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放線菌の抗菌性物質に穿て
第5報Acegm⑪myces gr言se⑪1囎No・l18株及AG翻omyces鰍r魂aVUs 翫43株の産生する抗肺炎菌性物質の抽出に就て
金澤讐科大學日置内科温室(日置教授指導)
今 井 照 英
S/zbei 7mai
(昭和23年9月18日受附)
緒 著者達の教室に於て分離せられたActinomy−
ces griseolus耳().18株及Actinomyces micro−
flavus 43株の抗肺炎菌性物質産生白虹に遷して
言
は之を本研究の第4報に詳述した.本報に於て は有効物質の抽出法に就て研究を進めた.
1.No.株の號穂盤物質について
1.温熱,酸及アルカリ等に勤する抵抗性 抽出操作を確立する上に必要なるを以て抗 菌性物質の温熱及酸,アルカリに封ずる抵
抗性を最初に験した.先づSeitz濾過器を通したNo.18株の
培養濾液 (pH・8・5)を室濃溢に30。C
の艀卵器,氷室(約5。C)に一書夜放置せるにその肺炎菌に封ずる効力は共に略itろfo 程度に減退することを認めた.
衣に加熱試験に於ては,培養濾液(pH・
7・4)を40。Cより 10。C置きに100。C迄 に匠分し,各濫度5分聞の抵抗を無したる
に次表の如き結果を得た.實 験
抗 菌 贋 稀 繹 倍
Table 童
6400
5200
1eoO
800
_鯉雌一曙電tw pmM・PtmPte一・・PtPti・V醐一
3Goc 400c sg c 600c 7eoc sooc go c looJc師ち温度に封して非常に抵抗弱く60。C 5分位で既 に著明に抗菌力を消失することがみられる.併し濾液
のHCI, NaOHによるPH1−9間に於ける耐性は比較的に強く,室温1時間では抗菌力の滅退がみられない・
2.抽出,a)クロロホルム抽出法 先づエーテル
への蒋溶を試みたが,培養濾液を張酸性よりpH.2,
3,5,7,9と強アルカリ性となすも有効物質のエーテ ルへの移行が認められなかった.外種々なる熔媒にて「
試み漸くクロロホルムに轄溶することに成功すること
が出場た.部ち濾液10ccに就き,クロロホルム5cc宛を用ひ3回抽出を行った麗に依ると,次の如き威績
を得た.pH 3 →・移行を認めない・
pH 5 → 同 上
pH 7 pt一 2/3 pH 9一. 81{」
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今 井部ち抗菌性物質は弱アルカリ性でクロロホルムに略 it完全に移行するのである.
抽出實験例
培養濾液200cc(1:20・000)
i,H.9に修正if Cl}1。,。,。,mに儲
1 . 1
濾液(1:く1000)Chloroform 90cc(1:40・000)
1門門綱鵬法
;
Ca 40mg,飴1伏物質
(1:so.ooo.eoo)本物質の8000萬稀羅液に於てなほよく肺炎菌の護育 を充分に阻止すると云ふことは相當に強力な抗菌製刻 たることを知るに足るものである.
b)吸着法,本抗菌性物質は又炭末によく吸着され る.培養濾液に三下2%を加へることにより,完全に 吸着され,濾液には抗菌力を全く認めない.この炭末 よりはpH 2の盤酸酸性メタノーール,同酸性アルコー ル,同酸性アセトンで抗菌性物質の溶離をなし得る.
酸性水での溶離は困難である.メタノール,アルコー ルには申性で溶離しないが,アセトンでは申性でも幾 分溶離した.但し到底完全ではない.
c)組合法,そこで吸着法とクロロホルム法との組 合せ法を行ふと,本物質の抽出法を次の如くなすこと
が出面る。抽 出 法 培養濾液 1
二二2%吸着濾過
・
炭末を盤酸酸性Aceton(pH2)にて溶出
,
Aceton液のpHを6に修正滅墜溜法
・
濃縮せる液を更にアルカリ側(pH 9・0)に修正す
sChlOroform轄溶
,
Chlo・・form下智溜法(30。C)
, 1
精製物質本抽出法に精製實験記録にはi欠の如きものがある.
實 験 例
培養濾液の300cc(1:40・000)
1
炭末5grを加へ振盛し濾過
1
1 1
濾液(1:く1000)炭末
1酸性Aceton溶出濾液
1 炭末
t
Aceton液Ca 80cc
l
減墜溜法(30。C)
t
20cc濃縮液(1・500・000)
1
Chlor◎form凹凹溶
1 ,
1 { 一抽出残渣液 12cc Chloroform液
(1:16.000) (1:1.000.COO)
・↓
芒硝脱水減歩Chloroformを同法(30。C)
↓
16mg解状物質:(1:1・000・000・000)
3)抽出物質の性賦
この抽出物質:は石油エーテルに不溶であるが,クロ ロホルム,アルコール,メタノール,水,エーテル等 の各種溶媒に容易に溶解する.極めて不安定で,その 抗菌力は氷室に放置しても1書夜には既に駈。程度に
減降する。・未だ結晶物として之を探り出すご乏には威思しなか
った.
H No。43株の魏菌軽物質に就て 1)抽出
種 々検討せる結果本物質の性状も亦前記No.18に 類似ぜる盧があり,從って抽出の方法も亦之に準ずる ま ことを知った.唯酸,「アルカリ」,に封しNo・18株 の夫は比較的抵抗が強かったのに反し,本:No。43株
の夫は:甚だ弱く殊に「アルカリ側に弱いやうである.pll 9に於て室温2時間後重んどその破壊を見た.
零本抗菌性物質は炭末によく吸着ぜられるが,酸性 アセトンに若干,酸性メタソール,酸性アルコールに 幾分溶出せられる程度で溶出は比較的困難である.但
し濾液をpH 8となし,クロロホルムで轄溶せしむることに依って略e目的を達し得る・此職前記No・18一
濾液の
PH6.0
7.0
8.0
Ch10rofOrm抽出
抽 出 液
ノ
残 液 抽 出 液 残 液 抽 出 液 残 液
抗菌便
× 1600
× 200
× 3200
× 100
×. 3200
× 100
備考 抽出液及残液抗菌償は敦れも原濾液の溶量稀
繹倍数に換算して之を書き表はした.( 38 ]
放線菌の抗菌性物質に就て 397
株有効物質の抽出法と全く軌を一にする,濾液のpH
とクロロホルム抽出との關係に就セは上表の如き實験 記録がある.培養濾液(抗菌便3200倍)回量のクロロ
ホルム1回の振盟にて
抽出實験例
ノ
培養濾液200cc(1・160・000)
1・H8にてChlρ・…rm V・9Pt・es
1 ..」
残液(1=5・000)Chloroform 75cc(1:80・000)
i芒轍欄灘(3・oc)
16mg (1:60.ooo.oootNvloo.ooo.ooo)
2)抽出物性賦
N
本抽出物は爾概ね褐染せる油賦質よりなりてみる
が,抽出濾液の抗菌償頗る高くゲ抽出操作が圓滑に進
行した場合可成多量の長針状結晶(無色)を析出する、但有効物質の抵抗甚だ弱き故精製に多大の困難を感ぜ しめ,目下の研究室の整備賦態では夫以上研究を進め ることが出來ないことを遺憾とする.
H 全物質に無論クロロホルムによく溶解するが,面四 王化炭素,水にむ可成よく溶ける.而うして此溶解分 申に有効物物の全量を藏する.有効分は爾アルコール にも移行する,但石油エーテルには全く移行せず,エ
ーテルにも至難である.考
由來放線菌に依り産生せられる抗菌物質は Waksmanに從へば次の3種に大別せられると 云はれる.
1.水門溶性,アルコPル不溶1生の蛋白性物
質で,Actinomycetin,、革icromorosporin等カミ之 に慨する.
2.エーテル可溶性,アルコール可溶性の色 素性物質,Actinomycinが之に屡する.
3.エPtテルには不溶,叉は可溶,水性若し くはアルコール性酸水に可溶,Streptothricin,
Streptdmycin, Proactinomycinが之に平する.
而うしてStreptomycin, Streptothricinは活性 炭に吸着後,酸性メタソールを以て溶離濃縮 後アセトンに沈澱精製せられてるる.
然るにNo.18株の抗菌性物質はAetherに 轄溶することなく,叉炭末吸着法にては酸性メ
タノPル,アセトン,アルコPtルに溶離せられ るも,アセトンにて沈澱することなく,此黙で
L
結
1)著者は嚢に報告せる,肺炎菌に齢して特 異的に侵襲性を呈するActinomyces No,18及 Actinomyces micFoflavus No・43産生抗菌物質 の抽出精製を試みた.
2)前者に關してその精製物質は,肺炎双球 菌第1型菌獲育阻止力10億倍(稀繹法に依る)殺 菌債5憶倍に達した.後者に凹しては同じく野
曝
Actihomycin系のもの, StrePtomycin, St「ePto−
thricin系のもの,その敦れにも性歌を異にして な
みる.Streptomycin, Streptothricinは水によく
溶解するが,各種の有機溶媒には溶け難V・。本 物質は未だ全く純粋でなく,遽かに比較は困難 であるが,石油「エーテル」を除き各種溶媒によく溶解する黙でも之等物質と趣を異にする.
No,43株の産生する抗肺炎菌性物質も漸く
「アルカリ側にてクロ・ホルムに韓溶し得る黙
:No,18株のそれとよく類を等しくして居り。
その抽出法は從來の報告に見る〜二の種抗菌性物 質と異なったもみでなければならなV・とV・ふこ とは可成り特異な物質であることを示して居 る.更にNo,18株の抗菌性物質と言ひ, No,
43株のそれといひ,肺炎菌にi封し,實に:数千萬 倍〜十数億に達する超高債の抗菌力を示すこと
はその偉力眞に大なりとなすべきである.
論
育阻止力6千萬倍〜1億倍に達した.
3)爾物質共培養濾液よりの完全抽出に際し て從來放線菌に於ける抗菌性物質抽出法の潤れ をも之に:適用し難く,猫自の方法が探られなけ ればならなかった.それは培養濾液を「アルカ
リ側に修正し,クロ・ホルムを以て抽出するに
.ある.
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