• 検索結果がありません。

目 次 第一章基本的事項 1. 住んでみたいまち宗像推進計画の計画期間 2 2. 目標の設定 3. 計画の位置づけ 第二章人口動向と転出入の動向 1. 人口動向について 3 (1) 本市の人口推移 (2) 本市の地区別の人口推移 (3) 近隣都市や福岡県内各都市の人口推移 2. 転出入の動向について

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "目 次 第一章基本的事項 1. 住んでみたいまち宗像推進計画の計画期間 2 2. 目標の設定 3. 計画の位置づけ 第二章人口動向と転出入の動向 1. 人口動向について 3 (1) 本市の人口推移 (2) 本市の地区別の人口推移 (3) 近隣都市や福岡県内各都市の人口推移 2. 転出入の動向について"

Copied!
39
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

住んでみたいまち宗像推進計画

平成28年5月

宗像市秘書政策課

(2)

≪目 次≫

第一章 基本的事項 1.住んでみたいまち宗像推進計画の計画期間・・・・・・・・・・・・・ 2 2.目標の設定 3.計画の位置づけ 第二章 人口動向と転出入の動向 1.人口動向について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 (1)本市の人口推移 (2)本市の地区別の人口推移 (3)近隣都市や福岡県内各都市の人口推移 2.転出入の動向について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 (1)本市の転出入人口の推移 (2)どの都市から転入し、どの都市へ転出しているか 3.将来人口推計について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 (1)福岡県内各都市の将来人口推計 (2)本市と周辺都市の将来人口推計 第三章 住宅市場の動向 1.本市の住宅の現状について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 (1)本市の住宅の概観 (2)空き家に関する現状 2.住宅開発の動向について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 (1)新築住宅の着工動向 (2)中古住宅の取引動向 (3)地価の動向 (4)周辺都市の住宅開発の動向 第四章 住んでみたいまち宗像5年計画(前期計画)総括 1.前期計画を振り返って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20 (1)住宅市場の活性化 (2)居住環境の充実 (3)定住PRの充実 第五章 住宅等の課題と定住施策の基本的な方針 1.本市の住宅及び定住化推進をとりまく課題について・・・・・・・・24 (1)団地の老朽化と居住者の高齢化 (2)新規住宅開発の停滞 (3)空き家・空き地問題の深刻化の恐れ (4)就労の場の不足 (5)本市住宅の競争力の低下 (6)都市間競争の激化 2.本市の定住化推進に向けた基本的な方針・・・・・・・・・・・・・25 (1)団地再生に向けた取り組み (2)新規住宅開発の誘導 (3)空き家、空き地の利活用促進 (4)住宅取得等補助制度により若い世代の定住化を効果的に推進 (5)住宅都市としての魅力向上 (6)都市ブランドの強化と戦略的なPR

(3)

第六章 本市の定住化推進施策 1.住宅市場の活性化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 (1)集約型都市構造の形成 ①立地適正化計画の策定と推進 ②新たな住宅開発に向けた区域区分の見直し (2)住宅団地の再生 ①民間事業者と連携した団地再生事業の検討・実施 ②UR日の里団地の再生 ③街なか居住・住み替えの促進 (3)住宅取得の誘導 ①賃貸住宅の入居に対する支援 ②持家住宅の取得に対する支援 (4)住宅ストックの利活用促進 ①空き家・空き地の流通促進 ②住宅相談事業の拡充 2.居住環境の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 (1)雇用の場の創出 ①企業誘致による雇用の場の確保 ②地域経済の活性化による就労機会の充実 (2)居住環境の充実 ①安全・安心な市民生活環境の確保 ②公共交通の利便性の向上 ③子育て環境の充実 ④教育環境の充実 ⑤文化・芸術、スポーツ活動の充実 ⑥自然環境の保全 ⑦買い物環境の充実 3.都市ブランドによる魅力の発信・・・・・・・・・・・・・・・・・34 (1)まちの魅力の発信 ①都市ブランドの浸透 ②世界遺産に関する魅力の発信 ③定住化に関する一体的なPR (2)宗像暮らしの提案 ①魅力ある地域づくりとひとづくり ②三世代同居・近居の促進 ③移住促進 第七章 推進体制及び進行管理 1.推進体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 2.進行管理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36

(4)

はじめに

わが国では、人口減少時代に突入し、人口減少や少子高齢化に伴う諸問題に対して

総合的な対応が求められています。このことは、特に地方都市において急激に進行す

ることが予想され、基礎自治体である市町村の都市経営や行政経営に大きな影響を及

ぼすこととなります。

本市では、昭和40年代から住宅団地の開発が急激に進み、人口が順調に増加して

きました。しかし、平成10年代の中頃からは人口の伸びが鈍化し、近年はほとんど

横ばいの状態が続いております。

そして、いよいよ人口減少を間近に控え、更なる高齢化の進展も不可避な状況にあ

り、このことは本市の財政運営や地域経済に影響を与えるだけでなく、地域コミュニ

ィの担い手不足やまちの活力低下など、様々な分野において問題が顕在化する可能性

があります。さらに、住宅都市として発展してきた本市では、人口構造や地域経済構

造の偏りから、その影響は大きいと考えられます。

このようなことから、将来に向けた宗像のまちづくりを考えるときに、ただ単に人

口を増やすだけでなく、子育て世代の家族など若い世代の増加を図るため、総合的な

定住化の推進が必要となります。このことは、「第2次宗像市総合計画」や「宗像市

まち・ひと・しごと創生総合戦略」の中でも、まちづくりの柱として描いています。

このような中で、第1期の計画である「住んでみたいまち宗像5年計画」の計画期

間を終え、その総括を踏まえまして、この度新たに「住んでみたいまち宗像推進計画」

を策定いたしました。

この計画は、住宅市場の活性化、居住環境の充実、都市ブランドによる魅力の発信

の3つを柱としています。今後は、概ね4年間のアクションプランとして策定した本

プランに基づき、様々な定住化推進事業を行っていきます。

(5)

第一章 基本的事項

1.住んでみたいまち宗像推進計画の計画期間 平成28年度から平成31年度までの4年間とします。 2.目標の設定 本市が定住化を推進する目的は、人口増加に伴って、まちの賑わいの創出や地域経済の活性化、 地域コミュニティの活性化、税収の増加による財政の安定化などを達成することにあります。平 成27年10月に策定した、宗像市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、平成31年度の総人 口の目標値を96,483人と掲げました。本計画においても、この数値目標を総合的な目標値 とします。 3.計画の位置づけ 本市では、平成27年3月に、平成27年度を始期とする「第2次宗像市総合計画」(以下、「総 合計画」という。)を策定しました。そして、平成27年10月には、総合計画の中から人口減少 問題への対応や地域経済縮小の克服に関するものを抜粋し、さらに実効性の高い戦略とするため に市民や行政とともにまちづくりを担う民間企業との協働・連携を重視した「宗像市まち・ひと・ しごと創生総合戦略」(以下、「総合戦略」という。)を策定しました。本計画は、総合計画を上位 計画とし、総合戦略の中から定住化を推進するために重点的に取り組むべきものを抜粋していま す。また、本計画は、平成25年3月策定の「宗像市住生活基本計画」及び平成27年5月策定 の「宗像市都市計画マスタープラン」との関連が深く、両計画の趣旨に即しながら推進していく 必要があります。 【住んでみたいまち宗像推進計画と各計画の関係】 第2次宗像市総合計画 (H27∼H36) 「人口減少問題への対応」 「地域経済縮小の克服」 に関する内容 宗像市まち・ひと・しごと 創生総合戦略 (H27∼H31) 抜 粋 住 ん で み た い ま ち 宗 像 推 進 計 画 宗 像 市 都 市 計 画 マ ス タ ー プ ラ ン 宗 像 市 住 生 活 基 本 計 画

(6)

第二章 人口動向と転出入の動向

1.人口動向について (1)本市の人口推移 本市の人口は昭和40年代の大型団地開発を背景に増加してきました。特に昭和39年のJR 鹿児島本線電化後に日の里、自由ヶ丘の両団地が整備され、国道3号宗像バイパスが開通した昭 和45年頃から急激な増加が始まりました。昭和50年代後半になって増加の傾斜は一旦ゆるや かになり、昭和60年代からまた増加傾向を示し、平成5年度をピークにまた落ち着きをみせて います。そして、平成10年頃からは人口の伸び率が急激に低下し、平成20年には、世界的な 経済不況による周辺企業の人員整理などの影響があり、一時的に人口減に陥りました。その後、 平成26年までは人口微増が続きましたが、平成27年度はほぼ横ばいの状態となっています。 平成5年以降は、出生・死亡による自然動態と転入・転出による社会動態がともに減少傾向で す。全般的に、社会動態に人口増減がほぼ連動した形になっています。人口が増加している時期 は社会増が自然増を大幅に上回り、ベッドタウンとして人口流入が大きい状況でしたが、近年は その社会増が減少傾向にあります。 △ 1,000 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 90,000 100,000 昭 和 4 2 年 昭 和 4 4 年 昭 和 4 6 年 昭 和 4 8 年 昭 和 5 0 年 昭 和 5 2 年 昭 和 5 4 年 昭 和 5 6 年 昭 和 5 8 年 昭 和 6 0 年 昭 和 6 2 年 平 成 元 年 平 成 3 年 平 成 5 年 平 成 7 年 平 成 9 年 平 成 1 1 年 平 成 1 3 年 平 成 1 5 年 平 成 1 7 年 平 成 1 9 年 平 成 2 1 年 平 成 2 3 年 平 成 2 5 年 平 成 2 7 年 対 前 年 度 人 口 増 減 総 人 口 男 女 人口増加数 世帯増加数 335 366 235 255 224 156 193 132 149 145 199 201 145 178 99 136 144 86 23 9 24 26 -20 0 -26 52 -37 -54 -43 -81 454 622 907 167616001871 1230 18512128 14371360 1108 684 646 721 644 422 591 86 340 458 110 207 -271 84 314 263 257 385 94 789 9881142 193118242027 1428 1983 2277 15821559 1309 829 824 820 780 566 677 128 400 548 179 210 -210 121 422 254 696 309 13 -500 0 500 1000 1500 2000 2500 S60 S61 S62 S63 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 自然増減 社会増減 人口増減 (図 2-1 本市の人口の推移) (図 2-2 自然動態・社会動態の推移) (人)

(7)

人口構成においては、少子高齢化の傾向が年々強まり、平成12年には年少人口(0∼14歳) が老年人口(65歳以上)より少なくなっています。老年人口の割合(高齢化率)は平成27年 10月には26.5%と福岡県の平均値25.4%を上回っています。 図 2-5 は、本市の人口ピラミッドの推移を示しています。平成27年9月時点では65∼69 歳の割合が最も多く、次いで60∼64歳となっています。平成7年と比較して5∼24歳まで の割合が減少していますが、0∼4歳までの割合が微増しています。 23.1 21.9 19.7 18.0 15.6 13.8 13.5 13.8 8.7 10.1 12.3 14.7 17.0 19.4 22.5 26.5 0 5 10 15 20 25 30 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27.10.1 年少人口の割合 老年人口の割合 年少人口 (0∼14歳) 15,465 23.1 15,600 21.9 15,333 19.7 15,692 18.0 14,339 15.6 13,021 13.8 12,807 13.4 13,336 13.8 生産年齢人口 (15∼64歳) 45,645 68.2 48,593 68.0 52,741 68.0 58,627 67.3 61,826 67.4 62,833 66.8 60,993 63.9 57,663 59.7 老年人口 (65歳∼) 5,854 8.7 7,196 10.1 9,540 12.3 12,618 14.7 15,557 17.0 18,281 19.4 21,476 22.5 25,624 26.5 平成27年 人口(人) (%) 平成12年 人口(人) (%) 平成17年 人口(人) (%) 平成22年 人口(人) (%) 昭和55年 人口(人) (%) 昭和60年 人口(人) (%) 平成2年 人口(人) (%) 平成7年 人口(人) (%) (図 2-3 年少人口・老年人口の推移) (図 2-5 人口ピラミッドの推移) ※平成 22 年以前は国勢調査(10 月 1 日時点)に基づく数値、平成 27 年は 10 月 1 日時点の人口移動調査に基づく数値、年齢不詳を除く (図 2-4 年齢構成別人口の推移) (%) 〈平成 7 年 国勢調査〉 〈平成 27 年 9 月 人口移動調査〉 (単位:人)

(8)

(2)本市の地区別の人口推移 図 2-6 は、平成17年12月末時点から平成27年12月末時点の10年間に、地区別の人口 と世帯数がどのように増減しているかを示しています。この間に宗像市全体で人口が1,695 人増加し、世帯数は同じ10年間に5,101世帯増加しています。地区別に見て10年間で世 帯数が減少したのは吉武地区と大島地区のみです。 市内の12地区のうち人口が増加したのは4地区です。人口増加数は赤間地区が最も大きく、 河東地区、東郷地区、池野地区と続いています。各地区の詳細をみると、赤間地区の広陵台、河 東地区のくりえいと3丁目、東郷地区の大井南や駅前分譲マンションなどで人口・世帯数の増加 がみられ、新築の住宅立地による影響が大きいと推測されます。 一方で、人口減少数は日の里地区が最も大きく、玄海地区、岬地区、赤間西地区、吉武地区、 大島地区、自由ヶ丘地区、南郷地区と続いています。平成17年からの5年間では、自由ヶ丘地 区も人口増加地区でしたが、この5年間で人口減に転じました。 (1,500) (1,000) (500) 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 吉 武 赤間 赤間 西 自 由 ヶ 丘 河 東 南郷 東郷 日の 里 玄 海 池野 岬 大島 人口増減数 世帯増減数 (図 2-6 市内地区別の人口・世帯数の増減) 〈平成 17 年 12 月末と 27 年 12 月末の比較〉

(9)

また、平成27年12月末時点の地区別の人口構成は図 2-7 のとおりです。赤間地区、河東地 区、池野地区、自由ヶ丘地区を除き老年人口率(高齢化率)が市平均を上回っています。 (3)近隣都市や福岡県内各都市の人口推移 前述のとおり、本市では平成10年代の半ば以降に人口の伸び率が急激に鈍化していますが、 他市の動向と比較してみます。図 2-8 と図 2-9 は、本市と近隣都市の最近5年間の人口増減を示 しています。本市では、この5年間に1,567人増加し、平成22年3月末から1.7%の伸 びとなっています。図 2-9 をみるとほとんど横に線が伸びていることがわかります。近隣都市の 中で、この5年間に人口増加の割合が圧倒的に高かったのは新宮町です。福津市でも、5年間で 3,314人、5.9%の人口増加がみられています。古賀市では、この5年間に323人の人 口増がありましたが、最近2年間は人口減に転じています。宮若市や鞍手町では人口が大幅に減 少しています。 20.6% 21.4% 26.4% 26.7% 26.8% 26.9% 27.0% 30.2% 32.8% 33.7% 40.9% 42.5% 44.3% 64.4% 61.8% 60.0% 59.1% 59.4% 57.1% 61.4% 58.6% 55.1% 55.9% 51.1% 49.2% 44.0% 15.0% 16.8% 13.5% 14.2% 13.8% 16.0% 11.5% 11.2% 12.1% 10.4% 8.0% 8.3% 11.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 赤 間 河東 池野 自由 ヶ 丘 市 平 均 東 郷 赤間 西 南 郷 日の 里 岬 玄 海 吉武 大島 老年人口率 生産人口率 年少人口率 5年間の 年平均の 5年間の 人口 増減 人口 増減 人口 増減 人口 増減 人口 増減 人口 増減 人口増減 人口増減 人口増減率

福津市 55,979

160 56,010

31 56,345

335 57,354 1,009 58,277

923 59,293

1,016

3,314

663

5.9%

古賀市 57,996

356 58,156

160 58,445

289 58,941

496 58,451

△ 490

58,319

△ 132

323

65

0.6%

新宮町 24,649

578 25,310

661 26,160

850 27,651 1,491 29,026

1,375 30,020

994

5,371

1074

21.8%

宮若市 31,066

△ 259

30,449

△ 617

30,099

△ 350

29,897

△ 202

29,510

△ 387

29,084

△ 426 △ 1,982

△ 396

-6.4%

岡垣町 32,542

236 32,548

6 32,411

△ 137

32,597

186 32,467

△ 130

32,371

△ 96

△ 171

△ 34

-0.5%

遠賀町 19,571

11 19,580

9 19,631

51 19,618

△ 13

19,567

△ 51

19,470

△ 97

△ 101

△ 20

-0.5%

鞍手町 17,655

△ 233

17,443

△ 212

17,269

△ 174

17,179

△ 90

17,006

△ 173

16,862

△ 144

△ 793

△ 159

-4.5%

宗像市 94,919

139 95,351

432 95,710

359 96,281

571 96,473

192 96,486

13

1,567

313

1.7%

H27.3.31 自治体名 H22.3.31 H23.3.31 H24.3.31 H25.3.31 H26.3.31 (図 2-7 市内地区別の人口構成) (図 2-8 宗像市と近隣都市の人口増減の推移) (単位:人)

(10)

図 2-10 は県内28市等の人口構成を示しています。本市の老年人口率(高齢化率)は26.3% で、福岡県の平均老年人口率25.4%をわずかに上回っています。今後は、高齢化率の上昇がこ れまで以上に早いスピードで進んでいくと予想されます。 また、図 2-11 は県内28市等の平均年齢を比較しています。本市の平均年齢は46.0歳で、 福岡県の平均年齢45.6歳を上回っています。県内28市の老年人口率と平均年齢をみると、と もに福岡都市圏の都市において低い数値を示していることが特徴です。その中で本市は、ともに 福岡都市圏の中の下位に位置していることがわかります。 ※図 2-10 及び 2-11 は人口移動調査資料(平成 27 年 3 月)より作成 90 95 100 105 110 115 120 125 H 2 2 年 3 月 末 H 2 3 年 3 月 末 H 2 4 年 3 月 末 H 2 5 年 3 月 末 H 2 6 年 3 月 末 H 2 7 年 3 月 末 福津市 古賀市 新宮町 宮若市 岡垣町 遠賀町 鞍手町 宗像市 16.3 19.3 20.1 20.2 22.4 23.9 25.0 25.4 25.6 25.6 26.0 26.3 26.6 27.8 28.5 28.6 28.7 30.2 31.2 31.2 31.6 31.8 32.7 32.8 33.1 34.4 34.5 34.6 35.2 63.1 64.1 65.4 63.7 62.5 61.5 59.7 60.5 59.6 58.3 59.5 59.7 59.5 58.4 58.4 57.9 57.1 57.2 55.6 56.2 55.3 55.0 56.5 54.7 55.1 54.1 54.2 53.7 53.3 20.7 16.3 13.2 16.0 15.0 14.5 13.8 13.5 14.6 14.5 14.5 13.7 13.8 13.7 13.0 12.8 14.2 12.6 13.2 12.6 13.1 13.2 10.8 12.5 11.9 11.5 11.3 11.3 11.6 0% 20% 40% 60% 80% 100% 新 宮 町 春 日 市 福 岡 市 大 野 城 市 筑 紫 野 市 古 賀 市 久 留 米 市 県 平 均 太 宰 府 市 筑 後 市 小 郡 市 宗 像 市 糸 島 市 行 橋 市 飯 塚 市 北 九 州 市 福 津 市 柳 川 市 直 方 市 朝 倉 市 う き は 市 田 川 市 大 川 市 宮 若 市 八 女 市 み や ま 市 中 間 市 大 牟 田 市 嘉 麻 市 老年人口率 生産人口率 年少人口率 39.0 42.1 42.4 43.0 43.9 44.8 44.9 45.3 45.6 45.6 45.6 46.0 46.4 46.8 47.0 47.1 47.2 48.2 48.3 48.6 48.9 48.9 49.7 49.8 50.2 50.2 50.9 51.1 51.2 30 35 40 45 50 55 新 宮 町 春 日 市 大 野 城 市 福 岡 市 筑 紫 野 市 古 賀 市 太 宰 府 市 久 留 米 市 県 平 均 筑 後 市 小 郡 市 宗 像 市 糸 島 市 行 橋 市 福 津 市 飯 塚 市 北 九 州 市 柳 川 市 直 方 市 田 川 市 朝 倉 市 う き は 市 宮 若 市 大 川 市 八 女 市 中 間 市 大 牟 田 市 み や ま 市 嘉 麻 市 (歳) (図 2-9 人口増減指数) 〈平成 22 年 3 月末時点の人口を100として指数表示〉 (図 2-10 県内 28 都市の人口構成) (図 2-11 県内 28 都市の平均年齢)

(11)

2.転出入の動向について (1)本市の転出入人口の推移 平成27年の1年間に本市から転出した人は4,081人、また本市へ転入した人は3,96 2人であり、ここ数年は転出者、転入者ともに概ね横ばいとなっています。平成8年から27年 までの推移をみると、この間の転出者数が4,000人前後で推移していることに対して、転入 者数は約1,200人減少しており、本市の人口が伸び悩んでいる要因の一つと考えられます。 また、この内訳として県内他都市からの転入者数が大幅に減少しています。 ※人口移動調査(各年版)資料より作成 3500 4000 4500 5000 5500 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 転出者数 転入者数 1000 1500 2000 2500 3000 3500 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 県内への転出者数 県内からの転入者数 1000 1500 2000 2500 3000 3500 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 県外への転出者数 県外からの転入者数 (図 2-12 本市の転出者・転入者の推移) (図 2-13 県内の転出・転入者の推移) (図 2-14 県外の転出・転入者の推移) (人) (人) (人)

(12)

(2)どの都市から転入し、どの都市へ転出しているか 本市の転出入者については、福岡市と北九州市からの転入者数が多く、同時に両市への転出者 数も多いことがわかります。平成17年と27年の転出入者数の比較においては、両市への転出 者数はあまり変わりませんが、両市からの転入者数が262人減少しています。また、平成17 年には福津市から転入超過の状況でしたが、平成27年には190人の転出超過となっています。 糟屋郡についても平成27年には転出超過に転じました。県内他の都市に関しては、あまり大き な変化がありませんが、筑豊地域からの転入者が増加しています。 0 200 400 600 800 1000 転出 転入 0 200 400 600 800 1000 転出 転入 (図 2-15 宗像市の転出入の動向〔平成 17 年 10 月∼平成 18 年 9 月〕) (図 2-16 宗像市の転出入の動向〔平成 27 年 1 月∼12 月〕) (人) (人)

(13)

また、平成27年1月から12月までの1年間における本市の年齢別の転出入者数を図 2-17 に 示しています。大きな特徴として、転出入ともに20歳代の移動者が多く、次いで30歳代の移 動者が多くなっており、この20∼30歳代の移動者の割合は転入と転出ともに半数以上を占め ています。年代別の転入と転出の差し引きでは、20歳代で1年間に192人の転出超過にあり ますが、それ以外の年代では40歳代後半から50歳代前半を除き概ね転入超過の傾向です。2 0歳代では、市内の大学生が卒業後に転出するなど若者が就職を機に転出する傾向によるものと 推測されます。転入超過者数が多いのは15歳未満の年少者であり126人が増加しています。 55歳を超えると転出入ともにあまり大きな移動はあっていない状況です。 (女) (男) (減)←→(増) ※図 2-12 から 2-17 は、人口移動調査資料より作成 (図 2-17 年齢5歳別転出入者数) (人) (人)

(14)

3.将来人口推計について (1)福岡県内各都市の将来人口推計 図 2-18 は、国立社会保障・人口問題研究所による人口予測を基に、2010年の人口を100 として2040年までの5年毎の指数を表示しています。この期間に県内全体的な人口減少が予 測されていますが、粕屋町や新宮町、志免町、那珂川町などは今後も人口増加が予測されていま す。福岡都市圏の各都市では人口があまり減らないと予測されています。 一方で、人口減少が著しいと予測されているのは、筑豊地区、筑後地区、京築地区などの各都 市に多く、北九州市でも約2割の人口減少が予測されています。 55.0 60.0 65.0 70.0 75.0 80.0 85.0 90.0 95.0 100.0 105.0 110.0 115.0 120.0 125.0 130.0 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 粕屋町 新宮町 志免町 那珂川町 太宰府市 福岡市 大野城市 古賀市 筑紫野市 須恵町 久山町 篠栗町 小郡市 岡垣町 筑後市 大木町 広川町 大刀洗町 宗像市 糸島市 苅田町 春日市 宇美町 筑前町 行橋市 久留米市 福津市 北九州市 飯塚市 遠賀町 田川市 宮若市 吉富町 直方市 うきは市 福智町 赤村 大任町 水巻町 豊前市 上毛町 柳川市 桂川町 朝倉市 芦屋町 大川市 糸田町 八女市 築上町 中間市 大牟田市 みやま市 みやこ町 香春町 嘉麻市 鞍手町 小竹町 添田町 川崎町 東峰村 (図 2-18 福岡県内市町村の人口予測) 〈2010 年の人口を 100 として指数表示〉

(15)

(2)本市と周辺都市の将来人口推計 本市の将来人口は2040年に87.5ポイントと今後1割以上の人口減少が予測されていま す。また、本予測では少子高齢化の傾向が強まり、生産年齢人口の割合は53.8%にまで減少す ると予測されています。 図 2-19 は本市と福岡都市圏各都市等の人口予測を示しています。2040年の人口予測を比較 すると、福岡都市圏の中では本市は低位置にあり、人口減少の割合が高いと予測されています。 ※図 2-18 及び 2-19 は、平成 25 年 3 月推計 国立社会保障・人口問題研究所資料より作成 総数 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 推計人口総数(人) 95,501 95,397 94,197 92,363 89,986 87,020 83,550 総人口指数(%) 100.0 99.9 98.6 96.7 94.2 91.1 87.5 年少人口割合(%) 13.4 13.0 12.4 11.6 11.1 10.9 10.8 生産年齢人口割合(%) 64.0 60.1 57.5 56.3 55.8 55.3 53.8 老年人口割合(%) 22.5 26.9 30.1 32.1 33.1 33.8 35.4 75歳以上人口割合(%) 11.0 12.5 14.7 18.1 20.5 21.6 21.7 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 太宰府市 70,482 72,532 73,362 73,541 73,197 72,393 71,249 100.0 102.9 104.1 104.3 103.9 102.7 101.1 福岡市 1,463,743 1,498,589 1,510,382 1,509,307 1,497,115 1,473,747 1,439,182 100.0 102.4 103.2 103.1 102.3 100.7 98.3 大野城市 95,087 96,541 97,053 96,829 96,017 94,746 93,002 100.0 101.5 102.1 101.8 101.0 99.6 97.8 古賀市 57,920 58,970 59,248 59,015 58,344 57,297 55,898 100.0 101.8 102.3 101.9 100.7 98.9 96.5 筑紫野市 100,172 101,812 102,099 101,562 100,340 98,405 95,774 100.0 101.6 101.9 101.4 100.2 98.2 95.6 宗像市 95,501 95,397 94,197 92,363 89,986 87,020 83,550 100.0 99.9 98.6 96.7 94.2 91.1 87.5 糸島市 98,435 97,665 95,985 93,620 90,702 87,262 83,311 100.0 99.2 97.5 95.1 92.1 88.6 84.6 春日市 106,780 105,227 103,388 100,613 97,222 93,327 88,972 100.0 98.5 96.8 94.2 91.0 87.4 83.3 福津市 55,431 54,623 53,246 51,489 49,414 47,075 44,589 100.0 98.5 96.1 92.9 89.1 84.9 80.4 北九州市 976,846 961,748 936,127 903,262 866,164 826,141 784,162 100.0 98.5 95.8 92.5 88.7 84.6 80.3 宮若市 30,081 28,940 27,721 26,483 25,255 24,022 22,751 100.0 96.2 92.2 88.0 84.0 79.9 75.6 自治体 人口 指数 75.0 80.0 85.0 90.0 95.0 100.0 105.0 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 太宰府市 福岡市 大野城市 古賀市 筑紫野市 宗像市 糸島市 春日市 福津市 北九州市 宮若市 (図 2-19 宗像市と近隣都市の人口予測) (単位:人) (2010 年を 100 として指数表示) (2010 年を 100 として指数表示)

(16)

第三章 住宅市場の動向

1.本市の住宅の現状について (1)本市の住宅の概観 本市では、昭和40∼50年代にかけて丘陵地を中心に大規模な宅地開発が行われ、その後も 主に戸建住宅としての宅地開発が引き続き行われてきました。また、北九州市と福岡市の両政令 指定都市から約30㎞圏内に位置する本市は、交通アクセスに恵まれた住宅都市であるとともに、 自然、文化、歴史に育まれた住みよい住宅都市として発展してきました。 国が実施した平成25年の住宅土地統計調査結果から、本市における住宅総数は38,120 戸あり、持ち家の割合が67.6%を占めています。これは、福岡県平均の53.8%、全国平均 の61.7%を上回っています。また、店舗併用住宅は少なく、98.5%が専用住宅です。 住宅の建て方についてみてみると、本市の住宅は一戸建て住宅の割合が比較的高く69.4%を 占めています。また、持ち家と借家別の一戸建住宅、共同住宅の割合等は以下に示すとおりであ り、借家のうち民営借家の占める割合が約80%です。なお、共同住宅には、便宜上、長屋住宅 等を含めて表示しています。 これらの調査結果をもとに、「持ち家一戸建住宅」、「持ち家共同住宅」、「借家一戸建住宅」、「借 家共同住宅」の4種に分類し、図 3-3 で県内28市の比較をしています。本市では、持ち家一戸 建て住宅の割合が66.3%と最も高くなっています。また、分譲マンションなどの持ち家共同住 宅の比率は、福岡都市圏の中では最も低い3.2%です。借家一戸建住宅の割合は、福岡市、筑 紫野市、大野城市に次いで4番目に低い3.3%となっています。 専用住宅 店舗併用住宅 持ち家 借家 不明 持ち家 借家 不明 持ち家 借家 不明 38,120 25,760 11,540 820 37,550 25,760 11,540 250 570 560 10 0 - 67.6% 30.3% 2.2% 98.5% 68.6% 30.7% 0.6% 1.5% 98.2% 1.8% 0% 住宅総数(戸) 持ち家 借家 民営借家 給与住宅 一戸建 共同住宅 一戸建 共同住宅 一戸建 共同住宅 一戸建 共同住宅 一戸建 共同住宅 一戸建 共同住宅 38,120 26,460 11,660 26,320 25,080 1,240 11,550 1,250 10,310 1,770 80 1,690 9,300 1,090 8,210 470 80 390 - 69.4% 30.6% 69.0% 95.3% 4.7% 30.3% 10.8% 89.3% 15.3% 4.5% 95% 80.5% 11.7% 88.3% 4.1% 17.0% 83.0% 住宅総数(戸) 公営・UR・公社の借家 19.2 38.6 39.9 41.152.9 48.3 55.6 55.9 59.4 46.7 60.667.860.266.3 66.8 66.3 72.379.4 65.875.069.7 69.1 77.0 70.680.5 80.4 86.0 81.6 18.3 17.3 12.3 14.8 1.4 7.2 5.3 3.9 10.6 14.1 5.1 1.2 5.0 3.2 3.2 3.3 7.1 0.5 3.1 1.0 6.4 1.6 0.8 6.6 0.3 0.0 1.6 0.3 2.1 4.2 3.3 3.8 6.2 5.0 5.1 5.4 5.1 2.4 5.7 6.5 7.2 3.3 6.1 4.5 4.2 4.5 5.5 3.7 4.3 3.7 4.9 3.9 5.3 5.0 3.9 4.3 60.3 39.9 44.5 40.4 39.4 39.534.0 34.8 24.9 36.828.5 24.5 27.5 27.2 24.0 25.8 16.4 15.6 25.620.2 19.625.617.2 18.9 13.9 14.6 8.4 13.8 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 福 岡 市 春 日 市 大 野 城 市 北 九 州 市 田 川 市 久 留 米 市 太 宰 府 市 飯 塚 市 古 賀 市 筑 紫 野 市 大 牟 田 市 宮 若 市 嘉 麻 市 宗 像 市 中 間 市 直 方 市 小 郡 市 八 女 市 筑 後 市 大 川 市 糸 島 市 行 橋 市 柳 川 市 福 津 市 朝 倉 市 う き は 市 み や ま 市 豊 前 市 持ち家一戸建 持ち家共同 借家一戸建 借家共同 (図 3-1 本市住宅の種類) (図 3-2 本市住宅の建て方) (図 3-3 県内 28 市の持ち家・借家別の住宅の建て方)

(17)

図 3-4 は、本市の住宅を築年数毎に示しており、建築後25年以上の住宅が48.8%を占め、 建築後35年以上の住宅は27.2%を占めています。今後は住宅の老朽化がさらに進展すると 推測されます。 図 3-5 は、県内28市の住宅築年数の割合を示しており、築10年未満の割合が高い順から右 に位置しています。本市の築10年未満の住宅の割合は14.7%、築20年未満の住宅の割合 は37.2%となっており、比較的新しい住宅の割合が高い状況です。また、古い住宅の割合を みてみると、築45年以上の住宅の割合が7.6%と県内28市の中で6番目に低い状況ですが 今後は急激に建築後45年を経過する住宅が増えてくると予測されます。 1,140 1,640 7,190 7,860 5,100 4,720 3,490 3,900 1,480 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 昭和35年以前(築55年以上) 昭和36年∼45年(築45∼55年) 昭和46年∼55年(築35∼45年) 昭和56年∼平成2年(築25∼35年) 平成3年∼7年(築20∼25年) 平成8年∼12年(築15∼20年) 平成13年∼17年(築10∼15年) 平成18年∼22年(築5∼10年) 平成23年∼25年9月(築2∼4年) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 築10年未満 築10年以上20年未満 築20年以上35年未満 築35年以上45年未満 築45年以上55年未満 築55年以上 (図 3-4 本市住宅の築年数別の戸数) (図 3-5 県内市町村別の住宅建築年数の割合)

(18)

県内28市の持ち家住宅の1住宅当り延べ床面積を比較すると、本市では一戸建住宅と共同住 宅を含めて39.2坪であり、県平均の36.0坪を大きく上回っています。県内他市と比較し ても、住宅の延べ床面積は比較的広い方に分類されます。 ※図 3-1 から 3-6 は平成 25 年住宅土地統計調査資料より作成 (2)空き家に関する現状 図 3-7 は、総務省の住宅土地統計調査による各都市の空き家の現状です。本市では住宅総数に 占める空き家総数の割合(空き家率)が9.7%と筑紫野市、古賀市、糸島市に次いで4番目に 低い数値となっています。また前回調査の平成20年の空き家率10.1%から改善しています。 共同住宅等の空き家が減少し、一戸建て住宅等の空き家が増加している状況です。 31.0 32.7 33.233.8 33.9 35.5 36.0 36.0 36.436.8 37.0 37.0 37.3 38.0 38.8 38.8 38.9 38.9 39.2 40.8 41.9 43.543.7 44.1 44.2 44.6 44.7 46.8 47.4 2.54 2.71 2.50 2.48 2.87 2.66 2.50 2.67 2.76 2.66 2.63 2.52 2.64 2.62 2.95 2.88 2.40 2.58 2.74 2.90 3.01 2.97 2.57 3.15 2.81 3.22 3.01 2.95 3.29 0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 3.00 3.50 4.00 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0 50.0 1住宅当り延床面積(坪) 世帯平均人数(人) 北九州 福岡 大牟田 久留米 直方 飯塚 田川 柳川 八女 筑後 大川 行橋 豊前 中間 小郡筑紫野 春日市 大野城 宗像 太宰府 前原 古賀 福津 うきは 宮若 嘉麻 朝倉 みやま 都市人口 982,8361,375,292129,549 303,72158,852132,68051,678 73,929 42,427 48,560 39,270 71,852 28,204 46,740 58,939 98,940108,76994,072 94,996 67,886 69,126 57,475 55,644 33,264 31,419 45,707 59,535 42,971 都市世帯数 448,856 645,77857,051118,31525,171 56,914 23,856 24,121 14,240 16,540 12,858 27,983 11,421 19,918 21,055 38,366 43,196 37,873 37,116 27,319 24,686 22,045 21,220 10,454 12,846 19,303 19,946 13,940 住宅総数 489,430 797,03060,110130,57025,720 63,740 22,170 25,950 15,470 17,410 13,350 29,620 11,510 19,790 22,100 41,190 45,620 40,640 40,300 30,490 26,140 22,680 21,520 11,330 14,170 19,600 21,740 14,880 空家総数 74,910116,750 9,360 18,260 3,930 10,540 3,360 2,440 1,830 1,970 1,300 3,260 2,070 2,230 2,350 4,440 5,270 5,410 4,080 3,290 2,710 1,840 1,800 1,550 2,430 2,870 2,960 1,720 空家賃貸 46,830 90,900 3,360 11,660 1,030 5,580 1,260 960 770 1,180 560 1,390 600 920 920 2,320 4,240 3,590 2,170 2,340 1,280 1,040 790 550 1,110 690 1,160 690 空家その他 23,070 17,870 5,020 5,050 2,440 3,910 1,940 1,390 1,010 730 610 1,460 1,440 1,230 940 1,200 880 1,690 1,690 840 1,020 560 850 930 1,280 1,960 1,430 1,010 空家総数/住宅総数 15.3% 14.6% 15.6% 14.0% 15.3% 16.5% 15.2% 9.4% 11.8% 11.3% 9.7% 11.0% 18.0% 11.3% 10.6% 10.8% 11.6% 13.3% 10.1% 10.8% 10.4% 8.1% 8.4% 13.7% 17.1% 14.6% 13.6% 11.6% (図 3-6 県内 28 市の持ち家住宅当り延べ床面積) (図 3-7 平成 20 年空き家の状況) ※平成 20 年住宅土地統計調査資料より作成 (図 3-8 平成 25 年空き家の状況) ※平成 25 年住宅土地統計調査資料より作成

(19)

2.住宅開発の動向について (1)新築住宅の着工動向 2015年の1年間に、本市の住宅建築着工数が411棟ありました。過去5年は、1年間の 着工数は400棟前後で推移しており、近隣都市と比較すれば高い位置にあります。しかし、福 岡市に近接する糟屋郡では全体的に着工件数が伸びており、また、2010年以降は、これに加 えて古賀市、福津市でも新規戸建て住宅地の開発が活発に行われています。 ※建築着工数には居住専用建築物の棟数が含まれるため共同住宅も1棟としてカウントします ※建築着工統計調査より作成 棟数 床面積計 棟数 床面積計 棟数 床面積計 棟数 床面積計 棟数 床面積計 飯 塚 市 381 64,723 416 74,951 467 94,357 427 72,199 478 88,613 糸 島 市 354 42,650 348 48,483 337 43,461 347 44,257 420 63,222 筑 紫 野 市 430 67,114 365 61,175 337 64,106 372 62,286 414 61,174 宗 像 市 397 58,658 396 55,298 452 62,700 364 46,322 411 60,019 福 津 市 254 48,066 407 56,003 567 91,505 454 84,410 408 72,568 大 野 城 市 368 60,870 381 59,054 425 75,662 330 48,154 351 57,192 春 日 市 475 67,746 439 77,239 418 80,125 386 66,188 334 49,571 太 宰 府 市 266 39,613 242 38,299 317 43,274 313 41,527 255 33,392 直 方 市 208 28,987 199 28,283 201 26,919 226 32,416 228 32,125 古 賀 市 223 26,584 244 32,686 194 25,295 214 29,061 220 31,086 田 川 市 117 20,073 117 19,211 179 25,632 149 19,925 149 25,416 中 間 市 128 19,048 116 17,716 132 16,037 98 12,087 125 17,051 宮 若 市 67 7,759 56 7,052 80 10,808 46 5,659 63 7,531 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 0 100 200 300 400 500 600 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 飯塚市 糸島市 筑紫野市 宗像市 福津市 大野城市 春日市 太宰府市 直方市 古賀市 田川市 中間市 宮若市 (図 3-9 宗像市と近隣都市の新築戸建て住宅着工件数) (戸) (単位:棟・㎡)

(20)

(2)中古住宅の取引動向 本市では、一年間に概ね200件を超える中古住宅の取引があっています。 また、2001年から2010年における取引のあった時点での住宅の築年数が20年を経過 しているか否かで分類すると、20年を経過した物件の売買が近年は増加傾向にあります。 地区別には、赤間地区の取引件数が最も多く、自由ヶ丘、河東、日の里、赤間西と続いていま す。また、日の里では、特に築20年を経過した物件の取引が多い状況です。 ※宗像市独自調査より作成 260 211 213 227 224 225 192 221 239 268 0 50 100 150 200 250 300 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 60 80 100 120 140 160 180 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 赤間 自由 ヶ丘 河東 日の 里 赤間 西 東郷 南郷 池野 神湊 岬 吉武 大島 田島 築20年超 築20年以内 (図 3-12 築 20 年超の中古住宅取引件数の推移) (図 3-10 本市の中古住宅取引件数の推移) (図 3-11 築 20 年以下の中古住宅取引件数の推移) (図 3-13 市内地区別の中古住宅取引件数) 〈2001 年から 2010 年の中古住宅取引件数の合計値〉 (戸) (戸) (戸) (戸)

(21)

(3)地価の動向 図 3-14 は、平成18年から27年の福岡県地価調査の結果から、福岡都市圏各都市の住宅地価 の平均値を示しています。平成27年の本市住宅地の平均地価は、23,600円(㎡あたり) で最も安価であり、県内の平均値44,200円(㎡あたり)を大きく下回っています。また、 平成18年以降は概ね地価が下落してきましたが、平成 24 年以降は各都市で下げ止まりの傾向が みられており、本市でも平成27年時点でようやく横ばいに近くなってきました。 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 福岡市 102 113,200 114,900 115,800 111,500 108,900 107,200 107,500 104,000 106,600 109,600 -3.2% 東区 20 83,800 83,800 83,300 79,600 77,200 74,700 73,500 71,600 72,600 73,200 -12.6% 博多区 6 116,300 117,300 117,600 112,800 109,300 107,000 105,500 105,500 106,500 108,700 -6.5% 中央区 6 167,200 180,000 183,800 172,000 166,500 165,400 166,300 171,200 178,800 187,300 12.0% 南区 19 110,000 111,400 112,900 109,500 107,400 105,600 105,200 107,000 108,900 111,000 0.9% 西区 18 89,200 89,100 89,100 87,100 85,200 83,800 84,200 69,700 70,700 72,100 -19.2% 城南区 13 126,700 128,500 129,300 124,500 120,200 118,100 117,000 118,000 120,600 124,900 -1.4% 早良区 20 134,700 136,700 138,400 133,700 132,000 131,600 135,300 134,900 139,800 145,700 8.2% 筑紫野市 10 58,800 57,600 57,100 56,300 55,800 55,400 55,000 51,400 51,800 52,600 -10.5% 春日市 9 85,500 84,200 85,100 83,700 82,600 81,900 81,600 82,100 83,000 83,900 -1.9% 大野城市 9 79,000 78,300 78,700 77,900 76,800 76,200 75,800 76,200 77,200 78,100 -1.1% 宗 像 市 2 0 3 1 ,8 0 0 3 0 ,6 0 0 2 9 ,7 0 0 2 8 ,5 0 0 2 7 ,5 0 0 2 6 ,6 0 0 2 5 ,9 0 0 2 4 ,1 0 0 2 3 ,8 0 0 2 3 ,6 0 0 -25.8% 太宰府市 10 58,700 57,400 57,000 56,000 55,300 54,600 54,100 53,400 53,500 53,800 -8.3% 古賀市 6 59,800 58,500 57,100 54,200 52,400 50,600 49,500 45,600 45,500 45,600 -23.7% 福津市 11 40,700 40,200 39,600 37,900 36,600 35,300 34,400 33,500 33,300 33,300 -18.2% 糸島市 19 51,100 49,700 48,900 47,800 35,800 34,800 34,100 29,200 29,300 29,500 − ※糸島市のH18∼H21までは前原市の数値を採用 福岡市及び福岡都市圏各都市の基準地価住宅地の推移(福岡県地価調査結果より) H18年を基準 にした下落率 価格(各年の7月1日現在の価格/1平方メートル当たり/100円未満切捨て)※前年より上昇した場合は青の網掛け 地点数 市区町村名 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 90,000 100,000 110,000 120,000 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 福岡市 春日市 大野城市 太宰府市 筑紫野市 古賀市 福津市 糸島市 宗像市 (図 3-14 県内各都市の住宅地価の比較) (図 3-15 本市と近隣都市の地価の比較)

(22)

(4)周辺都市の住宅開発の動向 図 3-16 は、福岡市東区から北九州市八幡西区までの地域の戸建て住宅開発の動向を示していま す。本市では新規住宅開発が周辺都市と比較して低迷している状況です。くりえいと北土地区画 整理事業の後に50区画を超す新たな住宅開発は行われていません。一方で、JR鹿児島本線と 国道3号の間に位置するなど交通利便性の高い場所で、福岡市や新宮町、古賀市、福津市では開 発が進んできました。近年は、その中で、新宮町では開発された住宅の分譲がほとんど終わって いる状況です。 ※宗像市独自のヒアリング調査等より作成 (図 3-16 本市と近隣都市の住宅開発等の状況)

(23)

第四章 住んでみたいまち宗像5年計画(前期計画)総括

1.前期計画を振り返って 住宅都市として発展してきた本市では、特に子育て世代の家族など若い世代が「住んでみたい」 と思ってもらえるまちを目指すため、平成23年度に「住んでみたいまち宗像5年計画」を策定 し、住宅市場の活性化、居住環境の充実、定住PRの充実を3つの柱とする総合的な定住化政策 を進めてきました。本章では、この5年間の取り組みを振り返ります。 (1) 住宅市場の活性化 将来の宗像の姿を見据え、土地利用については一極集中ではなく、地域の特性を踏まえた多極 連携の集約型都市構造の形成を目指しています。コンパクトで中味の充実した良質で暮らしやす い都市づくりを進める中で、大規模住宅団地の再生についても検討を続けてきました。 本市では、国の都市再生特別措置法改正の動きに合わせて、宗像市都市再生基本方針の策定に 取り組みました。この基本方針策定に専門家の意見を取り入れるべく、平成26年度に有識者や 民間事業者らを集めた宗像市都市再生専門家会議を実施し、日の里、自由ヶ丘をモデル地区とし た団地の再生について議論しました。ここでのアイデアにより、金融機関による本市限定住宅ロ ーンの実施や、民間事業者と連携して戸建ての空き家を賃貸物件化する試行事業「一戸建て賃貸 住宅リノベーションプロジェクト」の実施など、団地の再生や空き家の利活用を行政だけで進め るのではなく、官民連携の取り組みに広げることができました。なお、第一種低層住居専用地域 における最低敷地面積の見直しについて福岡県を交えた意見交換等を実施しましたが、その緩和 には至っておらず、今後も引き続き検討が必要です。 集約型都市構造の形成による都市の再生を目指す取り組みは、基本方針の策定を終えて、次の 段階である立地適正化計画の策定に着手しています。この中で、駅周辺への都市機能の集約化な どコンパクトなまちづくりを検討しているところです。 これら計画策定と同時に、日の里団地の中心地である東郷駅前の活性化について検討するなど、 具体的な取り組みも進めてきました。駅前ロータリーの再整備とあわせてまちの賑わいを取り戻 すため、駅前空き店舗を活用したコミュニティカフェ事業を進めています(平成28年度夏の開 店予定)。東郷駅北口側でも駅前広場や都市計画道路の整備を進めており、東郷駅周辺の魅力を高 めることで住宅地としての競争力向上を図っています。 空き家の問題に対しては、市内の空き家・空き地の有効利用を促進するため、平成24年度に 住まいと暮らしの地域情報センター(現一般社団法人住マイむなかた)と協定を結び、宗像市空 き家・空き地バンクを開始しました。4年間の実績としては、登録された物件が延べ96件、成 約した物件が50件(平成28年3月4日現在)であり、不動産流動化の一定の効果を上げるこ とができました。 しかし、全国で820万戸と言われる空き家については全国的にも大きな社会問題となってい るように、今後増加する空き家への対策は急務です。本市においては昭和40年代に建てられた 住宅が多数あるため、これらの住宅が一気に空き家となる恐れがあります。現在の空き家を減少 させることとあわせて、空き家にさせない、空き家を防ぐ方策も喫緊の課題として取り組む必要 があります。

(24)

前期計画における大きな取り組みとしては、住宅取得等補助制度があります。平成24年度か ら、子育て世帯及び新婚世帯家賃補助制度、中古住宅購入及びリフォーム補助制度、新築住宅建 築のための古家解体補助制度の3つの補助制度を開始し、子育て世帯や新婚世帯など若い世代の 住宅取得の誘導を図ってきました。 これらの制度により、4年間で1,582世帯4,248人の若い世代が居住し、そのうち3 58世帯1,301人が住宅を購入して本市へ定住しました。人口全体でも4年間で654人増 加していることは、この効果の表われです(平成28年2月29日現在)。しかし、特に家賃補助 の利用者の伸びにより、予算規模も拡大しています。このため、4年間を検証して費用対効果の 高い制度へと見直しを図り、平成28年度より新しい補助制度へと切り替えます。 (2) 居住環境の充実 市民が住み良いと思うまちが、居住地を選択している若い世代にとっても魅力的で住んでみた いまちとなるはずです。そのためには、まず安全で安心して暮らすことができる、このことが重 要です。本市では、市内の犯罪件数が多い箇所を中心に防犯カメラ30台を設置し、月1回の市 内一斉防犯パトロールを実施してきました。この結果、この4年間で犯罪件数が約6割にまで減 少しています。 市内にはJR鹿児島本線と西鉄バス路線を中心として、それを補うようにふれあいバス及びコ ミュニティバス路線を設置しています。この間、公共交通の利便性の向上のため、民間交通事業 者との協議や路線体系の見直しを図ってきました。また、赤間駅前整備に続けて、現在は東郷駅 前の整備を進めており、駅前ロータリーにおける駐車場の新設や駐輪場の整備によって、駅の利 便性が高まることとなります。今後は、福岡都市圏等への通勤や買い物移動のため、交通結節点 でのパークアンドライドの調査研究にも取り組んでいきます。 子育て環境の充実に向けては、安心して子ども生み、健やかに育てるための母子保健事業を推 進し、妊婦健診の拡充にいち早く取り組むなど、妊娠期から乳幼児期の健診や訪問、相談、教室 を実施してきました。乳幼児・子ども医療費の助成については平成27年1月に拡充し、外来は 小学6年生まで、入院は中学3年生までとしました。 また、妊娠から出産、子育てに関する支援や相談窓口、子育ての知識などの情報を一冊の本に まとめた、子育て支援ハンドブック「ママ・パパ応援BOOK」を作成したほか、ホームページ でも本市の子育てと教育に関する情報を一括して見ることができるよう、子育て教育サイト「む むハグ。」を開設しました。 子どもにやさしいまちづくりを推進するため、子どもの権利と大人の責務を定めた「宗像市子 ども基本条例(平成24年4月施行)」に基づき、子どもの権利相談室「ハッピークローバー」な どの設置を行ってきました。 核家族化や共働き家庭の増加などにより、子育て家族の保育ニーズが多様化し、増加していま す。本市においても待機児童ゼロを維持するため、既存の保育所施設の整備だけでなく平成25 年度には新園を開設し、定員増を図ってきました。 保育所、幼稚園、小学校が連携して総合的な幼児教育に取り組み、小学校教育へと滑らかに接 続する保幼小連携も推進してきました。相互理解に向けた連絡会等の開催のほか、具体的には、

(25)

保育参観や小学校統一入学説明会の実施、園児・家庭向けパンフレット及び保育士・教員向けパ ンフレットの作成などに取り組んできました。この連携が進むにつれて関心も年々高まっており、 今後はさらなる強化が望まれる事業となっています。 平成18年度に導入した小中一貫教育については、平成23年度に市内全ての小・中学校に拡 大することができました。学校内に給食調理室を整備し、栄養士を配置して給食を提供する自校 式給食についても市内全ての小・中学校で行っており、小中一貫教育とあわせて本市の教育環境 の特長となっています。給食では食材の地産地消についても関係機関と連携を図って推進してい ます。地元産の米の使用率は100%、農産物では概ね40%を実現し、安全でおいしい給食を 提供するとともに、地域の食材や食文化への理解促進、食育の推進にも取り組んでいます。 また、中高一貫教育について検討し、調査研究を進めた結果、平成27年4月に県立宗像高等 学校が新たに県立中学校を併設し、併設型中高一貫校となりました。さらに、ICTを活用した 授業や、国際的な視野を持ち活躍できるグローバル人材の育成にも取り組んできました。 さらには、子どもの健やかな心とからだを育むために、文化・芸術、スポーツ活動の環境充実 にも力を入れてきました。芸術鑑賞としては、宗像ユリックスに小学生を招いての九州管楽合奏 団によるコンサートを毎年実施したほか、各地区コミュニティ・センター等でもコンサート鑑賞 事業を実施しました。スポーツ活動では、グローバルアリーナや宗像サニックスブルース、サニ ックススポーツ振興財団、トヨタ自動車九州陸上競技部、塚原体操スクールなどの企業と連携を 行い、子どもたちの体力向上などを図りました。 これらの子育て・教育環境の充実は、宗像ならではの取り組みとして進めることができました。 今後、子育て世代に選ばれるまちとなるためにも、本市の歴史や文化、自然、食はもとより、豊 富な地域人材も宗像ならではの地域資源ととらえ、さらなる充実を図っていく必要があります。 (3) 定住PRの充実 これまで述べてきたとおり、本市の定住誘導施策における主要ターゲットは子育て世代の家族 です。さらに住宅都市としての本市の機能や利便性を考えると、北九州市と福岡市を含む県北部 地域などで就労する子育て世代に向けて誘導施策を図ることとしました。この考えのもとで、子 育て情報誌をはじめとする各種メディアを活用したPRや子育て家族向けイベントへの出展によ る直接的なPRなどを続けてきました。また、若い世代が新居を探す際には、必ず不動産の店舗 や情報誌、インターネットを通じて情報を得ることから、不動産店舗でのポスターやチラシ類の 設置と情報誌等への広告掲載を、不動産市場が活発な時期を狙って実施してきました。 住んでもらうためにまちの魅力をアピールするうえでは、居住環境を充実させること、そして、 その居住環境をニーズに合わせて効果的に発信することが重要です。本市では、都市ブランドの 手法を研究し、その構築にも取り組んできました。本市の特徴を分析し、目指す将来像から、本 市の都市ブランドを「子育て世代に選ばれるまち」として、そのイメージの確立に向けて動きだ しました。 まずは市民等によるワークショップを実施し、「宗像の良さ」や「宗像の未来」への想いや考え を集約したうえで、その想いを発信するための都市ブランドとして「子育て世代に選ばれるまち」 をあらわすロゴマークとキャッチコピーを作成しました。このロゴマークとキャッチコピーは、

(26)

子育てに関連する情報発信や宗像の魅力の発信の際に活用し、本市が子育て世代にとって住みや すい、魅力的なまちであることを広める取り組みを進めてきました。 また、平成27年4月には、都市ブランドサイト「ムナカタログ」を立ち上げ、本市に居住す る様々な世代の宗像に対する想いや宗像で暮らす姿をとおして、本市の魅力を発信しています。 まちの魅力を高め、発信し、定住PRを進める。本市に馴染みのない人にとっては、このこと がすぐに住むことには繋がりません。まずは知ってもらい、来てもらい、そして魅力を感じても らう必要があります。様々な機会で様々な本市の良さを知ってもらうことが、定住PRの効果を 高め、響くことに繋がります。これまでも観光PRやシティプロモーションの取り組みとして、 本市の認知を高め、交流人口の増加を図ってきましたが、本市の“神宿る島”宗像・沖ノ島と関 連遺産群が世界文化遺産候補として注目される今、これを市の魅力を発信する機会ととらえて、 知ってもらい、来てもらい、そして定住に結び付ける戦略の実践を急がなくてはなりません。

(27)

第五章 住宅等の課題と定住化施策の基本的な方針

1.本市の住宅及び定住化施策をとりまく課題について 第二章から四章でみてきたとおり、本市では人口や住宅の動向、定住化施策をとりまく環境は 大変厳しい状況となりつつあります。そのような中、本市が定住化施策を推進する観点から、特 に大きな課題となっていると考えられることを以下にまとめます。 (1)団地の老朽化と居住者の高齢化 本市では昭和40年ごろから大規模な宅地開発が行われ、一戸建て住宅を中心とした住宅団地 が形成されてきました。現在、これらの住宅が建築後30年あるいは40年を経過し、住宅の老 朽化や空き家の増加、商店街の空洞化などが顕在化してきました。また、このような大規模住宅 団地の多くは人口減少とともに急速に高齢化が進んでいます。その結果、まちの賑わいが失われ つつあり、買い物環境の悪化や居住環境の悪化、地域コミュニティの担い手不足など多くの問題 を引き起こしています。 (2)新規住宅開発の停滞 本市の急激な人口増加を支えてきたのは、一戸建て住宅団地開発による安定的な新規住宅供給 です。そこには、同世代が集う新しい団地に魅力を感じる多くの子育て世代の家族が入居し、本 市に活力をもたらしてきました。しかし、拡散型の住宅開発には限界があり、本市の特徴でもあ る緑に囲まれた良好な住環境を守っていく必要もあります。そのような中、平成10年代以降に は新規住宅団地の供給量が減少し、結果的に人口が伸び悩む要因となっています。 (3)空き家・空き地問題の深刻化の恐れ 本市では、空き家と空き地の問題も顕在化しつつあります。近年、一戸建て住宅の空き家が少 しずつ増加しており、建物の利活用が難しい状態の空き家も増加しています。空き家の増加に伴 って、今後は周辺の住環境の悪化、地域コミュニティの担い手不足などの問題も増加してくると 予想されています。また、空き地については不動産物件化があまり進まない状況があります。 (4)就労の場の不足 本市では全体的に就労の場が少なく、特に正規雇用者の吸収力が高い製造業や産業支援サービ ス業(設計や研究事業、IT系事業等)などの企業集積に乏しい状況であり、本市に「住み」、他 の都市で「働く」スタイルの市民が多くなっています。このような状況の中、本市においては、 住宅都市として豊かな自然環境を保全するという方針の下、大規模な産業適地の開発は計画して おりませんが、少しでも雇用の場を創出することや就労の機会の拡充を図ることが求められてい ます。

(28)

(5)本市住宅の競争力の低下 本市では新たな住宅団地の開発は低迷しています。一方で福岡市から北九州市の間に位置する 各都市には、比較的多くの住宅開発が進んできました。とりわけ、福岡市に近接し通勤通学に便 利な立地環境の都市において、JR鹿児島本線と国道3号の間に位置する利便性の高い場所で住 宅開発が進み、本市の住宅の競争力が低下する傾向にあります。 (6)都市間競争の激化 我が国の総人口は平成22年をピークに減少を続け、平成25年には4人に1人が65歳以上 となり、かつてない少子高齢化社会に突入しています。また、地方自治体を取り巻く環境が変化 する中で、各都市は観光客の誘致など交流人口増に取り組み、企業誘致や定住人口増を求め、魅 力あふれるまちづくりにしのぎを削り、都市間競争が激化しています。 2.本市の定住化推進に向けた基本的な方針 本市が定住化を推進する目的は、人口増加に伴って、まちの賑わいの創出や地域経済の活性化、 地域コミュニティの活性化、税収の増加による財政の安定化などを達成することにあります。平 成27年10月に策定した、宗像市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、平成31年度の総人 口の目標値を96,483人と掲げました。本計画においても、この数値目標を総合的な目標値 とします。 そして、これらの目的を達成するためには、ただ単に人口を増やすだけでなく子育て世代の家 族が増加することにより高い効果を得ることができると考えられ、本市では、子育て世代の家族 を主要ターゲットとし、定住化施策を推進していきます。ここでは、定住化の推進に向けた基本 的な方針を以下に示します。 (1)団地再生に向けた取り組み 昭和40年代から造成された大規模住宅団地は老朽化と高齢化による問題が顕著になっており、 団地の再生や住み替え促進、中心拠点や地域拠点における賑わいの創出、住宅リフォーム・リノ ベーションの推進など、再生に向けた取り組みが不可欠です。これらの取り組みには、生活に必 要な都市機能の充実を一体的に進める必要があり、地域や民間事業者など関係機関とともに、買 い物環境や医療・福祉機能の充実、住み替えを促進するための居住ニーズにあった住宅受皿の誘 導などを検討していきます。 (2)新規住宅開発の誘導 子育て世代の定住者を呼び込むためには、新たな住宅地の提供が効果的に機能すると考えられ ます。鉄道駅周辺などの立地優位性の高い場所については開発の誘導等を検討する必要があり、 土地利用のあり方について見直しを図っていきます。

(29)

(3)空き家、空き地の利活用促進 貴重な住宅資源となっている空き家や空き地について、実態調査や所有者の意向調査などを踏 まえ、多様な利活用の促進を図っていきます。とりわけ、不動産流通市場の活性化に関する取り 組みや空き家空き地所有者に向けた啓発、住宅性能の向上等に関する取り組み、一戸建て住宅の 賃貸活用など、民間事業者と連携しながら推進していきます。 (4)住宅取得等補助制度により若い世代の定住化を効果的に推進 本市の定住化推進においては、新婚世帯や子育て世帯などの若い世代を主なターゲットとして 宗像に住んでいただけるように働きかけていきます。あわせて、宗像近郊で居住・就労している 人、Uターンを考える宗像出身者、都市部から移住を考える人などに対して住宅取得や賃貸入居 など住宅にかかる費用等を支援します。 (5)住宅都市としての魅力向上 子育て世代が居住地を選ぶ要因となる就労の場の確保に努めることとあわせて、居住環境の充 実や子育て支援の拡充など本市の価値を高める取り組みを実施していきます。また、豊かな自然 環境を守りつつ、歴史的な資源や新鮮な農水産物、小中一貫教育を核とした学力向上、グローバ ル人材の育成など、独自性の高い取り組みを実施していきます。 (6)都市ブランドの強化と戦略的なPR 本市は子育て世代の定住人口の増加につながるよう、「子育て世代に選ばれる都市イメージ」の 確立を目指します。「子育て世代に選ばれる都市」として、ポジティブなイメージを持ってもらう ために強い都市ブランドづくりを推進し、本市の魅力に共感をつくりだすことに取り組んでいき ます。

(30)

第六章 本市の定住化推進施策

定住化施策の体系図

立地適正化計画の策定と推進 新たな住宅開発に向けた区域区分の見直し 民間事業者と連携した団地再生事業の検討・実施 街なか居住・住み替えの促進 賃貸住宅の入居に対する支援 持家住宅の取得に対する支援 空き家・空き地の流通促進 住宅相談事業の拡充 企業誘致による雇用の場の確保 地域経済の活性化による就労機会の充実 教育環境の充実 公共交通の利便性の向上 文化・芸術、スポーツ活動の充実 安全・安心な市民生活の確保 自然環境の保全 買い物環境の充実 子育て環境の充実 居住環境の充実を図り、 強い都市ブランドをつくる 2 . 居 住 環 境 の 充 実 1 . 住 宅 市 場 の 活 性 化 UR日の里団地の再生 3 . 都 市 ブ ラ ン ド に よ る 魅 力 の 発 信 集約型都市構造の形成 住宅団地の再生 住宅ストックの利活用促進 雇用の場の創出 居住環境の充実 住宅取得の誘導 世界遺産に関する魅力の発信 定住化に関する一体的なPR 魅力ある地域づくりとひとづくり 三世代同居・近居の促進 都市ブランドの浸透 まちの魅力の発信 宗像暮らしの提案 移住促進

(31)

1.住宅市場の活性化

(1)集約型都市構造の形成 ①立地適正化計画の策定と推進 (主担当課)秘書政策課 (関係課)経営企画課、都市計画課 主な取り組み内容 ・立地適正化計画(都市機能誘導区域・居住誘導区域の設定、誘導施策の検討など) の策定 ・市街化区域内における街なか居住の推進 ・都市機能(医療、福祉、商業、公共施設など)の誘導を図る 施策の目標 ・平成 29 年度までに立地適正化計画を策定する ・人口集中(DID)地区内の人口密度を 5 年後に 1%増加させる ②新たな住宅開発に向けた区域区分の見直し (主担当課)都市計画課 (関係課)秘書政策課、経営企画課 主な取り組み内容 ・中心拠点の土地利用の検討 ・市街地縁辺部からの住み替えにかかる土地利用の検討 ・最低敷地面積の緩和にかかる検討 施策の目標 ・平成 31 年度までに住宅開発に向けた区域区分の見直しを検討する (2)住宅団地の再生 ①民間事業者と連携した団地再生事業の検討・実施 (主担当課)秘書政策課 (関係課)経営企画課、コミュニティ協働推進課、都市計画課、商工観光課 主な取り組み内容 ・民間事業者と連携したリノベーション事業等の創出 ・空き家の賃貸活用の方策の検討・実施 ・共同住宅ストックの利活用方策の検討・実施 ・中心商業地における空き店舗利活用促進など街のにぎわい創出 施策の目標 ・新たに団地再生に資する事業を創出する ・平成 28∼31 年度までの赤間駅前及び東郷駅前の空き店舗活用件数 10 件

(32)

②UR日の里団地の再生 (主担当課)秘書政策課 (関係課)経営企画課、コミュニティ協働推進課、地域包括支援センター、都市計画課 主な取り組み内容 ・日の里地区の地域医療福祉拠点化の推進 ・UR日の里団地及び一丁目団地のストック利活用に対する支援措置の検討 ・住棟集約における跡地活用の支援 施策の目標 ・平成 28 年度当初から、平成 31 年度末のUR日の里団地及び一丁目団地の空室率を 5%減少させる ③街なか居住・住み替えの促進 (主担当課)秘書政策課 (関係課)経営企画課、都市計画課 主な取り組み内容 ・老朽化した住宅の建替えの促進 ・居住ニーズを捉えた住み替えの促進 施策の目標 ・日の里地区及び自由ヶ丘地区の空家を前年比 5%ずつ減少させる (平成 26 年度空き家実態調査:日の里 132 件、自由ヶ丘 182 件) (3)住宅取得の誘導 ①賃貸住宅の入居に対する支援 (主担当課)秘書政策課 主な取り組み内容 ・新婚世帯及び子育て世帯の家賃に対する補助 ・UR賃貸住宅への入居促進 施策の目標 ・平成 28∼平成 31 年度までの家賃補助制度利用件数 1,200 件 ②持家住宅の取得に対する支援 (主担当課)秘書政策課 主な取り組み内容 ・中古住宅購入等に対する補助 ・新築住宅建築のための古家解体に対する補助 ・三世代同居及び近居に対する補助 ・賃貸住宅入居者の持家取得に対する補助 施策の目標 平成 28∼平成 31 年度までの各補助制度利用件数

(33)

・中古住宅購入及びリフォーム補助 200 件 ・新築住宅購入のための古家解体補助 80 件 ・三世代同居・近居支援補助 50 件 ・定住奨励金 100 件 (4)住宅ストックの利活用促進 ①空き家・空き地の流通促進 (主担当課)秘書政策課、地域安全課、建築課 主な取り組み内容 ・空き家対策基本計画の策定 ・空き家空き地バンクの利用促進 ・住宅性能評価制度等の利用促進 ・木造住宅の耐震改修支援等 ・シェアハウスなど空き家活用方策の検討・実施 ・一戸建て住宅の賃貸物件化の促進 施策の目標 ・平成 28∼平成 31 年度までの中古住宅取引件数 1,000 件 ・平成 28∼平成 31 年度までの空き家空き地バンク取引成立件数 60 件 ②住宅相談事業の拡充 (主担当課)建築課 (関係課)秘書政策課 主な取り組み内容 ・一般社団法人住マイむなかたとの協働による住宅相談窓口の拡充 ・住宅関連セミナーや個別相談事業等の拡充 ・マイホーム借上げ制度の推進など住宅ストック利活用促進に向けた普及啓発の拡充 施策の目標 ・平成 30 年の住宅土地統計調査における本市空き家率を低下させる(平成 25 年調査 時の本市空き家率は 9.7%)

図 2-10 は県内28市等の人口構成を示しています。本市の老年人口率(高齢化率)は26.3% で、福岡県の平均老年人口率25.4%をわずかに上回っています。今後は、高齢化率の上昇がこ れまで以上に早いスピードで進んでいくと予想されます。  また、図 2-11 は県内28市等の平均年齢を比較しています。本市の平均年齢は46.0歳で、 福岡県の平均年齢45.6歳を上回っています。県内28市の老年人口率と平均年齢をみると、と もに福岡都市圏の都市において低い数値を示していることが特徴です。その中で本市は、ともに
図 3-4 は、本市の住宅を築年数毎に示しており、建築後25年以上の住宅が48.8%を占め、 建築後35年以上の住宅は27.2%を占めています。今後は住宅の老朽化がさらに進展すると 推測されます。  図 3-5 は、県内28市の住宅築年数の割合を示しており、築10年未満の割合が高い順から右 に位置しています。本市の築10年未満の住宅の割合は14.7%、築20年未満の住宅の割合 は37.2%となっており、比較的新しい住宅の割合が高い状況です。また、古い住宅の割合を みてみると、築45年以上の住宅の割合が7.6

参照

関連したドキュメント

第3次枚方市環境基本計画では、計画の基本目標と SDGs

ターゲット別啓発動画、2020年度の新規事業紹介動画を制作。 〇ターゲット別動画 4本 1農業関係者向け動画 2漁業関係者向け動画

また、同法第 13 条第 2 項の規定に基づく、本計画は、 「北区一般廃棄物処理基本計画 2020」や「北区食育推進計画」、

基本目標4 基本計画推 進 のための区政 運営.

北区都市計画マスタープラン 2020 北区住宅マスタープラン 2020

・本計画は都市計画に関する基本的な方 針を定めるもので、各事業の具体的な

15 江別市 企画政策部市民協働推進担当 市民 30 石狩市 協働推進・市民の声を聴く課 市民 31 北斗市 総務部企画財政課 企画.

今年度第3期最終年である合志市地域福祉計画・活動計画の方針に基づき、地域共生社会の実現、及び