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情報処理概論

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Academic year: 2021

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Power Point の概要

 以前はプレゼンテーション(発表)を行う際には、大きな紙を利用したり、OHP やスライ ドなどが用いられてきたが、最近は、PC 上のプレゼンテーション用ソフトを利用し、それを プロジェクタで投影する事が一般的となった。Microsoft Power Point(以下、Power Point)はそのプレゼンテーション用ソフトの代表的なものである。Power Point を起動す ると、以下のウィンドウが表示される。  Power Point を起動してみる。  スライドショーの開始ボタン  中央には 1 枚の紙のイメージがあるが、これをスライドと呼び、ここに文字や図などを入 れる。このようなスライドを何枚か作り、プレゼンテーション時には、この一つ一つのスライド を画面にいっぱいに表示させ(それをプロジェクタで投影する)、スライドを順次表示して いくことにより、プレゼンテーションを行う。 ウインドウの左側の部分には作成したスライドが小さく、順に並ぶ事になる。 今現れているスライドは表紙用のもので、タイトルとサブタイトルを入れるようになってい る。これらの部分に文字を打ちこむには、その部分をクリックすると、現在表示されている 「クリックしてタイトルを入力」といった文章が消え、カーソルが現れる。この状態で入力を 行えばよい。なお、サブタイトルの部分については文字が灰色となっているが、これはフォ

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ントの色の指定がそのようになっているだけであり、Word と同様の方法でフォントの色を 変更することができる。その他、文字列の位置や背景色を変更したり、より凝ったデザイン を用いることも可能であるが、それらについては後述する。  タイトルには パワーポイントの練習 、サブタイトルには自分の氏名を入力する。  ホーム (下図)スライド に ある の上の と いう部分をクリックすると、新 しいスライドが挿入され、ウイ ンドウは右図のようになる。  上記を行う。  まず、ウインドウ左側の部 分で、このスライドが2 枚目の ものであることが分かるだろう。 今度のスライドは 1 枚目と少 し違っている。Power Point には様々なレイアウトが準備されており、1 枚目のスライドは表紙用、2 枚目のスライドは タ イトルとコンテンツ というものである。 クリックしてテキストを入力 という部分は箇条書きの 設定となっており、もっとも一般的に使用されるスライドのレイアウトである。Word ほど多機 能ではないが、文字に対するフォントや大きさなどの指定、箇条書きの設定など(段落番 号を設定することも可能)はWord と同様に ホーム フォント あるいは 段落 から設定で きる。また必要ならば、表示 表示 ルーラー にチェックマークを付けてルーラーを表示し、 タブの機能も利用できる。  このスライドでは自己紹介のスライドを作成してみる。タイトルは 自己紹介 とし、その下に は、氏名、出身地、趣味などを箇条書きで入力する。フォントや文字の大きさ、箇条書き等 の設定など行ってみよう。また、タブの設定も試してみると良い。 ファイルの保存と読み込み

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はない。  この章で練習した結果は、practice フォルダーに kadai8 として保存する。 図とテキストボックス  新しいスライドを挿入する際には、先ほど用いた ホーム スライド の下 という部分をク リックすると、右に示す Office テーマ というものが 現れ、様々なレイアウトが存在することがわかる。こ れらをクリックすれば、そのレイアウトのスライドが新 たに挿入される。また、既に存在するスライドの場 合も、そのスライドを表示させた上で、 ホーム スラ イド をクリック または スライドの余 白部分において 【レイアウト(L) ⇒】 により、右と 同様のものが現れ、このメニューからの指定で、既 存のスライドのレイアウトを変更できる。 既に存在するスライドを削除したい場合には、ウ インドウ左側で削除したいスライドを選択した上で Delete(または Back space)キーを押す、または 【スライドの削除(D)】 を行う。  様々なレイアウトのスライドを実際に挿入してみよう。また、一度挿入したスライドのレイア ウトを変更してみよう。最後には、1 枚目と 2 枚目以外のスライドを削除し、3 枚目のスライド としてタイトルとコンテンツ (2 枚目のスライドと同じもの)を挿入しておく。  スライドには文字だけでなく、図などを置くこともできる。新しいスライドの中央には以下 のものが(やや薄く)表示されている。 グラフの挿入 表の挿入 SmartArt グラフィックの挿入 図をファイルから挿入 Media クリップの挿入 クリップ アート ここでは 図をファイルから挿入 について説明する。図をファイルから挿入 をクリックす ると、図の挿入というダイアログボックスが現れるが、このダイアログボックスの扱い方はファ イルを開くのダイアログボックスと同様で、外部記憶装置上の図形ファイルを指定すれば よい。これで指定した図がスライドに挿入される。  スライドのタイトルを 図の挿入 とした上で、data フォルダーにある zu というファイルを挿 入する。以下、次節の終わりまでは説明に沿って練習を行う。

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 挿入された図をクリックすると、四隅に○、各辺 の中央に□の印が現れる(右図)。○の部分をドラ ッグすると、図が縦横共に拡大・縮小する。□では 縦方向あるいは横方向にだけ拡大・縮小する。中 央上部にある○は図を回転させたいときに用いる。 また、図の内部にマウスポインタを移動すると、マ ウスポインタの先に というものが付いた形状とな るが、この状態でドラッグを行えば、図は移動す る。 図等だけを配置するスライドならば、上記でよいが、文章も併せて配置したいときには、 これでは困ってしまう。文字列を配置する一つの方法は、ホーム 図形描画 (テキス ト ボックス)をクリックし、スライド上(とりあえずの練習は、スライド 上の何も無い部分がよい)をドラッグすると、右に示す枠が表示さ れ、その内部にカーソルがある。ここで、適当な文字を入力すれ ば、この枠内に、その文字が表示される。これは(横書き)テキストボックスと呼ばれるもの で、Power Point だけでなく、Word や Excel でも任意の位置に文字列を配置したいとき に用いる。文字を入力していき、テキストボックスの右端まで来ると自動的に改行される。 テキストボックスの大きさは図と同様の操作で変更できる。ただし、高さについては文字列 の長さにより自動的に決まってくるので、実質は横幅の調整で大きさを決める。移動も図と 同様に行える。ただし、文字列上にマウスポイントを移動すると、マウスポインタがⅠの形 (Word の場合の通常のマウスポインタの形状)となり、これでクリックを行うと、その位置に カーソルを移動させるということになるので、マウスポインタをテキストボックスの枠線辺りに 移動し、マウスポインタの先に が付いた形となったらドラッグを行う。テキストボックスに ついてもフォントや段落の設定が自由に行える。  次の練習を行うために、2 枚目の「自己紹介」のスライドを複製しておく。これは、そのスラ イドを表示させた上で、ホーム スライド で表示されるメニュー下部にある 選択した スライドの複製(D)、あるいは左側のスライド一覧から「自己紹介」のスライドに対し 【スライド の複製(A)】 を行えばよい。新しく複製された「自己紹介」のスライドを表示させておく。  図が中心で、それにコメントを付ける程度ならば、先ほどの方法でよいが、説明文等が 中心で、それに図を加えるという場合は、始めに文章の入力を行い、後から図を加えると いう方法を使った方が便利だろう。これには 挿入 画像 図 を指定する。後は、先ほど行 った 図をファイルから挿入 と同様である。 これで箇条書きの文章に図が加わったが、文字列と図が重なってしまうと文字が読めな くなってしまう。これを回避するには、図の位置を調整する他、入力した文字列の配置お 変更できる。文字列の部分をクリックすると、テキストボックスの場合と同様の枠線が表示 される。実は、この箇条書きの部分も(高さが設定されているなど特殊な部分はあるが)テ

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キストボックスである。改行される位置や文字列の場所を変更し、図の位置も調整して文 章と図が重ならないようにする。 スライドショー  完成したスライドをプレゼンテーション等で利用する場合には、スライドショーという機 能を用いる。スライドショー スライドショーの開始 には、最初から 及び 現在のスライド から の 2 つのボタンがあり、これをクリックすれば該当するスライドからスライドショーが開 始される。また、ウインドウ右下に (スライドショー)というボタン(p.1 図参照)があり、こ れは 現在のスライドから に該当する。スライドショーを開始すると、該当するスライドが画 面全体に表示される。この後クリックを行うとスライドが順に切り替わる。 スライドの切り替えには、クリックを行う他、Enter、Page Down、(カーソルキーの) ↓ を押せば次のスライドに、Page Up、 ↑ を押せば一つ前のスライドに切り替わる。また、 マウスにホイールボタンが付いている場合には、これを回転させてもスライドが切り替わる (この辺は、マウスの設定にもよる)。 全てのスライドが表示された次には「スライドショーの最後です。クリックすると終了しま す。」というものが現れ、クリックによりスライドショーは終了し、元の画面に戻る。また、任 意のスライドが表示されている状態で、キーボード左上にある Esc キーを押すとスライド ショーは終了する。 通常の設定では、スライドショーにおいてマウスポインタが表示されない。ただし、スライ ドショー実行中に、マウスを移動させると画面上にマウスポインタが現れるようになる(暫く 何もしないとマウスポインタは再び消える)。 マウスを右クリックすると(この場合はマウスポインタがどこにあってもよく、またマウスポイ ンタが表示されていない状態でもよい)、右に示すメニューが表 示される。 このメニューから 前へ(P) や スライドショーの終了 (S) などを指定することにより、スライドの切り替えや、スライドショ ーの終了が行える。また、スライドへジャンプ(G) の部分にマウス ポインタを移動させると、各スライドのタイトルが一覧表示され、任 意のスライドに表示を変えることもできる。スクリーン(C) にマウス ポインタを移動し表示されるメニューから スクリーンを黒くする(B) を選択すると、表示が暗くなるので、プロジェクターの投影を一時 的に中断したいときなどに便利である。 【ポインタ オプション(O) ⇒】 で右のサブメニューが表示 される。ここで、ボールペン(B) や フェルトペン(F) などをク リックし、その後でマウスをドラッグすると、その軌跡が線とし て表示される(線の形状が選択したものによって異なる)。線 の色は インクの色(C) にマウスポインタを移動させて表示さ

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れるサブメニューで変更可能であり、消しゴム(R) や スライド上のインクを全て消去(E) の機能については実際に試してみれば分かるだろう。なお、ボールペンなどの機能を使 っているときには、クリックを行ってもスライドは変わらない(【次へ(N)】 などを利用すること は可能)。通常の状態に戻すには、ポインタ オプション(O) で 矢印(A) を選択する。 図形描画  ホーム 図形描画 には、右に示すような図形が並んでおり、 こうした図形をスライド上に描くことができる。更に、右側にある ▼のボタンを使ってスクロールさせると、これ以外の図形も現 れる。また、 をクリックすれば、全ての図形が分類別に表示される。  5 枚目のスライドを 白紙 のレイアウトで挿入し、以下この節の終わりまでは、このスライド を使って、説明に従って自由に練習を行ってよい。  直線を引くには、 (直線)をクリックした後に(この時スライド上にマウスポインタを移 動すると、その形状は+となる)、スライド上でドラッグを行えばよい。ただし1 回直線を引く と、マウスポインタの形状は矢印に戻り、別の直線を引くには、もう一度 をクリックする 必要がある。垂直、水平あるいは 45°の直線を引きたい時には、Shift キーを押しながら ドラッグを行う。 直線を引いた直後、その直線の両端には○が付く。これはその直線が処 理の対象となっている状態で、この状態で○の部分をドラッグすれば、直線の長さや角度 を変更できる(もう一方の端点は動かない)。直線そのものを移動したい場合には、単にそ の直線をドラッグすればよい。線の色や種類(線の太さ)、スタイル(実線、点線等)を変更 したい場合には、その直線を処理対象とした上で(その直線をクリ ック)、ホーム 図形描画 図形の枠線 をクリックし、右のメニュー を表示させる。線の色については、ここから直接、あるいは その 他の線の色(M)… をクリックして現れるダイアログボックスから指 定する。太さ(W)、実線/点線(S)、矢印(R) をクリックした場合に は、サブメニューが現れるので、その中から該当するものを選ぶ。 矢印付きの直線を引きたい場合には、 (矢印)をクリック後、ド ラッグを行ってもよい。この場合には、ドラッグした終点に矢印が 付く。 (正方形/長方形)をクリックし、スライド上をドラッグすれば四角形が描かれる。この ときShift+ドラッグとすれば、正方形となる。こうした図形は周りを囲む枠線とその内部から 構成されている。枠線の色や種類などの変更は直線の場合と同様である。内部の色など については ホーム 図形描画 図形の塗りつぶし の機能を使って指定する。またここで 塗りつぶしなし とすれば枠線だけからなる図形となる。内部は塗りつぶされていないので、 下の図形が見えるようになる(他の図形と重ねてみよう)。また枠線の色の設定で、枠線の ない(正確に言えば、枠線の表示されない)図形とすることもできる( 線なし を指定)。更

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に、ホーム 図形描画 図形の効果 から影付きスタイル ボタンや 3-D スタイル ボタンによ り、様々な効果を付けることもできる(この辺は各自でいろいろ試してもらいたい)。 (円 /楕円)などについても同様である(Shift+ドラッグでどのようになるかも試してみるとよい)。 また、ホーム 図形描画 または 【図形の書式設定(O)… 】 を指定すると、これらの 設定などが行えるダイアログボックス(図形の書式設定)が表示される。 図形についてもテキストボックスや直線と同様、大きさや位置の変更ができる。なお移 動の際、Shift を押しながらドラッグを行うと、水平あるいは垂直方向への移動となり(この 辺は実際に図形を利用する際には結構重宝する)、Ctrl を押しながら行えば、コピーが行 われる(Shift と Ctrl の両方を押しながら操作することもできる)。その他の様々な図形に ついても各自で試しておいてもらいたい。 図形を回転させたい場合は、その図形を指定した上で、ホーム 図形描画 配置 をク リックすると右に示すメニューが現れる(以下、これを配置のメ ニューと呼ぶ)。この配置のメニューにある 回転(O) にマウス ポインタを移動させると、サブメニューに 右へ 90 度回転(R) 等があるので、適当なものを指定すればよい。その他の回転 オプション(M)… を指定すると、2 つ上の段落で述べた 図 形の書式設定 のダイアログボックスがサイズの項目で現れ (ここで述べている意味は、実際いやってみればすぐ分かる)、 ここにある 回転(T) のボックスの数値を変更すれば、直ちに それが図形に反映されるので、それを見ながら適当な角度を 指定すればよい。ただし、このダイアログボックスには キャンセル のボタンが無い。変更 をキャンセルしたい場合は、数値を元に戻すか、一度 閉じる をクリックしてから、元に戻 す の機能を利用する必要がある。 複数の図形が重なった状態では、後に描いた図形が上にあり、その下の図形は隠れて しまう(塗りつぶしなしを指定した場合を除く)。このように、描かれた図形には順序があり、 より後に描かれた図形が上となっている(一つ一つの図形やテキストボックスなどが透明な シート 1 枚ずつに書かれており、それらを全て重ね合わせて見ているというイメージであ る)。この順序は変更できる。順序を変更するには、その図形を指定した上で、配置のメニ ューを用いる。最前面へ移動(R) を指定すれば、文字通り全ての図形等(テキストボック スなども含む)のもっとも手前(上部)となる。前面へ移動(F) の場合は、先ほど述べたそ の図形が描かれている透明なシートを1 段階手前に変更することになる。背面への移動も 同様である。 図形を指定する際に、その図形が背面にあり、うまくクリックできないような事態も発生す る。こうした場合には、配置のメニューにある オブジェクトの選択と表示(P)… を指定すれ ば、ウインドウ右側に、現在スライド上に存在する図形やテキストボックスなどの一覧が表 示されるので、そこから指定を行えばよい。

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複雑な図形などでは、直線などいくつかの図形を組み合わせて実現することがある。こ うしてできあがった図形の位置などを変更する時、その構成要素一つ一つを移動させる のは面倒である。このような場合には、複数の図形を同時に指定することを行えばよい。 複数の図形を同時に指定するには、始めに一つの図形を指定し、それに続く指定を行う 際に、Shift を押しながらクリックとすれば、それまで指定されていた図形に加えて、新た に指定した図形が付け加わる。この状態で、例えば移動を行えば、指定された図形全て が同時に移動する。ただし、いくつかの図形を組み合わせてできたものを恒常的に利用 するのならば、それをグループ化しておけばよい。これは、複数の図形を同時に指定した 上で、配置のメニューを表示し、グループ化(G) を指定すれば、その時点で指定されて いた図形が一つの図形として扱われるようになる。グループ化したものを取りやめること (グループ解除)や、グループ解除したものを再びグループ化すること(再グループ化)も できる。 正確にきれいな図形を描くのは意外と難しい。こうした図形を描きたいときにはグリッド 線というものを表示させた方が作業を行いやすい。グリッド線の表示は、表示 表示 グリッ ド線 にチェックマークを付ける。これでスライド上に点線で縦横のマス目が表示される。グ リッド線を消したい時にはチェックマークを外す。グリ ッドに関する設定を行うには 表示 表示 または 【グリッドとガイド(I)… 】 を指定し、右に示すダイア ログボックスを表示させる。グリッド線の間隔は、中央 の 間隔(P): のボックスで設定できる。図形の移動 などでは、描画オブジェクトをグリッド線に合わせる (G) にチェックマークが付いているので、カクカクとし て動きになるが、Atl キーを押しながらドラッグを行えば滑らかに動く。  ここまでの練習をいろいろ行った 5 枚目のスライドはそのままとし、6 枚目のスライドを挿入 する。レイアウトについてはタイトルのみとし、タイトルは図形の練習、その下に次ページ上の 図形を描いてみる。 左側の図形は、円と2 本の直線からなる図形を 1 つ作り、それをコピー、回転などを行っ て完成させたものである。基本となる円と 2 本の直線からなる図形(一番左側の図形)をま ず作ることにする。この図を描くには次のようにすると良い。まず、正円を描くのであるが、後 で直線と組み合わせることを考えると、この円の中心はグリッド上にあった方がよい。グリッド の間隔を、1cm または 0.5cm(2 グリッド/cm)とし、描画オブジェクトをグリッド線に合わせる設 定で、グリッドを表示しておく。円の中心をグリッド上に配置するには、Ctrl を押しながら円を 描けば実現される。今は正円を描くので、Ctrl と Shift の両方を押しながら描く。(必要なら ば、この円を移動した後)、円の中心と水平な左側から直線を1 本描く(正確に水平となるよ うにグリッドを利用している)。円と接する部分は必ずしもグリッド上にはないかもしれないので、 ここでは適当な直線を描いてから、Alt キーを押しながら、直線の端点を移動させればうまく

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直線が円に接するようにできるだろう。次に、この直線をコピーし、コピーした直線に対し、上 下反転を行ってから、左側の端点が一致するように移動すれば綺麗に仕上がるだろう。 次に今描いた円と直線からなる図形をグループ化し、コピーを3 つ作る。一つのコピーをコ ピー元と一致するように移動し、左右反転を行う。そのまま、Shift を押しながらドラッグする ことにより移動すれば、水平に移動することができる。残りの2 つの図形をそれぞれ右、左に 90 度回転し、上に示したように配置する。最後に、図形の塗りつぶし を使って円内の色を 設定する。ここでは、左側は赤、上は黄色、右を青、下を緑とした。以下これらの図形を指 すときに赤い図形、黄色い図形などと呼ぶことにする(アニメーションの節で利用する)。 右側の図形は、四角と丸で一番上の図形を描き、適当な色で塗りつぶす。次にこの四角 と丸を同時に指定し、Ctrl+Shift+ドラッグにより、同じ図形を縦に 3 つ並べる。その上で、 真ん中の図形は四角が前面にくるように順序を変更し、下の図形は丸の部分を 塗りつぶし なし とした。 これ以降は、図形の移動等は行わないので、グリッドは非表示としておくと良いだろう。 デザインと配色  ここまで用いてきたスライドは、基本的に白地に黒の文字というものであったが、Power Point ではテーマという形で様々なデザインのスライドが準備されている。テーマの一覧は、 デザイン のリボンにある。  テーマによる違いがよく分かるように 2 枚目のスライド(自己紹介を描いたもの)を表示さ せ、デザインのリボンを選択する。  デザイン テーマ には、様々なものが並んでいる。この部分にマウスポインタを移動す るだけで(クリックの必要はない)、現在のスライドがどのようになるか表示される。図形描画 と同様、右側の▲や▼で異なるテーマが表示され、 をクリックすれば一覧表示となる。 気に入ったものが見つかれば、それをクリックすればよい。これにより、全てのスライドに指 定したテーマが適用される。デザイン テーマ の右側には 、 といった ものがあり、これらをクリックして表示されるメニューから各テーマの配色や利用するフォン

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トを変更できる。  どのようなテーマがあるかを見て、自分の気に入ったテーマに変更してみよう。配色やフ ォントについても試してみるとよい。ただし、自分で選択したものが次節を行う際にあまり適し ていない場合は、その時点でテーマ等を変更した方がいいだろう。 アニメーション  ここまで作ってきたスライドでは、スライドの上に配置された文字列(テキストボックス)や 図、図形(以下これらをコンポーネントと総称することにする)は固定的なものであった。し かしPower Point では、コンポーネントを、始めは表示されていないが、スライドショーの 途中で表示させるなどということを行わせることができる。こうした効果をアニメーションと呼 んでいる。  言葉による説明では分かりにくいので、実際にやってみよう。6 枚目のス ライドを表示し、右に示す赤い図形をクリックし、処理の対象とする(この図 形はグループ化されているはずである。そうでなければグループ化を行ってから、この作業を 行う)。アニメーション アニメーション のボックスにある アピール を指定する。 アニメーションの指定を行うと、その時点でデモンストレーションが行われるが、もう少しし っかり確認してみるためはスライドショーを行えばよい。今は6 枚目のスライドを見ればよいの で、6 枚目のスライドが表示された状態で、ウインドウ右下の (スライドショー)をクリック する。これでスライドショーが開始され、6 枚目のスライドが表示されるが、この時点で赤い図 形は表示されていない。クリックを行うと、赤い図形が現れる。  アニメーション アニメーション にあるボックスの右下にある をクリックすると、様々な アニメーションの一覧が、開始、強調、終了及びアニメーションの軌跡という分類で表示さ れる。開始は、上記の練習問題で見たように、指定したものをスライドショーの途中で現れ るようにするものである。強調は、表示されているものに対する効果、終了は表示を止める。 更に、アニメーションの一覧メニュー下部にある その他の開始効果(E)… 等を指定する と、ダイアログボックスが表示される。ここから、より多くのアニメーションの設定が行える。  これも実際に確認してみよう。先ほどアニメーションの設定を行った赤い図形に対し、強 調にある スピン、終了にある クリア をそれぞれ指定する。それ以外のアニメーションも試し てみよう(アニメーションの軌跡については、本書では説明しない)。  アニメーションの設定は、一つの対象に対し、複数を組み合わせて設定することもでき る。アニメーション アニメーションの詳細設定 アニメーションの追加 を指定すると、先ほ どと同様アニメーションの一覧が表示される。こちらからアニメーションの設定を行うと、そ れまでのアニメーションの設定はそのままで、新たに指定したものが追加される。こうした 作業では、その設定が確認できるように アニメーション アニメーションの詳細設定 アニ メーション ウインドウ を指定しておくとよい。これによりウインドウ右側に アニメーション ウインドウ という領域が現れ(こうしたものを作業ウインドウと呼んでいる)、ここに設定した

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アニメーションが表示される。アニメーション ウインドウで適当なアニメーションを指定した 上で、下部にある の上下の矢印をクリックすればアニメーションが実 施される順序が変更される(アニメーション ウインドウで対象を直接上下にドラッグしてもよ い)。 対象となる図形等を指定した上で、アニメーション アニメーション から なし を指 定すると(ボックス内に なし が表示されている場合は、直接それを指定してもよい)、その 図形等に設定された全てのアニメーションの設定が解除される。アニメーション ウインドウ において、適当なアニメーションに対し右クリックを行い現れるメニューで 削除(R) を指 定した場合には、そのアニメーション設定だけが解除される。  まず、赤い図形に設定された全てのアニメーションを解除した上で、開始の スライドイン を指定する。次に、アニメーション アニメーションの詳細設定 アニメーションの追加 から スピン 及び ワイプ を順に指定する。この結果、アニメーション ウインドウには 3 つの項目 が並ぶ。このスライドについてスライド ショーを実施すると、最初は赤い図形は表示されず、 1 回クリックすると下から現れ、もう 1 回クリックすると、図形が回転する。更にクリックを行う と下から消えていく。 アニメーションの順序を変更してスライドショーがどのようになるか試してみよう。最後には 元の順序に戻しておく。  ここまでは、スライドショーでクリックを行うとアニメーションの動作が開始した。この開始 のタイミングを変更するには、、アニメーション ウインドウで該当するアニメーションを指定 した上で、アニメーション タイミング 開始:のボックスをクリックし、右の メニューを表示する。直前の動作と同時 は、一つ前のアニメーション (無い場合はそのスライドの開始)と同時にアニメーションが実行される。 直前の動作の後 を指定した場合は、開始:のボックスの下にある 遅延:のボックスで適 当な値(表示はされないが、単位は秒)を指定すると、直前のアニメーションの動作後、指 定した時間遅延して動作が開始する。  先ほど設定したスピンについて、始めに 直前の動作と同時 を指定し、スライドショーで見 てみる。赤い図形は、クリックを行うと現れるが、回転しながら、つまりスピンの動作を行いな がら現れる。2 回目のクリックでは、スピンの動作は既に終了しているので、ワイプが行われ る。 今度は 直前の動作の後 を指定し、遅延のボックスの値を 01.00 にする。スライドショー では1 回目のクリックで下から赤い図形が現れ(スライドイン)、そのまま待っていると(1 秒間) スピンが行われる。ついでに 継続時間:のボックスも試してみよう。このボックスの値を 04.00 とした場合と 01.00 にした場合の違いをスライドショーで確認してみる。  アニメーション ウインドウのアニメーションで【タイミング(T)… 】を指定すると次ページ 右上のダイアログボックスが表示される。ここには くり返し(R): というボックスがある。先ほ どまでスピンでは 1 回転するだけだったが、このボックスを書き換えることにより、複数回、

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次にクリックが行われるまで、あるいはスラ イドの終了まで回転をくり返すようになる。 このダイアログボックスで 効果 のタブ を指定すると(最初に【効果のオプション (E)… 】を指定してもよい)、ここからもアニ メーションに関する設定が行える。ただし、 効果については、どのような設定が行える かはアニメーションの種類による。  最初に、スピンのアニメーションについて、 タイミング及び効果の設定を行ってみよう。 スライドインやワイプについてもどのような効果があるか見てみよう。  テキストボックスに対しては、更に多くのアニメーションが可能になっている。  今見ているスライドには 図形の演習 というタイトルが付いている。この部分をクリックした 後、アニメーション アニメーション のボックス内にあるアピール、フェード等にマウスポインタ を移動する。これだけでどのようなアニメーションが行われるのかを見ることができる。どのよ うになるかをいろいろ見てみよう。ただし、このボックス右下の を行うと見えなくなってしまう ので、▼でボックスの内容を切り替えて試してみるのがよいだろう。 重要 初心者はアニメーションを多用しがちであるが、アニメーションはプレゼンテーションの中 でもっとも強調したい所だけに使うなど、最低限の利用にした方が良い。特に派手なアニ メーションは、よほどのことがない限り、プレゼンテーションの途中で行うことは避けた方が 良いだろう。プレゼンテーションは相手にアピールする場であるが、不要なアニメーション は相手を不快にするだけである。アニメーションをなぜ使うのか、プレゼンテーションの際 にそのアニメーションをどのように活用するのかをよく考えた方がいいだろう。 スライドの印刷  作成した Power Point のスライド を印刷し、資料として配付する場合 には、ファイル 印刷 を指定し、印 刷を行えばよいが、このままでは 1 つのスライドが紙 1 枚に印刷されて しまう。設定の部分にある フル ペ ージ サイズのスライド という部分を クリックすると右のメニューが現れ、 中段の配付資料の部分で1 枚の紙 にいくつかのスライドを配置して印 刷する設定が行える。

参照

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