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3 (1993)
, p .36- 37
第
4
回 ロブスターの国際 ワークシ ョップに参加 して
土
田 真 二
1993
年7
月25
日か ら6
日間 にわた り, 岩手県 三陸町 にあ る北里大学水産学部 マ リンホールにお いて ロブス ターの国際 シ ンポ ジウムが ア ジアで初 めて開催 された.21
ヶ国か ら100
人近 い研究者 が 集 ま り, 昼夜 を問わず活発 な議論 が繰 り広 げ られ た.7
月25
日に歓迎 パ ーテ ィがあ り, 開会 の挨拶 とシ ンポ ジウムの成功 を誓 い幕 は切 って落 とされ た. 講演 は26
日か ら始 ま り, まず北里大学教授橘 高二郎博士 によ る基調講演 が行 われた. 橘高博士 はこの中で, イセエ ビフ イロゾーマ幼生 の完全飼 育 を行 うための飼育条件 につ いて述べ それ らの結 果 か ら幼生 回帰機構 につ いて推測 し, 水産増養殖 研究 へ の応用 につ いて論議 した. その後John D .
B ooth
博 士 らに よ るイセ エ ビの初 期生 活 史 につ いてな ど幼生 の浮遊生態及 び加入機構 に関す る講 演 が行 われた.27
日には前 日か ら引 き続 き加入機 構 や着底機構 につ いて及 び栄養 や繁殖 に関す る生 理 的機 構 につ いて講 演 が あ り, 昼 休 み に は ポ ス ターセ ッシ ョンも行 われた.28
日には栄養学, 坐 化学 的 な問題 と飼育 による幼生 の発生 や, 水温 や 飢餓が成長 や生残率 に及 ぼす影響 な どにつ いての 講演 が あ った. 午後 はバ ーベキ ューパ ーテ ィが催 され, ロース トビー フや鹿 肉, アワ ビな ど皆 それ ぞれ に頬張 り話 に花 を咲かせた.29
日には放流 と 資源動態及 び加入資源 につ いての講演 があ り, 激 減す る現状 の資源 に対応 す る管理方策 な どにつ い て活発 に議論 された. また昼休 みにポス ターセ ッ シ ョンも行 われ, 我 が研究室 もこの ポス ターセ ッ シ ョンで イセエ ビの巻貝 に対 す る摂餌行動 につ い て発表 した. イセエ ビの大顎 の形態 は左右 で異 な り, 右大顎 の先端部 が突 出す る. この突 出 した部 分 を缶切 りの刃 のよ うに使 い員 の巻 く方 向 に切 り 込 み肉質部 を摂餌す る. 我 々 はこの摂餌行動 の プ ロセスを解析す るとともにイセエーどのサイズ と捕 i 食 した巻貝 のサイズの関係 につ いて も考察 した.30
日に は前 日か ら引 き続 き資源 に関す る講 演 が 行 われ, 成功 の内 に幕 は閉 じられた. この6
日間 の シ ンポ ジウムを通 して感 じた ことはイセエ ビやFO U R T H IN T ER N A T IO N A L LO B ST ER W O R K SH O P
S hinjiT s U c H ID A :R eport from the IW L (F ou rth土 田 真 ロブスターの初期生活史 に関す る問題 と資源学的 な分野では多 くの講演があったが, 生理学的な分 野 とアイソザイム分析や D N A 分析, 核型分析を 用 いた集団遺伝学的な分野 の講演が少 なか った こ とであった. また発表や質疑が 日本 の学会 のよう な重苦 しい雰囲気 などかけ らもな く誰 もが気軽 に 3 7 議論 に加 われ る雰囲気 には学 ぶべ き ものを感 じ た. 今回様 々な国の人 と多 くの交流を持てた こと はたいへん有益であ り, このような機会 を提供 し て下 さった北里大学教授橘高二郎博士 を始 めとす る関係諸氏 には深 く感謝 いた します. (東京水産大学)