に対し大きく余裕のある状況である。更に、眼の水晶体の等価線量限度について ICRP の声明 45 を自主的に取り入れ、 2018 年 4 月からの自主管理として

1.管理区域内 ※1 外部放射線に係る線量当量率 ※2 毎日1回 外部放射線に係る線量当量率 ※3 1週間に1回 外部放射線に係る線量当量

放射線の被ばく管理及び放射性廃棄物の廃棄に当たっては, 「五

原子炉本体 原子炉圧力容器周囲のコンクリート壁, 原子炉格納容器外周の壁 放射線遮蔽機能 放射線障害の防止に影響する有意な損

粒子状物質 ダスト放射線モニタ 希ガス ガス放射線モニタ 常時 2号炉原子炉建屋. 排気設備出口 粒子状物質 ダスト放射線モニタ 常時

粒子状物質 ダスト放射線モニタ 希ガス ガス放射線モニタ 常時 2号炉原子炉建屋. 排気設備出口 粒子状物質 ダスト放射線モニタ 常時

滞留水に起因する気体状の放射性物質の環境への放出低減のため地下開口部を閉