1 まちの紹介
亀岡市は昭和 30 年 1 月に 1 町 15 カ村の合 併により京都府 7 番目の市として誕生しまし た。
京都市の西どなりに位置する亀岡市は、京 都市の西方約 20km、京都府のほぼ中央に位
置し、北は南丹市、東は京都市、南と西は大阪府に接しており、兵庫県とも近い距離にあります。面積 は 224.90㎢で、大阪市とほぼ同じ面積を有しており、東西 24.6㎞、南北 20.5㎞に広がっています。隣接 する京都市とはJR山陰本線(西日本旅客鉄道)、国道9号線、京都縦貫自動車道などで結ばれ、大阪 府とも隣接しており、京都市へは電車でも車でも約 20 分、大阪市へは約 1 時間と暮らしや経済はもち ろん、観光にも便利なまちです。
2 市長のプロフィール
栗山 正隆(くりやま まさたか)
昭和 20 年(1945 年) 亀岡市篠町生まれ
昭和 43 年 3 月 京都大学農学部卒業
昭和 43 年 4 月 京都府職員に採用
平成 12 年 4 月 農林水産部長
平成 15 年 11 月 9 日 第 6 代亀岡市長に就任 平成 19 年 11 月 9 日 亀岡市長に再任(2期目) 平成 23 年 11 月 9 日 亀岡市長に三選(3期目)
3 セーフコミュニティ活動の取組経過
2006 年 7 月 取組宣言 2007 年 9 月 現地審査 2008 年 3 月 認証取得 2012 年 10 月 再認証現地審査
4 安全・安心まちづくりに関する重要課題
亀岡市では、「安全・安心こそ最大の福祉である。」との強い信念の下、市民との協働で策定した本市 まちづくりの羅針盤である第4次亀岡市総合計画〜夢ビジョン〜 (2011 年 1 月〜 ) において、セーフコ ミュニティの推進を目指す都市像に掲げました。今後もセーフコミュニティ活動に継続的に取り組んで いくとともに、セーフコミュニティ再認証取得を契機に、こどもから高齢者まで、誰もが安全で安心し て暮らすことのできる社会の実現に向け、全力を注いでいきます。
【危機管理システムに関する課題】
亀岡市では、台風、降雨時の状況に応じ、災害警戒本部、災害対策本部を設置し、情報収集や関係機 関との情報共有を図っていますが、自助・共助・公助の連携を更に深め、想定外の事象にも、対応でき る体制を作っていく必要があります。
【防災に関する課題】
最近では、ゲリラ豪雨と言われる局地的な豪雨により、予測不能な災害が頻繁に発生しています。被 害を最小限に抑えるためにも、真に災害に強いまちづくりを実現していく必要があります。
【高齢者の安全に関する課題】
平成 22 年には高齢化率が 20%を超え、高齢化が進んでいます。高齢者のけがの状況をみると、自宅 内での転倒・転落による負傷が最も多くなっています。
また、交通事故全体に占める高齢者の事故発生割合も年々増加していて、課題となっています。
【子どもの安全に関する課題】
4 歳以下の外傷発生頻度が特に高く(3% 以上)、受傷危険度の高い年齢層となっています。また、4 歳以下のこどもの受傷場所は、家庭内(自宅)が 59.3%と最も多く、次に保育所等が 25.3%となってい ます。このように、乳幼児の家庭内と保育所のけがが課題となっています。
5 特徴的なセーフコミュニティ活動の取組み
京都府内にはおよそ 50 の大学・短大があり、世界に誇る学術研究と教育研究者が集まっています。 亀岡市では、大学の集積という京都ならではの財産を生かし、文化や健康・福祉、観光、環境など、7 大学 25 事業を協働して、セーフコミュニティを推進しています。
6 セーフコミュニティの魅力(自治体経営に活かせる点など)
セーフコミュニティの魅力は、認証を目指すことにより、自治会・住民、民間企業、学校・大学、医 療機関、消防・警察、行政など様々な分野横断的な繋がりができます。
また、セーフコミュニティの理念でもある外傷予防に関する取組は、医療費の削減等、財政面の負担 軽減も期待できます。
7 セーフコミュニティ活動における課題
普及啓発活動を継続して実施していき、市民のセーフコミュニティに対する関心を高めていく必要が あります。
8 今後の抱負
1 まちの紹介
秀峰八甲田の裾野に拓けた十和田市は、神 秘の湖「十和田湖」、千変万化の美しい流れ を織りなす「奥入瀬渓流」、近代都市計画の ルーツといわれ整然と区画された街並みな ど、豊かな自然と近代的な都市機能が調和し たまちです。
現在、アートによるまちづくりを展開し、平成 20 年に十和田市現代美術館が開館し、来客者の人気 を博しています。
・将来都市像「感動・創造都市 〜人が輝き 自然が輝き まちの個性が輝く理想郷〜」 ・面積 725.67㎢
・人口 65,355 人(平成 24 年 8 月末現在)
2 市長のプロフィール
小山田 久(おやまだ ひさし)
北里大学畜産学部獣医学科卒業後、青森県農林部(木造家畜保健衛生所)勤務。 その後、青森県農林水産部畜産課長、上北地方農林水産事務所長、
青森県草地畜産協会常務理事、青森県畜産協会専務理事を経て、 平成 21 年1月十和田市長に就任。現在1期目。
3 セーフコミュニティ活動の取組経過
2007 年 4 月 取組宣言 2009 年 3 月 現地審査 2009 年 8 月 認証取得
4 安全・安心まちづくりに関する重要課題
外因死の約半数を自殺が占めており、自殺対策を最重要課題として位置付けています。
また、死因につながりやすい交通事故(人身事故)対策、外傷の原因として最も多い転倒予防対策も 重要課題の一つです。
【危機管理システムに関する課題】
想定を超える大規模な地震や風水害の自然災害等に対する各担当課の対応能力を高めるとともに、県、 消防、警察等とのより一層の連携強化による危機管理体制の構築に努める必要があります。
【防災に関する課題】
平成 25 年度を目途に十和田市地域防災計画の見直しを行い、計画の内容を市民に周知するとともに、 防災マップや洪水ハザードマップを活用し、地域の実情に合わせた住民の主体的な防災意識の向上を図 る必要があります。
【高齢者の安全に関する課題】
高齢者の外因死の原因として高い割合を示している窒息死の予防対策とともに、近年では歩行中の高 齢者が交通死亡事故に巻き込まれるケースが増えていることから、高齢者の交通安全対策が課題です。 また、外傷の原因として高い割合を示している転倒については、自宅または自宅付近で発生しており、 転倒予防の注意喚起やバリアフリーなど生活環境の改善が課題です。
さらに、高齢者世帯や一人暮らし世帯の増加による孤立対策も新たな課題となっています。
【子どもの安全に関する課題】
年代別の外傷発生率をみると、乳幼児の発生率が最も高く、けがの原因としては自宅での転倒、転落、 接触又は衝突、やけど等様々な要因が挙げられます。そのため、主に保護者への注意喚起やきめ細やか な外傷予防対策が課題です。
5 特徴的なセーフコミュニティ活動の取組み
当市には、セーフコミュニティ認証取得を支えてくれた市民ボランティア団体「セーフコミュニティ とわだをすすめる会」が設立されています。この会は、自殺予防傾聴サロン「ルピナス」の運営のほか、 セーフコミュニティの普及啓発を目的に、市と協働して地域に出向いて交通安全教室や転倒予防教室等 の活動を行っています。
また、SC 推進組織の領域別対策部会の部会員は、市民団体からの推薦と公募による市民も参加して おり、ボランティア意識の高い部門横断的な組織として活動しています。
6 セーフコミュニティの魅力(自治体経営に活かせる点など)
市、関係機関及び市民等が共通理解のもとに、協働で課題を見い出し、その課題解決によって得られ た成果を評価、改善していくことは、業務の見直し、地域の活性化につながると考えます。
7 セーフコミュニティ活動における課題
5年間の認証期間では活動の成果が表れにくい面があること。また、市民への普及啓発に時間を要す ることです。
8 今後の抱負
1 まちの紹介
神奈川県の中央に位置し、豊かな自然に恵まれている とともに、東名高速厚木ICを中心として、日本の東西 方向における交通の要衝に位置するという優位性や先人 の努力により、首都圏の流通業務を担う拠点都市として 着実に成長してきました。多くの企業や、大学のある「ま ち」です。将来都市像「元気あふれる創造性豊かな協働・ 交流都市 あつぎ」
面積 93.83 平方キロ、人口 224,701 人 (H 24.9.1 現在) 特例市(H14.4)
2 市長のプロフィール
小林 常良(こばやし つねよし)
第 5 代厚木市長。
日本大学卒業後、厚木市役所に入庁し、19 年勤続。 その後、厚木市議会議員、神奈川県議会議員を経て 2007 年 2 月に厚木市長に就任。現在 2 期目。
3 セーフコミュニティ活動の取組経過
2008 年 1 月 取組宣言 2010 年 6 月 現地審査 2010 年 11 月 認証取得
4 安全・安心まちづくりに関する重要課題
既存の統計資料や社会調査の結果から、最優先課題は、自殺・暴力、交通安全、体感治安不安感、高 齢者の事故やけがの 4 つ、優先課題は、子どもの事故やけが、自転車生活の事故やけが、家庭と余暇の 事故やけが、職場(労働)の事故やけがの 4 つと捉えています。
【危機管理システムに関する課題】
地震、風水害等の自然災害及び事件、事故等の不測の事態に備え、公共施設等の施設管理者が対応す べき事項について行動マニュアルを作成するなど、緊急事態に対する対応能力を高め、危機管理体制を 構築する必要があります。
【防災に関する課題】
平成 23 年度に地域防災計画の見直しを行い、ハード・ソフト両面の強化充実策を位置付けたことから、 計画内容の早急な実現を図るとともに、市民への災害に向けた知識の普及啓発を進める必要があります。
【高齢者の安全に関する課題】
社会調査の結果によると、60 歳以上の高齢者のけがの原因は、自宅内、自宅外いずれも転倒が最も 多く、転倒予防が高齢者の安全に関する最重要課題です。
【子どもの安全に関する課題】
社会調査の結果によると、15 歳未満の子どもの自宅外におけるけがの状況は、「道路や歩道での転倒」 と「学校でのけが・事故」がほぼ同数で多く、公共の場における安全対策が課題です。
また、市がまとめた不審動向実態調査によると、不審動向による被害者の年齢は、小・中学生が 7 割 以上を占めており、けがの予防と併せて不審者対策が課題です。
5 特徴的なセーフコミュニティ活動の取組み
セーフコミュニティの理念の下、国内で初となる「厚木市セーフコミュニティ推進条例」の制定を 9 月定例議会に上程し、セーフコミュニティの取組の継続的な推進により、誰もが健康で安心して安全に 暮らすことのできる良好な地域社会の実現を目指しています。
また、市全域においてセーフコミュニティ活動を推進するため、自治会など市内 23 地区を「安心・ 安全セーフコミュニティ推進地区」に指定し、地域の実情に応じたセーフコミュニティ活動を展開して います。
6 セーフコミュニティの魅力(自治体経営に活かせる点など)
セーフコミュニティの理念は、市民の参加と協働による市民本位のまちづくりという点で、市全体で 取り組むべき課題の解決方針に合致していると認識しています。市民と協働してセーフコミュニティの 取組を推進することにより、地域の信頼と絆の強化や、地域の安全活動の活性化、市民の生活の質=ク オリティ・オブ・ライフの向上につながるものと確信しています。
7 セーフコミュニティ活動における課題
分野横断的な組織運営に向けた庁内の合意形成に時間がかかることや、横串を入れることによる市民 の既存の活動への影響として市民の活動が重複するケースが発生してきていること、目に見えた成果が 短期的には表れにくいことなどです。
8 今後の抱負
1 まちの紹介
箕輪町は南アルプスと中央アルプスに抱か れた長野県伊那谷の北部に位置する田園工 業都市として発展している町です。人口は 25,563 人(平成 24 年 9 月 1 日現在)。昭和 30 年に三町村が合併して「箕輪町」が発足
しました。近年では先進開発型企業が進出し、産業分野の先端技術が集結した町となり、現在「人・地 域が輝き、創造と活力あふれるまち箕輪」を目指しています。
2 町長のプロフィール
平澤 豊満(ひらさわ とよみつ)
慶応義塾大学卒業後、昭和 40 年にセイコーエプソン株式会社に入社し 専務取締役などを務め、平成 14 年 10 月に退任。
平成 14 年 11 月に第 6 代目町長に就任。
3 セーフコミュニティ活動の取組経過
2009 年 12 月 取組宣言 2012 年 1 月 現地審査 2012 年 5 月 認証取得
4 安全・安心まちづくりに関する重要課題
認証取得を更なる出発点として「地域の絆」「協働」「継続」をキーワードに活動の継続・拡充を図り、 「協働のまちづくり」の仕組みの中で、科学的視点から安全向上に取り組み、町民の皆さんと共に、「世
界に誇る安全・安心の町」「住んでいて良かった」「住んでみたい」町、箕輪町を創りあげていきます。
【危機管理システムに関する課題】
セーフコミュニテイ推進室を主要な危機管理部門と位置づけ、町民及び滞在者の安全・安心確保に係 わる対応を推進していますが、危機事案は広範な分野に渡ることから、優先課題への絞込みが課題と考 えます。
【防災に関する課題】
国内外で頻発する自然災害の脅威がより身近なものとなっていることから、セーフコミュニティと防 災の基盤はともに「地域の絆」との認識のもと、セーフコミュニティ出前講座等で啓発を進めることに より徐々に防災意識の向上はみられますが、特に正しい情報を速く正確に伝える情報収集・伝達と災害
時要援護者を優先した迅速な避難が課題のため、防災行政無線のデジタル化等多用な通信手段の確保に 努めています。
【高齢者の安全に関する課題】
当町の高齢化率は 23.6%と県内では低いものの徐々に上昇傾向にあり、高齢者の転倒による骨折や高 齢運転者の交差点事故が多い状況にあります。このため各種講座等を開催して啓発活動を展開していま すが、不参加者への啓発が課題となっています。
【子どもの安全に関する課題】
子どもの安全については、平成 23 年 10 月 12 日モデル地区との連携活動を進める箕輪東小学校をモ デル校に指定し、校内の安全対策には進展が見られました。今後は町内全校に取組みを拡大するととも に、校外対策として進めている子どもの目線による通学路危険箇所マップづくりの、さらなる推進が課 題であります。
5 特徴的なセーフコミュニティ活動の取組み
トップダウンとボトムアップ両面からの取り組みを進めることによって一定の前進があり、特に大雨 の被災に端を発した北小河内地区の取組みは、強いリーダーシップに裏打ちされた活動がみられ、また 安全・安心確保に大きな係わりをもつ長野県警察本部と地元伊那警察署の支援は、活動推進に大きく貢 献しています。
6 セーフコミュニティの魅力(自治体経営に活かせる点など)
怪我の減少、医療費の縮減、イメージアップという長期効果は、今後の取組み成果に期待するところ でありますが、データ分析によって現状課題がより具体的に見えてくることによって行政対応も可能と なります。一例として高齢運転者事故多発は車両の運転をしなければならない中山間地を抱える地域性 ともいえることから、当町では平成 23 年 10 月から後期高齢者の町巡回バス無料化を行っています。
7 セーフコミュニティ活動における課題
セーフコミュニティの定着と拡充上、「モデル地区・モデル校の活動を町内に水平展開」「認知度向上」 「認証取得をブランド化する具体的手法」「事故等をデータ分析し減少」が課題でありますが、一部にお
いて安全・安心に対する価値観が低い面があり、協働による継続活動をいかに展開するかにかかってい るといえます。
8 今後の抱負
1 まちの紹介
小諸市は、長野県の東部に位置し、雄大な浅間山の南斜面に 広がり、市の中央部を千曲川が流れる自然豊かな高原の城下町 です。昭和 29 年(1954 年)に1町5村の合併により「小諸市」 となりました。現在は、「みんなで育む 笑顔と自然が響きあ うまち小諸」をキャッチフレーズに、協働のまちづくりを基本 とし、豊かな自然環境と文化を守りながら、市民一人ひとりが 幸せを感じることができる、活力あるまちの実現を目指し、行 政と地域の住民が一体となって取り組んでいます。
2 市長のプロフィール
栁田 剛彦(やなぎだ たけひこ)
昭和 32 年 3 月 上田松尾高等学校(現 上田高校)卒業 昭和 33 年 4 月 株式会社 柳良 入社
平成 3 年 2 月 株式会社 柳良 代表取締役社長就任
平成 5 年 4 月 小諸商工会議所副会頭(〜平成 11 年3月) 平成 24 年 4 月 小諸市長就任
3 セーフコミュニティ活動の取組経過
2010 年 3 月 取組宣言 2012 年 5 月 現地審査 2012 年 12 月 認証取得
4 安全・安心まちづくりに関する重要課題
誰もが安全で安心して暮らすことのできるまちづくりを進めていくには、行政による公共施設整備等 の公助の取り組みと併せて、各種団体、企業、住民など地域における自助や共助の取り組みが必要不可 欠であります。このような地域力による安全性向上の取り組みを推進するとともに、今何が必要で、何 をすべきかをそれぞれの実情にあった課題を見出し、関係機関が連携しながら、その課題に対する対策 をきちんと講じていくことが重要であると考えます。
【危機管理システムに関する課題】
「コンプライアンスからリスクマネジメントの時代へ」と言われるように、危機を科学的に予見し、実践 的に制御していく必要があることから、市の危機管理の拠点である市庁舎整備は今後の小諸市を考える うえでも非常に重要な課題です。これに加えて、予期せぬ危機に直面した際に迅速かつ的確に対応して いくことが可能な地域づくりを、行政ならびに地域社会が協働して推進していく必要性があると考えます。 【防災に関する課題】
災害時に行政が出来ることは限られています。地域における自助・共助といった地域力による安全性 向上の取り組みが進むことにより、そこに参画する住民同士のコミュニケーションが活性化するととも に、それを契機とした幅広いまちづくり活動が展開されることが期待されるので、地域での防災教育や 防災体制の構築が必要であると考えます。
【高齢者の安全に関する課題】
高齢者にとって、住み慣れた地域で、安全で安心して暮らせることが共通の願いといえます。 高齢者の生活を脅かす不安から解放し、自立した生活をおくるための支援が必要であり、それには行 政による支援とともに地域による支援が必要であることから、行政と地域が連携した支援体制づくりを 推進していくことが必要であると考えます。
【子どもの安全に関する課題】
子どもは「予期せぬ行動を取り、予期せぬところでケガをする」と良く言われます。子どもを取り巻 く環境の整備や子どもを見守る体制が必要であるとともに、子ども自身が安全について考え、学び、行 動することが大切であると考えます。大人から子どもに対する安全教育の実施と子ども自身、子ども同 士での学び合いからの危険予知の育成が重要であると考えます。
5 特徴的なセーフコミュニティ活動の取組み
小諸消防署の救急搬送の約9割が市内の小諸厚生総合病院に搬送されることから、現在、同病院のご 協力により、救急搬送データと一般外来のデータ、それに併せて市内の医療機関よりいただいた外傷デ ータを同病院の診療情報管理課において、一元的に収集しています。そこで集計されたデータを外傷調 査委員会で分析し、課題に応じて設置された各対策委員会へ情報提供をし、活動の評価指標等のアドバ イスを行うこととしています。
6 セーフコミュニティの魅力(自治体経営に活かせる点など)
セーフコミュニティは、ひとり(単一の団体)では出来ないことから必然的に関係機関や団体と協力 し活動を行うことができ、組織の枠を超えた横の連携が図られます。また、活動自体に計画・実行・検 証・改善といったPDCAサイクルが組み込まれていることから、事業評価を必ず行うことの二点が特 徴的であり、魅力であると考えます。
7 セーフコミュニティ活動における課題
セーフコミュニティに取り組んだことによる結果や成果は、すぐに数字として表れることは、あまり期待でき ません。活動の成果をいかに住民の皆さんに目に見える形で還元できるかが重要であると考えます。
また、セーフコミュニティ活動を継続的に行っていくためにも、より多くの方に参画いただき、セーフコミュ ニティ活動を理解していただくことが必要であると感じています。
8 今後の抱負
それぞれの地域の実情により、対策やそれに伴う活動は様々ではありますが、住民の皆さんが安全で 安心して暮らすことのできるまちづくりを推進していることに違いはありません。
1 まちの紹介
豊島区は、東京 23 区の西北部に位置し、 面積 13.01㎢、人口 27 万、日本で最も人口密 度が高い都市です。外国人は約 2 万人で、人 口の 7% にあたります。少子高齢化が進んで おり、65 歳以上の割合は 20.8%、14 歳以下 は 8.6%となっています。
エリアの中心には、文化、商業、業務機能が集積する池袋副都心があり、池袋駅の一日乗降客数は 254 万人にもなります。その周辺には、交通利便性の高い住宅地が広がり、居住機能と商業機能がコン パクトにバランスよく配置されていることが特徴です。昼間人口は 47 万人であり、毎日、22 万人が通勤・ 通学で区外から訪れます。
桜“ソメイヨシノ”の発祥の地であり、区を象徴する木となっています。手塚治虫、赤塚不二夫など、 日本のマンガ文化を築いた「トキワ荘」や、若い画家や詩人を育てた“池袋モンパルナス”としての面 影など、歴史と文化を育んできたまちでもあります。
また、立教大学、学習院大学をはじめ、6つの大学や個性的な専門学校など、10 万人が学ぶ教育都 市でもあります。
2 区長のプロフィール
高野 之夫(たかの ゆきお)
昭和 12 年 12 月 25 日生 豊島区に生まれる
昭和 35 年 3 月 立教大学経済学部経済学科卒業
昭和 58 年 5 月〜平成元年 6 月 豊島区議会議員 平成元年 7 月〜平成 11 年 3 月 東京都議会議員
平成 11 年 4 月 豊島区長に就任、現在 4 期目
3 セーフコミュニティ活動の取組経過
2010 年 2 月 取組宣言 2012 年 2 月 現地審査 11 月 認証取得
4 安全・安心まちづくりに関する重点課題
東日本大震災を踏まえ、今年 3 月「総合的な震災対策の推進に向けた基本方針」「豊島区帰宅困難者 対策計画」を策定しました。その具体化が急務となっています。
少子高齢化の進展にともない、家庭における高齢者のけが・事故や児童虐待が増加傾向にあります。 交通事故の発生件数は減少していますが、自転車のマナーの低下に起因する事故の割合が高まっており、 ヘルメットの着用キャンペーンを全区立小学校で進めています。
また、孤立死や災害時要援護者対策など、地域における人と人の関係性の希薄化が安心に与える影響 も課題として考えています。
【危機管理システムに関する課題】
今年 5 月、業務継続計画(BCP)【地震編・大規模停電編・新型インフルエンザ】を策定し、現在、 全部局においてマニュアルを作成しています。全職場を対象とした全庁的な訓練を実施し、機能する体 制を構築することが課題となっています。
【防災に関する課題】
住宅密集市街地や高層マンション、帰宅困難者の大量発生など、東日本大震災の教訓と新たな首都直 下地震の被害想定をもとに、自助・共助・公助の視点から、震災対策を再構築・強化することが課題で す。帰宅困難者対策は、鉄道事業所や大規模集客施設等、企業が中心となった取り組みが不可欠であり、 その仕組みづくりが喫緊の課題となっています。
【高齢者の安全に関する課題】
高齢化とともに孤立死が増加傾向にあります。転倒や介護予防に関するプログラムに参加しない、地 域との関係が薄い高齢者に対するアウトリーチを開拓していくことが課題となっています。
【子どもの安全に関する課題】
核家族化や共働きがあたりまえになるなかで、子育てや教育に関する家庭の役割や能力が低下し続けるこ とを懸念しており、子どもと親の双方に向きあいながら、心の問題やいじめの問題に取り組む必要があります。
5 特徴的なセーフコミュニティ活動の取組み
小学校区を単位として設置している「区民ひろば」(区民の自主運営によるコミュニティ施設)を「セ ーフコミュニティのステーション」として位置づけ、重点課題に関する区民への情報提供、学習機会の 提供、相談機会の提供を実践しています。
6 セーフコミュニティの魅力(自治体経営に活かせる点など)
セーフコミュニティの基本である、「分野横断的な連携・協働」と「科学的手法の活用」は、行政組 織における政策形成、優先順位づけ、評価、アカウンタビリティなどに直接活かすことが可能であり、 人材育成においても活用したいと考えています。
7 セーフコミュニティ活動における課題
予防対応する分野が広いため、縦の行政体系のなかでは、具体的な位置づけが見えにくく、認知度が 高まりにくい面があります。認証や再認証に関する具体的な基準を説明することが難しく、財政的に説 明することを含め、予防効果を評価するための研究が必要です。
8 今後の抱負
豊島区の皆様、セーフコミュニテイ認証取得おめでとうございます。
本日お集りの6自治体の首長の皆様には、住民の安全・安心を守るために大変熱心に取り組まれてい ることに対しまして、敬意を表します。
我が国の治安は、平成 14 年に刑法犯認知件数が戦後最多の 285 万件を記録し、危険水域ともいえる 状態でした。そこで、政府・犯罪対策閣僚会議は、平成 15 年 12 月、「犯罪に強い社会の実現のための 行動計画−世界一安全な国日本の復活を目指して−」、20 年 12 月、「同行動計画 2008」を策定、これら の計画に基づいて、犯罪対策が進められ、昨年の刑法犯認知件数は 148 万件と、14 年に比べほぼ半減 するに至りました。
この行動計画では、警察の取組というだけでなく、国民が自らの安全を守るという自助、共同体とし て安全を確保するという共助が相まって、初めて安全が確保されるということが記されており、実際に、 犯罪減少という成果となったのは、自治体、地域住民、ボランティア、事業者といった様々な関係者の 皆様が主体的に取り組まれたことが大きかったといえます。その表れが、平成 15 年末 18 万人だった防 犯ボランティアが、昨年末 271 万人と 15 倍に増えていることであり、自治体においても、住民の安全 を守ることは自らの責務であると、防犯対策に主体的に取り組んでいただいたことです。そして、首長 のリーダーシップのもと、住民の安全・安心を守るための象徴的な活動がセーフコミュニティの認証に 関わるものなのです。
セーフコミュニティは、犯罪や交通事故だけでなく住民の安全・安心を脅かすあらゆる危険について、 その原因を除去することにより住民の安全・安心を守り、幸福につながる施策を総合的に行っているコ ミュニティに対して与えられる認証で、警察も含めたあらゆる関係主体が協働して継続的に取り組むこ とが期待されるものです。また、5 年ごとの再認証の仕組みがあることから、まさに持続可能な取組で なければなりません。
我が国のセーフコミュニティ認証は、京都府亀岡市で最初に取得され、次いで、青森県十和田市、神 奈川県厚木市で取得の取組が本格化し、その後、行動計画 2008 において安全・安心まちづくりの手法 として掲げられた、平成 20 年から普及拡大してきました。私自身は、行動計画 2008 の策定に携わり、 セーフコミュニティの認証取得につながるよう、神宮の在る三重県伊勢市を始めとする三重県各市町の 安全安心まちづくりの促進を図りました。さらに、豊島区長高野之夫様のセーフコミュニティ・セーフ スクールの W 認証取得への熱き思いに触れ、豊島区内の 3 警察署と共に警視庁として安全安心の確保 の活動の連携を図るなど、セーフコミュニティ認証普及に関わらせていただきました。
セーフコミュニティサミットに寄せて
〜あらゆる関係主体の協働による安全
安心まちづくり〜
河合 潔 警視長
このたびのセーフコミュニティサミットの開催により、セーフコミュニティに対する関心が高まり、 この取組が日本中に広まることを願ってやみません。
昭和 35 年 10 月 27 日生(50 歳)
学 歴
昭和 59 年 3 月 東京大学法学部卒
経 歴
昭和 59 年 4 月 警察庁警務局人事課採用 昭和 62 年 8 月 岩手県警察本部警備部公安課長 昭和 63 年 9 月 警察庁交通局交通規制課課長補佐
平成 3 年 8 月 愛知県警察本部刑事部捜査第二課長
平成 4 年 8 月 警察庁長官官房企画課課長補佐
平成 6 年 7 月 警察庁長官官房官房総務課課長補佐(組織改正)
平成 7 年 10 月 和歌山県警察本部警務部長
平成 9 年 4 月 警察庁交通局交通規制課理事官
平成 11 年 8 月 警察庁交通局交通企画課理事官 平成 13 年 8 月 経済産業省通商政策局中南米室長 平成 15 年 6 月 警察庁長官官房付(海外調査研究) 平成 16 年 8 月 警察庁長官官房総務課企画官 平成 17 年 4 月 警察庁長官官房参事官(企画担当)
平成 19 年 8 月 内閣官房副長官補付内閣参事官(警察庁長官官房付) 平成 22 年 1 月 三重県警察本部長
平成 23 年 8 月 警視庁生活安全部長
平成 24 年 8 月 警察庁生活安全局生活安全企画課長
プ ロ フ ィ ー ル
1 日本のセーフコミュニティの先駆者、最高リーダーの方々のお話が楽しみです。
セーフコミュニティ(国際認証安全都市)6都市:亀岡市、十和田市、厚木市、箕輪町、小諸市、豊 島区の首長さん全員が、超多忙のご公務の中、駆けつけていただきました。皆様には、日本のセーフコ ミュニティ活動のさらなる発展、飛躍のため、また、セーフコミュニティネットワークの絆の強化のた め、一層のご活躍を祈念しています。
2 直面する地域課題に対する各分野の第一人者の皆様のアドバイスを期待しています。
危機管理、防災、高齢者、子どもの安全等直面する地域課題が山積しています。安全安心なまち(セ ーフコミュニティ)創り上げていくために必要な内外の知見のご紹介などよろしくお願いします。
3 区民の皆さまには、今日この日を、これからのとしまの安全安心文化創造の新
たなスタートとしていただきたいと思います。
区制施行 80 周年、また、首都初の WHO 推奨「セーフコミュニティ」の国際認証取得、おめでとう ございます。その喜びと栄誉を胸に刻み、サミットでの、6都市の行政トップのパイオニア精神やその 志、気迫を学び、また、地域課題に対する専門家の叡智(知恵袋)を糧として、今日この日を、これか らのとしまの安全安心文化創造の新たなスタートとしようではありませんか!
一口メモ:セーフコミュニティをめぐる内外情勢
1 世界では:セーフコミュニティ認証都市は、270 余あります(5 年間で約 2.5 倍に増えました)。 2 日本では:日本初の認証(2008.3)は亀岡市で、セーフコミュニティ認証6都市:亀岡市、十和田市、
厚木市、箕輪町、小諸市、豊島区の活動が、日本に新しい安全文化創造の道を拓きました。
亀岡から約5年、現在、横浜市栄区、久留米市、松原市、甲賀市、鹿児島市、北本市、清水市、秩 父市などがチャレンジ中で、これらの都市総人口約 236 万人が、セーフコミュニティの「安全・安心 の光」の恩恵を受けていることになります。
3 日本政府は:注目すべきは、先進自治体でのセーフコミュニティの活動内容が、政府の交通安全白 書(2008 年)、犯罪対策閣僚会議「犯罪に強い社会の実現のための行動計画」(2008 年)、自殺対策白 書(2009 年)、厚生労働白書(2010 年)等で紹介されたことです。しかも、省庁を超えて・・・・・。 これは、セーフコミュニティの科学的合理性・組織横断性、市民協働性・国際性などの手法が、こ
セーフコミュニティサミットに寄せて
登壇者・会場のみなさまへ 3つの願い
石附 弘
れからの地域課題の問題解決に、また、安全・安心なコミュニティづくりの普遍的かつ具体的ツーと して注目されていることの証左とも考えられます。
一橋大学卒、S44 年警察庁入庁後、県警などの課長、内閣官房長官(後藤田、小渕両長官)秘書官、 長崎県警察本部長等を経て、現在、(公財)国際交通安全学会専務理事、豊島区および厚木市のセーフ コミュニティ専門委員、社会技術研究開発センター領域アドバイザー、日本市民安全学会会長、日本セ ーフティプロモーション学会理事など。
これまで、厚木市「地域と行政等との協働による予防安全に関する調査委員会」委員長(「セーフコミ ュニティ _」を目指して)(H21)、警察庁サイバーボランティア分科会委員、厚木市セーフコミュニテ ィ条例制定検討委員会委員長等歴任。
論稿等:地域安全力の創造(共著)、NEXT ONE セーフコミュニティ(警察政策学会資料)、「セーフ コミュニティ」と警察活動への新しい視点(警察政策 2010)、政治行政課題としての「安全・安心」 問題と「セーフコミュニティ」モデルの「有効性(2010. 日本セーフティプロモーション学会誌)ほか。 公益活動:内閣府 TV 出演のほか、豊島区、小諸市、横浜市、市川市、葛飾区、久留米市、東海大学、 東洋大学等での講演を通じ研究成果を社会還元。
プ ロ フ ィ ー ル
プ ロ フ ィ ー ル
「事故」といえばみなさん交通事故を想像するのではないでしょうか。その想像に反して「家庭での 不慮の事故死亡数」は交通事故死亡数の約 2 倍にのぼります。
厚生労働省発表の人口動態統計年報 . 平成 21 年度「不慮の事故死亡統計」総数(全ての年齢)によると、 もっとも多いのは「不慮の溺死及び溺水(3,964 人)」、次いで「窒息(3,856 人)」、「転倒・転落(2,676 人)」、 「煙・火、及び火災(1,162 人)」となっています。年齢別に死亡数をみると 65 歳以上で全体の約 8 割近
くを占めています。特に 80 歳以上の高齢者が約 45% となり、その数の多さに驚かされます。
この家庭内の事故は、日頃の心がけや、ちょっとした環境を整えることで、回避することができます。 部屋や廊下・脱衣所・浴室の室温を一定に保つようにする(特に冬季)、熱い湯船に出来るだけ入らない、 義歯のメンテナンスを行う、噛み切りにくいものは予め一口サイズに切っておく。足元にモノを置かな い、敷物(絨毯やマット)等つまずく可能性のものは用いない等々。
私たちはもっと家庭内の安全に目をむけなければならないのです。 まずは身近な「安心・安全に暮らせる家庭」づくりから!
現職 : シニアライフデザイン代表
桜美林大学加齢・発達研究所連携研究員/日本応用老年学会事務局研究プロジェクト主席研究員/独立 行政法人 中小企業基盤整備機構 中小企業・ベンチャー総合支援・経営支援アドバイザー/東京都福祉 サービス第三者評価評価者/介護サービス情報の公表制度調査員/非営利活動法人 保険者機能評価機 構顧問 他
資格:インテリアコーディネーター/カラーコーディネーター/防犯設備士/福祉住環境コーディネー ター /福祉用具専門相談員
所属学会:日本応用老年学会/老年社会科学会/日本セーフティプロモーション学会/日本市民安全学 会
主な職歴:㈱高齢者住環境研究所にて要介護者の住宅改修の設計・施工・管理を行う。
その後シニアに特化したコンサルティング会社にてシニアマーケットコンサルタントを経て、2003 年 シニアライフデザインを立ち上げる。 現在は、シニア向け商品・サービスの開発等の他、高齢者問題 の産官学民連携(主に老年学を用いた産学連携)に力を入れている。
交通事故より恐い「家庭内事故」
堀内 裕子
豊島区の
1
セーフコミュニティ活動とは
セーフコミュニティは、 H (世界保健機関)協働センターが推進する、安全と健康に関する国際的な認証 制度です。
その認証は、他と比較して安全水準が高まっているということだけではなく、世界共通の基準を満たし、継 続的な予防活動を長く続けていく能力があ
ると認められた都市に与えられます。 現在、世界280都市が認証を取得してお り、豊島区は日本では5番目、東京のような 大都市からは初めての取得となります。 セーフコミュニティは、「けがや事故等 は、 然の結果ではなく、原因を究明する ことで必ず予防できる」という理念のもと、 安全と健康の質を高めていくまちづくり活 動です。
安全・安心への取り組みは、長い距離を 槧り続けるマラソンのようなものです。改善 を加えながら活動を継続していくために、セ ーフコミュニティでは、「部門を越えた横断 的な連携・協働」を広げ、 来の を乗り 越えて推進力を生みだすことを重視します。 また、予防活動に「科学的手法の活用」 を取り入れ、客観的なデータに基づき、「活 動方針」「予防活動」「効果確認」「改善」 のサイクルを分かりやすく効果的に回し続 けます。
改 善
効果確認 活動方針
●分かりやすい目標
●評価の物差し
●行政機関や地域団体の活動
●各家庭、個人の取り組み
●データ収集
●活動の評価
●原因分析
●課題の明確化
予防活動
科学的
手法活用
行 政
警 察
消 防
保健所
病 院 NPO
防犯協会 PTA 学 校
町会・自治会
横断的な
連携・協働
これまでの安全・安心活動を
さらにパワーアップ!
世界
約
280都市
WHO協働センターによる「7つの指標」
セーフコミュニティの審査と活動のガイドラインになるものです。
1.コミュニティにおいて、セーフティ・プロモーションに関連するセクションの垣根 を越えた組織が設置され、それらの協働のための仕組みがある。
2.全ての性別、年齢、環境、状況をカバーする長期にわたる継続的なプログラムを実 施する。
3.ハイリスクグループと環境に焦点を当てたプログラム、及び弱者とされるグループ を対象とした安全性を高めるためのプログラムを実施する。
4.根拠に基づいたプログラムを実施する。
5.傷害が発生する頻度とその原因を記録するプログラムがある。
6.プログラム、プロセス、そして変化による影響をアセスメントするための評価基準 がある。
7.国内及び国際的なセーフ・コミュニティネットワークへ継続的に参加する。
(1)高密都市だからこそ重要な「安全」と「コミュニティ」
豊島区は、日本一の高密都市であり、コンパクト な中に文化、商業、業務、居住、教育など様々な 機能が集積し、多様な人々が暮らし、活動すること で活力を生み出しています。
しかし同時に、一日乗降客数 254 万人の池袋駅 を中心に、都内有数の繁華街が広がっていること から、犯罪防止や環境浄化、交通事故などについ ての課題を抱えており、地震災害に脆弱な密集住宅 地が広く分布することなど、高密都市であればこそ の安全課題も持ち合わせています。
また、一年間に 2 万人を超える転出入、単独世 帯が 6 割を占める世帯構成、一人暮らし高齢者の 割合の高さや、出生率の低さなどは、豊島区の特 性であると同時に、コミュニティづくり人と人の絆を 広げていくうえでの課題でもあります。
(2)豊かな地域力に支えられた「安心」を高める
こうした「安全」と「コミュニティ」に関する課題は、豊島区が常に向き合い続けるべき基本的な課題であり、 文化政策や環境政策、都市再生など、成長戦略の柱を打ち立てていく基盤ともなるものです。
暮らしのなかに「安全」と「コミュニティ」がそろってこそ、私たちは真の「安心」を感じることができます。 セーフコミュニティ活動は、安全な生活環境を確保するとともに、地域のなかに豊かなコミュニティや部門を 越えた横のつながりを広げることで、安全と健康の質を高めていくまちづくり活動であり、豊島区の基本的な 課題に対応する政策モデルであると考えています。
私達は、セーフコミュニティ活動を展開することで、安全を起点としてコミュニティにおける人の絆やつなが り広げ、豊かな地域力に支えられた「安心」なまちづくりを推進していきたいと考えています
豊島区では、様々な地域を守る安全・安心活動が行われていますが、これらの活動を WHO 協働センター が示す 6 つの指標に照らして、科学的な視点から改めて評価し、新たな発想や方法を学ぶことで、地域の「健 康」と「安全」の活動を大きくステップアップすることができると考えています。
(3)医療・介護等の費用削減につなげる
日本はこれから超高齢化社会に入り、ますます医療費介護費が増大していくことが予想されます。セーフコ ミュニティ活動の効果としては、まず、不慮の事故や自殺などを予防し減らしていくことが重要です。そしてさ らに、転倒による要介護状態になることを防いだり、住民の治療を減らすことで、医療費、介護費用などの 削減につなげていきたいと考えています。
豊島区が取り組む意義
1
日本 の 度 大な
の さ
の なさ
外国 との 生
37 7
6 が
年 2 の 出
8 6 出生 0 88 20 8
地 都市
の 大
2
豊島区におけるセーフコミュニティの取組み
セーフコミュニティへの道のり(取組みの経緯)
2
2009 年 11 月 セーフコミュニティに関する研究を開始 2010 年 2 月 ●セーフコミュニティ取組宣言[2/2]
3 月 ●WHO協働センターに「準備段階都市」として登録[3/10] 5 月 ●豊島区セーフコミュニティ推進協議会を設置[5/20] データ分析に基づく地域診断
11 月 ●セーフコミュニティ認証に向けた基本方針を策定[11/16] ●区立朋有小学校セーフスクール取組宣言[11/16]
12 月 ●重点テーマごとの対策委員会を設置 2011 年 1 月 ●外傷サーベイランス委員会を設置[1/25]
3 月 ●東日本大震災発生[3/11]
6 月 ●アジア認証センター(韓国)による事前審査[6/10-11] 12 月 ●認証申請書 提出[10/2]
2012 年 2 月 ●アジア認証センター(韓国)による現地審査[2/2-4] 5 月 ●アジア認証センター(韓国)から認証決定通知[5/8] ●セーフコミュニティ継続宣言[5/8]
10 月 ●セーフコミュニティ・サミット 開催[10/2] ●区立朋有小学校セーフスクール現地審査[10/7]
11 月 ●第 6 回アジア地域セーフコミュニティ会議 開催[11/28-30] ●セーフコミュニティ認証式[11/28]
(1)セーフコミュニティ推進協議会
豊島区のセーフコミュニティ活動の推進主体として、2010 年 5 月に安全・安心に関する活動に取り 組んでいる幅広い組織や団体等から構成する「豊島区セーフコミュニティ推進協議会」を設置しました。 セーフコミュニティ推進協議会は、豊島区が定めた要綱により設置するもので、会長は豊島区長です。
セーフコミュニティ推進協議会の開催経緯 2010 年 5 月 20 日 第 1 回
7 月 30 日 第 2 回 11 月 16 日 第 3 回 2011 年 5 月 19 日 第 4 回 6 月 11 日 第 5 回 10 月 7 日 第 6 回 12 月 16 日 第 7 回 2012 年 (予定)2 月 4 日 第 8 回
※毎年度、定期的に開催する
地域区 (学 、 提 、 )
重点 の対策委員会
豊島区セーフコミュニティ推進協議会
(会 豊島区 )学
校
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安
全
繁
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地
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社会福祉協議会 区 民
高齢者団体 障害者団体
交通安全協会 業活動 商店街
防犯団体 消防団 警察、消防 ・議会
民生委員等 医療団体 保健所 鉄道 学等 学校、PTA
青少年団体 区民ひろば
町会・自 会
な
・協働
セーフコミュニティ活動の推進体制
(2)対策委員会
「豊島区セーフコミュニティ推進協議会」の下に、重点課題に対応して、データ分析や活動の評価、 改善策の検討を行う 10 の対策委員会を設置しました。
対策委員会は、「豊島区セーフコミュニティ推進協議会設置要綱」に基づいて設置します。
また、それぞれの対策委員会のメンバーは、重点課題に関連する行政機関のほか、地域で活動を展開 している団体等が参加する部門横断的な構成となっています。
対策委員会の構成
対策委員会 予防対象 委員構成 (委員数) 1 子どものけが・事故予防
○家庭における乳幼児のけが・事 故
○子ども施設(保育園、放課後施 設)における子どものけが・事 故
民生・児童委員協議会(1)、青少年育成委員会(1)、 小学校 PTA(1)、学童クラブ保護者(1)、ボーイス カウト(1)、保健医療関係団体(1)、子ども施設関 連団体(1)、体育協会(1)、消防署(2)、豊島区(6) 2 一人暮らし高齢者の見守り ○高齢者の転倒○高齢者の虐待 町会(1)、区民ひろば運営協議会(1)、民生・児童委員協議会(1)、地域団体(3)、医療・介護関連団
体(3)、社会福祉協議会(1)、消防署(2)、豊島区(10) 3 障害者の安全 ○視覚障害者の外出時のけが・事故 障害者団体(5)、町会(1)、民生・児童委員協議会(1)、生活実習所・福祉作業所(1)、社会福祉協議会(2)
消防署(2)、豊島区(9)
4 自転車利用の安全 ○子どもと高齢者のけが・事故 交通安全協会(3)、交通少年団(3)、高齢者クラブ連合会(1)、小・中学校 PTA(2)、都建設事務所(1)、 警察署(3)、豊島区(12)
5 繁華街の安全 ○犯罪・暴力によるけが 町会・商店街(6)、防犯関係団体(8)、消防関係(4)、地域団体(4)、鉄道事業者・集客施設(11)、教育 機関(1)、警察署(4)、消防署(2)、豊島区(8) 6 学校の安全 ○校内におけるけが
○自転車による交通事故
町会(3)、民生・児童委員協議会(3)、青少年育成 委員会(2)、小学校 PTA(2)、地域団体(3)、警 察署(1)、消防署(1)、豊島区(5)
7 地震災害の防止
○建物や塀の倒壊及び延焼火災 による死傷
○地震発生直後における死傷 ○避難時における死傷
町会(1)、消防団(2)、民生・児童委員協議会(1)、 まちづくり協議会(3)、不動産関連団体(5)、消防 署(2)、社会福祉協議会(1)、豊島区(10) 8 児童虐待の防止 ○児童虐待 民生・児童委員協議会(2)、中学校 PTA(1)、幼稚園(1)、母子生活支援施設(1)、弁護士(1)、社会
福祉協議会(1)、東京都(2)警察署(1)、豊島区(7) 9
ドメスティック・ バイオレンス(DV)
の防止 ○配偶者等パートナーへの暴力
民生・児童委員協議会(1)、弁護士(1)、関連団体 (1)、母子生活支援施設(1)、東京都(1)、警察署(3)、
豊島区(18)
(3)セーフコミュニティのステーションとしての「地域区民ひろば」
① 地域区民ひろばの概要
地域区民ひろばとは、人口1〜 2 万人前後 の小学校区を単位とする新たなコミュニティ づくりの拠点となる施設です。現在、22 地 区のうち 18 地区で展開しています。今後、 全ての地区で実施する計画です。
乳幼児から高齢者まで、誰でも利用できる 交流施設で、年間利用者は約 72 万 3 千人、 年間事業数は約 12,000 件になります。
また、震災時には、補助救援センターとし ての役割も備えています。
② 住民主体の運営
事業の企画・実施等は、地域住民が主体となる「運営協 議会」が担っています。
運営協議会は、町会、民生・児童委員、青少年育成委員、 PTA、利用者などを中心に、部門横断的に構成されてい ます。その委員数は、30 〜 40 人です。
地域がより高い自主性を持って地域区民ひろばを運営す るために、運営協議会の NPO 法人化を進めています。
③ セーフコミュニティ活動における地域区民ひろばの役割
豊島区では、セーフコミュニティ活動の拠点として、「地域区民ひろば」を活用していく方針です。 対策委員会で行っている活動を、幅広い年齢層の区民へ伝えるために、「地域区民ひろば」で情報の 提供を行います。また、セーフコミュニティ活動の学習の場としての機能や、地域福祉に関する相談の 機能の拡充を進めています。
セーフコミュニティの重点課題 子どものけが・事故予防 高齢者の安全
障害者の安全 自転車利用の安全 繁華街の安全 学校の安全 地震災害の防止 児童虐待の防止
ドメスティック・バイオレンスの防止 自殺・うつ病の予防
人・ ーク 利用者 民生・
児童 委員
PTA 青少年
育成 委員 町会
区民ひろばの 運営
年齢層の区民へ セーフコミュニティ活動
る
地域区民ひろば
外傷サーベイランスの仕組み
4
死
亡
警
察
統
計︵
犯
罪
、交
通
事
故
︶
労
働
災
害
に
関
す
る
統
計
国
民
健
康
保
険
に
関
す
る
統
計
重
症
中
症
軽
症
ヒ
ヤ
リ
体
験
人口動態 計(不慮の事故、自殺等による死亡者数)
消 ・救急搬送
計
に ける外傷の ・学校に ける 外傷の
区
齢者のけが・事故に る
害者のけが・事故に る
ど(0~14歳) 15歳~64歳 齢者(64歳以上)
ど のけが・事故に る
死の
サーベイランスを構成するデータ 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
(1)行政機関による統計データ
人口動態統計 ● ● ● ● ● ● ●
高齢者の孤独死に関する統計 ● ● ● ● ● ● ●
警察統計 ● ● ● ● ● ● ●
労働災害に関する統計 ● ● ● ● ● ● ●
国民健康保険に関する統計 ● ● ● ● ● ● ●
(2)救急搬送データに基づく集計
各種の救急搬送データ分析 ● ● ● ● ● ● ●
(3)医療機関、保育園・学校でのけがの記録
学校におけるけが・事故の記録 ● ● ● ● ● ●
区立小中学校の災害共済給付制度に係る記録 ● ● ● ● ● ●
保育園におけるけが・事故の記録 ● ● ● ● ● ●
医療機関におけるけがの記録(※) ●
(4)アンケート調査
区民意識調査 ● ● ●
高齢者のけが・事故アンケート調査 ● ● ●
子どものけが・事故アンケート調査 ● ● ●
障害者のけが・事故アンケート調査 ● ● ●
(1)不慮の事故、自殺者の推移
不慮の事故による死亡は、全国平均よりも低い水準で推移していますが、東京都平均より高い状況で す。また、自殺については、過去 10 年間の自殺率の平均は東京都、国を上回っています。
図 3-1 不慮の事故・自殺による死亡者の推移(人口 10 万人あたり)
(2)年齢別の不慮の事故、自殺の状況
不慮の事故により毎年 60 人前後が亡くなっています。高齢になるほど不慮の事故による死亡者数は 増加しており、その主な原因は転倒・転落、溺死、窒息となっています。また、自殺により毎年 60 人 が亡くなっており、20 代から 60 代にかけての自殺者数が多くなっています。
図 3-2 不慮の事故による年齢別・原因別の死亡者数
人口動態 発生率
不慮の事故
35 30 25 20 15 10 5 0 (人)
豊島区
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
自殺
35 30 25 20 15 10 5 0 (人)
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
豊島区
0 1-4 5-9
10-14 15-19 20-24 25-29 30-3 4 35-3 9 40-4 4 45-4 9 50-5 4 55-5 9 60-6 4 65-6 9
70-74 75-79 80-8 4 85-8 9 90-9 4 95~ 転倒・転落
13.4 21.9
その他 12.4 20.3 中毒
3.4 5.6
、火 3.6
5.9 交通事故 6.2
10.1 死 10.6 17.3
窒息 11.6 19.0
死亡原因 構成比 (全年齢)
計 61.2 人
0.2 0.20.2 0.20.2 0.2 0.2
0.2 0.2 0.2 0.2
0.2 2.4 2.4 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.4 0.4 0.4 0.6 0.2 0.2 0.2 0.4 0.4 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 1.6 1.6 1.6 0.6 0.2 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.8 1.8 1.8 1.2 1.2 1.2 0.4 0.2 0.2
0.4 0.4 0.4
0.4 0.2 0.2 2.2 2.2 2.2 2.0 0.4 0.4 1.4 1.4 1.4 1.4 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.2 0.2
(歳) その他
中毒 、火 窒息
水 転倒・転落 交通事故 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 (人)
5 年間
0~14 歳の不慮の事故による 死亡 発生 て
外傷による死亡の状況
1
3
豊島区における外傷による死亡、けがの状況
車、歩行中の受傷など交通事故に関するものが合わせて約 25%です。高齢者についてみると、転倒の 割合が高くなっていることが分かります。
図 3-12 けがの原因
けがによる救急搬送を傷病別にみると、打撲・捻挫の割合が一番多く約 6 割を占めています。次が骨 折で、13.3%となっています。
図 3-13 傷病名
全年齢
うち 0 ~ 14 歳 うち 65 歳~ 合 計 4,581 298 (100.0%) 1,522 (100.0%) 転倒 1,679 79 (26.5%) 974 (64.0%) 転落・滑落 337 48 (16.1%) 107 (7.0%) 自転車乗車で受傷 441 34 (11.4%) 78 (5.1%) 自動車乗車で受傷 243 8 (2.7%) 23 (1.5%) 自動二輪乗車で受傷 237 0 (0.0%) 14 (0.9%) 歩行者で受傷 196 26 (8.7%) 40 (2.6%) 殴打・蹴られ 198 3 (1.0%) 9 (0.6%) 衝突・ぶつかり 184 30 (10.1%) 24 (1.6%) 刃物・鋭利物 113 3 (1.0%) 10 (0.7%) 睡眠薬・鎮痛・鎮静剤 111 1 (0.3%) 3 (0.2%) その他 842 66 (22.1%) 240 (15.8%)
全年齢
うち 0 ~ 14 歳 うち 65 歳~ 合 計 4,581 298 (100.0%) 1,522 (100.0%) 打撲・挫傷 2,623 192 (64.4%) 840 (55.2%) 骨折 608 23 (7.7%) 359 (23.6%) 開放創・離断 406 31 (10.4%) 119 (7.8%) 脱臼・捻挫 269 12 (4.0%) 44 (2.9%) 中毒 151 1 (0.3%) 10 (0.7%) 窒息 48 10 (3.4%) 21 (1.4%) やけど 47 10 (3.4%) 10 (0.7%) その他 429 19 (6.4%) 119 (7.8%) EMS 2010 構成比
EMS 2010 構成比
睡眠薬・ 鎮痛・ 鎮静剤
2.4 その他 18.4 刃物・
鋭利物 2.5 衝突・ ぶつかり
4.0 殴打・ 蹴られ
4.3 歩行者で
受傷 4.3
自動二輪 で受傷
5.2
自動車で 受傷 5.3
自転車で 受傷 9.6
転落・ 滑落 7.4
転倒 36.7 4,581
やけど 1.0 窒息 1.0 中毒 3.3 脱臼・
捻挫 5.9 開放創・
離断 8.9
4,581
骨折 13.3
打撲・ 挫傷 57.3
また、自殺により毎年 60 人が亡くなっており、20 代から 60 代にかけての自殺者数が多くなっています。
図 3-3 自殺による年齢別の死亡者数 人口動態 実 数 2006 〜 10
5~9 10~1 4 15~1 9 20~ 24 25~ 29 30~ 34 35~ 39 40~ 44 45~ 49 50~ 54 55~ 59 60~ 64 65~ 69 70~7 4 75~7 9 80~ 84 85~ 89 90~
94 95~
0.2 3.0 3.0 1.4 1.4 0.4 0.4
0.4 0.2 0.2 0.4 1.0 1.0 2.8 2.8 4.8 4.6 2.0 2.0 3.6 3.4 1.8 4.2 4.2 3.8 3.8 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2 0.4
(歳) (人)
8 7 6 5 4 3 2 1 0
(3)病気を含めた死亡原因
表 3-1 年齢層別死因順位(2001 ~ 10 年間の年平均)
年齢層 1 位 2 位 3 位 4 位 5 位 0 歳 先天奇形等 周産期の病態 神経系疾患 心疾患、不慮の事故 1_4 歳 悪性新生物、神経系疾患、呼吸器系疾患 心疾患、不慮の事故 5_9 歳 不慮の事故 神経系疾患、呼吸器系疾患 その他
10_14 歳 悪性新生物、神経系疾患、不慮の事故 その他
15_19 歳 自殺 悪性新生物、神経系疾患、不慮の事故、心疾患 20_24 歳 自殺 不慮の事故 悪性新生物 心疾患、脳血管疾患 25_29 歳 自殺 不慮の事故 悪性新生物 心疾患、神経系疾患 30_34 歳 自殺 不慮の事故 悪性新生物、心疾患 脳血管疾患 35_39 歳 自殺 悪性新生物 不慮の事故 脳血管疾患 心疾患 40_44 歳 悪性新生物 自殺 心疾患 脳血管疾患 消化器疾患 45_49 歳 悪性新生物 自殺 脳血管疾患 心疾患 消化器疾患 50_54 歳 悪性新生物 自殺 消化器疾患 脳血管疾患 心疾患 55_59 歳 悪性新生物 心疾患 消化器疾患、脳血管疾患 自殺 60_64 歳 悪性新生物 心疾患 消化器疾患 脳血管疾患 自殺 65_69 歳 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 消化器疾患 肺炎 70_74 歳 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 肺炎 消化器疾患 75_79 歳 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 肺炎 消化器疾患 80_84 歳 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 肺炎 消化器疾患 85_89 歳 悪性新生物 心疾患 肺炎 脳血管疾患 消化器疾患 90_94 歳 心疾患 悪性新生物 脳血管疾患 肺炎 老衰 95 歳以上 心疾患 肺炎 老衰 脳血管疾患 悪性新生物
全年齢 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 肺炎 消化器疾患
区内で発生したけが・事故による救急搬送は、2010 年は 4,581 件でした。各年齢層の人口(昼間人口 により補正)をもとに各年齢での発生率を算出すると、全体的に屋外よりも屋内での発生率が高く、さ らに屋内では 0 〜 4 歳と高齢者の発生率が特に高くなっています。
図 3-8 救急搬送に至った事故の発生率
事故の種別ごとに救急搬送の状況をみると、全年齢では転倒・転落の割合が 42.3%と最も多く、次に 交通事故が 25.0%となっています。また、加害は 5.9%、自損行為が 2.9%、運動競技と労働災害は約 2 %となっています。65 歳以上では、転倒・転落が 7 割を占めており、0 〜 14 歳では、転倒・転落以外 の一般負傷と運動競技の割合が全年齢と比べてやや高くなっています。
図 3-9 事故種別
全年齢
うち 0 ~ 14 歳 うち 65 歳~ 合 計 4,581 298 (100.0%) 1,522 (100.0%) 一般負傷(転倒・転落) 1,937 116 (38.9%) 1,069 (70.2%) 一般負傷(転倒・転落以外) 865 91 (30.5%) 230 (15.1%) 交通事故 1,145 72 (24.2%) 164 (10.8%) 加害 268 4 (1.3%) 15 (1.0%) 自損行為 132 1 (0.3%) 12 (0.8%) 運動競技 100 14 (4.7%) 4 (0.3%) 労働災害 97 0 (0.0%) 11 (0.7%) 火災 26 0 (0.0%) 8 (0.5%) 水難 10 0 (0.0%) 8 (0.5%) 自然災害 1 0 (0.0%) 1 (0.1%) EMS 2010 発生率
EMS 2010 構成比
5 4.5 4 3.5 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0 ( )
(歳) 外
0~ 5~10~15~20~25~30~35~40~45~50~55~60~65~70~75~80~85~90~95~ 0~ 5~10~15~20~25~30~35~40~45~50~55~60~65~70~75~80~85~90~95~
運動競技
2.2 労働災害2.1 0.6火災 0.2 自然災害水難 0.0 自損行為
2.9 加害 5.9
交通事故 25.0
一般負傷 (転倒・転落以外)
18.9
一般負傷 (転倒・転 落) 42.3
4,581