• 検索結果がありません。

相対取引の各種送電線混雑解消手法の比較評価─公平性・経済効率性の観点からの評価モデルの開発─

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "相対取引の各種送電線混雑解消手法の比較評価─公平性・経済効率性の観点からの評価モデルの開発─"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

主要な研究成果

背 景

電力自由化の下、電力取引が活発化すると送電線混雑が発生する可能性がある。取引の計画段階において、 市場参加者にとって取引希望に対する十分な空容量がない場合の送電線混雑に対しては、時間的に余裕がある ことから公平性のみならず経済効率性の高い混雑解消方法が望まれる。

目 的

相対取引の計画段階において、市場参加者の取引希望の合計が送電線空容量を上回る場合の各種混雑解消手 法に関して、公平性と経済効率性から定量的評価を行う。

主な成果

1.相対取引計画の混雑解消評価モデル 相対取引の計画段階における送電線混雑解消手法を公平性、経済効率性の観点から評価するためのモデル を開発した(図 1)。評価の考え方は次の通りであり、特に公平性の評価の考え方に特徴がある。 ・混雑解消手法の「公平性」については、様々な混雑解消手法に対して、それと等価な効果を混雑料金によ り市場メカニズムで実現するために取引ごとに課金すべき料金単価の格差を用いて行う。すなわち、対象 とする混雑解消手法を仮に市場メカニズムで実現するとした場合、市場参加者間で混雑料金の単価に差を つけずに実現できるほど公平性が高いとし、これを定量的に評価する。 ・混雑解消手法の「経済効率性」については社会的厚生の点から行い、送電容量が十分にあり混雑が生じな い場合に実現できる社会的厚生から、混雑が生じ、その解消を行うことによって減少する値が少ないほど 経済効率性が高いとし、これを定量的に評価する。 2.混雑解消手法の公平性・経済効率性の評価 混雑解消手法として採用されている、潮流比例抑制(TLR)、優先順位抑制などについてモデル系統(簡 易モデル系統および電気学会 EAST10 モデル系統)のもとで評価を行い、以下を明らかにした(図 2)。 ・潮流比例や優先順位抑制では、これらと同じ効果を混雑料金の課金によって実現しようとした場合に、取 引によって混雑料金単価に一般に格差が生じることから、経済面からは必ずしも公平性が高いとは限らな い。 ・均一混雑料金単価による市場メカニズムを活用する混雑解消方法は、経済面での公平性に加え、比較的高 い社会的厚生が実現できる。

今後の展開

送電線混雑の管理手段として、送電権などの経済的対策の可能性、さらには潮流調整機器の設置や送電線増 設などの設備対策と混雑管理という運用対策の境界のあり方などについて、わが国の実態を踏まえつつ検討を 進める。 主担当者 システム技術研究所 電力システム領域 上席研究員 栗原 郁夫 関連報告書 「相対取引における送電線混雑解消手法の評価─公平性・経済効率面からみた送電線利用計 画段階の混雑解消手法─」電力中央研究所報告: R04006(2005 年 4 月) 68

相対取引の各種送電線混雑解消手法の比較評価

─公平性・経済効率性の観点からの評価モデルの開発─

(2)

4.電力流通/流通コストの低減・信頼性確保

69 均衡解※:取引価格・取引量の決定 図2 公平性、経済効率性からの各種混雑解消手法の評価(簡易モデル系統検討例) 相対取引 1 G1→D 相対取引 2 G2→D 0.0 0.2 0.4 2 取 引 の 混 雑 料 金 単 価 比 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 0.86 0.88 0.90 0.92 0.94 0.96 0.98 1.00 1.02 社会的厚生 均 一 混 雑 料 金 単 価 優 先 順 位 抑 制 ︵ 取 引 1 か ら 抑 制 ︶ 優 先 順 位 抑 制 ︵ 取 引 2 か ら 抑 制 ︶ 潮 流 分 流 係 数     比 例 抑 制 潮 流 比 例 抑 制 混 雑 な し 社 会 的 厚 生 ︵ 相 対 値 ︶ (TLR) 1.0から乖離するほど公平性が失われる 各種混雑管理手法 図1 相対取引における混雑解消の評価モデル ※それぞれの事業者が他事業者の取 引量を一定と想定した上で、自らの 利益の最大化を行った際のバランス 状態(相手に対する想定は相互に的 中している状態) スポット市場(卸) PPS 電力系統 非競争的需要家 競 争 対 象 需 要 家 発電事業者 (利潤最大化) 需要家 (便益最大化) 需要家 (便益最大化) ・混雑料金 ・混雑料金 相対取引 モデル化対象 発 電 事 業 (利潤最大化) 相対取引 電力会社 混雑解消 混雑料金単価 ⇒ 公平性評価 (混雑料金単価に格差を設けずに混雑解消 が可能→公平性が高い) 社会的厚生 ⇒ 経済効率性評価 (混雑が発生しない場合の社会的厚生から の減少が少ない→経済効率性が高い)

・・・

・・・

系 統 運 用 者 混雑料金単価比

参照

関連したドキュメント

現在、電力広域的運営推進機関 *1 (以下、広域機関) において、系統混雑 *2 が発生

発電量調整受電計画差対応補給電力量は,30(電力および電力量の算

基幹系統 地内基幹送電線(最上位電圧から 2 階級)の送電線,最上位電圧から 2 階級 の母線,最上位電圧から 2 階級を連系する変圧器(変圧器

理由:ボイラー MCR範囲内の 定格出力超過出 力は技術評価に て問題なしと確 認 済 み で あ る が、複数の火力

本稿で取り上げる関西社会経済研究所の自治 体評価では、 以上のような観点を踏まえて評価 を試みている。 関西社会経済研究所は、 年

三 配電費の部門の第一次整理原価を、基礎原価等項目

敷地と火山の 距離から,溶 岩流が発電所 に影響を及ぼ す可能性はな

敷地と火山の 距離から,溶 岩流が発電所 に影響を及ぼ す可能性はな