平成25年度事業報告及び決算報告について
(平成25年4月1日~平成26年3月31日) 旅館・ホテル業の健全な発展を図り、観光立国の実現、地域経済の発展、国民の健康増進に寄与する ため様々な事業の展開を図り、我が国宿泊産業の中核的団体として国内観光振興を図るため、様々な課 題に対処し各所委員会を設け検討し、会員メリットの拡大を図った。 具体的には、OpenWebの会員増強と「やど日本」の充実、OpenWeb販売チャネル の増強、クレジットカード手数料率の改訂、固定資産税の評価基準の見直し等の税制問題、次世代の経 営者を育成するような取組などを進めた。1.周知宣伝事業
(1)日本旅館協会ホームページによる会員情報の発信 新法人のホームページを構築し、会員施設の紹介等により誘客宣伝を図るとともに、英文サ イトにより海外に向けても会員施設を紹介宣伝した。 ①海外からのアクセス 新組織のホームページとして従来使用してきたドメイン(nikkanren) から(ryokan)に変更。 これにより、現時点では微小であるが海外からのアクセスが増加傾向にあると確認され た。注目すべきは特に「タイ」からのアクセスが昨年の約4倍増となっており、以降も 増加が期待できる状況である。 従来、国別のアクセスでは国内利用に次いでアメリカが第二位と不動の位置であったが、 現時点でタイが急上昇し順位が大きく入れ替わっている。これらは、リアルマーケット でも捉えられている動向とも通じている見方ができる。 海外エージェントなど、団体客の獲得に通じる先へのアプローチ強化や、「翻訳保険」そ して「ユニレズ」など協会の既存サービス利活用促進を含めたインバウンド促進事業に 力を注ぐ必要があると考えられる。 ②情報端末の変化 SNSによる情報収集が加速する今日に於いては、利用者が使用する情報端末の変化は見逃 せない。今回のアクセス集計では、前年度と今年度に於ける情報端末の変化を記した。 結果としてPC(desktop)はマイナス11%と僅かに減少し、モバイル&タブレットの台 頭を感じるログ増加が診える。これらは、「コンテンツを誰に向け」、「どの様な内容で」 に加えて、「どのロケーションに」、「どんなタイミングで」発信して行く必要があるかを 考えなくてはならない。③「やど日本」の役割と今後 現在協会のホームページとして「やど日本」を運営しているが、対個人を中心とした情報 発信に力点が置れている。これまで、多くのアクセスを得るべく「やど日本」の役割が議 論されてきたが、大手ネットエージェントとの差を埋めるまでには至らず、一般社団法人 の運営するホームページとして特徴や役割の見直しが必要な時期にあると思われる。 以後は、ITリテラシーが十分ではない会員の支援として必要な既存機能を継続的に稼働
させ、合わせて「OpenWeb」のユーザビリティが高いサービスを利用促進していく 大方針を持続的に掲げ、可能な範囲で「団体平日利用」を喚起する情報発信を行うなど、 流通側へ積極的な周知を仕掛ける事なども検討の余地があると思われる。 (2)GDS活用による海外マーケットへの情報発信 会員施設のインバウン促進を図るため、海外からの予約手配を容易にするGDSシステムの 活用を図った。現在加盟数166会員。 (3)旅フェア、VISITJAPANトラベルマート 2013に参加 平成25年11月8日(金)から10日(日)東京都豊島区「サンシャインシティ」展示ホ ール等に於いて「旅フェア2013」(日本観光振興協会主催)が開催された。来場者総数 は81,287人でした。 (単位:人) 8日/9日(金) 9日/10日(土) 10日/11日(日) 合計 2013年 15,194 30,639 35,454 81,287 2012年 14,812 37,550 40,737 93,099
国内最大の訪日旅行商談会である「VISITJAPANトラベルマート2013」が11月27日から29日ま での3日間、パシフィコ横浜で開催された。参加者は、過去最多の21か国から295社の海外バイ ヤー(旅行会社)が参加し、国内セラーは全国から312社が参加し、活発な商談や情報交換が行わ れた。日本旅館協会はスケジュール商談会2日間で24社(韓国6、タイ3、比3、豪2、 マレーシア2、シンガポール2、米、加、英、独、露、インドネシアが各1)の海外旅行会社 との商談を行った。日本旅館協会の説明と会員サービス内容について情報提供行うとともに、 「日本旅館の利用方法」及び「伝承の美日本旅館」の冊子を差し上げた。今回参加した海外旅 行会社は総じて日本旅館に対する関心が高く、新たな取引先を探している社が多く見られた。 また、日本旅館協会はPRブースにおいてもパソコンで英文ホームペーを閲覧に供して海外か らのマスコミ関係者等にもPRした。 なお、2014年は、「旅フェア」と「JATA旅行博」を統合した「ツーリズムEXPOジャパン」と同 時「トラベルマート」が9月に開催される予定となっている。 (4)海外における情報発信 海外の宿泊施設等との交流を通じ相互にPRを実施し、双方向の交流の促進を図る、特に台 湾については、25年12月に「中華民国旅館商業同業会全国連合会」からの申し入れによ り、そのメンバー20数名が四国を訪問し、徳島、愛媛、香川を訪問し日本旅館協会と意見 交換をするなどして交流を図った。 さらに、海外旅行雑誌社(英国ラフガイド)の取材に対し、取材協力のため宿泊の斡旋をし、 会員の皆様にご協力をいただいた。 (5)時刻表への会員施設紹介広告の掲載 国民に安心して利用いただく宿として会員施設を JTB時刻表に広告掲載し利用促進を図った。 (6)他団体との連携した宣伝 日本観光振興協会、日本能率協会、観光関係団体(一水会)、商工会議所、JAL温泉マイ ル企画、日本鉄道OB連合会との連携等により会員施設の宣伝を行いその利用促進を図った。 さらに、四国運輸局が主催して開催された「官民観光戦略会議」へ参加をした。四国の観光 振興を考える「四国観光戦略に関する官民会議」が 6日、香川県琴平町で開かれた。観光庁の 久保成人長官をはじめ官民の観光関係者約 20人が出席。意見交換では、四国には十分な観光 資源があるが、誘客への活用は不十分と課題を提起。地域の歴史や文化に根差した資源を見つ め直し、官民間、地域間の連携を強化して観光客誘致に生かす取り組みの重要性などを確認し た。今後全国的な展開が図られるよう各支部連合会が主体的に取り組む必要がある。
2.経営改善資質向上事業
(1)Open Web、やど日本の一体的運用の促進 会員施設の客室の効率化、在庫管理システムの効率化を図るためのOpen Web構想、や ど日本の一体的な利用促進を図るため、ホームページの見直し、IT何でも相談室の準備等その 促進を図った。(参加会員数:238会員) 平成 25年 4月~ 平成 26年 3月 (2)クレジットカード手数料の低減等 クレジットカード(VISA、JCB、三菱UFJニコス)の手数料の低減化のための新たな方 策の検討、手数料率の適用拡大などを図り、Tポイントへの会員の参加促進を図るとともに、訪日 外客のギャランティーリザベーション制度の活用促進を図った。このうち25年8月「クレジット カード手数料率の低減化としてイオンカードにつき、2.4%の手数料率の採用を実現した。 (3)各種研修会等の企画実施 インターンシップの受入の企画・実施、「経営セミナー」の開催など観光庁などと連携を図り つつ参加の促進を図った。 ①インターンシップの受入の企画・実施 <インターンシップの受入状況> № 整理番号 受入施設 所在地 大学 1 94 ホテル奥道後 愛媛県松山市 城西国際大学(千葉県) 2 81 み奈美亭 大阪府泉佐野市 東洋大学(東京都) 〃 〃 〃 〃 〃 〃 3 116 大川荘 福島県会津若松市 〃 4 52 海遊能登の庄 石川県能登市 〃 5 152 ホテル一井 群馬県草津町 〃 観光庁が全国の50大学の学生を対象に今年の夏季休暇期間(8月1日から9月30 日まで)、観光産業の現状・課題について正しい理解を促し、また、社会人としての基礎 的な能力を養うとともに、観光産業への就業意欲を醸成することを目的とした「インタ ーンシップモデル事業」を実施しました。 日本旅館協会は、ホテル委員会(三浦晃裕委員長)からインターンシップを積極的に 販売チャネル 販売額(円) オープンドア 35,499,517 HIS 2,467,419 ベネフィットワン 5,015,728 全旅 37,800 旅キャピタル 0 合 計 43,020,464受け入れるべきとの提案があり、本年度から観光庁のモデル事業に初めて協力すること として、会員の皆さまに実習生の受入協力をお願いしたところ、160会員施設から受 け入れ協力のご回答をいただきました。 しかしながら、実際にインターンシップ生を受け入れていただいた会員施設は5施設 7名でありました。具体的には愛媛県松山市の「ホテル奥道後」(1名)、大阪府泉佐野 市の「み奈美亭」(3名)、福島県会津若松市の「大川荘」(1名)、石川県能登市の「海 遊能登の庄」(1名)、及び、群馬県草津町の「ホテル一井」(1名)であり、インターン 実習生は全員が首都圏の大学生でした。 今回のモデル事業において全体が受け入れた総数が35名であった内、運輸観光業は 5社で10名受け入れ、ホテル業は3社4名の受け入れ、旅行業では15社15名受け 入れでありいずれも首都圏企業での受け入れであったことから、旅館業が5社7名では あったが全てが首都圏外であったことは新しいケースではあった。 今回のモデル事業とは別に帝京大学教授との関係で東京の「行燈旅館」が昨年と同じ く2名の受け入れたこと、その他にも、インターンシップ実習生を独自のルートで受け 入れている会員施設からの情報提供が相当あることから、モデル事業以外にも相当数の インターンシップが行われていることに期待したい。 ②「経営セミナー」の実施 ●本部主催「経営セミナー」プログラム 「経営セミナー~旅館業の将来像を見据えた新たな経営のあり方~」を開催。 地域において「温泉町づくり」として観光振興を進めている事例、旅館自体でIT を活 用した「おもてなしの充実」に取り組んでいる会員を講師にお願いして、新たな宿泊 施設の経営のあり方や方向性を考える機会として企画。 日 時:平成26年2月19日(水) 場 所:東京ビッグサイト 参加者数:100名 1.主催者挨拶 一般社団法人 日本旅館協会会長 近兼 孝休 2.講演 ①「入湯税の活用による温泉地のまちづくり」 講師:由布院玉ノ湯 代表取締役社長 桑野 和泉 氏 ②「ITを活用したおもてなしの向上」 講師:鶴巻温泉 元湯陣屋 代表取締役社長 宮﨑 富夫 氏 ③「食品表示問題に関する説明会」 説明者:消費者庁表示対策課 課長補佐 杉浦 正昭 氏
●東北支部連合会「経営セミナー」 ①新たな宿泊施設の経営のあり方や方向性を考えていただける機会に。 ②2020年東京オリンピック開催に向けた訪日外国人の受入 をテーマに「経営セミナー」を開催。 日 時:平成26年2月14日(金)10時00分~15時30分 場 所:エル・ソーラ仙台 大研修室(AER 28階) 参加者数:約50名 主 催:日本旅館協会東北支部連合会 共 催:宮城県ホテル旅館生活衛生同業組合 共 催:全旅連東北ブロック協議会 スケジュール ・第1講座 1.「新事業再生手法で旅館・ホテル経営を大幅に改善できるか」 株式会社TSKプランニング 代表取締役 立川 昭吾 氏 2.「あ、発見!これぞ新しい旅館の生き方だ!」 株式会社TSKプランニングH&R事業部チーフマネージャー 立川 謙語 氏 ・第2講座 ~必修・インバウンド講座~ 「海外のお客様を東北へどのように誘客し、どうお迎えするか」 鬼怒川温泉と栃木県でのインバウンドへの取組事例と東北のイン バウンドへの提言 鬼怒川グランドホテル夢の季 代表取締役 波木 恵美 氏 ・外国人宿泊客サポート費用保険について ●九州支部連合会「経営セミナー」 日 時 平成26年3月5日(水)(理事会開催と併せて開催) 場 所 博多都ホテル 講 師 長野県扉温泉 明神館 代表取締役社長 斎藤 茂行 氏 参加者数 40名 テ ー マ 「明神館入社 あれから43年、 今」 (講演概要) 社員教育を含めた人材育成の重要性と、現在観光庁が主催する「旅行産業研究会」 での議論である、「宿泊産業における生産性の改善・向上」のために中小旅館でも 導入可能な簡便な「管理会計システム」部門別会計の導入について説明があり、 人・物・金に係る具体的な示唆に富んだ貴重な講演内容であった。
(4)HOTERESJAPAN、FOODEXJAPANNの共同開催 主催者団体の一員として国際展示商談会「HOTERESJAPAN2014」(東京ビックサイト)及 び、「FOODEX JAPANN 2014」(於幕張メッセ)を開催し、主催者団体として会員を初め多 くの参加が得られるよう「エコ達人村」(国際観光施設協会主催)への協力など活用を図った。 (5)旅館業職業能力評価基準活用の促進 昨年度、厚生労働省の実施する「職業能力評価基準活用促進事業 」(旅館業)で作成された 「旅館業職業能力評価基準の導入マニュアル」の活用を進め、旅館業における人材育成の進 め方や、その取組を促進した。 (6)「企業再建コンサルタント」等による相談業務等の実施 企業再建コンサルタントの川野雅之先生 [(有)川野コンサルティング:TEL03-5283-6270]及び、 立川昭吾先生[(株)TSKプランニング 代表取締役:TEL03-5269-2541] のご協力をいただき、金融問題に関する会員からの個別相談に応じていただいた。 (7)日本料理指南役の委嘱 我が国には、多様で豊富な旬の食材や食品、栄養バランスのとれた食事内容、国民の年中行 事や人生儀礼と結びついた伝統的な食文化があり、諸外国から高い評価を受けています。こ の日本食文化が「和食;日本人の伝統的な食文化」と題して世界無形文化遺産に平成25年 12月登録されました。 観光立国の実現に向けて今後とも会員施設において和食文化の素晴らしさを内外に発信して いくことが極めて重要であると考え、この機会に全国各地で地産地消を含めた日本料理の研 究開発、保全等に関して、会員が気軽に相談することができる体制を整備するため、別紙の とおり全国から9人の料理長の皆様にご協力をいただき、協会の「日本料理指南役」に委嘱 することになりました。会員が日本料理に関して気軽にご相談することにより、各施設にお けるサービス向上と人材育成を図っていくことができる体制づくりを進めた。 また、この機会に、我が国を代表す日本料理の第一人者であります道場六三郎先生と大田忠 道先生に、「日本料理顧問」をお願いしましたので、協会として日本料理、和食文化の伝承等 ついてご指導をいただくことにしています。 和食文化の世界無形文化遺産登録と2020年の東京五輪開催決定を契機に、我が国の伝統 文化である「和食文化」と「おもてなし」を日本旅館協会の会員宿から全世界に発信してい きたいと思います。
(8)各種表彰の実施 会員施設の永年勤続従業員、女将の会長表彰を実施するとともに、会員の叙勲、褒章、 国土交通大臣表彰について候補者を推薦した。
3.施設サービス向上事業
(1)外客受入支援体制の整備 外客受入に際して外客が不慮の事故・病気に見舞われた際に医療機関に安心して相談できる 体制の整備(24時間年中無休の電話医療通訳)を図るため「外国人宿泊客サポート費用保険」 を開発し、会員の外客受入支援体制の整備を図った。 (2)トコジラミ(南京虫)の蔓延防止対策の推進 宿泊施設を中心にその発生が増加している「トコジラミ」の蔓延防止策を講じるよう政府に 要望するとともに、会員施設における駆除対策を支援するため開発した「トコジラミ駆除費 用保険」に関する情報提供を行う。 (3)「おもてなし検定」の実施 おもてなし検定委員会に参加し「おもてなし検定」を実施し宿泊業界のサービス向上を図っ た。 今後、おもてなし検定の上級の設置に向かっての、事前研修会を開催し、その導入に向けて準 備を進めた。おもてなし検定委員会の委員として新たに桑野和泉女性経営者委員会委員長に就任 を依頼し、委員会に参加していただくことになった。 (4)食中毒予防対策として清浄度検査装置の導入推奨 食中毒予防策として、キッコーマン㈱が開発した新型清浄度検査装置「ルミテスターPD- 20」についての情報提供を行った。4.調査研究事業
(1)旅館営業状況調査の実施 年間の会員の営業状況等の実態を調査把握しその報告書を「旅館営業状況等統計」として取り まとめ会員の経営の参考資料とした。(2)四季別営業概況調査の実施 四季毎に会員施設の宿泊客一人当たり総宿泊単価・宿泊単価・定員稼働率を検出した四季営 業概況調査として公表するとともに会員の経営の参考資料とした。 (3)固定資産税課税率軽減に関する調査 平成 24年度税制改正大綱の閣議決定により、ホテル・旅館の用に供する家屋に係る固定資産 評価の見直しについては平成 27年度に評価替えをすることになったことから、必要に応じ「ホ テル・旅館の維持補修に関する調査」を関係宿泊団体と共同して実施し、固定資産評価基準に おける鉄骨鉄筋コンクリート造及び鉄筋コンクリート造のホテル・旅館の用に供する家屋にかか る経過年数を45年(現行50年)に短縮し、平成27年度の評価替えから適用する」ことが決 定された。 (4)CO2削減方策等の調査 「京都議定書自主行動計画フォローアップ」等これまで、自主行動計画に基づき調査を実施し てきたところであります。現行のクレジット制度では、自主行動計画参加者はクレジット制度 が活用できませんでした。そのため再三に渡り対象者の範囲について制限を設けないよう要望 してきたところ、現在「新しいクレジット制度」の検討が行れた結果、新しいクレジット制度 について、対象者の範囲について制限を設けないことにとなった。 今後、新たな削減目標値の設定とともに削減計画に対する対応が必要になってくるので、宿 泊施設の特徴である、利用者の増減により結果が左右されることから、今後再度検討する必要 がある。
5.連絡協調事業
(1)東北観光博への協力 観光庁が中心となり被災した東北地域全体を一種の博覧会会場と見立てて、東北地域への旅行需 要を喚起するため、官民を挙げた「東北観光博」を平成 24年 3月から平成 25年 3月まで開催さ れました。今後は東北地方を中心に地元で展開される事業への協力を行った。 9月3日には、日本旅行業協会、東北観光推進機構主催、東北運輸局、日本観光振興協会東 北支部、日本旅館協会東北支部連合会の後援により、「訪日外国人受入れフォーラム in東北」 が多くの会員の皆様の参加(110名)を頂き、開催された。 (2)JATA宿泊旅行の拡大策(もう一泊もう一 度 ひとたび )への協力 消費者向が JATA会員旅行会社で国内宿泊旅行をしていただくと、応募用紙に集めたスタンプ数に 応じて抽選を行い、旅行券や宿泊券等の賞品をプレゼントする JATA主催「もう一泊もう一度」 キャンペーンに協力し国内宿泊旅行の拡大を図った。 (3)全国旅館業厚生年金への協力 旅館業の福利厚生の充実を図るために旅館団体が設けた厚生年金基金の運営に協力した。 なお、同基金は今後厚生労働省への手続きを経て平成26年6月の解散認可を目標に手続を進め ることになった。6.委員会の開催
⑤委員会活動・成果 イ.政策検討委員会 ・大型旅館委員会 委員会からの提言として、 ①マーケティングを考えるための統計の整備 ②今後の方向性として、震災等緊急時に受け入れるためのルール作りや、インバ ウンドの拡大、県との連携を図るための地域活動の強化、消費税の外税方式の 時限的な適用について制度の周知とその期限の延長、入湯税の観光目的に絞っ た活用(女性経営者委員会にて対応)、観光庁の組織拡大(観光省の設立)各委 員会活動に対する評価等に対する提言をいただいた。 さらに、耐震問題への対応についても冷静な対応が必要との提言を行った。 ・旅館委員会 人材育成特に後継者の育成を諮るため経営セミナーとして勉強会の開催。 また、従業員の育成のためキャリアマップ、職業能力評価シート等の活用によ る人材の育成を進めた。 ・ホテル委員会 ホテル委員会で議論した結果、今後の旅館業における人材確保が極めて重要に なってくることから、大学生に対する旅館業の現状に対する理解の促進を図り 優秀な人材を確保するため、観光庁が推進するインターンシップモデル事業に はホテル営業の会員はもとより旅館営業も含め会員の積極的なご協力を依頼。 ロ.専門委員会 ・経営強化委員会 25年8月「クレジットカード手数料率の低減化としてイオンカードにつき、 2.4%の手数料率の採用を実現した。 さらに、 平成26年度税制改正において以下の項目が認られた 12月12日に発表された「平成26年税制改正大綱」において以下の項目が認めら れました。 1.固定資産税の評価基準の見直し 固定資産評価基準における鉄骨鉄筋コンクリート造及び鉄筋コンクリー ト造のホテル・旅館の用に供する家屋に係る経過年数を 45年(現行 50 年)に短縮し、平成 27年度の評価替えから適用する。 2.耐震改修を行った既存家屋(住宅を除く。以下同じ。)に係る固定資産税 の減額措置の創設 〔新設〕 耐震改修を行った既存家屋(住宅を除く。以下同じ。)に係る固定資産税 について、次のとおり税額を減額する措置を講ずる。 (1)建築物の耐震改修の促進に関する法律の改正に伴い耐震診断を義務付けられ、その結果が所管行政庁に報告された家屋(その報告に関 する命令又は必要な耐震改修に関する指示の対象となったものを除 く。)について、政府の補助を受けて、平成26年4月1日から平成29 年3月31日までの間に建築基準法に基づく現行の耐震基準(昭和56 年6月1日施行)に適合させるよう改修工事を行った場合において、 その旨を市町村に申告したものに限り、改修工事が完了した年の翌 年度から2年度分の当該家屋に係る固定資産税について、当該家屋 に係る固定資産税額の2分の1に相当する金額(当該2分の1に相 当する金額が当該補助対象改修工事に係る工事費の2.5%に相当す る金額を超える場合は、当該2.5%に相当する金額)を減額する。 (2)減額を受けようとする対象家屋の所有者は、上記耐震基準に適合し た工事であること等につき、地方公共団体、建築士又は指定確認検 査機関が発行した証明書を添付して、改修後3月以内に市町村に申 告しなければならないこととする。 3.外国人旅行者向け消費税免税制度(輸出物品販売場制度) 外国人旅行者向け消費税免税制度(輸出物品販売場制度)についての見 直しを行う。 ①次の方法で販売することを前提に、免税販売の対象物品に消耗 品(そ の旅行者に対して、同一店舗で1日に販売する50万円までの消耗品に限 る。)を追加する。 イ.その旅行者に対して、同一店舗で1日に販売する消耗品の額が 5千円超であること ロ.国土交通大臣及び経済産業大臣が財務大臣と協議して定める方 法により包装すること ハ.購入後30日以内に輸出することを、免税購入する旅行者が誓約 すること ②その旅行者に対して、同一店舗で1日に販売する見直し前の免 税対 象物品(消耗品以外の物品)の額が100万円を超える場合には、輸出物 品販売場を経営する事業者が保存しなければならない書類に、その旅 行者の旅券等の写しを追加する。 ③購入記録票等の様式の弾力化及び手続きの簡素化を行う。 ④その他所要の措置を講ずる。 4.消費税の外税表示方式の導入 平成25年6月に成立した「消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のため の消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する特別措置法」により、価 格の表示について税抜き価格の表示平成29年3月31日までの時限的な 措置ではあるが認められた。 ・IT戦略委員会 第1WG:「RYOKAN」と「やど日本」のホームページの統合、多言語化の推進 第2WG:ユニレズ等の活用及び「IT何でも相談室」の立ち上げ 第3WG:OpenWebの会員増強と「やど日本」の充実、動画による会員参加の拡 大のための呼びかけ 第4WG:OpenWeb販売チャネルの増強 以上のように各 WGにおいて、HPのリニューアル、Open Webの参加者の拡大、 販売チャネルの拡大、Yahooトラベルとの連携を図った。 特に、「IT何でも相談室」設立準備室の設置により協会会員増に向けての新た
な取り組みとして進めていくことになった。 概要は以下の通り。 目的 日本旅館協会の会員向けサービスとして、旅館のITに関する有益な最新情報 を提供し、協会に加盟することのメリットを知って(感じて)頂き、結果と して協会会員を増やすと共に旅館業界の活性化に貢献する 運営ビジョン ・零細〜大規模まで、リーズナブル〜高級旅館まで、会員旅館が困った時の 駆け込み寺となる ・「日本旅館協会IT何でも相談室」は世界で最も顧客(会員)中心の業界団体 内組織になる →最新のIT技術を駆使した「おもてなし(顧客中心主義経営:CCRM)」を 自ら実践(チャレンジ)し続ける組織を目指す コンテンツ ・予約管理 自社予約増加に向けた取り組み〜OpenWEB〜、自社予約システム、 予約ポータルサイト、PMS、レベニューマネージメント ・会計、税務 財務会計、管理会計、財務診断と統計データ、消費税、会計ソフト、資金繰 り・金融機関対策、ERP、旅館に強い会計士・税理士一覧 ・労務 社員満足度向上、社員教育、労働基準監督署対応、勤怠管理ソフト、旅館に 強い社労士一覧 ・法務 詐欺、誹謗中傷口コミ対策、なりすましサイト、旅館に強い弁護士一覧 ・マーケティング、営業、顧客管理 ホームページ、SNS、インバウンド、商品 企画、プラン・メニュー設計、SFA、旅館に強いコンサルタント一覧、CRM、 DM・メーリングリスト、ポイント・会員・設備管理 電話交換機、CTI、POS レジ、エネルギー管理、PC・タブレット・スマホ活用事例、社内サーバーv.s クラウド ・コスト管理 仕入、人件費、エネギー、カード手数料、エージェント手数料 ・情報共有 グループウェア、社内SNS ※立上時のコンテンツは機関誌の過去の記事、セミナー動画などから分類 分けして利用 ※会員旅館からの相談内容に応じて外部委員(専門家)への依頼を検討し 、継続的なコンテンツの充実を図る ・女性経営者委員会 旅館の経営戦略の検討、「食」をテーマとした検討、「インバウンドの最近の傾 向と動向及び国別の対応」、入湯税の有効活用、海外宣伝パンフレット等の検討 など、外部の講師による勉強会、入湯税に係るアンケート調査の実施、経営セ ミナーにおける講演(本部、東北支部連合会)、「おもてなし委員会」への参加な ど幅広く活動を行った。 特に、入湯税を活用した温泉地づくりについては、観光まちづくり財源~入湯
税を中心として~」として公益財団法人日本交通公社 理事・観光政策研究所 部長温泉まちづくり研究会 事務局長 梅川 智也 様より入湯税導入の経緯 を含め、自治体毎の特徴的な活用のされ方などを取り上げつつ説明いただいた ほか、入湯税に関するアンケート結果について昨年 10月に実施したアンケート 調査結果を基に、意見交換を行い、回答率も高く、入湯税に対する会員の関心 が高いことが伺われた。これから入湯税について各支部でも情報を共有する機 会を積極的に設け、地域毎に入湯税の有効活用を検討していくことが検討され た。