智豊合同教学大会紀要
ア
ーナ
ン
ダ
ガ
ル
バ
作
『金
剛薩
堙
成
就
法 略
次
第
』高
橋
尚
夫
は じ め に「初 会 金
剛
頂 経 』 に説 く金 剛 薩 堙 成 就 法 (H
§252
一一256
)は十六大 菩薩
の筆
頭で あ る金 剛 薩唾の 成就
法 を取 り上 げ、金剛
王 以下の 諸尊
の 成就
法は それに準 ず
るもの として省
略 し、功 徳
と印契 と真 言の み を説い て い る。 したが っ て 『初 会 金 剛頂 経 』 における金 剛 薩堙成 就法 は金 剛 界三十七尊曼
茶 羅の代
表 と して の 金剛薩
堙i
の成就 法で あり、以下一尊一尊 を観 修 (bhavana
)して行っ て 身 中に入 ら しめ るの で ある1。 これ につ い ては別稿
を用意 しなけ れ ばな らない が 、 そ れ とは 別 に金 剛 薩 墟一尊、則ち世 尊 金 剛 薩墟 との瑜 伽 観 法 を中心 と し た一尊
法 と も言う
べ き金剛薩
捶の 成 就 法が幾
つ か製 作 されてい る。筆 者は 『初会
金 剛 頂 経』 における金剛薩
唾成就
法の 解明 を当面の 課題 として い るが 、 こ の成就法 を検
討す
るに当
た っ て、次
の 三 点に亙 っ て取 り組ん でみ たい と思 っ てい る。第
一 は、経 典 本 文の 正確 な理解で あ るが、 経文 は簡潔 に過 ぎて その 詳 細は つ か み が たい 。 周辺の経軌
との考証
も不可欠で ある が 、 何 よ りも先ず
、 三大 注 釈 者である 、Sakyamitra
のKA
、Buddhaguhya
のTAA
、Anandagarbha
のTAK
を整 理するこ とが まず
第一 で あると考 える2。第
二 は、 その 注釈 者た ちの 中、Anandagarbha
は 多 くの 儀 軌 や 注 釈 書 を残 して い るが 、 『初
会 金 剛 頂 経
』 の潅 頂 儀 礼
を中
心 と し た 『一 切 金 剛 出現』アーナンダガル バ 作 『金剛 薩 堙 成就 法略次第i (
SVU
)、並び に、金剛薩
墟 成就法
の広
3 ・略の儀軌
が ある。 そ こに は経 典の 注釈
以上に詳 細 な儀
則が説か れて い る。SVU
のBu
Ston
の儀軌
YN
とその 広 大 な注釈
RS
を含
め たAnandagarbha
流
とも言う
べ き成就法
の解
明 。第
三 は、 我が国に お け る展 開、す
なわ ち現智
身、見 智 身、 四 明 、成 仏(
陳 三昧
耶)
の儀
則 と、 五 相成 身 観 との 対 応 に関 す る諸学 匠
の見 解 を見 るこ と。以 上の三
点
であ る。本稿
は第
二 のAnandagarbha
流
の成就
法の解 明 に当た っ ての一資料
であ
る 『金
剛薩
墟 成 就 法 略次
第』 の和
訳 を提供 す
る もの で ある。 第二 回智 豊 合 同教学大
会 に おい て は、 第三の我が国に おける展開 を検
討す
る に当たっ て、 その 一端で ある 「発 菩 提心 の 真言 と 三昧
耶 戒の 真 言につ い て」 発表 させ て戴い たが、 い まだ検 討
が不十
分であ
るた め別の機 会
を得 たい 。 た だ本稿
は筆 者
の一聯
の金
剛 薩 捶 成就 法の 研 究に とっ て は不 可 欠 な一 資料で あ るこ とを もっ て 、貴
重 な紙 面を拝借
する御 寛 恕 を乞 う次 第で ある。1
2
3
註
我が国の 真言密教に おい て は、 現智身 ・見智身・ 四明 ・ 成仏の 金剛薩捶 は十 六 大菩薩の 金剛薩唾 で はない とい う。 元 杲 「此の 薩 捶は毘 盧 遮 那と等 しく、 総徳の薩捶にして、 十 六 生の 一々 の別 徳の 薩唾 に は非 ざ る な り」 『金剛 界 念 誦私 記』 国訳 聖教 大系
東 密 部
1
p
.142
国書刊行会
昭 和
49
年 頼 瑜 「今 の金薩は大普賢 金 剛薩
堙 他 受 用身な り。 十六大菩薩の 初め金薩に は非ざるか 」 「金剛界発慧抄』 巻 中 (大正蔵
79
、120c
) 後に述べ る筆者の 第 三の 課題に おい て論 述 し たい 。 こ の 三 大 注 釈 者 た ちの 成就法につ い て は拙稿 「『初 会 金剛頂経』 に お け る 「金剛 薩壥 成就法」 につ いて」、仏教学
第38
号 (平成9
年2
月発刊 予定)参照。Anandagarbha
の 『金剛薩堙成就法 広 次第』 につ い て は豊山学報 第40
号 (平 成9
年3
月発 刊予定) に原稿を用 意 し た。 (30
) 一413
一智豊合同教学大会紀要
参考
文 献 と略 号 略 号TS
TAA
KA
TAK
略 出経 二巻教
王経
SVU
SVU
(1
)SVU
(
II
)
Sarvatathagata
−tattvasa
Φ
graha
−mahayanabhisamaya −nama −tantra
堀 内 寛仁 「
梵蔵 漢
対 照初 会 金 剛 頂 経の 研 究
梵 本校 訂
篇
」
(
上)
、 (下)密教 文化 研 究所
昭 和
58
年 (上)、 昭 和49
年 (下 )なお 、引用 の 場 合 は堀 内 本の節 番 号
H
§を用 い る。Buddhaguhya
;Tantrarthavatara
P
vol .70
No
.3324
北村大
道 『Tantrathavatara
』 を
中
心 と した 『金剛頂
経』 の 研 究(
1
)
〜(
19
)
密教学
第
7
号〜第
31
号昭
和
45
年
〜平成
7
年
ノ
Sakyamitra
;Kosalala
卑kara
−tattvasarpgraha
−tika
Pvol
.70
,71
No
.3326
Anandagarbha
;Sarvatathagata
−tattvasa
甲graha
−mahayana −bhisamaya
一 nama −tantraVyakhya
一tattvaloka
−
kari
−namaP
vol .71
,72
No
.3333
金 剛
智
訳 『金 剛 頂 瑜伽 中
略出念 誦経 』 四巻大正蔵
18
、No
.866
不 空 訳 『金 剛 項一切如 来
真
実摂大乗
現証
大 教 王 経 』 二 巻大正
蔵
18
、No
.874
拙
稿
; 「真
実摂大 乗
現 証大教
王 経校 注」
新 国 訳
大蔵経
密
教部
7
大
蔵 出版1996
Anandagarbha
;Vajradhatu
− mahama り¢
alopayika − sarvava −jrodaya
−namaP
vol .74
No
.3339
,D
No
.2516
(
1
一一50a
),NNo
.1337
(
1
−−50b
)密
教
聖 典 研究
会 「Vajradhatumahamapqalopayila
一 sarvava −jrodaya
梵 文テ キス ト と和 訳」 (1
)大正
大学
綜合
仏教
研 究所 年 報第
8
号昭和
61
年密教
聖 典 研 究会同上 (
II
)大
正 大学
綜 合仏教 研究所年報
第
9
号昭
和
62
年
一412
− (31
)アーナ ン ダガル バ 作 『金 剛 薩 堙 成
就 法略 次第』
YN Bu
−ston;
“
rdo rje
dbyihs
kyi
dkyil
llkhor
gyi
choga
rdo rjethams
cadllbyun
ba
shesbya
ba
与
i
rgya cherb
§adpa
Yis
bshin
gyi
Nor
bu
shesbya
ba
”DNo
.5105
RS
Bu
−ston ;‘‘
rdo rje
dbyifis
kyi
dkyil
与
khor
gyi
choga
rdo rjethams
cadhbyun
ba
shesbya
balli
lag
len
Rin
po
che
bSam
bphel
shebya
ba
”D
.No
.5107
DP
,Sk
.Tadeusz
Skorupski
;The
SarvadurugatipariSodhana
Tantra
Patna
1983
DP
(
V
)
拙稿
「SarvadurgatipariSodhanatantra
(
五)一校 訂 と和 訳一 」豊山
学報 第
31
号昭
和
61
年 テキス トAnandagarbha
:Vajrasattvasadhanopayika
.rdor rje sems
dpahi
sgrub[
pabi
]
thabs
.D
デ ル ゲ 版 東 北
No2518
(62a5
〜67a3
)
台1
匕
No
.2522
Vol
.29
pp
.484
・−485
P
北
京
版大
谷No
.3341
(71a3
〜75b8
)Vol
.74
pp
.30
〜32
K
金 写
《
丹 珠 尓》 影 印 本中 国 民 族 図
書 館
整 理Vo1
.28
第
60
凾p
.42
・一一47
天
津古籍
出版 社1988
年 和 訳和 訳に 当た っ て は
D
版 を 底本 と したが、P
、K
版の 方が よ りbetter
で ある。煩雑 を
さける た め 、校 異は最 少 必要
限度
に と ど め た。 見 出 しの項
目は筆者
の 恣 意に よるが、 その 項 目の大
半は広 次 第に包摂
され る。他
の経軌
あるい は広次第等
との 比較 対 照に つ い て は広次第
の 和 訳に譲 る 。 真 言は 所 出の 順に番 号 を附し たが 、 翻訳は こ れ を省 い た。(
32
)
一411
一智豊合 同教学大 会 紀 要
ア ー
ナ
ンダ
ガ
ル バ作
『金
剛
薩 垣成 就 法 略次 第
』 イン ドの言 葉でVajrasattvasadhanop
[
ay
コ
ika
チベ ッ トの 言 葉で金 剛
薩
堙 成就
法1
帰敬世
尊
(62a6
) 文 殊 金 剛 に帰 命 し奉 る。吉祥 金
剛薩
堙 に帰 命 し奉
る。2
趣
意
(1
) 世 主金 剛薩 墟に繰 り返 し頂 礼 し、金剛
薩
唾 が与え た もう
た成 就法 を説 くで あろ う。3
総
礼先
ず
、 金 剛 界曼茶
羅 に住 す
る瑜伽 者
は、 そこ に説
か れ た三昧耶
を守護
し1、
清
浄 な心 を有す
る者は沐浴 をな して も よ く、なさな くて も よい 。 意に 随 順 し た住所 に あ る な らば 、 香等
の曼
茶 羅 を な して 、 花 に よっ て (62b
)捧 げて、画像
2等
の形 を有す
る世尊金剛薩
墟 の お体
を置
い て、om sarvatathagatakayavakcittapra4arnena vajravandana 叩
karomi
〃
と唱 えて五
体
によっ て礼敬 す
べ し。4
懺 悔 ・ 随 喜3次
に、 四礼を
なし て、両
の膝
頭 を地 に着
けて、金 剛 合掌
を心臓 に着
けて 、(
1
) 非 力 な る我 れは不善 をな
せ り。欲望
の ままにな した こ と、そ れ ら一切 を最 勝 菩提 を有 する
方
の 面前
で、 残 り無 く
、今
、懺悔
し 奉る。(
2
)善
逝の 子 (菩 薩 )の 二 資糧は甚 深 に して広大
な り一切
有情
の利 益を成就
せ る方
々 、 また他
の 方 に我 れ は随 喜 す。5
三 帰 依(
3
)
悲の中
の 悲 を有 し、智 あ りて罪 を離れ、 迷妾
を打 ち破 り しお体 を備
え た
方
、 あ ら ゆ る部族の 蓮華
の 中に住 す る善
逝た ちに帰命
し奉
る。(
4
)最勝智
た ちの歓 喜 園、卑
少 なも
の を恐 れ さす 祗 多林一
410
−(
33
)アーナンダガル バ作 『金 剛 薩 唾成就 法 略次第 』
有
執 を超 越せ る最勝
、最勝
説 なる法
に我れ は帰命
し奉
る。(
5
)有
の縛
を離
れ、貪等
の蛇
の毒
を征 服 し、広 大 な
智慧
と[
茲 i』s]
悲 を有 す
る善戒者
の群
れ に帰命
し奉 る。6
発 菩 提心(
6
)因の 後 に増 大 する境 を 自体
とす
る果の力
に よっ て敵
に勝
利 するこ と を観 察 して、悲
の根 を有
し、無等 な
る心あ
る もの は菩 提 に心 を発す
べ し。7
六 度万 行(
7
)有情
た ち を摂取 す るこ と、 或い はまた、守護 す
べ き ため に、 或い は自の 心 を清 浄にす るため に、 すべ ての もの を
草
の 如 くに 布 施 すべ し。(
8
) 同様
に、持 戒、 忍辱、精
進、禅 定
、無
上 の智慧 を
自
と他 を清浄
にす
べ きた めに 、念
々 に観修
すべ し。8
回 向(
9
) (63a
)善
逝の真 言に通達す
るこ とによ
っ て、常
に無効
用な
る法 王が 、世
間
に よっ て獲 得
せ られ るべ きた め に、 こ こ に我 れは虚
空の 如く
に住 す
べ し。 と唱 えるべ きで ある。9
浄三業次
に、 我 慢 4 を もっ て座 し、手 を施 ら して、sarvaviguddha
与
sarvadharmaり
svabhavaSuddho ’ham
/
とい
う
[
真 言]
を出 して6 、喜
んで唱 え るべ し。10
曼茶 羅遍 入
(
加持 護 念)
次に、 一切有 情 を利 益せ ん が ため に、vajrasattva
bhava6
/
とい
う [
真
言]
を現 証 して 、 影 像の 瑜伽 を もっ て 印 を結
ぶ べ きで ある。 次に、(
1
)合掌
を堅 固に結び 、諸指 を交 えるの が金 剛 合
掌
と言 わ れ、 よ く縛す
るが故 に金
剛 縛で あ る。(
H
§
263
−1
)
(34
) 一409
一vajra 猶
jali
/
という [
真
言]
が 、金 剛合
掌の真言
である。bajrabandha
/
とい う[
真
言]
が、金 剛
縛の[
真 言]
であ
っ て、vajrabandha
tra1 /
智豊合 同教学大 会 紀 要 と三度
び唱えて 、 金剛
縛 を心臓におい て 引 き裂く
べ し。om vajrave §a
/
oとい う
[
真
言]
に よっ て、 金剛
遍 入の 三昧
耶 印 を結
び、ah
/
o字に よっ て 自身 に遍入 させ るべ し。 金 剛 遍入 の三 昧耶 印 と は 『金 剛 縛の 二 頭指 を
結
ぷ 7』 と言 われ る。 次に遍 入 して 、ti
爭tha
vajrad
;qho
mebhava
SaSvato
mebhava
hrdayalp
me’
dhiti
§専
ha
sarvasiddhiili ca meprayaccha
h
[irpha
ha
ha
ha
holl
/
とい うこ の
[
真 言]
に よっ て堅 固になす
べ し。11
金 剛拳 印心
臓
に月
[
輪]
と金 剛 杵を堅
固にな して、vajramusti
/
と
[
唱 え て〕
、 三昧 耶 金 剛 拳を結び、olp vajramu §
ti
va1P/
と唱 えて、 印の
真
実 を有 す ると想 うべ し。12
法 印次
に8、 三昧
耶の 印で はな く、第
三の[
法 印]
に お い て 、suratas
tvam
/
と唱
う
。 その 金剛 [
杵
]
に、vajraSattva
/
とい う
[
真言]
を布置
し て 、 それ を意にて唱え て 『我 れ は虚
空と等
同 な り』と想
う
べ し。13
月輪観一
408
−(
35
)アーナンダガルバ 作 『金剛薩墟成就法略次第 』
次
に、 月輪
の形 を[
想
い]
、 その 上 に、 そ れ よりま た、第
二 の 月輪 を[
想
い
]
、VajraSattVa
/
とい
う [
真 言
]
と共
に 、 五峰 金 剛の 光線
に よっ て満
た され た 心 呪 9を
具 足し、 (
63b
)その 上に、我 慢 を修 して、 その金 剛[
杵]
に 一切如 来の微
細1°が往す
る と想 う
べ し。14
金 剛 薩 堙の慢
次に、(
1
)
[
金剛] 薩
唾自身
は普
遍 我 とい われ る。[
そ れ 故 、 金 剛 薩 墟]
自身が我 れに
住す
。と言っ て 、加
持
して、 その金 剛[
杵
]
をvajrasattvo ’
ham
/
と唱 えて 、
金 剛薩
捶 を確 実に生 じて、鼓 舞
して金 剛 杵 を抽 擲 し、vajrasattva
hrkmi
’/
と 唱 え るべ し。15
金 剛 薩 墟三昧耶
加持
次
に、mahasattvo ’
ham
/
とい
う [
真
言]
と、再び、金 剛薩
唾の 三昧
耶 印 を結んで 、samayo ’
ham
/
と唱 え るべ し。16
四 処 加
持
次 に、 その
[
真 言]
と、samayasattva adhitisthasva mam
/
とい う
[
真
言]
に よっ て、 心臓 と眉 間と喉
と頭 頂 を加持
[
す
べ し]
。
17
現 智 身次
に、 世尊
[
金剛薩
墟]
の[
大コ
印 を結ん で、vajrasattva orP vajrasattva
harP
/
智豊合同 教 学大会紀 要
と唱 え、 『身 ・語 ・心の金剛に よ っ て 、 我 は金 剛 薩捶 なり』 と言 う。
18
遍入 次に、 印 を結んで 、samaya all
/
と唱 えて、面
前
に月輪
を化作
し、 その 上に、vajraSattva a
り
/
とい うこ の
[
真
言]
によっ て 、金 剛 主12 を遍入 させ るべ し。19
我慢次
に、vajro ’
ham
/
とい う我 慢 を生 じ、 それ
を
vajrasattvo ’
ham
/
と唱 えて 、金 剛 薩唾
[
となる]
と観修 す
べ し。20
四摂そこ におい て、
金剛鉤等
の 心 呪、[
す
な わち]
vajrahku6a
ja
与
vajrapa §aharP
vajraspho喜
a varp vajrave §aa
尊
/
とい う
[
これ らの心 呪]
と印 と共に、鉤 召と引入 と縛
と自在
をなす
べ し。21
四摂
の羯
磨 印次
に、そ れ らの[
羯磨
]
印は、 金剛拳
より生 じ るの で あっ て 、『頭
指
を鉤
に結び 、 小 指 を大鉤
に[
す
る]
』、 それが金剛鉤
の[
印]
で あ る。『腕 を交え る 』 の が
索
で ある。『二頭
指
を環 にする 』 の が鎖で ある。『
両
の背
を等
し く押 す
』 こ れ が金剛
遍 入の[
印]
で ある、 (H
§290
−11
)
22
見智身
次に 、 三昧 耶の 印 を結んで、vajrasattva
d
;§ya /
と唱えて観
察
し、 彼 を智薩
墟 である と見て、 (64a
)自分の 身に[
入 る との]
意識 を観
ず
。−
406
−(
37
)
アーナンダガ ルバ 作 『金 剛 薩 墟成 就法略次第』
23
四
明
金 剛 薩 唾の 三
味
耶 印と、jah
ham
vamhoh
/
とい
う
この[
真言]
に よっ て、鉤
召 し、 引 入 し、縛 し、 自在 にな して成就
す
べ し。24
成 仏 そ こ で ま た 、SamayaS
tVam
/
と唱 えて、
背後
に月[
輪]
を成 じて、samayas
tvam
aham/
と唱 う。 そ こ に おい て、 自
身
、[
金剛]
薩垣 の 身と[
成 る と]
観修 す
。vajrasattva olp vajrasattva
ham
/
と唱 え る。
微笑
み をた たえ、 身 白色、 月の 座 と月の 光 あ り、五仏の 宝冠 をかぷ り、
薩
墟跏
座に て座 す。歓
喜の眼 を見開 け る主は、金剛
と鈴を
持 ち、大
印の[
姿勢
]
に て座 す。25
摩呪の慧
眼vajradrsti mat
/
と言っ て、
[
両]
眼に[
ma とt
の 字]
を布 置 し、26
四処 加
持
再
び、 薩唾 金 剛 女の[
印]
等
に よっ て、 心臓
と眉 間と喉
と頭 頂 を加持 す、[
す な わち]
、sattvavajri adhitisthasva mam
/
とい う
[
真 言]
と、薩
墟 金剛
女[
の 印]
に よっ て心 臓 を[
加持 す
べ し]
。
ratnavajri adhiti§
ζ
hasva
mam/
とい う
[
真 言]
と、 宝
金 剛女
[
の 印]
に よっ て、額
を[
加持 すべ し]
。dharmavajri
adhitisthasva mam/
智豊合同教学大会 紀要
とい う
[
真 言]
と、法 金剛
女[
の 印]
に よっ て、 喉 を[
加持 すべ し]
。karmavajri
adhiti§thasva
mam/
とい
う [
真 言]
と、羯磨 金剛女
[
の印
]
に よっ て、 頭を
[
加 持す
べ し]
。27
四 波 羅
蜜
の 印薩
唾金 剛 女の[
印]
は金 剛 縛 より中指 を芽の 如 くに並び立 て る。 (H
§264
−
3
)
宝金 剛 女の
[
印]
は それ (金 剛 縛 ) より中
指 を宝[
形〕
の 如 くに曲
げ る。(
H
§
264
−4
)法 金 剛 女の
[
印]
はそれ (金 剛 縛 ) よ り中指 と無 名 指 を蓮 華の 如 くに曲
げる。羯
磨
金剛
女 の[
印]
は それ(
金剛
縛)
よ り頭指
を招 く。28
四仏繋鬘
こ れ らの
[
印]
に よっ て、 自の心臓と眉 間 と喉 と頭 頂に、[
順に]
金 剛杵
と宝と蓮
華
と毘首
金剛
を生 じ るべ し。ham
字
より心臓 に五峰
金剛杵
を生 ●じ、
SamayaS
tvam
/
と唱 えて、 三
昧
耶 の 印 を一切 に[
亙 っ て]
観修
し、大
印等
の 一切の 印 を結 ぷべ し。29
集会
集
会の印 を結んで 、ja
り
hUrp
varpho
り
/
と唱 え 、意の 妙 瑜 伽に よっ て、 自の 身体に一切 諸 仏 を遍入 させ て 、01p
(
64b
)
vajrasattva samayam anupalaya vajr ・asattvenopatiSthad
;qho
mebhave
suto 爭yo
mebhavanurakto
mebhava
supo §yo
me
bhava
sarvasiddhi 卑 ca meprayaccha
sarvakarmasu ca mecitta§reya
り
kuru
hOrP
ha
ha
ha
ha
ho
bhagavan
sarvatatha −
gatavajra
ma me mufica vajribhava mahasamayasattva帥
/(
H
§
307
)アーナンダガルバ 作 「金 剛薩捶成就法略次第』
とい うこの 百 字
匚
真
言]
に よっ て堅
固にな して、自身
を潅項す
べ し。 す な わ ち 、30
五仏 潅頂金 剛合掌
を結ぶ こ とよ り[
生 じた もの で]
(
1
)
二大指 を交 え、 頭指
の先端 を鉤
にな し、中指
を斉等
になす
は金 剛 界 自在 母 と言われ る (毘 )。 (H
§391
)とい
う
こ の[
印
]
と、olp vajradhatViSvari
hUm
vajripiham
abhi §ifica
mam/
と唱 えて 、 頭 頂に
身 白色
、 日の光
を有す
る毘 盧 遮 那が最 勝 菩提 印 を もっ て 居 住 するを想 うべ し。その
[
金 剛 界 自在母 の 印]
よ り 「二 中指 を金 剛[
針]
に す」 (
H
§392
)とい
う
この[
印]
と、olp vaj ravajripi
hU
甲 abhi§ifica
mam/
と
[
唱 えてコ
、額
の上 に身青 色
、 日の 光 を有 す る 阿聞
が触地 印 を もっ て居 住す
るを想 う
べ し。その
[
印]
よ り 「二中指
を宝[
形]
に す」 (H
§392
)という
こ の[
印]
と、orp ratnavajri 塾
i
hUm
abhi §ifica
mam/
と
[
唱 えて]
、右耳の 上 に鎔 金の 色 をし、 日 の 光を有 す
る 宝生が施願
印 を もっ て 居
住
す るを想 うべ し。その
[
印]
よ り、 「中指
と無 名指
と小指
を蓮 華の ご と くなす
」(
H
§392
)この
[
印]
と、orp
dharmavaj
ri4ih
卿
abhi§ifica
mam/
と
[
唱 え て]
、後
頭部
に身
赤色
、 日の 光 を有
す る無 量 光が三摩 地 印 を もっ て居
住
す るを想 うべ し。その
[
印 よ り]
、「
掌
の 諸指
を展 げた」 (H
§392
)この[
印]
と、01p
karmavajri
¥i
ham
abhi §ifica
mam/
とい うこの
[
真
言]
に よっ て、 左 耳の上 に身緑 色
、 日 の 光を有 す
る不 空成
就
が施無 毘
印を も
っ て 居住す
るを想 う
べ し。智豊合同教学 大会紀要
その
[
印]
より とい うの はす
べ て 、金剛
界 自在 母の印で あ る。31
被鎧
om
tum
/
とい
う
[
真
言]
と、 二金 剛 (65a
)拳 を繞 らせ て、 心臓 にお い て緒 を結ぶ仕草にな し、同 様に、 喉 と
後
頭 と さ ち に心 臓 と乳
の 間 と、 さ らに心臓 と喉と背
と額
に甲 胄
を纏 う
べ し 。32
拍掌
次
に、鬘
を結ぶ こ と と、繪
綵 を懸け る仕 草 にな して、 諸指 を[
合]
掌から
散
じて、 平 らにな した掌 と、vajratu §
ya
ho
り
/
とい
う
この[
真 言]
にて満 足 させ るべ し 。33
金
剛薩 睡
の 三昧耶
と法 印と羝磨
印舌に
ham
字
より白色の 五峰
金剛
を観修
して、samayas
tvam
/
とい
う
法の文字
を想う
べ し 。 心臓
に ah字
よ り毘首
金剛
を生 じて、羯磨 印
を結
ぶべ し。す
な わ ち、二 金 剛 拳 を結んで 、誇 らしげに 二
[
手]
を引 き上 げる。 (H
§287
−5
)とい
う
の が、 世尊
[
金 剛 薩唾]
の羯 磨 印で あ る。34
供
養
(
四智 梵語)
(
1
) 庵金
剛薩
捶摂
受の 故に、 金剛宝 は無上 な り 金 剛 法の歌 詠に よっ て、 金 剛 業 をなす もの となれ。 (H
§314
)と唱 えて、
各
々 金剛
の舞
を な し、 金剛嬉等
の 八供養
に よっ て自身
を供養 す
べ きである 。
35
虚 空 観次
に、 慢 を持 して金剛
杵 を抽擲
し、自
の 心 臓 に金剛杵
13 を誇 ら しげ に持
って、 自の心呪 と
真 言
を唱 える こ と、 それが世 尊[
金 剛薩 唾]
の大 印である。是
の 如く自身
を生 じて、 空中
に住す
と想い 、 無余
の 三界
を虚
空の 如 し と想 一402
− (41
)アーナ ンダガル バ 作 『金剛薩墟成就法 略 次第 』
う
べ し。36
器界観
次
に、 その虚
空 方にyalp
字 よ り風 輪 と、 その 上に varp[
字
]
よ り水[
輪 ]
と、 その上 にlarp
[
字]
よ り金[
輪]
と、 その 上に va 甲[
字コ
より
大海
と、次
にhOm
sumhttm
という
[
字]
よ り、 四角
で 、 四種の 宝か らな り、種々 の宝石で
飾
られ
、[
七]金
山等
で囲
まれ た須弥
山 を生 じて、 金 剛杵 を持っ て その 先
端
を逆 さ まに地に触
れ るこ と と、(
65b
) o甲 vajrad ;aho
mebhava
rak §a sarva 甲 svaha/
とい
う
こ の[
真言]
に よっ て金剛
網14を加持す
べ し。37
道 場 観ham
字 よ り峰 (屋根)
が金剛杵
と宝石
で飾 られた宮
殿 を生 じ、 その中央
に、om sim ahl5 とい う
[
字]
よ り獅 子 座 を匚
生]
じ、 a[
字]
より生起した 月輪 を生 じて 、
虚
空 より遍入 して、 それ (獅 子座 )に座 し16、前
方に第二 の 座 を同
様
に想い 、 その座
にVajraSattVa
/
とい うこの
[
真 言]
に よっ て世 尊[
金 剛 薩捶]
を化作
し、olp vajrasamaja
ja
尊
hUlp
va 甲ho
り
/
と唱えて 、
集会
の 印に よっ て鉤
召す
べ し。(
1
)前腕 を金 剛縛
にな し、 金剛
弾指
をな して 、一切 諸 仏 を
集
め るべ し 。 他のも
のた ち は遍 入せず
。(
2
)左の 弾指
と右の[
弾指]
によっ て成就 す るで あろ う。右の
掌
[
で左 を押 す]
とい わ れ 、集
め るの も また両 [
腕]
である17。とい
う
これ が集会
の 印の相
で ある。38
百八名 讃(
1
) 次 に、 金 剛 薩 墟の大
印を修
して 、最
勝
なる百八名 を一度 唱 え るべ し18。(
2
)誰
か ある もの が こ の寂
静 な る百八の 名前
(讃 ) を保 持す
る な ら ば、[
彼 は]
一切 の 最 勝 者たちに よっ て、 金 剛 名潅
頂な
どを も
っ て潅頂
(42
) 一401
一智豊合同教学大会紀要 され る。 (
H
§211
−17
)(
3
)
また、誰
か ある者が この 功 徳 あ る[
百八の]
名前
に よっ て大持
金剛
に対 し、常に超え を挙げ て
讃
じ るならば 、彼 もまた、 持 金 剛に相似
と成 るで あ ろ
う
。(
H
§
201
−18
)39
再び現智身
・ 四 明 ・ 成 仏次に 、化
作
した彼を
世尊 [
金剛薩捶 ]
の自
の三昧耶
印 とvajrasattva
dr
§ya
/
[
とい う真言]
に よっ て 出 現 させ て 、ja
り
hUrp
varphob
/
とい
う [
真 言
]
と、以 前に説い た金 剛鉤等
の[
印]
によっ て、鉤 召と引入と縛 と自在 を な して、
成就
して、samayas
tvam
/
samayastvam
aham/
vajrasattva/
o 叩 va −jrasttva
harp
/
とい
う [
真
言]
を再
び唱 えるべ し。 そこ にお い て、(
1
) 月の ご とき二手
19によっ て、中指
を離 し、大 指 と小 指 と頭 指
を
立て るの が薩
唾 金剛
の 起 金 剛で あ る2° 。 (H
§265
−6
) とい うの が それ (三昧 耶印)で あ る。40
八供 養の
真
言次
に、法
と (66a
)羯磨
と大
印によっ て世尊 を刻 印
して潅頂
し、 積集
が あるなら ば、 唱 え るべ き もの を唱 えて、五資 具 21 に よっ て
供
養 して、舞 より生 じた嬉 等の 八種の 羯 磨印 とVajralaSya Vajramale Vajragiti Vajran ;
tya
vajradhape vajrapu §
pe
vajraloke vajragandhe/
とい うこれ らの心 呪 に よっ て
供養
すべ し。41
八
供養
の印嬉の 印と は 二金
剛拳
を結ん で 、金 剛慢の仕草
に よっ て 意躍動
して礼す
べし。
アーナ ンダガルバ 作 『金 剛 薩 堙 成 就 法 略 次第』
鬘
の 印 は髪
を結ぷ仕草
にす
。歌
の 印は 一切 語 よ り尋ね る仕 草 に よっ て 口 よ り散ず
。舞 [
賢]女
22 の印は施 舞
して金 剛合
掌 を頭 頂 に置 く。 (H
§289
−9
)
焼 香の 印は焼 香 を捧 げ る仕 草に て 下に散 じる。 花の 印は花 を捧 げる仕 草に て上 に散 じ る。燈
明の 印は 二大指 を
並べ 立 て る。塗 香の 印 は 自の 心 臓 に展 ば して塗る。
42
一切 印の三 昧 耶(
1
)大
我たちの印 とその縛
唱 え る とこ ろの心 呪、 そこ に おい て我 れは大 我 な り と観 修 すべ し。とい
う
の が一切 印の 三昧
耶で ある。43
百味供その 後で 、orp
[
字]
より傘
蓋、幢
、幡
、 耳 飾、 腕 飾、 冠、衣、装飾
と百味
と七 宝 よ りな る種 々 なる もの を化作
して、 それ ちによっ て世 尊 を供 養 して
項
礼す
べ し。44
四礼
東方
か くの 如 く東 方 より金 剛 合
掌
を頭 上に伸
ば し、 全身
[
を地に投げ出して]
、o甲 sarvatathagata 加
jopasthanayatlnana
甲 niryata (52a
)yami
sarvatathagatavajrasattvadhitisthasva mam
〃
とい うこ の
[
真 言]
に よっ て礼敬 すべ し。45
南方
次
に、 南方
よ り同様
に位 置
して、金剛合掌 を
心臓に 当て 、額
を地 に触れて 、
o卑 sarvatathagatapttjabhi 爭ekatmanarp niryataVami
sarvatathagatavajraratnabhi 爭
ifica
mam/
/
とい うこの
[
真 言]
に よっ て礼敬 す
べ し。46
西 方次
に、 西方
よ り同様
に位 置 して、金 剛合掌
を頭頂
に結
び、 口を地に触
れ智豊合 同教 学大会紀要
て、
olp sarvatathagatapajapravartanayatmanarP niryatayami
sarvatathagatavajradharma
pravartaya
mam/
/
とい うこ の
[
真 言]
に よっ て礼敬す
べ し。47
北方次に 、 北 方 よ り同
様
に位 置 して、 金 剛合掌 を
頭頂
か ら下ろ して心 臓に置き、 頭頂 を地 に触れ て、
o甲 sarvatathagatapajakarma4a
atmana
甲 niryatayamisarvatathagatavajrakarma
kuru
mam//
とい
う
この[
真言]
によ
っ て礼敬 す
べ し。48
三 三 平等
次 に、
[
世 尊 金 剛 薩唾の]
大 印 を結 び 、vajrasattvo ’
ham
/
と我 慢 を生 じ、 次い で世
尊
の御
胸の 月[
輪]
或い は 自の 心臓の 月[
輪]
に、vajrasattvo ’
ham23
/
とい う
[
真言か]
或い は、orp24 vajrasattva
hUip
/
と
言
っ て、 真珠の 鬘の 如 くに飾っ て 、疲れない 限 りず
っ と唱 え て観 修 し、大 印
、 或い は三昧
耶 印 25 、或い は法 印、或
い は羯磨 印 を摂 す
べ し。49
疲労
回復
も し、 印
[
をむ すぶ の にコ
疲れ たならば、 或い は 自 ら中止 を欲す
るならば、 百
字 [
真 言]
に よっ て 堅 固に なすべ し 26 。50
撥 遣 ・ 奉送去っ て い た だ くとき
も
また、 百八名 [
讃コ
に よ る弥賛
と供 養 と四礼 をなして 27、 望み の
悉
地の た め に善根
を回
向 して 、 「世尊
よ 、 我れ によ
る儀則
の過ち 、 それ
を許
したま え」 と懇 願 して 、一切 印に お け る潅頂
と金 剛所作
の 想に よっ て、VajraSattVa
VajraSattVa
/
−
398
−(
45
)アーナ ン ダガル バ 作 「金剛 薩 堙 成 就 法 略 次 第 』
とい
う [
真 言
]
を繰
り返 し唱 えて 、「世尊
よ 、 三昧
耶の 主 よ、(
1
) 庵 汝 は一切の有情
の利益 を (62a
) な し、順 当 なる悉
地 を与
え た り。仏 国
土 に戻
り、再
び また お 出で下 さ らん こ とを。 」 (H
§
317
) と告 げて 、vajrasattva vajra muh
/
と唱 えて、 こ の よ
う
に金 剛 薩」垂女[
の 印 を]
上方
に解 くな
ら ば、[
世尊
は]
去っ てお行 きになる で あろ
う
。51
出定
この よ うに、化
作
した 世尊
を、 同様
に意に よる妙 瑜伽に よっ て 自の身 中
に入 れ て、 百字
[
真
言]
と、@
)vajrasattva
/
とを唱 えて、 立 ち上が るべ し。 か くの 如 く
[
毎 日]
四時
になす
べ し。52
結頌
[
こ の]
成 就 法 を作っ た こ とに よっ て 、 私 は善
[
根]
を積 集
した。それに よっ て
慶 喜蔵
は一切 に最 勝 な る持 金剛
とな れか し。阿 闍 梨
慶
喜 蔵の お作
りになっ た聖金 剛薩
墟 成就
法 終 わ り。イン ドの 賢 者
Subuddhi
§ri§anti
と[
チベ ッ ト]
翻 訳 官Dge
ba
尊
i
blo
gros
が翻 訳 し、[
阿闍梨に]
請 問して脚 色 したもの である。註
1
Dder
璽
ba りi
dam
tshig
yofis
subsruhs
la /
P
,K
der
gS1
!bS
pa 尊
i
dam
tshig
yohs
sugSgils
−pa
/両者 を折 衷し た。
2
Dras
ris ;P
,K
rasbris
3
以下
4
・−8
までSVU
(II
) §42
に梵文が存在する 。 『略 出経 』 (大 正 蔵18
・249a
) (46
) −397
一智豊合 同教学大会紀 要 に も相応 す る文 が 見 出 され る。 拙稿 『略 出念誦経とヴ ァ ジ ュ ロ ーダヤ』 一入マ ン ダ ラ につ い て一密教 学 研 究
14
号 昭和57
年参照。 少 しく煩鎖となる が、 大 事 な一文 と思わ れ るの で、再 録 して お く。4
(1
)krtam
anumoditam akuSalam avaSenakarita
甲 yac ca /tat
sarvam agrabodheりpurata与
pratide§ayamy adhuna //我 某 甲従 無 始劫 来。 以 身語意。 広作衆罪。 無 量 無辺。 我 今 於 諸 仏 前。
悉皆 至 心 発 露懺 悔。 不散覆蔵。 我今懺 悔。 誓 不 更 作。 願 罪 削滅。
(
2
) sarpbharadvayarn ani §a 甲 sugatasutanam agadha 甲gambhiram
/sakalajagadarthasadhakam anumodhe ’
ha
甲
tato
’nyad api //彼 一切如 来 及 諸仏 子。 甚深難入二 種資糧。 無 量 功徳。 利楽
一切 世間者
。 我皆随 喜。
5
(3
)k
;paya
parittamanasamanaghamati
卑 sakalakayahatamoham /sugatarp prayami
Sara4arp
sakalakula 叩bhojamadhyagatam
// 諸部 蓮 座 天人師 得大 解脱超 三 界功 徳 円 満大 悲 者 我 皆至 心尽帰依
(
4
)pravaradhiyam
aramalp
hmabhayalpkarataya
cajet
;vanam/
dharma
甲gato
’smi
sara
りa 甲bhayavibhavavibhavanacaturam
/
/
最 勝 慧 者 所 住 処 劣 乗怖之比稠林 能 速 滅 除生死有 我今帰依最勝法
(
5
) ragadyuragavi §apaham
urukaru 摯amanasa 甲 vibuddhadhiyam /vitabhava 卑 vanditam aha 甲 prayami §arapa 甲
yati
§agapam/
/
能 除貧 恚癡蛇毒 以慧得出生 死 宅
起 大 悲心覚悟 者
敬 礼帰 命 衆 中尊
6
〔6
)hetusamanantar
巨dhipavi
爭ayatmaphalaprabhavajita §atrum/
pratividhya
k
;pamOlarp
bodhau
sa単vedha 甲bibharmy
asamam //汝一心 聴。 菩提心者。 従大 悲 起。 為 成 仏正 因智慧根本。 能破無明業報。
能摧破 魔怨。
7
(7
)(
8
)8
(9
)sattvanarP
paripakaya
paritra4ayaVa
punab
/svacetabSuddhaye caitat sarvarp
dadyat
t
ζ早adivat //eva 甲 §
ilarp
k
§amarp vlrya 甲dhyana
項prajfiam
anuttaram /bhavayeyam
vi§uddhyarthf svapare §a
卑pratik
§a 寧arn // saugatamantravivikta 甲 satatarn anabhogavahisamaj am /prapayitum
ete §arp
jagatarp
sthito ’ham
adhuna vidivaha // 我某甲為救度一切衆 生 故。 発 無 上 菩 提心。 於三十 七 品 助道法 門。 乃至 六 波 羅蜜。 誓 願具足無 間 修 行。 我 所積 集
善
根。 悉皆 廻施 一切衆生 。 願 我 及一切衆生。 皆得証悟 甚 深法 門。 心浄 広 大 猶 如虚空。 以無功用。 自 一396
一 (47
)アーナ ンダガル バ作 『金剛薩唾 成就法略次第 』 在 能弁 無量仏事。 … …
454V
7
891011121314151617
OOn ン01
1122
9 自 9 」4
匸 」 ρ 0 9 自22
ウ 白 ワ 臼 我慢fia
rgyal 、 金剛薩j
垂の つ もり になっ て胸 を張 るこ と。Ddorla
;P
.Kd
◎nlas 〈意 味か ら?)Dbadsra
satwa
bha
ba
yah
;P
,
K
badsra
satwa
ya
以 下
Skt
。の 音 写 語につ い て は正規の 形 と思 われ る もの に訂 正 した。rdo rje
bcifis
(P
,K
bcih
)pa
mdsubgfiis
bsdams
通 常 金剛遍入の 三昧耶印 は 「外 縛 して 二 中指を立て合わせ る 」 の であ るが、 こ こでは 頭指 となっ てい る。
Ddesna
;P
,K
de
nas を取 る。 心呪 sfiifipo
=h
;daya
こ こ では vajrasattva とい う心咒。 微細Dbra
;P
,K
phra
を取 る。P
,K
badsra
satwa
ha
甲 → vajrasattvQ ’ham
とあ る 。rdo
rje
尊i
bdag
nid
P
,K
は rdo rje を欠 く。 ない 方がbetter
か。Drdo
rjedah
bdra
bar
;P
,K
rdo rjedra
bar
を取 る。D
◎導 sirp a無
;P
,K
はa塾
sirpa塾
とあ る。 座 しDbdug
la
;P
,K
欠。 我々の 観 仏 海 会の 印に糧 当 す るがこ の 二頌 ははっ き り しない 。SVU
(1
)§15
、DP
(V
)§144
(DP
.Sk
.P
.172
)に梵文が存在 する。 印は 「二 手拳に な し、胸の 前に て臂を交え、右で左 を押 し、二頭指 ・二大指を もっ て 三度弾指 する」Cf
.H
§208
、『略 出経』 (大 正 蔵18
、241c
)、『浄 諸悪 趣 経』 (大 正 蔵19
、92c
)、 『二巻教 王 経A (大蕉蔵18
、316a
)拙稿p
.254
等参 照。 以 下108
名 讃は省 略さ れて い るが 広次第に はTS
を そっ く り引 用する。 金剛縛の こ と。D
,K
zlaba
Ita
b
的
i
lag
麟is
kyis
(P
kyi
>五鈷 杵の 印
五資 具 mchod