「
事業計画論」
第9回
立命館大学 産学協同アントレプレナー教育プログラム2010年度 経済産業省 大学・大学院起業家教育推進ネットワーク モデル講座
本講義の到達目標
目標類型
具体的水準
知識・理解
(認識的領域) ・事業を3Cの視点で分析し、コンセプト構築ができる。 ・資金調達と業績計画策定について理解できる。技能・表現
(技能・表現領 域) ・グループ内で、自分の意見を表明し、修正・発展させる。 ・グループとしてビジネスプランを作成し、発表する ・ほかグループのビジネスプランを評価する関心・意欲
(情意的領域) ・アントレプレナーシップ、事業創造、起業について、興味 を持つ。 ビジネスで通用するレベルの具体的なビジネスプランの作成力、及び表現 力の獲得講義のルール⇒全体効率を大切に
○遅刻は極力避ける ○レクチャー、ゲストスピーチ、学生プレゼン時を通じてマイナス行動NG。 例:携帯、食事、寝る、足を椅子に上げる(携帯切る。メールなし。) ①色々な角度から考える、②調べる・作る・発表する・議論する、③他者の発表から気 付く、④考えを広げて、洗練させる ⇒一回聞いて知っているだけでは意味がない。 テキストに積極的に、思いついたことを書き込んでみる。(自らの疑問、意見、考え) 新品以上の貴重な書籍になるはず。 知識と思考を蓄積し、発見・アイディアを結合させ、新たなものを創造する#9 :『事業計画の書き方②』
(社内新規事業と二代目経営者は次週に行います) 18:00~18:05 『イントロダクション』 18:05~18:25 『ビジネスプラン発表レビュー』 ①良いプレゼンに共通するもの/ディスカッション ②自らのグループのどこを修正するのか?/ディスカッション ③結果発表 18:25~18:50 『ビジネスプランの書き方』 ①レクチャー 18:50~19:20 『成長戦略・財務戦略』 ①レクチャー ②ディスカッション 19:20 ~19:30 『まとめ』良いビジネスプランに共通するもの
シンプルだけれども応用範囲の広い、「ビジネスプラン作成のための原理原則」をレク チャーします。「事業計画論」のど真ん中の知識を伝えます。
パワーポイントの構成(STORY)
①最初に心を開く
(ビジネスの全体像、ミッション、想い、社会的価値←思考)
⇒共感
②事業性
(3C:具体的な競合、顧客ターゲット、自社の優位性←調査)
⇒興味/面白さ
③成長戦略
(数字、優先順位、分解:客数×単価)
⇒納得
一般的な事業計画書のフレームワーク
(立命館大学コンテスト例)
2-1.事業開始の目的、思い、社会、経済への貢献度
2-2製品・商品の内容
2-3.新規性・独自性
2-4.ターゲットとする顧客、市場
2-5.その市場の市場規模、成長性、競合相手
2-6.持続性・発展性
2-7.プランを実現する上で障壁となるものおよびその解決策
2-8.事業目標.行動計画、収支計画、
フレームワークを分かりやすく再構成する
<Ⅰ アイディア:共感> ⇒独自の視点を分かりやすく 2-1.事業開始の目的、思い、社会、経済への貢献度 <Ⅲ成長戦略:資金計画:納得>⇒資金的な計画を理解させる 2-6.持続性・発展性 2-7.プランを実現する上で障壁となるものおよびその解決策 2-8.事業目標.行動計画、収支計画、 <Ⅱビジネスコンセプト:3C ⇒競争差別化のポイントを理解させる> ⇒質問間の関連性を意識する。ダブりを省き、一貫性を持たせる。 2-2製品・商品の内容 2-3.新規性・独自性 2-4.ターゲットとする顧客、市場 2-5.その市場の市場規模、成長性、競合相手『文章表現力』
<文章作成方法> ①ディスカッション後すぐに書く⇒(一晩寝る) ②文章修正 ③装飾(見出し、フォント、太字、斜体)⇒(一晩寝る) ④文章修正(関連性、誤字脱字、主語述語) ⑤メンバーで読み合わせ ⑥文章修正 『一目見て、理解・納得できる文章』 を作成する。 分かりにくいプレゼンのほとんどは、日本語で思考がまとまっていない。思 考がまとまっていないものを話せるはずがない。プレゼンが苦手な人は、思 考がまとめる準備ができていないケースが多い文書形式事例①
<業績向上支援型> ①資金調達を目的とした事業計画の策定 融資や出資による資金調達を目的とした事業計画のまとめ方、表現方法、その根幹とな る中期経営計画の策定についてサポートします。 「金融機関の知りたいこと」と「企業から伝えたいこと」、双方のコミュニケーションを よりよくするには共通言語としての財務数値や経営理論、フレームワークが有効です。 我々の培った理論と経験を活用し、円滑なコミュニケーションと資金調達の実現を支援 します。外部に上手く伝えようとすることは、自社の事業計画を客観視することにつな がり、事業の成功確度をより高めます。 カッコを使う・少しだけ大きいフォント・太字・見出し文章形式事例②
表や図を挿入し、一目で分かるようにする。 Ⅰコンサルティング事業 業績向上支援型 ①資金調達を目的とした事業計画の策定 ②売れる仕組み、プロモーション戦略の企画及び遂行支援 業績向上支援型 ③成長の基盤となる管理体制の構築more 組織開発・戦略策定型 ①取締役会、経営会議の企画・運営サポート ②ビジョン・戦略の策定及び浸透支援 ③事業再編、事業承継アドバイス業務 more 「創業、成長、再編」を領域にクライアントの成長に直結するコンサ ルティングを実施します。 資金調達・事業計 売れる仕組 管理体制構築 取締役会の運営支援 戦略・ビジョン構 築 事業再編、M&Aアドバイ 組織開発・戦略策定型『アイディアの再構成①』
顧客の視点で欲しいものかを思考する。 ⇒顧客ターゲットは特定できているか? ⇒顧客がお金を払ってでも欲しい商品か? ⇒競合(顧客の比較対象)と比べて、何が違うのか? まずは、顧客/市場・競合をしっかり調査する。 ⇒検索エンジンで調べる ⇒書籍、ネット、訪問・観察、インタビューで調査する ⇒競合は具体的な社名を優先する順番で上げる。 (謙虚にならなくてOK。大企業ほどイメージしやすい。具体的な競合を 挙げ、それと何が異なるかを語ることで明確なイメージづけを行う) 自分達の『思いつきの並べ立て』はNG。『アイディアの再構成②』
<財務数値で考える> ①売上は上がるか? 具体的な顧客は誰か? (ターゲット学生のみは安易) 競合と比較した際の魅力は? ②利益は上がるか? 価格設定の妥当性? 安く提供できる? (方法はあるはず、考える) ③資金や人をどれだけ必要とするか? 成長速度と制約要因(どの程度までなら調達が可能か?百万、千万、一億 スタートは思いつきも『調査・思考』して洗練させる「財務計画/成長戦略」
①人・金の制約化において、どのような順序・速度で成長を図る計画か? ②事業を伸ばす鍵は何か?(KSF 例:店舗数・取扱商品・来店客数)