本日米国株主要材料のポイント
1.本日の米国株相場について (本日の米国株場況) 4 日の米株式市場でダウ工業株 30 種平均は反落。米長期金利の低下が投資家に景気 減速を意識させ、景気敏感株が売られた。一方、長期金利の低下で相対的な割高感 が薄れるとして、高 PER(株価収益率)の主力ハイテク株の一角には買いが入った。 ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は 3 日続伸。交流サイト(SNS)のフ ェイスブックと動画配信のネットフリックスが上昇。半導体株も総じて買われ、ア ドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は 6%高、エヌビディアは 2%高となった。 (ダウ指数が下落した背景) 1.民間の米雇用指標が市場予想を大幅に下回り、雇用回復の遅れが警戒された 雇用サービス会社 ADP が発表した 7 月の全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者 数(政府部門除く)が前月比 33 万人増と市場予想(65 万 3000 人増)を大幅に下回 った。米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和が長期化するとの見方につながり、米長 期金利は一時前日比 0.05%低い 1.12%と 2 週間ぶりの水準に低下した。新型コロナウ イルスのインド型(デルタ型)が米国でも拡大しており、長期金利低下は米景気懸 念を反映しているとの見方がある。 取引開始後に発表された 7 月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感 指数が 64.1 と過去最高を記録し、長期金利は午前中に 1.2%台まで急上昇する場面が あった。ただ、金利の上昇は続かず、前日終値の水準を下回って推移する場面が多 かった。米国株は引けにかけて売りの勢いが強まり、ダウ平均はこの日の安値圏で 終えた。個別では景気敏感株の下げが目立ち、化学のダウ、建機のキャタピラー、 工業製品・事務用品のスリーエムが 2%安。原油安で石油のシェブロンも売られた。J.P. モルガン・チェースなど金融株も幅広い銘柄が下げた。 2.S&P500 種株価指数が 3 日に過去最高値を更新し、利益確定売りが出やすかった 多くの機関投資家が運用指標とする S&P500 種株価指数が 3 日に過去最高値を更新し、 ダウ平均も高値圏で推移している。利益確定や持ち高調整の売りも出やすかった。 3.決算結果が嫌気されアムジェン(AMGN)株がダウ指数を圧迫した 決算発表で通期予想を据え置いたバイオ製薬のアムジェンが 6%あまり下げ、1 銘柄
(米国債利回りおおむね上昇、FRB 副議長発言受け) 米金融・債券市場では、連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長の発言で、予想外 に低調だった ADP 全米雇用報告から市場の注目が削がれる格好となり、国債利回り がおおむね上昇した。 企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムー ディーズ・アナリティクスが朝方発表した 7 月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数 が 33 万人増加した。労働力と原材料不足が足かせとなり、市場予想の 69 万 5000 人 増を大きく下回った。 その後、FRB のクラリダ副議長は、米経済が雇用や物価の目 標達成に向け引き続き順調に推移しているとした上で、2023 年に利上げを開始でき る状況にあるという認識を示した。10 年物価連動債(TIPS)利回りはマイナス 1.16%。 クラリダ副議長の発言が伝わる前はマイナス 1.216%と、過去最低を記録していた。 TIPS と通常の国債の利回り差で、期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ 率(BEI)は 10 年物が 2.35%と、前日からやや低下した。2 年債利回りは約 1bp 上昇 の 0.1822%。2 年債 と 10 年債の利回り格差は 100bp と、前日から横ばい。 <上昇株> ダウ指数構成銘柄では 2 銘柄が上昇した。セールスフォース(CRM)の上昇率が一位 だった。以下、ナイキ(NKE)が続いた。個別銘柄では、ロビンフッド(HOOD)が大幅高 となった。 <下落株> ダウ指数構成銘柄では 28 銘柄が下落した。アムジェン(AMGN)の下落率が一位だった。 以下、シェブロン(CVX)、ウォルグリーン(WBA)、ダウ(DOW)、キャタピラー(CAT)、 3M(MMM)、コカ・コーラ(KO)、ハネウェル・インターナショナル(HON)、メルク(MRK)、 J.P.モルガン・チェース(JPM)、ボーイング(BA)、プロクター&ギャンブル(PG)、 シスコシステムズ(CSCO)、IBM(IBM)、マクドナルド(MCD)、ウォルマート(WMT)、 ゴールドマン・サックス(GS)、ベライゾン(VZ)、ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)、 アメックス(AXP)、トラベラーズ(TRV)、ホームデポ(HD)、インテル(INTC)、ア ップル(AAPL)、ウォルトディズニー(DIS)、マイクロソフト(MSFT)、ビザ(V)、 ユーナイテッドヘルス(UNH)が続いた。個別銘柄は、配車サービス大手のリフト (LYFT)が大幅下落。3 日夕の 2021 年 4-6 月期決算の説明会で開示した 7-9 月期の売 上高見通しが市場予想に届かなかった。運転手獲得のための奨励金などがかさむと いい、目先の業績悪化が意識された。
2.本日主要銘柄への新材料 (強材料株) ★ノババックス(NVAX) ワクチン開発のノババックス(NVAX)が大幅高。本日寄り前、EU が最大 2 億回分の ワクチンの契約を承認した。同社のワクチンは EU の医薬品規制当局により検証中だ という。契約には 1 億回分のワクチン購入が含まれるほか、承認待ちの 2023 年まで にさらに 1 億回分を追加購入するオプションが付加されている。欧州委員会は今回 の決定について「健全な科学的評価、使用されている技術、ワクチン開発における 経験、および、EU 全体に供給するための生産能力に基づいて決定を下した」と述べ た。同社は「NVX-CoV2373」ワクチンの EU への段階的申請を第 3 四半期に完了した いとしている。 ★ロビンフッド(HOOD) 一時 85 ドルまで急伸し、売買が一時ストップとなっていた。その後は急速に利益確 定売りに押され、乱高下している。先週、ナスダック市場に上場したものの、売り が強まり冴えない IPO となった。先週金曜日には IPO 価格 38 ドルに対して、一時 33.25 ドルまで下落する場面も見られていたしかし、著名ファンドマネジャーのキャシー・ ウッド氏率いるアーク・インベストメントが金曜日に 3 つのファンドで約 6500 万ド ル相当を購入したと伝わったこもあり、今週に入って一気に買い戻しが強まり、前 日に IPO 価格 38 ドルを突破したことから個人投資家の投機的な買いを呼び込み人気 化している。 ★AMD(AMD) 同社株が 6 日続伸。7 月 27 日引け後の決算発表以降買いが続いており、この 6 日間 で株価はすでに 30%超上昇している。本日は一時 122.49 ドルまで上昇し、取引時間 中の最高値を更新した。4-6 月期決算(第 2 四半期)は 1 株利益、売上高とも予想を 上回り、ガイダンスも第 3 四半期、通期とも予想を上回る見通しを示した。収益性 の高いサーバー用チップの市場でライバルであるインテルからシェアを獲得してい ることが示唆された。インテルとは対照的な内容に半導体株への投資家の資金を呼 び込んでいる模様。通期売上高の高い見通しは、ほとんどすべての企業が制約の環 境下で驚くべき偉業だとの声も聞かれた。現在、アナリストの中で最も高い目標株 価は 150 ドルとなっている。
★ペイコム・ソフトウェア(PAYC) 昨日引け後決算発表。第 2 四半期売上高、調整済み EPS、続く第 3 四半期売上高ガイ ダンスレンジ、21 年度通期ベース売上高ガイダンスが全て予想を上回った。 (アナリストによる決算評価) 〇ジェフリーズが目標株価を 470 ドルから 500 ドルに引き上げた。投資判断は“買 い”を維持。第 2 四半期総売上高、経常収益、EBITDA はコンセンサス予想を上回り、 第 3 四半期と 2021 年度ガイダンスも予想以上となった。投資家は成長率が 30%台強 に戻ったことをポジティブに捉えるだろう。 〇みずほ証券が目標株価を 360 ドルから 400 ドルに引き上げた。第 2 四半期決算は 予想を上回った。ただ、株価評価をもとに投資判断は“中立”を維持。 ★アクティビジョン・ブリザード(ATVI) 昨日引け後決算発表。21 年度通期ベース売上高、調整済み EPS ガイダンスが予想を 下回ったが、第 2 四半期売上高、調整済み EPS 実績値、及び続く第 3 四半期の売上 高、調整済み EPS ガイダンスレンジが全て予想を上回った。同時に、ブラック社長 の退任を発表し、株価は 5.9%程度上昇している。 (アナリストによる決算評価) 〇バークレイズが目標株価を 116 ドルから 107 ドルに引き下げた。投資判断は“オ ーバー・ウェイト”を維持。同社の決算結果は予想を上回り、経営陣はガイダンスを 引き上げた。向こう数年間の成長を考慮すれば、現下の株価は魅力的な水準にある。 〇モルガン・スタンレーがコメント。向こう 18 カ月間の開発パイプラインに関して ポジティブで、ゲーミング分野でのトップピックである同社株に対してより強気に なった。投資判断は“オーバー・ウェイト”を維持。目標株価は 120 ドルで、青天井 シナリオ目標は 150 ドルだ。 〇MKM パートナーズが目標株価を 120 ドルから 108 ドルに引き下げた。投資判断は“買 い”を維持。現下の株価調整局面はポジション追加のチャンスだ。ゲームパイプラ インは進歩を見せていて、最近のセクハラ問題による遅れはないだろう。
★ダビータ(DVA) 昨日引け後決算発表。第 2 四半期売上高、調整済み EPS がともに予想を上回った。 21 年度通期ベース調整済み EPS ガイダンスレンジを引き上げ、予想を上回った。ま た、21 年度通期ベース・フリーキャッシュフロー・ガイダンスレンジを引き上げた。 ★コーセラ(COUR) 昨日引け後決算発表。第 2 四半期売上高は予想を上回ったが、調整済み EPS の赤字 幅は予想以上に悪化した。続く第 3 四半期売上高ガイダンスレンジは予想を上回っ た。21 年度通期ベース売上高ガイダンスレンジを引き上げ、予想を上回った。 (ご参考:コーセラとは) 米国のオンライン教育企業。世界の主要な大学や企業と提携し、個人消費者、学術 機関、企業、政府などに質の高いオンライン学習講座や学位取得プログラムを提供 する。コンテンツ、データ、テクノロジー、ノウハウを統合し、学習者と教育機関 のニーズに対応した拡張性のある教育プラットフォームをグローバルに展開する。 本社所在地はカリフォルニア州マウンテンビュー。 ★ニューレリック(NEWR) 昨日引け後決算発表。売上高、調整済み EPS は、続く四半期、通年ベースガイダン スも含め、全て予想を上回った。 (ご参考:ニュー・レリックとは) ソフトウエア分析製品の米国プロバイダー。NET、Java、JavaScript、Node.js、PHP、 Pythonおよび Ruby のアプリケーションのソフトウエア性能の検査を行う。最新製品 は、開発や運用チームが検査、トラブルシューティングおよびそれらのアプリケー ションを最適化できる製品を含む。本社はサンフランシスコ。 (アナリストによる決算評価) 〇BMO キャピタルがニュー・レリック(NEWR)の目標株価を 58 ドルから 70 ドルに引 き上げた。投資判断は“マーケット・パフォーム”を維持。第 2 四半期売上高と営業 利益は予想を上回り、同社は消費型モデルへの移行を進めている。ただ、株価は魅 力的だが、データドッグ(DDOG)やダイナトレース(DT)により競争環境が激化し ている。
(弱材料株)
★ライブベンチャーズ(LIVE)
ウェブによる地域案内広告やイエローページ(電話帳)などを手掛ける同社株が急 落。本日寄り前、米証券取引委員会(SEC)が同社および、同社 CEO と CFO が開示違 反を犯したと主張した。同社はすべての容疑を否定し、積極的に対抗する意向を示 している。同社は「SEC によるこれらの問題に対する追求は投資家に利益をもたらす ことはなく、動揺のみを生む」と述べている。SEC は、同社と同社のアイサック CEO が、2016 会計年度の税引前利益を 20%押し上げるために、過去の契約の収益を計上 したほか、発行済み株式数を不適切に過小評価し、1 株利益を 40%過大評価させたと 主張している。 ★CVS ヘルス(CVS) 本日寄り前決算発表。第 2 四半期売上高、調整済み EPS は予想を上回った。21 年度 通期ベース売上高、調整済み EPS ガイダンスレンジをそれぞれ引き上げ、両方とも 予想を上回った。 2022 年 7 月に時給を 1 時間あたり 15 ドルに引き上げると発表。同社は、2022 年 7 月より、企業の最低時給を 1 時間あたり 15 ドルに引き上げ、今月から会社の時給を 段階的に引き上げていくと言う。時給を稼いでいる従業員の約 65%は、すでに 1 時 間あたり 15 ドル以上を稼いでいる。来年 1 時間あたり 15 ドルに移行すると、4 年間 で CVS ヘルスの最低企業時給が 60%以上増加する。新しい賃金構造には、企業の最 低賃金を超える追加の昇給が組み込まれており、薬局の技術者やコールセンターの 担当者などの役割開始時給が高くなっている。 ★ゼネラル・モーターズ(GM) 本日寄り前決算発表。2021 年 4-6 月期決算は市場予想を上回ったが、12 月期通期 の業績見通しが市場予想に届かなかった。半導体不足の影響が続くとの見方を嫌気 した売りも膨らんだ。4-6 月期の売上高は前年同期の 2 倍となる 341 億 6700 万ドル と、市場予想(299 億 2000 万ドル程度)以上に増えた。前年同期は新型コロナウイ ルスの感染拡大の影響で落ち込んだが、卸売りと小売りベースともに販売が持ち直 した。米国で大型ピックアップトラックや SUV(多目的スポーツ車)の販売が好調だ った。
最終損益は 28 億 3600 万ドルの黒字(前年同期は 7 億 5800 万ドルの赤字)に転換し た。ただ、電気自動車(EV)の「シボレー・ボルト EV」のバッテリー発火の恐れに伴 うリコール(回収・無償修理)に絡んだ補償費用のほか、原材料費などの上昇が利益 を圧迫した。特別項目を除く 1 株利益は 1.97 ドルと市場予想(1.82 ドル)を上回っ た。あわせて 12 月期通期の業績見通しを引き上げたが、特別項目を除く 1 株利益見 通しは 5.40‐6.40 ドル、調整後 EBIT(利払い・税引き前利益)は 115 億-135 億ド ルと、ともに上限でも市場予想(7.07 ドル、138 億 9000 万ドル)を下回る。半導体 不足の不安定さや供給網の混乱が年後半も続くことが影響する。 ★クラフトハインズ(KHC) 本日寄り前決算発表。第 2 四半期売上高、調整済み EPS はともに予想を上回った。 ★ロイヤル・カリビアン(RCL) 本日寄り前決算発表。第 2 四半期売上高は予想の半分以下で、調整済み EPS の赤字 幅も予想以上に悪化した。 ★リフト(LYFT) 昨日引け後決算発表。4-6 月期決算(第 2 四半期)では、売上高が予想を上回ったほ か、調整済み EPS の赤字幅は予想ほど悪化しなかった。EBITDA が創業以来初の予想 外の黒字となったことが好感されている。同社は次の四半期に黒字達成を目標とし ていたが、予定よりも早い達成となった。 ただし、7‐9 月期の売上高見通しが市場予想に届かなかった。配車需要は回復して いるものの、運転手獲得のための奨励金などがかさむといい、目先の業績悪化が意 識された。4-6 月期の売上高は前年同期比 2.3 倍の 7 億 6502 万ドルと、市場予想(7 億ドル)を上回った。同期間に最低 1 回はリフトを利用した「アクティブ乗客者数」 は 1714 万人と新型コロナウイルス禍で落ち込んだ前年同期のほぼ 2 倍となった。運 転手不足などを背景に利用料金が上がっており、乗客 1 人当たりの売上高は 44.63 ドルと 14%増えた。 最終損益は 2 億 5191 万ドルの赤字で、赤字幅は前年同期(4 億 3711 万ドル)から縮 小した。会社が利益の指標として重視する特別項目を除く EBITDA(利払い前・税引 き前・償却前利益)は 2380 万ドルと初めて黒字となった。
市場は 4350 万ドルの赤字を予想していた。7‐9 月期の売上高見通しは 70‐72%増の 8億 5000 万-8 億 6000 万ドルと、上限でも市場予想(8 億 7000 万ドル)に届かなか った。運転手の新規獲得のための支出が膨らみ同社の売上高となる取り分が減ると 同時に、料金は 4-6 月期から低下する見通しだという。 (アナリストによる決算評価) 〇BTIG が目標株価を 80 ドルから 75 ドルに引き下げた。投資判断は“買い”を維持。 同社の売上高は予想を上回り、EBITDA は予定より早くプラスに転じた。しかし、運 転手へのインセンティブや価格低下により、第 3 四半期ガイダンスはコンセンサス を下回った。同ガイダンスはセンチメントを圧迫し、2021 年後半のコンセンサス予 想は下方修正されるだろう。 〇パイパー・サンドラーが目標株価を 86 ドルから 84 ドルに引き下げた。投資判断は “オーバー・ウェイト”を維持。同社は第 2 四半期決算を発表した。調整済み EBITDA は初めてポジティブとなり、予定より 2 四半期早くプラスに転じた。同社の運賃は いずれ低下し、第 3 四半期の売上高を圧迫する可能性があるが、同社の素晴らしい マージンがこの逆風を相殺している。 ★アルテリックス(AYX) 昨日引け後決算発表。第 2 四半期売上高は予想を上回った。調整済み EPS の赤字幅 は予想ほど悪化しなかった。続く第 3 四半期売上高ガイダンスレンジは予想を下回 った。調整済み EPS ガイダンスレンジも予想以上に大幅に赤字幅が拡大した。 (ご参考:アルテリックスとは) 米国のソフトウエア企業。主にビジネスにおける組織や収益のデータ分析のセルフ サービスを可能にするプラットフォームを提供する。各種データの集積や分析をク ラウド上または社内サーバにおいて行い、分析システムを構築、ウェブベースでア クセスし分析内容を共有する。同社顧客は一般企業、投資サービス、小売、旅行関 連など幅広い。本社はカリフォルニア州。 ★サンパワー(SPWR) 昨日引け後決算発表。第 2 四半期売上高は予想を下回ったが、調整済み EPS は予想 を上回った。続く第 3 四半期売上高ガイダンスレンジも予想を下回った。更に、21
年度通期ベース売上高ガイダンスレンジも予想を下回った。 ★マッチ・グループ(MTCH) 昨日引け後決算発表。第 2 四半期売上高は予想を上回ったが、調整済み EPS は予想 を下回った。続く第 3 四半期売上高ガイダンスレンジは予想を上回った。21 年度通 期ベース売上高ガイダンスレンジも予想を上回った。 ★アカマイ(AKAM) 昨日引け後決算発表。売上高、調整済み EPS は、続く四半期、通年ベースガイダン スも含め、全て予想を上回った。 (アナリストによる決算評価) 〇パイパー・サンドラーが目標株価を 130 ドルから 132 ドルに引き上げた。投資判断 は“オーバー・ウェイト”を維持。第 2 四半期決算発表後に同社株は売られたが、セ キュリティ分野の成長は引き続き強い。 〇トゥルイストが目標株価を 130 ドルから 140 ドルに引き上げた。投資判断は“買 い”を維持。第 2 四半期決算は堅調で、セキュリティ事業の重要性と事業全般の強 さが反映されていた。同社は 1 桁台半ばから後半の成長を見せられる良い位置づけ にある。 ★ハイアット(H) 昨日引け後決算発表。第 2 四半期調整済み EPS の赤字幅は予想以上に悪化した。 ★アムジェン(AMGN) 昨日引け後決算発表。同社株が下落しておりダウ平均を圧迫している。前日引け後 に 4-6 月期決算(第 2 四半期)を発表しており、1 株利益、売上高とも予想を上回っ た。ガイダンスも公表しており、通期見通しは据え置いたものの予想は上回ってい る。同社最大の主力薬である抗炎症薬「エンブレル」の売上高が 8%減少した。同社 は薬価下落が一因と説明しているが、競争が激化するにつれて、エンブレルが今後 数年間で売上高が減少することが懸念されている。ただ、全体的に昨年のパンデミ ックの混乱からは立ち直りを見せている。
(4-6 月・第 2 四半期) ・1 株利益(調整後):4.38 ドル(予想:4.09 ドル) ・売上高:65.3 億ドル(予想:64.5 億ドル) (通期見通し) ・1 株利益(調整後):16‐17 ドル(予想:16.3 ドル) ・売上高:258‐266 億ドル(予想:260.6 億ドル) 3.高成長が期待できる気体液化技術の雄、チャート・インダストリーズ(GTLS) チャート・インダストリーズ社は、「冷やす装置・機械を作る会社」である。マイナス 何十度という、「極低温」を作り出し、その低温を維持する装置や機械を製造してい る。具体的には、「気体を冷やして液体にする」「液体の状態で気体を維持し、それ を気体として使えるように保存しておく」といったことをする装置や機械を作って いる。 以下の沸点より低い温度まで下げると、気体は液体になる。 ・酸素:マイナス 183 度 ・窒素:マイナス 195 度 ・水素:マイナス 252.9 度 ・アルゴン:マイナス 185.8 度 ・液化天然ガス:マイナス 161.5 度 (同社の技術が使用されている分野) 1.液化天然ガス(LNG) 天然ガスは地球環境にやさしい化石燃料だが、常温では気体なので、ガスパイプラ インで運ぶ必要がある。しかし、米国や中東から日本に輸送すると言った場合には、 液化して運ぶ必要がある。(液体になると体積は約 600 分の 1 になる)膨大な量の気 体を、液体にして運ぶことで、輸送効率が大幅に改善する。プラントなどにおいて、 天然ガスを液体にするときに、チャート社の技術が使われている。
2.液体酸素 病院などでは「酸素吸入」が必要だ。液体の形で病院に運び、病院のタンクに貯蔵 し、必要な時に気化させて使う。チャート社は、酸素を液体にし、液体となった酸 素を運び、病院で酸素を液体で貯蔵する装置を提供している。 3.液体窒素 様々な用途に使用されますが、最近で注目されているのは「バイオ・テクノロジー分 野」だ。例えば、卵子や精子の冷凍保存、ウィルス等の保全などに使われる。液体 窒素を作ることより、「極低温を安定して維持する」ことが非常に重要になる。例え ば卵子バンク等の場合、自分の卵子を数十年維持したい、というニーズに答える必 要がある。安定した極低温を提供する装置が必要だ。今回のコロナのようなウィル スを研究のため飛行機で運ぶ場合はどうか。極低温で、ウィルスが動けない状態に して運ぶ必要がある。チャート社の低温凍結機・および低温輸送器は、IATA(国際航 空運送協会)が使用を許可している。 (成長が期待される技術) 1.液化水素 LNG部門は、地球温暖化の問題があり、今後とも需要は伸びると見られている。更に 将来的に期待されているのが水素エネルギーだ。燃やすと水になる超クリーンエネ ルギーだが、沸点も非常に低く、更に爆発するリスクもある、取り扱いが難しい気 体だ。極低温で液化し、貯蔵する必要がある。 2.液体窒素滴下システム 液体窒素を一滴ペットボトルに垂らす。すると常温では液化窒素は一気に気化する。 内側に大量の窒素があることで、ペットボトルがシャキッとし、沢山ジュース等を 充填できる。 (主要財務データ) 〇向こう 4 年間の平均予想増益率…25% 〇ROE…22% 〇粗利率…28.21% 〇純利益率…26.17% 〇予想 EPS ベースの PER…41.46%
(株価見通し)
目下のところレンジ内の動きが続いている。170 ドル超えから、220 ドルを目指す動 きが見込まれる。
(株価 3 年間チャート)
Sources avobe: Bloomberg 、 Reuter 、 WSJ 、 benzinga.com 、 marketwatch.com 、 theflyonthewall.com、96ut.com、Nikkei.com
Important Disclosures and Specific RisK Factors:
Any recommendation, rating or price target is based on the analyst(s) quotation of the various sources provided. These are not the recommendations, ratings or price targets of American Capital Partners, LLC or the person distributing this commentary. RisKs include various industry,
macroeconomic, geopolitical, and marKet-related variables for each company/industry being quoted from the various sources provided.
Certification:
The name which appears on the commentary certifies that: (1) no part of their compensation was, is, or will be directly or indirectly related to specific recommendations or views expressed in the
commentary by the analyst(s) quotation of the various sources provided.
Important Information on the Preparation and Use of this Commentary:
American Capital Partners, LLC is located at 205 Oser Avenue, Hauppauge, New YorK 11788. This commentary is not an offer to sell or the solicitation of an offer to purchase any security in any jurisdiction where such an offer or solicitation would be illegal. Investors in certain states or other jurisdictions may be prohibited from purchasing the subject securities in this commentary. The information in this commentary is not a complete analysis of every material fact representing the companies and/or industries. It was obtained from various sources which although we believe to be reliable, we do not guarantee its accuracy or completeness.
The securities or strategies discussed in this commentary may not be suitable for all investors, and it is recommended that investors seeK financial advice regarding the appropriateness of investing in any securities or investment strategies mentioned in any commentary.
時点のものであり、今後、予告なく変更されることがあります。本レポートは投資の参考と なる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を意図するものではありません。本レポートに 含まれる情報につきましては、投資家ご自身の判断と責任においてご利用ください。 キャピタル・パートナーズ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局(金商)第 62 号 日本証券業協会加入、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会加入