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確定拠出年金法の改正内容と意義 年金確保支援法の概要 国民年金及び企業年金等による高齢期における所得の確保を支援するための国民年金法等の一部を改正する法律案 1 国民年金法の一部改正 1 保険料の納付可能期間の延長 (2 年 10 年 ) し 本人の希望により保険料を納付し年金受給につなげる 2 第

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(1)

確定拠出年金法の改正内容と意義

年金確保支援法の概要

「国民年金及び企業年金等による高齢期における所得の確保を支援するため

の国民年金法等の一部を改正する法律案」

1 国民年金法の一部改正 ① 保険料の納付可能期間の延長(2 年→10 年)し、本人の希望により保険料を納付し年金受給につなげる ② 第 3 号被保険者に重複する第 2 号被保険者期間が判明し年金記録が訂正された場合、保険料納済期間 として取り扱う ③ 任意加入者(60 歳から 65 歳)の国民年金基金への加入を認める 2 確定拠出年金法の一部改正 3 厚生年金保険法の一部改正 基金の解散時の代行部分の不足額の分割納付の特例(解散後 5 年又は 10 年) H21で 608 基金(総合型が 8 割) 4 確定給付企業年法の一部改正 60 歳以降の規約で定める支給開始時前の退職時の支払

確定拠出年金法の一部改正

①加入者資格喪失年齢の引上げ ・60 歳以上で企業型年金加入者資格を喪失することを 定めることができることとし、上限は 65 歳とする。 ・60 歳以後も厚生年金保険の被保険者である者が引き 続き企業型年金加入者となることができる。 ・60 歳以後は通算加入者等期間には算入しないことと する。 ②企業型年金加入者の掛金拠出の実現 ・企業型年金加入者が掛金拠出が可能となる。掛金額 は加入者自身が決め、または変更する。 ・加入者掛金額は事業主掛金額を超えないこととする。 ・事業主は給与から加入者掛金を控除することができ る。 ③投資教育の継続的実施の明確化 ・加入者の運用の指図に資する必要な措置は継続的 に実施する。 ④自動移換者の給付 ・自動移換者で 70 歳到達者は連合会の裁定で老齢給 付金を支給する。 *自動移換者の多さに対する対応策 ⑤脱退一時金の支給要件の緩和 ・企業型年金加入者資格喪失後に個人型年金運用指 図者、資産 25 万円以下 2 年経過した場合、脱退可能 となる。 ⑥住基ネットからの加入者住所情報の取得 ・加入者等の住所が不明で給付ができない場合の対処 ■施行は①、⑤公布から 2 年半以内、②平成 24 年 1 月、③は公布日

(2)

加入者資格喪失年齢の引上げ

改正事項 1

企業型確定拠出年金では、60歳までしか加入が認められていなかったが、高齢者の雇用の確保に資する ため、60歳以降も引き続き雇用される者について、60歳から65歳までの一定年齢まで引き続き加入すること を可能とする。

加入者資格年齢の引上げの詳細

■加入者資格年齢の 65 歳までの引上げ

・65 歳以下の資格喪失年齢は規約で定める(法第 3 条第 3 項第 6 号の2) ・60 歳以後の継続勤務かつ厚生年金被保険者であることが条件 60 歳に達した日以後引き続き厚生年金保険の被保険者である者のうち、60 歳に達した日の前日において 加入者であった者(法第 9 条) ・60 歳以後は通算加入者等期間にはならない 60 歳に達した日の属する月以後の期間は通算加入者等期間に算入しない(法第 54 条、同 54 条の2) 60 歳を超えて資産移換を受けた場合、60 歳前の勤務期間のみが通算加入者等期間に算入できる ※通算加入者等期間: 老齢給付を受けるために必要な期間要件加入者期間+運用指図者期間 60 歳以上 61 歳未満 10 年 61 歳以上 62 歳未満 8 年 62 歳以上 63 歳未満 6 年 63 歳以上 64 歳未満 4 年 64 歳以上 65 歳未満 2 年 65 歳以上 1月

改正後

加入可 60 歳 各企業が規約で定める資格喪失年齢まで 掛金の積み増しが可能

改正前

掛金を積み増しできず、これまでの 資産を引き続き運用して増やすのみ 加入不可 60 歳 資格喪失

(3)

加入者掛金

(マッチング拠出)

の実現と内容

改正事項 2

これまで企業が実施する確定拠出年金については、 事業主のみが拠出し加入者の拠出が認められてい ないが、老後の所得確保に向けた自主的な努力を 一層支援するため、拠出限度額の枠内、かつ事業 主の掛金を超えない範囲で、加入者の拠出を可能と し、これを所得控除(小規模企業共済等掛金控除) の対象とする。 ■拠出限度額:企業年金無し5.1万円/月企業年金有2.55万円/月。

加入者掛金実施の詳細

■導入方法 加入者資格の制限のように一定の資格を設定する ことは不可←自由意思が前提 ■額の設定 金額の単位や制限はないが、企業が複数の選択肢 を用意して選ぶ方法は可 複数の選択肢を設定するが、個人が選択できないも のが存在することは可 ※限度額確認や説明責任は事業主→委託も可 ■額の変更 変更は原則年 1 回 変更可能月を定めることは可 ■停止・再開 停止は加入者の都合により随時可能、再開は一定 月を設けることは可 再開時に停止時と異なる額とすることは、年 1 回の 変更には含まれない ■掛金納付 給与が少額となるため天引き不可の時は本人の同 意を得ずにゼロとできる 理由に係らず未入金は掛金納付無しの取扱い 過入金の場合は速やかに還付 給与日と会社拠出日がずれる→当月分を翌月末ま でに納付 ■事業主返還との関係 事業主返還の対象外の勤続 3 年以上の者のみの対 象は不可 返還時の按分は加入者掛金がある場合、加入者分 がゼロにならないよう配慮

改正前

①事業主拠出 事 業 主 拠 出 限 度 額 5.1 万円 ②マッチング拠出 (加入者←①≧②) 加 入 者 拠 出 限 度 額

改正前

事業主拠出 事 業 主 拠 出 限 度 額 5.1 万円

(4)

投資教育の充実

改正事項 3

■現行の投資教育条文 事業主は、企業型年金加入者等に対し、運用の指 図に資するため、資産の運用に関する基礎的な資 料の提供その他の必要な措置を講ずるよう努めなけ ればならない。(法第 22 条) ※いわゆる努力義務規定であり、努力しなくても罰 則はない。努力しないことで加入者に損失が出れば 民法上の損害賠償の裁判を起こせる、という構成。 事業主の過重負担に配慮したため。 実態は、加入時教育のみですます事業主が約5割 ■新条文の内容と意義 法第22条に第2項が加わる 事業主は加入者等が行う運用の指図に資するため 必要な措置を講ずるに当たっては継続的に実施す るとともに、企業年金加入者等の資産運用に関する 知識を向上させ、かつ、運用の指図に有効に活用す ることができるよう配慮するものとする。 ※ 法令解釈通知では、継続的実施や能力別情報 提供の解説があるが、今回法律の条文に「継続的実 施」が盛り込まれた意義は大きい→事業主は新たな 対応 (参考) 事業主による投資教育の主な内容 ・確定拠出年金制度等の具体的な内容(年金制度の概 要、改正等の動向等) ・金融商品の仕組みと特徴(商品ごとの特徴、種類、期 待リターン、リスク等) ・資産運用の基礎知識(運用に当たっての留意点、長 期運用や分散投資の考え方と効果)

自動移換者の給付の実現

改正事項 4

■自動移換者に係る給付の自動裁定 連合会への移換者が 70 歳に達したときは個人型年 金加入者であったとみなして連合会が自動裁定し老 齢給付金を支給(第法 55 条、第 73 条の2) ※本来、自動移換者は制度の枠外という位置づけであり、運 用も給付も不可であったが、条件つきで給付のみを行う ■平成 21 年 3 月時点 自動移換者 166,538 人 個人型加入者 101,201 人 運用指図者 138,423 人 属性として、若年(35 歳未満が68%)、 資産が少額(10 万円以下が61%) 資産ゼロの者が全体の 37% (記録のみだが、再加入した場合、過去の加入者期間が通算 加入者等期間に算入されるため) ■自動移換者対策として 退職時の会社からの手続き情報の徹底 個人情報保護の緩和→企業が退職者のDC資産を RKに照会すること可

(5)

脱退一時金の支給要件の緩和

改正事項 5

■企業型確定拠出年金からの中途脱退は原則不可 資格喪失時資産少額、加入期間短期の場合のみ 認められる 結婚退職していく女性が多い職場では採用が難し い ■現行脱退条件 ・60 歳未満であること ・企業型資格喪失後個人型の加入者となることが できないこと ・通算拠出期間 3 年以下または資産額 50 万円以 下 ・企業型資格喪失後 2 年以内 ・資産額 1.5 万円以下は企業型資格喪失時に脱退 可 ■緩和条件 ・企業型加入者資格喪失後、個人型の運用指図者 となり 2 年経過した者(附則第 3 条) ※政令で資産額 25 万円以下の条件 脱退不可の背景: 老後の資産作りを目的とし制度で、そのための 税制優遇措置 途中脱退を認めては年金ではなく貯蓄である 確定拠出年金制度が平成 13 年 10 月にスタートして 10 年が経過した。従業員の自己責任による老後資産 作りという新しい年金制度は、どのような経過をたどっているのか。企業や従業員の評価はどうか。またビジネ スとして取り組む運営管理機関にとっての評価はどうか。10 周年を機に受託営業の最前線を担う運営管理機 関の責任者に、現状と今後を聞いた。

増えた老後資産作りの選択肢を大い

に活用すべし

― 制度発足 10 年が過ぎたわけですが、DC市場の これまでをどう見ていますか。 上田 制度発足時は、新しい制度ゆえの期待感があっ たと思います。関係者もさまざまな動向を予測しました が、10 年という節目で見れば、新しい制度として堅調に 育ってきたのではないでしょうか。この間には、何回かの 制度改善が行われ、掛金拠出額の引上げや脱退条件 の緩和などによって、使い勝手のよい方向に目指され たことも制度の普及を後押ししました。また、何より確定 拠出年金(DC)への需要が社会環境の底流にありまし たため、制度内容への理解の深まりとともに浸透してき 直近の実施状況では、企業型の加入者数は 400 万 人を、事業主数は 1 万 6 千を超えています。制度内容、 導入意義、制度設計等の情報提供を行いつつ、受託 の営業努力をしてきた運営管理機関の行動も制度拡大 の一因としてよいと思います。 ― 確定拠出年金を推進している立場として、この制 度の意義をどう考えますか。 上田 退職金制度や老後資産づくりの方法の選択肢を 増やしたという点に大きな意義を感じています。DC 制 度がスタートした頃は、退職給付会計の実施や年金運 用パフォーマンスの変動幅の拡大、雇用流動化などへ の対応が迫られる状況が生じていましたが、当時の厚

参照

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