●姫路市立安室東幼稚園●
≪モデル園はこんなところ≫
姫路市中心部にあり、小・中学校と隣接し周囲には生 涯学習大学校など教育施設が多い。新興住宅地が広が り田畑は少ない。エコ活動として「エコパークあぼし」 を利用した。公園での季節の花や虫探し・芝滑りなど の自然体験や借農地での栽培活動を通して、豊かな感 性を育てる環境学習を進めている。★ふるさと環境体験活動★
★エコ活動★
「自然って楽しい!自然って不思議!」 〈主なねらい〉 栽培活動を通して植物の生長や収穫の楽しさや喜びを味わったり、生き物や 植物に触れることで生命の不思議さを感じたりして、身近な自然にも関心を もつ。 〈主な活動〉 生き物とのかかわりに気付きながら四季折々の野菜を育てる。 ・6月: 地域の方々と一緒にサツマイモの苗を植える。生長を楽しみに、毎日水やりや追 肥をして積極的に世話をする。注意深く観察するようになり、少しの変化にも気 付く。 ・10 月:サツマイモの大きさや重さを比較しながら、収穫する。ぬかるんでいる畑の土の 感触に驚きながらも出てきた虫やカエルなどの生き物にも関心をもつ。 ・12 月:サツマイモの蔓でクリスマスリースを作る。 〈活動を通して〉 ・野菜の生長を楽しみに毎日水やりや追肥などの世話に積極的にかかわろうとするようにな り、注意深く観察し野菜が育つ過程の変化にもよく気付くようになった。 ・住宅地に住んでいる幼児が多いが、地域の畑で栽培活動に取り組んだことで、自分たちの 住んでいる地域にも野菜の栽培ができる環境があるということに気付き、地域への思いを 深めることができた。 「エコっこ!あつまれ」 〈主なねらい〉ものの分別やリサイクル活動の大切さを知り、友達と楽しんでエコ活動に取り 組めるようになる。 〈主な活動〉 運動会で親子分別競技をしたり、廃材で作った分別ゲームで遊んだりする。 ・6月:運動会で、保護者とペットボトルなどの再資源化用品を分別する競技をする。ま た、リサイクル施設「エコパークあぼし」に行き、リサイクルをゲーム形式で学 ぶ。園に帰り、絵や図で示したり手作りカードで遊んだりしながら学んだことを年 中児に伝える。 ・10 月:「エコパークあぼし」で体験したゲームを廃材を使って製作し、ごっこ遊びを通し て、全園児でエコを学ぶ。 ・12 月:アルミ缶や段ボールを家庭から持ち寄り、集めたものを業者に渡す時に再利用して もらうようお願いをする。 〈活動を通して〉 ・「エコパークあぼし」に行き、実際にリサイクルされる様子などを見たことで、ごみの量 やものの再生方法に驚き、関心をもつようになった。 ・園生活での片付けの時、使えるものと使えないものを幼児なりに判断して分別する姿が多 く見られるようになった。ふるさと環境体験活動
姫路市立安室東幼稚園 (エコランド名:エコっこやすむろひがし) 1 活動タイトル 「自然って楽しい! 自然って不思議!」 2 ねらい ・栽培活動を通して、植物の生長や収穫の楽しさや喜びを味わう。 ・生き物や植物に触れることで生命の不思議さを感じ、身近な自然 にも関心をもつ。 3 実施場所 ⑴姫路市田寺二丁目 農地(畑) ⑵姫路市立安室東幼稚園 〒670-0083 姫路市辻井八丁目 18 番1号 4 活動概要 ⑴サツマイモ栽培 *対象年齢 4歳児・5歳児 (リース作りは5歳児のみ実施) *実施時期 平成27年6月~12月 *活動内容 ①サツマイモの苗挿し 6月10日(水) 講師:JA,農区の方 ・地域のJAと農区の方が畑の準備(マルチ敷き・穴あけ)をしてくださる。 ・農区の方からサツマイモ苗挿しの話を聞いて、園児が一人2本ずつ苗を挿す。 ・園から持参したペットボトルのジョウロで水やりをする。 ②サツマイモの収穫 10月22日(木)講師:JA,農区の方 ・サツマイモの蔓を引いて取り、サツマイモを友達や教師、農区の方と協力しながら掘る ・収穫したサツマイモの大きさや重さを比較して楽しむ。 ・サツマイモを分けて家庭に持ち帰り、保護者に家庭での調理を依頼する。 ③サツマイモの蔓でのクリスマスリース作り ・5歳児は蔓を巻き、園内栽培園で収穫した千日紅・綿も使いクリ スマスリースを作った。 ⑵花や野菜栽培(一人一鉢栽培) *対象年齢 4歳児・5歳児 *実施時期 平成27年5月~平成28年3月 園内栽培園での栽培 6月 6月 10月~11月 12月 玉ねぎ収穫 千日紅・綿・ひまわり種まき 花や実摘み ミニカラーコーンの苗植え 種取り 玉ねぎ苗植え 一人一鉢 夏野菜 秋野菜 春の花 4歳児 ミニトマト ラディッシュ ノースポール チューリップ 5歳児 オクラ・ピーマン・トマト のうちのいずれか一つ コマツナ・ホウレンソウ・チンゲンサイ のうちのいずれか一つ ノースポール ビオラ5 幼児たちの様相 ⑴ぬかるんでいる畑の土の感触に驚き、最初は戸惑いながらも長靴で 踏み入れて、出てきた虫やカエルなどの生き物にも関心をもちながら 芋の蔓を友達と力を合わせて一生懸命引いて楽しめた。 サツマイモは農区の方に手伝ってもらって掘り、大きな芋を誇らしげ に友達に見せたり、抱えて運んだりして大満足な様子だった。 ⑵葉や花、野菜の生長を楽しみに水やりや追肥等をし、野菜が大きくな ると、大喜びで収穫して友達や教師に見せ、家に持ち帰った。 4歳児は自分たちで摘んだ千日紅や綿、カラーコーン等、また、園庭 で拾い集めたどんぐりや木の枝を使って額縁作りを楽しんだ。 6 環境学習としての保育のポイント ・地域の方に活動の意義を説明して協力を依頼し、日程調整や準備等をする。 ・活動の前後にサツマイモや野菜、花に関する話や絵本の読み聞かせにより、関心をもたせる。 ・栽培活動のねらいが達成できるよう、保護者に収穫物の調理を依頼する。 7 活動を通しての幼児たちの変容 ・自分で野菜を種や苗から育て収穫の喜びを味わったことで、野菜や食べ物を大切にする“もっ たいない”という意識をもつようになり、好き嫌いをやめようとする気持ちが高まった。 ・花や実ができ、収穫する体験をしたことで、生命の不思議さに感動する心の育ちが見られた。 8 成果・課題 ・毎日の世話の必要性を実感しながら野菜栽培を体験したことで、野菜や食べ物を大切にする心を培 うことができたように思う。 ・住宅地に住んでいる幼児が多いが、自分たちの住んでいる地域にも野菜の栽培ができる畑があるこ とに気付き、地域への思いを深めることができた。 ・収穫した野菜の調理を家庭に依頼したことは、食に関しての親子の触れ合いの場になった。 ・校区農地での栽培では、今年は天候に左右されることが多かったため、継続した世話や観察ができ にくかったのが残念だった。日程にゆとりをもって対応できるようにしていきたい。 ・栽培物の再利用で遊びが広がり、より楽しみながら世話ができることから、栽培物の種類や育て方 を教材研究していきたい。
保育や家庭と連携したエコ活動
1 活動タイトル 「エコっこ! あつまれ」 2 ねらい ・物の分別やリサイクル活動の大切さを知る。 ・エコっこ遊びを通して、友達と楽しんでエコ活動に取り組めるようになる。 3 活動概要 ⑴運動会「あつまれ! エコっこ」 *対象年齢 4歳児・5歳児 *実施時期 平成27年6月6日(土) *活動内容 ○給食の牛乳パックのリサイクルマークに興味をもち始めたことから、運動会親子競技にペ ットボトル等の再資源化用品の分別ゲームを取り入れ、楽しんだ。保護者にもエコ活動に 関心をもってもらう機会とした。 ⑵「エコパークあぼし」環境学習体験 *場所:エコパークあぼし 姫路市立網干環境楽習センター 姫路市網干区網干浜4-1 *対象年齢 5歳児 *実施時期 平成27年6月23日(火) *活動内容 ○可燃ゴミ等のゴミ焼却施設・ビン等の再資源化施設見学。 ○回遊型見学コース「めぐりルート」ミッションゲームで、 リサイクル活動をクイズ形式で楽しんで学んだ。 ○見学した様子やリサイクルについて、4歳児にわかりやす い方法を考え、絵や図で示したり手作りカードで遊んだり しながら伝えた。 ⑶エコっこ遊びを楽しもう(オープンスクール) *対象年齢 5歳児 *実施時期 平成27年10月6日(火) *活動内容 ○「エコパークあぼし」での体験活動を話し合う中で「きみも 分別してみよう」「○✕ゲーム」「びっくりクレーンゲーム」 「もったいないおばけやしき」の4つのお店ごっこに広がった。 ○保護者や地域の人にもエコ活動を広げようと、オープンスクールの “お店ごっこ”で4歳児も共に楽しみ、異年齢交流ができた。⑷はばタン・サムライガーの環境学習 *対象年齢 4歳児・5歳児 *実施時期 平成27年 6月24日(水)はばタン環境学習 平成27年11月19日(木)サムライガー環境学習 *活動内容 ○身近な資源である水や電気の無駄使いをしないこと、限りある 資源を大切に使うようにしようという話を聞いた。 ⑸アルミ缶・段ボールの回収 *対象年齢 5歳児 *実施時期 平成27年12月16日(水) *活動内容 ○保護者の協力のもと、アルミ缶や段ボール回収を行っている。回収時に5歳児がアルミ缶 や段ボールを業者に渡し、リユースしてもらうよう依頼した。 ⑹環境紙芝居「海と空の約束」 *対象年齢 4歳児・5歳児 *実施時期 平成27年12月21日(月) *活動内容 ○大型紙芝居「海と空の約束」を見て、全ての生き物が安全に暮らすためには、海と空の環 境を大切にすることが大事であることを学び、そこから自分達ができることは何かを考え た。 ○きれいな小川に棲む小さな生き物「ドジョウ・メダカ」等を実際に見て、命を大切に思う 気持ちと共に、川の水を美しく保とうとする気持ちがさらに深まった。 4 幼児たちの様相 ・エコパークで実際に施設を見たことで、ゴミの量や物の再生方法に大変驚き、関心を示した。 その後の「ペットボトルが○○になる」という、物の循環をゲーム仕立てにした様々なごっこ 遊びでは、4歳児も興味をもって遊ぶことができた。 5 環境学習としての保育のポイント ・「エコパークあぼし」への体験活動前後には、リサイクルマークやゴミの 収集方法等について学び、エコ活動について関心をもたせるようにする。 ・はばタンやサムライガー、出前講座等を利用し、幼児の興味を高めていく。 6 活動を通しての幼児たちの変容 ・電気を消そう、水を止めようと無駄をなくすことに関心をもつ幼児が多くなった。 ・素材や画用紙等の片付けや整理の時に、「使えるものと使えないもの」を幼児なりに判断して、 分別する姿が多く見られるようになった。 7 成果・課題 ・体験活動からごっこ遊びに広がったことで、遊びを通して全園児がエコ活動に親しめるように なった。オープンスクールで遊びの様子を見てもらったことで、保護者への啓発にもつながっ たと思われる。今後も物を大切にする心を育てる環境づくりを心掛けたい。 絵本:海と空の約束