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「微生物学」練習問題解答 4章

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Academic year: 2021

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解答4章

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「微生物学」練習問題解答  4章 

1 真菌の細胞内小器官には,核膜で包まれた染色体 DNA を含む核,小胞体,ゴルジ体,ミトコンド リア,液胞などがある.また,小胞体にはリボソームが結合している粗面小胞体と結合していな い滑面小胞体がある.しかし,細菌類の場合には,染色体 DNA が核膜に包まれることなく細胞質 中に核様体として存在する.また,小胞体が存在しないためリボソームは細胞質中に遊離した状 態で存在している.

2 グラム陽性菌の細胞壁は,おもにペプチドグリカンからなる均一な単層構造をしている.ペプチ ドグリカンは, N -アセチルグルコサミンと N -アセチルムラミン酸とが交互にβ-1,4-結合を繰り 返しながら重合した糖鎖で,

L

-アラニン,

D

-グルタミン酸, meso -ジアミノピメリン酸,

D

-アラニ ンの4つのアミノ酸からなるペプチドが N -アセチルムラミン酸に結合した構造をしている.一方 で,グラム陰性菌の細胞壁は,ペプチドグリカンの量は少なく,薄いペプチドグリカン層の外側 に,タンパク質,脂質,リポタンパク質,リポ多糖からなる脂質二重膜(外膜)が存在し,より 複雑な多層構造をしている.また,細胞膜とペプチドグリカン層の間の空間にはペリプラズムが 存在する.

3 古細菌の細胞壁は,細菌(真正細菌)で共通に見られる

D

- N -アセチルムラミン酸はもっておらず,

その代わりに

L

-タロサミニュロン酸を構成成分として含むシュードムレインと呼ばれるペプチド グリカン様の特異な細胞壁構造をもつ.また,古細菌のなかでもメタン菌や好熱菌などでは,シ ュードムレインの代わりに S-レイヤーと呼ばれるタンパク質や糖タンパク質からなる表層構造を もつ.

4 酵母の細胞壁は,キチン層,グルカン層,マンナン層から構成されている.キチンは, N -アセチ ルグルコサミンがβ-1,4 結合で重合した糖鎖であり,グルカンは,グルコースがβ-1,3 結合で重 合した糖鎖が主成分であり,これにβ-1,6 結合で重合したβ-1,6-グルカンが分岐構造を形成して いる.マンナン層は,細胞壁のマンナンタンパク質から構成されている.

一方,細菌の細胞壁にみられるペプチドグリカンは, N -アセチルグルコサミンと N -アセチルムラ ミン酸とが交互にβ-1,4 結合した糖鎖にペプチドが分岐した構造をしており,酵母の細胞壁とは,

構造が大きく異なっている.

5 小胞体では,タンパク質,脂質,糖鎖の生合成が行われ,タンパク質の品質管理機構(クォリテ ィーコントロール)にもかかわっている.また,分泌タンパク質は輸送小胞によってゴルジ体へ と輸送される.ゴルジ体では,小胞体で合成されたタンパク質のさらなる修飾や成熟がなされる.

修飾・成熟したタンパク質は,その後の行き先が決定されて,細胞内の適切な場所へと輸送され

る.

参照

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