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<シンポジウム5>大脳白質の脳機能画像―オーバービュー―座長の言葉

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Academic year: 2021

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48:940

<シンポジウム 5>大脳白質の脳機能画像―オーバービュー―

座長の言葉

座長

京都大学医学研究科 東京女子医科大学

福山 秀直

岩田

(臨床神経,48:940, 2008) これまでの脳機能画像の研究目的は,おもに大脳皮質,あ るいは,大脳基底核などの神経機能の局在を明らかにして,神 経システムを理解する基礎データをえることにあった.現在, 機能画像法が MRI や PET の機能的進歩や解析手法の開発が 進んだことで,大脳皮質などの神経細胞各の機能だけではな く,MRI による拡散強調画像からえられるテンソル画像など によって,大脳白質における神経線維連絡を画像としてとら えることが可能になった.また,白質を形成している髄鞘に存 在する水チャネルも電子顕微鏡下に画像として,とらえるこ とが可能になり,髄鞘の病的な状態の理解に大きな進歩をも たらしている.これまで,神経線維の結合や走行は電気生理学 的にとらえるか,剖検脳あるいはサルなどの異種動物のデー タで推測していたが,ヒト脳においてそれらを明瞭にみるこ とができるようになり,大脳白質を障害するさまざまな病変 の理解も大いに進歩することになった.さらに,脳外科手術に おいても,錐体路などの重要な神経結合を障害しない手術が 可能になった.このような現状をもう一度把握することで,今 後の脳機能の研究の方向性を再確認することが,本シンポジ ウムの目的である. (受付日:2008 年 5 月 16 日)

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