1.目的
東京国際空港(以下「羽田空港」という)の再拡張に伴い、平成22 年 10 月 21 日から 新たな滑走路(以下、「D 滑走路」という)が供用され、飛行ルートの変更や飛行便数の増 大が行なわれた。このことに伴う江戸川区(以下 「区」 という)における離陸機の騒音影 響の実態を把握する。2.羽田空港の概要
2−1. 滑走路の名称と位置 (1)D滑走路供用前 羽田空港のD滑走路供用前における、滑走路の概略を図2-1-1 に示す。 D滑走路供用以前、羽田空港は長さ3,000mの平行滑走路(A及びC滑走路)と長さ 2,500mの横風用滑走路(B滑走路)の3本の滑走路で運用されていた。 A 滑走路(34L/16R) C 滑走路(34R/16L) B 滑走路(22/04) 16R 34L 16L 34R 22 04 地図は国土地理院数値地図25000(東京)を使用(2)D滑走路供用後 羽田空港のD滑走路供用後における滑走路の概略を図2-1-2 に示す。D滑走路供用後、 A、B、C滑走路に、長さ2,500mのD滑走路が加わり、合計4本の滑走路で運用されてい る。 図2-1-2 D滑走路供用後の羽田空港滑走路概略図 A 滑走路(34L/16R) C 滑走路(34R/16L) B 滑走路(22/04) 16R 34L 16L 34R 22 04 23 05 D 滑走路(23/05) 地図は国土地理院数値地図25000(東京)を使用
(3)滑走路の名称 滑走路は、風向き等により運用される方向がその都度変更されるため、その運用状況 を示すために、一般に滑走路の運用される方向と位置関係を組み合わせた名称で呼ばれ ている。滑走路の運用方向と名称の関係を表2-1-1に示す。 表2-1-1 滑走路運用方向と名称 北向きの運用時 南向きの運用時 (北風系の時) (南風系の時) A滑走路 34L 16R B滑走路 04 22 C滑走路 34R 16L D滑走路 05 23 滑走路 北向き運用時のA滑走路を例に取ると、北を0度としたA滑走路の向きが時計回りに 約340度となるため、340度の一桁目を省略した「34」とよばれる。これに続き、同様に 340度の方向を向いているC滑走路に対して、北を向いた時には左側に位置することから、 この左右の区別を明らかにするため、左の英語Leftの頭文字「L」を組み合わせて「34L」 と呼ばれる。なお、B、D滑走路については、平行滑走路ではないため、左右を示すLや Rは付随しない。
2−2.飛行経路 (1)D滑走路供用前の飛行経路 羽田空港は使用される滑走路や運用方向により飛行経路が異なる。D滑走路供用前の 飛行経路の一覧を表2-2-1に、そのうち区に騒音の影響を及ぼす可能性がある飛行経路図 の概略を図2-2-1 ∼3に示す。 表2-2-1 飛行経路一覧表(D滑走路供用前) 飛行経路名の最初のアルファベットは、Tは離陸(Take off)、Lは着陸(Landing)を表す。 また羽田空港では22滑走路への着陸方式を明示するため、飛行経路名にD、V、Iといった アルファベットが付随する。 (*1)ILS着陸・・・計器着陸装置による着陸方式。詳細は用語解説を参照。 (*2)VOR/DME着陸・・・地上無線局を利用した計器着陸装置による着陸方式。詳細は用語解説を参照。 (*3)Visual着陸・・・パイロットが飛行場を視認しながら進入する着陸方式。詳細は用語解説を参照。 離着陸 風向 使用 滑走路 飛行 経路名 概要 34R T34R 北海道便・東北方面便などが区の東側上空を北上する。 また、北陸方面便が若干数区北部を通過する。 上記の便以外は34R離陸後、東京湾内で右旋回して 南や西方面に進むため、区内に騒音影響を与えることはない。 34L T34L 朝7時30分から8時30分の間で運用する。 離陸後左旋回するため、区に騒音影響を与えることは考えにくい。 04 T04 T34Rと同じ航路を飛行するが、ほとんど運用されていない。 16R T16R 16L T16L 22 T22 通常は運用されない。 34R L34R 34L L34L 16R L16R 通常は運用されない。 16L L16L 16L滑走路の着陸。 区から離れた海域を飛行するため、騒音影響を与えることは考えにくい。 L22D 22滑走路のVOR/DME着陸(*2)。 区の沖合を飛行するが、騒音影響を与えることは考えにくい。 L22V 22滑走路のVisual着陸(*3)。 飛行経路は22Dとほぼ同じ。運用回数は少ない。 L22I 22滑走路のILS着陸。 悪天候時限定で運用される。 区の東部から南部(葛西∼清新町)の間が騒音影響を受ける。 離陸 北系 南系 北海道便、東北方面便などが区の上空を北上する。 また、北陸方面便が若干数区北部を通過する。 着陸 北系 34R、34L滑走路へのILS着陸(*1)。 木更津方面から着陸するため、区に騒音影響を与えることは考えにくい。 南系 22
※地図中の 部分は江戸川区を示す。 図2-2-2 T16R・L 飛行経路概略図 図2-2-1 T34R 飛行経路概略図 図2-2-3 L22I 飛行経路概略図 地図は国土地理院数値地図25000(東京)を使用 地図は国土地理院数値地図25000(東京)を使用 地図は国土地理院数値地図25000(東京)を使用
(2)D滑走路供用後の飛行経路 D滑走路供用後の飛行経路の一覧を表2-2-2 に、そのうち区に騒音の影響を及ぼす可能 性がある飛行経路図の概略を図2-2-4 ∼ 6に示す。 表2-2-2 飛行経路一覧表(D滑走路供用後) 22及び23滑走路着陸の飛行経路名は、着陸方式を示すアルファベットL又はIが付随する。 なおD滑走路供用後、L22D、L22V及びL16Rは、通常は運用されない飛行経路となった。 (*1)LDA着陸・・・D滑走路供用後に用いられた新たな計器着陸装置による着陸方式。詳細は用語解説を参 照。 離着陸 風向 使用 滑走路 飛行 経路名 概要 34R T34R 北風系運用時の離陸は主に行先方面によりT34RもしくはT05の いずれかが振り分けられる。 そのためT34Rの多くが区の上空を北上する。 行先方面はD滑走路供用前の北海道便、東北方面・北陸便に、 山陰・ソウル・北京方面などが加わったため、飛行回数は増加した。 34L T34L 離陸後左旋回するため、区に騒音影響を与えることは考えにくい。 04 T04 T34Rと同じ航路を飛行するが、ほとんど運用されていない。 05 T05 離陸後東京湾上で右旋回するため、区に影響を与えることは考えにくい。 16R T16R 離陸後に右旋回するため、区に影響を与えることはないが、 まれにT16Lと同じ経路で飛行する場合がある。 16L T16L T34R同様、区内上空を通過する行先方面が増加した。 飛行経路に大きな変動はないため、区内上空の飛行回数は 増加したと考えられる。 22 T22 23 T23 34R L34R 34L L34L 16R L16R 16L L16L L22L 22滑走路のLDA着陸(*1)。D滑走路供用前のL22Dに比べ、 区から離れて飛行するため、騒音影響を与えることは考えにくい。 L22I 22滑走路のILS着陸。 悪天候時限定で運用される。 区の東部から南部(葛西∼清新町)の間が騒音影響を受ける。 L23L 23滑走路のLDA着陸。 区から離れた航路を飛行するため、区に騒音影響を与えることは考えにくい。 L23I 23滑走路のILS着陸。 区から離れた航路を飛行するため、区に騒音影響を与えることは考えにくい。 22 23 通常は運用されない。 離陸 北系 南系 着陸 北系 34R、34L滑走路へのILS着陸。 木更津方面から着陸するため、区に騒音影響を与えることは考えにくい。 南系 通常は運用されない。
※地図中の 部分は江戸川区を示す。 図2-2-5 T16L 飛行経路概略図 図2-2-4 T34R 飛行経路概略図 図2-2-6 L22I 飛行経路概略図 地図は国土地理院数値地図25000(東京)を使用 地図は国土地理院数値地図25000(東京)を使用 地図は国土地理院数値地図25000(東京)を使用
3.航空機騒音調査
3−1.調査概要 (1)調査方法 航空機騒音調査は、環境庁昭和48 年告示第 154 号「航空機騒音に係る環境基準」、「航空 機騒音監視測定マニュアル」(昭和63 年 7 月 環境庁大気保全局)及び「航空機騒音測定・ 評価マニュアル」(平成21 年 7 月環境省)に準じて、区内 2 地点において行った。調査地 点に可搬型の航空機騒音自動測定装置を設置し、1 週間連続の航空機騒音測定を行った。 (2)調査地点 調査地点の一覧を表3-1-1 に、調査地点位置図(広域)を図 3-1-1 に示す。 なお、地点の選定にあたっては下記を考慮し現地踏査を行った。 ・SID(標準計器出発方式)に示される北陸方面の飛行ルートは区北部を通過する。 ・再拡張後、区東部を通過する離陸機が多くみられる。 ・騒音測定に障害の無いこと。 表3-1-1 航空機騒音調査地点一覧 調査地点名 施設名称 住所 上小岩 江戸川区立上小岩小学校 江戸川区北小岩 7-2-1 篠崎 江戸川区立篠崎第二中学校 江戸川区下篠崎町 14-1図3-1-1 航空機騒音調査・調査地点位置図
(3)調査期間及び調査時間 調査期間は、平成24 年 6 月 21 日から 6 月 27 日までの連続した1週間とし、調査時間 は連続24 時間である。 (4)測定機器及び調査項目 航空機騒音調査に用いた測定機器を表3-1-2 に示す。 表3-1-2 航空機騒音調査機器一覧 調査地点名 施設名称 測定機材 上小岩 上小岩小学校 DL-100/M(日東紡音響エンジニアリング㈱可搬型測定器) 篠崎 篠崎第二中学校 DL-100/M(日東紡音響エンジニアリング㈱可搬型測定器) 測定は、日東紡音響エンジニアリング(株)製の航空機騒音自動測定装置及び航空機接近 検知識別装置、航空機最接近検知識別装置を用いて行った。調査地点に測定機器を設置し、 調査地点ごとに設定した閾値と継続時間による測定条件を満たした、単発騒音の最大騒音 レベル発生時刻、最大騒音レベル(LA,Smax)、単発騒音曝露レベル(LAE)等を記録した。 また 1 秒間隔で短区間平均騒音レベル(LAeq,1s)を連続して記録した。さらに航空機通過 時の実音をサンプリング間隔11kHz 以上でデジタル変換してコンピュータに記録した。ま た航空機接近検知識別装置より出力される航空機通過時の情報(スコークコード及び飛行 高度等)、及び航空機最接近検知識別装置より出力される航空機の最接近情報を 1 秒間隔で 記録した。なお、測定機器にはデータ通信端末を接続し、期間中は測定が正常に行われて いるかを監視した。 下表に調査地点毎の測定条件を示す。 表3-1-3 調査地点別測定条件 調査地点名 施設名称 閾値 継続時間 上小岩 上小岩小学校 暗騒音+ 4 dB 8 秒 篠崎 篠崎第二中学校 暗騒音+ 4 dB 8 秒
(5)機器設置状況 測定機器本体を屋外収容箱に収め、近くの見通しのよい場所にマイクロホンポールを設 置した。 屋外収容箱内部を図3-1-3 に示す。屋外収容箱内には、航空機騒音自動測定装置(ミニ ノート PC)及び、航空機接近検知識別装置、航空機最接近検知識別装置(ノート PC 下 部のユニット)が収められている。航空機接近検知識別装置用のアンプフィルタボックス は、箱内に収めて使用した。また、データ通信用端末、停電時の電源供給のための無停電 電源装置も収めている。 図3-1-3 測定機器本体(屋外収容箱内部) 続いて、各測定地点の機器設置状況を図 3-1-4 および図 3-1-6 に、機器設置場所の平面 図を図3-1-5 および図 3-1-7 に示す。設置の際には、対象となる騒音以外の騒音が測定結 果に影響しないよう留意した。マイクロホンポールには、マイクロホン、航空機接近検知 識別装置アンテナ及び航空機最接近検知識別装置アンテナが据え付けてある。マイクロホ ンには全天候型防風スクリーンを使用し、風雨の影響を最小限に抑えるようにした。また、 マイクロホンの高さは周辺からの航空機以外の騒音影響を考慮し、いずれの測定地点も 1.5m とした。
① 上小岩(区立上小岩小学校・校舎屋上)
図3-1-4 機器設置状況
図3-1-5 機器設置場所平面図
② 篠崎(区立篠崎第二中学校・校舎屋上)
図3-1-6 機器設置状況
図3-1-7 機器設置場所平面図
(6)分析方法 航空機接近検知識別装置より出力される航空機通過時の情報を解析し、騒音測定器が記 録した全ての単発騒音データから航空機騒音データを抽出した。さらに測定器が記録した 全てのデータの実音を聴取し、妨害音の有無を確認した。 抽出した航空機騒音データをもとに、データ分析を行うにあたり、以下に示す各値を算 出した。 ・WECPNL ・Lden 各値の算出方法について次ページ以降に概略を記す。 今回の測定では各測定地点での離陸機による騒音影響の実態把握を目的としていること から、暗騒音+10dB未満の航空機騒音も含めて別途集計を行った。本来WECPNLの評価 については暗騒音+10dB以上の航空機騒音が集計対象となるため、暗騒音+10dB未満のデ ータも含めて集計を行った結果については、WECPNLを参考値として表記した。また、 Ldenについては暗騒音+10dB未満の数値では単発騒音暴露レベル(LAE)の算出を行えない ため、この条件については集計を行わないこととした。
WECPNL 航空機騒音と照合されたデータのうち、その最大騒音レベルが直前の暗騒音レベルから 10 dB 以上のものを抽出し、それらのデータを用いて 1 日ごとの WECPNL を算出した。 算出方法は次式に示すとおりである。
10
log
10
27
dB
A
WN
WECPNL
(3.1) WN :発生時刻による補正をした測定機数
10
3
1 4 3 2
N
N
N
N
WN
(3.2) N1 :0: 00 ∼7: 00 の間の測定機数 N2 :7: 00 ∼19: 00 の間の測定機数 N3 :19: 00 ∼22: 00 の間の測定機数 N4 :22: 00 ∼24: 00 の間の測定機数
A dB :1 日の各最大騒音レベルのパワー平均値 また、1 日ごとに算出した WECPNL から次式により調査期間中の平均値を算出した。
i WECPNL X iN
WECPNL
10 , 10 '10
1
log
10
(3.3) N :観測日数 WECPNL,i :調査期間中のi 番目の測定日の WECPNLLden WECPNL と同様に、航空機の最大騒音レベルが直前の暗騒音レベルから 10 dB 以上の データを用いて、Ldenを算出した。次式に従って、最大騒音レベルから10 dB 低い騒音レ ベルを超過している区間について、1 秒間平均騒音レベルを積分し、航空機騒音発生時の LAEを求めた。
k
L
AE
k s AeqL
10
,1 ,10
10
log
10
(3.4) LAeq, 1s, k :1 秒間平均騒音レベルの k 番目の値 上記により算出されたLAEから1 日ごとの Ldenを次式により算出した。
k L j L i L den nk AE ej AE di AET
T
L
10 10 10 5 10 0 10 , , ,10
10
10
log
10
(3.5) LAE, di:午前7 時から午後 7 時までの時間帯における i 番目のLAE LAE, ei:午後7 時から午後 10 時までの時間帯における j 番目のLAE LAE, ni:午前0 時から午前 7 時まで、及び午後 10 時から午後 12 時までの時間帯における k 番目のLAE T :測定時間 (86400 秒) T0 :基準化時間 (1 秒) また、1 日ごとに算出したLdenから次式により調査期間中の平均値を算出した。
i
L
denX
i denN
L
10
10
'
,10
1
log
10
(3.6) N :観測日数 Lden, i :調査期間中のi 番目の測定日のLden3−2.航空機騒音調査結果 (1) 航空機騒音調査結果一覧(WECPNL / Lden) 調査期間中の集計結果として騒音発生回数、最大騒音レベル、単発騒音レベル、 WECPNLならびにLdenの一覧を表3-2-1 に示す。 WECPNLは全体的に上小岩よりも篠崎が高く、週平均で上小岩が50.2、篠崎が52.0 となり篠崎が1.8ポイント高くなる結果となった。最大騒音レベルのパワー平均値で も測定期間を通じて篠崎が高く、これは離陸機の上空通過時の高度が上小岩よりも 篠崎上空でのほうが低いことが要因と考えられる。 Ldenについても同様で、上小岩で40.0dB、篠崎で41.6dBとなり、篠崎が1.6dB 高い結果となっている。 暗騒音+10dB未満のデータも含む集計結果については表3−2−2に示す。これ についても暗騒音+10dB以上の集計結果と同様で、騒音発生回数、最大騒音レベル の平均など全体的に上小岩よりも篠崎が高くなる結果となった。
表3-2-1 航空機騒音測定結果一覧(暗騒音+10dB以上) ① 上小岩 N1 N2 N3 N4 計 平均 最大 最小 平均 最大 最小 6月 21日(木) 2 29 16 0 47 97 58.6 62.4 55.1 70.9 73.4 66.4 51.5 41.0 6月 22日(金) 0 13 12 0 25 49 57.0 61.4 52.5 70.0 74.9 64.0 46.9 37.8 6月 23日(土) 3 51 15 0 69 126 57.7 64.1 53.1 70.1 75.1 61.1 51.7 41.8 6月 24日(日) 3 39 15 0 57 114 56.9 63.5 45.4 68.8 74.0 55.9 50.5 39.8 6月 25日(月) 0 23 13 0 36 62 57.8 61.5 53.7 69.8 73.1 64.4 48.7 37.9 6月 26日(火) 2 32 14 0 48 94 57.6 62.0 52.0 70.2 73.3 65.2 50.4 40.6 6月 27日(水) 2 49 5 0 56 84 57.4 62.3 53.1 69.6 72.5 65.9 49.7 39.6 合計 12 236 90 0 338 626 - - - -平均 1.7 33.7 12.9 0.0 48.3 89.4 57.6 - - 69.9 - - 50.2 40.0 最大 3 51 16 0 69 126 58.6 64.1 - - 75.1 - 51.7 41.8 最小 0 13 5 0 25 49 56.9 - 45.4 - - 55.9 46.9 37.8 騒音発生回数(回) 加重 回数 最大騒音レベル(dB) 単発騒音暴露レベル(dB) 日 WECPNL Lden ② 篠崎 N1 N2 N3 N4 計 平均 最大 最小 平均 最大 最小 6月 21日(木) 0 62 13 0 75 101 59.7 64.2 56.3 72.0 76.5 67.7 52.7 42.6 6月 22日(金) 0 20 9 0 29 47 58.0 62.4 52.6 71.2 74.6 61.7 47.8 38.4 6月 23日(土) 1 45 15 0 61 100 59.1 63.8 55.2 71.8 77.0 65.1 52.1 42.5 6月 24日(日) 0 91 18 0 109 145 58.3 63.7 53.1 69.9 75.1 61.0 53.0 41.9 6月 25日(月) 0 20 5 0 25 35 60.3 63.9 56.4 71.8 75.1 68.9 48.7 37.9 6月 26日(火) 0 46 15 0 61 91 60.1 63.8 56.2 71.3 75.8 66.4 52.7 41.9 6月 27日(水) 4 63 14 0 81 145 59.1 65.0 51.4 70.8 75.5 64.5 53.7 43.0 合計 5 347 89 0 441 664 - - - -平均 0.7 49.6 12.7 0.0 63.0 94.9 59.2 - - 71.1 - - 52.0 41.6 最大 4 91 18 0 109 145 60.3 65.0 - - 77.0 - 53.7 43.0 最小 0 20 5 0 25 35 58.0 - 51.4 - - 61.0 47.8 37.9 最大騒音レベル(dB) 単発騒音暴露レベル(dB) 騒音発生回数(回) 加重 回数 日 WECPNL Lden ※この表は、最大騒音レベルが暗騒音+10dB以上の数値で算出した。
表3-2-2 航空機騒音測定結果一覧(暗騒音+10dB未満のデータを含む) ① 上小岩 N1 N2 N3 N4 計 平均 最大 最小 6月 21日(木) 2 66 21 0 89 149 57.6 62.4 55.1 52.4 6月 22日(金) 0 35 14 0 49 77 56.4 61.4 52.5 48.2 6月 23日(土) 4 71 19 0 94 168 57.0 64.1 53.1 52.3 6月 24日(日) 3 68 18 0 89 152 56.1 63.5 45.4 50.9 6月 25日(月) 0 45 15 0 60 90 57.3 61.5 53.7 49.9 6月 26日(火) 3 61 17 0 81 142 56.8 62.0 52.0 51.3 6月 27日(水) 2 76 7 0 85 117 56.7 62.3 53.1 50.4 合計 14 422 111 0 547 895 - - - -平均 2.0 60.3 15.9 0.0 78.1 127.9 56.9 - - 51.0 最大 4 76 21 0 94 168 57.6 64.1 - 52.4 最小 0 35 7 0 49 77 56.1 - 45.4 48.2 騒音発生回数(回) 加重 回数 最大騒音レベル(dB) 日 WECPNL (参考) ② 篠崎 N1 N2 N3 N4 計 平均 最大 最小 6月 21日(木) 1 106 23 0 130 185 58.8 64.2 51.7 54.5 6月 22日(金) 0 39 13 0 52 78 57.8 63.0 49.9 49.8 6月 23日(土) 2 77 21 0 100 160 58.4 63.8 50.1 53.4 6月 24日(日) 5 119 23 0 147 238 57.5 63.7 49.9 54.3 6月 25日(月) 1 64 11 0 76 107 58.4 63.9 51.7 51.7 6月 26日(火) 1 68 16 0 85 126 59.4 63.8 52.7 53.4 6月 27日(水) 6 86 18 0 110 200 58.4 65.0 50.2 54.4 合計 16 559 125 0 700 1,094 - - - -平均 2.3 79.9 17.9 0.0 100.0 156.3 58.4 - - 53.3 最大 6 119 23 0 147 238 59.4 65.0 - 54.5 最小 0 39 11 0 52 78 57.5 - 49.9 49.8 騒音発生回数(回) 加重 回数 最大騒音レベル(dB) 日 WECPNL (参考) ※この表は、最大騒音レベルが暗騒音+10dB未満のデータも含めて参考値として算出した。
(2) 滑走路別騒音発生回数 各測定地点上空を通過した航空機の滑走路運用別に集計した。その一覧表を 表3-2-3 ∼ 6に示す。 羽田空港の滑走路運用(表2-2-2)に示したように、区の上空を飛行する航空機 の行先方面は北海道・東北方面ならびに北陸・山陰・ソウル・北京方面等があり、 これらの便は主にA滑走路(T34R、T16L)から離陸する。 測定期間中における羽田空港からの離陸機の運用比率を表3−2−3に示すとお り、全離陸回数3,742回のうち、北風系離陸が3,086回と全体の8割を占めており、 北風系の離陸が多いことがわかる。 表3-2-4 ∼5 に示すとおり、2地点とも上空通過機の運用比率による割合は1日 目を除き、T34Lがほとんどを占めている。また、稀ではあるがT16Lの運用で区の 上空を通過した航空機騒音が1∼2回観測された。 表3-2-3 測定期間中における羽田空港離陸機の滑走路別離陸回数 運用 離陸回数(回) 全体の比率(%) T34R 1,015 27.1 T34L 21 0.6 T05 2,050 54.8 小計 3,086 82.5 T16R 305 8.2 T16L 351 9.4 小計 656 17.5 3,742 100.0 計 南風系離陸 北風系離陸
表3-2-4 滑走路別騒音発生回数(暗騒音+10dB以上) ① 上小岩 N1 N2 N3 N4 計 T16R T16L T34R 6月 21日(木) 2 29 16 0 47 97 1 37 9 6月 22日(金) 0 13 12 0 25 49 0 0 25 6月 23日(土) 3 51 15 0 69 126 0 8 61 6月 24日(日) 3 39 15 0 57 114 0 22 35 6月 25日(月) 0 23 13 0 36 62 0 0 36 6月 26日(火) 2 32 14 0 48 94 0 0 48 6月 27日(水) 2 49 5 0 56 84 0 0 56 合計 12 236 90 0 338 626 1 67 270 平均 1.7 33.7 12.9 0.0 48.3 89.4 0.1 9.6 38.6 最大 3 51 16 0 69 126 1 37 61 最小 0 13 5 0 25 49 0 0 9 騒音発生回数(回) 加重 回数 日 使用滑走路別 騒音発生回数(回) ② 篠崎 N1 N2 N3 N4 計 T16R T16L T34R 6月 21日(木) 0 62 13 0 75 101 1 67 7 6月 22日(金) 0 20 9 0 29 47 0 0 29 6月 23日(土) 1 45 15 0 61 100 0 13 48 6月 24日(日) 0 91 18 0 109 145 0 45 64 6月 25日(月) 0 20 5 0 25 35 0 0 25 6月 26日(火) 0 46 15 0 61 91 0 0 61 6月 27日(水) 4 63 14 0 81 145 0 0 81 合計 5 347 89 0 441 664 1 125 315 平均 0.7 49.6 12.7 0.0 63.0 94.9 0.1 17.9 45.0 最大 4 91 18 0 109 145 1 67 81 最小 0 20 5 0 25 35 0 0 7 騒音発生回数(回) 加重 回数 日 使用滑走路別 騒音発生回数(回) ※この表は、最大騒音レベルが暗騒音+10dB以上の数値で算出した。
表3-2-5 滑走路別騒音発生回数(暗騒音+10dB未満のデータを含む) ① 上小岩 N1 N2 N3 N4 計 T16R T16L T34R 6月 21日(木) 2 66 21 0 89 149 2 68 19 6月 22日(金) 0 35 14 0 49 77 0 0 49 6月 23日(土) 4 71 19 0 94 168 0 13 81 6月 24日(日) 3 68 18 0 89 152 0 34 55 6月 25日(月) 0 45 15 0 60 90 0 0 60 6月 26日(火) 3 61 17 0 81 142 0 0 81 6月 27日(水) 2 76 7 0 85 117 0 0 85 合計 14 422 111 0 547 895 2 115 430 平均 2.0 60.3 15.9 0.0 78.1 127.9 0.3 16.4 61.4 最大 4 76 21 0 94 168 2 68 85 最小 0 35 7 0 49 77 0 0 19 騒音発生回数(回) 加重 回数 日 使用滑走路別 騒音発生回数(回) ② 篠崎 N1 N2 N3 N4 計 T16R T16L T34R 6月 21日(木) 1 106 23 0 130 185 1 115 14 6月 22日(金) 0 39 13 0 52 78 0 0 52 6月 23日(土) 2 77 21 0 100 160 0 19 81 6月 24日(日) 5 119 23 0 147 238 0 62 85 6月 25日(月) 1 64 11 0 76 107 0 0 76 6月 26日(火) 1 68 16 0 85 126 0 0 85 6月 27日(水) 6 86 18 0 110 200 0 0 110 合計 16 559 125 0 700 1,094 1 196 503 平均 2.3 79.9 17.9 0.0 100.0 156.3 0.1 28.0 71.9 最大 6 119 23 0 147 238 1 115 110 最小 0 39 11 0 52 78 0 0 14 騒音発生回数(回) 加重 回数 日 使用滑走路別 騒音発生回数(回) ※この表は、最大騒音レベルが暗騒音+10dB未満のデータも含めて算出した。
滑走路運用別の参考資料として、表3-2-6 を示す。 16の運用はL・Rをまとめた結果としているが、北風系運用(34離陸)と南風系運用(16 離陸)では最大騒音レベルの平均値ではほとんど差がなかった。WECPNL寄与度で は5ポイント前後の差が見られたが、これは運用比率による騒音発生回数の違いが要 因と考えられる。 表3-2-6 運用別騒音発生回数と寄与度(暗騒音+10dB以上) ① 上小岩 週間WECPNL: 50.2 7日間合計 1日平均 7日間合計 1日平均 最大 平均 16離陸 68 9.7 131 18.7 61.9 57.8 43.6 34離陸 270 38.6 495 70.7 64.1 57.6 49.1 合計 338 48.3 626 89.4 64.1 57.6 50.2 騒音発生回数(回) 最大騒音レベル(dB) WECPNL 寄与度 運用 加重回数 ② 篠崎 週間WECPNL: 52.0 7日間合計 1日平均 7日間合計 1日平均 最大 平均 16離陸 126 18.0 176 25.1 64.2 59.1 46.1 34離陸 315 45.0 488 69.7 65.0 59.2 50.7 合計 441 63.0 664 94.9 65.0 59.2 52.0 運用 騒音発生回数(回) 加重回数 最大騒音レベル(dB) WECPNL 寄与度 ※この表は、最大騒音レベルが暗騒音+10dB以上の数値で算出した。
(3) 最大騒音レベルの度数分布 最大騒音レベルの度数分布を集計したグラフを図3-2-1 ∼2に示す。 「表3-2-1 航空機騒音測定結果一覧」で示したとおり、最大騒音レベルは上小岩で 64dB∼45dB、篠崎で65dB∼51dBと、最大値で比較するとそれほどの違いはない が、最大騒音レベルの度数分布に着目すると、篠崎での最大騒音レベルが上小岩と 比較して全体的に高い傾向であることが伺える。これは離陸機の上空通過時の高度 が上小岩よりも篠崎上空でのほうが低いことが要因と考えられる。 参考資料として表3-2-7 に各測定地点での日毎の環境騒音値を示す。 全体的に上小岩よりも篠崎が若干高い。1週間平均では上小岩で約46dB、篠崎で約 47dBとなっている。6月22日の数値がどちらの測定地点でも高くなっているが、こ れは降雨により暗騒音が上昇したためである。 表3-2-7 環境騒音値 上小岩 篠崎 6月 21日(木) 46.7 47.0 6月 22日(金) 49.1 50.4 6月 23日(土) 43.4 46.2 6月 24日(日) 42.7 43.5 6月 25日(月) 46.7 47.0 6月 26日(火) 44.9 46.4 6月 27日(水) 44.4 44.8 平均 45.9 46.9 環境騒音 LAeq (dB)
図3-2-1 最大騒音レベル値の度数分布(暗騒音+10dB以上) ① 上小岩 1 0 0 0 0 0 1 1 12 23 43 67 51 51 42 25 8 10 0 3 0 0 0 0 0 0 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 45 50 55 60 65 70 度 数 最大騒音レベルdB(A) ② 篠崎 0 0 0 0 0 0 1 0 5 8 24 37 57 82 82 67 28 24 14 11 1 0 0 0 0 0 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 度 数 最大騒音レベルdB(A) ※この表は、最大騒音レベルが暗騒音+10dB以上の数値で算出した。
図3-2-2 最大騒音レベル値の度数分布(暗騒音+10dB未満のデータ含む) ① 上小岩 1 0 0 1 0 3 7 16 34 58 80 112 79 63 47 25 8 10 0 3 0 0 0 0 0 0 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 度 数 最大騒音レベルdB(A) ② 篠崎 0 0 0 0 0 4 9 14 28 40 43 78 104 111 103 82 31 26 15 11 1 0 0 0 0 0 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 度 数 最大騒音レベルdB(A) ※この表は、最大騒音レベルが暗騒音+10dB未満のデータも含めて算出した。
(4) 時間別騒音発生回数
騒音発生回数を1時間別に集計した表を表3-2-8 に示す。
時間別騒音発生回数でみると上小岩が20時台で63回、篠崎では20時台と18時台の 58回が最も多かった。
表3-2-8 時間別騒音発生回数(暗騒音+10dB以上) 騒音発生 回数(回) 最大騒音レベル 平均(dB) 騒音発生 回数(回) 最大騒音レベル 平均(dB) 0 0 - 0 -1 1 45.4 0 -2 0 - 0 -3 0 - 0 -4 0 - 0 -5 0 - 0 -6 11 56.6 5 57.7 7 18 56.9 17 58.2 8 16 56.3 21 59.8 9 29 58.5 34 60.9 10 13 58.0 33 59.1 11 15 58.5 33 59.6 12 26 58.8 40 59.9 13 7 56.6 14 58.8 14 16 58.3 32 59.4 15 14 59.2 15 59.3 16 20 59.0 20 59.1 17 27 57.9 30 59.8 18 35 57.1 58 58.2 19 24 56.7 29 58.3 20 63 56.4 58 58.4 21 3 56.3 2 57.2 22 0 - 0 -23 0 - 0 -上小岩 篠崎 時間 (台) 0 10 20 30 40 50 60 70 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 騒 音 発 生 回 数( 回) 時間(台) 上小岩 篠崎 図3-2-3 時間別騒音発生回数(暗騒音+10dB以上)
表3-2-9 時間別騒音発生回数(暗騒音+10dB未満のデータ含む) 騒音発生 回数(回) 最大騒音レベル 平均(dB) 騒音発生 回数(回) 最大騒音レベル 平均(dB) 0 0 - 0 -1 1 45.4 0 -2 0 - 0 -3 0 - 0 -4 0 - 0 -5 0 - 0 -6 13 56.2 16 55.1 7 24 56.2 23 57.4 8 34 55.8 36 58.6 9 49 57.5 52 60.1 10 27 56.9 48 58.4 11 41 56.6 54 58.5 12 44 57.7 53 59.2 13 11 56.5 33 58.1 14 33 57.0 46 58.8 15 31 58.1 35 58.1 16 37 57.9 52 58.6 17 37 57.3 47 59.1 18 54 56.5 80 57.6 19 34 56.0 46 57.5 20 72 56.2 74 57.8 21 5 54.6 5 54.6 22 0 - 0 -23 0 - 0 -時間 (台) 上小岩 篠崎 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 騒 音 発 生 回 数( 回) 時 間(台) 上小岩 篠崎 図3-2-4 時間別騒音発生回数(暗騒音+10dB未満のデータ含む)
(5)機種別騒音発生回数 各測定地点上空を通過した航空機について機種別騒音発生回数とその最大騒音 レベルを表3-2-10 および表3-2-11 にまとめた。参考として調査期間中に羽田空港 を離着陸した航空機の機種と離着陸回数を図3-2-5 に示す。 騒音発生回数ではB763(B767-300型機)が上小岩で98回、篠崎で108回と最も多 かった。図3−2−3のとおり、測定期間中において羽田空港で運用されている航 空機の中ではB738(B737-800型機)が最も多く、次いでB763が多くを占める。 最大騒音レベルのパワー平均値では、B744(B747-400型機)が上小岩で59.8dB、 篠崎で62.2dBと最も大きかった。同型機の派生機であるB74D(B747-400型機・ 国内線仕様)についてもパワー平均値では上小岩で59.5dB、篠崎で61.2dBとなっ ており、羽田空港におけるB747シリーズの運用機数が近年減少したものの騒音影 響を及ぼす割合が比較的大きいことがわかる。 最大騒音レベルの最大値で見ると、篠崎のA321が65.0dBと最も大きく、同地点 のB74Dよりも0.8dB大きかった。これは上空通過時の飛行高度が低かったことが 要因として考えられる。篠崎近傍を通過した後、上小岩で測定された同機体の最大 騒音レベルを確認したところ、55.6dBと10dB近く騒音レベルが小さかった。これ は北京行きの便であったため、西に転進する際に上小岩から離れた地点を通過した と推測される。上小岩ではB744が64.1dBと最も大きかった。 1942 1757 1207 590 387 310 198 186 184 128 122 98 62 52 50 46 34 28 24 131 0 500 1000 1500 2000 2500 調査期間中に羽田空港を離着陸した航空機 離着陸回数
表3-2-10 機種別騒音発生回数と最大騒音レベル(暗騒音+10dB以上) ① 上小岩 平均 最大 最小 B763 98 57.2 62.3 52.0 4.5 B738 64 57.5 63.5 53.3 3.8 B772 63 57.5 62.4 52.5 3.6 B773 22 57.6 61.1 53.7 3.6 B74D 19 59.5 63.5 53.5 6.6 B744 18 59.8 64.1 53.3 7.0 A320 17 56.4 59.4 51.0 5.4 B735 17 57.6 60.0 54.7 2.6 A333 8 57.3 61.7 53.5 5.9 B737 4 56.3 58.7 53.3 3.7 A321 3 59.1 60.3 55.6 4.7 A332 1 58.4 58.4 58.4 -B77W 1 45.4 45.4 45.4 -B788 1 56.3 56.3 56.3 -F900 1 55.8 55.8 55.8 -MD90 1 56.0 56.0 56.0 -合計 338 57.6 64.1 45.4 2.3 機 種 騒音発生 回数(回) 標準 偏差 最大騒音レベル(dB) ② 篠崎 平均 最大 最小 B763 108 58.3 63.4 51.4 5.0 B738 105 58.7 62.9 52.7 3.9 B772 75 59.1 62.5 53.6 3.7 A320 32 58.0 61.4 55.4 2.1 B773 30 59.0 63.9 55.9 3.2 B74D 23 61.2 64.2 55.3 7.3 B744 21 62.2 63.9 57.6 3.3 B735 16 59.3 63.2 56.4 3.2 A333 13 59.4 61.8 55.8 2.2 A321 10 62.0 65.0 56.2 7.0 MD90 4 57.9 59.3 53.8 4.9 B737 3 56.9 58.0 55.3 1.2 B734 1 59.4 59.4 59.4 -合計 441 59.2 65.0 51.4 2.3 騒音発生 回数(回) 標準 偏差 機 種 最大騒音レベル(dB)
表3-2-11 機種別騒音発生回数と最大騒音レベル(暗騒音+10dB未満のデータ含む) ① 上小岩 平均 最大 最小 B763 176 56.5 62.3 50.9 2.2 B738 103 56.8 63.5 47.9 2.3 B772 99 56.8 62.4 52.1 2.0 A320 34 56.0 59.4 51.0 1.9 B773 29 57.1 61.1 53.1 2.0 B735 23 56.9 60.0 49.5 2.7 B74D 22 59.2 63.5 51.3 2.9 B744 19 59.7 64.1 53.3 2.7 A333 13 56.6 61.7 50.3 3.0 A321 7 57.3 60.3 53.0 2.8 B737 7 55.9 58.7 53.3 1.7 MD90 6 54.3 56.6 51.6 2.0 B788 4 55.1 56.3 53.0 1.7 A332 1 58.4 58.4 58.4 -B734 1 56.9 56.9 56.9 -B77W 1 45.4 45.4 45.4 -F900 1 55.8 55.8 55.8 -GLF4 1 54.0 54.0 54.0 -合計 547 56.9 64.1 45.4 2.4 機 種 騒音発生 回数(回) 標準 偏差 最大騒音レベル(dB) ② 篠崎 平均 最大 最小 B763 201 57.5 63.4 50.8 2.4 B738 166 58.1 50.7 63.0 2.6 B772 118 58.6 62.5 49.9 2.6 A320 52 57.4 61.4 49.9 1.9 B773 41 58.6 63.9 55.0 1.9 B74D 26 61.0 64.2 55.3 2.7 B735 25 58.5 63.2 50.1 3.5 B744 22 62.2 63.9 57.6 1.8 A333 14 59.2 61.8 54.7 1.9 MD90 12 55.6 59.3 50.2 2.8 A321 11 61.7 65.0 56.2 2.9 B737 8 56.1 58.0 51.8 2.2 GLF4 2 54.9 55.6 54.0 1.1 A332 1 55.5 55.5 55.5 -B734 1 59.4 59.4 59.4 -合計 700 58.4 65.0 49.9 2.7 機 種 騒音発生 回数(回) 標準 偏差 最大騒音レベル(dB)
(6)行先別騒音発生回数 各測定地点上空を通過した航空機について行先方面別の騒音発生回数とその 最大騒音レベルを表3-2-12 ∼15 にまとめた。 羽田空港を離陸して区上空を通過する航空機の飛行経路は大別して「北行き方 面」と「西行き方面」とに分かれる。ここでの「北行き方面」とは北海道・東北 方面便を指し、「西行き方面」とは北陸・山陰・ソウル・北京方面に加え、福岡・ 長崎・広島方面に向かう一部の便を指す。 表 3-2-12 を各行先方面でみると、騒音発生回数は北海道方面が上小岩で 161 回、篠崎で179 回と最も多く、その中でも特に新千歳空港行きが上小岩で 112 回、 篠崎で119 回と北海道方面行き全体の約7割弱を占めている。 最大騒音レベルの最大値においても新千歳空港行きが上小岩で 63.5dB、篠崎 で64.2dB と北海道・東北方面の中では最も大きい。このときの機種は日付・便 ともに異なるがいずれもB74D(B747-400 型機・国内線仕様)であった。 最大騒音レベルの平均値では北海道・東北・北陸・山陰方面では有意な差は見 られなかったが北京行きの数値が篠崎で61.5dB と他に比べて約 3dB 程度高い。 最大値においても西行き方面の中では北京行きが篠崎で65.0dB と最も大きく、 全体を通じても最大値となる。これは前述の「(5)機種別騒音発生回数」にも 記述した通り、北京行きのA321 が篠崎上空通過時に飛行高度が低かったことが 要因として考えられる
表3-2-12 行先方面別発生回数と最大騒音レベル(暗騒音+10dB以上) 平均 最大 平均 最大 RJCW 稚内空港 1 58.2 58.2 3 57.3 57.7 RJEC 旭川空港 10 58.1 62.1 8 59.1 63.2 RJEB 紋別空港 0 - - 2 57.5 57.8 RJCM 女満別空港 10 56.4 59.2 11 59.0 63.2 RJCN 中標津空港 2 54.4 54.7 1 55.4 55.4 RJCK 釧路空港 7 57.9 61.6 7 59.0 62.9 RJCB 帯広空港 11 57.0 60.0 14 58.0 60.7 RJCC 新千歳空港 112 57.4 63.5 119 59.0 64.2 RJCJ 千歳基地(自衛隊) 1 57.9 57.9 1 57.6 57.6 RJCH 函館空港 7 56.9 58.0 13 57.5 60.1 161 57.4 63.5 17 9 58.7 64.2 RJSA 青森空港 5 57.0 59.1 9 58.7 61.3 RJSM 三沢空港 3 57.6 57.7 3 59.2 60.3 RJSR 大館能代空港 0 - - 0 - -RJSK 秋田空港 9 55.5 56.9 12 59.0 62.4 RJSY 庄内空港 8 57.6 61.4 7 57.0 58.2 25 56.8 61.4 31 58.6 62.4 RJNT 富山空港 12 57.0 58.8 15 58.6 60.7 RJNW 能登空港 6 57.6 59.4 8 58.6 60.2 RJNK 小松空港 23 56.9 59.8 34 58.8 61.4 41 57.1 59.8 57 58.7 61.4 RJOR 鳥取空港 6 56.2 57.9 11 58.8 61.0 RJOH 米子空港 12 56.7 59.2 20 58.0 61.4 RJOC 出雲空港 13 58.6 63.5 17 59.4 62.6 RJOW 石見空港 0 - - 2 57.7 57.8 31 57.5 63.5 50 58.7 62.6 RKSS 金浦国際空港 43 58.8 64.1 55 60.6 63.9 RKSI 仁川国際空港 5 57.3 58.8 2 59.1 60.0 48 58.7 64.1 57 60.6 63.9 長崎 RJFU 長崎空港 2 56.7 58.6 8 58.0 60.4 福岡 RJFF 福岡空港 15 58.7 61.6 32 59.5 62.4 広島 RJOA 広島空港 2 58.4 59.8 7 58.4 61.1 北京 ZBAA 北京首都国際空港 10 59.0 60.3 19 61.5 65.0 3 55.7 58.4 1 61.6 61.6 338 57.6 64.1 44 1 59.2 65.0 合 計 篠崎 最大騒音レベル(dB) 騒音発生 回数(回) 騒音発生 回数(回) 最大騒音レベル(dB) 小 計 山陰 その他 小 計 ソウル 空港名 4レター コード 行先方面 北海道 東北 小 計 北陸 小 計 小 計 上小岩 ※この表は、最大騒音レベルが暗騒音+10dB以上の数値で算出した。
表3-2-12 を「北行き方面の離陸便」と「西行き方面の離陸便」に大別して集計した表 を以下に示す。 表3-2-13 行先方面別発生回数と最大騒音レベル(暗騒音+10dB以上) 平均 最大 平均 最大 北行き離陸 186 57.3 63.5 210 58.7 64.2 西行き離陸 149 58.0 64.1 230 59.6 65.0 その他 3 55.7 58.4 1 61.6 61.6 計 33 8 5 7. 6 64 .1 44 1 5 9. 2 65 . 0 ※北行き離陸 : 北海道・東北方面 ※西行き離陸 : 北陸・山陰・ソウル・北京方面および福岡・長崎・広島便 上小岩 篠崎 騒音発生 回数(回) 最大騒音レベル(dB) 騒音発生 回数(回) 最大騒音レベル(dB) 行先方面 ※この表は、最大騒音レベルが暗騒音+10dB以上の数値で算出した。
表3-2-14 行先方面別発生回数と最大騒音レベル (暗騒音+10dB未満のデータ含む) 騒音発生回数 最大騒音レベル 平均(dB) 騒音発生回数 最大騒音レベル 平均(dB) RJCW 稚内空港 4 55.8 6 56.6 RJEC 旭川空港 19 56.7 18 57.5 RJEB 紋別空港 2 54.2 3 57.5 RJCM 女満別空港 13 56.3 14 59.1 RJCN 中標津空港 4 55.6 2 55.6 RJCK 釧路空港 13 56.7 15 57.4 RJCB 帯広空港 14 56.8 22 57.2 RJCC 新千歳空港 160 56.8 182 58.1 RJCJ 千歳基地(自衛隊) 1 57.9 1 57.6 RJCH 函館空港 21 55.7 28 56.6 251 56.6 291 57.9 RJSA 青森空港 9 56.9 12 57.9 RJSM 三沢空港 5 56.8 6 58.2 RJSR 大館能代空港 4 54.9 5 58.9 RJSK 秋田空港 18 55.1 23 57.5 RJSY 庄内空港 12 56.7 16 56.6 48 56.1 62 57.6 RJNT 富山空港 20 56.8 26 58.2 RJNW 能登空港 9 57.0 11 58.1 RJNK 小松空港 40 56.4 58 58.1 69 56.6 95 58.1 RJOR 鳥取空港 11 56.0 20 57.8 RJOH 米子空港 17 56.4 28 57.7 RJOC 出雲空港 19 57.8 28 58.4 RJOW 石見空港 4 55.2 3 57.3 51 56.8 79 57.9 RKSS 金浦国際空港 63 58.1 68 60.3 RKSI 仁川国際空港 5 57.3 6 56.4 68 58.0 74 60.1 長崎 RJFU 長崎空港 7 56.4 13 58.0 福岡 RJFF 福岡空港 21 58.1 45 59.0 広島 RJOA 広島空港 10 56.4 15 58.1 北京 ZBAA 北京首都国際空港 17 57.8 23 61.1 5 54.9 3 58.5 その他 行先方面 4レター コード 空港名 上小岩 篠崎 北海道 小 計 ソウル 小 計 東北 小 計 北陸 小 計 山陰 小 計
表3-2-14 を「北行き方面の離陸便」と「西行き方面の離陸便」に大別して集計した表 を以下に示す。 表3-2-15 行先方面別発生回数と最大騒音レベル (暗騒音+10dB未満のデータ含む) 騒音発生回数 最大騒音レベル 平均(dB) 騒音発生回数 最大騒音レベル 平均(dB) 北行き離陸 299 56.6 353 57.8 西行き離陸 243 57.3 344 58.9 その他 5 54.9 3 58.5 計 5 4 7 5 6 . 9 7 0 0 5 8 .4 ※北行き離陸 : 北海道・東北方面 ※西行き離陸 : 北陸・山陰・ソウル・北京方面および福岡・長崎・広島便 行先方面 上小岩 篠崎 ※この表は、最大騒音レベルが暗騒音+10dB未満のデータも含めて算出した。
(7)まとめ 測定を行った2地点については地域類型の指定はないが、今回の結果をⅠ類型(基 準値:WECPNL-70 / Lden-57dB)と比較すると、どちらの測定地点とも基準を 下回っている。 区上空を通過する航空機の飛行高度が全体的に高く、最大騒音レベルは上小岩で 64dB∼45dB、篠崎で65dB∼51dBと、最大値で比較するとそれほどの違いはない が、最大騒音レベルの度数分布に着目すると、篠崎での最大騒音レベルが上小岩と 比較して全体的に高い傾向であることが伺える。これは上小岩に対して篠崎が海側 であるため当該航空機の高度がより低いことが要因のひとつと考えられる。 航空機が飛来していない時の暗騒音はどちらも約46dB前後であるが、近隣を走行 する自動車や風の音、さらには学校行事・活動による人の声などの影響により、暗 騒音が一時的に上昇し、航空機の最大騒音レベルが評価条件である「暗騒音+10dB 以上」とならないケース、つまり人の耳には聞こえているが評価対象に加えられな い航空機騒音が多く見られた。 一方、航空機騒音発生時にその最大騒音レベルを卓越した他の騒音があり、集計 対象から除外したケースも多数あった。一例では、鳥の鳴き声やバイクまたは学校 のチャイム等があげられる。
4.資料
4−1.気象状況 調査期間中の気象状況を、下表に示す。 表4-1-1 気象状況 天気概況 平均気温 (℃) 降水量合計 (mm) 最多風向 平均気圧 (hPa) 平成 24 年 6 月 21 日 雨時々曇 23.7 0 南 1002.3 平成 24 年 6 月 22 日 雨のち曇 21.1 48 北北東 1001.3 平成 24 年 6 月 23 日 曇 22.2 0 南東 1004.6 平成 24 年 6 月 24 日 曇一時晴 22.6 -- 南東 1005.2 平成 24 年 6 月 25 日 曇 18.4 -- 北東 1007.4 平成 24 年 6 月 26 日 晴 19.5 -- 北北東 1011.4 平成 24 年 6 月 27 日 薄曇 20.6 -- 南南東 1012.9 *国土交通省 気象統計情報より抜粋4−2.用語解説 (1)騒音用語 【あ】 暗騒音 「環境庁昭和48年告示第154号「航空機騒音に係る環境基準」に、「暗騒音より10デシベ ル以上大きい航空機騒音のピークレベル及び航空機の機数を記録する」と定義されてい るように、航空機騒音測定においては暗騒音の把握が重要である。「暗騒音」とは「ある 特定の騒音に着目したとき、それ以外のすべての騒音」(JIS Z 8731「環境騒音の表示・ 測定方法」)のことで、本調査では航空機の騒音が着目すべき特定騒音に当るので、暗騒 音とは航空機騒音以外のすべての騒音を指し示している。 【さ】 最大騒音レベル 騒音の発生ごとの観測される騒音レベルの最大値。単位はdBでLA,Smaxと表記される。 【た】 単発騒音 単発的に発生する一過性の騒音。航空機の運航に伴って飛行場周辺で観測される騒音 などがこれに該当する。
単発騒音暴露レベル 単発騒音における騒音暴露量を基準の音響暴露量で除した値の常用対数の 10 倍。単位 は dB でLAEと表記される。航空機騒音では LA,Smaxより 10dB 低いレベルを超える範囲にお ける騒音暴露量を算出することとしている。 短区間平均騒音レベル 短区間における騒音レベルをエネルギー的な平均値としてあらわした量。航空機騒音 におけるLAEの算出には1秒間平均騒音レベルから求める方法がある。単位はdBで1秒間平 均騒音レベルの場合、LAeq,1sと表記される。 【と】 等価騒音レベル ある時間間隔において変動する騒音の騒音レベルをエネルギー的な平均値として表し た量。単位はdBでLAeq,t(tは時間間隔を表す)と表記される。 【は】 パワー平均 レベル(デシベル)で表示された複数の値をエネルギーに基づいて平均すること。エ ネルギー平均ともいう。 (2)測定技術用語 【と】 トリガーレベルと継続時間による測定条件 航空機騒音の自動測定では、通常、自動測定器が騒音レベルを常時監視し、そのレベ ルが、予め設定されたレベルを、同様に予め設定された秒数(設定継続時間)以上継続 した場合に、その間の極大値(LA,Smax)をその発生時刻等とともに記録している。トリガ ーレベルとは、その「予め設定されたレベル」のことをいい、「閾値」、「シキイ値」、 「Threshold Level」などとも呼ばれる。 【こ】 航空機通過時の情報(スコークコード及び飛行高度) 地上のアンテナから発せられた質問信号に対し、航空機に装備されたトランスポンダ が発する応答信号のことで、航空機識別ID(スコークコード)と気圧計による飛行高度 情報が含まれている。航空機騒音の測定を行う際に、騒音レベルと併せてトランスポン
機騒音であるか否かの自動識別が可能となる。
(3)航空用語 【I】
ILS 着陸
計器着陸装置のこと。Instrument Landing System の略。着陸進入中の航空機に対し、 滑走路への進入コースを電波ビーム(指向性電波)により指示する無線着陸援助装置で、 滑走路への進入コースの中心から左右のずれを示すローカライザ(LOC)と適切な進入角 を示すグライドスロープ(GS)及び滑走路からの所定の位置に設置され上空に指向性電 波を発射し滑走路からの距離を示すマーカから構成される。パイロットはこれを用いる ことで、視認条件が悪い場合でも機内計器の指針方向に飛行することにより適切な進入 コースに乗ることが可能となる。 【L】 LDA 着陸
Localizer type Directional Aids の略。空港周辺までローカライザ(LOC)の電波に乗 って進入する方式。
【S】 SID
標準計器出発方式のこと。Standard Instrument Departure の略。計器飛行方式で飛行 する航空機が、離陸してから航空路に乗るまでに障害物を避け安全に上昇するための経 路と高度を定めたもの。出発方面に応じて設定される。 【V】 Visual 着陸 レーダーによる進入管制下で、パイロットが飛行場を視認しながら進入する着陸方式。 VOR/DME 着陸
VOR(超短波全方向式無線標識施設:VHF omni-directional radio range beacon)と DME(距離測定装置:Distance measuring equipment)の2つの地上無線局のこと。これ らを利用することで方位や位置(DME からの距離)を計器で確認しながら飛行すること ができる。