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[講演要旨]北丹後地震・鳥取地震・北但馬地震の文献集

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Academic year: 2021

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(1)歴史地震 第31号(2016) 194頁. [講演要旨] 北丹後地震・鳥取地震・北但馬地震の文献集 西田良平*・香川敬生・野口竜也(鳥取大学)・石賀晶仁(放送大学) §1. はじめに 山陰地方東部は「山陰海岸ジオパーク」として認定 され,20 世紀前半に3つの大地震(北但馬地震,北 丹後地震,鳥取地震)が発生している.それらの地 震に関する資料は散逸しつつあり,今後の研究に寄 与するために文献を収集し,まとめた. §2. 山陰海岸ジオパーク 山陰海岸東部(東西 120km,南北 30km,鳥取県 鳥取市,岩美町,兵庫県新温泉町,香美町,豊岡市, 京都府京丹後市)は 2010 年に世界ジオパークネット ワークにより「山陰海岸ジオパーク」として認定された. 代表的な地質遺産として鳥取砂丘,浦富海岸,玄武 洞,神鍋山,郷村断層,立岩などがある.また,ジオ テーマは「日本海形成に伴う多様な地形・地質・ 人々の風土と暮らし」で,自然環境が育んだ人々の 風土と文化を体験することができるエリアである. §3. 地震概況 1925 年北但馬地震(M6.8)は円山川下流が震央で, 428 人が亡くなり,豊岡市と城崎町は地震火災で甚 大な被害を被った.震災復興では,城崎温泉が木造 建築物を残し,現在の温泉街の情緒が保全された. 1927 年北丹後地震(M7.3)は強震動による倒壊家 屋で 2925名の人々が亡くなる大惨事であった.直交 する2つの地震断層(郷村断層・山田断層)が地表に 出現し,活断層と震源メカニズムの研究がなされた. 1943 年鳥取地震(M7.2)は鳥取平野で強震動や液 状化による被害が発生するとともに,1083 名が亡くな. る大惨事となり,雁行する 2 つの地震断層(鹿野断 層・吉岡断層)が地表に出現し,また多くの前兆現象 が観測された. §4 論文集の概要 1927 年北丹後地震は地震前後の測量,地殻変動 の観測,発震機構の先駆的研究がなされ,継続的に 研究がなされていることが論文数から読み取ることが できる.1920 年代は東京大学・中央気象台・陸地測 量部などが精力的に観測研究を発表している. 1943 年鳥取地震は戦争中での震災であったが, 東京大学地震研究所,中央気象台で余震観測・地 球物理的観測が多く実施された.しかし,その後の戦 況の悪化により,地元での資料などはあまり残ってい ない.1964 年に京都大学防災研究所微小地震観測 所が設置され,山陰地域の地震活動について広く研 究されているが,ここでは 1943 年鳥取地震関連のみ の文献数を示している. 1925 年北但馬地震は 1930 年代以降にはほとんど 研究されていない.この地域は微小地震活動も不活 発で研究対象とならなかったことも文献の少ない理由 であろう.2000 年代になって震災対応として文献が 発掘され,研究報告論文が発表されている. §5. まとめ 「山陰海岸ジオパーク」に発生した 3 つの被害地震 の文献集を作成した.今後の研究に活用されることが できれば幸いである.. 表 1927 年北丹後地震・1943 年鳥取地震・1925 年北但馬地震の年代別関係論文数 ( )内は英文数. 文献数 1920 年代 1930 年代 1940 年代 1950 年代 1960 年代 1970 年代 1980 年代 1990 年代 2000 年代 2010 年代 合計. 1927 年北丹後地震 28 ( 2) 10 ( 2) 2( ) 1( ) 0( ) 2( ) 4( ) 5( ) 2( ) 2( ) 55 ( 4). 1943 年鳥取地震. 52 ( 10 ( 3( 7( 8( 8( 7( 2( 97 (. ― 194 ―. 3) 3) 1) 1) ) ) ) ) 8). 1925 年北但馬地震 18 ( 2) 1( ). 6( ) 1( ) 26 ( 2).

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