平 成20年12月(2008年) 一31一
総合論文
京 都 女 子 大 学 の19年 間 を振 り返 っ て
大江
武
My nineteen
years
in Kyoto
Women's
University
Takeshi
Ohe
(Received September 27, 2008)
1.は じ め に 2008年3月 末 で 京 都女 子 大 学 家 政学 部 食 物 栄養 学 科 ・短 期大 学 部 生 活 科学 科 食 物 栄 養専 攻 で の19年 間 の生 活 を終 えた 。 この度,2008年 度食 物 学 会 会長 の 田 中清教 授 か ら食 物 学会 誌 へ の 寄稿 を奨 め られ たの を機 会 に、在 職 中 に行 っ た 「水 域 環境 の変 異 原物 質 に関 す る研 究」 の概 要 を中心 に述 べ,お 世 話 に な っ た先 生 方,共 同研 究 者,学 生 諸 君,大 学 関 係 者へ の お礼 の 気持 ち に代 え させ て い ただ け れ ば と思 う。 II.研 究 の 端 緒 京 都 女子 大 に赴 任 す る前 は,公 立 の研 究 機 関 で環 境 汚 染 問題 と関 わ って い た 。強 力 な殺 虫剤 と して広 く使 用 され て い たDDTやBHC,工 業製 品 と して使 用 され てい たPCBな どが,食 品汚 染,環 境 汚 染, 人体 汚 染 を もた ら し大 きな社 会 問 題 を引 き起 こ して い た時 代 で あ り,そ れ らの環 境 汚 染物 質 の分 析 ・毒 性 に関 わ る 調査 研 究 に携 わ っ てい た 。一 方,国 立 が ん セ ン ター の研 究 者 が 中心 とな って,ア ミノ酸 や食 品 を加 熱 す る こ と に よ っ て 生 成 す る ヘ テ ロサ イ ク リ ック ア ミ ンが 変 異 原 性 や発 が ん性 を示 す こ と を明 らか に し,世 界 を リ ー ドす る研 究 と して注 目 され て い た 。DNAに 突 然 変 異 を もた ら し,発 が ん性 を有 す る可 能 性 が高 い と して 脚 光 を浴 びて い た環 境 変異 原 の分 野 に も関 わ り始 め た 。我 々の 身 の 回 りに存 在 す る環 境 変 異原 は,人 間 をは じめ 生 態系 を構 成 す る 生物 に影 響 を及 ぼす こ とが4 さ れて い た こ とか ら、 元 京都女子大学家政学部食物栄養学科衛生学 第一研究室 本 学 着 任 後 の研 究 テ ー マ と して,ま た4回 生 の卒 業 研 究 テ ー マ と して 「環 境 変 異原 」 の 問題 に取 り組 ん だ。 赴 任 した 当 時 か らの 主要 担 当講 義 は,「 公 衆 衛 生 学 」 で,現 在 も 「社 会 ・環境 と健康 」 の な か の主 要 科 目 とな っ てい る。 平 成14年 の 「栄 養士 法 」 の改 正 に よ っ て,「 社 会 ・環 境 と健 康 」 の 教 育 目標 の な か に"人 間 や生 活 を生態 系 に位 置 づ けて理 解 す る こ と"が 明 記 さ れ,環 境 問 題 の 重 要性 を再認 識 す る次 第 と も なっ た。皿.研 究成 果 の概 要
1.環 境 変異 原 環 境 に存 在 す る変異 原 を総称 して 環境 変 異 原 と呼 ん で い る。DNAに 損傷 を与 え て 突 然 変 異 を起 こ す 性 質 を変 異 原性 とい い,変 異原 性 を有 す る もの を変 異 原 とい う。変 異 原 には,物 理 的 な もの と化 学 的 な もの が あ り,DNAに 対 す る作 用 機 構 は さ ま ざ ま で あ る。 紫外 線 自然放 射 線 とい っ た も と もと地 球上 に存 在 して い た もの もあ るが,人 工 的 に作 り出 され た化 学 物 質,非 意 図 的 に作 り出 され た 化学 物 質 が, 人 間 の生 活 基盤 とな る土 壌 圏,大 気 圏,水 圏 に或 い は食 品 中 に さ まざ まな環 境 変 異原 と して存 在 して い る。 化 学 物 質 の変 異 原性 試 験 は,発 が ん性或 い は遺伝 毒 性 を予 測 す る方 法 と して 世 界 中 の研 究室 で 多 用 さ れ て い た。 特 に エ ーム ス試 験 と して著 名 な変 異 原性 試 験 は,遺 伝 子 組 み換 え に よ り作 成 され た微 生 物 を 用 い て,発 が ん物 質 をス ク リー ニ ン グす る毒 性 試験 と して用 い られ て いた 。一 方,変 異 原 性試 験 の問題 点 と して 「非 変異 ・発 が ん性 物 質」 や 「変異 ・非 がん 原性 」 の存 在 も明 らか に されて きた こ とか ら,変 異 原性 試 験 で は 多 くの試 験法 が 開 発 され,い くつ か の 試験 法 を組 み 合 わせ ての総 合 的 な結 果 が求 め られ た1)。 2.水 域 環 境 の 変異 原 性 モ ニ タ リ ング 水 道水 源 で あ る都 市 河 川水 が、 塩 素処 理 に よ って 変 異原 性 が 増 強 す る こ と,塩 素 処 理 に よっ て生 成 し た 消毒 副 生 成 物 が高 い変 異原 性 を示 す こ と、 さ ら に は汚 染 の影 響 を強 く受 けて い る都 市 河 川水 の変 異 原 性 が 著 しい こ と な ど河 川 水 の汚 染 は、 しば しば社 会 問 題 と して大 き くク ロ ーズ ア ップ され て い た。 京 阪 神 地 区 の住 民 の 水道 水 源 とな っ てい る 淀 川水 系 河 川 水 の 変異 原 性 が 驚 くほ ど高 い こ とは,1982年 に初 め て 報 告 され た。 そ の報 告 書 の 中 で は,京 都 市 内 に位 置 す る下 水 処 理 場 の 下流 地 点 で非 常 に変 異原 性 が 高 い こ と も報 告 され て い た。 そ の後 も同様 の 結果 が い くつ か の論 文 で 報告 さ れた が,こ れ らは い ず れ も微 生 物 を用 い るエ ー ム ス テス トで の結 果 で あ っ た こ と か ら,培 養 細 胞 を用 い たSCE(姉 妹 染 色 分体 交 換) で の 検討 を行 った の が最 初 の研 究 テー マ で あ っ た。 そ の 結 果,下 水 処 理場 の下 流 地点 で採 取 した試 料 が 非 常 に強 いSCE誘 発 能 を示 し,エ ー ム ス テ ス トで の 結 果 と同様 の 傾 向 で あ った こ とが 観 察 され,培 養 細 胞 を用 い た モ ニ タ リン グ の有 効 性 を報 告 した2)。 また,当 時水 道 水 の塩 素 処 理 に よって 生 成 す る変 異 原 物 質 と して問 題 とな っ て い たMX(3一 ク ロ ロー4一ジ ク ロ ロメ チ ルー5一ヒ ドロキ シー2(5H)一 フ ラノ ン)の 培 養 細胞 を用 い た変 異原 性 試 験 で も陽 性 の 結 果 が得 られ た3)。 と ころ で,河 川水 中 の変 異 原性 を測 定 す るに は, 河 川 水 を採 取 して,実 験 室 へ 持 ち帰 り抽 出,濃 縮 を 伴 った ク リー ン ア ップ を経 て各種 のバ イ オ ア ッセ イ に供 され る 。用 い る ク リー ン ア ップ法 に よ って結 果 の解 釈 が 異 な っ て くる た め,多 くの地 点 で の 河 川水 の変 異 原 性 モ ニ タ リ ング を実 施 す る に は,統 一 した 方 法,簡 便 な方 法 が 求 め られ る。 こ の観 点 か らの検 討 も実 施 した。 特 にサ ル モ ネ ラ菌 を用 い るエ ー ム ス テス トで は,感 受 性 の 高 い菌 株 の 開発 も進 んで い っ た。 この 分 野 で も,日 本 の研 究 者 は世 界 を リー ドし てい た し,開 発 され た 菌株 の使 用 に よ り,よ り感受 性 の高 い 簡便 な方 法 の 改 良 に もつ なが っ てい った 。 そ の成 果 につ い て も報 告 を行 った 。我 々 の身 の 回 り の環 境 中 には,構 造 上 芳香 環 を多 く有 す る多 環 式 の 化 学 物 質 は 多 く,特 にニ トロ基 や ア ミノ基 を有 す る 芳 香 族 ア ミ ンや ニ トロア レー ン類 に は,変 異 原 性 を 示 す 物 質 が 多 い 。 当研 究 室 で最 も頻繁 に利 用 して い た菌 株 は,ニ トロ基 や ア ミノ基 を有 す る芳 香 族 ア ミ ンや ニ トロ ア レー ン類 のDNA損 傷 を もた らす 過 程 で 重 要 な働 きをす る0一 ア セ チ ル基 転 移 酵 素 の 活 性 を強 め た菌株 で あ る。 ま た,河 川水 中の 変異 原 物 質 の 回収 には,当 時 岡 山大 学 の 早 津彦 哉 先 生 に よ って 開発 された ブ ル ー レー ヨ ンを河 川水 中 に懸垂 す る こ と に よ り変 異 原 物 質 を 採 取 で き る 方 法 に よ っ た5)-10),12)。こ の方 法 の 詳 細 につ い て は 、次 の 皿.3. の 項 で述 べ る が 、労 力 の伴 う河 川水 の運搬 作 業 が 軽 減 され る利 点 が あ り、 遠 隔地 で の モ ニ タ リ ング も可 能 で あ っ た。 大学 か らの 在外研 究 員 として1998年4月 か ら1999年 3月 までの1年 間U.S. EPA(U.S. Ih血)nmental Protec-tion Agency, Environmental Carcinogenesis Division; 米 国 環境 保 護 庁環 境 発 癌部)で 研 究 す る機 会 を与 え られ た 。 この 滞在 期 間中 そ して1999∼2000年 度 に は 文 部 科学 省 「科 学研 究 費」 助 成 を受 けて,北 ア メ リ カの 大都 市 を流 れ る河 川水 の変 異原 性 モ ニ タ リン グ を実 施 した。 ニ ュ ー ヨー クのハ ドソ ン川 とイ ー ス ト 川,ワ シ ン トンDCの ポ トマ ッ ク 川,ボ ス ト ンの チ ャー ルス 川,プ ロ ヴ ィデ ンス の プ ロ ヴ ィデ ンス川L モ ン トリオ ール の セ ン トmレ ンス 川で アメ リカ, カナ ダの知 人 の協 力 を得 て,ま た 時 に は一 人 で河 川 水 試 料 の採 取 を実施 した 。 ブ ルー レー ヨ ン を用 い た 採 取 法 で あ った か らこそ 可 能で あ った。 結 果 的 に は, 非 常 に好 ま しい こ とで は あ るが,日 本 の淀 川水 系 河 川 に見 られ る よ うな強 い 変異 原 性 は観 察 され な か っ た27)。 1994年 度 には,厚 生 省 が ん研 究 助 成金 に よる 「環 境 中 の 変 異 原 ・が ん 原 物 質 の 分 離 同 定 に 関 す る研 究 」 班 の一 員 と して共 同研 究 に参 加 させ てい た だ く こ と にな っ た。 この研 究 班 に は2001年 度 まで 継続 し て研 究 費 の助 成 を受 け る こ とが で きた。 また,環 境 省 の 委 託業 務 に よる 「環 境 中 の変 異 原性 物 質 に関す る調 査研 究 」 班 の 一員 と して2001∼2007年 度 の 間, 研 究 費 の助 成 を受 け る こ とが で き た。 こ の よ うな経 緯 もあっ て,淀 川水 系 河 川水 の変 異 原性 モニ タ リ ン グ は,2007年 度 の退 職 まで 卒業 研 究 生 の テー マ と し て も継 続 して実 施 した。 さ らに,こ れ らの研 究 班 員 の報 告 か ら,わ が 国 の河 川 水 の変 異 原性 物 質 に よる 汚染 は淀 川水 系 河 川水 の み な らず,愛 知 県,福 井市, 静 岡県,和 歌 山市 内河 川 水 で も明 らか に な って きた。 2007年 度 に実 施 した卒 業 研 究 の結 果(図1)か ら も, 極 め て強 い変 異 原 性 を 示 すRank 1と 評 価 さ れ る 河 川水 が 相 変 わ らず 高 い比 率 で存 在 して い る結 果 が得 られ た。今 後 とも水域 環 境 の リス ク評価 の ため の 変
平 成20年12月(2008年) 異 原性 モニ タ リ ングが 継 続 され る こ とを願 う次 第 で あ る。 3.水 域 環 境 の新 規 変 異原 物 質 前述 した厚 生 省が ん研 究班 の 目的 は,環 境 中 に存 在 す る もの の そ の本 体 が 明 らか に され てい ない 変異 原物 質 の構 造 を解 明 し よ う とす る もので あ った 。当 時,我 々の 身 の 回 りの 環境 試 料 につ い て,変 異 原性 は 極 め て高 い もの のそ の 本体 が 何 で あ るか 不 明 な も の の一 つ と して,淀 川 水 系河 川 水 中 の変 異 原物 質が あ っ た。 研 究班 の構 成 は,静 岡 県 立大 学 薬 学 部糠 谷 東 雄,静 岡 県 立大 学 環 境 科学 研 究 所寺 尾 良 保,同 塩 沢竜 史,北 陸 大学 薬 学 部 澤西 啓 之,京 都 薬 科 大学 渡 辺 徹 志,国 立が んセ ン ター研 究 所 若林 敬 二 の 諸先 生 方 であ った 。環 境 中 に存 在す る得 体 の知 れ な い化 学 物 質の 構 造 式 まで 明 らか にす る とい う こ とは,非 常 に根 気 の 要 る 困難 な作 業 で あ るが,こ れ らの先 生 方 は 化学 物 質 の構 造 解 析 の エ キス パ ー トで あ っ た。 私 は,淀 川 の 河 川 につ い て,多 少 モ ニ タ リ ン グな ど に よ って 精 通 してい た こ とで この 研究 班 の 仲 間 入 りを させ て い た だ い た と思 っ てい る 。 一33一 一 般 に,河 川水,湖 水,海 水 な どの 水 中 に存 在 す る化 学 物 質 は 多種 多様 で はあ る が,そ れ ぞ れ の濃 度 は普 通ppb∼pptと 言 っ た極 め て 微 量 で しか 存 在 し な い。 そ の よ う な物 質 の構 造 式 を 明 らか にす る ため に は,多 量 の水 試 料 が必 要 にな っ て くる 。我 々が 淀 川水 系 河 川水 中 に存 在す る得 体 の知 れ な い変 異 原 物 質の 構 造 式 ま で を明 らか にす る た め に用 い た方 法 は, ブ ル ー コ ッ トン懸 垂 法 とい う方法 で あ る 。前 述 した 早 津 彦 哉 先生 が,独 自の ア イデ アで 開発 され た方 法 で,銅 フ タロ シ アニ ン誘 導 体 を コ ッ トン(綿)に 染 み込 ませ た ブ ルー コ ッ トン をナ イロ ン メ ッシ ュの 袋 に入 れ,そ れ を河 川 に懸 垂 して化 学 物 質 を吸 着 させ る方 法 で あ る。 河 川 に懸 垂 して お くだ け で,特 に芳 香 環 を3つ 以 上 縮 合 した化 学物 質が ブ ル ー コ ッ トン に吸 着 され るの で,懸 垂 後 研究 室 に持 ち帰 り抽 出操 作 を行 う。 コ ッ トンの代 わ りに レー ヨ ンに染 み 込 ま せ た ブ ル ー レ ー ヨ ン も 皿.2.項 で 述 べ た が,モ ニ タ リ ン グ法 と して よ く利 用 した 。 この 方法 だ と重 い 多 量 の 水 を採 取 して研 究 室 に持 ち帰 る とい う とて つ も な く労 力 の伴 う作業 が 軽 減 され る こ とに な る。 実 際 図1 2007年 度 に 実 施 し た 河 川 水 の 変 異 原 性 の 分 類 1)Rank 1∼5は,ブ ル ー レ ー ヨ ン1g当 りの 抽 出 物 が 示 す 変 異 コ ロ ニ ー 数(変 異 原 性 の 強 さ)を 表 す 。 Rank 1(極 め て 強 い 変 異 原 性) 変 異 コ ロ ニ ー 数100,000以 上, Rank 2(強 い 変 異 原 性) 変 異 コ ロ ニ ー 数10,000∼ ユ00,000 Rank 3(中 程 度 の 変 異 原 性) 変 異 コ ロ ニ ー 数1,000∼10,000 Rank 4 (弱 い 変 異 原 性) 変 異 コ ロ ニ ー 数1,000以 下 Rank 5(変 異 原 性 な し) 図 は,2007年 度 に 実 施 し た43試 料 の 分 布 図 で あ る 。 極 め て 強 い 変 異 原 性 で あ るRank lが 全 体 の40%を 占 め て い る 。 2)変 異 原 性 試 験 に 用 い た 菌 株 は,サ ル モ ネ ラ 菌YGIO24株 で,代 謝 活 性 化 の 条 件 で 行 っ た 。 3)対 象 河 川 は,淀 川 水 系 河 川(京 都 府,大 阪 府),和 歌 川(和 歌 山 県),足 羽 川,馬 渡 川,狐 川(福 井 県), 日光 川(愛 知 県)で あ る 。
に は,糠 谷 東 雄 先 生 の 発 案 で,図2(a)に 示 す よ う な 多量 の ブ ルー コ ッ トン を洗濯 用 の ネ ッ トに 入れ て, 太 目の縄 につ る して これ を河 川 に懸 垂 した。 この 操 作 を半 年 間 繰 り返 し行 い 多 量 の抽 出 物 を手 に 入れ, 構 造 の解 明 に着 手 し始 め た 。 この ブ ル ー コ ッ トン懸 垂 法 で は,お よそ500ト ン に相 当 す る 河 川水 か らの 抽 出物 を得 た こ とに な る。 これ らの 共 同研 究 に よ って,変 異 原性 の非 常 に強 い 物 質 と して フ ェニ ルベ ン ゾ トリ ア ゾ ー ル(PBTA) 骨 格 を有 す る化 合物2種 の 存在 が 明 らか にな り,こ れ ら2種 の 化 合 物 の構 造 を明 ら か に し,PBTA-1及 びPBTA-2と 名 づ け,こ れ らの 変 異 原性 の 寄 与 率 も 単 独 の物 質 と して は極 め て 高 い こ と を1997∼1998年 に報告 した(図2b)。 これ らの変 異 原 物 質 は,繊 維 染 色 に使 用 され て い る ア ゾ染料 か ら染 色 工程 並 び に 排 水 処理 過 程 で 非 意 図的 に生 成 され,河 川 水 に流 入 して い る と推 定 した111・131・141。この 共 同 研 究 を通 じ て 長 年不 明 で あ った 変異 原 物 質 の本 体 の 一部 を明 ら か に す る こ とが 出 来 た。 そ の 後 も同 様 の 経路 を経 て 生 成 す るPBTA骨 格 を 有 す る変 異 原 物 質 の 存 在 が, 淀 川 水系 河 川の み な らず,愛 知 県,福 井 市,静 岡 県 な ど の 河 川 水 で 検 出 さ れ た。 こ れ ま で に8種 類 の PBTAタ イ プ 変 異 原 物 質(図3)の 構 造 が 明 ら か と な り,そ の う ち7種 が 河 川 水 で 見 つ か っ て き た 。 当 然 で あ る が,い ず れ も 変 異 原 性 の 極 め て 高 い 河 川 で 検 出 さ れ て い る151・16i20ト・21123ト・25㌧26}・281801。 在 外 研 究 員 と し てU.S. EPAで の 出 張 期 間 に は, PBTA-1,PBTA-2並 び に 水 道 水 の 塩 素 処 理 副 生 成 物 と し て 問 題 と な っ て い たMX関 連 物 質 の 変 異 ス ペ ク トル に つ い て も 検 討 し た17卜191。 和 歌 山 市 内 を 流 れ る 河 川 水 か ら も ア ミ ノ ビ フ ェ ニ ル 構 造 を 有 す る 新 規 変 異 原 物 質4一 ア ミ ノー3,3㌧ ジ ク ロ ロー5,49一 ジ ニ ト ロ ビ フ ェ ニ ー ル(ADDB)が, 単 離 さ れ て い た 。 私 た ち も こ のADDBの 排 出 状 況, 分 布 状 況,そ の 生 成 経 路 に 関 す る 研 究 に 取 り組 み, こ のADDBは 染 料 の 中 間 体,ポ リ マ ー の 原 料 と し て 製 造 さ れ て い る3,3'一 ジ ク ロ ロ ベ ン ジ ジ ン (DCB)に 由 来 す る こ と, DCBを 含 ん だ 排 水 の 処 理 工 程 で,や は り非 意 図 的 に 生 成 して い る こ と を 推 定 し,さ ら に はADDBの 中 間 体 と し て,変 異 原 性 を 有 す る 化 合 物 が 生 成 して い る こ と な ど を 報 告 した 。 ま た,新 規 変 異 原 物 質 と し て,ア ミ ノ ビ フ ェ ニ ル 構 造 を 有 す る4,4'一 ジ ア ミ ノー3,3'一 ジ ク ロ ロ ー5一ニ ト ロ ビ フ ェ ニ ー ル(5一 ニ ト ローDCB)の 単 離,構 造 確 図2 ジ ャー ナ ル の表 紙 を飾 っ た (a)河 川水 か ら大量 の変 異 原 物 質 を収 集 す るた めの 懸 垂 法 で用 い た 大量 の ブル ー コ ッ トン (b)分 離 ・同定 した 変 異 原物 質の 構 造 式 と変 異 原 物 質の 採 取 地点
平 成20年12月(2008年) 一35一 認 を 行 う と と も に,和 歌 川 河 川 水 に 流 入 し て い る こ と を 明 ら か に し た33['37i。和 歌 川 河 川 水 で 検 出 さ れ た 変 異 原 物 質 の 構 造 式 は 図4に 示 した 。 平 成16年 に は,京 都 薬 科 大 学 渡 辺 徹 志 先 生 及 び 国 立 が ん セ ン タ ー 研 究 所 若 林 敬 二 先 生 と の 共 著 で 長 年 の 水 域 環 境 中 の 変 異 原 物 質 に 関 す るreviewを 発 表 す る 機 会 がMutation Research誌 か ら与 え ら れ た3°1。 全 く 予 期 せ ぬ こ と で あ っ た が,こ のreviewが 同 誌
のMost downloaded articlesのTop 1と な っ た こ と も あ っ た 。 こ の こ と は,世 界 に は 水 環 境 に 関 心 を 持 つ 研 究 者 が 多 く居 る こ と を 示 し て い る こ と で あ り,今 後 とも環 境 の保 全 の 観点 か らの研 究 が 遂 行 され るこ とを期 待 した い。 4.そ の他 タバ コの煙 や加 熱 食 品 中 に存在 す る非 変異 原 性 物 質 同士 が ヒ トの体 内 で酵 素 の 関与 に よ り新 た に変 異 原性 を示 す(こ の 様 な作 用 の こ と をco-mutagenic作 用 と言 う)物 質 と して,ア ミノ フェニ ル ノルハ ル マ ン(APNH)が,新 規 内 因性 発 が ん 物 質 と して 国 立 が ん セ ン ター の研 究 者達 に よ り報 告 され て い た。 こ の 芳 香 族 ア ミ ン類 に属 す るAPNH類 の 培 養 細 胞 を 用 い て のSCEや 染 色体 異 常 誘 発 能 の 検 討 に つ い て
PBTA-1 PBTA-2 PBTA-3
PBTA-4 PBTA-5 PBTA-6
PBTA-7 図3 .. 淀 川 水 系等 で検 出 され た新 規 変 異 原物 質 3,3「一ジ ク ロ ロペ ン ジ ジ ン 鳶 (DCB) 4一ア ミ ノー3,3'一ジ ク ロ ロー4冒一ニ トロ ビ フ エニ ー ル (ADNB) 3,3'一ジ ク ロ ロ ー4,4'一 ニ トロ ビ フ エニ ー ル (DDB) 4一ア ミ ノー3,3'一ジ ク ロロ ー 5,4'一ジ ニ トロ ビ フ エニ ー ル (ADDB) 4,4'一ジア ミ ノー3,3'一ジ クロ ロ ー ひニ トロ ビ フ エ ニ ル (5一 ニ ト ロ ーDCB) 図4 和 歌川 で 検 出 され た新 規 変異 原 物 質 *DCBは,既 知 の 変異 原 物 質 で あ る
依頼 を受 け,卒 業 研 究 の テ ーマ と して も取 り組 ん だ。 そ の 結 果,APNHのSCEや 染 色 体 異 常 誘 発 能 は, 既知 の多 くの 変異 原 物 質 の 中で も最 も作 用が 強 い部 類 に属 す る こ と を明 らか に して 報告 した241。APNH 類 の構 造 式 を 図5に 示 して い る。IH,3.の 項 で 示 し た河 川水 中 の新 規 変 異 原物 質 以 外 の研 究 対 象 と した 変異 原 物 質 の構 造 式 も示 した。 また,抗 変 異 原性 に関 す る研 究 と して,キ チ ン, キ トサ ンや 茶葉 抽 出物 に よる 各種 変異 原 物 質 に対 す る抑 制 作 用,市 販茶 飲 料 中 の カテ キ ン類 の測 定結 果 な どにつ い て も報告 したP・221・3P。 ]V.最 後 に 平 成18年 は,国 が水 俣 病 を公 式 に確認 してか ら50 年 目の年 で あ った。 水 俣 病 の原 点 の 地 と言 え ば百 間 排 水 口 で あ る。 百 間排 水 口 とは,水 俣 病 の原 因物 質 で あ る メ チ ル水 銀 が工 場 排 水 と と も に30年 以 上 排 出 され て い た アセ トア ルデ ヒ ド製 造 工場 の 排水 口で あ る 。 こ の排 水 口 か ら放 出 され てい た メチ ル水 銀 が 水 俣 湾 を汚 染 し,多 くの水 俣病 患 者 が 発 生 した。 現 在 もな お,多 くの 方 が 「公 害健 康 被 害 の 補 償 等 に関 す る法律 」 に基 づ く水俣 病 の 認定 申請,損 害賠 償 請 求 訴 訟 を起 こ され て お り,水 俣病 問 題 は今 なお 国 と し て も取 り組 むべ き重 要 な課 題 とな って い る。多 くの 人 を苦 しめ た百 問排 水 口 は,私 の水 環境 の研 究 に取 り組 む 原点 で もあ っ た。 平 成19年,百 間排 水 口 を訪 れ たが,現 在 は 浄 化処 理 され た工 場 排 水 及 び家 庭 か らの生 活 排 水 が 流 れ て い る との こ と で,図6(a)の 写 真 に 見 られ る よ うに 当 時 の 面 影 は 全 く窺 わ れ な か った 。 百 間排 水 口 の説 明 看板 とそ の 傍 らの水 俣 病 巡 礼 八 十 八 ヶ所 の 一 番 札 所 と な っ て い る お 地 蔵 様 (図6(b))が 長 年 の患 者 の 苦 しみ を伝 え て い るの み で あ った 。 その 説 明看 板 に書 か れ てい る 一 文 を紹 介 して稿 を終 え る こ と とす る。 「一 度,汚 染 ・破 壊 され た 環 境 は,い か に 莫 大 な 費用 と労力 をか け て も元 に も どす こ とは で きませ ん 。 この こ とを,私 た ち は 人 類 の 教訓 と して受 け止 め て い か なけ れ ば な りませ ん」
謝
辞
平 成 元 年 一19年 度 までの 問 に,上 記 の研 究 成果 を あ げ る こ とが 出来 た の は,私 の 研究 室 に在 籍 して く れ た 多 くの 卒業 研 究 生,大 学 院 生 の協 力 の お 陰 であ る 。 それ ぞ れ の論 文 題 目 を表1に 示 し,こ こに あ ら た め て謝 意 を表 した い 。 ま た,厚 生 省が ん 研 究助 成 金並 び に環 境省 委 託研 究班 で は,静 岡県 立 大 学薬 学 部糠 谷 東 雄,静 岡県 立 大学 環 境 科 学研 究 所 寺 尾 良保, アミノフェニ ル ノル ハ ルマ ン (APNH) ア ミノフェニ ルハ ル マ ン (APH) アミノメチ ルフェニル ハ ル マン (AMPH) 3一 クロ ロー4一 ジクロ ロメチル ー 5一 ヒドロキ シー2(5H)一 フラノン (MX) 3一 クロロー4一 メチ ル ー 5一 ヒドロキ シ ー2(5H)一 フラノン (MCF) 1一 ニ トロ ビ レン Trp-P-1 Trp-P-2 図5 そ の他 の 研 究対 象 と した変 異 原 物 質平 成20年12月(2008年) 一37一
(a)
(b)
図6 水 俣病 原 点 の地 「百 問排 水 口」 の現 在(a)と 傍 らの お 地 蔵様(b) 表1 卒 業 研 究 生並 び に修 士 研 究生 の論 文題 目年 度
卒 業 研 究 生 名
卒 業 論 文 題 目 平 成元 年 度 平 成2年 度 平成3年 度 平成4年 度 平 成5年 度 平 成6年 度 平 成7年 度 平 成8年 度 平成9年 度 平 成11年 度 平 成12年 度 平 成13年 度 平 成14年 度 平 成15年 度 梅原 登 紀子 ・服 部 泰 子 太 田 洋 子 軍司 愛 子 小 山 伸 子 ・駒 井 美 穂 子 阿 久根 由紀 子 ・山 口 由美 加 伊藤 久 恵 ・川渕 美 香 須 田 美 左子 十河 美 容 ・本 田 和 美 矢守 純 子 ・佐 々木 洋 子 渡邊 理 恵 植 田 裕 子 内 山 裕 子 ・佐 藤 有紀 子 酒井 由 紀 ・中村 聡子 伊藤 嘉 余子 岡部 祐 子 ・山下 有香 清水 佳 子 ・平 野 栄子 竹 内 信 江 ・山 中 真 由美 薩摩 華 子 笠原 優 子 ・森 川 順子 井 内 祐 子 ・長尾 妙子 石谷 愛 ・守 岡 智 子 吉野 由 香 子 谷 口 久 美 子 名和 友 子 藩 しの ぶ ・舟場 千春 松下 朱 里 ・木下 加 奈子 伊藤 康 子 ・田井 聖美 中瀬 志 保 ・丸谷 久美 子 上 田 恵 子 ・原 明 日香 高 田 智 子 ・前 田 陽子 田 川 恵 理 ・中 川 愛子 坂本 千 加 子 ・松 好 祐子 佐 々 木 華 代 興津 佳 子 ・橋本 麻 美 水野 智 子 一 ノ橋 葵 ・太 田 涼 子 中 野 歩 ・松 沢 麻 美 南 真紀 子 ・村 川 園 子 ビタミンと癌 一ビタミンA及 びCに よる発 癌 の修 飾 を中心 として一 食 物 繊 維 の抗 変 異 原 作 用 トポ イ ソ メラ ーゼ 阻 害 剤 の細 胞遺 伝 学 的研 究 フ リー ラジ カ ル ス カベ ンジ ャー に よ る遺伝 毒 性 の 抑 制 抗 酸 化 物 質 に よ る変 異 原修 飾 作 用 につ い て 河 川水 の 遺伝 毒 性 作 用 食 物 繊 維 の抗 変 異 原 作 用 河 川水 の 遺伝 毒 性 作 用 抗 酸 化 物 質 の変 異 原 性 及 び変 異 原修 飾 ヒ トY染 色体 の 分 子細 胞 遺 伝 学 的解 析 非 放 射 性 標識 プ ロ ーブ を用い たDNA多 型 の 検 出 抗 酸 化 物 質 の 変異 原 性 お よ び変 異 原修 飾 作 用 河 川水 の 遺伝 毒 性 作 用 ニトロアレーン高感 受性 株で検 出 される河 川水 中 変異 原物 質の検索 芳 香 族アミン高 感受 性 株で検 出 される河 川 水 中変異 原物 質の検索 河 川水 の 変異 原 性 モ ニ タ リン グ 淀 川水 系 河 川水 の 変 異 原性 モ ニ タ リン グ(1) 淀 川水 系 河 川水 の変 異 原性 モ ニ タ リン グ(H) 河 川水 中変 異 原物 質の 検索 淀 川水 系 河 川 水 にお ける新 規 変 異 原物 質 の 定量 淀 川水 系 河 川水 にお ける ヘ テ ロサ イク リ ッ クア ミンの 定量 水 道 水 源 と して の河 川 水 の水 質 評 価 淀 川水 系 河 川 水 の変 異 原性 モニ タ リ ング コ ンポ ス ト化 の検 討 カ テ キ ン類 の抗 変 異 原 性 と清 涼 飲 料水 中の 定量 水 道水 の 変 異 原性 お よび 化学 物 質 の検 索 芳 香族 ア ミン高感 受 性 株 で検 出 され る河 川 水 中 の変 異 原 茶葉 の抗 変 異 原性 に関 す る研 究 河 川水 中の 変 異原 性 物 質 に 関す る研 究 ア ミ ノフ ェ ニ ル ノ ル ハ ルマ ン類 のSCE(姉 妹 染 色 分体 交換), 染 色体 異 常 お よび突 然 変 異 スペ ク トル 茶 葉 の抗 変 異 原性 に 関す る研 究 ア ミ ノ フ ェ ニ ル ノル ハ ル マ ン類 の 変 異 原 性,SCE及 び突 然 変 異 スペ ク トル 河 川水 にお け るPBTAタ イ プ変異 原 物 質 の検 出 市 販 茶飲 料 の 抗 変異 原 性 と抗 変 異 原性 成 分 の 定 量 淀 川水域 環境 試料 の変異原 性 及びPBTAタ イプ 変異原 物 質の定 量 イ ソ フラ ボ ンの抗 変異 原 性 につ い て 京 野菜 の抗 変 異 原性 と抗 変 異原 性 成 分 の定 量 ユ リ科野 菜 の 抗 変 異 原性 と抗 変 異 原性 成 分 の 定量年 度
卒 業 研 究 生 名
卒 業 論 文 題 目
平 成16年 度 平 成17年 度 平 成18年 度 平 成19年 度 稲 野 今 日子 ・堀 早 紀 子 太 田 有 希 ・野 田 真 紗 美 桐 谷 紗 世 ・鈴 木 忍 伊 賀 亮 子 竹 鼻 瞳 ・紹 谷 聡子 多 田 亜 由美 中野 圭 子 湯 田 真 喜 子 吾 郷 有 紀 子 ・谷 真 由 美 上 田 紗 恵 子 ・米 久保 由里 福 島 悠 子 後 沙苗 ・喜 田 智 美 太 田 理栄 ・北 川 恵 駒 井 久美 ・正 林 知 子 マ メ科 食 品 の抗 変 異 原性 とイ ソ フ ラボ ンの 寄 与 茶 葉 の 抗 変 異原 性 につ い て 河 川水 の 変 異原 性 モ ニ タ リ ング 茶 葉 の抗 変 異原 性 と カテ キ ンの寄 与 河 川水 の 変 異原 性 と変 異原 物 質 の 定 量 マ メ科 食 品 の抗 変 異 原 性 とイ ソ フ ラボ ンの 寄 与 ア ミノ フ ェ ニ ル ノル ハ ル マ ン(APNH)の 生 成 抑 制 につ い て 塩 基 対 置 換 変 異 スペ ク トル の高 感 度検 出 につ い て 和 歌 川 河 川水 の変 異 原 物 質 の検 索 市販 野 菜 類 の抗 変 異 原 性 マ メ科 食 品 の抗 変 異 原 性 成分 の検 索 ア ミノ フ ェニ ル ノ ルハ ル マ ン(APNH)の 抗 変 異原 性 和 歌川 河 川 水 の 変異 原 性 と変 異 原 物 質 近 畿及 び 中部 地 区河 川 水 の変異 原 性 モニタリングと変異 原 物 質年 度
修士課程研究生名
修 士 論 文 題 目
平 成8∼ 9年 度 平 成11∼ 12年 度 平 成15∼ 16年 度竹 内 信江
森澤 多美枝
水野 智子
水 域環 境 にお け る変 異 原 性 芳香 族 ア ミンに 関す る研 究 水 域環 境 にお けるPBTAタ イプ変 異 原 物 質 汚染 に関す る研 究 変 異原 性 芳 香 族 ア ミノ化 合 物 及 び ニ トロ化 合 物 の ヒ トへ の 健 康 影響 に 関す る研 究 同塩 沢 竜 史,北 陸大 学 薬 学部 澤 西 啓 之,国 立 が ん セ ンタ ー研 究所 若林 敬 二,京 都 薬 科 大 学 渡 辺徹 志 の諸 先 生 方 を初 め,多 くの 先 生 方 か ら,ご 指 導,ご 助 言 を賜 り,心 か ら感 謝 申 し上 げ ます 。 研 究 の 遂 行 に は,本 学 か らは教 員 研 究 経 費,研 究 経 費 助 成,研 究機 器 備 品 助 成,学 外 研 究 費 助 成,学 外 か ら は厚 生 省 が ん研 究 助 成金,環 境 省 委 託研 究 費, 文 部 省 科 学研 究 費 の助 成 を受 け た。 ま た,平 成10年 4月 ∼ll年3月 の1年 間,在 外 研 究 員 と してU. S. Environmental Protection Agency, Environmental Carcinogenesis Divisionに て研 究 に専 念 す る機 会 を与 え て い た だい た 大 学 当局 並 び に食 物 栄 養 学 科 の教 職 員 に深 謝 い た します。参 考 論 文
1)大 江 武 本 紙,46,1-12(1991)
2) T. Ohe, H. Ito, M. Kawabuti: Arch. Environ. Contam.
Toxicol
. , 25, 293-297 (1993)
3)大 江 武,伊 藤 久 恵,川 渕 美 香,十 河 美 容,本 田 和 美:本 舐,48,17-21(1993)
4) T. Ohe : Sci Tot Environ., 181, 1-5 (1996)
5) T. Ohe, H. Nukaya : Sci Tot. Environ., 181, 7-12
(1996)
6)大 江 武:環 境 変 異 原 研 究17,237-249(1996)
7) T. Ohe : Wat. Sci. Tech. , 33, 313-320 (1996)
8) H. Sakamoto, T. Ohe,T. Hayatsu, H. Hayatsu : Mutat.
Res., 371, 79-85 (1996)
9) T. Ohe : Mutat. Res., 393, 73-79 (1997)
10)大 江 武,竹 内 信 江:承 環 舞 学 会 議20,722- 731(1997)
11) Nukaya H, J. Yamashita, K. Tsuji et al .: Chem. Res.
Toxicol
.,10, 1061-1066 (1997)
12)大 江 武,谷 口 久 美 子:環 境 技 術,27,7-11 (1998)
13) T. Shiozawa., K. Muraoka, H. Nukaya et al .: Chem.
Res. Toxicol
.,11, 375-380 (1998)
14) A. Oguri A.,T. Shiozawa,Y. Terao et al., : Chem.
Res. Toxicol
.,11, 1195-1200 (1998)
15)糠 谷 東雄,大 江 武,寺 尾 良保,澤 西 啓 之,若 林 敬 二:環 猪変 異原 研究,21,153-157(1999)
16) T. Ohe, N. Takeuchi, T. Watanabe et al . : Environ.
Health Perspec., 107, 701-704 (1999)
17) T. Ohe, D. T. Shaughnessy, S. Landi et al . : Mutat.
Res., 429, 189-198 (1999)
18) D.T. Shaughnessy, T. Ohe, S. Landi et al .: Environ.
Mol. Mutagen., 35, 106
—
113 (2000)
19) D.M. DeMarini, S. Stefano, T. Ohe et al , ; Mutat.
Res., 453, 51-65 (2000)
20) T. Shiozawa, A. Tada, H. Nukaya et al .: Chem. Res.
Toxicol
., 13, 535
—
540 (2000)
21) H. Nukaya, T. Shiozawa, A. Tada et al . : Mutat.
Res., 492, 73 —
80 (2001)
平 成20年12月(2008年)
22) T. Ohe, K. Marutani, S. Nakase : Mutat. Res., 496,
75-81 (2001)
23) T. Watanabe, H. Nukaya, Y. Terao et al.: Mutat.
Res., 498, 107-115 (2001)
24) T. Ohe, T. Takata, Y. Maeda et al.: Mutat. Res.,
515, 181-188 (2002)
25) T. Watanabe, T. Shiozawa, Y. Takahashi et al.:
Mutagenesis, 17, 293 —299 (2002)
26)渡 辺徹 志,糠 谷 東 雄,寺 尾 良 保,大 江 武,若 林 敬 二:公 衆 衛塗,66,625-629(2002)
27) T. Ohe, P. A. White, D. M. De Marini : Mutat. Res.,
534, 101
—
112 (2003)
28) T. Morisawa, T. Mizuno,T. Ohe, et al ,: Mutat. Res .,
534, 123—
132 (2003)
29) H. Moriwaki, H. Harino, H. Hashimoto et al . : J.
Chromatog., 995, 239 —243 (2003)
一39一
30) H. Moriwaki, H. Harino,T. Yoshikura et al . : J.
Environ. Monit., 6 , 897-902 (2004)
31)興 津 佳 子,橋 本 麻 美,水 野 智 子,大 江 武:本 舐, 59, 37-46 (2004)