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智山學報 第45 - 015森口 光俊「Advayavajraは尊称Anupamavajraか」

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(1)

智山 学報第五輯 平成八 年三 月

Advayavajra

Anupamavajra

森  

  光   俊

 

〈論文 概 要>

Advayavajra

著「

Kudr

§

tinirghatana

」(悪 見破 斥)所 収の “

Adikarmavid

=  

hana

” (初業の儀則 )は

Anupamavajra

著 「

Adikarmapradlpa

」 (初業の灯 )と、その   大 概主 旨 を一に す る。

Advayavajra

は 「我 はこ の 則 ) をを 詮    るこ とを 説 け り」と言 う。  当 稿 はこ の両 者が同一人 物で あ ろ うこ とを 次に従っ て検討     す る。

     

1

.Kud 県 inirghatana と

Adikarma

    II.  Paficatathagata と

Guruma

ala

    IIL  Anupamavajra

Suvi

§adasadhanopayika 」

1

KudrStinirghatana

Adikarma

a

Adikarma

業 )

とは

 

Advayavajra

(以 下

ADV

)著「

Kudrstinirghatana

」(悪 見

破 斥

。 以下、 

KN

  は “

Adikarmavidhana

” 「 初業」即 ち大 乗 密教 徒の 基 本 徳 目 と行為 に係 る 「儀 則」 に基づ い て、 この 初 業 を否 定 する見解 : 「悪 見」 を 「破

」 せ ん とする

の で

る。 悪 見

破 斥論

におい て初め に 「

」 が あっ た 。

KN

は こ の 則 の 前 後に 「

を論 初 業 」 が Cf) 一 有学の 、無 学、 在 家の 菩 薩、 風 狂の徒 一  を問わず仏教 徒た る者 の 必 須 の 実 践 徳 目 で あ り、 日課 と し ての 業 (特 に在 家の 菩 薩の た め の )で あるこ とを教 詮 するの で ある。

 

」 の 内容

項は

の 如

で ある。 一

大乗

教徒

、 必須の

実践徳

持戒

etc

、 二 は 、 その 者 (在 家の 菩 薩 を主 とした〉の 日課で ある。

 

1

.三 帰、 三竟、 八斉戒、 五戒、十

善業

受持

 

II

. 日課

  

A

1

.早 朝の 起 床、洗 顔

             (

1

(2)

Advayavajra

は尊称

Anupamavajra

    

2

三 宝、 結護、

定慮

、 持 誦、 ナ ー ィ読

三 返

     

3

. ジャ ンバ ラ神 献水        

4

.施 餓 鬼 供 養

     

5

量心、 浄地 、 造マ ン ダラ

   

B

6

. 本

観 :五仏の

観想

Munimandala

)        

7

.香 華 供 養

     

8

. 三帰、 懺

、 発菩 提心

     

9

.菩

と しての

誓願

 

    

10

発遣

(以 上 五 仏マ ン 供 養

   

C

. (

1

) マ ン ダラ讃 (

Muni

Guru

Meru

−mandala )

     

2

Guru

師 (金剛 薩唾 :持 金 剛で もあ り現 実の

で も あ る)へ          供 養、信 施 等につ い て

     (

3

) 諸種

供養

誦経 につ い

      

菩薩

経 典

       ◎

甎 仏 とその 造作 次 第

         泥

塔 とその功 徳

      

般 若 経、六 門 ダ ラニ 、

賢 行 (願 讃 )

      

以 上 は 日課に係 る本 尊 観の 味 と供 養の 対称 等 に関 す る説明)

     

11

. 随

、 廻 向

     

12

. 施餓 鬼 作 法、乞 食の 意 味 と施主へ 謝徳

  

D

13

. 行法 了

時 間 自由に、 そ して

善友等

との 語 らい に過 すこ と

     

14

. 夕

勤行

    

15

眠、 マ ン トラを誦 しつ つ 瑜 伽の眠 をと る

 

以上が

KN

に お け る 「初 業 」 の梗 概で ある。 内容 は 「 」 と称 するよ うに 大

教者

た らん者の 根 本 律 と、 そ れ に

従 う

巳の 「

菩薩

の た めの 日課 業 を説い てい る

の で あっ て、本 尊 観 :「

Munimandala

述 )を除い て

特別

な秘

儀 次第

して い の で はない 。 時代の

眞摯

な行

者に とっ て は当然の こ と と さ れ る徳 行で ある。       (

2

(3)

智山学報第四

 

ところで 初め に述べ た如 、 こ の 「初 業 の 儀則」 は

Anupamavajra

(以下、

ANV

Adikarmapradipa

」 (以 下 、 

AP

)と大 概 主 旨を同じくして、 その 要 略 を成 して い の である  。 こ の こ と は

KN

が 「初 業 儀 則 」 即 ち

AP

(の

略 )によっ て成 っ てい るこ とを意 味

る。

著者 名

え ば、

ADV

は先 行 す る

ANV

な る著: 主 張 する 初 心 の 「在 家 の 菩 薩」 の た め の 「初 業の 儀 則」 の 重要性 を新めて 論詮 した こ とに る 。

 

しか しなが ら

ADV

は その 論

KN

書 相 当偈 に 次の 如 くが こ の

(の

則 ) を書た 、初 業 を詮 すこ とを説い

  

38

名か らし て、

空 を胎

さ れ るこの 方は、 中道の 義理 に通 達 し、

     

初 業に専 念 して お られ 、 (常に 、

生 の )摂 受 を な さる。

  

39

) 金 剛 座 よ り来た れ る御 方、 聡 明なる生れの 、 正 しき意 楽 を

た れ る

     

御 方、 か の

方に

深 く

お た

ね して、 我は こ の 初 業の (儀 則 )

     

き た り。

  

40

)こ こ に、 ま さに、

空 を胎蔵せ る御

にお たずね するこ とに より、

     

わずか若 千の 句 を もちて、 初

を詮

るこ とにつ い て我 は説 けり。

     

(こを

く)者は、罪 とい

煩悩 を破

して 、 (初

の )

     習

に よ り

しか ら

して無 垢の 覚 を

らん。   一

 

こ こ に言 う 「

と は初 業儀 則 」 即 ち

AP

(要 略 ) を指 し、 「

を 詮

」と は 、

KN

即 ち論詮の 部分 を指

え られる。 「虚 空 を 胎蔵せ る方」、 「金 剛 座 よ り来た れ る御方」 の 「御方」 と は、

ビク ラマ ラ歴

人、 或 は

ADV

接の 師 (

Anupamavajra

 etc .)を

意 図 する もの で はない 。

ADV

著作集 (

以 下、 

ADV

S

)所

収の

著作

に お け る 用

や、 思 想 的 立場、 或 は時 代の無上瑜 伽 各 派の 相 承系 譜 に お け る派 祖 等の問題 に鑑み て一  、 「

方」 は

Nagaruj

 na  

を指 して い る言 葉である と

え られ る。 こ こ で は大

教徒

と して 必

目と、

時代

要請

と して の 日課

伝来

の 法

で あるこ とを主張

る た めの 、 そ して

ADV

行 学者

と して の

真 摯

態 度

密教

的 表 現なの で ある。   次に述べ る如

ADV

は 自らが先 きに著 し た

AP

、これ を新た に教 詮 すべ       (

3

(4)

Advayavajra

は尊称

Anupamavajra

か 何 らかの 必

が あっ て、 その

要略

」に

づ き

KN

を著 したの で あ る。

ADV

ANV

は 同 一 人物 な らな

6

KudrStinirghatana

立の

 

先 述の 如 く

KN

に 「初 業 」 は有 学の 者 、無 学、 在 家 の 菩薩、 風 狂 の 徒を問わ ず 実 践

の と さ れ る。 同

の 次偈は

   

7

)全て の瑜 伽 者に よりて、説か れた とお りに初 業は

さ るべ し。 な

     

ん となら ば、 空 性 と悲と不 可分 となっ て い るの が

1

にお け る

        

認め られ るの であるか ら。  

 

ADV

S

.所収 「 関 する 二 」   に同 出し て、 「初業」 を大 乗瑜伽 行 にお け る 「悲 不 」 を得るた めの 根 を為 す 徳 行で ある と

る。

 

ADV

は 「清 浄 な初 業

suviguddhadikarma )  と も称 して 「初

」 を 「全 ての

伽者

、 「風狂 」 に おい て も必須の

徳行

で ある と主 張 して い るの で ある。

 

ビ クラマ シー ラ僧 院に あっ て

ADV

と互い に師 弟の 間 に あ っ たア テ ィ シ ャ の 言 及 に よれ ば 、

ADV

に は

密教

徒の基 本 徳 目 ;三帰、 五戒、 十

善業

薩の 誓願

を護 持 し、 日々 の 行 為 を律 して菩

行に生 き る とい

の確 認 を必要 とする事 情が あっ た と

えられ る。

 

羽田 野博 士の 「

The

 

life

 of 

AiSa

Tib

 

No

7043

よ れ ば 

 

 

ア テ ィシ ャ は

ADV

の 三著「

KudrStinirghatana

」、 「

Suvapnanirdega

」  (夢 解 説

、 「

Mayanirukti

」  (幻 解 説 )が、 ラ トナー カ ラシ ャ ー ン ィ の 論 難に対

る反

として

か れ た と言

 

中観

想 を厳

し く批 判 した とい ラ シ ー ン ィ の

ADV

批 判具 体 を詳に しない が、 「

Mayanirukti

」 に次の 如 く言 う。

   

4

) 汝は

幻 が

〕虚

偽 た るこ と を 忘 れて、何 と幻 につ い て常と説 くこ

        

とよ。 法 界 は不 生で ある故に、

見に

ま た

るこ とはない 。

  

7

足 を

ば して い

女 性

を捨我 慢

げ捨て て

        

場 所 にこ だ わ るこ と な く安 住 した瑜 伽 行 者は行 を行 ずべ し。       (

4

(5)

智山学報 第四十五輯     (

8

)食物 と飲物の 味 を得て、 清 ら か なこ と を言葉で叫 ん で も、 然 しな

     

が ら、行 を行 じよ うと しない の は 、菩 提の で はない。

  

9

真 実

を言

で 語る人は

を も

ぶ が 、知 と行の 完 成 を備 えた 人

     

得 難 い 。

  

10

) 〔瑜 伽 行 者に とっ て

大 地 が寝

で あり、

あ らゆ る

方 位 (空 間)

     

が衣 服で

り、

え られ た

施食

食物

である。 無 生法 忍は悲 愍 と       無 功 用とを もた らす。     (

11

) 人 を支配す る諸法 もまた、行に よっ て支 配 さ れ る。 その 結果が こ

     

の 世 に おい て 見 られ るが、 その 限 り、

そ れが

無上

な結 果

で       ある こ とは 言 を俟た ない

Svapnanirde

§a

 

に(ま、

  

9

)更

に また 、汝 は

無 住で ある とい

う考

え が

覚者

の 最 上 なる          全 財 産 で あ る と、 正 しい 師 の 知識 に よっ て努 力 し て、 ま た特に行       〔をなすこ と〕に よっ て知 れ よか し。  ア テ ィ ー シ ャの 言の 如 くで あれ ば 、 こ の 両著の 「汝」 はラ トナ ー カ ラシ ャ ー ィ を指 してい こ とに なる。 言 葉で語 り、

論ず

る観 念 的 な

解に対 し て、 実践 的 「 」 の

越 性 を述べ 、

ADV

自らの 禁 欲的

行と無

執着

の 「行」 の本 質が 主張 されて い る。

 

 

同 じくア テ ィ ー シ ャ に よれ ば 、ビ クラマ シー ラ寺 院か らの

ADV

追 放

が あっ た。

ADV

達の

Vajravarahi

に系る儀 式 〈

Yogini

 , 

Sakti

 , 

Dam

−rdas を 飲

む こ とetc>、無 上 瑜 伽 行に関 する問題 か ら、 「ア テ ィー シ ャ 下の 僧 達 ?」に よ っ て

ADV

放が

され、 こ の こ とに つ い て ア テ ィ ー ャ の 反 省が あっ た とす る。 所 引 本文 に ?とある如 く、 「ア テ ィー シ ャ 下の

とするに は疑 問が あ る。 何故 なら、同 博士論

臼こよれ ば 、 ア テ ィ ー ャ は 「ア ヴ ァ ドゥ ーテ イパ (大 )」 〈

ADV

> に長 年 に渡 っ て師

し、 ま た 「 奈 枳 尼 聚 輪 」 を

めて 、 彼の 行は 「 ァ ジ ュ ラ尊 をは じめ 無上瑜 伽 ・母に特 徴的 な もの 」 と さ れ てお り、

ADV

と行

にわたっ て師 弟と して密

な関

にある者 で あ るか らで あ る。 「 ア テ ィ シ ャ下の 者 達」 の 如 何は 別 と して 、 こ の 出 来

             (

5

(6)

Advayavajra

は尊称

Anupamavajra

か は、

に ア ティ シャ 自

に おい て も問題 となる無上瑜

・母 密 教が は らむ

徴 的 事 件で あっ た。 即ち、 「大 印

」の

性 的表

現 と形 式 と実

が、 「

丘や 菩

学処

る  」 行で あるか否か を問 わ れ た重

な 出来

で あっ た。

 

 

 

ADV

」 に

る疑

で あ る。 こ れらを通 し て次の こ と が

えられ る。

 

ビク ラマ

ADV

活 躍

時代

 

ADV

自身

と共に、 指

する弟子

集 団

大乗密教

徒 としての あり

風紀 に関

る批

さ れ た。 弟子

団 はビク ラマ シー ラ寺に限 られた もの で は な く、 外

り広

在家

の者 達 を擁 して い

時代

の 中で彼 等は精 神 と行為の い かな る有 り様に よっ て 仏

者た り得るの か を

お そら く大 乗 :密教 化

る 声 聞比丘達、在 家、 サ ン ニ ャ ー シ ン)

問 う

てい 。 その 解が

AP

の 「 全 て の瑜 伽 者」

KN

の 語 に よる)に よっ て修 さ るべ き 「初

」、 即 ち仏 祖か らの 法 勅 と しての 三帰、 五戒、十

善等

大乗

必須の 業 と、最終 的に は持 金 剛、成 就 者 と成 る 「初

の 」

Guru

マ ン ダラの 観 想、師へ 供 養信 施

っ た。

 

ラ トナ ー カ ラシ ャ ー ン テ ィ、 ア ティ シャ の 疑 義 に先 き立っ て、

ADV

自 ら持 し、

した

AP

の精 神 に従っ て弟子

集 団

を指 導 して 来てい た。 そ うし た

向 に あっ て 、 よ り専 門 的 な高 度の 楷 程の 行、 「瑜 伽 行 」 に

る性 的 行法  の あ り方が

   

の 疑

と して顕わ れ たもの と考 えられ る。

 

アテ ィ ー シ ャ の反 省が あっ た と言わ れ る如 く、

実、

持戒

の瑜 伽 行 者で あ る

ADV

は、 この

え るべ

Mayamirukti

、 「

SvapnanirdeSa

」 を も っ て、 自らの

持 戒

と行 を被 歴 し、弟子

団を新めて 喩 すべ く 自ら行 じ  、自 ら既に

「 初

の義則」 :

AP

に依 っ て 、 その 要 略 に、 

KN

即 ち 「

見 被

」 を加 し論 じ たの で ある。

 

ADV

は、 この

疑義

問題 点に関 して 、

他 書

の如 く言 及して い

  

22

) 〔

精 液の 形で の 菩

心 は

男 性 器 内で あろ うが、 その先 端 に於い て

     

であ ろ うが、 カパ ー 落 ち た もの で

女 性 器

     

中に於て で あろ

が、 真 実 とは認め られ ない 。

真 実は

師の 口 か       (

6

(7)

智山学報 第四十五輯 ら

のみ

知 ら れ るの で ある。 「

頂 説示」  (

5

)この にあ らゆ る もの は唯だ縁に よっ てのみ

在 して

い るの

  

で、

あらゆ る もの は

無 自

で ある。 瑜 伽 行 者が それ (無 自性 )

  

して い ば 、 サ ン ヴ ァ ラ (禁 戒 ) を逸 脱 す るこ と は な い 。 (

8

) 空 性 (女 性 ) と悲 愍 (男 性 )の

一 は 、 自 己の 判断に

づ い て規

  

定 さ れ るべ きで は ない 。 空性を 明 らか に

る者 は 、本 来、 双運で

  

ある。

       

双 運 」  (

5

)“ 外 的 な二根の 交会” とい う牟 尼の説 示が あるが 、 そ れ は内 的 な も

   

の を理解 させ る た めに

る とい

こ とが

諸々 の タ ン ラに

  

て明

知 られる。

       

大 楽 」 

C

写本

AdikarmapradTpa

の 奥 書 につ い て

 

AP

は 西蔵 訳 を

。 梵 文写 本、

書に作 者

ANV

につ い て 次の 如

う。

  

デー ヴ ァバ ー ラ

立さ れ た

僧 院

、 吉祥 なるビク ラマ シ ー

  

され し

、 吉祥な る

逝の 教えの 唯 一 標 章高 名 て 二 な き賢

  

明 なる方、持 戒 に

れ 、久 しく梵行 を行ぜ られ し

、 法 の 授

者、寂 静

  

知 恵

を持

て る

、 その

無比

なる

説が存 る、その方に よ り(こ の )     初 業 (の 道 )は説かれ た。        こ の初業の と も しぴ は 、 まさに灯 火で あれ、

     虚

空の 広が りの 限 り まで、教えの 光た れ。

  

の とも しび終 わ る。

これ

ア ー ャ ル ヤ

無比

著作

な り。 吉

  

あれ。

紀年

218

婁宿

の 黒 月

八 日、吉祥 なる持明者ヴ ァ ル マ ソ ーマ

  

て造 られた吉

なるヤ シ ョ ダラ ヴ ァル マ の 大

院の

者、金 剛ア ジ ャ リ

  

に して、 吉祥な る釈種 の 比 丘 が (書 写せ り)   。

 

AP

はネパ ー 紀 年

218

AD

1098

写 されてい 。 

ANV

につ い て、 ビ       (

7

(8)

Advayavajra

は尊称

Anupamavajra

か ク ラマ

住 す

Acarya

る と言 う 。 「

なる

逝の 一 の標

§rimatsaugataSasanaikatilakah

、「高 名に して、 二 人と無 き賢 名 なる 方」 (

khyato

dvitiyab

 

krti

な ど と称 讃 して お り、「比 な る 陳 述 よ り造

ら れ た もの (著 作 ?)が 残されてい る」

ade §akaro  

babhava

’ nupama

言 う

。 又 、 この

ANV

の讃 嘆 者、 即 ち

AP

筆 写者

は 「金 剛 ャ ル ヤ に して釈 種の 比 丘

Vajracary

§ri§

akyabhiks

〈名 を

欠 く

〉で あ りネ パ ー 現 存僧 院 名

Bu

Baha

Ya

§odharamahavihara

者で ある。

 

この

書 と

写の

年代

か ら次の よ うなこ とが

えら れ る。

 

 

ANV

著、 

AP

A

D

1098

写 されて い るの である が 、ネパ ール チ ベ 著 名 な

ADV

9740r

 

986

・−

10650r

 

1077

る こ と に え ば  、 この

A

P

は、 

ADV

の死 後お よそ

20

30

書 写さ れ るこ と に な る。

者の近い 年 代か らして 、

AP

ANV

は、 

KN

ADV

と同時 期に同 じビク ラマ シー ラ僧 院に

関係す

るか、

んで い た と考 え なけれ ば な ら ない 。 そ して 、

ANV

はネ パ ー

AP

書写者

っ て これほ ど

讃嘆

さ れ てい

が ら、

ADV

に比 して 全 く無 名で あ り、現在 まで その 歴 史 的資 料 も当稿 に掲 げる以外に 見 出 され てい い 。

 

AP

写の

11C

.末、同時 代 直 前の 著 名 な

ADV

が、同 じビ ク ラマ シ ー ラ

院 に住 して い た別人の

時代

に お け る仏教 徒一般 を も対

と して

か れ た 密

菩薩行

、 即 ち

AP

の 綱 要

則」

「私が書 き、論詮 し た」 と公 言

る とい うこ とが あ るであろ うか。 教証 と して 引い てい る もの で も無い 。 お そ ら くその ようなこ とはあ り得 ない

 

 

ADV

子達は、

AP

写の 頃 以 前おそ ら く

11C

.中葉に、

ADV

の 思 想「大 印の

教 義

をネパ ー 、 チベ ッ トに広めて い る。

ADV

四大 弟子の 一

Va

jrapani

はその 代 表で あり、四大精 神子の 一

Silabhadra

は ネパ ー   。

AP

は 彼等 に よっ て ネパ ール に、彼 等 悉知 (

ADV

ANV

尊 称

名 “

Anupamavajra

” 名で伝え ら れ た と

え られる。

 

ADV

の 弟子達の 活

もその 潮 流 を

成 し た と

え るが、

時 代

の ネパ ー

は、

AP

の 書 写 者 (名 )が象 徴 す る ように その 変動期 に あっ た。 (

8

(9)

智山学報第四十五輯

  AP

の 書 写 者 (名)は 「

Vajracarya

§riSakyabhik §ull’一」 で ある。 金

ジャ リに して釈 種の 比丘、 即 ち、 大

乗密教 者

り且つ 、

の 比丘 なる 者が

写 してい る。 こ の標 称 は逆 順の 場 合 もある。 「声 聞比 丘 も あ りア ジ ャ リで もある者」 と言

。 両標 章は、 密 教 者ア ジャ リが 声 聞の 戒 行 具 足 を誇 示 す る た めの

で は ない 。 ネパ ー

変 容 、 声 聞 乗の 仏 教か ら大

密 教 へ の

を示

標 称なの である 。

 

大 乗 密 教 化は独 身比 丘の 妻 帯化 、 或 は妻 帯 僧 化 (密 教の 僧 ) を促 し た に ち が い い 。 そ れ は 独 身声聞 比丘所 属 寺 院の 官理上 の 問題、 三宝物の 私 有 化

の 問題 と して、 ネパ ー 仏 教 乱 と社 的 変 容 を も た ら した は あ る  。

 

Vajracaryab

 

6ri6akyabhik

§u

標 称 を有 する者が

写した

AP

は、 ネ パ ー 仏 教 社 会 か る

変動

、 大 乗 「在 家 菩 薩 (僧 ) 」、密 教 僧 (

Vajracarya

)と しての 基 本 的理念 と行 為の 形 態 を

る もの と して、書 写者 自身に とっ て も自 己の 問題 と して書 写 さ るべ くして写 された と も

え ら れ る  。

 

AP

ADV

の 弟子

に よっ て、 彼

等悉

知 の

称 “

Anupamavajra

” なる 名 称 でネパ ー え ら 。 “

Advayavajra

” の 「

Advaya

」 は

ADV

S

に よる限 り「悲 、 方便 :二」の意 味で ある。

AP

奥 書の 讃 嘆、 「

Anupama

」 (無 比 )、或は 「

Advitiya

」 (二 人 と

い )の

味で はない。 しか し、 

AP

の 書 写 を 自己の

題 として

え たで あ ろ う書 写者に あっ て 、著 名 なる尊師

ADV

が 、

の 如 く、 「

Advaya

」≒

Advitiya

Ekatilaka

= 「

Anupama

」、 「

Anupamava

jra

」 即 ち 「

Advayavajra

」 の

称 と して受 容 さ れ た と して も不思 議 はない   。

 

ネパ ール の後 述

Caryagitasa

graha

」 (行

歌 集)

には、 

ADV

に帰さ れ る

7

と、

ANV

1

Bhanumapdala

」 な る

Heruka

讃の 短

が ある。 「

行歌

」 に両 名が

え られて い るこ とにつ い て解 を得 ない が 、 おそ ら くこれ も上 記

AP

と同様の 伝 承で あると考えて お きた い。 (

9

(10)

Advayavajra

は尊 称

Anupamavajra

II

. 

Paffcatathagata

Gurumandala

a

AP

、 

KN

Paffcatathagata

Gurumandala

 

AP

、 

KN

者に あ っ て

ADV

の行 学 との 関係、 主特 質 を示 す事 柄 は 、その本 尊観の 内容た る 「

Paficatathagata

五 如

来)

と 「

Guruma

qala

」 (師の マ ン ダラ

= 「

Munimandala

」 「

尼の マ ン ダ ラ」= 「

Merumandala

」 (須 弥 山の マ ン ダラ  )である。 当

題の 理解は

AP

、  

KN

広 略 っ て

AP

によっ て

さ れ る。

 

AP

、 

KN

に お け る「五 如 来の 形

」 は 以 下の 如 くで あ る。 

AP

は阿

中尊

る五如 来 と四瑜 伽 女に つ い ての 種 子、身 色、印

、 座、

方位

、 四

(界 )、 持 物 を観 想 する(ビル シャ ナ を除い て他の 如

名、瑜

女 名 を記 さな い

。  

KN

は 、 これ ら五 如 来の 形 相 を観 じて、 四瑜 伽 女の 記 述 を 欠い て い る。

AP

、 

KN

共 に五 如

と る と し 、 

AP

、 金 剛

墟 は菩 薩形で ある。 

AP

の 五如 来 (名は

KN

に よ る)と四瑜 伽 女の 形

は以下 の 如 くで ある。 五 如来、 四瑜伽女 種子 身色 印契 座 方位 四大(界 ) 持 物 阿       閃

hO

青 触  地 日輪 中 毘 盧 遮 那

0

臼 覚   勝 月 輪 東 宝         生 tra 黄 施 願 日輪 南 無   量   寿

hrl

赤 禅  定 日輪 西 不 空 成 就

kham

  緑 施 無 畏 日輪 北 (仏 眼 母)

1a

甲 臼 月輪 東 地 輪 (摩 々  枳) 血 a 帝青 月 輪 南 水 金剛杵 (白 衣 母 ) palp 赤 月 輪 西 火 赤 蓮華 (多 羅 母 ) ta 黒 月 輪    北 風 青蓮華

 問

題は これ らの 五 如来、 四 瑜

女 が い か な るマ ン ダ ラ

と して観 想 供 養 さ れ るか と言 うこ とにある。

AP

の 如 く

言 う

。       (

10

(11)

智山学報第四十五輯

 

須 弥

前〕

同様

、 その 上 に

本尊

観 じ

  

りに

べ し。 あるい は(ca )五 如来 を (観 想 )

供 養 すべ し

  。」 五 如来

の 形

は 「須

山」 頂の中

と四 州に於い て観 想 さ れ るの で ある。 本 尊 と は 「金 剛

唾」 で ある。

 

AP

は 五 如来

、 その 総 体 としての 「金 剛 薩 捶 」 を立 体 的に 「須

山の マ ン ダラ」 像 と して観 想

るの で ある。 こ の こ とは、

須 弥

中央

に於け る五 如来 の 中尊 「閃 如 来 」 が、同時に本 尊 厂金 剛 薩 堙」 である とい うダブ ル イメ ー ジ と共に 、須 弥山 に ある五如 来 等の 総 体 と して須 弥山の 当体が 「金 剛 薩 堙 」 で ある とする観 想 を可能とする。

 

AP

は、 図

像学

的には須 弥 山とい う立体 化 によっ て、五 仏の 総体

六仏  

剛薩

の あるべ

置 を

い るの で ある。

 

この 「須 弥山の マ ン ダラ」 を

AP

は 「師の マ ン ダ ラ」 とも「

尼の マ ン ダ ラ」 と も称 して い る。 一 は 、 師 (

Guru

)は 瑜伽 を 成就 して 一 切 諸 仏 と等 同な る

」、「持 金 剛」 で ある者、即ち 「金 剛 薩唾」 なる者である か らで あ り、一 は、 か か る 「師の マ ン ダラ」 を建 立 す るこ とが 「

尼」 の 如 く

智二

資料

の 円満 に

適 う

こ とに よ る

である  。  金 剛 薩 唾 なる 「

Guru

ダ ラ 」 は次の 如 く観 想 さ れ る。

    次

に、

曼荼羅

〕中央

に、 四

で、 八

に て飾ら れ、 東

西北の

  

に、

順に

銀 ・瑠 璃 ・ 水 晶 ・金が ち りば め られ 、 四宝か ら成 るところの

  

山 を

想 う

。 その

須 弥山の

〕 中央

に、 種 々 な宝 石 をち りば め た

  

獅 子座

が あ り、 その

上 に、 開敷 した八弁の 蓮華 を

想い

、 蓮華 の 胎

  

に、 種 々

られ 、金 剛

の 外観 をし た吉祥 なる尊 き師 を

  

観 じ る

べ し

い で、須

山の

東方

に 半 月の 形 を し た白 色の

東勝 身

  州

南 方

に 三

金色

南瞻 部州

、 西

に円形 で赤

の 西 牛

貨州

、 北

   に 四角で 黒 色の 北 倶 盧州 を観 想 し、 この すべ て は そ れ ぞ れ 、ル ビ ー 、 サ    フ ァ イア 、 瑠璃、エ メ ル ド、 ダ イヤ モ ン ド、真 珠、 珊瑚で満た されて

  

い る と想 うべ し。  

KN

に は 五 如

観想

にお い て 「

剛薩

堙」 の 記述 を見 ず、 「須 弥山の マ ン       (

11

(12)

Advayavajra

は尊称

Anupamavajra

か ダラ」 につ い て も記 さ れ ない 。 しか し、 上記 「

」 偈、

Guru

信 施の偈の記 事 を もっ て、

AP

の こ れらの 観 想に

う もの で あるこ と は 明

であ る  。

 

以上

AP

、 

KN

は五如 来、 四瑜

女 と須

の 、 そ して その

体 と して の 金 剛

唾 を

い て い 。 その記 述 は

簡略

っ て

両者

の 関係、性 格につ い て も上 述 以 外 に理論 的 説明 を見 ない 。

b

ADV

Paficakara

Gurumandala

 

ADV

は「

Paficakara

以 下、 

PAN

)  

Paficatathagatamudravivarana

」  、 「

Sekatatparyasarpgraha

」 等の 著

を残 してい て、順 に、五 如来の形

と金 剛薩 墟、 五 如 来 と金 剛

捶の

、 阿闍梨が弟 子に金 剛薩堙位 を授 ける た め の

秘儀

潅頂次 第

主 旨 を説い て、 五仏か ら第 六 仏へ の 展 開 に

る行 論に

関心 を示 してい こ とが 知 られる。

 

彼 は 「父母 両 系 タ じた 」  で あ り、生 起 究

両次 第

に通 じて い  

学者

頼富博

士 は

ADV

の 「

PAN

」 の法 数 的

体系

具 体

と思 想を究明 さ れて い る  。 同 書に よっ て 次

に も関

係 す

ADV

の 諸特 徴 を略 記 す れば次の 如 くで ある  。

 

1

)無

上瑜 伽 階梯の 密 教五仏、お よび第六仏 と しての 金 剛

堙 な らび に五    明妃 を説 く。

 

2

」以

の 阿

閙等

の 五仏 と金

剛薩

堙の 六

心 と

   

る体 系 を法 数表示的に

構築 す

る。

   

こ の

系 は聖

一致 的 発 想の 五 蘊即五 仏 説や 五 煩

即五仏 説 を導

   

入 して 「初 会 金

剛頂

経」 以

の新たなる展 開 を意 図 した もの である。

 

3

) 内 容には 「秘 密 集 会 タ ン トラ」 をは じめ と

方便

・ 父タ トラの 思

  

想教

が 多 く、

族 名や 五煩

に 「 一 ヴ ァ ジ ュ ラ ・タン トラ

   

般 若

・母 タン 的 要 語 も散 見 され

 

4

同論は 自己の 知 る とこ ろ を要 約 した綱 要 書で ある。

 

同上 書に表 記 解 説 される五 如来の 形

相等

具 体 をこ こ に再 記 しない が、 こ       (

12

(13)

智山 学 報 第 四十五輯 れ らに よっ て

AP

、 

KN

に お け る五如 来の形 相 等 につ い て言 及 しうるこ と は次 の りで ある 。  

1

AP

、 

KN

五 仏 形 相 等法 数 的 名称 体 系 記 述は 、 

PAN

の そ れに比    しは なはだ簡 略で あ る。  

2

AP

、 

KN

に記 され る限 りの 法 数 的 名称、真 言 (前 記表 )は頼 富 解 ;前

  

1

. に全 く同 じで あ る。 但 し金剛 薩堙 の 配 偶 母 尊を 欠 い て四 明妃で あ     る。

 

3

) 四明妃の 種 字 「

IQm

 

Mam

 

Pam

 

Tam

」 は、 

PAN

、 

AP

両 者 同 一

  

る。 同種

は 「 秘密

会 タン トラ」 に も、 「要 略 成 就 法」、 「

」 に

  

言及が無 い と され (頼 富

P

440

) 出処 に特 異で あ るが 、関

係 す

項の

  

ANV

SuviSadasadhanopayika

」、 な らび に 「

Sadhanamala

」 所 収の

  

ADV

著、 

No

251etc

  で て

ADV

密接な関 係を証

る種

   で ある (後 述

III

)。

 

4

)金剛 薩堙 は

PAN

.に識 蘊 た る 阿閇に超 越する 空 性 (と悲想の )者、 五

   智

に対 して 「 」 (manas ) と し て 配 され てい る

P

437

439

)。

 

AP

、 

KN

にこ れ らの 思 想 的

釈はなさ れ て い ない が、

述の 如 くその内容 か ら して 、

Guru

、 須 弥山

央の 金 剛薩 堙 と して五如 来

の 総 体 者、超越者 を指示する か ら、

AP

、 

KN

金 剛薩

PAN

格 を

し てい る と

え られ る。

 

以 上 、

AP

、 

KN

の五 如来の 形相 と第六 仏 と しての 金 剛 薩 墟の 提示 、 四明妃 の 真 言の 特 異 な 同一性 (サ ー ダナマ ー 系 ) を もっ て

AP

 

KN

ADV

PAN

.etc

と して

され た もの で あると

え るが、両 者の 簡 略 を もっ て

証 と

る にい らない 。

 

ところで

AP

、 (

KN

)の 「

Gurumandala

」 (以 下

GM

につ い て、 

ADV

S

所収 の

PAN

を始め とする 諸著

には その 記述 を見 出 さない しか し

ADV

の 成就 法 を も

め て、彼 の 時代成就 法 を

る「

Sadhanamala

」 (以 下

SM

) とネパ ー

Caryagitasarpgraha

」 (行

集、以下 、 

CG

)  に は

ADV

の 著                       (

13

(14)

Advayavajra

尊称

Anupamavajra

か と して

GM

における五如 来、 金 剛 薩 唾の 記 述が あ り、

SM

収 の

の 成

法 と 比 して 、 その 密接な関

を示 してい る。

  

a ) 初め に、 ネパ ー

CG

は 、多 数

就 者名

伴 う

を残

   

が、

ADV

の行

と して

7

種の 行

えて い る   。 その

パ ール に於

   

ADV

と して最 も人 口 に膾

する一歌が 「

Madhye

 

Meru

」 で

   

る。

未校

訂ロ

ナ イ

要訳

の 如 くで ある。

   

Madhyameru

−mahamapi −

kanakarajite

 

parvavideha

 

jala

j

 ambudvipe

   

aparagoda

niya

 

uttarakuru −

bhuvane

   

paficavar4pa

 

paficajina

 vyapiyare  name  

pahcabuddhalp

   

Vi

§vasrijita  vi§vahita  viSvabhOta  

paficamttrti

h

       o

   

a

advipanala  vahanti  

jina

 manasa

   

harantu

 

bhaya

timira

ghana

ghora

 rure

   

jata

 

vedanase

 

ya

 

upadvlpa

 

ra

 

upadvlpa

 

parijantu

 

jane

   

svasa  ralla  upadvipa

 

cau  vidigarp  

bhOvane

 va

 

upadvipa

   

6rikhapda

 

para

§u

//

   

dvirada

 vala 

praciyanara

 rudhira  

yaciya

 sapta −astadara  cum =

   

biyare

   

ava

 

ralla  udiciya  sayakarp  cakra

   

mapi −

ka

ta

−nidhi −nikhila  vedayanti

   

gurucarapa

tribhalasahagati

 

paribhavana

 

prapava

 

paribhavayi

   

Saptapariprita

   

bhava

jala

−nidhi −sakala  sentu  

bhatam

//

  

中央

で ある須 弥山 と、 その 四大八副

に関 しての 厳 、 五 仏 諸 徳 と 帰命 による、 怖畏 、

曚 昧

、 痛 苦

か ら脱る るこ と、

Guru

へ の 帰命 供 養 と三密 の 修 習 に よっ て、 全 ての

生 が輪 廻の海 を渡 らん ことを

祈 す

る もの で ある。

b

SM

に は

ADV

の 成 就

が三

本伝

え られてい る。 その

No

17

Sim

=         ●

hanadasadhana

」 に は

GM

の 記述 を欠 くが 、 

No

217

Vajravarahisad

=        (

14

(15)

智山学報第四十五

hana

」 と

No

251

SaptakSarasadhana

」 には 記 述 が あ り、 同所 収の他 の 成

就書

No

123

PP

255

6

)、 

No

206

P

405

を除い て こ れ を見 出して い い 。 同期の対 決 者ラ トナ ーカ ラ ャ ー ン テ ィ

No

110

ADV

と共 通

る 厂

トラ 」 等に基づ く無上瑜 伽の

教 義

を説 きなが らも、 その 道

観 に

して

GM

に 興味 を 示 して い い 。 猶、 

ADV

弟子 と言 う

Lalitagupta

, 

No

128

も記

さない 。

 

ADV

、 

No

251

GM

関 係 記

の 如 くで ある。

 

yarp

 ra

la

va の 変成せ る 半 円、三 角、円、四 角 に して

、赤、 臼、黄の 四

の マ ン ダ ラ

を順

に上へ 観 想せ よ 。 その上 に

SU

甲字 より生ぜ る四 方を 七 宝、 八

に飾 られたス メ ー を観 じ 、 オ ーン 、 金 剛 より成れ る大地 よ、 金 剛の 器 よ、 フ ー 。 オ ーン 、 金

の 垣 墻 よ、 フー ン バ ー 。 オ ー ン 、 金剛 網 よ、 フ ー パ ー ン フ ー ン。 オ ー 金 剛 宝帳 よ 。 オ ー 、 金

の 矢 の如 き (光線) よ、 トラ ー

 

シ ャ ー ン

 

トラ ー ン。 オ ー 金 剛 火

焔 光

、 フ ー らの

言 を もっ て 金剛の大地

の 六 種 (の 結 界 ) を成 し、 その 内に 四面 の

閣 を 出現せ しめ、 さ ら に その 内 に、 宇 宙蓮 華 を、六 尖の 輪 (爭ad

aracakra

)、 金 剛、蓮 華、輪の 列 に囲ま れ た もの を観 じ、その 内に蓮の 端

Varataka

?〉の

座 を (

じて

、 ラン (字 )よ り生 ぜ る 日 マ ン ラ と、 日月の 変

せ る 日月の マ ン ダラの

せ る

中央

に金 剛サ ッ タの 姿 をせ る青

の フー ン カ ー ラを出 現せ しめ よ  。

 

ADV

の 当成就 法の

GM

け る観 想は 、頼 富

士 の 指 摘 される

ADV

へ の ア ー ダ ガ

  可 能性

ば 、同 注「金 剛 界

大 曼茶 羅

一切 金 剛 出 現  」 に は 「器 界観 」 として

GM

と五 仏の 座が説かれ て お り、 

ADV

へ の 影

の 別の 一証 と も

え られ る もの で あ る。

 

成就 法の

GM

観 想は、更に

特 色

の ある記 述 を

してい る。 成 就 者の 「

身体

マ ン ダ ラ」 (

kaya

−ma

ala

習にお い て、 五大、 五蘊の守 護 と共 に、 六

(16)

Advayavajra

は尊称

Anupamavajra

処 (

ayatana

浄 化、 六尊 (

devata

〈六薩唾〉)六 妃 (

devati

〈六 金 剛女 〉)

とそれぞれの 六 処 布 置、 阿 閉の 冠 (

dharmadhatumuktini

け た五

煩悩

で ある五 明 妃

の 観

作 す

こ とで ある  。 これ らは次

と深 く係 る とこ ろで あるが 、成 就 者 一持 金 剛一金 剛 薩 唾、 第六 仏と して の 金 剛 薩唾

立 に

っ て

ADV

の 思

の 跡 、 或は完 成 を示 して い る と考え られる記 述で ある。 即ち 五 仏 か ら

六 仏へ の 展 開に あたっ て、 五

即五仏

や、 五

煩悩

即五

仏説

か ら 更に、 六根、 六

境 を透

身体

マ ン ダラ に

関す

る展

があっ て しか るべ き で あ る。 こ れ らは次

に 述べ られ る。

 

以 上 a

b

に よっ て

AP

、 

KN

ADV

の 五 如 来の 形

、 第六 仏 金 剛

Gurumandala

Merumandala

につ い て 考 察 し た 。 

AP

、 

KN

ADV

六仏 と して の

金剛薩

立て る思

想的背景

を もっ て、

ADV

に よっ て著 され

た もの と

え られ る  。

III

. 

Anupamavajra

SuviSadasadhanopayika

 

ANV

著 「

明 と

」 は、

梵文

い て 、 西蔵 訳の み が残 され

て い 成 就

西 に「rab

 

tu

 

gsal

 

ba

 shes  

bya

 

ba

i

 sgrub  

pa

thabs

」 と言い 、著 者 名を 「siob  

dpon

 

dpe

 med  

palli

 rdo  rje」 とす る。 訳 者

Viryabhadra

、校 正 官

Rin

 chen  

bzan

 

po

で あ る。 東 北

No

1891

、大 谷

No2755

が あ る。

 

同書

は生 起

第 「

Pindikrtasadhana

」 (要 略 成

法  )に

づ い た

実習書

で あ り、 同

の 三 種三 摩 地 次 第 に 従 っ て

成 され て い る。 究 竟 次 第で あ る 「

Paficakrama

@ 」 (五 次第 )を 含 む 「六 次第」 の 第一 「定 寂 身 次 第  」、

の 影

下 に成 立 してい と考 えられ る。

 

五 仏の

毘盧遮

と阿 問は

交替

して

中尊

となる。 その 両

とい か に して瑜

し成就

となるか。 両 者の 性 格 を有 す る金 剛薩 唾、

六仏の 世 界 を い か に して成 就 す るか を、 「身体 ダ ラ

の 諸種の

観想

を通 して

修 す

る と こ ろ に、 当

特 色

がある。

  修

習の 次 第に従っ て、 尊格 名等 法 数 的に掲 ぐれ ば次の如 くで あ る。       (

16

(17)

智山 学 報 第 四 十五輯

1

初 加行三摩 地

1

Orp

 

SUnyatajfianavajrasvabhavatmako

harp

2

.本 尊、毘 盧 遮 那、

臼色

、 三面六

(白黒 赤)、二手 抱 妃、 四手 :

  蓮

・宝

3

19

尊 (名 欠) 観 想 と五 行 字、

ka

ta

dha

a ・

dha

ya

1a

4

Orp

 vajrasvabhavatmako ’

harp

5

.金剛薩墟 、 毘 盧 遮 那同一 の etc 、成 就 者 「持 金

」 と成 る。

6

。六 種 字 :

Ks

甲 、 

Jrirp

、 

Kha

、 

Va

甲 (

Ga

甲)、

Ska

甲(skarp  

k

§a甲)、 

Sa

  

(ralp

7

.六根 :、 耳 、

、 舌 、 身、意

8

. 六薩唾 :地 蔵 金 剛 手虚 空

、 世 自在

、 除 蓋障、普 賢

9

jah

、 

ham

、  vam 、 

hoh

、 

kham

、  ram

10

声、 香、味、 触、法

11

剛 女 :色 金女、声 金 女、香 金 女 、味 金 女、 触金 女、法金女 (chos  

ky

 

byirps

12

. 四大 種 字 :

Lam

 

Mam

 

Pam

 

Tam

13

. 四 大 :地 水 火 風

14

. 四 明妃 :

Locana

 

Mamaki

 

Pandala

 

Tala

15

. 五種 字 :

Brnm

 

Am

 

Jrim

 

Kham

 

Ham

16

.五 蘊 :色、 受、 想、 行、識

17

. 五 如来 :毘 盧 遮 那 、 宝 生 、弥 陀、 不、 阿

18

. 金 剛心 語身四歓 喜 偈 (

Pindi

43

>)

19

成就 者

持 金 剛 」 と成 る。 三 面六臂 (青、 臼、赤 )、二 手抱 妃、 四手 :金

  

 

杵 )

・ 剣 ・

・宝

20

Orp

 

dharmadhatuvajrasvabhavatmako

ha

21

. 六薩 堙、六 金剛 女、六色、六 処布 置 と持物

  

眼 、

、 舌 、

  

地 蔵 (臼

輪、 金

青 )

) 宝、世 自在 (赤

蓮、 (

17

(18)

 Advayavajra

は尊称

Anupamavajra

  

除蓋 障

緑)

剣、普 賢 (臼) 金 剛

  

色金

臼) 鏡、 声金女

青)

ビ ワ 、 香 金 女

黄 )螺 、味 金女 (赤 ) 味

  

器、

女 (

緑)

衣、法 金 女 (臼)法 (輪 )

22

. 心 口 の 三不 壊 金

の成

  

0

卑 sarvatathagatacittavajrsasvabhavatmako ’

ha

  0

卑 sarvatathagatavakvajrasvabhavatmako ’

harp

  

O

甲 sarvatathagatakayavajrasvabhavatmako ’

harp

23

. 五如 来

眞言

と五

処布置

   頭 、 胸 、臍、 (秘 処 )、両足

  

Om

 

HUm

 

Sva

h

)  (

Padma

A

h

) 

Ha

    ●      ●       ・      .

  

毘 盧 遮 那、 阿閙、 宝 生 、弥陀 、 不空

24

0

sarvatathagatanuraganavajrasvabhavatmako ’

ha

II

]曼

茶 羅

勝 王三摩 地

25

. 阿

尊 とす る五 如 来、 五眞 言etc

  

Vajradh

k

、 

Jinajik

、 

Ratnadh

k

、 

Arolik

、 

Prajnadhrk

  

阿閙、

毘盧遮

那、 宝生、

陀、 不 空

26

. 四 明妃、 四煩

、 四

Antakrd

      o

  

仏 眼 母 、摩 々

母 、 衣 母 、 多

  

moharati 、 

dve

爭arati 、 ragarati 、 vajrarati

  

Yamantakrd

、 

Prajfiantakrd

、 

Padmantak1d

、 

Vighnantaktd

27

.化 仏 (

Kula

  

持 金

:一切 如

   毘 盧 遮 那 :仏 眼色 金女、 夜 摩天

   

:マ ーマ キ声 金 女 法 金 剛女無 能

甘 露

   弥

陀 :

衣 母 ?金 剛 女、

   

不空 :ター ラ

  触

金 剛女

   

一切 如来 :地 蔵

        (

18

(19)

智山 学 報 第 四

  

28

. 阿閥の 自性 讃 偈

Pindl

44

>)

29

.五 甘 露の 享 受

III

羯 摩 最勝 王摩 地

30

, 滴 瑜 伽、徴 細 瑜 伽、 内の 護

の 浄 化、後 方

便

 

以上、

ANV

、 「

Suvi

§adasadhanopayika 」 (以 下、 

SS

)次 第に従っ てその

言、法 数 名 目 を略 記し た。

SS

第は 「三 種 三摩 地 説 」 に よっ て

成 さ れ て い る。 こ れ は、 瑜

部 密 教の

素 を残 す   「要 略成 就 法 」 (以 下、「要 略」) の

次第

づ くことを示し、

1

4

20

22

24

言 と、

18

28

は 「秘 密

会 タ ン   一 「要 略

基 本

理 念 を示

もの で あ る。

1

II

中尊

の 交 替 も 「要 略 」 に従 う  。 金 剛

捶 ・持 金 剛は

両 中尊

の 構 成 す る世 界 を有 す る性 格の と成 るで あろ う。

3

. に

19

尊の 観 想 を説 く。 内容か ら して、 五 如 来、 四明 妃、 六

墟 、 六金 剛 女 と、 四忿 怒 尊 (六薩 堙 を 除い て

19

尊 ) を

説い てい こ と が わか

 

SS

は 、従 来 説かれて来た 「

仏 説 」、

a

15

16

17

23

(中尊 毘 盧 遮 那 ) と、

12

13

14

明 妃 ・四

b

25

(中

26

妃、四煩

Ptを

承 しつ つ 、「六 根 ・六境 即仏 説 を 展

。 その

特色

7

10

・ 六境 を新た に立 てた こ と に あ る 。 これ に よ り、

8

薩 堙

11

・六金 剛 女 を産み 出し、

6

・ 六種 字、

21

・ 六色 、 六処 (布 置

)等

の 対 置 を 得て 「

ン ダ ラ  」 を

成 した とこ ろに あ る。 これに よっ て、 「

仏 説」 か ち転 じて、金 剛 薩 唾 を含む 「六根 ・ 六

即 六仏 説」 を確立 し、 五仏 を超 越 して その総 体で もある第六 仏・金 剛 薩 堙 (「 」 根 と 「法」 境に対

応 す

る)の 「全、

六仏」 と して の

を示 し得たの で あ る。

 

」、 「六金 剛女」につ い て、 「

Paficakrama

」 を含 む 六 次

一 「

寂身次

第  」 に、 六根 に配

る 〈六

捶〉 (

SS

を文殊

る)と、 五境 に五 金剛 女 を配するこ とを説い て い る。 ジュ ニ ャ ー ー ダ文 殊金 剛 」       (

19

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   ︵大阪讐學會雑誌第十五巻第七號︶

On August 1, 2009 at about 2:15 in the afternoon, while fishing with his family on the eastern jetty of Mochimune 

2 「山口県建設工事請負契約約款第 25 条第5項の運用について」(平成 20 年6月 20 日付け平 20 技術管理第 372

〔追記〕  校正の段階で、山﨑俊恵「刑事訴訟法判例研究」

和田 智恵 松岡 淳子 塙 友美子 山口 良子 菊地めぐみ 斉藤 敦子.

ンコインの森 通年 山梨県丹波山村 本部 甲州市・オルビスの森 通年 山梨県甲州市. 本部

山口 友実