知的障害教育における自立活動の課題と解決の方策 : 個人内差を把握する「実態把握票」の作成及び活 用を通して
著者 佐藤 満雄, 小幡 史門, 折 久美, 中市 浩史, 米澤 佑樹, 岡野 広奈, 高橋 幸恵
雑誌名 北翔大学北方圏学術情報センター年報
巻 11
ページ 131‑138
発行年 2019
URL http://id.nii.ac.jp/1136/00003125/
知的障害教育における自立活動の課題と解決の方策
Ⅰ.問 題 の 所 在
1.知的障害教育における自立活動の歴史的背景 戦後の知的障害教育は,主として特殊学級(現在の特 別支援学級)から,スタートした。そのため,在学して いる児童生徒の多くは,いわゆる軽度の子どもがほとん どであり,職業的自立を目指すことが指導の中心に置か れた1)2)3)。
しかしそれらの素晴らしい実践も,先の大戦で姿を消 してしまったが,その後水増し教育を経て,6領域案に なって一応のまとまりを示した。
だが,昭和38年養護学校学習指導要領において,知的 障害教育も他の障害と統一して教科で示されたことから,
いわゆる「教科,領域論争」が始まり,知的障害教育に
おける教科の内容は,教科名を使用しても従来の領域と 何ら変わりがないということで決着を見た。これが今で も知的障害教育の各教科は,他の障害と全く異なる由縁 である。
そのような状態の中で,昭和46年養護・訓練が設けら れた4)。その内容は「心身の発達に必要な諸側面」と
「各障害の状態を改善し,又は克服する為に必要な固有 の指導内容」という二つの観点から構成された。
この内容から,軽度の知的障害児を指導してきた学校 現場の意見は,「これらの内容は,養護・訓練を特設し て行うよりは,領域・教科を合わせた指導で行う方が効 果が上がる」という考え方に落ち着いたのである。
この考え方は,昭和54年養護学校義務設置により,中・
重度の児童生徒を対象とする時代になっても,知的障害 における主障害は「中枢神経系の障害であり,直接的な 介入よりも,学校生活全般を通して指導する方が効果が 研究報告
知的障害教育における自立活動の課題と解決の方策
-個人内差を把握する「実態把握票」の作成及び活用を通して-
佐藤 満雄
1)小幡 史門
2)折 久美
3)中市 浩史
4)米澤 佑樹
5)岡野 広奈
6)高橋 幸恵
7)1)北翔大学北方圏学術情報センター学外研究員 2)北海道余市養護学校しりべし学園分校 3)北海道北見支援学校 4)北海道今金高等養護学校 5)北海道小平高等養護学校 6)北海道札幌養護学校共栄分校 7)札幌市立共栄小学校
抄 録
知的障害教育における「自立活動」は,他の障害に比較して障害の原因が中枢神経系にある ことから障害部位等に焦点化した直接的なアプローチは難しく,発達の偏りに対応するという 視点に基づき説明されてきた。
そのため,自立活動の時間における指導を設定するより,「学校教育法施行規則第130条第2 項に基づいて,各教科,特別の教科道徳,外国語活動,特別活動及び自立活動の全部又は一部 に合わせた指導の中で自立活動の指導を行う場合が多く見られる」ことが多い。実際に,国立 特別支援教育総合研究所の調査において,自立活動の時間を設定して行っているのは,他の障 害種では,8~9割を超えているが,知的障害では半数に達していない。この事などから,自 立活動は,「個別の指導計画設定までのプロセスの理解が不十分」などの指摘を受けているほ か実践的な課題も多い。
本研究では,知的障害教育の自立活動の考え方の中心である「発達の偏り」を「個人内差」
と抑え,その差をマイナス面だけでなくプラス面からも捉え,プラスの面を生かしてマイナス の面の発達促進・障害の改善を図る。また,領域・教科の中で具体的のどのような指導をする かというのを見いだせる実態把握票の試案を作成し授業等の実践を通して検証するものである。
キーワード:知的障害教育,自立活動,個人内差
上がる」という以前と変わりが見られず,現在まで続い ている。そしてこの結果が,他障害の自立活動と比較す ると曖昧な形で行われていると見られる一つの原因に繋 がっている。
2.自立活動の学習指導要領における重要性の無理解 学校教育法第8章第72条は「特別支援学校は,視覚障 害者,聴覚障害者,知的障害者,肢体不自由者,又は病 弱者(身体虚弱者を含む。以下同じ。)に対して,幼稚 園,小学校,中学校又は高等学校に準ずる教育を施すと ともに,障害による学習上又は生活上の困難を克服し自 立を図るために必要な知識技能を授けることを目的とす る」と特別支援学校の目的を規定している。
このことに関して,『特別支援学校学習指導要領解説
(自立活動編)(以下,解説と記す。)』の第3章「自立活 動の意義と指導の基本」の「自立活動の意義」において
「小・中学校等の教育は,幼児児童生徒の生活年齢に即 して系統的・段階的に進められている。
そして,その教育内容は,幼児児童生徒の発達の段階 等に即して選定されたものが配列されており,それらを 順に教育する事により人間として調和のとれた育成が期 待される」として法第72条の前段部分に触れている。
次に「しかし,障害のある幼児児童生徒の場合は,そ の障害によって,日常生活や学習場面において様々なつ まずきや困難が生じることから,小・中学校等の幼児児 童生徒と同じように心身の発達の段階等を考慮して教育 するだけでは十分と言えない。そこで,個々の障害によ る学習上又は生活上の困難を克服するための指導が必要 となる。このため,特別支援学校においては,小・中学 校等と同様の各教科の他に,特に「自立活動」の領域を 設定し,その指導を行うことによって,幼児児童生徒の 人間として調和のとれた育成を目指しているのである」
と法72条の後段部分に書かれた内容について,自立活動 は「個々の障害による学習上又は生活上の困難を克服す るための指導領域」であり,「自立活動」は特別支援学 校のみに設定された指導領域であることをその意義とし ている。また,学習指導要領においても,「全ての児童 に履修させるものとする」と記されている。つまり,特 別支援学校の目的の特別支援たるゆえんを担うのが「自 立活動」である。
しかし,知的障害教育においては,前述した歴史的背 景にも見られるように,他障害に比較して自立活動の指 導内容・方法が明確,かつ具体的に示されておらず,教 員は,教科,又は領域・教科を合わせた指導を行うこと が自立活動を行っているという誤った観念に陥っている。
3.知的障害特別支援学校では領域・教科を合わせた 指導の中で行われている場合が多いが,自立活動 の内容が分析的に組み込まれているとは言いがた い。
国立特別支援教育総合研究所では,「知的障害教育に おいては学校教育法施行規則第130条第2項に基づいて,
各教科,道徳,外国語活動,特別活動及び自立活のの全 部又は一部に合わせた指導の中で自立活動の指導を行う 場合が多くみられますが,この場合においても自立活動 について個別の指導計画を作成し,指導目標や指導内容 を明記する必要があります。自立活動の時間を設けて指 導を行う場合は,一人一人の幼児児童生徒の障害の状態 等を十分考慮し,個別の指導計画に基づいて個人あるい は小集団で指導を行うなど,効果的な指導を進めること が大切です」(知的障害児の自立活動:国総研 http://
www.nise.go.jp/cms/13,900,45,181.hml)5)と い わ ゆ る 合わせた指導の中で行っていることが多いと指摘してい る。
また,この場合においても自立活動について個別の指 導計画を作成する必要があると述べている。
知的障害特別支援学校の教員と話していると日常的に
「うちの学校は,自立活動をほとんどしていません。」と 話す教員が多い。このことは,学校教育法第72条の理念 及び自立活動の内容を理解していないことから来るので はないであろうか。つまり,歴史的な背景の節でも述べ たが,領域・教科を合わせた指導をすれば自立活動を行っ ていることになるという考えが未だに現場において主流 であり,領域・教科を合わせた指導の中でも「自立活動」
に関する内容を単元ごとに明確に押さえて指導しなけれ ばならないという意識が希薄である。
「なお,学校教育法施行規則第130条第2項に基づい て,各教科,特別の教科道徳,特別活動及び自立活動の 一部又は全部について,合わせた指導を行う場合におい ても,自立活動について個別の指導計画を作成し,指導 目標や指導内容を明記する必要がある。」と学習指導要 領自立活動編に記されていることを,学校は再確認する 必要がある。
4.個人内差の的確な把握の必要性の理解不足。
次に解説の「第3章 自立活動の意義と指導の基本 2 自立活動の指導の基本 (4) 知的障害者である幼児 児童生徒に対する教育を行う特別支援学校に在学する幼 児児童生徒は,全般的な知的発達の程度や適応行動の状 態に比較して,言語,運動,動作,情緒,行動等特定の 分野に,顕著な発達の遅れや特に配慮を必要とする様々 な状態が知的障害に随伴してみられる。そのような障害 知的障害教育における自立活動の課題と解決の方策
―132―
の状態による困難の改善等を図るためには,自立活動の 指導を効果的に行う必要がある。」と記している。
このことは,知的障害教育における「自立活動」は,
全般的な発達の程度に比較して著しい遅れ,配慮を要す る分野に見られる「個人内差」を確実に把握し。その事 による学習上又は生活上の困難を克服し自立を図るため に必要な知識技能を学ぶことにあることを意味している。
つまり,知的障がいのある幼児児童生徒の自立活動を 行うには,「個人内差」についての実態把握を確実に行 う必要がある。
そのためには,自立活動の内容である6つの区分及び 27の項目について,その意味していることを理解してい なければならない。学習指導要領の自立活動の指導計画 の作成と内容の取り扱いにおいて「個々の児童又は生徒 の進んでいる側面を更に伸ばすことによって,遅れてい る側面を補うことができるような指導内容も取り上げる こと」6)はまさにこのことを言っているのである。
しかし,学校及び教員はこの意味することを理解し,
一人一人の「個人内差」を把握する方法を開発・実践す る必要があるにも関わらず,その事が行われていないこ とも大きな課題である。
5.個別の指導計画設定までのプロセスの理解が不十分 次に自立活動の「個別の指導計画」が各学校において 適切に作成され具体的な実践がなされ評価されているか という課題も挙げられる。
学習指導要領では「自立活動の指導にあたっては,個々 の児童又は生徒の障害の状態や特性及び心身の発達の段 階等の的確な把握に基づき,指導の目標及び指導内容を 明確にし,個別の指導計画を作成するものとする」7)と なっているがこのことが適切に実践されていないことが 指摘されている。
平成28年12月21日に答申が出された「幼稚園,小学校,
中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の 改善及び必要な方策」において自立活動の課題として次
のものがあげられていることからも言える。
1)実態把握,指導目標の設定,具体的な指導内容の設 定までのプロセスについて,教員の理解が十分でな い。
2)子ども達の実態把握から導かれた指導目標と到達状 況の乖離8)
以上のような問題が挙げられることから知的障害教育 における自立活動の実態把握,個別の指導目標の明確化,
具体的な指導内容の設定,目標に即した評価等について 実践研究することは喫緊の課題である。
総じて知的障害特別支援学校における自立活動が曖昧 なままに実践されているのは,自立活動に対する理解の
希薄さが領域・教科を合わせた指導の中に埋没してしま いその事が個別の指導計画の脆弱さに繋がり実践の貧弱 さをもたらしていると言えるのではないかと考えられる。
6.通常の学校の学習指導要領にも「自立活動」が新 設されたが,それを説明できる教員が少ない。
あわせて,平成29年度版小学校学習指導要領の「総則 第4 児童の発達の支援 2 特別な配慮を必要とする 児童への指導」において「イ 特別支援学級において実 施する特別の教育課程については,次の通り編制するも のとする。(ア)障害による学習上又は生活上の困難を 克服し自立を図るため,特別支援学校小学部・中学部学 習指導要領第7章に示す自立活動を取り入れること。
ウ 障害のある児童に対して,通級による指導を行い,
特別の教育課程を編成する場合には,特別支援学校小学 部・中学部学習指導要領第7章に示す自立活動の内容を 参考とし,具体的な目標や内容を定め,指導を行うもの とする」という文言が新設された9)。
この事は,答申にも記されている知的障害特別支援学 校の教員でさえ理解が十分でないことに輪をかけて,今 まで学習指導要領に記載されていなかった小・中学校の 教員及び保護者にとっては全く新しい領域であり混乱が 予想される。特別支援学校が地域のセンター機能を発揮 するためには,教員の資質向上も課題である。
7.障害の概念の理解が不足している教員が多い。
新しい障害の概念であるICFの特徴は多々あるが,
その中で一番大きなものは,その評価に「環境因子」と いう観点を加えたことである。
佐藤は,新しい障害観としてのICFが北海道の特別 支援学校の経営方針,教育指導の重点,,学校の各計画,
活用している場面・領域,校内研修等について活用され ているかについて調査研究を2008年(平成20年)に行い その結果を『北海道の特別支援学校におけるICFの活 用と課題』といテーマで情緒障害教育研究 第27号に発 表した。
更に,2009年(平成21年)にICFが,『特別支援学校 学習指導要領解説 自立活動編』に詳細に紹介されたこ とを受けて同じ調査研究を行い『北海道の特別支援学校 におけるICFの活用と展望』というテーマで,北翔大 学生涯学習システム学部研究紀要第10号に発表し,道内 におけるICF活用の促進を図った。
それから,約10年2018年(平成30年)伊藤らは,佐藤 の研究を追跡してICFの道内特別支援学校における活 用状況を『北海道の特別支援学校におけるICF活用の 現状』15)として,北翔大学教育文化学部研究紀要第3号 にて発表している。この結果について詳しく述べること
は避けるが,新しい障害観としての ICFについて,特 別支援学校の教員は障害ということに対応する職種であ ることを考えると,ほぼ全員が理解している(11%),
半数以上の教員が理解している(11%)に留まっている という結果は,教員の学習不足を示しており中教審の述 べる自立活動の課題と哀しい現実であるが一致する。
因みに,半数の教員が理解しているは13%,半数以下 の教員が理解している(36%),ほぼ全教員の理解が進 んでいない(13%)となっている。つまり障害の概念を 理解しないままに指導している教員が多いということで ある。このような教員の現状に対して ICFに特化した 研修を行っているのはわずか6%であり,この現実を学 校としてどう考えるか注目したい。
8.知的障害教育における自立活動指導体制の困難 他の障がい種に比較して,知的障がいの教師一人あた りの担当児童生徒数が多いため,自立活動の時間を設定 して個別の指導をしたくても,指導体制をとりにくい状 態にあることも大きな原因であり,重複障害の概念等を 改善しなければこの課題は解決しないように思われる16)。
Ⅱ.知的障がいがある児童生徒の自立活動 の課題を解決するために
1.知的障がいがある児童生徒の自立活動における実 態把握の明確化を図るための具体的方策
(1)自立活動を一人一人の実態に即した把握を行うた めの方策~寺子屋式自立活動実態把握票の趣旨及 びねらい~
特別支援教育の自主的研修・研究機関である「寺子屋 特別支援教育塾」は,自立活動における問題の所在に記 したような課題意識を持ち,それを解決するために,寺 子屋に集う者の中で自立活動に関心を持つメンバーによ るプロジェクトチームを塾内に設け,試案として「知的 障害教育自立活動実態把握票」を作成した。
この自立活動実態把握票は,寺子屋特別支援教育塾の プロジェクト研究「知的障害教育における自立活動の現 状と課題に関する一考察」の研究内容の一つとして考案 されたものである。その特徴は
1)個人内差の有無を把握するために作成された票 知的障害教育における自立活動の特徴は,解説による と「知的障害者である児童生徒に対する教育を行う特別 支援学校に在学する児童生徒には,全般的な知的発達の 程度や適応行動の状態に比較して,言語,運動,動作,
情緒,行動等の特定の分野に,顕著な発達の遅れや特に 配慮を必要とする様々な状態が知的障がいに随伴してみ
られる。そのような障害の状態による困難の改善等を図 るためには,自立活動の指導を効果的に行う必要がある。」
と記されているように,全般的な知的発達の程度や適応 行動の状態に比較して顕著な遅れが見られる(つまり個 人内差が大きい)場合は,自立活動の指導を効果的に行 う必要があるとしている。
この事は,全ての機能に関して「個人内差」を知る必 要があるということであり,そのための実態把握が必要 である。この「自立活動実態把握票」はこの事を知るこ とを一つの目的として考案されている。
2)個人内差を知るためのベース
個人内差についてであるが,知的障害が認知の遅れと 適応行動の遅れを中心とした障害であることから,個人 内差を見いだす基準を「個の精神発達年齢,適応年齢」
に置き,その基準から顕著な遅れがある状態のものを個 人内差として捉えることが妥当である。
3)個人内差を積極的に授業等に取り入れるために(マ イナス面だけでなくプラス面も捉える)
次に「個人内差」についてのとらえ方であるが,基準 よりマイナスの面だけ捉えるのでは無く,本人が得意と する面を捉える必要がある。この事は知的障害教育の教 育方法の一つとして,本人の進んでいる機能を活用して,
落ち込んでいる機能を高めるという事からも必要なこと である。そのため,本実態把握票は個人内差のマイナス の面だけでは無くプラスの面も捉えることを目指してい る。
知的障がいのある児童生徒の発達のプロフィールをみ ると,総じて体,手の機能に比較して言語や対人関係に 遅れがみられる。この事からも,自立活動を効果的に行 うには,プラスの面を,積極的に評価すべきである。
4)「「時間における指導」と「教科別」,「領域・教科等 に合わせて行う指導」」に生かせるための,資料と して
また,単に実態把握で終わることを避けるために,こ の票で得た個人内差をどの授業の場面で活かすことも検 討できるように配慮されている。
つまり,プラスの面を生かしてマイナスの面を引き上 げるためには,時間における自立活動の時間で行うのか,
各教科の中であるいは領域教科を合わせた指導の中で行 うことがよいのかを各学校の教育課程に照らし合わせて 作成する資料となり得る。
5)個別の指導計画作成のための資料として
更に個人内差が明瞭に出ることから,一人一人の発達 の支援をどのように行うかという資料を得ることができ,
個別の指導計画立案に際しても重要な資料となり得る。
6)個別の指導計画の評価ツールとして
年度当初と年度末にこの票に基づき個人内差が大きい 知的障害教育における自立活動の課題と解決の方策
―134―
項目について評価を行うことを通して授業の改善に資す ることができる。
7)特別支援学校・特別支援学級の教員が自立活動の内 容を理解する手段として
問題の所在でも触れたが知的障害教育における自立活 動が曖昧に実践されていることは,知的障害教育を担当 する特別支援学校・学級の教員が領域・教科を合わせた 指導等を行うことは自立活動を行っているという思考に 埋没して,自立活動の「6つの柱と27の項目のねらいや 内容そしてそれらの関連等」について学習不足であるこ とに起因している。
この事を克服するためには,知的障害を担当する特別 支援学校・特別支援学級の教員が『特別支援学校学習指 導要領解説 自立活動編(幼稚部・小学部・中学部・高 等部)』(以下,解説と称する)を精読してその内容を理 解する必要がある。
この事の一助になることを願って,本実態把握票は上 記解説をベースに編成されており,この票をつけること により,自立活動の内容を理解できるようにしてある。
(2)「自立活動実態把握票」の構成
資料1は,「自立活動実態把握票」の抜粋である。
1)6つの区分
本発達表は,解説に基づき6つの区分を左の欄に示し てある。
2)各区分ごとに分けられた27の項目
各区分の横の欄には,その区分ごとに分けられた項目 を示してある。
3)各区分ごとの項目についての内容
各区分の項目の次の欄には,それぞれの項目について 解説に示されている内容を示してある。
4)実態を記す欄
次に指導者が実際に評価する各自の実態の欄を設けて ある。
これは,一人一人の具体的な状態を記す欄である。
5)項目等の欄
この欄にある「項目等」は,項目ごとに解説の中から 知的障害に係る「具体的な指導内容と留意点」を精査し 拾い出したもの及び寺子屋プロジェクトチームメンバー が必要と考えた項目にかかる事項を記してある。
6)「項目の実態,特記事項」の欄
「項目等」の中から個人内差が大きいものを抽出し具 体的な状態を記す欄である。
7)個人内差
実態の欄の最後の「個人内差」の欄は,「項目等」の 中から個人内差の大きいものを抽出する欄である。
8)実態に即して指導する指導の形態等」の欄 個人内差の大きい機能について,プラスの面を活かし,
マイナスの面をどのようにして改善を図るために相応し い指導の形態等を記入する欄である。この事により,自 立活動が教科等の中でどのように指導されているかを理 解すると共に,個別の指導計画の立案に寄与することが できると考えている。
(3)「自立活動による実態把握票」の記入法について 1)「項目等」の中から,個人内差が大きなものがあ
⮬❧άືࡼࡿᐇែᢕᥱ⚊
ྡ Ặ
⣭ Ꮫ ᖺ ᖺ
Ꮫ 㒊
Ꮫ
⢭⚄ᖺ㱋ࡶࡋࡃࡣⓎ㐩ᖺ㱋㸭⏕άᖺ㱋 㸭 ేࡏᣢࡘ㞀ࡀ࠸
㡯┠ 㡯┠ࡢෆᐜ
ᐇែ ᐇែ༶ࡋ࡚ᣦ
ᑟࡍࡿᣦᑟࡢᙧ
ែ➼
ᕪ ෆ
ே ಶ
ែ
≧
࡞
ⓗ య ල
㡯┠➼ 㡯┠ࡢᐇែ࣭≉グ㡯 㸩 㸮 㸫 㸯⏕άࡢࣜ
ࢬ࣒ࡸ⩦
័㛵ࡍ
ࡿࡇ
య ࡢㄪ⠇ࠊぬ㓰╧
╀࡞ᗣ≧ែࡢ⥔ᣢ࣭
ᨵၿᚲせ࡞⏕άࡢࣜ
ࢬ࣒ࢆ㌟ࡘࡅࡿࡇࠋ 㣗ࡸἥ࡞ࡢ⏕
ά⩦័ࡢᙧᡂࠊ⾰᭹ࡢㄪ
⠇ࠊᐊ ࡢㄪ⠇ࡸẼࠊ ឤᰁண㜵ࡢࡓࡵࡢΎ₩
ࡢಖᣢ࡞ᗣ࡞⏕ά
⎔ቃࡢᙧᡂࢆᅗࡿࡇ
ձయ ࡢㄪ⠇
ղぬ㓰╧╀
ճ㣗
մἥ յ⾰᭹ࡢㄪ⠇
նᐊ ࡢㄪ⠇ࡸẼ շΎ₩ಖᣢ
㸰Ẽࡢ≧
ែࡢ⌮ゎ
⏕ά
㛵ࡍࡿࡇ
⮬ศࡢẼࡢ≧ែࢆ
⌮ゎࡋࠊࡑࡢᨵၿࢆᅗ
ࡾࠊẼࡢ㐍⾜ࡢ㜵Ṇ
ᚲせ࡞⏕άᵝᘧࡘ
ձ⮬ᕫࡢẼ⌮ゎ ղᨵၿࡢ᪉ἲࡢ⌮ゎ ճ㐍⾜㜵Ṇࡢ⌮ゎ մ≧ᨵၿࡢ⮬ᕫ⟶⌮
資料1
るかどうかを検討する。
2)個人内差(プラス,マイナス)があると思われる 場合には,「個人内差」の欄の+又は-の印の丸 印をつける。
3)+又は-の印がついた項目のみ「項目等」から選 び出し,その項目だけ実態及び特記事項を詳しく 記入し,他の項目は消さないで残したままにして おく。(これは,残された項目は個人内差が無い ということを示すものである)
4)最後に,プラスの面を活かしてマイナスの面を伸 ばすためには,各教科等や合わせた指導等の中で どの授業形態が相応しいかを考える。
特に,抽出して行った方が効果が大きいと思われる事 項に関しては,時間における自立活動を設けて行うよう に記入する。
(4)「自立活動による実態把握票」記入に要する時間 本票は,13ページで構成されている。これらを全て評 価するには,プロジェクトチームのメンバーによる実践 では,概ね一人1時間要している。
しかし,一度評価すると学期ごとまた年度ごとに票を 継続していけるので多くの時間を必要としないようになっ ている。
(5)本票のまとめ
本票は,このように解説の中の「具体的な指導内容と 留意点」を活用し評価項目を設けたこと,また個人内差 をマイナスだけで見るのでは無くプラスを見るなど,一 人一人の個人内差異を具体的に評価できるようにしたこ と,更にその結果をどのような授業の形態で行ったらよ いかにまで踏み込んで考えることを求めている。
この票の結果を,全校事例研究会などで活用すること により,全職員の共通的理解の基に自立活動を進めるこ とができると考える。
2.実態把握票を活用した個別の指導計画の事例 資料2は,本票を使って実態把握を行い,それに基づ き個別の指導計画を作成した事例である。
その作成過程は,次のとおりである。
(1)資料1で得られた実態把握の結果を,個人内差プ ラスの欄とマイナスの欄を設け区分別,内容別に 整理して表にまとめる。
(2)項目及び具体的な様相から関係のあると思わ者を 線で結ぶ。
(3)個人内差マイナスの項目の改善・発達を図るため の,個人内差プラスを行かした指導の形態を考え 記入する。
(4)自立活動実態把握票から得られた具体的な自立活 動の内容を,各指導の形態ごとの個別の指導計画 年間計画に,自立活動に関係のある項目として記 入する。
Ⅲ.本研究の成果と今後の課題
以上,「私の学校は,余り自立活動をしていません」
などの言葉に代表される,領域・教科を合わせた指導な どに埋没し曖昧に実践されている知的障害教育の自立活 動の現状と課題について整理し,それを解決するための 具体的方策として知的障がい教育用「自立活動実態把握 票」の作成,使用の仕方,それを基にした「個別の指導 計画の立て方」などを述べてきた。
これらについての成果と今後の課題について以下に述 べる。
1.成果
(1)個人内差のプラスの面を注目することにより,知 的障がいのある児童生徒に適した,自立活動の指 導内容・方法を見いだすことができる。
知的障害教育の自立活動は,前記したように全般的な 知的発達の程度や適応行動の状態に比較して特定の分野 に顕著な発達の遅れや特に配慮を要する様々な知的障が いに随伴してみられる行動に対して行われる。
しかし,自立活動においても知的障害教育の特徴であ る「落ち込んでいる機能に直接アプローチするのではな く,本人の全般的な発達等の状態に比較して進んでいる 機能・行動を指導することによって,落ち込んでいる分 野の底上げを図る。」ことが必要である。
とかく自立活動は,顕著な発達の遅れや特に配慮を要 する行動に目が向きその事に集中して実態把握や指導が 行われがちである。しかし,他障害と比較して知的障が いのある児童生徒には,この事は逆に対象児童生徒の意 欲を失い発達の促進にマイナスの面が多い。
そのため,本票は落ち込んでいる機能(本票ではマイ ナス)を把握すると共に,比較的発達している機能(本 票ではプラス)を見いだすことができるように編成され ている。
そのことから,自立活動の指導内容・方法を見いだす ことができるのである。
(2)自立活動の時間における指導や各教科等において 合わせた指導を行う際の指導内容について焦点化 する資料となる。
本票では,知的障害教育において自立活動の内容を教 科等の中で指導することが多いことから,票に「実態に 知的障害教育における自立活動の課題と解決の方策
―136―
即して指導する指導の形態等」の欄を設け,個人内差の マイナスの面をプラスの面を使って指導する場合に,ど の指導の形態が相応しいか(もちろん複数の場合もある)
を書き込むようにしてある。この事により,教科等の中 で指導する場合も,自立活動の内容を焦点化して指導で きることになり,現状の曖昧的な指導を克服することが できる。
(3)個人内差のプラスの面とマイナスの面を整理する ことにより,個別の指導計画を立案できるととも に,評価ツールとしても活用できる。
資料2のように,本票で得られた個人内差の具体的様 相を表にまとめることにより,本児の自立活動の指導の ヒントが得られる。
また,票の「実態に即して指導する指導の形態」に表 せられた指導の形態ごとに,より詳しい指導内容・方法 を記すことにより個別の指導計画を立案することにつな がる。
更にそれらを評価項目にすることにより,評価ツール として活用でき,その後の授業改善に繋がることができ る。
(4)本票に基づき実態を把握することにより,知的障 害教育における自立活動の内容を理解することに 繋がる。
本票は,6区分ごとに,その区分で指導する項目,及 びその項目の内容を解説等から具体的に示している。つ まりこの票に基づき実態を把握することにより,自立活 動の内容を理解していない教員でも,解説等に示されて いる自立活動の内容を理解することに繋がるように編成 されている。
校内等の事例研究会などで,使用されることによりそ の学校の自立活動の理解度は向上していくことに繋がる。
2.課題
「自立活動による実態把握票」を立案し,実践するこ
ჷ
ჷႎᨦܹᏋᐯᇌѣܱ७৭੮Ɣǒφ˳ႎƳਦݰϋܾᲢ᪸؏ȷᅹǛӳǘƤƨਦݰሁǛԃljᲣᚨܭLJưƷ්ǕƷʙ̊ᲢૅੲܖኢᲣ 㸯 ㈨ᩱ㸯࡛ᚓࡽࢀࡓಶேෆᕪ࠾ࡅࡿࠕࣉࣛࢫࠖࡢ㡯┠ࠕ࣐ࢼࢫࠖࡢ༊ศࡈࡢ㡯┠ཬࡧලయⓗ࡞ᵝ┦ࢆ⾲グධࡍࡿࠋ
㸰 㡯┠ཬࡧලయⓗ࡞ᵝ┦ࡽ㛵ಀࡢ࠶ࡿᛮࢃࢀࡿࡶࡢࢆ⤖ࡪࠋ
㸱 ಶேෆᕪ࣐ࢼࢫࡢ㡯┠ࢆᨵၿ࣭Ⓨ㐩ࢆᅗࡿࡓࡵࡢಶேෆᕪࣉࣛࢫࢆ⏕ࡋࡓᣦᑟࡢᙧែࢆ⪃࠼グධࡍࡿࠋ
㸲 ⮬❧άືᐇែᢕᥱ⚊ࡽᚓࡽࢀࡓලయⓗ࡞⮬❧άືࡢෆᐜࢆࠊ㡿ᇦ࣭ᩍ⛉ࢆྜࢃࡏࡓᣦᑟࠊྛᩍ⛉ูࡢᣦᑟࠊྛ㡿ᇦูࡢᣦᑟࠊ⮬❧άືࡢ ྛಶูࡢᣦ ᑟᖺ㛫ィ⏬ࠊᐯᇌѣƴ᧙̞ƷƋǔႸƱƠƯφ˳ႎƴᚡλƢǔࠋ
㸳 ࡑࢀࡽࡢィ⏬ᇶ࡙ࡁ᭶➼ࢆసᡂࡍࡿࠋ
㸴 ௨ୖࡢὶࢀࢆィ⏬࣭ᐇ㊶ࡍࡿࡇࡼࡗ࡚ࠊ▱ⓗ㞀ᐖࡢ࠶ࡿඣ❺⏕ᚐࡢᐇែࡢ༶ࡋࡓࠊㄡࡶࡀྲྀࡾ⤌ࡵࡿ⮬❧άືࢆᒎ㛤ࡍࡿࡇࡀ࡛ࡁࡿ ࠋ 㸵 ࡲࡓ㏆ᖺࠊ⮬❧άືࡸྛᩍ⛉ࠊ㡿ᇦᩍ⛉ࢆྜࢃࡏࡓᣦᑟ㹇㹁㹒ࡀά⏝ࡉࢀጞࡵ࡚࠸ࡿࠋ㹇㹁㹒ࢆά⏝ࡍࡿࡇࡣࠊ⮬❧άືࡢ⌮ᛕ࡛࠶ࡿ ࠕಶᑐᛂ
ࡍࡿࠖ࠸࠺どⅬࡽࡶᚲせ࡞ࡇ࡛࠶ࡿࠋ
̾ʴϋࠀ ͤࡍƷ̬ਤ ࣎ྸႎƳܤܭ ʴ᧓᧙̞Ʒ࢟ ؾƷ৭੮ ៲˳ƷѣƖ dzȟȥȋDZȸǷȧȳ ȗ ȩ ǹ Ʒ Ფʙ Ფ࣎ྸႎƳዬࢌ Ფѣƴ᧙Ƣǔॖഒ ᲤԗƷཞඞƷ৭੮ Ფឥᘍ Ფᚕᛖಒࣞ
Ⴘ Ʊ φ ˳ ႎ ዲࡁ᎘࠸ࢆࡏࡎ Ꮫᰯ࡞័ࢀࡓሙ ࡢάືࡶ✚ᴟ ័ࢀࡓሙᡤ࡛ࡣࠊ࿘ ⢭⚄ᖺ㱋ẚ㍑ࡋ ⢭⚄ᖺ㱋┦ᛂࡢゝ Ƴϋܾ 㣗ࡿࡇࡀ࡛ࡁࡿ ᡤ࡛ࡣࠊᚰ⌮ⓗ࡞⥭ ⓗྲྀࡾ⤌ࡴࡇࡀ ࡾࡢ≧ἣࢆ㐺ษᢕᥱ ࡚ࠊ㏿ࡃ㉮ࡿࡇࡀ ⴥࢆ▱ࡗ࡚࠾ࡾࠊ
ᙇࡣぢࡽࢀ࡞࠸ ࡛ࡁࡿࠋ ࡋ⾜ື࡛ࡁࡿࠋ ࡛ࡁࡿࠋ ヰࡀ࡛ࡁࡿࠋ
ᲤᐯࠁƷ၏ൢྸᚐ
တࡸ㰯Ỉࡀฟࡿ≧ ᲤឱƷңᛦ ᲤႻƴࣖơƨᢘЏ
ἣࢆぢ࡚ࠊ㢼㑧ࢆࡦ ࣜࢺ࣑ࢵࢡ࡞ࡀ ƳdzȟȥȋDZȸǷȧ
࠸࡚࠸ࡿࢆ⌮ゎࡋ ࡛ࡁࡿࠋ ȳ
࡚࠸ࡿࠋ 㐩㛵ࢃࡿ୰࡛
ᲤႸƱƷңࣖ 㐩ࡀ᎘ࡀࡿศ
ࡣࡉࡳ࡞ࡢ⡆༢ ࡗ࡚࠸ࡿゝⴥࢆࡅ
࡞㐨ලࢆ⏝ࡋ࡚ࡢ ࡓࡾࠊᐖࢆຍ࠼ࡿ
సᴗࢆዲࡳ⥅⥆ࡋ࡚ ࡇࡣ࡞࠸ࠋ
⾜࠺ࡇࡀ࡛ࡁࡿ
̾ʴϋࠀ ͤࡍƷ̬ਤ ࣎ྸႎƳܤܭ ʴ᧓᧙̞Ʒ࢟ ؾƷ৭੮ ៲˳ƷѣƖ dzȟȥȋDZȸǷȧȳ Ȟ Ǥ Ȋ ǹ Ʒ ᲤᘘƷᛦራ Ფ࣎ྸႎᐻڠ Ფ˂ᎍǁƷǍǓƱǓ ᲤᚡচƷཎࣱ ᲤׄᏃƷࣇኬᢃѣӏ 㸨 ˂ƷʴǁƷ᧙࣎
Ⴘ Ʊ φ ˳ ࡕࡻࡗࡋࡓࡇ Ʒር ᢳ㇟ⓗ࡞ෆᐜࡢᏛ⩦ ƼңࣖƷദᄩƞƱ 㞟 ᅋ ࡢ ୰ ᘵ ࡀ ႎƳϋܾ ᐮ࠸ᮇ࡛ࡶୖ ࡛⯆ዧࡋ࡚㐩႖ Ꮫ⣭ࡸὶᏛ⣭ࡢ ࡣࠊ⩣᪥ࡣᛀࢀ࡚࠸ ଔƞ ࠸ࡿࠊ㐩㐟ࢇ࡛
ࢆ╔࡚ࡇ࡞࠸ሙྜࡀ ვࡍࡿࡇࡀ࠶ࡿࠋ ࡇࡣ㛵ࢃࡿ ࡇࡀ ࡿࡇࡀከ࠸ࠋ ⣽࠸సᴗࡣⱞᡭ ࠸ࡿ᭱୰࡛ࡶᘵࢆඃ
ࠋ
ࡿ ࡍ ඛ ᨺ
ࢆ ᴗ స
ࡄ ࡍ ࠊ
࡛
࡞
࡞ ࠊ ࡀ
ࡿ ࡁ
࡛ ࠋ
ࡿ
࠶
㸨ᐯ̮ƕƍ ⮬ศࡽࡣ㛵ࢃࢁ࠺ Ფᙻჷᙾᛐჷ ࡾฟࡍࠋ ័ࢀࡓᩍᖌࡶ⮬ศ Ფฌ̬ਤ ⣽ ࠸ స ᴗ ࡀ ࡛ ࡁ ࡍ ࡿ ࡇ ࡣ ᑡ ࡞ ᅗᙧࢆ᭩ࡃࡇࡣⱞ ࡽ㐟ࡧࢆㄏ࠺ࡀࠊ ㄏ
ࡧ 㐟
ࡽ
ศ
⮬
㐩
ᩥ 㙾 ࠊ ᢡ
ࠊ
ࡾ
࠶
࡛ ᡭ ࠋ
࠸ ᴗ స
࠸ ࡋ 㞴
ࡵ ࡓ
࠸
࡞
࠸
࡞
ࢃ Ὑ
ࢆ 㢌
ࡸ
యࡀከ࠸ࠋ ࢆ᎘ࡀࡿ ࠋ ࡲࡓࠊᘵὀព Ꮠࡶぢࡽࢀࡿ ࠺ࡇࡀᑡ࡞࠸ࠋ
ࡇṑࢆ☻ࡃ⩦័ࡀࡘ ࢆྥࡅࡀࡕ࡛࠶ࡿࠋ
࠸࡚࠸࡞࠸ࠋ 㸨٭҄Ƣǔئ᩿ ᲤႻƴࣖơƨᢘЏƳ
᪂ ࡋ ࠸ ሙ 㠃 ࡛ ࡣ ⥭ Ფ˂ᎍƱƷңᛦ dzȟȥȋDZȸǷȧȳƷ
ᲤોծƷ૾ඥƷྸᚐ ᙇ ࡋ ࡚ ᅛ ࡲ ࡗ ࡚ ࡋ 㞟ᅋ࡛ࡢ㐟ࡧ࡛ࠊ ᢠ৸
ࡿ
࠸
࡛
ࢇ 㐟
㐩
ࡓ
ࡗ
࡞
ே
୍
ࡄ ࡍ ࠋ
࠺
ࡲ Ὑ ᡭ
ࡿ ࡅ
ࢆ
ኌࡸ࠺ࡀ࠸ࢆࡍࡿࡇ ࡾࠊᘵࡸᩍᖌࡢ ࡁࠊᘵࡀ᮶ࡿࡍ
࠸
࠺ࡇࡀ࠶ࡿࠋ ࡇ ࢁ ⾜ ࡗ ࡚ ࡋ ࡲ ࡄ ᢤ ࡅ ࡿ ࡇ ࡀ ከ
ࢀ ධ
ࢆ
ࡾ
᩿
㐩
ࠊ ࡃ ࠋ
࠺
ࡋ
ࡗ
ࡻ ࡕ ࠊ
ࡵ ࡓ
࠸
࡞
⮬
ࢁ ࡇ
ࡢ 㐩
ࡽ
⮬ ࠊ ࡀ
ࡿ ࡁ
࡛ ࡀ
ព㆑ࡋ࡚⾜࠺ࡇࡣ ࡽ⾜ࡃࡇࡣᑡ࡞ ࡓ႖ვ࡞ࡿࠋ ࠋ
࠸
࠸
࡞ ࡁ
࡛
ͤࡍƷ̬ਤ ࣎ྸႎƳܤܭ ʴ᧓᧙̞Ʒ࢟ ؾƷ৭੮ ៲˳ƷѣƖ dzȟȥȋDZȸǷȧȳ 㸨᪥ᖖ⏕άࡢᣦᑟ 㸨⏕ά༢ඖᏛ⩦ 㸨⏕ά༢ඖᏛ⩦ 㸨⏕ά༢ඖᏛ⩦ 㸨⏕ά༢ඖᏛ⩦ 㸨⏕ά༢ඖᏛ⩦
ᣦᑟࡢᙧែ 㸨⏕ά༢ඖᏛ⩦ 㸨ᅗ⏬ᕤస➼ 㸨ྛᩍ⛉ 㸨㛫࠾ࡅࡿ⮬❧ά 㸨య⫱࣭ᅗᕤ➼ᩍ⛉ 㸨ྛᩍ⛉
⛉ ᚨ 㐨 㸨
ື
⛉ ᚨ 㐨 㸨
ື ά
ู
≉ 㸨
➼
⫱ య 㸨
資料2
とを通して,「問題の所在」に記した,知的障害教育に おける自立活動の課題解決に迫ってみた。
しかし,今回の研究で全て課題を解決したとは言いが たい。
その課題の中で大きく残されているのは,未だ多くの 教員が,歴史的背景等から継続している,教科等を行う ことがイコール自立活動を行っているという考え方であ る。教科等の中に分析的に得たレベルの指導課題をどの ようにして織り込んでいくかという考え方を知的障害教 育を担当する全教員が持たなければ,この課題は解決し ない。
また,ICFを理解している教員が本道においては少な く,この事についての解決を図る校内研究会開催が少な いのも現状である。ICFを理解していない教員が多い学 校においては,早急に解決を図らなければならない。
更に,通常の学校の学習指導要領にも「自立活動」が 示される時代になった。
しかし,寺子屋の研究会等では,通常学校における
「自立活動」は理解が進んでいないということが話題に 上ることが多い。この事は,特別支援学級の教育課程自 体が全校的なものになっておらず,担任に任されている 現状が起因していると考えられる。特別支援学級のカリ キュラムを管理職のリードの基に,全職員が理解するこ とが必要である。その事に関して,特別支援学校の支援 も必要なことを記しておく。
引用・参考文献
1)三木安正先生生誕100年記念の会(2011) 知的障害 教育の歩み
2)田村一二(1942) 石に咲く花
3)大石三郎(1950) どろんこさんこんにちは 4)文部科学省(2018) 特別支援学校教育要領・学習
指導要領解説 自立活動編(幼稚部・小学部・中学 部) pp41
5)国立特別支援教育総合研究所 知的障害児の自立活 動 http://www.nise.go.jp/13,900,45,181,hml 6)文部科学省(2017) 特別支援学校幼稚部教育要領
小学部・中学部学習指導要領 pp200 7)6)pp200
8)中央教育審議会(2016) 幼稚園,小学校,中学校,
高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善 及び必要な方策等について(答申)
9)文部科学省(2017) 小学校学習指導要領 10)世界保健機関(2002) 国際生活機能分類(ICF)
11)佐藤満雄(2008) 北海道の特別支援学校における ICFの活用と課題 情緒障害教育研究紀要第27号 12)佐藤満雄(2010) 北海道の特別支援学校における
ICFの活用と展望
13)佐藤満雄 和 史郎(2005) ICFによる新しい授 業の創造~ICFの理念に立脚した個別の教育支援計 画と個別の指導計画をベースにして~
14)佐藤満雄 和 史郎(2006) ICFによる新しい授 業の創造~「参加」という視点を大切にした授業の あり方~
15)伊藤政勝(2018) 北海道の特別支援学校における ICFの活用
16)全国特別支援学校知的障害教育校長会編(2018)
知的障がい特別支援学校の自立活動の指導 知的障害教育における自立活動の課題と解決の方策
―138―