さとやまの生態系サービスと放射能汚染
著者
鷲谷 いづみ
雑誌名
「エコ・フィロソフィ」研究 別冊
号
6
ページ
21-39
発行年
2012-03
URL
http://doi.org/10.34428/00005186
Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja「さとやまの生態系サービスと放射能汚染」
東京大学保全生態学研究室 鷲谷いづみ
はじめに 皆さん、こんにちは.ご紹介いただきまLた東京}こ学の鷲谷です 今日はエコ・フfロソフィの学 際研究のセミナーにお招きいたたきましてありがとうございますエコ・フィロソフィという響きに 私はとても私も魅力を感じておりまして、私白身も勉強させていただければと楽しみにしております 今日は、「さとやまの生態系サービスと放射能汚染」という’1イトルをつけさせていただきました もし原子力災害かなければ、「さとやまの生物多様性と生態系サービス1というようなお話をしたと ころなのですが、やはり3・11以降は、大震災もそうなのですけれども、私たちが放射能汚染を伴 う災害をどう考え、それにどう立ち向かったらいいかということが重大な課題になっていますすべ ての分野できっとそうだと思うのですが、生物多様性の保全と持続可能な利用にっいて研究する私ど もの分野でもそのことは避けて通れなくなっています まだまだデータもありませんし科学的な知見 はございませんが、30年近く前にチェルノブイリで同様の災害が起こっていまして、そこでの研究 成果やデータがかなり蓄積しておりますので、今日は、放射能汚染については主にそちらを紹介する ということになります 生態系サービスとは 「生態系サービス」という言葉は、もしかすると皆さんはあまり聞き慣れない言葉かもしれません. これまで使われた言葉との関連でいえぱ、「自然の恵み.1というような言葉、あるいは農業や林業な どで「多面的機能1という言葉がよく使われましたけれども、そのようなものも含むより広い概念で す.また、これはノ\間の辻会にとっての便益なのですが、生態系の働きによって生み出されるあらゆ る便益を指す用語です、あらゆるということですから、もちろん貨幣価値で把握することができない ものも多く含まれていまして、精神的な利益などもとても大きいと思います ただ、何が生態系サー ビスとして重要かというのは、人により、また時代により、場所により、一様ではありません.. 例ですけれども、イメージを持っていただくための漫画がドのほうにあります 「さとやま」とい )言葉で皆さんがイメージ寸るものは、私の使っているさとやまもそうなのですけれども、多くの方 にとってはこのようなイメージになるのではないかと思います生態学の用語でいえば「複合生態系」、 つまり、いろいろなタイフの生態系が集まった生態系です では、そうした生態系サービスは私たちにとってどんな利益があるかといえば、農地や樹林などの 多面的機能といわれてきたものです.例えば、災害の防止や緩和の機能、二酸化炭素の吸収源として の働きもありますし、また、土壌は有機の炭素を多く蓄積することができますから、この吸収・蓄積 の機能によって気候を安定化するという利益をもたらしてくれます.あるいは、そこでどんな営みが[エコ・フィロソフィ 研究恥L6別冊シンポジウム・講演会・セミナー編 行われているかに大きく依存していますので化学肥料や農薬がたくさん使われているような場所だ とそうはいかないのですが、適切に管理されていれば安全な水を供給してくれる水資源としての機能 を果たしますt一もちろん農地からは作物が生まれます、このように、さとやまの生態系のあり方によ っては多様な価値を私たちにもたらしてくれることになります、、 人間に利益をもたらす生態系のはたらきを認識するキーワードー こういうものすべてが生態系サービスなのですけれども、少し整理をして、生物多様性と生態系サ ービスはどういう関係にあるのか、また、生態系サービスを私たちがもし評価するとすればどんなふ うに分類されるのかということを図に示しました// 生物多様性というのは、多様性ということですから、それにはさまざまな要素が含まれています、. それぞれの要素は、ばらばらな機能もありますし、その要素がっながり合って集合として機能を提供 してくれることもあります,生物多様性の要素によって構成された機能を持っものを生態系と私たち は認識するわけですけれども、その生態系の働きによって生態系サービスは生まれるということです ので、限定されたサービスを考えるならば、その要素が生態系サービスをもたらしているととらえる ことができます、そして、2000年以降、ドイツをはじめとしたヨーロッパなどでは、貨幣経済の価 値にとどまらない生態系サービスを評価する活動が大変活発になっています. 心身ともに豊かなくらしを支える生態系サービスと生物多様性一 その生態系サービスの分類なのですが、直接私たちにもたらしてくれる利益の種類に応じて、例え ば、衣食住など私たちが暮らしていくのに必要な資源を供給してくれるサービス、水質を一定に維持 するとか気候を安定化するなど私たちにとっての環境を調節する調節的サービス、それから、さまざ まな精神的便益をすべて含めて文化的サービスといっていますが、このように直接私たちが享受でき るサービスというカテゴリーもあります・また、それらのサービスが生態系の働きによって生み出さ れるとしたら、その生態系の働き自体をつくり出すサービスというのも基盤的サービスとして重要だ と考えなければなりませんので、それを第4のサービスとして基盤的サービスと呼んでいます、これ らのサービスは部分的に評価できることもありますので、最近になってそういうものに目が向けられ るようになりました 一国連のミレニアム生態系評価の枠組(Millennium Ecosystem Assessment)一 この「生態系サービス」という言葉は1990年代から文献などにあらわれるようになった言葉なの ですが、それが広がりましたのは、2000年から2005年にかけて国連が主導で実施した地球規模での 生態系の評価であるMillenmium Ecosystem Assessmentという大規模な環境アセスメントがきっかけ です。このときに生態系サービスを通じて生態系を評価するという枠組みが用いられ、この「生態系
生物多様性という課題 東日本大震災からの復興を視野に サービス、という言葉が広く使われるようになりました。 そのミレニアム生態系評価という大規模な評価は、国際的には千数百人の専門家が参加して実施さ れたのですが、評価の枠組みとしてここにあらわしたようなものが使われています まず、hUlnan welLbeingですが、これは人の幸せな暮らしといいますか、福利や福祉という日本語ももちろんあり ますけれども、意味として「良き暮らしの条件」というようなことなのではないかと思います. 実は、これは非常に還元主義的な分析の枠組みを提示しておりまして、そういう良き暮らしの条件 とか、幸せとか福祉に欠かせない要件として、例えば選択と行動の白由というものが重要ですし、安 全や、物質的な豊かさとしての衣食住、健康、そして良き社会関係ということがあってはじめて幸せ な暮らしが成り立つわけですけれども、この下の4つの生態系サービスのそれぞれのサービスが、場 合によってはとても強く、あるいはやや間接的に関係しているというとらえ方になっていますtt ミレニアム生態系評価の結論 ミレニアム生態系評価をお話ししていると、もうそれだけで何倍もの時間がかかってしまいますの で、今日は、そういう評価によってどういうことが結論として得られたかということだけをご紹介し たいと思います. 先ほど枠組みを提示しましたけれども、どのような生態系サービスであっても簡単に評価できるわ けではありません.、統計資料などで評価が可能なものは24のサービスで、食料生産に関わるサービ スは.一一番評価が容易です/tそういうものをいくつか評価したところ、そのうちの15のサービスが、 劣化あるいは持続可能とはいえない形で利用されていました また、一部のサービスは、そのサービ スを強化するためにかなり活発なノ\問活動が行われていました食料生産に関わるようなものがそう なのですが、そのこととも関連しながら劣化している生態系サービスがかなり多くありまして、今の 人間活動は、持続可能ではない、生態系が劣化せざるを得ないような形で特定の生態系サービスを強 化しているため、後の世代にツケを回すことになっています、 もう少し具体的にいいますと、この評価では過去50年問についてのデータを分析して評価を行い、 これからの50年間について予測するという仕事がなされたわけですけれども、過去50年間、人類は 今までのどの時代とも比べものにならないほど急速に、また広範に、生態系を変化させました/./それ は、食料、真水、材木、繊維、燃料など、物質的な豊かさのために必要な資源の需要を満たすためで あり、その結果、可逆的な生物の多様性の損失をもたらしたというのが一一っの結論です= このようにして生態系にもたらされたさまざまな変化は、人間の物質的幸福の改善と経済的な発展 に寄与しましたが、それは多くの生態系サービスの劣化や非線形的な変化のリスクの増大といった多 大なコストのもとに得られたものであって、コストが増大し続けています.、また、恩恵はすべての地 域のすべての人々が享受したわけではなく、むしろ、極めて深刻な貧困などの犠牲を負った人々もい ます,特定の供給サービスの人為的強化が多様な生態系サービスと基盤的サービスを損なってしまう
…エコ・フfロソフィ.研究Vnl.6別冊シンポジウム・講演会・セミナー編 ということは、将来の多様なサービスの享受に問題をもたらしているということですが、このような 結論が得られています、 生物多様性条約とその成果 このような問題に一一番関わりのある国際的な枠組みが生物多様性条約ですt.生物多様性条約は、昨 年、第lo回締約国会議が日本で開催され、その折にマスコミがずいぶん報道していましたので、皆 さんも言葉と内容の.一’部についてはご存じかもしれません これは、1992年の国連の環境会議の際 に、温暖化対策のための気候変動枠組条約とともに、その両輪の一っとして採択された条約です 目的は、生物多様性の保全、構成要素の持続可能な利用、遺伝資源の利用から生じる利益の公正で 衡平な配分ですが、この3番目が経済的な事項でもあるために、昨年の締約国会議のマスコミ報道で はずいぶん関心が集まっていたように思われます、非常に多くの国が参加していまして、アメリカ合 衆国とヨーロッパの非常に小さい国に加盟していない国があるだけで、世界中のほぼすべての国がこ の条約に加わっていますtt 生物多様性条約という言葉も既に使ってきましたけれども、条約の中の定義では、種の多様性、つ まり生物の種類の多様性という ・番分かりやすい多様性が真ん中にあります また、1司じ種の中で見 られる種内の多様性です。これは遺伝的な違いを背景にした多様性であることから、遺伝子の多様性 とか遺伝的多様性と呼ばれることもあります,そして生態系の多様性ですが、こういうものも含めて、 生命にあらわれているあらゆる多様性を含むものとして定義されています、 各国が生物多様性条約を批准して、それぞれの国でこの条約に矛盾しないような政策も進めてきて から、もうだいぶ時間がたっております、締約国会議も2年に1度ほど開催され、10回目の節Hの 会議が昨年名古屋で開催されました,そのときに、ABSといって、利益の公正で衡平な配分の部分 に注日が集まっていましたが、それらとともに重要な目標がありました,それは、これまで条約締約 国が決めていた2010年目標、大きく見ますと2010年までに生物多様性の減少スピードを顕著に減少 させるという口標だったのですが、その達成状況の評価をして新たな条約の枠組みで各国が進めるべ き戦略計画を設定するということが主要な議題でしたt一 この2010年達成状況の評価ですが、失敗という結論が出ています、生物多様性の減少スピードを 顕著に減少させるという状況のところでは、損失は非常に深刻なものであると評価した文書を条約事 務局がつくり、その失敗ということと深刻な状況を締約国で確認をして、それを踏まえて新しい新戦 略計画がつくられました.その新戦略計画の中には比較的具体的に「2020年までに実現すべき20の 目標(20-20-20ターゲット)」と呼ばれる目標が含まれています 国際的には20-20-20なのですけ れども、開催地の愛知県にちなんで「愛知ターゲット」と呼ばれています、 このことも含めて、日本は議長国としてすばらしい働きをしました,こういう国際舞台で日本が世 界中の国々から称賛されるような成功を収めることというのは非常に少ないのですけれども、そのま
生物多様性という課題一東目本大震災からの復興を視野に れな例になっていて、大事な文章はすべて採択されています.「名古屋議定書 というABSに関す る議定書も採択されましたし、この戦略も採択されていますそれとともに、次に説明いたします「S ATOYAMAイニシアティブ」も採択されています さらに、 Ej本は去年の国連総会において、2011 年か;.2020年までを「国連圭物多様性のための10年・1とLて活動を集中的に行うべきだと提案した のですけれども、今回の会議を成功させたということもありて、それも採択されています 生物多様 性に関する議論に関して、『本はオヒニオンリーダーの役割をある程度果たせているといえ主す
SATOYAMAイニシアティブ
「SATOYAMAイニシアティブ」というものなのですが、まず、先ほどの新戦略計画の中にお
いて、20tt O年ぐらいまでにこういう世界をつくれればいいというような国際的な長期目標として「自 然#生社会の実現!というものが採択されています これは、目本の環境政策の柱のつでもありま す=そして、それに寄与するものとして3つの行動指針が示されています その一つが「多様な生態系サービスと価値の確保のための知恵の集結、です 生態系サービスは一.・ 部のサービスしか認識されないことが多いのですけれども、多様な件一ビスの価値ですから、すぐに 市場で評価されるような価値以外の価値も含めた価値を確保してい(ための知恵を集めるという二 とです それから、「伝統的知識と近代科学の融合」です さとやまや世界のほかの国々に見られるさとや まに類する伝統的システム、これは農業とか’次産業に関わるシス+ムですけれど{,、今まで、これ らの伝統的な知識は時代遅れというこ1:で省みられず、新しいテクノロジーが重視されるということ がずっと続いてきましたけれども、伝統的知識と近代科学の両方を使っていくというようなことです. また、「新たな共同管理のあり方の探求」です さとやまやさとやまに類する地域では、コモンズ という共有地の資源を使うということも共通に見られましたが、このことについて新たな管理のあり 方を模索していくなどの行動指針です これらを、社会・経済との関係を重視するとか多様tPtil”’体の参加と協同を重視+る、また、地域の 伝統・文化の価値と重要1生を認識したりH然資源σ)循環利用の視点を持っなど、こういうようなこと に関して知識を整理するというところから始めるわけですけれども、知識を整理したり国際的に情報交換するようなものとして「SATOYAMAイニシアティブ」というものが提案させて採択されて
います こ二に書いてありますけれども、「日本のさとやまや世界の類似したシステムに学ぶ.とい うところが’番のポイントで、学んで自然共生社会の実現に資するようなイニシアティブです さとやま:定住地と周囲の土地・生物資源の持続可能な利用一 「さとやま」と平仮名で書いているのは、漢字で書くとイメージするものが分野によって大きく異 なるためです漢字で「里山一と書きますと、森林に関わる方は樹林を思い浮かべますし、奥山、里「エコ・フィロソフィ」研究Va1.6別冊シンポジウム・講演会・セミナー編 山、それから町といったゾーンのようなものを思い浮かべる方もいらっしゃいます「あるいは、昔な がらの農や林業のあるような風景を思い浮かべる方もいらっしゃいます 環境省などが使っている政策の用語で、「里地里山」という言葉があります・里地というのは集落 や農地あたりですが、里山というのは自然の資源をとってくる場所という定義もできkす.山という ときに、地形の山ではなくて、片仮名の「ノラ」に対する片仮名の「ヤマ」という使い方が日本全国 にあります ノラでは作物を育ててそれを使いますが、ヤマのほうは自然に生えてくるものを切った り落ち葉をかいたり、管理はするのですけれども、カルティペーションではなく、自然にそこにある ものをとってくるところです. 人類の歴史を考えれば、古くから採集という行為がありました,生活を成り立たせるための最も古 い営みが採集ですけれども、そういう採集の場、例えば、カヤをとってきて屋根を葺いたり、下草を 刈ったり落ち葉をかいて肥料にしたり、樹林を燃料にしたりというように、とってきて使わなければ いけないいろいろなタイプのものがあります。そういう採集地のほかに、水田で稲作をする水を確保 するためのため池や用水路のようなものもあるということになると、あの景色ができ上がるわけです そして、そこに住む人はどんな資源がどのくらい必要かに応じて土地の量や配置が決まるわけです けれども、生物にとっては、樹林あり、草原あり、湿地あり、水辺ありという、多様な棲み場所がそ こにでき上がります.また、水辺と樹林が隣接しているのが普通ですから、水辺と樹林と両方を利用 しないと生きていけない両生類やトンボなどが棲む非常に生物多様性の高い空間になります、 自然の資源を刈ったり切ったりする採集という行為の場は、農地のように非常に様な環境で同じ 植物だけが育つようにしたものとは異なります..また、そこに火があるのですけれども、これが大変 重要です,火を入れて管理するというのは、それこそユ0万年規模で行ってきた人間の重要な自然の 管理の手法ですが、この管理が生き物にとってはほどほどの摺乱というものをもたらします.生態学 的に見ると、そうやって競争力の強いものだけが優先しないような条件をつくり出すことによって多 様性も高まったわけです 農業生態系というと、世界的に見れば単’栽培のモノカルチャーの農地が一般的です,近代になれ ばなるほど農地開発によって広大な上地を同じような条件することが少なくありませんLそのモノカ ルチャーのあり方とは非常に違って、生物多様性を維持することと矛盾しない持続可能な農業生態系 がさとやまであるわけです.
一農業生態系の生態系模様を測るさとやま指標一
最初にお話ししたように、いろいろな環境が組み合わされることによって多様な生物の棲み場所が できるわけですが、上地利用のデータがあれば、それがどのくらいなのかということを数値化して計 算することができます。やり方については飛ばしますけれども、資料の中に入っていますのでイメー ジはっかんでいただけると思います,生物多様性という課題 東日本大震災からの復興を視野に これを農地のある場所で計算して、区画而積の中でさとやまらしいt地利用がなされているかどう かを色で表してみました 真っ赤というのは、そういうさとやま的なきめ細かい生育場所の組み合わ せがないモノカノレチャー的な土地です./アジアでも、インドはやや真っ赤になっていますが、日本や 東南アジアあたりは比較的緑ですし、どの場所にさとやまらしい場所があるのかということをこれで 把握することができます一
一「チェルノブイリ」の四半世紀から学ぶ
ここまで、里山の特性にっいて、資源を採集する場がある程度多様な形であることによって生物の 多様な生活場所が維持されていたり、そこでの人間活動があまり強くないために、あるいは、ほどほ どのノ澗活動があるがゆえに、生物の多様性を高める可能性があるということをお話ししました, そういう場というのは、まだ世界にも比較的広く存在するわけですけれども、では、そういうとこ ろで原子力災害が起こったときにどんな影響がもたらされるのでしょうか.、日本で災害が起こって影 響を受けている地域もちょうどそういう地域です=それを考えるためにチェルノブイリで起こったこ とについての生データがばらばらにありますので、それを少し整理してみようと思います.. 災害が起こると、例えば選択や行動の自由がかなり侵されます「例えば、ある場所に住んではいら れなくなるといったこともありますし、健康上の心配など直接の問題が起こります.もちろん生態系 サービスの利用に関しての影響もあるはずですので、なるべくトータルな影響を知るとしたら、こう いう枠組み全体を頭に入れて何が起こったかということを整理してみることが必要なのではないか と思います. 多くの場合、こういう災害が起きると、健康への直接的な影響があるかないかとか、それはどの程 度把握されるのかというところに限定されて議論がなされがちですけれども、できるだけトータルに 見る場合に使えるのは野性動物等に関する影響です,これについてはあまり人々が関心を持っていな いのですが、災害の影響を考える一ヒで、そのデータがどう役に立つかというところに中心を置いてこ の後のお話をさせていただきたいと思います、 一一注N影響をめぐる対立と野生生物に注目する意義一
放射能汚染によるヒトの健康への影響に関して、実は野生生物への影響に注目することはとても意 義があります、その一つが社二会的な問題構想です一 原子力の利用に関しては、温暖化対策という理由もあって、2000年ぐらいから原子力を積極的に 利用していく方向に政策を転換したり強化したりした国が多いのですが、そういうこともきっかけに なって、チェルノブイリの影響をあまり認めないといいますか、アピールしないような傾向が国際的 に大変強くなっています、そのこともあって、データがどのくらいあるか、また、どういう情報を重 視するかといった情報の解釈の仕方にも、極端に分けてしまえば2っの大きなグループがあります.「エコ・フ:t[コソフィ1研究V(d.6別冊シンポジウム・講演会・セミナー編 1つは、原子力を推進していくび場をとる国際機関や各国、そして、そのことに関わる研究者です 「チェルノブイリ・フォーラム1というシンポジウムが3年間ぐらい開催され、こうい)方たちが関 わった「チェルノブイリの遺産:健康、環境および社会経済的影響、というレポートが出されたので すが、これにはそうLた見方が顕著にあらわれています 実はこの中にも齪歯吾や対立があるらしく、後で訂正されたり数字がまちまちだったりということが 若十ありますけれども、大きくどういう見方をしているか!tいいますと、影響を受けた地域ではがん や心疾患をはじめ1、、ろいろイ健康な二とが増えたことは確かで、寿命が短くなっていたりという事実 も認められたのですが、ソ連が崩壊したという社会的に大きな出束i事もありましたので、心理的なト ラウマや貧困、飲酒、喫煙などが原因であるとするものでした 今、目本でもそういう宣伝が強めら れていると思いますけれども、放射能による健康被害はあまり問題にならない、むしろ心理的トラウ マが重要であるとされ、災害関連死は多く見積もっても1万人以下だろうということでした それには異議を唱える研究者もたくさんいます特にその地域の方たちです.英語の論文もある程 度出ているのですが、多くがスラブ語系の論文なのでなかなか世界には伝わりにくい状況もありまし たが、そういうものも含めてレビューした「チェノレノブイリ:ノ\々と環境への大災害の帰結」という 総説集が2009年に出ていて、生データに近いたくさんのデータがここに集められています「 そちらを見てみますと、低線量の長期被曝というものも人の健康に広範な影響をもたらしていると いうこと、それから、どのくらいの方が亡くなったかということに関しても、前述したグルーブのデ ータとは桁違いの大きな災害関連死があっただろうと見ています 2005年までに事故の処理に当た った人が80万人ぐらいいらっしゃるらしいのですけれども、そのうちの12万人が亡くなっていると されています、どういう健康被害のようなものがあったらしいのかといいますと、若いのに老化と見 られるような状態が起こり、心臓血管系の疾患などの率が高.くなる、あるいはいくつもの病気を合併 する合併症なども見られたとされています. しかし、病気というのはいろいろな複合的ストレスの結果として起二るものですから、1つに因果 関係を決めるのはなかなか難しいことです確かに貧困の影響も受けますし、最近では受動喫煙が健 康に良くないというデータも出ているくらいで、喫煙の影響は軽視できません そういうものと放射 能の影響などが複合して作用しているわけですから、単純な医学的な研究によって放射能の影響があ るとかないというのは難しいのですu けれども、野生動物であれば心理的影響はありません..災害が起こったかどうかも知りませんし、 放射能に汚染されているかどうかも野生動物は知らないためです,また、貧困の問題も関係ありませ んし、飲酒も喫煙もないということですから、いくつかの複合して作用していると考えられるかなり 重要な要因を取り除くことができるわけです.このように、野生の動物に注目するというのは単純化 できますので、低線量で長期の影響などがあるかどうかについてのヒトのモデ・レとして意義があると 思われます.
十物多様性という課題 東日本大震災からの復興を視野に 汚染の時空間パターンの予測 今、福島の関係でも、いろいろな地域でいろいろなことが起こり始めています 事故によ・って 放射能が人気にもたらされて、それが大気の動きに伴って動き、あとは雨で落ちるという一時的な汚 染のほかに、それ以外の要因も関わりながら、時間がたてばたっほども・)と複雑な汚染の・・ターンが 生じます最初は大気と水の物理的な動きですから、シミュレーションなとで広域的な予測をLやす ミ、公開はされていなかったのですけれとも、初期のころから予測のマ1・フはあり姜した それに対して、いったん1:壌などが汚染された後は、生物の体に取り込まれて移動したり濃縮され たりというフロセスもあり1すL、また、生物の体のLPに入・ったものが山火事のときにまたた気に散 るというフロセスもあります 汚染の時間・空間的な変動にっいて考えることはヒトへの内部被曝の 了・測において重要な意味があるわけです これからどのように汚染のパターンが変わっていくかとい うときに、単に大きなスケールだけではなく、この林とその隣の池とではどのくらい汚染が違うのだ ろうかということも理解しておかなければならないのですが、それに閲しては生物抜きには考えられ ないということがありますまた、もちろん生態系サーヒスを介した影響も評価する必要があります チェルノブイリ原子力発電所事故の汚染の規模 そうすろと、野生生物がどう汚染され、また、どんな影響があったかということにも目を向けろ必 要があるということですが、これがチェルノブイリ原子力発電所事故の最初の汚染マップです 公称 の福島の放射性物質の推定量よりは多い推計値で、かなり広範に汚染されています スカンジナビア 半島などにもホットスポットがありますし、そんなに濃くはないのですけれビもイギリスでも汚染が 認められています.現在でもウエールズやスコットランドでは汚染によって』r-:が出荷できない地域が あるのですが、そのくらいヨーロソバには広範な影響があります. 汚染規模なのですけれども、95年までの汚染地区の状況を見てみますL、高度に汚染されている と二うにはもうノ、が住めませんから、移住の義務といいますか、移住しなければなり主せん 中程度 のところは移仕の権利がある地域です ほかに、それほどではないけれとも放射能を管理しなければ ならない地域があります 2〔}年後においても、かなり高度に汚染されている地域、つまり、kが住 むことが禁じられている地域だけで2、000キロ平米あるということです もっとも大きな影響を受けた産業は農林業 これは、農林業関係の生態系サービスとも非常に大きく関わるのですが、汚染によって利用できな くなった農地と林地がどれくらいあるかという数宇ですttほかのホットスホノトにもそういうところ があるのですけれども、ウクライナ、ベラルーシ、ロシア共和国の合計のみを見てみると、もう使え なくなった農地が80万ヘクタールくらいあります、特に深刻なのがベラルーシで、優良な農地の多 くが汚染で使えなくなっています.今になってもう解決しているということではありません」それか
「エコ・フィロソフィ」研究V・1.6別冊シンポジウム・講演会・セミナー編 ら、材木生産をやめている森林も70万ヘクタールくらいあります. 最初のころ子どもの甲状腺がんなどとの関連で注目された牛乳ですけれども、ヨーロッハ全域で汚 染が起こりました.それは牧草を通じた食物連鎖による汚染です、牛の内部被曝でそのようになった のです一.牛乳の暫定基準値があるのですけれども、2000年になってもまだそれを超える牛乳の生産 が続いてしまって出荷ができない、あるいは羊が出荷できないというようなところはまだ広く存在し ています
植物・菌類の汚染の大きな不均一性一
いろいろな研究を総合しますと、作物、薬用植物、野生植物、菌類(キノコ)の汚染を報じた論文 は少なく見積もっても数千編ぐらいあるようです,このあたりは生薬に依存する度合いが大きい場所 なので、薬用植物の汚染が社会にとってもそれなりに問題になりました.また、野生の植物やキノコ ですが、キノコは子実体が調査しやすいですし、いろいろな問題も生じるため、非常に多くの論文が 出されています. それらのデータが、先ほどご紹介した総説集の中にある程度整理された形で引用されているのです けれども、それを見ると、土壌や気候、生態系のタイプや季節、また、地域というよりはもっと小さ い規模での汚染状況、生物の種類、場合によると亜種や品種などの個体群などによって非常に大きく 異なるというように、 ’般論が言いにくいような汚染の状況が報告されています一 核種の比較からいいますと、ストロンチウム90は測りにくいのであまり測られていないというこ とがあるように思われます、セシウムのほうがずっと測りゃすいのでセシウムのデータはたくさんあ りまして、ストロンチウム90はセシウム137より蓄積しやすい傾向にあるとされています もちろん植物は、キノコもそうですけれども、それが生えている場所の土壌との関係が大きいです ので、上壌の汚染と牛物内の汚染との関係を見るとどのくらい吸収しやすいかというR安にできるの ですけれども、そういう係数が移行係数と蓄積係数です.,土地面積当たりのバイオマスの汚染が移行 係数で、両方が重さになっているのが蓄積係数なのですけれども、これもとても変動していて、二れ で何か一般論を把握するのは難しい状況です.一森や湿地の生態系サービスを損なった放射性汚染一
さとやま的な採集利用がなされるものの汚染を見てみますと、野生のベリー類とキノコが特に注目 されました.それは、汚染が特に高いということと、議論の対象であるがゆえにより注目が集まった ということがあると思います. まず、ベリー類なのですけれども、これは太古の昔、私たちがまだホモサピエンスではなかったこ ろから、こういうものでビタミンCを確保してきました。ビタミン類はすべてそうなのですけれども、 私たちは体内で合成できませんtコそれは普通の食生活をしていればとれたものなので合成できないわ生物多様性という課題 東日本大震災からの復興を視野に けですが、葉っぱを食べたり果実を食べたりと、ビタミンCをとるためにこういったものを採集して 食べてきました 今では買ったものや、最近は錠剤でビタミンCをとったりしていますけれども、伝 統的な暮らしに関わっている人々はこれを採集することが重要です.しかし、こういうものの汚染が かなり大きくて利用できなくなりました 菌糸から子実体・共生植物への移行・蓄積、循環 それからキノコなのですけれども、どうしてキノコの汚染がそんなに顕著なのかについて生物とし ての特徴から紹介いたしますと、それは生態的な必然なのです 日本でもかなり高いキノコの汚染が 記録されていまして、福島関連でもキノコの汚染は早い時期からマスコミで報道されたりしていまし た キノコは菌糸を十壌中に広く張り巡らせて水や養分を吸収しています.こうして広い範囲から吸収 されたものが、繁殖のためにできる子実体というものに貯められます、あるいは、多くの菌類が植物 と共生していて植物の栄養吸収や水分吸収を助けていますので、それらが樹木のほうに移行したりし ています一特に栄養の乏しい樹林とかツンドラのような場所では、ますます広く菌糸を張り巡らして 集めます,セシウムというのは植物の三大栄養素の一’っであるカリウムと化学的な性質がよく似てい ますから、こういうものがカリウムを集めるべく広い範囲から吸収すればセシウムが貯まるのはあた りまえです.こうして集められたものを子実体に貯めたり共生する樹木に提供したりしているのです、 樹木や植物と共生している菌類を菌根菌というのですけれども、マツや落葉樹は菌根菌と共生して いるのが非常に一’般的です植物の根だけでは十分に水分やミネラルを吸収できないので菌類と共生 しているのです.植物は光合成産物を菌類に提供し、菌類はミネラルや水を植物に提供するという関 係がありますので、こうやって広く集めると移行係数は高くなるのですが、それが樹木に行くので、 マツなどが汚染されるというのは当然といえば当然です.いろいろな断片的な報道がありますが、こ ういう生態を考えると納得のいくことです その後なのですけれども、今言ったように、養分を菌糸が吸収して、菌根をつくって共生している とすれば、その菌根を通じて樹木に放射性のセシウムが移行します.落葉樹であればそれが落ちます ので、また土壌にそれが付加されるという物質循環が起こります..こうやってちょっと厄介な物質も 生態系の中で循環することになりますtt
一サーミ人がこうむったきわめて大きな被害一
チェルノブイリの事故においても、こういうさとやま的な資源利用に依存している人たちが非常に 大きな被害を受けたわけですけれども、その中で話題として大きかったのはサーミの人たちです.日 本ではラップランドとかラソプノ、という言い方がありますが、ラップランドというのは辺境の地とい う差別用語ですので、サーミと言います「エコ・フでロソフィ」研究Vol.6別F田シンポジウム・講演会・セミナー編 サーミ人は、スカンジナビア半島やロシアの北極圏で、主にトナカイに依存した放牧生活をしてい ます 最近では定住政策もあ・:)て牧場のようにしてトナカイを飼っている人た㌧もいます トナカイは、皆さんもkくご存じのように、tlこ食べるのはトナカイゴケと呼ばれる・・ナゴケです ハナゴケというのは地衣類で、菌類と藻類の共生体です菌類は貧栄養な場所で広くミネラルを集め、 藻頽は光合成をすろという比生関係にあろものですから、やはりセシウムなどを集めやすいのです 汚染度合いを見ると、キログラム当たり4万ベクレルくらいのハナコケの汚染のデータが報;〕了されて いまして、さらにトナカイに移行すると濃縮されて10万ベクレJレという汚染がありました.これに よって、寒いツンドラのような地域の生態系をうまく利用したサーミの人たちの生活が成り立たなく なってしまったという被害があります「 一一 `ェルノブイリ放射能汚染が鳥類の繁殖、生存、分布に及ぼした影響一 次に、ヒトのモデルともとらえられる動物への広範な影響なのですが、いろいろな度合いに汚染さ れているものが報告され、また、形態的なもの、生理的なもの、遺伝的な異常など、さまざまなこと がレポートされています、. ひどい汚染が遠くで見つかった顕著な例としては、事故から10年もたった後にフランスの山岳地 帯で非常に線量の高いイノシシが見つかりましたc,そこは汚染のホットスホットなのですが、そこで 見つかった野性のイノシシは、英語で書くと「蛍光を発するくらいのイノシシ」というような表現が なされていました また、淡水魚ですけれども、事故からだいぶたった1994年においても、スウェ ーデンやフィンランドでは水産物の安全基準を超えていたスズキ科の魚類が見つかっています このように、非常に長期にわたって、また、かなり遠い場所であっても、汚染というのは問題だと いうことです、23年ぐらいたったときにレピューしたものでも、まだヨーロッパのいくつかの地域 においては危険なレベルに汚染された動物が認められています しかL、モニタリングや研究は{くト’分で寸、なぜなPz,、こういうたぐいの研究は国の政策と合わな い研究であるためです財政の保障が十分なされていないので、研究をする人たちがボランタリーで、 自分たちが手弁当で、データを取っているという感じです その代表的なグtV一ア、「チェルノブイリ・リサーチ・イニシアティブ」というものをつくって研 究されている人たちが鳥類などほかの分類群の影響も見ていまして、特にツバメをモデル生物として 詳しく調べていますやはりツバメにもいろいろな影響が出ていまして、日で見てすぐ分かるものと して、ツバメはのどが赤いですけれども、そこが一部白くなってしまう異常が認められました.こう したツバメは事故の前にはほとんどいませんでしたし、チェルノブイリから遠いところではあまり比 率が高くないのですけれども、チェルノブイリの近くでは事故後かなりの比率でそういう部分白化し たツバメが見つかっています.
生物多様性という課題一劇二1本大震災からの復興を視野に 鳥類の生理、遺伝形質への影響 また、生育的な調査等をいろいろしてみますと、tin液や肝臓中のカロチノイドやビタミンAやEと いう抗酸化物質が対照地域と比べて有意に減少しています細胞の止常な機能のためには抗酸化物質 が重要です 細胞のLLIでは活性酸素ができてしまいますので、それを抑えるためなのですが、その抗 酸化物質が少なくなってしまうということですまた、精子の異常や部分白化、免疫機能の低下など、 関連が推測されるようなデータがいろいろ出ていま+ これは、汚染の高い地域ほど野生生物の種類や個体数が少なくなっているというデータですが、ツ バメにしてみると、汚染がひどい地域では早死にしたり繁殖がうまくいかないということがあったり、 また、もっと広く種数などで見てもかなり明瞭な傾向があります 脳容積への影響 また、脳の大きさの研究というものがあります これは、ヒトが胎児のときに被曝すると、かなり 低線量なのですけれども、青年期になってから知能の面で影響があらわれるという研究ですしかし、 ヒトですといろいろな原因が輻較して結論を出すのが難しいので、鳥でそれに類するものがないかど うかを調べました、いろいろな種類の鳥が含まれていますので、種類や年齢などでコントローノしして 統計的な評価をすると、汚染の大きい地域ほど統計的に有意に脳が小さくなっています 脳における 放射線の電離作用は抗酸化物質減少させますが、これはその効果ではないかと推論しています 汚染地域は動物個体群のシンク これでそろそろ最後にしたいと思うのですが、高汚染地域は立入禁止になりますので人間活動が停 止します そうすると、野生生物にとってはある意味で暮らしやすい条件ができることになります、 みかけはいろいろな野生生物がいるので、「野生生物の楽園」という言い方なされることがあります が、個体群の動態としての繁殖や寿命なとをいろいろ調べてみますと、そうではないということが分 かります そこは動物の集団のシンクになっていて、シンクは周りから個体を引き寄せますが、そこでは寿命 が短く繁殖が失敗するので、周りに個体を供給することはできません 生態学にはメタ個体群という 概念がありまして、個体群というのは空間的な構想を持っています それを見て、ソースになってい るところなのかシンクになっているところなのかを判断すると、シンクになっているところは早晩な くなってしまうので、保全ということからすると一生懸命に頑張ってここを保護してもしょうがない のですが、ソースを保護しないと全部がだめになってしまうというようなことがありますので、この メタ個体群の動態を見るというのはとても重要です/一 そういう見方をしますと、高汚染地域は野生生物の楽園ではなくて、「巨大な罠」のようになって いて、引き寄せてしまうけれども、そこでは寿命が短く繁殖はうまくいかないという場になっている
「エコ・フィロソフィ.研究V・)].6別冊シンポジウム・講演会・セミナー編 のではないかということが総合的に明らかになっています.このようにかなりいろいろな影響を受け ていて、どれも問題があるような状況になってきているということが分かります。
一汚染はさまざまな面で人々の健康と暮らしの基盤に影響一
最後に、人の社会なのですけれども、移住の権利があるような地域に関しては、やはり若い人や何 か技術を持っているような方たちはほかに移り住んで新しい生活を始めるので、コミュニティが老齢 者ばかりになってしまいます,Tこのことも、社会的な問題としてはとても重要な問題であるのではな いかと思われます 時間が押してしまって申し訳ありませんでした。やや中途半端ですけれども、これで終わりにした いと思います,ありがとうござ’いました. 発表資料 鷲谷いつみ盤
箋態系サービスを うみだす3…糠多綴技 窪灘係け 偏箋藻の醒紹 サーピペ生物多様性という課題一東日本大震災からの復興を視野に ts評価対鴛とされた24のサービスのうち雛%にあたる1tt,のサービス は劣化、あるいは、持続可操とはいえrStN彩で利用 pm.現世代は、その生妬京裟化のつけを後の世代にまわすことに
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実現すぺき20の目標i)を含む ●工惣驚蟻ぷと謀蕊慕慧二.nc.A.に関する数礎間村事致策フ ラツトフォームミiP8ESノ望B蕗鏡戴の翻答 ●SAてO∀AMAイL.シアティフを採沢 ■20]O㍗]2黛 蕩1重総乞: 日本からの縷裳 iぼ喜亘黙寒蟻iざのた鱒、ぺ2民黛 Zロバ.20文c) il詩ぺ i癖嬬恰多壕苦こ支する蚕鍵ミ社会のオヒニオンリーダー ■〕992技、ブラジルの1,」オアジャネイロで蘭かれノご運謬 会議:鵬球サミッぷで気鰻変麹軽組み緊縫と!スに}蒙択 §的 1}生物多様牲の保全 2)生物多様性の構成要素⑳持縫可能な利用 3}遺伝資漁⑳利用から生じる利益⑳公正で衡平な配分 ■現荘↑92力⑤ζ且」が線麹(世界中のぽぼすぺての疑) 「生熔の多様性」の定薮{.鱗⑰参蓑整条約魏=棄・ ㌻癩こあらわれているあらt・“bる多榛1田鐸繊鴛践
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皇 1{ノカルイい・-t,「エコ・フィロソフィ」研究Vol、6別冊シンポジウム・講演会・セミナー編 ◆ランドスケープ多様度と自然的な土地利用の比率 を考慮した指数 \v__tNt t“t..im tm / 6km s}= 土地葡用不培一性 ●1×1㎞グリッドを墓本空灘鎚位 とずる ●6×6㎞空灘笥囲(ヒトの生活に 必嚢な自黙資源採藥スケール・昆虫、 小動鞠の生活緻 鷹抽・~x,eBを富 む露合のみ)にお1フる主地嫉覆分類 の多橿顔Shar㎜一W≡r材癒×1 * 半自然th地利用(森林・ 簿掻・湿地)の害冶 ◆SATO¥AMA lndex ぎ 荘、 8 t’・ 主ぺ ・1 ’却で療 パ㌢ “9 まぶTくgefktS ゆ
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: vr¶ , m ” 吊 “ A “ 〔 一 卒 ‘ ◆人間の暮らしの条件へのトータルな影響を知る 生態系サnvtfスへの影叢の評価が藁要 繕、 ;9梁{こ踊課 澤燈磯’ ‘・ぷ靖、.ぺ サ §「. ittlililll”ll ㌢灘羅サービス孫 う瀞だ璽生懲多鑑ε 訂礫 ◆野生生物は低線璽被縷など放射縛iのヒトの健康・ 生存・繁殖への長期的影響を知るモデル ←心理的影響・莫困問題・喫煙・飲}酉の影響を免れている ●不挺蒙(がん・総嬢兜壕叢蕎嵩麟隷 ●願摺表鰹繰θ埴綴な影鋸 函籔紺)曙鰭の短線ぼ灘遷領トラ・…●僧桁継大灘淡薦蕩逢庇12◎◎斑 ウ㌣、纂、敦i丞、導遮が懸籍 ●集慾瀦藻粥()㈱人羅下 まで仁亭孜挺謬和2万人 綴茸麟梁{馳獲旋讐茶盗鰺. 蚕数の碧斜ぶ ◆一次的汚染(主として物理的過程が卓越) 放出された放射性物霞は、大気と水の魏理釣な勤割こ応じ て拡散し、躍雨などによって室間戴}に不均一に土壌・纏生 および~k域を汚染v ◆二次的汚議(生物・生態的なプロせス⑳役割嬢璽劃 生糊体に取り込まれ、代謝され、鍵物魍巻通じて生矯濃縮 され、生物の移勲仁山火事などの秘理的璃象によって藁距 離移勤ζ滋散が起こる、 囎鼓劇総麟き磯窪騰な魏と緩懇節雛ニト灘鰭機嚥 埠策灘織bに隷、麟麹籔の崖鞄体へ硲敢り線鍵虹麿 獺繍餐遁雛輔な広…購・態懲的翻蔭 麟き指恕灘 ぴタ憤嬉麟、。 ●大気中に放出された放射性糀質の鑑定懇{ま、520万テラ ベクレル(播島麟発事故では77万テラベクレル) 亨宝ルノツィ・・療珍率ぷ^s廷ヨーsジパ 籔匂へ以駁蘂采x薫 ●ヨウ素↑31は、数日内に 消散または自然崩壊した が、セシウム1 3719チX ルノブイリカ、ら何百km離 れた坦ぽでもいまだに高 線盤で存在。 ●さまざまな健藤と環境へ の膨饗醗続。生物多様性という課題一東日本大震災からの復興を視野に 灘L・ 織鱒OPに彰け占べ牽ルーこ、mソプ ~さ轡鰹 昌毛ζ・ .騒爪ゴ≡ ’砕フ我{.川y十鰭 」1’・±這〉、・篭 』爪、匂・循. ’い蹴ピベ犠 二c冷.え己wが ◆放射能汚染により刺鱒できなくなった緩註こぷ地 1ウクうイフ、へうルーシ、鴬シア共縄緩のみの9計. ・雑作パタ改を体蛙した饗;窪 ア84.320行ぼ ’ジ.誉、生蒙哀俵止しご森ヌ鬼 破ム 与 峠、 メ 「 緊 ◆牛亮は、∋一〔〕ッハ全ぱで醸射性駿摸により汚染 (鰻草からの食旗凝鎖) 一∋ウ素↑3白二よる内籔務蒙ご多〉の子ど弩が箏状腺癒こ ・2000簿代iこな二㌧こも灘定な纂享鍵tCCf.;一’137 /00巳qkg・「a蘂える牛乳の生窪が繕綾 ]乍均、蘂用綾鵜、貿主纏怜、層類午ノ⊃・の汚渋を繋じこ諫叉款慧千ぽ ●二壌、気㊨、生態素の叉イフ、享蔭、匂所釣5桑ま禿兄、穫、個俸 棲、壁稀、蕎鯵 など!こよコて大きく変憩 ●情射籔蒲の比藪では、Sξ一90泣CSパ37よりも藩慈しやヨい嬢麹 .zかL.、ぷ蟹されだ蓼くのデ・一ラが・璃定公審夢な放疑主ゼシ「)ム ロ爵与るち7)1 ・◎桓物の放射讐綾棒の㍍ミ縷ご上壌迭桑⊆の繁綴を著素多行係数 ご1トミむ言]、s甑、ブl c㌘}臼千f乙〔m一1了噛:.総季Fぷ系数℃A cA三ffi撒、紺☆e.r,f 欲仁.↓m・{i戻i白n)、ゴ‘部扉てぞ、鱒汀と傷所てスきく変籔 薄竃ρ麟.頃斑こ{烈づる蒋定の纏賠懸の)s染の穫綴を子づ隊ること 慧き若めて葱難 …灘 尭禽攻 e 泌
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