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2000年鳥取県西部地震による墓石の転倒・回転に関する調査速報

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(1)

2000年 鳥取県西部地震 による

墓石 の転倒・ 回転 に関す る調査速報

小玉芳敬

*・

矢野孝雄

*・

岡田昭 明

*・

松 山和也

**・

三村

**

中村宗和

***・ 大塚

*・

外谷

****・

下 田順子

****

片 岡亮太郎

****・

中本麻 美

****・

山本智子****・ 胡斯勒 図

*****

Prompt Report on Fall and Rotation of Tombstone

Caused by the Western Tottori Prefecture Earthquake in 2000

Yoshinori Kodama*・ Takao Yano*・ Shomei Okada*・

Kazuya卜Iatsuyama**

Kiyoshi h/1irnura**・

K/1unekazu Nakamura***・

Yuzuru Otsuka*

I[iroshi Toya****・

Junko Shilnoda****・

Ryotaro Kataoka****

MaHli Nakamoto****・

Tomoko Yamamoto****・

Husiletu****孝

キーワー ド

:2000年

£取県西部地震

,墓

石の転倒

,墓

石の回転

Key Words:the Western Tottori Prefecture Earthquake in 2000,Tombstone A/1oving Response

I.:よ

じ め

:こ 2000年10月 6日 午後

1時

半 に発生 した鳥取県西部地震は

,気

象庁 により本震の震源が鎌倉 山北西 の地下10kln,マ グニチ ュー ド7.3と発表 され

,そ

の後マグニチ ュー ド

5∼

6ク ラスの余震が引き続 いた。余震は

,本

震の震央を中心 に北北西―南南東 に帯状 に分布 していて, これ に沿 う未知 の活断 層が左横ずれ変位 したと推定 された。気象庁の発表 よると

,本

震で震度

6強

が境港市東本町・ 蔦取 日野町根雨

,震

6弱

が西伯町法勝寺 。濤 回町濤 口

,震

5強

が米子市博労町

,島

根県安来市安来 町

,岡

山県阿哲町本郷

,岡

山県県落合町西河 内

,岡

山県新見市新見

,美

甘村美甘

,大

佐町小阪部, さらに香川県土庄町甲で記録 されている。 小玉 と三村は

,地

震発生当 日に現地入 りし

,翌

日にかけて被害の状況を視察 した。 この結果

,祝

覚的に明瞭な被害 には

,家

屋の屋根瓦の移動・ 破壊

,斜

面崩壊

,落

,道

路の亀裂

,橋

の抜け上が り

,お

よび墓石の倒壊などがあることを知 った。 これ らのうち墓石の転倒・ 回転変位 が地震動の規 模や特徴 を表現 しているのではないか との印象を強 く受けた。 1995年に発生 した兵庫県南部地震の際にも

,墓

石の転倒率が調査され

,地

震の被害分布 と地形特

*

教育地域科学部環境科学講座 *キ

教育地域科学部教育学研究科院生

***

教育地域科学部地域設計学講座

****教

育学部学生 *****教育地域科学部短期留学生

(2)

114

小玉ほか:2CIC10年鳥取県西部地震による墓石の転倒・ 回転に関する調査速報 性が検討されている (野村ほか

,1996;川

崎ほか

,1996な

ど)。 また澤田ほか

(1998)で

,墓

石 の回転挙動か ら地震動特性を推定する試みがなされている。ところが

,墓

石の回転についてはこれ まで実態調査例が少ない。本研究は

,2000年

鳥取県西部地震による墓石の転倒 と回転の実態を明ら かにす ることを 目的としたものであり

,本

稿はその一部結果の速報である。

.調

査 方 法

£取大学教育地域科学部地域科学課程の教官 。学生に呼びかけ

,墓

石調査団を組織 した。調査団

,教

5名

,大

学院生 2名

,学

生 5名

,短

期留学生

1名

の計

13名

で, 5班 に分かれ

10月 11日

に現

地調査を実施 した。地震発生から

5日

後であったが

,墓

石の修復はほとんど行われておらず

,地

直後のままであった。

調査 した墓地 の総数は57カ所

,墓

石数は約3,700基 であ った。本調査では角石塔 の墓石 のみ を計 測対象と した。墓石の形態は

4つ

組石が多 く

,下

位か ら順に「 芝石J。「 下台石」。「 上台 (中合

)石

」・ 「 樟石

Jで

あ った (写真1)。 芝石の一部は地 中に埋め込 まれてお り

,墓

石の基礎 をなす。上台 (中

)石

と樟石 との間 には,「布 団

Jと

呼ばれ る厚 さの薄 い石段が挟 まれ る墓石があ り

,

これ らは形 状により「蓮台」。「 丸布団」・「 角布団

Jと

区別されている。また布団の下には

4脚

のついた「 猫足J・ 「膳足

Jと

呼ばれ る石段が組み込 まれている墓石 もあ った。いずれの石段 も方形型の平面形状であ っ た。 各墓地 における「 樟石

Jの

転倒数 を計測対象の「 樟石」総数で除 して

,墓

石の転倒率 と した (写 真2)。 なお「 献灯」や「 墓標」の倒壊については

,調

査対象外 と した。また樟石 の転倒方向に卓 越方位が認め られ る場合は

,16方

位で記録 した。

2方

向の卓越方位が確認 され る場合 は両者を記録 した。合石や樟石 に卓越す る並進方位が認め られ る場合 には

,変

位量 と方位を計測 した (写真3)。 「 花立

Jや

「 水溜」か ら判断され る墓石の正面 と,「樟石」の正面方位 とを比較す ることで

,墓

石の回転 を容易 に認識できた。事前観察によると

,墓

石の回転方向は墓地毎に方 向性が認め られ る 場合 (写真4・

5)と

両方 向の回転が認め られ る場合 (写真

6)が

あった。 また石段毎 にも回転挙 動に違 いが認め られた。そこで墓石の回転を石段毎に調査 した。その方法は

,墓

石 の正面 に向か っ て右手側面の走行 を「 芝石

Jか

ら順 に上段の石組みへ とク リノメータで計測 し

,同

時 に下位 の石組 みに対 して上か ら見て「 右回転 (時計回 り)J「左回転 (反時計回 り

)Jを

記録 した。 よ り顕著 な回 転が認め られ る墓石 について

,墓

地毎に

6個

を 目安 に計測 を した。 なお

,樟

石 など上位 の石段が転 倒 している場合でも

,下

位の石段 に回転が認め られ る場合は計測対象 と した (写真3・ 4)。 皿

.調

査 結 果 2.5万 分の

1地

形図よ り求めた墓地 の緯度・ 経度

,墓

石 の転倒率

,墓

石の転倒・ 並進卓越方位 を 表1に

,墓

石の回転方位の測定データを表

2に

示 した。表

2で

は,「芝石J・「 下合石」。「 上合 (中 台

)石

J・「 布団」・「樟石

Jを

それぞれ「 基部」・「

1段

」。「

2段

J。「

3段

J。「 さお」 と表現 した。

1.調

査地 点 墓石被害調査を行 ったのは

,席

取県西部の淀江町 。日吉津村 。米子市・ 境港市 。岸本町 。濤 回町・ 江府町・ 日野町・ 西伯町 。会見町 と

,隣

接す る岡山県北西部の新見市

,島

根県東部の八束町・ 松江

(3)

鳥取大学教育地域科学部紀要 地域研究 第

2巻

2号

(2001) 禅 石 (さお) 丸 布 団

(3段

) 上 台(中台 )石

(2段

) 下 台 石

(1段

) 之 石 (基部)

1

写真

1.墓

石石組の名称

1 1段が正面向かって左 (西)へ約3 並進 している Bヽ地点

1

写 真

2.転

倒 率 ほ ぼ 100%の 状 態

1 写真最奥に,卒塔婆に支えられて「 さおJの │ 1 落下を免れた1基が見える.B導地点

1

写 真

3.並

,左

回転

│「

さお」は正面向かって左(南)へ落下

(B65) │

(4)

116

小玉ほか:2000年鳥取県西部地震による墓石の転倒・ 回転に関する調査速報

1

写 真

5.左

回 転

1 背後の3基も手前と同 じ回転をしている

│ (西

伯郡会見町諸木にて10月7日撮影

) │

1

写 真

6.両

回転

1

手 前:左回転 (B巧望

) │

その左:右回転

(B53) │

(5)

鳥取大学教育地域科学部紀要 地域研究 第

2巻

2号

(2∞1) 表

1.調

査地点お よび墓石 の転倒率

,転

倒・ 並進卓越方位 地点名 N°

N' N" E°

禅石転割教

/

榛石転倒・並進

E' E"

墓石総数 転樹率

卓越方位 地名

A5 35 26 30 133 18 0 34/312 11% N(並

)

米子市上栗島

A-6 35 28 24 133 15 32 3/35

NE

米子市下大崎 A-1 95 26 26 133 24 39 10/283 691 A-2 35 26 11 138 23 8 2/326 111 A-3 85 26 57 133 20 6 3/57 5% A-4 35 25 44 133 20 34 2/245 1% A-7 35 29 44 133 15 54 11/179 6% ENE A-3 35 32 16 138 14 33 2/27 子% A-9 35 32 4 133 14 24 0/100 0% A-12 35 31 8 133 13 34 3/13 23% E A-13 35 31 43 133 12 30 40/190 2190 A-14 35 30 21 133 11 39 0/83 096 A-17 35 27 33 138 7 31 0/21 0% A-18 35 25 44 133 12 6 0/95 0X A-19 35 25 33 133 14 40 0/44 0% B-2 35 20 33 133 26 14 50/83 6091 NNW B-3 35 18 39 133 24 59 7/21 33% B-4 35 17 4 133 25 2 16/18 8991 N B-7 35 13 45 133 21 50 13/14 9311 W,SE B-8 35 14 41 133 20 35 19/23 8311 NNW C-3 35 14 15 133 26 45 15/33 4590 NW C-4 35 13 31 133 25 10 7/8 88% C-5 35 13 22 133 24 42 29/29 11Xpl NW D-4 35 11 34 133 26 35 0/6 091 D-5 35 11 32 133 26 13 1/5 20監 D-6 35 9 41 133 25 28 10/26 40% D-9 35 10 55 133 19 35 0/1 011 D-10 35 17 50 133 18 59 9/10 9091 E-1 35 11 50 133 24 54 3/8 38% 西伯郡淀江Rr/1h波 西伯郡 日吉津村 日吉津 米子市面三柳上谷 米子市博労町(了春寺) 米子市大篠津町 境港市上道町 境港市上道町(上道神社の向 境港市森岡町 境港市外江町 島根県人束郡人束町江島 島根県松江市大井町 島根県安来市荒島町 島根県安来市飯島町 日野郡溝 日町溝 口 日野郡溝 日町福吉 日野郡溝 口町畑池 日野郡 日野町久住 西伯郡酉伯町大木屋 日野郡 日野II「4雨 日野郡 日野町下榎 日野郡 日野町下榎 日野郡 日野町門 日野郡 日野町三栗 岡山県新見市峠田 日野郡 日野町諏訪 西伯郡西伯町入蔵 日野郡 日野町小原

A-10 35 31 10 133 31 10 3/39 81t E

境港市竹内町

A-11 35 30 13 133 14 57 45/123 1291 E,W

境港市小篠津町

A-15 35 29 53 133 11 18 1/64 2%

島根県人束郡人束町馬渡

A-16 35 29 29 133 9 57 0/36

島根県人束郡人東町入江

A-20 35 25 31 133 15 32 2/252 1%

島根県安来市安来町

B-1 35 24 51 133 24 56 11/166

米子市石日

B-5 35 16 8 138 24 24 1/4 2591

日野郡溝 日町郷原

B-6 35 12 38 133 23 15 7/19 3791 S,S(並

)

日野郡 日野町黒坂

B-9 85 17 4 133 20 24 24/25 96% N(並

進16cm)西伯郡西伯町大河内

C1 35 16 46 133 29 26 13/41 32%

日野郡江府町江尾

C-2 35 15 50 133 29 7 12/39 31%

日野郡江府町武庫

C-6 35 13 0 133 24 15 13/13 10鶴

SW

日野郡 日野町根妻

C7 35 12 35 133 23 6 21/50 4291 SE(並

)

日野郡 日野町黒坂 C-8 35 12 2 133 23 5 19/41 45% SSE コ野郡 日野町黒坂

C-9 35 H 28 133 20 43 10/20 4鶴 WSW,SSE

日野都 日野町上菅 C-10 35 11 31 133 21 4 24/29 8391 SSE 日野郡 日野町楢原 C-11 35 11 9 183 19 48 5/11 4酬 SE 日野郡 日野IIra原

C-12 35 14 41 133 23 27 6/6 10鶴

SSE

日野郡溝 口町上代 C-13 35 16 6 133 24 20 3/6 5011 WNW 日野郡溝 口町郷原 C-14 35 17 58 133 25 13 9/16 56% NE,WNW 口野 郡溝 日町 二 部 D-1 35 23 57 133 23 9 1/28 496 米子市津ノ森

D-2 35 21 36 133 25 54 2/80

西伯郡岸本町上細見

D3 85 13 42 133 26

0/6 011

日野郡 日野町根雨

D7 35 59 14 133 27 51 0/200

岡山県新見市

D8 85 5 11 133 26 36 0/10 091

岡山県新見市下馬場 E-2 35 12 2 133 25 23 3/7 4311 日聾子君F日要単円丁/1ヽ原

E-3 35 17 7 133 25 30 3/8 3跳

日野郡溝 日町問地 E-4 35 15 25 133 23 49 10/10 10011 S 日野郡溝 口町福岡

(6)

小玉ほか:2000年席取県西部地震による墓石の転倒・ 回転に関す る調査速報

2.墓

石 の回転挙動 ①:墓石正面に向かつて右手側面の走行 N悧ギE,*は転倒を示す ②:回転方向 右回り十,左回リー ③:最大回転角 右回り十,左回リー A‐1半 証 ■ 生 寺 半 爪 早 ‐ +半 訂 器 ユ ♀ A-2ず

許遜

Tギ

酔―⊇―醤

ドキ電訂ギ岳―⊇―督

1 4キ

理訂

=署

―⊇一呑

1渥廷 14 -2段

6

-さお 14

-2

基都 78 1ラ廷 72 -2´驚 74 + 3つ覺 50 -さお 44 -1ラ質 18 + 2ラ廷 22 + 3わ覚 84 + さお 58 + 1巧覺 84 -2B整 86 3'廷 88 さお 102

-34 4

基都 90 1巧覺 90 2E甦 82 3覆覺 50 さお

38

-1袴々 98 + 2E廷 100 + さお 130 + 1,質 160 2覆驚 164 + 3月廷 166 + 4段 172 + さお

174 +

-52 6

基都

176 -20

1段 174 -- 2う質 168 -―

さお 156 -1段 ■2 2段 110 さネ3 140 +

28 6

基部 ■

2 18

1段 110 さお 130 + 02 02 02 02 30 鞠 戦 鍛 鍛 静 90 90 90 96 ︲00

No Cう 0み ⑥

鍛 瑕 静 34 34 86 弘

4

基都 114 1段

H4

2段 l14 3Bを 114 さお 122 ∽ 90 86 70

92 92 92 78 72

0 0 ・4   8 8 0

(7)

鳥取大学教育地域科学部紀要 地域研究 第

2巻

2号

(2001) 表

2.(つ

づ き) A-5」

半硬罰

島一⊇■番許

→汁憲話疑許」坐

=阜

lE質 50 + 2E覺 50 3鬱驚 54 + きお

60 +

3 基部 50 1段 50 2,廷 50 3B壁 70 + さお 70 1,廷 88 2彰費 68 さお

34

lB質 50 2,廷 50 3汚廷 50 さお

32

-20 6

基部

50 -14

lE驚 50 2E費 52 + 3B4 38 -さお 38 1,々 75 + 2B覺 68 -3,々 60 -さお 58 -1,質 50 さお

64 +

“ “ 46 46 ︲4

A-6 No.①

② ③

No.①

② ③

No.①

② ③

l

基部

60 -18

lE壁 60 2E廷 62 + 3Bを 44 -さお

46 +

A-7半

謡 解 玲 堤 斜 響 斗

No.①

② ③

1汚覺 74 2重覺 70 さお 70

4

基都 80 1覆驚 80 さお 90 1拒史 94 + 2B壁 105 + さユう 100 -A-3どo._面 百君暴頭写―亜

L No.

① ② ③

No.

① ② ③

94許

理訂弓静―⊇―ぜ卜

No.①

No.①

l盪驚 90 2,覺 90 さ諄3 134 + A-10 No.面 総 辞 ユ

No.①

② ③

No.①

② ③ A-11☆ 犠 謡 解 瑠 1半 爪 キ ユ 寺 半 が 手 ユ + 1漏覚 60 2ラ陛 62 3pt・ 80 さお

90

A-12」凶o.1面 話 器 も 藩■ 巫 ≧

No,

① ② ③

No.

① ② ①

(8)

120

小玉ほか :2000年 鳥取県西部地震による墓石 の転倒・ 回転 に関す る調査速報

2,(つ

づ き) 畑 3 90 90 90 剛

1鬱覺 62 2段 62 さお 80 + lE覺 90 2鬱廷 90 さお 100 + 1巧覺 3 2段 3 3段

2

-さお

2

2

基部

5 -3

1巧覺 5 2E驚 5 3段

4

-さお

2

-1段 71 2段 71 さお 48 -1段

70

2BIF 60 -きお

60

No.

① 1,史 90 2E驚 90 3ラ寛 90 きお 100 + 1段 118 2渥覺 120 1,廷 90 2E驚 90 さ*S 106 + 1拒覺 97 さお ■5 +

6 6

基部

98 3

1ラ驚 98 2L廷 98

1盪驚 90 さお 98 + 1蝙贄 97 さお 114 + 1段 71 -2段 71 3段 I さお 辛 Bセ 97 97 97 ︲03

75 68 68 62 62

72 66 66 60

+ 3段 10二 十 さお 99 -1ワ驚 64 -2鬱廷 64 さお 64 A-18→ 許騒

T考

■湮

Lを

■ →汁函下考■理

L番

子 桜許騒荘琴卜逆

L番

■ さお 124 A-20ず 孝 覇 ミ 許⊇ギ 許 ■ 再 下 ♀」 生ギ ー

(9)

席取大学教育地域科学部紀要 地域研究 第

2巻

2号

(20C11) 表

2.(つ

づ き) 辟3 B」 1段 120 2E覺 120 3段 ■7 -さお ■7

2

基都 120 1段 116 -2段 116 3段 116 さお よ16 lB驚 125 2段 125 3段 132 + さ‡S 129

--4 4

基部 125 1段 125 2β廷 125 3段 118 -さお ■8 lE廷 89 -2BIt 90 + 3B廷 96 + さユS 108 + 1段 ユ40 2段 140 3鬱彙 128 -きユう 106

--7 6

基部

140 -26

lE質 140 2房驚 136 -3段 114 -さお ■4 1ラ史 96 -2房覚 98 + 3,壁 83 -さお

83

さお

15

-2

基部

68 -20

1段

68

2鬱覺 48 -さお

*

B-5 坐 義 証 鮮 生 手 No. ① ② ⑨ 127 29 1ラ覺 124 -2'電 126 + 3B覺 126 さお 169 +

2

基部 127 1,そ 125 -2段 127 さお

*

1段 127 2'廷 127 さお 156 +

ツ ︲03 ︲03 97 〓

① 雨 10︲ 97 ︲01 98 97 92 ■

94 76 78 ■   96 95 ︲06 ︲09 4

十             ■   一 29 55 *     Ы 36 W I

26 ︲5 28 20   28 30 30 34 4

NO, 一 3 No 一 1 B-7 ①一

No.

28 80 4

(10)

122 小玉ほか:2000年席取県西部地震による墓石の転倒・ 回転に関す る調査速報

2.(つ

づ き)

B…

8 No`

① ② ③

No,

① ② ③

No.①

② ③

l

基都

151 -20 2

基部

156 -2

B→ 19F 150 -2,質 150 さお

131

-1段

139

-さお キ

2

基部 165 1段 170 2巧驚 139 3段 “ 1段 2 -2段 2 さお 24 -2 基部 2 1段 4 + 2段 8 -さIS 18 -1'整 58 2鬱覺 82 + 3覆々 96 + さお ■

3 +

2

基部 67 1漏覺 70 + 2段

64

-3'廷 84 + さお

86 +

1段 116 -2段 116 3段

122 +

さお 129 +

2

基部

125 57

1ち廷 125 2E壁 126 + 3ヨ驚 123 -きお 182 + 1,史 98 + 2,廷 95 + さお ■

2

基部 88 1,鸞 96 2E廷 95 さお

*

lB驚 156 2B驚 154 -さお

*

1段 160 -さお キ ー

31 4

蓋部

168 -43

1,覺 162 -2段 162 さお

125

-lE質 9 -2段

7

-きお

33 +

W0 4

基部 100 1段 102 + 2,驚 100 -さお 77 -1'驚 75 + 2E覺 77 + 3,廷 83 + さ諄3 124 +

19 4

基部 82 1ち驚 82 2渥驚 106 + きお ユ13 ■ 1段 164 + 2つ覺 173 + さお 180 +

4

基部

162 9

1,々 165 + 2巧質 165 さお 171 + 1段

83

-2,壁 89 + きお

*

8 4 魯き宿お 90 -4 1'廷 86 -2B亀 ■ さお ■ 1鬱壁 168 -さお ■ 1'々 2 -2段

-1 +

さお 52

--23 6

基都

2 -9

1段

3 +

2つ驚 7 -さお

-6 +

1巧々 60 -2E驚 69 + 3鬱兒 69 4B整 73 + さお 73 +

31 6

基部

54 10

1段

54

2覆覺 56 + 3ラ覺 64 + さお 64 1段

-7 +

2段 10 -さお

8 +

6

基部

128 -20

1段 118 -2,廷 108 -さお

4

さお

*

CJ

Cセ

CJ h.①

② ③ 90 6

(11)

鳥取大学教育地域科学部紀要 地域研究 第

2巻

2号

(2001) 表

2,(つ

づ き) い 1,電 142 -2段 142 3段 16二 十 さお

*

2

基部 148 1ラ整 153 + 2E廷 149 + 3E廷 170 + さお ■ 1巧驚 2 -2段 2 さお 26 +

2

基部 142 1,髯 146 + 2巧史 152 + きお 160 + 1厖鸞 150 + 2跨費 145 -さお ■ 22 4 壱占ヨ轟 144 23 1段 l軽 2ラ此 152 + 3,電 167 + さお

*

1,廷 22 -2段 18 --8 4 ときヨ騒 120 1,覺 128 2段 128 3段 104 さお 100 1段 ■8 2ワL -38 さユS 12 ■

18 4

基部 -42 1愕廷 -40 + 2協覺 -28 + さお 28 + 1段 151 + (15) 2巧質 153 + 3'廷 124 -4房と 151 さお 163 0お 嶋 鵬 締 静 No. ① ② ③ No. ① ② ③ C-7→ 許二雲覇―獲警―」2-ど鼎

F

ど音と彊甲 「 =易 L_運∠_さ 誰― lFtt l18 -2段 112 -さお 106

-2

基部 120 1段 l18 -2段 114 -さお ■

2

-∞

1段 114 -2段 112 -さお 108 --20 6 き彗宿お 122 -14

+ 1段

116 -2つ廷 108 -― さお 108 1段 -18 + 2段 -16 + 3段

4 +

さお 20 +

70 6

基部

130 18

1援受 130 2帝廷 132 + さお 148 + 1段 18 + 2つを 18 さお 28 + 0■ 0 1,廷 84 + さお

90 +

1房贄 138 -2B廷 128 -きお ■

2

基部 1坐 1鬱廷 140 -2,廷 138 -さお ■ 1,廷 145 -2B監 143 -さお 152 +

-6 4

基部 162 1,驚 165 + 2段 1“ さお

171 +

1巧史 -7 + 2段 10 -きお

8 +

9 6

基部

128 -20

1段

H8

-2弩廷 108 -さお

*

(12)

124

小玉ほか:2CX10年鳥取県西部地震による墓石の転倒・ 回転に関する調査速報

2.(つ

づ き) 卿 lB廷 90 - lβ を 80 - lE廷 72 2段

キ 2段

さお 48 -3段 * さお * さお オ

2

基部

104 -22 4

基部 ■

0 -8 6

基部

H6 -20

12驚 82 1,廷 lo2 - 1,驚 104 い 2段

きお

* 2段

04 3段

さぉ

96

-きお

I

O引2 1渥驚 116 - 1巧 驚 -16 + 1湧 費 -7 + 27を 116 2E驚 -7 + 21廷 10 -3段 122 + さお

o

十 きお 8 + きお 129 +

2

基部

125 57 4

基部

162 9 6

基部

128 -20

lBIf 125 1B覺 165 + 1鬱覺 l18 -2巧廷 126 ■ 22廷 165 + 2'電 108 -3段

123 -

さお v二

さお

*

さお 182 +

"3

1鬱驚 122 124 128 1愕 覺 127 + 2段 128 + 2段 128 さお キ 3E廷 128 3盪 廷 106 -さお

170 +

さお

88

-2

基部

126 26 4

基部

128 -6

lE費 126 1B壁 122 -2,電 126 2E覺 122 きお

152 +

さお

*

0-14 Noo

① ② ③

No.①

② ⑥

N9.①

② ③

l

基部

126 -40 2

基部

132 -16 3

基部

124 -22

1段

130 + 1段 132 1段 120

-2E廷 130 2ワ驚 ユ32 2鬱廷 120 3盪町 108 - 3,廷 116 - きヨも lo2 -さお

90 -

さぉ

手 D→ 1段 102 1段 104 さお 78 -2B覺 100 - 2鬱 廷 104 さお

98 -

さお lo3

-2

基部

104 -10 4

基部

106 -1

1'電 104 1ワ 壁 loo 2,廷 102 - 2Bを 106 きお

94 -

さお lo5

(13)

-席取大学教育地域科学部紀要 地域研究 第

2巻

2号

(2001) 表

2.(つ

づ き)

D-2 No.

③ l 首B当4 56 -4 lEを 56 2覆壁 54 -さお

52

-1段 84 + 2▼廷 84 さお

95 +

乏 基部 40 lE廷 90 + 2段

90

3E史 107 + さお

99

-戦

58 57 57 50 軽 鄭 曖 瑕 鍛 静 1窮覺 40 2段 40 3厖驚 38 4Bを 31 さお 29 Dキ

→持理訂ギ静―⊇一番井

lE鷺 86 さお

155 +

1

基部 124 lB壁 132 + 2E壁 130 -さお 129 -28 27 ・

1段 -12 + 2段 -11 + 3段 51 + さお

98 +

2

基部 -20 1覆壁 -16 ■ 2Bと -16 さお

25 +

19廷 176 2,野 177 + 3口廷 176 -さ羊S 175 -lE兒 145 + さネS 146 + 45 4 落と書1 45 85 lB驚 58 + 2,費 58 さ諄う 130 + 1つ廷 150 -さユ】 162 + 4 5 14

D-7 No.①

② ③

No.①

② ⑥

No.①

② ③

I

基部

176 -2 2

基部

178 -6

1盪覺 178 2段 178 3ヨ廷 178 4段 174 -さ諄S 172 -D-8」 普L二彊誦 「 弓巳│… 運塾一― 碍半ぃ

」ると二軍誦 「 →9争 …≦塾一―│―

No. C)

③ 153 12 ︲6 ︲3 ︲0 4 ■

No.

① ② ③

(14)

126

小玉ほか :2000年 鳥取県西部地震 による墓石の転倒・ 回転 に関す る調査速報

2.(つ

づ き)

D-10 No.①

② ③

No.①

② ⑥

No.①

② ③

l

基都

128 -6 3

基部

142 6

1段 ユ22 -2B廷 122 きお ■ 1段 1坐

+

2β廷 148 + さお

*

-14 4 邁と喜4 160 -24 - 1,覺 160 + 2β驚 162 + ―

さお

138

-2

基部 140 1鬱廷 138 2段 142 3ラ驚 128 さお

*

E-l No. ② ③ No. tlD の ⑥

1

基都 150

さお 180

E-2 No. ① ② ③

No.

① ② ③ No ① の 13D

l

基部 -30 │ さお 75 + E-3 No.

① ② ③ ① ② ⑥ ① ② ⑥

基都│

80 -20

さお 60 -基部 70 │ さお

100 +

E-4 No. ① ② ③

No.①

② ③ ① の ⑥

全倒壊で,回 転確認されず 市 。安来市の箱囲である。図1には

,地

点位置

,地

点名

,震

,余

震分布域が示 され ている。余震 分布域の北西側 (母里付近

)や

北東側 (法勝寺付近

),さ

らに周辺の領域 な ど

,い

っそ うデー タを 集積すべき地域があるが

,以

下では, これまでに得 られたデータを速報 し

,い

くぶんの考察を試みる。

2.転

倒 率 転倒率分布は

,転

倒率

0%(転

倒 な し

),40%未

,40%以

上∼80%未満

,80%以

上の

4段

階に区分 し て図示 した (図 2)。 転倒率は個 々の地点でば らつ きがあるが

,全

体 と してみ ると震央 と余震分布 を中心 に大きい値を示 し

,外

側へ向か って減少す る傾 向が明瞭である。 転倒率

80%の

分布限界は

,余

震域 (末端 を除 く

)両

側の幅5 kmほどの地帯である。転倒率80∼ 40

%の

分布限界は

,余

震域 (末端周辺を含む

)両

側の最大幅約10kmの精 円領域を占め るものと推定さ れ る。 以上のように鳥取県西部地震による樟石の転倒率は

,全

般 には震央および余震分布域か らの距離 に支配され

,北

北西―南南東方 向に仲長 した同心精 円状の分布を示す。 この事実は

,転

倒率の全般 的分布を決定 した第一義的因子が

,地

震動の距離滅衰であることを示唆す る。 川崎ほか (1996)や野村ほか (1996)によると

,墓

石の転倒率は地盤特性 にも依存 し

,未

固結あ るいは軟弱層の分布域で地震動が増幅され る傾 向にあるという。今後は

,古

期基岩類か らなる調査 地域中・ 南部 と新期未固結堆積物か らなる北部 (宍道湖・ 中海低地帯 :山 陰第四紀研究 グループ, 1969)と の比較研究 も必要 となろう。

(15)

鳥取大学教育地域科学部紀要 地域研究 第

2巻

2号

(2001)

A

A-1 A-15 A―

σ

133° 15′ 図

1.鳥

取 県西部地震 による墓石調査地 点分布 ▲ 殊 山 (大 山) 震 央 余震 分布域 調査地点

I海

<

ξ夢●

E-3 :性

砕輩叫W

下C一

・ , ・ /

[島

根県

]ヽ ★   蘊 礁   ・ 0 1o航

(16)

128

小玉はか:2000年鳥取県西部地震による墓石の転倒・ 回転に関する調査速報

I海

<

[岡山県]

4≧

そ´

Tガ

│‐ \

∼ミ

.基

lpkm

□ │ 133° 15' 133° 30′ 図

2.鳥

取県西部地震による墓石の転倒率分布 ▲ И山 伏 力, ・_ン″

[島

根県

]ヽ 転 倒 率 %

韓 無

細 ぉ町

4。々8。︲

﹁坤]

) 新 見

(17)

鳥取大学教育地域科学部紀要 地域研究 第

2巻

2号

(2001) ▲ 弥山 伏

D

く r /

.々

ヽ ヽ

[島

根県

]ヽ

/

I` )

.七

★震

倒方向

・ │ 133° 30′ 口 野 川

I海

Rく

・ ミ .ダ /・

く°

[岡

山県

] 図

3.鳥

取 県西都地震 による墓石の転倒卓越 方 向分布

(18)

130

小玉ほか :2000年 鳥取県西部地震 による墓石の転倒・ 回転 に関す る調査速報 ▲ И山 (大 山,

.ぐ

[島

根県

]ヽ 船 〆 │`

∼ミ原ご

,4

★ 震

秀布域

0右

回転

O左

回転 ◎ 両回転 133° 15′

く・

[岡

山県

] 図

4

鳥取県西部 地震 による墓石の回転方向分布

(19)

鳥取大学教育地域科学部紀要 地域研究 第

2巻

2号

(20C11) 131

3.転

倒卓越 方 向 樟石の転倒卓越方 向は調査地点 ごとに異 なるが

,全

体 と してみ ると

,不

鮮明なが らも次の

2つ

の 系統性が認め られ る (図 3)。 調査地域中 。南部では

,北

北西―南南東方向の余震分布域を境 に

,南

西側では南東方向へ

,北

東側では北西方 向へ

,そ

れぞれ転倒す る傾 向を示す。今後は調査地域 を拡 大 して, このような傾 向が有意のものであるか

,否

かを確認す る必要がある。 境港南方では

,東

―西の転倒卓越方向が顕著である。墓石のみ ならず

,石

灯篭 な どを含 め

,き

わ めて明瞭な卓越性が認め られ る。境港が立地す る宍道湖 。中海低地帯には第四系が厚 く発達 し

,そ

の北縁 は東西方 向の宍道断層 (多井

,1952)に

よ って境 され

,中

新統が露 出す る隆起帯 一 島根半 島― に接す る。境港南方 におけ る東西方向の顕著 な転倒卓越方 向は

,こ

のような地下地質構造 に 規制 された震動特性であると予測 され る。

4.回

転 方 向 墓石の回転方 向分布 には

,あ

る程度顕著 な地域性が認め られ る (図 4)。 各墓地では

,右

回転 ま たは左回転がそれぞれ卓越す る場合のほか

,両

者が混在す ることもある。それぞれの分布 をみ ると, 右回転が卓越す る地点は

,北

北西―南南東方向の余震分布域 の両端 あるいはそれ らの延長方 向に分 布す るも いっぽ う

,左

回転が卓越す る地点は

,余

震分布域の側方に分布す る傾 向を示す。両回転が 混在す る地点は多 くないが

,そ

れ らのほとん どは

,右

回転および左回転領域の境界部 に位置す る。 澤 田ほか (1998)は墓石の回転挙動を解析 し

,墓

石 の回転方向が

,地

震動の主要動部分 の加速度 粒子軌跡の回転方向と逆向きになることを明 らかに した。ただ し

,①

動将震動の等価 固有振動数付 近で

,②

動的転倒加速度以下で静的転倒加速度程度以上の一方向地震動が

,③

比較的長い時間与え られ る

,と

いう

3つ

の条件が満足 され る特殊 な場合 には

,地

震動の卓越す る方向に墓石が回転す る, という。

P取

県西部地震の場合

,図

4に

示され るように

,多

くの地点において

,き

わめて多数の墓 石が回転 していることが観察された。 これ らの墓石がいずれ も上記

3条

件 を満た して回転 した と考 えることは困難で

,墓

石の大半は一般的な回転機構

,す

なわち地震動の加速度粒子軌跡 の回転方向 に支配 されて

,そ

れ とは逆方向に回転 した ものと類推 され る。 澤 田ほか (1998)によって

,三

陸はるか沖地震時の墓石回転は

,強

震加速度計記録波形 の最大加 速度 を与えた第1∼

2波

の粒子軌道をもた らした地震動に起因す ることが解 明された。 も し

,図

4 に示 された墓石回転 も

,同

様 な条件で発生 した とす るならば

,発

震直後の震央周辺では加速度粒子 軌道の回転方向に地理的糸統性が備わ っていた ことを示唆 し

,そ

れは余震分布域 に沿 って想定 され る左横ずれ変位 とも調和的である。 デー タ数の少 ない余震分布域南西側のほか

,よ

り広範囲にわた る追加調査をお こない

,墓

石 回転 分布 の全容を把握す ることが課題 になっている。あわせて

,強

震加速度計記録 との比較 をは じめ, 地震動特性 との関係 を解 明す ることも重要である。

.ま

とめ と今後 の課 題

この論文では

,席

取県西部地震による墓石の転倒・回転に関する暫定的な調査結果を速報 した。

その主要点は以下のとお りである。

1)

墓石の転倒 についての調査方法は

,樟

石 の転倒率を墓地毎に求め

,樟

石の転倒方位 に卓越

(20)

132

小玉ほか:2000年鳥取県西部地震による墓石の転倒・回転に関する調査速報 性が認め られた場合

,16方

位で記録 した。墓石の回転挙動 については

,墓

石正面 に向か って 右手側面 の走行 を

,芝

石か ら禅石 まで石段毎に計測 し

,同

時に回転方向を記録 した。

2)

樟石の転倒率は

,全

般的には震央および余震分布域か らの距離に支配され

,調

査範 囲内で は北北西―南南東方 向に仲長 した同心精 円状の分布を示す (図2)。 転倒率分布 を決定 した第 一義的因子が

,地

震動の距離滅衰であることが示唆され る。

3) 41_石

の転倒方 向は

,調

査地域中 。南部では

,北

北西―南南東方 向の余震分布域 を境 に南西 側では南東方向へ

,北

東側では北西方 向へ

,そ

れぞれ卓越す る傾 向を示す (図3)。 また, 境港では東一西の卓越転倒方向が顕著である。 これは

,東

一西方向の宍道断層 (多井

,1952)

を境に

,第

四系が厚い宍道湖 。中海低地帯 と中新統か らなる島根半島の基盤隆起帯が接す る という

,こ

の地区の地下地質構造 に関係 した震動特性であると予測 され る。

4)

墓石の右回転が卓越す る領域 は

,北

北西―南南東方 向の余震分布域の両端 あるいはそれ ら の延長上に位置 し

,左

回転の卓越領域は

,余

震分布域の側方に分布す る傾向を示す。両回転 が混在す る地点 のほ とん どが

,そ

れ らの境 界部 に位 置す る (図 4)。 澤 田ほ か

(1998)に

し た が うと

,墓

石 の大半 は地震動 の加速度粒 子軌跡 の回転方 向に支配 され て

,そ

れ とは逆 方 向 に回転 した

,と

推 論 され る。 今後 は

,調

査地域 を拡 大 して鳥取県西部地震 によ る墓石 の転倒・ 回転 の全体像 を解 明 して

,墓

石 の広域 的被害 分布 を把握す るとともに

,地

震動 特 性 との関係 や地形・ 地質条件 とのかかわ りにつ い て も検 討 をすす めた い。 謝 辞 被 災 され なが らも調査 を快 くご許可 いただ き, ご協 力 を賜 った地元住 民のみ なさま

,墓

石 の部位 名称 と構造 を ご教示 いただ いた観音 院の中村満直 氏 にお礼 申 し上 げ ます。 文 献 川崎輝雄・ 野村亮太郎 。大矢真也 (1996)墓石の転倒か ら見た兵庫県南部地震の被害分布 とその地形環境. 地理学評論

,69A l,3950.

野村亮太郎・ 川崎輝雄・大矢真也 (1996)墓石の転倒か ら推定された地震による被害分布域 と地形特性. 兵庫県南部地震と地形災害, 日本地形学連合編

,古

今書院,143157, 山陰第四紀研究 グループ (1969)山陰海岸地域の第四系

.第

四紀総合研究会編, 日本の第四系 ―第四紀 総合研究論文集 ―

,地

団研専報

,nO.15,355376.

澤 田純男C土岐憲三・ 飛 田哲男 (1998)墓石の回転挙動か ら推定され る地震動特性

.土

木学会論文集,

No.598/1望

4,287298. 多井義郎 (1952)島根半 島中央地区の層序 と構造 一 島根半島第三系の地質学的研究 (その

1)―

.地

質 学雑誌

,58,573583.

(2000年10月 19日受理)

参照

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