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1 白しろい魚さかなとサメの子こ1 広ひろい広ひろい海うみのあるところに白しろい魚さかながいました 白しろい魚さかなはほかの魚さかなにくらべて泳およぐのがおそくカラフルでもなく話はなしをするのも苦にがて手でした そしていつもほかの魚さかなたちからいじめられていました 泳およぐのが速はやい魚さかな お

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Academic year: 2021

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し ろ

さ か な

え ほった

絵・堀田アツコ

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し ろ さ か な え ほった 絵・堀田アツコ

サメ

の子 1

さ か な

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広 ひろ い   広 ひろ い   海 うみ の あるところに 白 しろ い 魚 さかな が   いました。 白 しろ い 魚 さかな は   ほかの 魚 さかな にくらべて 泳 およ ぐのが   おそく カラフルでもなく 話 はなし をするのも   苦 に が て 手 でした。 そして いつも   ほかの 魚 さかな たちから いじめられていました。 泳 およ ぐのが 速 はや い 魚 さかな   「おまえなんか     あっちに 行 け!」 カラフルな 魚 さかな   「わたしたちに   ちかよらないでっ」 いじめられるのが   いやで かくれてばかりの   白 しろ い 魚 さかな は   いつも   ひとりぼっちでした。 じつえん ノート からかうように 本 ほん 気 でいやがるように

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ある 日 のこと。 あばれんぼうの サメの 子 どもがやってきました。 サメの 子 ども   「おなかが   すいているんだよ!   おいしい 魚 さかな は   どこにいる?」 泳 およ ぐのが   速 はや い 魚 さかな たちは みんな   いっせいに   にげました。 そこで   次 つぎ に   サメが   向 かったのは ─ 速 はや くぬく ─ じつえん ノート えらそうに   いばって 2

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カラフルな 魚 さかな たちが 集 あつ まる 場 所 しょ でした。 カラフルな 魚 さかな たちは 力 ちから を 合 わせ それは   それは 美 うつく しい   ダンスを   サメの 子 どもに   見 せました。 サメの 子 ども   「こんなにキレイで   ダンスも   うまいとなると   きっと 人 にん 気 者 もの だぞ…。   人 にん 気 者 もの に   きらわれると   みんなにも   ぼくは     きらわれてしまうかも。   ここは   そっと   しておこう」 サメの 子 は   しずかに   その 場 を   去 りました。 じつえん ノート 心 こころ の 中 なか で つぶやくように 3

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サメの 子 が   次 つぎ に   たどりついた 場 所 しょ には 話 はなし じょうずな 魚 さかな たちが 集 あつ まっていました。 話 はなし じょうずな 魚 さかな たちは サメの 子 を   かこんで 次 つぎ から   次 つぎ へと おもしろい 話 はなし や ためになる 話 はなし を   しました。 サメの 子 ども   「この 頭 あたま のいい 魚 さかな たちは   ぼくが   こまったときに   きっと 役 やく に 立 つぞ。   今 き ょ う 日 は   食 べないでおいてやろう」 じつえん ノート ずるがしこそうに 4

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サメの 子 は   うろうろ 泳 およ ぐうちに おなかが   すきすぎて イライラしてきました。 サメの 子 ども   「まったく!   今 き ょ う 日 の   ぼくの   ごちそうは     いったい   どこにいるんだ!」 そう 言 いながら 岩 いわ のかげや サンゴの   すきまを のぞいてまわると 遠 とお くに 白 しろ い 魚 さかな を 見 つけました。   ─ ゆっくりぬく ─ じつえん ノート イライラした 口 くち ぶりで 5

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何 なに も 知 らない   白 しろ い 魚 さかな は 自 分 ぶん が   知 っている かくれがを てんてんと   いどうしながら ふと   思 おも いました。 白 しろ い 魚 さかな   「ぼくは     みんなに   きらわれているんだ。   ぼくなんて     いなくなってもいい…。     サメに     食 べられちゃっても   いいかな」 じつえん ノート 力 ちから なく   さびしそうに 6 読よ んだあとに 考 かんが えよう! いなくなってもいい さかな ひ と は、 ほん と う にいると おも いますか? また、それはどうしてですか? いなくなってはいけない。 命 いのち は 平 びょうどう 等 だから。それぞれに 家 族 ぞく がいるから。 回 かいとうれい 答例

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すると   そこに   白 しろ い 魚 さかな の お 母 かあ さんが   やってきました。 白 しろ い 魚 さかな のお 母 かあ さん   「こんなところで   何 なに をしているの!   サメにでも 見 つかったら   どうするつもり!」   白 しろ い 魚 さかな   「ぼくなんか   サメに 見 つかればいいんだよ。   食 べられちゃえば     もう   いじめられないし   ひとりぼっちで   さびしくなることも     ないから…」 じつえん ノート 心 しんぱい 配 で   おこっているふうに 泣 きそうな 声 こえ で 7

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白 しろ い 魚 さかな の   お 母 かあ さんは そのときに   はじめて 自 分 ぶん の   子 どもが   いじめられていることを 知 ったのでした。 そして   シクシク   なきました。 白 しろ い 魚 さかな のお 母 かあ さん   「 気 づいてあげられなくて   ごめんね。   でも   食 べられてもいいなんて   言 わないで」 白 しろ い 魚 さかな は   はっとしました。   「あなたが   食 べられたら…   悲 かな しくて   悲 かな しくて   海 うみ の 水 みず が   お 母 かあ さんのなみだで   あふれてしまうくらい   ないてしまうわ」 白 しろ い 魚 さかな は   お 母 かあ さんが   なくのを はじめて   見 ました。 じつえん ノート いているときに 話 はな すように とぎれ   とぎれで 8 読よ んだあとに 考 かんが えよう! しろ さかな のお かあ さんは、 どうして いたのでしょう? みなさんは、 なや ご と をだれに そうだん しますか? (だれかに そうだん できますか?) 愛 あい する 子 どもが、 死 にたいと 思 おも う くらい 悩 なや んでいたことを 知 り、か わいそうに 思 おも ったから。 自 分 ぶん の 子 どものことなのに、 気 づ いてあげられず、 反 はんせい 省 したから。 家 か ぞ く 族 。 友 と もだち 達 。 先 せんせい 生 。 回 かいとうれい 答例 回 かいとうれい 答例

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白 しろ い 魚 さかな   「ぼく   お 母 かあ さんが   そんなに   悲 かな しむなんて   知 らなかった。   食 べられてもいいなんて     もう 言 わない」 すると   お 母 かあ さんは   言 いました。 白 しろ い 魚 さかな のお 母 かあ さん   「よく 聞 いて。   どんなに   つらい 目 に   あっても   自 分 ぶん から   食 べられてもいいなんて   考 かんが えちゃ   ぜったいにダメ。   命 いのち は   とても   大 たいせつ 切 なものなのよ」 その 会 かい 話 を   こっそりと   聞 いていたサメの 子 は なぜかないていました。 そして その 場 を   去 って 行 きました。 ─ 次 ページを 右 みぎ にここまでぬく ─ じつえん ノート しょんぼりしながら 言 い 聞 かせるように 9 読よ んだあとに 考 かんが えよう! なぜ、 いのち たいせつ なのだと おも いますか? しろ さかな おや かい いていたサメの が、 こっそりと いたのはなぜでしょう? 命 いのち はたった 一 ひ と つしかない、 かけがえのないものだから。 白 しろ い 魚 さかな のことが、 かわいそうになったから。 回 かいとうれい 答例 回 かいとうれい 答例

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白 しろ い 魚 さかな は   考 かんが えました。   「お 母 かあ さんを   悲 かな しませないようにしなきゃ。   ぼくもみんなと 同 おな じになれるように   今 き ょ う 日 から   がんばろう!」 そう 考 かんが えた 白 しろ い 魚 さかな は 速 はや く 泳 およ げるように   練 れん 習 しゅう を   したり ─ 3 分 ぶん の1ぬく ─ カラフルになれるように ひろった 貝 かい がらを 自 分 ぶん の   体 からだ に   はってみたり ─ ゆっくり 全 ぜん 部 ぬく ─ 話 はなし じょうずになるように いろいろな 本 ほん を   読 みました。 じつえん ノート 10 読よ んだあとに 考 かんが えよう! しろ さかな は、 はじ め、どうすれば と もだち ができると おも っていたのでしょう? 他 ほか の 魚 さかな と 同 おな じ 特 と く ぎ 技 を 持 ったり、 同 おな じ 見 た 目 になれば、 友 と もだち 達 になってもらえると 思 おも っていた。 回 かいとうれい 答例

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でも…。 白 しろ い 魚 さかな は やっぱり   ひとりぼっちのままでした。 白 しろ い 魚 さかな   「がんばっても   がんばっても   やっぱり   ぼくは   みんなと   同 おな じには   なれないんだ…」 白 しろ い 魚 さかな は くやしい 気 ちと 悲 かな しい 気 ちで   むねが   いっぱいになり 声 こえ をあげてなきました。 そして 自 分 ぶん の   かくれがに   とじこもり いつのまにか なきつかれて ねむってしまいました。 じつえん ノート くやし 泣 きを こらえるように 11

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ねむっている   白 しろ い 魚 さかな の ゆめの 中 なか に   まぶしく   光 ひか る 大 おお きなリュウが   あらわれました。 リュウ   「なかまに   なるということは   なかまと   同 おな じになること      じゃないんだ。   ありのままの   君 きみ を   すきになってくれるのが   本 ほんとう 当 のなかまというものだ。   自 分 ぶん らしさを   大 たいせつ 切 にしなさい。   君 きみ にも   いいところは     たくさんある。   でも   かくれてばかりいたら   君 きみ の   いいところは   ほかの   魚 さかな に 見 てもらえないぞ」 そう 言 うと   リュウは   スーッと 消 えてしまいました。 じつえん ノート しずかに   おちついて さとすように 12 読よ んだあとに 考 かんが えよう! おお きなリュウが、 しろ さかな つた えたかったことを かんたん うと、どんなことでしょう? 自 じ ぶ ん 分 らしさが 大 たいせつ 切 だということ。 かくれてばかりいるのは 良 くないということ。 回 かいとうれい 答例

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白 しろ い 魚 さかな が   めざめると そこには   ピカピカに 光 ひか る リュウの   ながーい   ながーい   ヒゲが   一 いっぽん 本   ありました。 白 しろ い 魚 さかな は その 光 ひか るヒゲを クルクルとロープのように   まいて かくれがの   すみに 大 たいせつ 切 に   しまい 家 いえ に   帰 かえ りました。 じつえん ノート 13

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白 しろ い 魚 さかな は   お 母 かあ さんに   聞 きました。 白 しろ い 魚 さかな   「お 母 かあ さん   ぼくの『 自 分 ぶん らしさ』って     何 なん だと 思 おも う?」 白 しろ い 魚 さかな のお 母 かあ さん   「そうねぇ   『これだけは   負 けない!』   って 思 おも えるものを   見 つけてごらんなさい」 しばらく   考 かんが えてから 白 しろ い 魚 さかな は 言 いました。 白 しろ い 魚 さかな   「そんなもの…   ぼくには   ない…。   ぼくは   泳 およ ぐのも   おそいし   色 いろ も   キレイじゃないし   お 話 はなし も   じょうずじゃ   ないんだもん…」 じつえん ノート 少 すこ し 困 こま ったように やさしく   ゆっくりと しょんぼりとして 14 読よ んだあとに 考 かんが えよう! みなさんの ぶん らしさ』 (『これだけは   けない!』 というものを 1つ かんが えてみましょう。 高 こうがくねん 学年 になるほど、 自 分 ぶん の 長 ちょうしょ 所 は 発 はつげん 言 しづらいものです。 隣 と なり の 人 ひ と の、 「 良 いところ」を 発 はっぴょう 表 してもらうのも 良 いでしょう。 ポイント

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白 しろ い 魚 さかな は   毎 まいにち 日   かくれがへ   行 って 『 自 分 ぶん らしさ』について 考 かんが えていました。 そんなある 日 。 遠 とお くから 話 はなし じょうずな 魚 さかな   「た、 助 たす けてー!」 泳 およ ぐのが 速 はや い 魚 さかな   「 流 なが されるー、   だ、だれかーっ!」 と   悲 鳴 めい のような 声 こえ が   聞 こえてきました。 かくれがから   外 そと をのぞくと 海 うみ のそこにある   すなが   まいあがり まるで   夜 よる のように 真 っ 暗 くら になっていました。 とつぜん   あらしが   やってきたのです。 じつえん ノート あせっているように こわがっているように 15

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白 しろ い 魚 さかな は   始 はじ め   かくれがで ジッとしていました。 でも 何 なん 度 も 「 助 たす けて!」 という 声 こえ を   聞 くと ジッとしていることが   できませんでした。 白 しろ い 魚 さかな は 光 ひか るリュウのヒゲを   とりだし かたほうを   岩 いわ にくくりつけ もうかたほうを 自 分 ぶん の 体 からだ にまきつけて あれくるう   真 っ 暗 くら な 海 うみ へと   とび 出 して 行 きました。 じつえん ノート を 決 けっ したように 力 ち か ら 強 づよ く 16

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リュウがおいていった ヒゲがキラキラ 光 ひか るので 白 しろ い 魚 さかな の 体 からだ も   キラキラと   かがやき 暗 くら い 海 うみ を   てらすことができました。 その 明 かりを   目 じるしに ほかの 魚 さかな たちが 集 あつ まってきました。 カラフルな 魚 さかな   「 真 っ 暗 くら で   どこへ 向 かって   泳 およ げばいいか   わからないの」 サメの 子   「こんなに   流 なが れが   速 はや い 海 うみ は   はじめてだ…」 話 はなし じょうずな 魚 さかな   「おねがいだ、 助 たす けてくれ」 たくさんの 魚 さかな たちが なきそうになりながら 白 しろ い 魚 さかな に 言 いました。 じつえん ノート おびえるように ぼうぜんとしながら 助 たす けを   こうように 17

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白 しろ い 魚 さかな   「とにかく   ぼくに   ついてきて」 白 しろ い 魚 さかな は   そう 言 って ほかの 魚 さかな たちを 自 分 ぶん が   知 っている かくれがに   あんない   しました。 白 しろ い 魚 さかな は あちこちに 小 ちい さな 岩 いわ かげや 大 おお きな   ほらあなを たくさん   知 っていたので 全 ぜん 部 の 魚 さかな たちを 安 あんぜん 全 な 場 所 しょ に つれて 行 くことができました。 じつえん ノート たよりになる 感 かん じで 18

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いったい どれくらい 泳 およ ぎつづけたでしょう。 白 しろ い 魚 さかな は すなに   もまれながら 岩 いわ に   ぶつかりながら たくさんの 魚 さかな たちを 助 たす けました。 白 しろ い 魚 さかな の 体 からだ は きずだらけでした。 泳 およ ぎつかれて クタクタでした。 でも 心 こころ は つかれていませんでした。 じつえん ノート 19 読よ んだあとに 考 かんが えよう! さかな たちのことを たす けた しろ さかな は、 およ つか れてクタクタに なりましたが、 こころ つか れていなかったとあります。 それは、なぜだと おも いますか? みんなを 助 たす けることができて「よかった」という 充 じゅうじつかん 実感 でいっぱいだったから。 かくれてばかりの 自 じ ぶ ん 分 ではなくなったから。 回 かいとうれい 答例

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あらしが   すぎると 海 うみ のあちこちに   自 分 ぶん の 子 どもをさがす 親 おや たちがいました。 自 分 ぶん の 子 どもを 見 つけた 親 おや たちは 子 どものぶじを   知 って ないて   よろこびました。 その 中 なか には 白 しろ い 魚 さかな の 親 おや 子 のすがたもありました。 白 しろ い 魚 さかな のお 母 かあ さん   「こわかったでしょう。   あなたが     みんなを   助 たす けたのね。   えらかったわね」 白 しろ い 魚 さかな は   お 母 かあ さんに たくさん   たくさん   ほめられました。 ほかの 魚 さかな の 親 おや たちからも たくさんの   お 礼 れい を   言 われました。 じつえん ノート どもを つつみこむように 20

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そんな 中 なか   ひとりぼっちの 魚 さかな がいました。 サメの 子 です。 サメの 子   「ぼくの 親 おや は   すぐ   ぼくをおこるし   なかなか   家 いえ にも 帰 かえ ってこない。   だれも   ぼくのことなんて   心 しんぱい 配 じゃないんだ…」 サメの 子 は   とても 悲 かな しそうでした。 それを 聞 いた 白 しろ い 魚 さかな は 言 いました。 白 しろ い 魚 さかな   「それなら   うちにおいでよ。   お 母 かあ さん、いいでしょ?」 お 母 かあ さんは   えがおで うなずきました。 じつえん ノート なげやりな 感 かん じで 明 あか るい 声 こえ で 21

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白 しろ い 魚 さかな の 親 おや 子 に   親 しんせつ 切 にされた サメの 子 は   白 しろ い 魚 さかな に   言 いました。 サメの 子   「ぼくは   君 きみ が     いじめられているのを   本 ほんとう 当 は   知 っていたんだ…。   知 らんぷりして   ごめんなさい。   本 ほんとう 当 に   ごめんなさい」 白 しろ い 魚 さかな   「もう   あやまらないで。   もし   また   だれかが   いじめられていたら   今 こん 度 は   いっしょに   その 子 を   助 たす けてあげようね」 サメの 子 は   大 おお きく   うなずき 白 しろ い 魚 さかな と   サメの 子 は とても   なかよくなりました。 じつえん ノート い 出 しにくい 感 かん じで 心 こころ から 反 はんせい 省 する 感 かん じで   優 やさ しい 声 こえ で 22 読よ んだあとに 考 かんが えよう! もし、みなさんがサメの だったら、 いじめられている しろ さかな たす けようと おも いますか? それはどうしてですか? 助 たす ける→かわいそうだから。 いじめはよくないから。 助 たす けない→ 面 めんどう 倒 だから。 自 じ ぶ ん 分 もいじめられるように なるかもしれないから。 回 かいとうれい 答例 いずれの 場 ば あ い 合 でも、 「いじめ」に 気 づいた 人 ひ と は、 先 せんせい 生 や 親 おや に 報 ほうこく 告 するように 伝 つた えましょう。 ポイント

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次 つぎ の 日 。 白 しろ い 魚 さかな とサメの 子 が いっしょに 泳 およ いでいると あらしの 日 に 助 たす けてもらった 魚 さかな たちが 次 つぎつぎ 々 に   集 あつ まってきました。 話 はなし じょうずな 魚 さかな   「ぼくたちは     君 きみ を   いじめていたのに   君 きみ は     ぼくたちを   助 たす けてくれた。   ぼくは     自 分 ぶん のことが   はずかしいよ」   カラフルな 魚 さかな   「わたしも     ちかよらないでなんて 言 って   本 ほんとう 当 に   ごめんなさい」 遠 とお くに 行 っていた   サメのお 母 かあ さんも サメの 子 を   むかえにきて 言 いました。 サメのお 母 かあ さん   「うちの 子 を   助 たす けてくれて   本 ほんとう 当 に   ありがとう」 この 日 から   白 しろ い 魚 さかな を   いじめる 魚 さかな は いなくなりました。 じつえん ノート いづらそうに 心 こころ から 反 はんせい 省 する 感 かん じで   心 こころ からの 感 かんしゃ 謝 の 気 も 持 ちをこめて 23

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たくさんの   なかまができた   白 しろ い 魚 さかな は お 母 かあ さんに   言 いました。 白 しろ い 魚 さかな   「ぼくは『 自 分 ぶん らしさ』が   何 なん なのか     今 いま も   よくわからない。   でもね   わかったこともあるんだ。   ゆうきと   やさしさを 持 つと   とても 気 も 持 ちがいいし   たくさんの   なかまもできるってこと」 お 母 かあ さんはうれしそうに   言 いました。 白 しろ い 魚 さかな のお 母 かあ さん   「あなたの 場 合 あい は     その『やさしさ』や   ほかの 魚 さかな を『 思 おも いやれる 心 こころ 』が   自 分 ぶん らしさなのよ」 じつえん ノート すこし 困 こんわく 惑 した 様 よ う す 子 で ほこらしげに   ゆっくりと さとすように 24

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あらしの 前 まえ は 同 おな じ 魚 さかな だけで   むれを 作 つく り   泳 およ いでいましたが 今 いま では   いろいろな 魚 さかな が   なかよく いっしょに   泳 およ いでいます。 そして   海 うみ は   前 まえ よりも   ずーっと 美 うつく しくなりました。 ほうせきばこの   ように   キラキラと   かがやく   海 うみ を リュウも   うれしそうに 空 そら から   ながめていました。 (おわり) じつえん ノート 25 読よ んだあとに 考 かんが えよう! うみ まえ よりもずっと うつく しくなったのは   なぜだと おも いますか? いじめのない 海 うみ になったから。 みんなが 仲 なか よくなったから。 回 かいとうれい 答例

参照

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