• 検索結果がありません。

鉛直混合と北太平洋中深層循環

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "鉛直混合と北太平洋中深層循環"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

海の研究(

Oceanography in Japan

),

26

5

),

149

2017

─ 特 集 号 ─

鉛直混合と北太平洋中深層循環

  

序 文

鉛直混合を担う現象(乱流)の規模は,広大な海洋に比べて極めて小さい。しかし,その 微細な現象による鉛直混合が,大規模な物理・化学・生物過程に重要な役割を果たしてい るは周知の通りである。深層水が形成されない北太平洋においては,とりわけ鉛直混合が 中深層循環に与える影響は大きいと考えられる。本特集号では,この北太平洋の中深層循 環と鉛直混合に焦点を当てる。そもそも穏やかと思われる深層上部(躍層)においても乱流 鉛直混合が盛んであるという事実が驚きであり,そのエネルギー源は何なのかが

Munk

1966

)以来の問題であった。この問題の解決を一つの契機として,微細構造プロファイ ラーなどの新しい測器による鉛直混合強度の観測が行われるようになり,その結果,鉛直 混合強度には分布があることなどが明らかになった。また,数値実験の高精度化やそれら に基づく理論の進展により,その源(潮汐や風)や,発生源からエネルギーを輸送する内部 波についての理解も格段に進んだ。しかし,鉛直混合と中深層循環に関する理解は,定性 的にもまだ不十分であると言わざるを得ない。

そこで本特集号では,これら鉛直混合と北太平洋中深層循環に関する最新の研究の現状 と課題を総説として整理することとした。これらの問題が(さらには微細な規模の乱流混 合と大規模な海洋過程に関する問題も)広く共有されるとともに,今後の議論と研究の進 展に貢献できれば幸いである。

なお,本特集号の取り組みは,平成

27

年度より始まった科学研究費・新学術研究「海洋 混合学の創設」(代表:東京大学大気海洋研究所,安田一郎教授)の一環として行われたも のである。

吉川

 

**

(特集号世話人)

参 考

Munk, W. H.

1966

: Abyssal recipes. Deep-Sea Res., 13, 707

730.

  *

   Preface of the special issue “Vertical mixing and deep/intermediate circulations in  the North Pacific ocean”. Author: Yutaka Yoshikawa

Kyoto Univ.)

  **

   

京都大学大学院理学研究科

 

606−8502 京都市左京区北白川追分町

(2)

参照

関連したドキュメント

笹川平和財団・海洋政策研究所では、持続可能な社会の実現に向けて必要な海洋政策に関する研究と して、2019 年度より

 しかしながら、東北地方太平洋沖地震により、当社設備が大きな 影響を受けたことで、これまでの事業運営の抜本的な見直しが不

[r]

1地点当たり数箇所から採取した 試料を混合し、さらに、その試料か ら均等に分取している。(インクリメ

黒い、太く示しているところが敷地の区域という形になります。区域としては、中央のほう に A、B 街区、そして北側のほうに C、D、E

夜真っ暗な中、電気をつけて夜遅くまで かけて片付けた。その時思ったのが、全 体的にボランティアの数がこの震災の規

大村 その場合に、なぜ成り立たなくなったのか ということ、つまりあの図式でいうと基本的には S1 という 場

大気中の気温の鉛直方向の変化を見ると、通常は地表面から上空に行くに従って気温