第3次小矢部市行財政改革大綱
平成31年3月
目 次
第1 これまでの取組みと新たな行財政改革の必要性
1 これまでの行財政改革の取組み … 1 2 小矢部市を取り巻く社会状況・今後の課題 … 2 3 新たな行財政改革の必要性 … 11第2 第3次行財政改革の基本理念と基本目標等
1 基本理念 … 12 2 基本目標 … 12 3 実施期間 … 13第3 行財政改革の推進体制と進行管理
1 推進体制 … 14 2 進行管理(進捗状況等の公表) … 14- 1 -
第1 これまでの行財政改革の取組みと新たな行財政改革の必要性
1 これまでの行財政改革の取組み 行財政改革は、不断に取り組むべき重要な課題です。本市では、これまでも常に 事務事業等の改善に努める中、昭和 60 年度、平成8年度の「行政改革大綱」の策 定に始まり、国の三位一体改革が打ち出された平成 16 年度に「行財政改革大綱」 (平成 17~26 年度)を、平成 26 年度に「新行財政改革大綱」(平成 27~30 年度) を策定し、時代の変化に対応した様々な改革を実施してきました。 (1) 行財政改革大綱(平成 17~26 年度) 当時の推計によれば、平成 16 年度の各事業の支出をそのまま続け、職員数(357 人)を維持し続けた場合には、平成 17 年度から平成 26 年度までの 10 年間で財源 不足額が約 150 億円に及ぶと見込まれました。しかしながら、様々な改革に着実 に取り組んだ結果、約 150 億円という削減目標額に対し、約 144 億円(約 96%) を削減することができました。 (2) 新行財政改革大綱(平成 27~30 年度) 平成 27 年3月の北陸新幹線開業、同年7月の三井アウトレットパーク北陸小矢 部のオープン等、本市の新たな飛躍が期待される中、石動駅周辺の整備、アウト レットモールを活かしたまちづくり、社会教育施設等の統合による新施設の整備 等に加え、人口減少対策や子育て施策の推進など、早急に取り組むべき多くの重 要課題がありました。 このような中、おやべ型1%まちづくり事業を中心とした、市民と行政との協 働を推し進める「市民協働の充実・推進」と、市民自らの主体的活動を推し進め る「市民が主体のまちづくり」を基本目標に掲げ、様々な改革に取り組みました。(1) 総人口の減少と少子高齢化の更なる進展 - 2 - 2 小矢部市を取り巻く社会状況・今後の課題 (1) 総人口の減少と少子高齢化の更なる進展 本市の人口は、1986 年(昭和 61 年)の 37,055 人をピークとして減少を続けて おり、2015 年度(平成 27 年度)の国勢調査では 30,399 人となっています。国立 社会保障・人口問題研究所の統計的な人口推計によると、2030 年(平成 42 年) には約 26,000 人になるとの推計がなされています。 また、総人口に占める 65 歳以上の人口割合は、2005 年(平成 17 年)に 26.5 %であったものが、2015 年(平成 27 年)には 34.2%まで増加しており、富山県 全体の 30.5%を上回る高さとなっています。 一方、15 歳未満人口の割合は、2005 年(平成 17 年)の 12.1%が 2015 年(平 成 27 年)には 10.9%に減少し、富山県全体の 12.2%を下回っており、「総人口 減少の中での高齢化と少子化の同時進行」という社会現象が本市においても大き な課題となっています。 なお、2015 年(平成 27 年)10 月に策定した「小矢部市人口ビジョン」におい ては、若者の定着促進や子育て支援をはじめとする様々な施策を推進し、人口の 維持・確保に努めることにより、2030 年(平成 42 年)には総人口を約2万8千 人、65 歳以上人口の割合を 37.3%、15 歳未満人口の割合を 11.8%とする目標を 掲げています。(図1・2参照) 【図1 将来人口の推計】 28,791 27,077 26,116 33,533 32,067 30,399 29,547 28,904 28,249 10,000 20,000 30,000 40,000 2005年 (平成17年) 2010年 (平成22年) 2015年 (平成27年) 2020年 (平成32年) 2025年 (平成37年) 2028年 (平成40年) 推計人口 人口ビジョンを基にした推計人口 ※推計人口・・・国立社会保障・人口問題研究所による推計 人口ビジョンを基にした推計人口・・・小矢部市の目標人口。(2005~2015年は国勢調査結果) 人 推計値 実績値
(1) 総人口の減少と少子高齢化の更なる進展 (2) 厳しい財政状況 ア 市税収入の減少傾向 - 3 - 【図2 年齢3区分別人口割合の推移】 (2) 厳しい財政状況 ア 市税収入の減少傾向 平成 28 年度には、アウトレットモール及び周辺商業施設の開業に伴い、個人 市民税及び固定資産税が増加しましたが、その後は、個人市民税にあっては少子 高齢化による人口減少等の影響により減少傾向にあり、また、歳入で大きな割合 を占める固定資産税にあっては、地価の下落傾向の影響や3年に 1 度の評価替え 等により減少傾向が続くものと思われます。(図3参照) このような中で、更なる企業誘致の促進や地元商工業の振興、アウトレットモ ールを活かした地域経済の活性化、人口増加促進策などを進め、税収増加を図る ことが大きな課題となっています。 【図3 市税の推移】 15.4 14.7 13.4 13.1 14.0 13.9 13.9 14.0 14.1 14.1 2.4 2.1 2.9 2.5 2.6 2.6 2.5 2.8 2.9 2.9 25.1 23.8 23.8 23.8 22.4 22.4 23.6 23.0 26.8 26.0 2.2 2.1 2.3 2.6 2.5 2.8 2.8 2.8 2.9 2.7 45.1 42.7 42.4 42.0 41.5 41.7 42.8 42.6 46.7 45.7 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0 50.0 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 個人市民税 法人市民 税 固 定資産税 その他
市税総額
億円 11.8 10.7 10.3 10.9 11.4 12.1 50.8 52.2 53.1 54.9 59.2 61.3 37.3 37.0 36.6 34.2 29.3 26.5 2028年 (平成40年) 2025年 (平成37年) 2020年 (平成32年) 2015年 (平成27年) 2010年 (平成22年) 2005年 (平成17年) 15歳未満 15~64歳 65歳以上 ※2005~2015年(平成17~平成27年)・・・国勢調査結果 2020~2030年(平成32~平成42年)・・・人口ビジョンを基にした推計人口 % 推計値 実績値(2) 厳しい財政状況 イ 財政調整基金の減少 ウ 義務的経費の増加傾向 - 4 - イ 財政調整基金の減少 本市の貯金にあたる財政調整基金(一般会計)の残高は、平成 23 年度末には 12 億1千万円でしたが、歳入不足を補うための取り崩しにより、平成 29 年度末 では約8億円となり、平成 30 年度末にはさらに減少する見込みです。(図4・ 5参照) 【図4 財政調整基金残高の推移】 ※ 財政調整基金:年度間の財源の不均衡を調整するための積立金。 【図5 人口1人当たりの基金残高の比較】 ウ 義務的経費の増加傾向 (ア) 人件費 本市の義務的経費のうち人件費については、「行財政改革大綱」及び「新行財 政改革大綱」に基づき、公共施設への指定管理者の積極的導入、民営化・民間委 託の推進、事務事業の見直しや ICT の活用による効率化等により、縮減に取り組 んできました。その結果、平成 17 年度に 357 人であった職員数については、平成 30 年度には 250 人にまで削減(砺波地域消防組合発足に伴う 38 名の転出を含む。) し、人件費総額については、平成 21 年度に 29.3 億円であったものが平成 25 年度 には 18.7 億円まで縮減してきました。しかしながら、近年は、複雑多様化する行 政ニーズに対応するため、再任用職員や嘱託職員を雇用することにより、人件費 総額が増加傾向にあります。行政サービスの低下を招くことなく人件費総額の抑 制が図られるよう、適切な職員の定数管理と任用について、慎重な対応が必要な 状況となっています。 9.1 9.2 10.6 12.1 10.1 9.5 8.9 9.0 8.6 8.0 0.0 5.0 10.0 15.0 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 億円 8.3 4.4 0.0 5.0 10.0 県内市平均 小矢部市 万円 平成28年度決算カード 「積立金現在高」/ 平成29年1月1日住民基 本台帳人口
(2) 厳しい財政状況 ウ 義務的経費の増加傾向 - 5 - なお、本市のラスパイレス指数は、従来から全国平均・富山県平均に比べ低い 状況にあります。(図6~8参照) 【図6 職員数の推移】 ※平成 23 年度の 44 人減について、このうち 38 名は砺波地域消防組合が発足したことに より、本市から同組合へ転出したことに伴うもの。 【図7 ラスパイレス指数の推移】 ※ラスパイレス指数:国家公務員の給与水準を 100 として、当該地方自治体の給与水準 を算出したもの。 【図8 義務的経費の推移】 29.3 23.8 19.7 19.3 18.7 19.4 19.2 19.1 19.7 9.6 15.7 16.1 16.8 17.1 17.9 18.8 19.7 20.4 16.9 13.5 16.7 12.1 13.7 12.1 13.2 13.0 13.2 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 人件費 扶助費 公債費 計 億円 390 357 298 254 253 250 0 100 200 300 400 500 12年度 17年度 22年度 23年度 28年度 30年度 人 94.8 96.2 97.9 93.4 98.7 99.1 90 92 94 96 98 100 小矢部市 県内市平均 全国市平均 19年度 29年度
(2) 厳しい財政状況 ウ 義務的経費の増加傾向 - 6 - (イ) 扶助費 医療費、介護保険給付費等の扶助費は、年々増加しつつあり、平成 21 年度に 9.6 億円であったものが、平成 29 年度には 20.4 億円となり、歳出の 13.6%を占 めるに至っています。高齢化の進展に伴い、今後もこの傾向は続くものと推測さ れます。(図8参照) (ウ) 公債費 市債の償還金である公債費については、近年の石動駅周辺整備事業、大谷学校 区・蟹谷学校区統合こども園整備事業等の大型事業により、市債残高が増加しつ つあることから、今後、償還の開始とともに増加するものと見込まれます。(図 9~11 参照) 今後予測されるこのような義務的経費(人件費、扶助費、公債費)の増加は、 財政運営の硬直化を招き、活力あるまちづくりを進めるうえで、大きな制約とな ることが懸念されます。 【図9 市債残高の推移(会計別)】 113.4 119.1 115.2 122.7 135.0 139.7 141.0 140.5 143.1 161.8 146.1 143.4 141.3 139.5 136.9 136.0 133.9 131.0 129.8 130.5 16.9 16.1 15.2 14.3 13.4 12.5 11.6 10.6 9.7 9.6 18.3 17.9 17.8 17.7 18.4 18.6 18.6 18.5 18.5 19.0 294.8 296.5 289.5 294.2 303.7 306.8 305.1 300.6 301.1 320.1 0 50 100 150 200 250 300 350 21年度末 22年度末 23年度末 24年度末 25年度末 26年度末 27年度末 28年度末 29年度末 30年度末見込 億円 一般会計 下水道事業特別会計 農業集落排水事業特別会計 水道事業会計 計
(2) 厳しい財政状況 ウ 義務的経費の増加傾向 エ 財政指標 - 7 - 【図 10 市債残高の推移(性質別)】 ※性質別に市債残高をみると、臨時財政対策債(地方交付税の財源不足により、本来、 地方交付税として交付されるべきものの代替として、地方公共団体自らが借入れする ことを認められた市債のこと。その償還については、後年度の地方交付税により100% 措置される。)の発行額の増により、残高が増えています。 【図 11 人口1人当たりの地方債残高】 エ 財政指標 (ア) 実質公債費比率 本市の実質公債費比率は、平成 27 年度までは低下していましたが、平成 28 年 度以降は、小学校耐震対策事業等に係る償還が始まったため、上昇傾向にあり、 県内 10 市平均よりも高い水準にあります。(図 12 参照) 265.5 261.3 251.2 251.0 255.4 254.3 249.1 243.0 242.0 259.9 29.3 35.1 38.2 43.1 48.3 52.4 56.0 57.6 59.1 60.2 294.8 296.5 289.5 294.2 303.7 306.8 305.1 300.6 301.1 320.1 0 50 100 150 200 250 300 350 21年度末 22年度末 23年度末 24年度末 25年度末 26年度末 27年度末 28年度末 29年度末 30年度末見込 億円 建設地方債 臨時財政対策債 地方債現在高 59.7 45.7 0 20 40 60 80 県内市平均 小矢部市 万円 平成28年度決算カード 「地方債現在高」/ 平成29年1月1日住民基 本台帳人口
(2) 厳しい財政状況 エ 財政指標 - 8 - 【図 12 実質公債費比率の推移】 ※実質公債費比率:一般会計等が負担する市債に係る元利償還金等を分子とし、標準財 政規模を基本とした額を分母として算出する比率。1年間の借入金の返済額の大きさを 指標化したものであり、資金繰りの危険度を示す指標ともいえます。18.0%を超えると 市債の借入れに県の許可が必要となり、25.0%(早期健全化基準)を超えると市債の借入 れに制限がかかります。 (イ) 将来負担比率 本市の将来負担比率は、平成 25・26 年度に東部産業団地造成事業により一 時的に上昇しました。今後は、石動駅周辺整備事業や大谷学校区・蟹谷学校区 統合こども園整備事業等の大型事業の影響により、本比率は上昇傾向にありま す。なお、本市の本比率は、県内 10 市平均よりも高い水準にあります。(図 13 参照) 【図 13 将来負担比率の推移】 ※将来負担比率:一般会計等が将来負担すべき実質的な負債の額を分子とし、標準財政 規模を基本とした額を分母として算出する比率。一般会計の借入金や将来支払ってい く可能性のある債務負担等の現時点での残高の程度を指標化し、将来、財政を圧迫す る可能性が高いかどうかを示す比率であるともいえます。「早期健全化基準(350.0%)」 を超えると「財政健全化計画」を策定し、その内容に沿った財政運営が求められます。 19.6 18.3 17.7 17.2 16.0 14.7 14.3 14.7 15.1 16.3 15.8 15.9 14.9 14.0 13.0 12.1 11.8 11.8 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 小矢部市 県内市町村平均 177.7 165.1 161.1 151.5 178.2 199.9 164.4 157.2 165.2 165.3 151.1 116.9 104.2 98.8 99.1 90.5 89.9 90.0 0 50 100 150 200 250 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 小矢部市 県内市町村平均
(2) 厳しい財政状況 エ 財政指標 - 9 - (ウ) 財政力指数 本市の財政力指数は、全国市町村平均を上回っているものの、県内市町村平 均とは、ほぼ同水準にあります。(図 14 参照) 【図 14 財政力指数の比較】 ※財政力指数:標準的な行政活動を行うために必要な財政需要額に対する標準的な税 収入などの割合を示す数値。この数値が高いほど財源に余裕があるとされています。 (エ) 経常収支比率 本市の経常収支比率は、全国市町村平均及び県内市町村平均を下回る数値と なっており、他の市町村に比べ、弾力性のある財政状況と言えます。ただし、 近年は、数値が悪化傾向にあるため、先述のとおり義務的経費の抑制に努める 必要があります。(図 15 参照) 【図 15 経常収支比率の比較】 ※経常収支比率:人件費、扶助費及び公債費などの義務的な経費に対して、地方税、 地方交付税などの経常一般財源収入がどの程度充てられるかをみる指標。財政構造 の弾力性を判断するものであり、この数値が低いほど弾力性が高いとされています。 0.57 0.50 0.56 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 小矢部市 全国市町村平均 県内市町村平均 平成28年度普通 会計決算に基づ く指標 85.6 92.5 87.4 60 70 80 90 100 小矢部市 全国市町村平均 県内市町村平均 平成28年度普通 会計決算に基づ く指標
(3) 将来の人口規模にあった公共施設等保有量への転換 - 10 - (3) 将来の人口規模にあった公共施設等保有量への転換 公共施設は、安定した行政サービスの提供と地域振興施策の展開に不可欠な施 設ですが、全国の自治体と同様、本市の公共施設のうち多くは、高度経済成長期 に建設された建物や道路、公園、上水、下水道施設等であり、老朽化に伴う維持 管理費の増加及び大規模な改修への対応が喫緊の課題となっています。 本市の人口1人当たりの延床面積は、全国市町村平均及び県内市町村平均を上 回る数値となっております。 また、平成 29 年3月に策定した「小矢部市公共施設等総合管理計画」において、 現在本市が保有する施設を同規模で更新するとした場合の試算では、今後 30 年間 の更新費用の総額は 863.5 億円となり、過去5年間に要した投資的経費と比較す ると、毎年 8.4 億円の財源が不足する結果となりました。 今後も、人口減少や財政の縮小など、社会の動きが拡大から縮小に向かう中で、 公共施設の統廃合を含めた機能的な再配置や、予防保全型維持管理への転換によ る長寿命化対策、また、民間の力を活かすことによる行政サービスの向上や税収 増、経費の削減などを積極的に実施し、将来の人口規模にあった公共施設等の保 有量へと見直しを図ることが急務となっています。(図 16・17 参照) 【図 16 公共施設等の人口1人当たりの延床面積】 【図 17 公共施設の更新経費の試算】 公共施設の更新で、 毎年約 8.4 億円の不足が 見込まれます。 5.35 3.82 4.80 2.00 4.00 6.00 小矢部市 全国市町村平均 県内市町村平均 ㎡/人 公共施設状況調 (平成27年度) /国勢調査人口 (平成27年度)
- 11 - 3 新たな行財政改革の必要性 本市は、より住みよい魅力あるまちとなるよう、第7次小矢部市総合計画(2019 年度~2028 年度)を策定し、まちづくりの基本テーマを「住んでみたい魅力かがや くまちづくり」「住み続けたい安心感あふれるまちづくり」「住んで良かった充実 感つたわるまちづくり」と定め、「魅力・安心・充実 しあわせ おやべ」の実現 に向けて、着実に取組みを進めていきます。 先に述べたとおり、人口減少による税収の伸び悩み、少子高齢化による社会保障 費の増加、老朽化が進行する公共施設に対する更新費・維持費の増嵩などの厳しい 財政状況や市政を取り巻く様々な諸課題の中で、総合計画の着実な実現を図るため には、それを支える安定した財政基盤を確立することが不可欠であり、そのための 具体的方策が求められています。 また、地方創生に向けた取組や、新たな住民ニーズや制度にも対応できるような 組織づくりが必要であるとともに、市民の主体的な行政参画を基本として、市民と 行政とが共に課題解決に取り組む仕組みの確立とその推進が、ますます求められて います。 本市を取り巻くこのような状況に的確に対応するためには、平成 26 年度策定の 現「新行財政改革大綱」の成果を踏まえつつ、市民と行政とが力を合わせて取り組 む行財政改革の新たな方向性と具体策を示す「第3次行財政改革大綱」の策定が求 められています。
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第2 第3次行財政改革の基本理念と基本目標等
1 基本理念 小矢部市政の目的は、「小矢部市総合計画」に掲げる将来像「魅力・安心・充実 しあわせ おやべ」の実現に取り組み、「住んでみたいと思う魅力」「住み続けた いと思う安心感」「住んで良かったと思う充実感」をより一層実感できるまちを目 指すことです。 小矢部市総合計画の実現にあたり、「最小の経費で最大の効果を挙げる」ことが できるよう、「行政サービスの向上」「財政健全化」の観点から、職員一人ひとり が現状に満足することなく、今まで以上に改革意識を持ち、改善・向上を目指して 行財政改革に取り組みます。 また、「市民協働」の観点から、市民1人ひとりがまちづくりの主役であるとい う考えのもと、市民自らが積極的にまちづくりに参画し、市民と行政が一体となっ て自治体経営を支えるまちを目指します。 2 基本目標 改革の基本理念の実現に向け、次の3つの基本目標及び 11 つの施策の下、46 の 取組項目を設定します。 効率的な行財政経営と市民サービスの質的向上を目指します <施策> (1) 事務事業の効率化・適正化 (2) 公共施設マネジメントの推進 (3) 民間活力の活用推進 (4) 職員力の強化・組織力の向上 基本目標1 小さな行政・質の高いサービスの提供
- 13 - 徹底した歳出抑制と確実な財源確保による財政の健全化を目指します <施策> (1) 健全財政の維持 (2) 自主財源の確保及び創出 市民と行政との協働を推し進め、共につくるまちづくりを目指します <施策> (1) 市民主体の活動支援の充実 (2) 市政情報の共有化と透明性の確保 (3) 住民負担の適正化 (4) ICT(情報通信技術)の利活用 (5) 市民満足度の向上 3 実施期間 本大綱の実施期間は、2019 年度から 2023 年度までの5年間とします。 【図 18 総合計画との相関図】 基本目標2 持続可能な財政基盤の強化 基本目標3 市民協働の充実・推進
小矢部市総合計画
2019~2028 年度 前期実施計画 2019~2023 年度 後期実施計画 2024~2028 年度第3次小矢部市行財政改革大綱
2019~2023 年度- 14 -
第3 行財政改革の推進体制と進行管理
1 推進体制 (1) 行財政改革推進本部 市長を本部長とする「行財政改革推進本部」を引き続き設置し、全庁を挙げて、 推進に取り組みます。 (2) 実施計画の策定 新たな行財政改革においては、大綱の策定とともに、改革の具体的内容と実施時 期を示す実施計画を定め、大綱の推進を図ります。 また、必要に応じて目標値を掲げ、その達成を目指します。 (3) 計画の公表・周知 行財政改革の実現のためには、市民の理解と協力が不可欠であり、大綱及び実施 計画の内容について、十分な周知が必要と考えます。市ホームページ、出前講座な ど、様々な機会、方法を積極的に活用して市民に公表し、周知を図ります。 2 進行管理(進捗状況等の公表) (1) 進捗状況等の公表周知 行財政改革の実施状況を毎年度確認し、その内容を、市広報、ケーブルテレビ、 ホームページ、出前講座など、様々な機会、方法を積極的に活用して市民に公表し、 周知を図ります。 (2) 市民による推進機関の設置 改革の進行状況を市民の視点から評価するとともに、改革の推進に向けて、市民 の声を聞く場として、引き続き「行財政改革推進市民会議」を設置します。- 15 - 小矢部市 小矢部市行財政改革推進 市民会議 <所掌事務> 〇行財政改革のあり方、行財政 改革の進捗状況について、市長 に提言 <組織> 市民団体関係者等 11 名以内 小矢部市行財政改革推進本部 <所掌事務> 〇行財政改革の基本方針の策 定及び実施 〇行財政改革に係る重要事項 〇行政評価の実施 <組織> 本部長:市長 副本部長:副市長 本部員:教育長、各部長 小矢部市行財政改革推進本部 幹事会 <所掌事務> 〇行財政改革に係る調整 〇行政評価に係る調整 <組織> 幹事長:総務部長 幹 事:各部局長等 小矢部市議会 市 民 計画・進捗 状況等の公表 意見 提言 審議依頼 ・報告 指 示 報 告