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デザイン学会の60年について

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Academic year: 2021

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(1)デザイン学会の60年について. 60 years, History of the Japanese Society for the Science of Design 山中敏正. 筑波大学教授. YAMANAKA Toshimasa Professor, University of Tsukuba.  日本デザイン学会は、1953年6月29日の設立準備会として. などに会員への門戸を閉ざすことになり、ひいては会の発展を. の「デザイン問題研究会」の開催を受けて、同年7月20日に. さまたげる結果ともなる。」と課題が明記されていました。こ. 学士会館での設立会によって創設されました。. れを受けて「会員数の増加、地方会員を増やすという目標とと.  第1回の研究発表大会は、創立から満1年後の1954年11月. もに、会員各自の専門分野における研究の進展とその成果の発. に、東京教育大学を会場として行われました。2016年には、. 表」「発表者の研究業績としての意義を持つように」と提案さ. 数えて63回目の研究発表大会が開かれます。. れています。まさにデザイン学会の設立に際して60年でやる.  さらに、デザイン学研究はその第1号が1956年に刊行され、. べき事がすでに提案されていたとも言えます。. 2016年はデザイン学研究60年を迎えることになります。  60年の節目を迎え、デザイン学会もいよいよ法人化への準  60年あまりの歴史の中で、日本学術会議への登録、1996. 備を整えている今、学会の歴史をまとめておきたいという思い. 年からアジアデザイン国際会議を運営し1999年に第4回を長. から、この特集号の計画にとりかかりました。. 岡造形大学で、2003年につくば市で第6回会議は日本学術会.  第1号に掲載された「デザイン学会の歩み(塚田 敢)」第. 議・日本感性工学会との共同主催で開催しました。2005年に. 2号に掲載された「デザイン学への期待(勝見 勝)」を再掲. は国際デザイン学会連合を結成し、副会長・理事として運営に. し、第1号から230号までに掲載された論文一覧とデザイン学. 関わってきました。さらに、2013年度の科学研究費補助金の. 会年表を掲載しました。創設60年を超えて、100年を目指す. 募集からは、分科目として「デザイン学」が設定されました。. 一里塚ではありますが、これまでの記録としてまとめさせてい. 2013年には、国際デザイン学会連合:IASDR としては初の日. ただきました。. 本での大会開催を、再び日本学術会議・日本感性工学会との共 同主催のもと、芝浦工業大学豊洲キャンパスで実施しました。  この間に、デザイン学研究は第1号からの学会誌をデジタル アーカイブし、第59巻からは J-Stage を活用したオンライン 出版に移行しています。  デザイン学研究第1号には、塚田 敢(つかだ いさむ)に よる「デザイン学会の歩み」が掲載されています。設立当時の 事情や会員のみなさんの熱い心意気の記録の中に、「学会の健 全な生長の発展のため」として、日本学術会議への登録・委 員の選出、学会助成金の申請、科学研究費デザイン部門の新 設、海外におけるデザイン会議への代表派遣、ひいてはわが国 における国際デザイン会議の開催」、と今後やるべき課題が列 挙され、そのために「政治的、経済的に学会の体性を整備強化 していかなくてはならない」と記されています。さらに「発足 当時は会員資格なども一応日本学術会議の有権者またはそれ相 当の研究業績があるものといった程度の認定基準」があったと 書かれてはいますが、それに対して、「これではデザイナーや 技術者などで研究面に感心を持っている人達や、大学新卒業者 デザイン学研究特集号 Special Issue of Japanese Society for the Science of Design Vol.23-3 No.91 2016. 1.

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