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正課教育にインターンシップを取り入れることの意義と課題

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正課教育にインターンシップを取り入れることの意義と課題

―日本文化学科新設コースの実践から―

八 坂 徳 子

要旨

昨今,就職ルールの変更に伴い,企業では,人材採用により結びつくプログラムが重視される傾 向にある一方で,大学教育の現場では,その教育的効果が強く求められている。本稿は,その現状 を踏まえ, 「正課教育におけるインターンシップ」の実践研究を通して,その教育的効果を検証し,

今後の課題を明らかにすることを目的とした。日本文化学科の新設コースに,2020 年度開講された

「プレインターンシップ」の実践について,その教育的効果を分析,考察した結果から,次のよう な結論が導かれた。インターンシップを正課教育に取り入れることの「意義」は,①教育的効果の 高い「事前・事後学習」を通じて,学生の学ぶ意欲や目的意識を高めること。②社会が求める人材 の素養や働く上で必要な能力を大学(教員)が具体的に把握し,学生の指導や教育内容の改善に役 立てること。③インターンシッププログラムの実践を,大学の「教育・研究」に結び付けること。

また, 「課題」は,意識や意欲が高まらない学生の対応である。自らの意思で参加するインターンシ ップと異なり,受け身の姿勢で参加していることが一つの原因として考えられた。 「評価表」を用い た個人面談により,一度は改善されても,時間の経過や(対面授業からオンラインに変わるなどの)

環境の変化によって,一部の学生にはその効果が持続しないという課題が明らかになった。

キーワード

インターンシップ,キャリア教育,キャリア形成,正課教育

1.はじめに

インターンシップは, 「学生が在学中に自らの専攻,将来のキャリアに関連した就業体験 を行うこと」 (1997 年,文部科学省・経済産業省・厚生労働省の三省合意)と定義されてい る。しかしながら,昨今,就職ルールの廃止に伴い,多くの企業が通年採用に移行するこ とが予測され, それによってインターンシップの目的や形式が多様化している現状がある。

大学が関与・把握していない短期プログラムの中には,実質的な就業体験を伴わず,企業 の業務説明会となっているものも多く存在する。

その一方,キャリア教育の一環としてその有効性に注目が集まっている(初見・梅崎・

坂爪,2020) 。文部科学省は,2017 年 6 月に公表した「インターンシップの更なる充実に向

けて,議論の取りまとめ」の冒頭で, 「大学等におけるキャリア教育や専門教育を強化して

いくために,産学協働で人材育成に取り組むことが重要となっており,その中でもインタ

ーンシップは効果的な教育手段」と強調している。更に文部科学省は,2018 年 5 月 31 日

(2)

付文書にて, 「大学改革としてのインターンシップの推進に係る専門人材の育成・配置につ いて」を全国の大学等に発信した。企業サイドでは,インターンシップの目的や形式が多 様化し, より採用に結びつくプログラムが重視される傾向にあるが,大学教育の現場では,

その教育的効果が強く求められているのである。

本研究は,本学の日本文化学科に新設された地域ビジネスコースにおける正課科目「プ レインターンシップ」 (短期実習)の実践を通して,その教育的効果を検証し,大学の正課 教育にインターンシップを取り入れることの意義を問うことを目的とする。この「プレイ ンターンシップ」は,新設されたコースの主軸ともいえる正課科目「キャリアデザイン実 習」 (3 年次履修)の準備段階として,コースの 2 年生が履修する科目であり, 2020 年度に 新規に開講されたものである。筆者は,本コースの担当教員として当年 5 月に着任し,学 科の教員と協働してプログラムの構築・実施に取り組んできた。この一連の取り組みをま とめ,正課教育にインターンシップを取り入れることの意義と課題を明らかにし,次年度 以降のインターンシップ, とりわけ長期インターンシップの実践研究の足掛かりとしたい。

2.問題の所在

2-1 キャリア教育の現状と課題

文部科学省は 2011 年度より全ての大学に対し,「社会的・職業的自立に関する指導等」

(キャリアガイダンス)を大学教育の一環として実施するよう義務付けた。その背景とし て, 「若者の社会的・職業的自立」や「学校から社会・職業への円滑な移行」を巡る様々な 課題が挙げられる(中央教育審議会, 2011) 。新規学卒者の約 3 割が 3 年以内に離職する現 状

(1)

から考えても,大学から社会・職業への移行に不完全な状況が見受けられる。大学 設置基準の改正では, 「社会的・職業的自立に向けた指導等」に取り組むための体制の整備 が位置付けられたものの,具体的な取り組みについては規定していない。キャリア教育は 大学教育において義務化されたものの,実際の取り組みについては各大学の判断に委ねら れているのである。

2-2 インターンシップの現状と課題

インターンシップは, 「学生が在学中に自らの専攻,将来のキャリアに関連した就業体験 を行うこと」と定義され,大学におけるキャリア教育・専門教育を一層推進する観点から,

インターンシップは有効な取組である(文部科学省・厚生労働省・経済産業省, 2015)。文

部科学省(2020)によると,令和元年度,単位認定を行うインターンシップを実施した大

学は,563 校(71.6%)だが,参加学生数(特定の資格取得に関係しないインターンシッ

プに参加した学生)は,83,961 人(2.9%)に留まっている。文部科学省(2017)に示さ

れた資料から,平成 10 年度は 143 校(23.7%)であったことと比較すると,単位認定を行

うインターンシップを実施した大学は 21 年間で 47.9 ポイント上昇したことが分かる。し

かし,参加学生は,14,991 人(0.6%)から 83,961 人(2.9%)と,僅か 2.3 ポイントの

上昇である。インターンシップを正課教育に取り入れた大学は増加しているが,単位認定

されるインターンシップに参加する学生はまだ多いとは言えない状況である。これに対し

て,マイナビ(2020)によると,インターンシップに参加した学生の割合は 85.3%(前年

79.9%,前年比 5.4pt 増)であり,2014 年卒学生の 32.1%から, 7 年間で 53.2 ポイントの上

(3)

昇である。マイナビの調査結果からは,大学が関与・把握しないインターンシップに参加 する学生は年々増加していることがわかる。

初見・梅崎・坂爪(2020)によると,インターンシップの重要性の高まりや量的拡大は 多数の調査から確認できるものの,インターンシップの質的側面については,課題も残さ れているという。文部科学省(2017)によれば,業務負荷,専門人材の不足等により,イ ンターンシップの事前・事後学習が大学で適切に実施されていないことが指摘されている。

また,参加前後の効果測定も精緻に行われておらず,教育効果の把握ができていないこと が課題となっている(初見・梅崎・坂爪,2020) 。

2-3 研究の目的

本研究は,大学の正課教育にインターンシップを取り入れることの意義を問うことを目 的とする。就職ルールの変更に伴い,企業では,人材採用により結びつくプログラムが重 視される傾向にある一方で,大学教育の現場では,その教育的効果が強く求められている。

この現状を踏まえ,大学教育の現場における「インターンシップの事前・事後学習を含め た実践研究」を通してその教育的効果を検証し,今後の課題を明らかにすることを目的と する。本研究の対象となるインターンシップは,次年度以降の長期インターンシッププロ グラムの準備段階として,本年度新規に開講されたものであることから,次年度以降のイ ンターンシップ,とりわけ長期インターンシップの実践研究への足掛かりとしたい。

3.研究の方法

この章では,日本文化学科の新設コースである地域ビジネスコースに新規に開講された

「プレインターンシップ」の実践に着目し,次節以降に事例を挙げながら紹介する。プロ グラムの前後で受講生がどのように変容したかについては,次章以降で分析し,考察する。

3-1 活水女子大学(活水学院)と日本文化学科について

活水学院は,長崎の歴史を残すオランダ坂に,まだその界隈が外国人居留地であった 1879 年創設された。創立者はアメリカから派遣された女性宣教師エリザベス・ラッセルで ある。日本全土で学校教育が新たな装いで出発したばかりの時代に,キリスト教に根ざす 理念に基づいた教育活動が開始された。その後 140 年以上の歴史を重ねながら, 「磨かれた 知性と品格の上に経済的独立の能力を具えた優れた人格へと成長し,社会で指導者として の責任を果たす生徒・学生を育成する」という高い目標を追い続けている(活水女子大学 HP より)。日本文化学科の前身は,1977 年に活水女子短期大学に設置された日本文学科に遡 る。1981 年には,活水女子大学(文学部)が設置され,文学部に英文学科と日本文学科が おかれた。さらに, 2001 年, (改組により)文学部日本文学科が現代日本文化学科に, 2018 年には, 文学部が国際文化学部へ, 現代日本文化学科が日本文化学科へと名称変更された。

日本文化学科には「日本語日本文学コース」と「地域ビジネスコース」が設置され,入学

した学生は最初の段階でどちらかのコースを仮決定し,各コースの授業モデルに沿って学

びを開始,2 年次にはコースを確定し,より専門的に学んでいく。2021 年 4 月,日本文化

学科地域ビジネスコースは 3 年目を迎える。 (現 2 年生は,コース設置後に入学した一期

生である) 。

(4)

3-2 対象の授業と受講生

対象の授業は,日本文化学科に新設された地域ビジネスコースの正課科目「プレインタ ーンシップ」 (短期実習),対象者はこの科目を受講する 2 年生,23 名である。この「プレ インターンシップ」は,新設されたコースの主軸ともいえる正課科目「キャリアデザイン 実習」 (3 年次履修の長期インターンシッププログラム)の準備段階として,コースの 2 年 生が履修する科目であり, 2020 年度に新規に開講されたものである。筆者は本コースの担 当教員として当年 5 月に着任し,担当教員 2 名と共にプログラムの構築・実施に取り組ん だ。

3-3 プログラムの概要

自らのキャリアを構築するにあたって,自らの適性を知るため,また,大学での学びを 社会実践につなげていくための基礎を身につけるプログラムである。次年度に履修する「キ ャリアデザイン実習」 (2 か月間の長期インターンシップ)の足掛かりとしての位置づけを 持つ。地域の企業・団体,自治体等で行う 5 日間以上の実習と,その前後に行う学習を通 じて,職業観、社会観を養い,将来の進路について考えるきっかけをつかむ。実習に先立 つ「事前学習」では、自己目標の設定等を通じて、目的意識の明確化を図り、実習をより 充実したものとする。 「事後学習」では、実習の成果(自己目標の達成度、学んだこと等)

についての発表を行い,今後の学習意欲・就業意識の向上や,プレゼンテーション能力・

コミュニケーション能力の形成を図る。

本年度(2020 年度)は,新型コロナウイルス感染症の影響により,全国的にインターンシ ップの受け入れが中止となる状況であった。筆者が本学に着任した 5 月は,政府の緊急事 態宣言発出後の自粛期間中であり,全国の大学ではオンラインでの授業を余儀なくされて いた。幸いに本学は当時,感染拡大地域には指定されていないことから,5 月半ばより全 学的に対面授業が再開され, 「プレインターンシップ」授業を対面で行うこととなった。既 に他の科目は,オンラインでの授業がスタートしていたが,この科目に限っては,本学科 の正課科目として初めて実施されることもあり,対面授業の再開と同時期(筆者の着任と 同時期)に実質的な開講となった。実習と前後の学習について各項にまとめ紹介する。

3-3-1 事前学習と実習先決定

「プレインターンシップ」は,実習を含んだプログラムが不定期に行われるため,事前 学習としての授業は時間割上設定されていない。そのため,対面授業が再開したタイミン グで,履修生全員の授業が入っていない空きコマを使っての授業(事前学習)を実施する こととなった。授業は PowerPoint とレジュメを用いた講義とワークやディスカッション を用いたアクティブラーニング型授業を組み合わせて行っている。尚,レジュメは前任校 で使用していたもの(筆者が加筆・編集を行い改訂したもの)で,前任校担当者の許可を 得て使用している。

第 1 回目の授業では,まず,インターンシップの目的,事前学習の目的,キャリアデザ

インの重要性についての講義を行った。次に,実習先の選び方と今後のスケジュールにつ

いて説明した。新型コロナウイルス感染症の影響により,授業開始が遅れ,実習先決定ま

での期間が短くなっていることから,申込方法や期限を守るよう注意を促した。

(5)

第 2 回授業(前半)では,就職課課長(キャリアコンサルタント)を招き,インターンシ ップについてのセミナーを行った。本学では,学生部長(教員)が担当し,就職課が窓口 となるインターンシップが授業として単位化されている。本科目は本コース独自のインタ ーンシップであり,本来であれば新規に受け入れ先を開拓すべきところであるが,感染症 の影響で授業開始やインターンシップ実施の判断が大幅に遅れたことから,受入先の確保 が最大の課題であった。そこで,就職課の協力を得て,就職課が窓口となるインターンシ ップの受入先を本コースのインターンシップ受入先の候補とすることとした。後半の授業 では,各自がどのようなインターンシップを実現したいか,まずは自己理解が深まるよう 促した。更に, 「インターンシップに関する希望調査」を行い,課外で個人面談を実施する ことにした。

第 3 回授業では,業界研究と実習先選定のポイントを講義した。第 2 回から第 3 回の授 業までの間に受講生 23 名全員と個人面談を行い,各自の希望を直接確認していたため,そ の内容を踏まえた授業となった。各自の職業観,社会観を養い,将来の進路を考えるため には,本人の希望に即した(或いは視野が広がるような)実習先を選定することが重要で ある。コロナ禍とはいえ,できるだけ多様な選択肢から,より適切な選択が行われるよう

(本人の思い込みから選択肢を狭めないよう),個人面談と授業を通じて働きかけた。その 中で特に注力したことは,エントリーシート(志望理由と自己 PR)の内容と,提出期限を守 ることやメールの出し方,添付ファイルの形式等,ビジネスマナーの基本である。就職課 を通じてのインターンシップは,受入先を仲介する団体を通してのインターンシップであ るため,県内の大学から多数の希望者が応募し,提出されたエントリーシートの内容から マッチングが行われる。コロナ禍で受入先が激減していることもあり,本コース全員の希 望がマッチングすることは不可能であることが予想された。そのため,マッチングが不成 立だった場合の選択肢(第 2 志望)を考えておくことも併せて指導した。

第 4 回・第 5 回授業は,エントリーシート提出後から受入先が決定するまでの期間に行 った。内容は, 「企業研究」と「ビジネスマナー・実習に向けての心構えについて」である。

企業研究については,受入先が決定する以前であるものの,企業研究の方法を学ぶという 目的で企業研究シート(資料 2)を用いて実施した。就職活動にはまだ早い 2 年生という時 期であることと,正課科目の中で企業研究を行う機会がないということもあり,受講生に はハードルの高いワークであった。そのため,授業では事例をもとにまず講義を行い,続 いて各自でワークを行い, 次週にグループワークを行うことで,理解が深まるよう促した。

第 6 回授業は, 「目標設定」と「実習に向けての事前準備」である。第 5 回から第 6 回ま でに,実習先のマッチング結果が発表され,マッチングが成立しなかった学生は第 2 志望 に応募することとなった。第 2 志望は,本コースの教員が開拓した受入先の中から,学生 が選択したものである。この時期は,受入先を仲介する団体によりマッチングした学生,

大学の開拓先を第一志望とし,受入が決定した学生,マッチングが成立せず第二希望を選 択した学生,という 3 パターンの学生の書類提出が複雑に重なった。筆者はこの一連の窓 口となり,事務的な作業と外部との交渉を同時に担当した。そのため,書類の提出期限や 提出方法(形式)について,授業や個別メールで繰り返し注意を行い,提出期限を過ぎた学 生には携帯電話を使って呼び出すなどして対応した。

以上,コロナ禍の混乱の中スタートした,地域ビジネスコース初の試み「プレインター

(6)

ンシップ」(短期実習)は,23 名の受講生全員の受入先が確定し,各自の実習期間(夏休み 期間中の 5 日~7 日)を迎えることとなった。

資料 1「事前学習及び実習先決定のスケジュール」

資料 2「ワークシート(レジュメ)の例」

5 月 26 日:第 1 回授業「インターンシップの目的,事前学習の目的,キャリアデザイ ンの重要性,実習先の検討,スケジュールの確認」

6 月 2 日:第 2 回授業「実習先の検討(就職課の説明),エントリーシート記入のポイ ント,自己分析,個人面談について」

6 月 13 日:第 3 回授業「業界研究,実習先選定のポイント」

6 月 15 日:エントリーシート提出締切 6 月 16 日:第 4 回授業「企業研究」

6 月 14 日:第 5 回授業「ビジネスマナーと心構え」

7 月 20 日:実習先マッチング結果発表 7 月 21 日:実習先マッチング者への説明会 7 月 27 日:実習先マッチング者の提出書類締切

6 月 28 日:第 6 回授業「目標設定,実習に向けての事前準備」

(7)

3-3-2 インターンシップ(短期実習)

受講生 23 名の受入先は表 1 の通りである。その中から,学生がインターンシップを通 じて学んだことをまとめたレポートの一部と実習の様子を紹介する。※レポートは本人の 記述から一部抜粋し,文章を敬体から常体に変えるなど,一部表現を変更して記載した。

(1)「番組制作会社でのインターンシップを通じて」(写真1)

放送番組の制作に関心があり参加した。 3 分間の映像を作るために、何時間もかけて様々 な角度から撮影している様子を間近で見ることができ、スタッフの皆さんの苦労が分かっ た。また、より良い番組を作るためには、何事にも興味、関心を持つことが大切だと教え ていただいた。もっと知りたいと思うことで、取材でも多くの質問を出すことができ、話 も広がるのだと実感した。

(2) 「J局(公務)でのインターンシップを通じて」 (写真 2)

働き方改革や新型コロナが注目され、労働者の環境が大きく変化していることに関心が あり、J局でのインターンシップを希望した。実務に接することで、長崎県の雇用情勢と 課題を踏まえて、行政機関がどのような役割を果たしているのかを学ぶことができた。

(3)「NPO 法人でのインターンシップを通じて」(写真 3)

働くことに対する価値観を養うことと、自分に足りていないものを習得するために参加 した。リモートで参加者の方にわかりやすく伝えることや、高齢者の方でも無理なくでき る運動を考えることは難しかったが、同時にやりがいを感じることができた。

(4)「Cホテルでのインターンシップを通じて」(写真 4)

今まではホテルの仕事といえば常に人と接しているイメージだったが、実際にはホテル を運営するために裏側で行う仕事もあり、普段は見えないスタッフの努力に支えられてい るのだと身をもって知ることができた。今後は、長崎のことをもっと知り、英語力やホテ ルで働くために必要な力を身に付けたいと考えている。

写真 1 写真 2

(8)

写真 3 写真 3

表 1「実習先の希望と決定」

ID 第 1 希望 第 2 希望 第 3 希望 実習先 実習先決定までの経緯 ア 一般財団

法人

A大学 B大学 A大学 イ ン タ ー ン シ ッ プ 仲 介 団 体 Y に て マッチング

イ Cホテル 社会福祉 法人

Ⅾホテル Ⅽホテル イ ン タ ー ン シ ッ プ 仲 介 団 体 Y に て マッチング

ウ E市 株式会社

E市 イ ン タ ー ン シ ッ プ 仲 介 団 体 Y に て マッチング

エ B大学 X県 a

X県 b

B大学 イ ン タ ー ン シ ッ プ 仲 介 団 体 Y に て マッチング

株式会社

H大学 Iホテル 株式会社

イ ン タ ー ン シ ッ プ 仲 介 団 体 Y に て マッチング

カ E市 X市 c

J局 d

E市 イ ン タ ー ン シ ッ プ 仲 介 団 体 Y に て マッチング

キ X市 e

X市 f

X市 g

X市 f

イ ン タ ー ン シ ッ プ 仲 介 団 体 Y に て マッチング

ク X市 h

X市 i

X市 j

X市 h

イ ン タ ー ン シ ッ プ 仲 介 団 体 Y に て マッチング

ケ J局 k

J局 d

J局 l

J局 k

イ ン タ ー ン シ ッ プ 仲 介 団 体 Y に て マッチング

コ Iホテル X市 i

株式会社

NPO 法人 イ ン タ ー ン シ ッ プ 仲 介 団 体 Y に て マッチング⇒中止⇒NPO 法人

サ X県 b

L大学 M

株式会社

NPO 法人 インターンシップ仲介団体Y

⇒新規開拓先⇒NPO 法人 シ Iホテル A大学 長崎県 b NPO 法人 インターンシップ仲介団体Y

⇒NPO 法人

(9)

ス Iホテル X県 a

X市 h

NPO 法人 インターンシップ仲介団体Y

⇒NPO 法人 セ B大学 X県

a

X市 g

NPO 法人 インターンシップ仲介団体Y

⇒NPO 法人 ソ X県

X市 g

X県 n

NPO 法人 インターンシップ仲介団体Y

⇒NPO 法人

タ Cホテル N大学 Oホテル NPO 法人 インターンシップ仲介団体Y

⇒NPO 法人 チ X県

a

X市 g

Iホテル NPO 法人 インターンシップ仲介団体Y

⇒NPO 法人 ツ X県

a

X市 h

NPO 法人 インターンシップ仲介団体Y

⇒NPO 法人 テ Iホテル X市

e

Cホテル NPO 法人 インターンシップ仲介団体Y

⇒NPO 法人 ト X県

a

P町役場 X市 c

NPO 法人 インターンシップ仲介団体Y

⇒NPO 法人 ナ X市

g

X市 c

株式会社

NPO 法人 インターンシップ仲介団体Y

⇒NPO 法人 ニ 制作会社 制作会社 新規開拓先 ヌ 高等学校 高等学校 新規開拓先

※個人の特定を避けるため「ア,イ,ウ」等の ID で表し,表 2 以降の ID 番号との関連は ない。市役所等の公的機関,民間企業は全てアルファベット(大文字)で表し, a,b,c など の小文字は部署名を示す。

3-3-3 事後学習

夏休み期間中に,23 名の実習は大きなトラブルもなく、予定のプログラムを終了した。

感染症の影響で実習が中止になることはなかったが,台風の影響で日程が短縮となった実 習生(3 名)には,別途課題(「実習先で実践している防災対策や危機管理」に関するレポ ート)を課し代替えとした。後期授業が開始され(第 1 週はオンライン,2 週目以降は対 面にて) ,事後学習は基礎セミナー等,キャリア形成に関連する授業の中で行った。事後学 習の目的は,各自の実習を振り返り,学びを定着させることにある。そのため,第 1 回の 授業では,事後学習の目的やどのような方法で振り返りを行うかについて講義した。また,

すでに提出された「インターンシップレポート」のフィードバックを行った。更に,提出 期限を守ることや提出方法(形式),メールの送り方など,仕事にも通じる基本的なビジネ スマナーについても,具体的な事例を挙げながら講義した。第 2 回の授業では,レポート を基にした成果報告(第 4 回授業内で行うプレゼンテーション)についての講義を行った。

また,グループに分かれ,互いの体験を発表し合い,テーマに基づき意見交換を行うなど 情報共有の機会を持った。

第 3 回の授業は,就業体験の振り返りと業界・企業研究について講義を行った。実社会

(10)

での就業体験を行ったことで,業界や企業に対する理解が深まったことを実感させること が主な目的である。その上で,来年度の「キャリアデザイン実習」 (長期インターンシップ) では,どのような業界,企業(団体),自治体でのインターンシップを実現したいかについ て,各自の気づきを促した。尚,理解度向上のため,この回の授業でも,グループで意見 交換を行うなどアクティブラーニングを積極的に取り入れている。

第 4 回は,全員の前で実習の成果報告を行った。PowerPoint を用いて,一人 5 分程度で 行うプレゼンテーションである。23 名全員の発表と質疑応答の時間を要するため,3 回に 分けて授業を行った。 23 名の中には,これまで一人で発表を行ったことがないため難しい,

グループ発表にしてほしい等の要望を出す学生がいたが,個人面談を行い,成果報告会ま での間に数回補講を行うなどして対応した。これらの事後学習の結果と分析については,

次章で述べる。写真は,事後学習で行った成果報告会の様子である。

資料 3「事後学習と前後のスケジュール」

写真 5 写真 6

写真 7 2020 年

9 月 25 日: 「インターンシップレポート」提出締切

10 月 5 日:第 1 回授業「事後学習の目的,実習の振り返り,レポート作成のポイント」

10 月 12 日:第 2 回授業「成果発表のポイント」

11 月 10・17・24 日:第 3 回授業「成果報告(プレゼン)」※3 回に分けて行った。

10 月 19 日:第 4 回授業「就業体験の振り返りと業界・企業研究」

2021 年

2 月 9 日: 「学内成果発表会」

(11)

3-3-4 学内成果発表会

事後学習内の成果報告会から選抜された 5 名の代表者による学内成果発表会を翌年

(2021 年) 2 月 9 日に開催した。感染症予防の観点から,当初の予定(対面式)を変更し,

オンライン(Teams)にて実施した。参加者は,日本文化学科地域ビジネスコース 2 年生 22 名、1 年生 9 名、学内教職員 11 名、受入先企業・団体・自治体の担当者 9 名の計 51 名で あった。まず初めに,本学学長より開会の挨拶,続いて,プレインターンシップ成果報告 を 5 名の学生が行った。実習先は,自治体,大学,民間企業(番組制作会社),NPO 法人で ある。各々の発表後には,受入先担当者より講評を受けた。最後に,受入先を代表しての 総評をいただき,Teams のチャット機能からコメントを読み上げ全体のまとめを行い,日 本文化学科主任の挨拶をもって閉会とした。写真は成果発表会時の様子である。

写真 8「開会にあたって」 写真 9「B大学での実習を通じて」

写真 10「E市役所での実習を通じて」 写真 11「X市役所での実習を通じて」

写真 12「制作会社での実習を通じて」 写真 13「NPO 法人での実習を通じて」

(12)

3-3-5 「キャリアデザイン実習」 (長期インターンシップ)に向けての面談(指導)

来年度のキャリアデザイン実習(長期インターンシップ)に向け,実習先の希望調査や 面談を数回にわたって行い,担当教員 3 名との個人面談を 2 回実施した。この面談の意図 は,本人のキャリア形成を促進する,より充実した実習の実現のために行うものである。

また,インターンシップや授業に取り組む姿勢や意欲に課題がある学生については,具体 的にフィードバックを行い,本人の自覚や改善を促す目的でもある。資料 4 は,第 2 回面 談を前に,プレインターンシップの受講生にメールで送ったコメントシート(フォーマッ ト)である。前回面談時の「履修の希望」 (◎是非履修したい,〇履修してもいい,-履修 はしない,△履修を迷っている,※その他)と実習先の希望,それに対する教員の評価(A:

十分要件を満たしている,B:概ね要件を満たしている,C:あと一歩努力が必要,D:

かなり努力が必要,E:履修不可)とコメント(インターンシップに取り組む姿勢や態度 についての評価やアドバイス)を記入したものをメールに添付して送り,このシートの「本 人コメント欄」に記入をして,教員に返送するという方法で実施した。これをもとに,第 2 回個人面談を, 2 月 9 日と 10 日の 2 日にわたってオンライン(Teams)にて行った。※冬 休み明けより,全学的にオンライン授業に切り替わっていたため。

資料 4「キャリアデザイン実習履修について」コメントシート

4.結果と分析

この章では, 「プレインターンシップ」の受講生が,プログラムの前後やその過程の中で どのように変容したか,或いは変容しなかったかについて,いくつかの観点から分析する。

4-1 自己評価(アンケート・職務遂行のための基本的能力及び職業観チェックリスト)

受講生が,自身の学びを振り返るものとしては,授業後に毎回記入してもらう「アンケ ート」がある。これは,教員が授業の理解度を確認し,実習に関する希望や不安を把握す るためのものでもある。 「このアンケートは、学生の皆さんの意見を活用して、授業改善に 結びつけることや研究に活かすことを目的としています。回答内容があなたの成績等に影 響することは一切ありませんので、感じたことや希望について率直に回答してください」

と記載し, 「あなたは今日の授業に満足しましたか」「プレインターンシップについて、希 望や不安、質問など自由に記入してください」等の質問に自由に記述してもらっている。

また, 実習の前後に記入する 「職務遂行のための基本的能力及び職業観チェックリスト」

(2)

がある。働く意識と取組,責任感,ビジネスマナー,コミュニケーション,チームワー

(13)

ク,チャレンジ意欲,考える力の 7 つの能力ユニットの中に,職務遂行のための基準が 5 項目設けられ,それに対してそれぞれ「5 できている, 4 ある程度できている,3 どちらと も言えない, 2 あまりできていない, 1 できていない」に丸を付け,自己評価をするという ものである。このチェックリストは,あくまでも自己評価であり,実習の前後でどのよう な変化があったかについては,その「基準」の解釈に個人差があるため,ここで分析する ことは適当でないと考える。なぜならば,一部の学生は,実習前の時点で 35 項目全てに「5 できている」をチェックしており,その根拠に疑問があるからである。

4-2 受入先評価と(教員による)モニタリング

受入先からの評価としては,学生が実習期間中に日々記入する“日報”へのコメントと,

実習後に記入していただく「評価表」がある。これに加え,実習中や実習後に,担当教員 が受入先を訪問し,実習生の様子を直接確認,或いは間接的に様子を伺い確認する「モニ タリング」がある。評価表は,研修成果,積極性,理解度,相談・報告,研修態度の 5 項 目について,A(良い)、B(普通)、C(悪い)の 3 段階評価を記入していただく。その 結果をまとめたものが表 2 である。Aは 3 点,Bは 2 点,Cは 0 点とし,合計したものを 総合点数とした。 個人の特定を避けるため順不同である。 (表 1 のID 番号との関連はない)。

この「受入先による学生の評価」は,受入先の仕事内容や評価する担当者によって,採 点に違いが生じることは否めない。特に,A(良い)とB(普通)には,大きな差異がな い場合が多い。例えば, ID-16 は「研修成果」のみB評価であるが,自由記述欄を見ると,

「ご本人の成長のためと思い,敢えてオールAはつけないようにしていますが,やや無理 やりBを付けた感じです」とある。更に「業務の処理能力はこれまで受け入れたインター ンシップ生の中でも相当に高いレベルにありました。特に職場マナーはインターンシップ 生としてはほぼ完璧であり,また報・連・相のクオリティも非常に高く,驚きました」と の記載があった。この受入先からは,教員のモニタリング時にも,同様の評価をいただい ている。また, ID-15 も「理解度」のみBであるが,その特記事項には「概ねよかった」と ある。自由記述欄には記載がないため,詳細な理由については不明であるが,他の項目と 比べて,特筆すべき事項がなく「普通」=Bとなったのではないかと推察された。このよ うに,仕事の内容や評価者の主観によって,AかBかの判断がなされることがあるため,

他の学生と比べ,A評価であるから優れている,B評価であるからA評価より劣っている という見方をすべきではないであろう。また,総合点数が 14 点の実習生がオールA評価

(15 点の満点)の実習生より劣っているという見方もすべきではないと考える。

「受入先評価」の中で注目すべきは, 「研修態度」に「C」評価がついた実習生 3 名につ いてである。 「C」は,明確に「悪い」と評価されたということで,「C」評価がついた学 生は 23 名中この 3 名だけである。 3 名は, 「研修成果」 「積極性」 「理解度」が「B」評価,

「A」評価は「相談・報告」のみであり,総合点数も「9 点」と,他の学生と比較しても明

らかに評価が低い。自由記述欄には「楽しく活動することはよいが,自分たちの世界で楽

しむことがあり,まわりからどのように見られているかまで考えが及んでいない様子であ

った」とあった。具体的には,控室の使用方法についての注意が書かれており,教員がモ

ニタリングした時も,同じように指摘を受けている。実習中のマナーについては,事前学

習で繰り返し指導していたにも拘らず,このような評価を受けたということは,指導方法

(14)

に問題があったのだろうか。或いは,事前学習の指導以外にも原因があるのか,他の項目 (観点)も含め,総合的に分析・考察する必要性が示された。

表 2「受入先による学生の評価」

ID 研修成果 積極性 理解度 相談・報告 研修態度 総合評価

1 B B B A C 9

2 B A B A A 13

3 A B A A A 14

4 A A A A A 15

5 A B A A A 14

6 B A B A B 12

7 A B A A A 14

8 B B B A C 9

9 A A A A A 15

10 A A A A A 15

11 A A A A A 15

12 A A A A A 15

13 B B B A C 9

14 B A B A A 13

15 A A B A A 14

16 B A A A A 14

17 B A B A A 13

18 A A A A A 15

19 A A A A A 15

20 A A A A A 15

21 A A A A A 15

22 A A A A A 15

23 A B A A A 14

※ID 番号は順不同とし,学籍番号との関連もない。総合評価は,A(良い) :3 点、B(普 通):2 点、C(悪い):0 点を各々合計したものである。

4-3 インターンシップレポート

実習生が,インターンシップ終了後に提出するものとしては, 「実習中の日報」と「イン ターンシップレポート」 (資料 5)がある。レポートの記入方法については,事前学習で触 れ,後日データでフォーマットを送る際にも記入要領を示している。 このレポート書式は,

就職課が窓口となって申し込む(全学部対象の)インターンシップのレポート書式を改訂 して作成している。提出期限は,夏休み明け(新学期開始後)の 9 月 25 日 13 時であった。

この提出期限と記入要項に従って,それぞれの学生がレポートにどのように取り組んだか

の結果を示したものが表 3 である。記入要領には, 次の点に留意することを記載している。

(15)

(1) 「ファイル名」インターンシップレポート_学籍番号_氏名

(2) 「内容」

・インターンシップに参加した目的は何か 資料 5

・インターンシップでの(具体的な)目標は何か

・インターンシップではどのようなことを行ったのか ・インターンシップを通じて学んだことは何か

・インターンシップ経験を今後どのように活かしていくのか

※働く上で大事なこと、業務を遂行する上で必要な能力など の視点を盛り込むことができればなおよい。

(3) 「文字数」1,000~1200 文字(A4 用紙 1 枚以上)

(4) 「フォント」ヘッダー:MS Pゴシック 10.5 ポイント 本文:MS 明朝 10.5 ポイント

(5) 「提出方法」担当教員のメールに添付ファイルにて提出

(6) 「提出期限」9 月 25 日(金)13:00 迄

表 3 の「インターンシップレポートの評価」は,インターンシップ終了後(事後学習の 開始前)に提出されたレポートと,事後学習後に再提出されたレポートの評価を一覧にし たものである。 「期限」は,期限内に提出したものは〇,期限を過ぎて提出したものは「遅」,

期限より 1 週間以上早く提出したものは「早」とした。 「形式」は,上記の記入要領に概ね 沿う形式で提出したものが「A」 ,若干不十分であるものが「B」,規定外の形式で提出し たものが「C」である。レポートの評価(点数)は, 「形式」と「内容」 (1 参加した目的,

2 設定目標,3 実習内容,4 学んだこと,5 今後どのように活かすのか,6 働く上で大事な こと・必要な能力等の視点)について,○ A:とてもよい(3 点),A:よい(2 点),B:不 十分(1 点) ,C:不足(0 点)の 5 段階で評価し,合計したものを総合点数とした。初回 提出時の総合点数の低い順に並べ,再提出時の評価(総合点数)と比較,分析したところ,

次のことを読み取ることができた。

まず,総合点が高い学生は,形式を守って提出しているということだ。初回提出時に 11 点以上だった学生 6 名中 4 名がA,再提出時には 6 名全員がAである。それに対して,総 合点が低い学生の殆どは,形式に沿って提出できていない。例えば,再提出時に総合点が 7 点以下のものは 12 名いるが,その内 9 名がCとB(形式に沿っていない)である。

次に,事後学習の前後での変容である。初回提出時に総合点数が低い学生で,飛躍的に 点数が伸びた学生に着目する。ID-5 は 4 点から 10 点,ID-7は 5 点から 13 点と 2 倍以上 の上昇である。初回提出時は,時系列に沿って体験を綴ったものであったが,再提出時に は,学んだことの根拠となった事例を具体的に示し,実習で経験したことを自身の職業観 や職業選択と結び付けて述べていることが上昇の理由であった。この二人の共通点として は,再提出期限の 9 日,10 日前にそれぞれ提出していることである。プログラム全体を通 じて意欲が引き出された様子も見て取れる。一方で,提出期限が大幅に遅れた学生の一人 は,8 点から 7 点に下がっている。これはどのような理由によるものなのか。提出期限や 提出の形式を守ること,つまり, 「取り組む姿勢や態度」と「学びの成果」には,何らかの 関連があるのではないか。第 5 章では,この点について総合的に考察したい。

活水女子大学 インターンシップレポート

【テーマ】 インターンシップを振り返って 学部 ・ 学科 【 ○○学部 ○○学科 】 学籍番号 氏名 【 12345678 活水 花子 】 受入先名称 ○○○○株式会社 研 修 期 間 2020年 ○月 ○日(△) ~ 2020年 ○月 ○日(△)

記入要領

以下のような点に留意してレポートを作成してください。

【ファイル名】インターンシップレポート_学籍番号_氏名

【内容】・インターンシップに参加した目的は何か

・インターンシップでの(具体的な)目標は何か

・インターンシップではどのようなことを行ったのか

・インターンシップを通じて学んだことは何か

・インターンシップ経験を今後どのように活かしていくのか

(働く上で大事なこと、業務を遂行する上で必要な能力などの視点

を盛り込むことができればなおよい。)

【文字数】1,000~1200文字(A4用紙1枚以上)

【フォント】ヘッダー:MS Pゴシック 10.5ポイント 本文:MS 明朝 10.5ポイント

【提出先】担当教員(八坂)

【提出方法】E-Mail:[email protected]までメールに添付して提出

【提出期限】9月25日(金)13:00迄

*提出された報告書は添削をします。そのため添削後の再提出があります。

*この書式は、メールで配布します。

(16)

表 3「インターンシップレポートの評価」

初回提出 再提出

ID 期 限

形 式

1 2 3 4 5 6 計 期 限

形 式

1 2 3 4 5 6 計

1 〇 C C C B C C C 1 〇 C C C A B C C 3 2 〇 C C C A C C C 2 〇 C C C A A B C 5 3 〇 C C C A C C C 2 〇 A C C A A B C 7 4 〇 B C C A C C C 3 〇 A C C A B B C 6 5 〇 C C C A B C B 4 早 C A C A A B ○ A 10 6 〇 B C C A A C C 5 早 B C C A A C C 5 7 〇 B A C A C C C 5 早 A A A A A A B 13 8 〇 B A C A B C C 6 〇 C A C A B C C 5 9 〇 C C C A A B B 6 〇 C C C A A A B 7 10 〇 C A A A C C C 6 〇 C A A A C C C 6 11 〇 A C C A A C C 6 〇 A C C A A C C 6 12 〇 C A C A A C C 6 〇 C A C A A C C 6 13 〇 A B A A B C C 8 〇 C A A A B C C 7 14 〇 C A B A B B B 8 遅 C A B A B C B 7 15 〇 A A B A B C C 8 〇 A A B A A C C 9 16 〇 B A C A B A B 9 〇 B A C A B A B 9 17 〇 A A B A B C B 9 〇 A A A A A A A 14 18 〇 C A C A ○ A B ○ A 11 遅 A A C A ○ A B ○ A 13 19 〇 B A A A A B B 11 〇 A A ○ A A ○ A ○ A A 17 20 〇 A A B A A A B 12 〇 A B A A ○ A A A 14 21 〇 A A B A A B A 12 〇 A A B A A B A 12 22 〇 A A A A A B A 13 〇 A A A A A B A 13 23 〇 A ○ A A A ○ A A ○ A 17 〇 A ○ A A A ○ A ○ A ○ A 18

※ID 番号は順不同とし,学籍番号との関連もない。

【評価項目】1 参加した目的,2 設定目標,3 実習内容,4 学んだこと,5 今後どのように 活かすのか,6 働く上で大事なこと・必要な能力等の視点

【配点】○ A:とてもよい(3 点) ,A:よい(2 点),B:不十分(1 点),C:不足(0 点)

4-4 成果報告(プレゼンテーション)

11 月 10 日,17 日,24 日の 3 回にわたって「成果報告会」 (一人 5 分程度の PowerPoint

を用いたプレゼンテーション)を行い,担当教員で評価した。評価基準は次の 3 つ(合計 10

点)である。これらを基に評価した結果をまとめたものが表 4 である。

(17)

(1)表現(配点 2 点)

自分の伝えたい内容を整理し的確に表現しているか, (台本の棒読みではなく)自分 の言葉で語れているか,スライド資料を見やすく工夫しているか等。

(2)内容の充実度①(配点 5 点)

実習内容(事実)を伝えるだけでなく、そこから学んだことを抽象化(言語化)で きているか,学びを得た根拠となるエピソード(事例)を具体的に挙げているか等。

(3)内容の充実度②(配点 3 点)

自身の職業選択やキャリア形成、学業、専門性に生かそうとしているか。

この成果報告(プレゼンテーション)の内容は,インターンシップレポートを提出した 後,事後学習を重ねながら(10 月~11 月),各自が準備したものである。事後学習では,

先に提出されたレポートに,再提出にあたっての改善ポイント(アドバイス)を記したも のを各自に返却した。このレポートを基に,パワーポイントを用いて 5 分程度の発表を行 うために,事後学習では,効果的な発表(プレゼン)の事例を示しながら講義した。また,

各自の理解(実習の振り返り)が深まるよう,グループでのディスカッションの機会を持 った。その結果,成果発表会では,殆どの学生がレポートを基に,より充実した内容を発 表することができている。一方で,評価 6 点以下の発表は,業務内容の説明に留まってお り(学びの言語化・抽象化ができていない),自身の職業観や職業選択についても触れられ ていなかった。中でも評価 4 点の 2 名は,既定の 5 分を大幅に下回る時間での発表であり,

レポートの内容よりも簡単なものであった。これは何に起因するのか次章で考察したい。

表 4 「成果報告(プレゼンテーション)」の評価

評価 人数 発表内容の特徴

10 1 全ての項目で及第点。根拠が具体的で明確,説得力がある。

9 4 受入先の現状分析や課題のとらえ方が的確である。データを用いて説明するな ど,根拠を明確に示している。具体的な目標設定とそれに即した振り返りがで きている。

8 5 全体的にバランスよくまとまっているが,学んだことの根拠(具体例)が若干 少ない,スライドのまとめ方に改善の余地がある,発表内容はいいがプレゼン テーション(声の大きさや伝え方)に改善の余地があるなど,(9点に及ばな い)各自の課題がある。

7 4 学んだことの言語化(抽象化)はできているが,その根拠となった具体例との 繋がりが弱い。逆に,エピソードは具体的だが,自身の職業観やキャリア形成 との繋がりが弱い。

6 7 業務内容の説明に留まっているもの,感想で終わっているものが多い。具体的 な目標設定ができていない。自身の職業観やキャリア形成との繋がりが弱い

(具体的に触れていない) 。 5 0

4 2 発表内容が極端に少ない。抽象的で具体例がない。

(18)

4-5 取り組む姿勢・態度(教員による指導と評価)

ここでは, 「受入先評価」, 2 回の「レポート評価」 , 「成果発表(プレゼン)評価」に「教員 評価」を加え,総合的に分析する。 「教員評価」とは,来年度の「キャリアデザイン実習」

(長期インターンシップ)の履修について,教員が「授業に取り組む姿勢や態度」 「提出物」

「出席状況」から総合的に評価し, 【A:十分要件を満たしている,B:概ね要件を満たし ている,C:あと一歩努力が必要,D:かなり努力が必要,F:履修不可】で示したもの にコメントを付け,学生にフィードバックしたものである。1 回目は事後学習が終了した 後の 12 月下旬に, 2 回目は年が明けた 2 月の個人面談時に行った。殆どの学生は, 1, 2 回 目共にA(十分要件を満たしている)またはB(概ね要件を満たしている)である。しか し,4 名の学生がC(あと一歩努力が必要)からD(かなり努力が必要)に下がり,1 名の 学生がDからD(かなり努力が必要)と変わらなかった。これはどういう理由からなのか。

1 番の原因は,授業に取り組む姿勢である。これには, 1 月より(感染症対策の観点から)オ ンライン授業に切り替わったことも影響していることが考えられた。前期は提出書類が多 く,期限に遅れないことを繰り返し指導してきた。その結果,実習後のレポート提出の期 限には,全員間に合って提出できている。また,12 月末の再提出時でも,23 名中 22 名が 期限を守って提出している。しかしながら,冬休み明けの授業からオンラインに切り替わ り,学年末の授業課題について,授業内で伝えたことを聞き漏らす学生が出てきた。課題 の内容や提出期限については,授業内だけでなく,メールでも度々配信したが,そのメー ルも読み流している(若しくは読んでいない)ことが推察された。

インターンシップ(実習)では,実社会での「仕事」を体験する中で,受入先の社員(職 員)とはもちろんのこと,来客や取引先の社員と接する機会もある。そのため,社会人と しての基本的なマナーやルールを身につけておく必要があり,事前学習では,テキストを 用いて事例を示しながら講義している。特に,インターンシップでは,いわゆる「ビジネ スマナー」といった実務的なマナー以前に,基本的な「ものごとに取り組む姿勢や態度」

が問われる場面が多い。したがって,インターンシップや授業に取り組む姿勢や態度につ いては,特に力を入れて指導している。上述したような,提出物の期限,提出方法,メー ル時のマナー,授業を受ける態度などである。大学のレポート課題の提出期限に遅れる,

授業を真面目に聞かない,出席回数が足りないなどが原因で単位が取得できなかったとし ても自己責任で済ませられる。しかし,このようなことは,相手のある「仕事」を行う社 会人には決して許されないことであり,本人にとっても,信用してもらえない,仕事を与 えられないといった事態にもなりうることである。 「プレインターンシップ」の受講生には,

このことを繰り返し伝え, 事前学習や他の科目の授業やメールで何度も呼びかけ注意した。

その結果,レポート提出の締め切りをほとんどの学生が守れるようになり,一定の効果が 認められた。しかし,時間の経過や(対面授業からオンラインに変わる等の)環境の変化 によって,一部の学生にはその効果が持続しないという課題も明らかになった。

5.考察

この章では, 「プレインターンシップ」の受講生が,プログラムの前後やその過程の中で

どのように変容したか,或いは変容しなかったかについて分析した前章の節ごとに,正課

教育にインターンシップを取り入れることの意義や課題について考察したい。

(19)

5-1 自己評価(アンケート・職務遂行のための基本的能力及び職業観チェックリスト)

受講生が実習の前後に記入する「職務遂行のための基本的能力及び職業観チェックリス ト」については,前章で述べたように,その基準の解釈には個人差がある。実習前の時点 で,35 項目全てに「5 できている」と回答した学生は,インターンシップレポートの再提 出の期限にかなり遅れて提出した学生である。職務遂行のために必要とされる「マナーや ルールを守る姿勢」を考えても, (客観的には)全ての項目が「できている」とは言えない。

この学生以外にも, 「チェックリスト」をよく読んで(理解して)回答したとは言い難い学 生が数名いる。このことから,この「チェックリスト」の取り組み方と内容について,検 討する必要があると考えられた。学生一人一人が,職務遂行のための基本的能力が身につ いているかを“正しい方法”で自己点検するためには,まずは目的意識を明確にする必要 があろう。何のために(誰のために)この「チェックリスト」に回答をしているのか,今 後どのように役立てるのか,といった「自分ごと化」を促すためにも,事前・事後学習の 取り組みは重要である。授業を担当する教員は, 「大学生だから読めばわかるだろう」とい った過信をせず,基準となる項目について噛み砕いて十分な説明を行うこと,事前学習で は“職務遂行”という職場での場面を大学生活に置き換え,自身の行動と照らし合わせる ことができるよう事例を示すことなどが求められる。また,事後学習では,インターンシ ップに参加したことによって向上した能力,まだ不十分である能力について,各自が自覚 できるよう,具体的な場面を思い出しながら自己点検することを促すべきであろう。 「チェ ックリスト」の内容についても, (学生が)実際の仕事や職場をイメージできる言葉で表現 されているか, 「職務遂行のための基本的能力」の基準として適切か,など次年度のインタ ーンシップに向けて検討すべきことが明らかになった。

学生が事前・事後学習の授業後に回答する「アンケート」は,教員が授業の理解度を確 認し,実習に関する希望や不安を把握するためのものであり,学生が自身の学びを確認す る手段としても活用している。アンケートの内容は,「授業に満足しましたか」の質問に,

「はい,いいえ,よくわからない,その他」に当てはまるものを〇で囲み,その理由につ いて記述式で答えるものである。この他に「プレインターンシップについて,希望や不安,

質問など自由に記入してください」との自由記述欄も設けている。質問への回答は,全体 に向けて伝えることが必要な場合は次回の授業で行い,回答が急がれる場合はメールで一 斉配信,或いは,個人的な質問や不安には本人に直接メール,または面談を行うなどして 対応した。これによって,受講生の疑問や不安は解消し,授業内容の理解が深まるものと 期待したが,実際には,理解が不十分であると考えられる学生に限って,アンケートの記 述がなく,受講生全ての疑問や不安を把握することはできなかった。そもそも理解が不十 分な学生にとっては,疑問や質問自体思いつかないという状況であったとも推察される。

いずれにしても, アンケートの質問項目や確認方法に改善の余地があることが考えられた。

一方で,このアンケートや提出課題によって,疑問や不安が解消され,個人面談を通じて 理解度や意欲が向上した学生がいた。事後学習(最終回)の課題(この授業を通じて何を 学んだか)の自由記述から,その内容を紹介する。

私は、プレインターンシップやその事後学習を含めて将来の職業選択に大いに影響を

受けるものとなり、来年度の長期インターンシップでも○○にいきたいと思うことがで

(20)

きました。事後学習については、コースのみんなへの報告会に向けてのパワーポイント の作成を簡単に的確にまとめることやそもそもの発表の練習は、私自身緊張したりと難 しかったです。でも、先生の所に通い続けて作り上げたので私にとって大袈裟かもしれ ないですけど忘れられない思い出です。そのおかげで…。 (中略)また、プレインターン シップのレポートは、早目に提出するのを心掛けていました。どんなに忙しくても必ず 提出することは今後にも生かされると思ったからです。 (中略)この調子で来年度の長期 インターンシップに向けて小さいことから順番に頑張っていきたいです。(学生記述①)

この学生は,毎回の授業アンケートから,インターンシップ参加や成果報告(プレゼン テーション)への不安を把握していたため,個人面談を度々行っていた。その成果を本人 がアンケートや課題に記述し,自身の成長を振り返ることによって,学びの定着を実感し ていることがよくわかる。

次に,事後学習で行った「レポート作成や発表のポイント」について,どのように理解 が深まったかがよくわかる学生の記述を紹介する。

インターンシップを終えて取り掛かったレポート作成では、今までの調べたことをま とめて考察するようなレポートとは違い、実際に体験したことについてのレポート作成 だったので、取り組み方で学ぶ部分が多くありました。体験したことのレポートを作成 する際は、実際に行った業務を中心に書くのではなく、そこで学んだことや自分が考え たこと、感じたことを中心に書くことが大切で、そこからどのように今後の自分に活か していくか考えることが大切だと知りました。

また、パワーポイント作成、発表ではいかに簡単に自分が体験した内容を説明した上 で今後への活かしたい考えを伝えることが大切であることを感じました。また、人前で 発表する貴重な機会だったので、とても緊張したけれど声の大きさや目線などを意識す ることを実践できた気がします。(学生記述②)

この二つの事例からもわかるように, 「授業アンケート」は,教員が学生の状況を把握す るために,また,学生が自身の理解度を確認し,成長を実感するためにも有効な手段であ る。また,アンケートで把握した状況を踏まえ,必要に応じて,課外で個人面談を行うこ とも重要であると考える。インターンシップ(就業体験)という,学生にとって未知の体 験を伴う科目であるからこそ,授業時間の内外において,教員のきめ細かい対応が求めら れている。

5-2 受入先評価と(教員による)モニタリング

前章で述べたように, 「受入先による学生の評価」については,仕事内容や評価者の主観 によって差異が生じるため,「A(良い)、B(普通)、C(悪い)」の 3 段階評価だけで学 生を判断するようなことは避けたい。また,学生にフィードバックするにあたっては配慮 が必要である。 3 段階評価だけに注目するのではなく,その評価となった理由( 「特記事項」

や「大学へのご意見等の自由記述欄」 )や受入先訪問時に担当者から伺った話をもとに,学

生と面談すべきであろう。この受入先評価の「記述」や担当者から直接聞いた「話」は,

参照

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