インフレと年金債務, 資産運用
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(2) 12 (70). 第 22 巻. 横浜経営研究. 題 が看過されていることは 否めまい. 2001 年 2. 第 2/ 3 号 (2001). して次のように 与えられる.. 月に社会保障審議会が 公表した「年金積立金の 運用の基本方針」では ,将来の年金給付額を 名 目で固定しておいて 基本ポートフォリオを 策定 したため,結果的に 国内債券がリスクの 小さな 資産となって , 68% もの大きな配分とされた ,. しかし公的年金では 給付額が自動的にインフ レスライドされるので ,. L , 二 Y i,".,A ,"。, e"" "",". l く胤. (1). L,=Y. l%. (1,). ノ. 乙. , ヮ A,,杓 e. 均. 沼. L = 兄 L,. (2). もしインフレ 率が少し. 高まると,年金債務に 対して資産価値が 大幅に 低下することになってしまう. また企業年金に おいても, 2000 年度から新たに 退職給付会計が 導入されたことによって ,一般には将来の給付 債務が認識されていると 思われているが ,それ は基本的に名目べ ー スで決まっている 給付額で. 把握されており ,インフレスライドの可能性が 織り込まれていない・ したがって,その 債務と の対比で策定される 運用,すなわち年金 ALM では,将来,物価上昇率が 高まったときに 資産 不足に陥るか ,あるいは裁量的な 給付改善を行 う 余地がなくなるリスクが 潜んでいる. 本稿では, 以 -ヒのような問題意識から ,確定. ただし, A,". は現在年齢. 歳の人が. ゴ. 胤. +J 歳. のときに受給する 年金額, f," 。 ,はこの人が 灼 +7 歳に生存している 確率, R は割引率. (名. 日金利 ) で, (1) 式は現在ヱ歳の 人が m+. l歳. から最大 n7歳まで受給するとしたとき ,この人. に係わる年金債務 L, が期待給付額の 現在価値 として把握されることを 示している ai く 燐は 受給開始双の 人, i 二 胤は年金受給中の 人を示 す ).. 企業 (年金基金 ) 全体の債務 L はそれを 加入者全員について 足し合わせた (2) 式で表 わされる.. ここでいま,将来の 年金額はインフレスライ ドされるものとして ,現在の物価水準を 前提に. 給付型の企業年金を 想定して,インフレにかか わる年金債務の 把握とそうした 場合の資産運用. う・すると,期待インフレ率を戸とすれば ,. のあ り方について 議論する.以下,まず第 2 節. 老 -i+7. では, インフレに対応して 給付額が変化する 場. 後. したときの年金額はぽ ,で確定しているとしよ 年後. (受給開始双の. (年金受給中の. 合の年金債務の 把握について 検討する.次いで 第 3 節では,そうした債務把握を双提としたと きの年金 ALM. モデルを提示するとともに. ,. 4. 午. プ. 人 ) の名目の給付額は ぽ,ピソ. A ,"Ⅱ. 二. A@ /11@I+J@. @@ @@. (. -' す. 月り. Ⅰ. く. 3). モ. デル の作動に必要なパラメータの 値について議. 論する・第. 人 ), あ るいは. (3'). U,@c n@ pl'1. 節では,それを用いて,給付のイ. ンフレスライドによって 最適な運用政策が 変る. と 表わされる・. ことを明らかにするとともに ,現存の資産だけ. する場合の. ヮ. したがって, インフレスライド 歳の人に係わる 年金債務は. ではインフレリスクは 十分コントロールできず ,. インフレリンク 債券の連人が 必要なことを 示す.. 最後に第. 5. L,. 二三 ノー. 節で簡単なまとめを 行うとともに 今. 後の課題を述べる.. J,,,,+J は ,. イヱ. l,., Ⅱ,+J.e-R., -,+/. れ. @. 二 y/,. 川. ,,り " ㍉. "-,,. l.-1. 2. インフレスライドと 年金債務 二. 2. ]. インフレスライド 年金の債務評価. 一般に年金債務は 将来の給付額の 現在価値と. 2@1,,n,,ia, ピー「,,, -,.,. 可く附. (4. Ⅰ.
(3) (71)@13. インフレと年金債務,資産運用 (浅野幸弘.矢野 学 ). '"e-". ⅠⅠ川兄け. ぽ,. L. 川目. と 表わされる.つまり. での年金額し , w,). ,年金債務は,現在価格. を 退職時までの. 期間は実質. 金利「で,給付開始後の 期間は名目金利 R で割 引いたものとなる.将来の 給付額が現在の 給与 4. n Ⅰ7. 二. ぽ,. 円目ロⅠ. r=R 叩は実質金利であ り, 上 式は給 付額がインフレスライドする 年金の債務は ,現 在価格での給付額を 実質金利で割り 引いたもの となる・. 水準によって 決まっているとして 名目金利で割 引くならば,退職時まで 給与がインフレスライ ドすることにともなう 増加を見込んでいないの で,年金債務を 過小評価することになる. 上式 は , この過小評価 分 が退職時までの 割引を名目. 金利で行うか 実質金利で行うかの 差に相当する. として与えられることを 示している 3 . 一般に. ことを示している.なお ,. 実質金利は名目金利より 低いから,給付額がイ ンフレスライドする 年金において ,現在価格で. 要なのは給付開始双の 者に対してだけであ. の. ( ないし現在の 賃金をべ ー. スにした. ). 年金額. を名目の金利で 割り引いたのでは 債務を過小評 価することになってしまう. 2. 2. 部分的なインフレスライド. 現実には,上のようなインフレスライドが 制 度化されている 企業年金は必ずしも 多く な いか もしれない. しかし,年金給付額はたいてい 退 職時の給与の 一定倍率として 定められているの で ,その場合には,給与がインフレを 反映して. 増加することによって ,年金給付額もその 分だ けは実質的にインフレスライドすることになる. いま現在年齢Ⅰ歳の 人が 胤歳 で退職するとき. このような調整が ノ、 り. すでに退職して 受給中の者については 名目で給 付額が確定しているので ,その債務の評価額は (1,)式から変わらない. インフレへの 対応としては , このほか,. ホきィ寸. 額 算定の基準を 給与とは別に (基本給などとし て ) 定めておいて ,たとえインフレが起こって も自動的には 変動させず,その代わりにこの 基 準を裁量的に 変更するという 対応の仕方もあ る. このような場合の 年金債務の評価は , 例えば イ ンフレに対して 平均的にはその 一定割合め. く. 0玉. めく 1) だけ基準が改定されるとすれば. (", を 現在価格での 給付額算定の 基準と読み替える ), L,=Y. 7,.,,,.,A ,.,,,.,c"R "'"'"l. の年金給付額がそのときの 給与の一定倍率 仇に. vie"" 。 りに膨らむ ) とすると,この. 6. ・. ・. 6. Ⅰ ア. 女ひ. Ⅱ レ. =1Ll. ,@b , w , e-(R-4@"}l ・. 女ひ. Ⅰ. (5). 円目。. 佐ノ. Ⅰ. 円目ⅠⅠ"Z 。. 二. L ,= Y f.. け Ⅰ , " パ由 円目ⅡⅠ. 女ひ. MZ 。. ⅠⅠⅠ. L@ L'1@ =V/@ @_i@'@@i , m*JAi@@m+Jt A ・・ e-/;("'-'i+J/)=V@/@ , /@J@li 。 n, ;@ui@"@lni@H /?@W@ @'R("'-'+@. R. く. 扶ひ. に係わる年金給付額の 現在価値は. ⅡⅠ. 人. ニ. ピー. 」. 玖ひ. 」. //, n,.,&,wは仰. 回目. 目で W ". =E 用ⅠⅠ 8戸. 設定されているとして ,退職時の給与は現在の 物価水準でⅥであ り, それは退職時までに 物 価が上昇すればそれに 応じて引上げられる (名.
(4) 14 (72). 横浜経営研究. 第 22 巻. となる.つまり ,現在価格での年金額しⅣ , ) 巨 +(1-0 レ という金利で 割引くので を A-% 「. 第 2 ソ 3 号 (2001). 2. 3. 債務認識の実態. 以上のように ,年金債務の評価にはインフレ を勘案すれば ,現在価格での予想給付額を 実質. る.この金利は,名目金利から給付のインフ レ追随分を控除したもの ,あるいは実質金利に インフレのうち 給付 増 に結びつかない 分を加え たものと解釈される. ところで,前に 示した退職時までのインフレ は給与を通して 給付額に反映されるという 年金 制度は,一種の部分的なインフレスライド とみ. 想される給付額を 長期国債または 信用度の高 い. なすことができる.すなわち , この制度におい. (複数の格何機関より. あ. て現在年齢が ; 歳の給付開始双の 人が m+7. に受取る給付額のインフレスライド. 歳. 割合をめ ,,で. 金利,あるいは実質金利にインフレ 追随しない. 分だけを上乗せした 金利で割引かなければなら ないが,実際にはそうした 評価がなされること はほとんどない. 2000 年度から導入された 新し い退職給付会計においても ,年金債務は将来予 AA 格 以上の格付けを 得て いる ) 事業債の利回り (名目金利 ) で割引いた 現在価値とされている (PBO 二 ProjecledBeneflt. Obligation).. 表わすと,それは,. もっとも,将来の 給付額 も. , W,e 。 , J""""'"". Ⅰ. (あ. るいは PBO) に. 今後予想されるインフレ 分が反映されるならば. み,れ,, e". 過小評価の問題は 生じないが,現実には,長期 にわたってインフレを 想定することは 盗意 的で. より,. め. あ るとして,予想を. 回避する傾向にあ る. また たとえインフレ 予想を勘案したとしても ,それ が 割引率 (市場金利 ) に織り込まれているイン. Ⅰ一二. アア. 7%. 一. 2+ /. となるから, これを使って (5) 式を書き改め. フレ 率と 整合的かどうかという 問題があ る.給. れば,. 付額の予想に 市場金利が. イ. ンプラ. イ するインフ. レ 率 よりも低 い インフレ率しか 使わなければ , ム,. 二. Zl.. 二. E. f,". 川. +,み , w,. ピー. 程度こそ小さくなるものの ,過小評価になるこ とは変らない. さらに給付額にインフレを 勘案 したとしても ,それは退職時までの給与上昇に. rlm'-.).c-RJ. 按 , w, ぱ """". ともな 6 分だけに限られることが 多 い . @万. ( 6 ). 式 と同じような 形式で表現できる.. め,, はその人の年齢によって 変動する. ( 受給開. 始後の人の場合は 0) が,それぞれの人につい て加重し さらにそれをすべての 加入者につい て加重すれば ,給付額が退職時までのインフレ に 自動的にスライドする 年金制度の全体として のインフレ追随率めが 求められる・ 次節以降 のモデル分析では ,裁量的なインフレスライド. のケースや完全インフレスライドのケース (0 々 1) のほか, このようなケースについても 追 随率 をめで代表させて ,その年金ALM に対す る 影響を検討する.. もし受. 給開始後にも 何らかの形でインフレ 調整が行わ れるとしたら ,それによる給付の増分は 債務と して認識されていない.. と ろが,わが国ではバブルが. 崩壊するまで ,. 年金債務の認識は 上で述べたよりさらに 大雑把 であ ったにもかかわらず , またインフレ 率が概. して高かったにもかかわらず ,企業年金の運営 にはほとんど 問題らしきものは 発生しなかった. これはたぶん 債務を認識せずに 先送りしたせい. かもしれないが ,次のような要因が作用したた めと考えられる. その一つは,予定利率の5.5% が名目金利よ り低かったということであ る. このため運用 利.
(5) インフレと年金債務。 資産運用. がつねに予定利率を 上回り,それ によって物価上昇にともなう 給付改善の一部を 賄うことができた.ただし ,運用利回りが実質 で 5.5% ないしそれに 近くないと, インフレに ともなう給付改善のすべてはカバ 一できなかっ たはずであ るが,実を言うともう 一つ,厚生年 回り. (名目 ). 金基金では代行部分でインフレ 調整の利益が 発. 生したので,それによってかなり 埋め合わされ たのではないかと 推測される.. は 前節で示した 個人毎の年金債務を 合計して, 基金全体の集計 値 として認識されるものとする.. また資産については ,基本的な性格が異なる債 券と株式に加えて ,. インフレスライドする 債務. のリスクを へッジ するためにインフレリンク 債 を 考える。, .. まず,金利の変動による負債評価額の 変化を 考えてみよう.いま現在の価格 (実質べース ) で 表した基金全体の 午後の給付額を A, 一 とし, イ ンフレに対する 給 Ⅰ寸の追随率をめ (0 玉 0 玉 1 い う. 厚生年金基金では 国の厚生年金の 給付を一部 代行するとともに ,それに企業独自の給付が加. 算される.代行部分に. (73) 15. (浅野幸弘.矢野 学 ). とすると,名目の 給Ⅰ寸額 Ai は ,. 相当する保険料は 国に収. めず,基金が留保して運用するのであ るが,そ. A , 二一 A ,g. め. @'@. れは運用利回りが 高くなれば加算部分のコスト 引き下げに っ ながることを 意味する. また代行. と 表される・ここで『は. 期待インフレ 率であ. 部分の給付額は 物価が上昇したときには 厚生年 金に合わせてスライドされるが ,その増加分は 厚生年金 ( 同 ) から支給される 一方,運用収益. 名目金利 R と実質金利. の間には次のフィッ 、ン. ヤ 一関係式が成立する.. については何ら 調整が行われない. この ょう な. eR. 二ピ「. (7). ell. このとき,年金基金の 負債 L は ,. 二 EQ. 瓦. " l 召 " "'). ) の り - l. 一 A. Zi. 益となるのであ る.. バブル崩壊後,厚生年金基金の 財政が悪化し たのはもちろん 運用利回りの 低迷が大きかった. 一 A. Zi. A,. Z,. L. 代行制度はいわば ,厚生年金基金にインフレ 利 益を発生させることになる. というのは,それ にともなって 名目の金利が 上がり株価も 上昇す るから,運用利回りは 高くなるが,その一方で 基金が負担する 給付は名目で 固定されているに 等しいから,運用利回りの 上昇 分 がそのまま利. ァ. り. "-," 。 。 -。 -。 ,,,,). (8). ・. が ,予定利率と 実質金利のギャップが 広がった. と. こと,およびインフⅡ t 静によって上の ょ う な 利益がなくなったことも 無視できない.今後は 再びそうした 恩恵に浴することはあ りえないの で, インフレを勘案して 債務を把握し ,それに. 実質金利の変動と 期待インフレ 率の変動からな ることがわかるが ,それぞれについて 偏微分す. 表される. 名目金利の変動は. 昌二. 0. ト. 目. ai瓦. D,. を. ン. 、ン. の. 負. " ピ. い. Ⅴ十. デ,. -(1-0). 。n 。 " 。 "). 債瓦. 三. で こ こ. る. レ@. 9. L. D,. ルを構築する.このモデルでは ,負債について. な. モデ. 8『. - 目 U仮. ユ. 3L. 3. インフレを勘案した 年金 ALM モデル. 勘案した債務認識を 想定して,年金ALM. 式2. ると. 見合った運用をする 必要があ る。. 3. ]. 負債・資産の 変化 ここでは,以上のようなインフレスライドを. ( 7 ). ,.
(6) 16 (74). 横浜経営研究. 第 22 巻. とすると,負債の 変化は ,. 第 2 ソ 3 号 (2001). となる.. 株式は企業利益と 残余財産に対する 請求権 で. 3L. あ り,実物資産としての 性質を有しているので , 一般ははあ る程度はインフレに 追随していくと. p}. =-D,@Ar+(1-. (10). め) ム. と 表される.. 業収益も上昇して い くことが期待されるため ,. なお, (8) 式の負債評価および (9) 式の デ ュ. 考えられる. また,実質金利が上昇する場合に は ,経済全体の生産性が向上し ,それに伴い 企. レーションは ,期待インフレ率による給付の. 実質金利にも 追随することが 想定される, いま, あ る企業の株価が 将来にわたる 1 株 当. 増加を勘案したものであ るが,一般にはそれを 勘案しないで 給付額を現在価格で 固定したまま. 計として表されるとしよう ,その企業が生み出. で 負債を評価したり ,デュレーションを 求めた. す名目べ. L, D, で表すと,. りしている.それをそれぞれ. ャッシュフローを FCF,,. 実質べ. ー. スでの. プ. 期. ー・キャッ 、ンュプ ロ一の追随率を A 。 (0 く A.), イ. ンフレ率が変化したときのそれを ん (0 くん く 1). D,= 一 L. 0. スでのご期の 一株当りのフリー・キ. FCF, で表し,実質金利が変化したときのフリ. Z(; 冗 ""). 追随率が. ー. の一株当りのフリー・キャッシュフローを. 万 , 2( 元。-"). と 表される.期待インフレ. たりフリー・キャッシュフ ロ 一の現在価値の 合. とすれば, i 期のフリー・キャッシュフローは ,. 率が正で,インフレ. んとなる一. でない限り , L ノ L, D, ノ 一 D. が, これは, インフレスライドを 勘案しないと ,負債 (年金債務 ) は過小評価さ れるだけでなく ,金利変化 ( それが実質金利の 変化によろうとインフレ 率の変化によろうと ) に対する感応度も 過小見積りになっているとい うことにほかならない. 次に,資産の金利感応 度は ついて考えてみよ. 。 Ⅲ e 。 , p,. 二 FCF,c. FCF,. ( 補論 参照 ). ど. FCF,. "血二. FCF,. =FCF. ピ付. ". ピ 。卍 e"",. ピ. "卍. , e-{¥-'t'r@e-. となり,小房億冊 S@ ま ,. . まず債券 H は実質金利と 期待インフレ 率の. いずれの変化に 対しても,名目のデユ レーショ ン D" 倍 だけ変化する. 戸. A. D". したがって,実質金利に 対する感 応 度は ,株価ぢを 実質金利で偏微分することに. ム. ム B. と 表される.. (, FCF. 兄" " ぢ. う. で 表され,その現在価値は ,. よって ,. また, インフレリンク 債 Ⅰは,実質金利に 対. しては感応度を 持つが,インフレ率の変動に対 しては元本およびクーポンが 変化するので ,価 格感応 度は ゼロであ ると考えられる ,. したがっ. て, インフレリンク 債の デュ レーションを D, と. aS 一 ar ニー (1 )目 (iFCFie"@・‥・・‥・ , "c-.l。, ) 一ノ‥. 山. 卍. となる. また, インフレ率に 対する感応 度は , 期待インフレ 率で偏微分することに. よ. り. ,. すると, A zz. ⅠⅠ. Ⅰ. 艮 -D, Ar. P. 呂ざ. 三. -(1-, )目 (iF CF,c -。 @- @ソ・, p@ ノ・. 」・. Ⅱピー.
(7) インフレと年金債務,資産運用 (浅野幸弘・矢野 が 得られる.ここで,株式のデュ レージョン D,. (75)@17. 学). みよう.債券のそれを E[7?B]とすると,. を, D.. , e@-@. E 山 "l=R. , , e-. と 表すことができる. と 定義し,株式の金利以外の要因による. 変動を ムズ とすると,実質金利,期待インフレ 率およ びその他要因が 変化したときの 株価変化は , タ. ニ. Ⅰ. +. -D,. @(1-九。)Ar+(1-. ス・り. A戸. }+A. Ⅰ. (11). 同様に, インフレリンク. 債の名目期待リターン E 。 化, ほ ついても, E は 月 = Ⅰ十戸. となる.一万,株式の 名目期待リターン. 前者は,実質金. 独立して考えることができる・. 利およびインフレに 対する追随率. 3. 2. サ ー プラス・リターンとリスク ". 年金基金は現在,負債 L に対して資産 W 保有しており. を. ,その資産を債券,株式,インフ 資産と負債. レリンク債で 運用しているとする・ の差はサ ー プラス y であ. 二. いて. 几. に伴. う. ,「 +. 人. H+. ざ. ぢ. +. Ⅰ. 式の名目期待リターンは ,. で 表される・. 最後に,負債について. 考えてみよう・ 年金債. 務の内で,名目べー スで給付が確定している 部. +S+L. Ⅰ. 一. r. 十. P となる・一方. 準が退職時の 給与で,退職時までの 給与がイン フレスライドする 場合や, もしくは. イ. シフ. ンに. 応じて裁量的に 給付額が変更される 場合などは, 負債リターンもインフレ 率が反映されることに なる.ここではその 追随率をめと 想定している. ぢ Ⅰ. ので,負債リターンは , P. 八Ⅵ. P. 化,. E. ⅠⅠ. B. Ⅰ タ. 乃. で 表されることになる・. で 表すと,サー プラスは,. 以上 弓 }(l+f)L+k(l+f)L+ Ⅲ 1+/ 肛 -Z. Ⅰ. で , 2. 2. 節でも述べたように ,給付額算定基. L. またインフレリンク 債 ウェイトを. ん. ,株. Ⅰ. で 定義し,また資産のうち株式ウェイトを ,. +. ソ、 ,を用. 田 と表され,その他要因のリスク. 分の名目期待リターンは R. ざ. ,. E ¥R, 」二ノ」l + ソ,, p + は、. ンディンバ・ レシオ / と 呼び ,. B+. ・. リターンを佑で 表すものとすると. 一 L. ここで,サー プラスの負債に 対する比率をファ. ん一 一. 几. る・. W. y=. W. E はⅡ. は,金利感応による 部分と,金利以外の要因に よる部分 ( リスク,プレミアム ) を,それぞれ. と 表されることになる. y=(1-. 戸. ニ,引 OO. AS. 二. ・. @{iFCF. 」. よ. り. , サ ー プラス‥ J ターシを現在の 負. 債で基準化して 尺一 l.一 AYL. と表すことができる・ 次に,それぞれの名目期待リターンを 考えて. で 定義すると,その期待値札 は,.
(8) 18@ (76. 横浜経営研究. 第 2.,,3号 (2001). 第Z 巻. 表 「.. 定義のまとめ. (1 ). 胡人. む目千手リターン. 幸. タナ. 実質金利. 相. 目. ワ,. 期待インフレ 率. ク ,. Ⅰ. 株式のその他要因によるリスクフレミアム. 表 2.. 小米. 芋 -D,Ⅱ 1-. んは十 /. ョゴ こ. ・. インフレリンク. ィ責. ん. 三. ソ・. A. (1+/. り. Ⅰ. @ 立,. 名目期待リターン. ド. AP. E. ?J@=@r@@o. Ⅰ. ・. ・(. A. ム. +(1-、 )Ap, 十. Ⅰ・. E. ムⅩ. 一尺, ]. 二ソ・. E-R,-. -D , /¥r. lr十ノ21)+。 は. ・. 二 r+p. III ア. 債. 負. 苧 =-D,, +(1-)Ap,. l. ム. U} E[AY] 一. 12. ん. 二 (1一ん一力)(1千 Ⅰ )E. 二. D. ・. ). 一 BAB. J. (2). 名目の価格変化. は一ん一ん )(1+/). 情. あせ. 定義のまとめ. ウェイト. 春. 関. ¥R Ⅱ十ん (1+./)E ¥R 口 十ん は + Ⅰ)E [R 月一E ¥R,]. (1一々 一 Ⅰ)(1+ れ ( + が + k (l+n)U , + A 甲 + ぱ、) ド. Ⅰ. M (lサ ル +")-(r.p+ 西 ). Ⅰ. 月. め. [化 L. 」. ニ. r+p. 十め p. で 表される. 以上のサ ー プラスの期待リターンは「とリスク ひ, によってサ ー. プラス・フロンティアを 描く. ことができる .そのうち, どのポートフォリオ を 選択するかは. 基金の選好に 依存するが,その. 一つの方法として ,サー プラスが一定の 水準を,. 一定の確率で 下回らないようにすることが 考え. と 表される 次に ,. サ. ー. プラス・リターンの 分散㎡・に. つ. られる.. いて考えてみよう. ここで,実質金利,期待 イ レ率の分散をそれぞれ㎡ フ ,妬とし,それ. うものとしその 密度関数をど. らの相関を p," で 表す・また株式の 金利以外の. 一. 要因による部分の 分散を㎡としよう. このと. ち, サ ー プラスがマイナスになる 確率が a% で. き, ㎡は,それぞれの金利感応度を 用いて,. あ るポートフォリオは ,. ひぞ二(D" け 一ん一九 )(1+Ⅰ)+は 一人。 )D,んけ +/)+D, 一. サ ー プラス‥ ; ターンが正規分布に 従. プラス・リターンが. @. ん. Wl+. ) D り ' ロ;+(D りは一ん一ヵ)nl+/)+ は 一人, D.,k(l+/@) (1一め)D,)'㎡ + 2 (D.(1 一ん一力) (1+./)+ は 一九, )D, nl+Ⅰ)+D, (1十 Ⅰ) D,) (D りは一ん一力)(1千Ⅰ )+ Ⅱ一九, )D, (1+ ) Ⅰ 0) 「. い ま,. 一. し). Ⅰ% を. " ど (上 ) ぱズ. とすると, サ. 下回る,すなわ. = び%. り. 一. ん. 乃. なる乙を用いて ,. 一. ん. Ⅰ. 一. 一. が,一もひ「ニ. ー. Ⅰ. D,) の@ ヴ,,ク ,, + ひヲん, (1+.f)「. (13). を 満たすボートフォリオとなる.. (Ⅰ 4. Ⅰ.
(9) (77)@19. インフレと年金債務,資産運用 (浅野幸弘.矢野 学 ) 、り 、 ム 六. 案. 変ィ. 勘 ヰD を ヒ. 3. 3. パラメータの 設定. ム. ﹁ り. 次節ではこのような 年金 ALM モデルを用い. てシミュレーションを 行うが, ここでは,その 前提となる各パラメータ 数値について 考察を試. となる. この式の石辺の 分数は株式の デュシー. まず,株式の 金利に対する 感応 度は ついて考 えてみよう.いま 割引率は 6, 株式のフリー・. 、ンョン に相当するから ,. "D. 一 lけ カ gー. みる.. キャッシュフローは 現在 C で,今後ざで成長す. ると想定すると ,株価ぢは と 表される.. したがって , 何らかの万法で 株式 の デュ レーションが 推計できれば , この式から. S= J 。nC " ピリイァ ・. ど. し. C. 15. 次のように,割引率 (金利Ⅰが変化したときの. Ⅰ. フリー・キャッシュフ ロ 一の感応 度 が推計でき. g. あ 一. レ︶レ@. たこ しる. 引で. を. っ上. て式. 明ル. たは. し化. さ株っ 表 のよ ときに. る.. け二 l 一. D,(. う. -9). は 6). C. @A ざ ︶ あco. ところで, Leibowitz [1986, は,株式と債券 g. 一. あ. の デュ レーションをそれぞれ ,. D,, D", 株式と. ヒ. 変イ. Ⅱ 微. よ |. 度 応 感. 株価. て. し そ. でを. ると. れす ら表 えで 与ム. 債券の標準偏差をそれぞれ , 田 , 西 ,株式と債. 券の相関係数を p," としたとき,株式の デュ. レ. ーションは, ロ ト口F. ク Dり. "D.. あ ーど. あ ム. l. AS. 17. となる.. と 表されることを. しかし割引率 (金利 ) が変化するのは 期待 インフレ率が 変化したりするからであ り,その ときフリー・キャッシュフローも 一定ではなく 変化すると考えられる. したがって,いま 割引. キャッシュフ ロ 一の変化をも 勘案した デュレ一. 率が ムぁだけ変化したとき. ,. フリー・キャッシ. 示したが, これは, フリー・. 、ンコ ンといえよう.. 表. 3. は, この関係を用いて. 日本の小木. 式 デュレ. ーションを推計したものであ る.ただし株式 は 東証株価指数 (TOPIX) で代表し, また債券. ュフ ロ 一の成長率がりムぁだけ 変化するとする. は NOMURA-BPI. と,株価の変化を ム S で表せば,. 1971 年 1 月から 2000 年 12 月までの月次データを. 総合指数として ,サンプルは. 用いている. ここでは,サンプル 期間中におい ヨ 十ム ぢ二 Ⅰ"Ce"6"Al5@. ピ. -. て,特長的な傾向をもっ 3 つのサブ・ピリオド (1971年 1 月一 1984 年 m2 月, 1985 年 U 月一 1994 年 l2H , 1995 年 U 月一 2000 年 12 月 ) に分けて,株. 亡ブ Ⅰ. C. め﹁ ム. け. Ⅱ. ど. あ. のの. レ一口. き一. レ イ@ し. ン@. たフ しュ. 変ツ. Ⅰ. コりノ Ⅱリ Ⅱ 圭一口. つ. てフ. がは. 成 ・、 心. た度 し応. るの. な価 と株. 式の デュ レーションを 算出した結果を 示してあ る・.
(10) 20 78). 横浜経営研究. く. 表 3.. 第 22 巻. 第 2/ 3 号 (2001). 国内株式の金利感応 度. 表から デュ レーションは 市場環境によって 大 きな違いがあ ることがわかるが ,. 適期 (1971年 1 月一 2000 年 12 月 ). 平均値 標準偏差. 株式. 債券. 0.74% 5.21@%. 0.6096 1.10 gb. 相関係数. 1 月 ∼ 2000 年 12 月期はマイナスになっている. これは日本経済がデフレ 傾向を強めたため ,株 価が下落すると 金利が引き下げられて ,株式と 債券の相関がマイナスとなったためであ る. こ. 0.142 2.8g. デュ レーション. とくに 1995 年. 4.29. の ょう な関係はかなり 特殊な事態と 考えられる ので, シミュレーションのパラメータ 値 として. (1971年 1 月一 1984 年 12 月 ) 平均値 標準偏差 相関係数. は, 1971 年 一 1995 年の 4 年程度というかなり 安. 株式. 債券. 1.17% 4.0990. 0.72% 1.04 % 0.263. 4.12. デュ レーション. 4.00. 定していた値を 用いることにする. またあ -8 については, (16) 式 よりフリー・ キャッシュフ ロ 一の株価に対する 比率,すなわ ち PER. (株価純資産倍率 ). の逆数にほかならな. いから, わが国ではだいたい 3. (1985 年 1 月一 1994 年 12 月 株式. 債券. 平均値. 0 6596. 0.5396. 標準偏差 相関係数. 6.409.6. 1.14%. ・. 0 196 ・. 4.64. デュ レーション. 4.21. 一. 5% 程度と推. 定される. ところで, ここで求めたけは 前の (11) 式に 出てくるんおよび A, の 加重平均に相当する 、 ,と A, の 値は実際には 異なるであ ろうが,そ れを別々に推計することは 困難であ るので,こ Ⅰ. こでは仮にそれらが 等しいものと 考えると, フ l @ . キャッシュフロ 一の金利変化に 六十する 迫 Ⅰ. (1995 年 1 月一 200(@ 年 12 月 ) 平均値 標準偏差 相関係数 デュ レーション. 一. 株式. 債券. % 5.27%. 0.429b. 0.13. ・. とによって ,. 1.1596 一. 目 86. 随 率は, これらの数値を (15) 式に代人するこ. け. 0.206. = 1. 一. 4.0 X 0.05. 丁 0.8. " 5. l"0. (注 ) 1971 年 1 月から 2000 年 12 月までの月次収益率 データを元に 株式の デュ レーションを 算出 債券について , 1983 年以前は NOMURA-BPI 総合指数の双身のデータを 用いている. と 推定される.ただし,. この数値は金利が 変化. したときの期待キャッシュフロー 伸び率の変化 であ り,必ずしも 実際にフリー・キャッシュフ ローがそうした 変化を示したわけではない. ま た金利の変化についても ,それが期待インフレ の 変化によるものか ,あるいは実質金利の 変化 によるものか 区別していないので ,. この数値を. もってインフレ 追随率とするわけにはいくまい. 実際のところ ,過去のデータによると ,後ほど 示すように, インフレに対して 株価はほとんど 反応を示していない・ もっとも, これは他の要 因も作用していたかもしれないので ,株価のイ ンフレ追随率については ,かなりの幅を持って. 考える必要があ ることを指摘するに 留めよう..
(11) インフレと年金債務,資産運用 (浅野幸弘.矢野 学 ). 次に,名目金利,実質金利と期待インフレ 率. 表 4.. ほ ついて検討しよう.表4 はフィッシャ 一関係. 率. 平均値 標準偏差. 名目金利. 実質金利. インフレ率. 5.90q6 0.65%. 1.96 % 1.21 9も. 3.95% 1.48 96. (1971年 1 月一 1984 年 12 月 ). 金融自由化前. 名目金利 平均値 標準偏差. 7.7996 0.249も. 7.34 1.67 96. 0 . 45%. ㏄の. 1.62%. 7%M. 値幅 均準 半襟. ある. インフレ率. (1985年 1 月一 1997 年 12 月 ). 金融自由化後. スに,年率換算したもので. 実質金利. ン L㏄ イ. ー. 名目金利・実質金利・インフレ. 適 期 (1971年 1 月一 2000 年 ¥2 月 ). 式が成立しているという 想定で,それぞれの基 本統計値を集計したものであ る. ここで,名目 金利については 10 年国債最長期 債 最終利回り またインフレ 率については ,消費者物価を用い ている.サンプル期間は, 19 円年 1 月から 2000 年 12 月のデータを ,通用 (1971,,1∼ 2000 ,Ⅲ2), 金融自由化前 (1971,1@ ㎎ 84 れ 2), 金融自由化 後 (1985ハ∼ 1997,12), ゼロ金利則 (1998Ⅱ∼ 1984,12) に分けて集計している. なお,数値 は 月次データをべ. (79)@21. 差. 金融自由化前の 名目金利は 7.79% と高い水準 であ った一方,標準偏差は0.24% と比較的低 い 水準に留まっていた. また実質金利は 0 . 45% と 低い水準の一方,標準偏差は1.62% とかなり高 かった. これは名目金利が 政策的に固定されて. ゼロ金利則. (1998 年 1 月一 2000 年 12円 名目金利 1.73%. 平均値 標準偏差. いた一方で, インフレ率が 高く,かっ大きな変. インフレ率. 84%6. 一. 0.20gb. 0.12%6. 0.19 % タ. デ. 欠 、Ⅰ / 月. の で、 ま. 22︶ l ⅡⅤ. 月る. 8 20換算. 1. 19を 元 71. しかし,金融自由化後の 名目金利は平均値が 4.84% へと大きく低下する 一万で標準偏差が. 0.09%. 年に ,. @ 圧. 動を示したためであ る.. 実質金利. 0 . 40% へ 増大したのに 対して,実質金利は水準. が 3.61% へと上昇する 一方で標準偏差は 0.37% へ. これは, インフレ率が 低下しか. 変っ値. 表5. 名目金利,実質金利,株価収益率と. インフレ率との 相関係数 ン 一 262@. 000. ユ皿 4. 一 0 . 06. 注 ) 1971 年Ⅰ月から 200(W年 l2 月までの月次 デ を 元に,年率換算している. タ. ・. Ⅰ. 一 0 89. 株. 0 . 23. 武一一一. っ. 々 革・ハU g ウ7 金 つつ 臼. は 通則で一 0 . 90 と明らかな 逆 相関の関係があ. 乃引. これによると , インフレ 率 と実質金利の 相関. エ小 ・. る・. ㏄㏄㏄. の期間に分けて ,相関係数を算出したものであ. 目. 一ン との相関を見てみよう.表 5 は表 4 と同様. ゼロ金利則. 金的. 水準となった.実質金利,インフレ 率ともに低 位安定しており ,ゼロ金利政策はこれらを 反映 したものだったということもできよう. 次に, インフレ率と 実質金利および 株式 リタ. 名. と低. 前後. 標準偏差も 0 . 09%. ヒヒ ィ 山ィ 山 期日1 Ⅰ 白. 白 う の 力よ刺 を名. 作用しているが ,. 口. は 1.73% もとさらに低下し. 利っ金 金保目. よのに. 自利・ ロ. し, めら. 主動 た. としたさ. つ変動が小さくなったことも. (. と 低下した.. タ.
(12) 22 (80). 第 22 巻. 横浜経営研究. 表 6.. 第 2@ 3 号 (2001). シミュレーションで 用いるパラメータの 初期値 デュ レーション. 債 株. 券 (B?) 式 (5). 4.5 年 4.0 年 5.0 年 10.0 年. インフレリンク 債 ( ハ 負. 債 @) ・. い玉) 株式の デユ レーションは , D 、 二 D, はり、) 二 D, はり.力 を仮定している. 実質金利 け ) インフレ率 (p) 株式の金利以外の 要因によるリスクプレミアム. (別. インフレ率との 相関係数. 朋子芋4百. 標準偏差. 2.509も 1.00 96 5.00%. 1.00 ?6 1.00 %6 17.50%. た . 中でも金利自由化前やゼロ 金利則はこの 傾. 一. 0.10. 4 . シミュレーション. 何 が強 い . これは, @ 金利自由化前には 名目今 利 が固定されて い てインフレ率が 変化すると 実. 4. 「.年金額が名目で与えられる 場合. 質 金利は逆に変化したこと. ここではまず ,将来の年金給付が名目べ. ,・②ゼロ金利別には 名目金利がゼロで 固定されたため 同じような 現 家 が生じたこと ,が原因と考えられる.金利目. で 確定していると 仮定して,債券のデュ レーシ. 由 化後の時期には ,相関は 一 0 . 37 と比較的低水. アの 変化を見てみる・すなわち ,ここではめ二. 準 となっている. 0 と想定することになる.以下では ,表6 の と. またインフレ 率と株式リターンの. 十目. 関は,金. 利 自由化前後で -0 . 4 台,適期では-0.12 テ スになっている.. と てィ. これは,実物資産であ. る体. 式 価値が物価水準を 反映するという 仮説に反し ており,株式のインフレヘッジ性を否定してい. ョン を変化させた 時のサ. お山),. イング・ レ. 中. ス. プラス・フロンティ. 負債の デュ レーション D Ⅰ l0 年,株式. の インフレ追随率 ノ、 Ⅰ ん. レシオ / 二 5.0%. 二り 二. 0 8, ・. ファン デ. とし, さらにインフ. リンク債は存在しない 場合を想定してん =0 。. という制約を 課した上で最適化を 行っている。. 4% 努めデュ レーションに NOMURA-BPI. るかの よう であ る. しかし,月次データから 計. 算した相関係数は 言わば短期の 関係であ り,. ー. ー. ュ レーション月次平均値であ. のデ. る 4.5 年を用いた. 長期でのインフレ ヘッ、ジ 性を必ずしも 否定して. 場合のサ ー プラス・フロンティアを 図 1 に示す. かるわけではない ,.先に示した 株式の デュレ. 回 には, サ ー プラス・リターンが. 一. ションからの 推計では,株式のフリー・キャ. 一. 5.0% を 上. 回る確率が 80% であ るショートフォール・ライ. ・ソシュフローはかなりインフレスライドすると. ンも 併せて示してあ る. このラインの 左上に位. 甘佳志 される. 直 するならば, 80% 以上の確率で , サ一プラス. 以 -l:の結果はパラメータが 経済構造や環境に よって変わることを 示唆しているが ,. ここでは. を 維持できる,すなわち. 資産不足に陥らないこ. とになる.図からも 明らかな よ うに,債券のデ. すでに金融は 自由化されていること ,理論的に. ュ. は 株式のインフレヘッジ 性が否定できないこと. オに 近く,年金債務に比べてかなり 短い場合に. などを勘案して ,表6 のような値を 設定するこ. は ,そうしたことが不可能なことがわかる.. とにする. レーションカ 刊責務マーケット・ポートフォ. リ.
(13) インフレと年金債務,資産運用 (浅野幸弘.矢野 学 ). 図 ].. 0.00%. 1.00%. 2.00%. 4.00%. 5.00%. 6.00%. コ. (1 ). サ ー プラス・フロンティア. 3.00%. 1.81 23. 7.00%. 8.00%. 9.00%. 10.00%. サーフラス、 リスク. げ主) 年金債務が名目べ ー スで確定し債券デュレーションが 4.5 年の場合のサ ー プラス・フ ロンティアを 示している. 各 パラメータ値は 表 6 の数値を用いている.図中の 太 線はサ 一 プラス・フロンティアを. 図 2. 4.00%. ,細線はショートフォール・ライシを 示している. (2). サ ー プラス・フロンティア. l. /. ショートフオールライン 0.00%@. 1.00%@. 2.00%@. 3.00%@. 4.00%@ 5.00%@ 6.00%@ サープラス・リスク. 7.00%@. 8.00%@. (注 Ⅰ年金債務が 名目べ ー スで確定している 場合に債券デュレーションを 時のサ ー プラス・フロンティアの. 変化. 9.00%@. 10.00%. 長期化させていった.
(14) 横浜経営研究. 、ンコートフォール. 表7. 第 22 巻. 制約を満たしサ. 債券デュレーション. ー. プラス・リターンが 最大のポートフォリオ. Ⅰ青春ウェイト. 株式ウェイト. 84.1 % 76.796 ㍗・ 9% 72.9%. 15.9% 23.3%. 7.5 年 9.0 年 10.5 年 12.0 年 げ主. 第 2 ノ 3 号 (2001) ・. 24@ (82). ) ショートフォール 制約は,サー プラス. (1 ). コ.1 拓 四 1拓 ・. リターンが. 一. 5.0% を上回る確率が 80% 以上という. 制約を仮定している.. 図 2 は,その他の想定は変えずに ,債券デュ. となる. このことから ,サー プラス・リスクが. レーションを 4.5年から 7.5年, 9 年, 1(H.5 年, 12. 最小となる債券の デュ レーションは , 主に負債. 年と徐々に長期化させていった 場合のサ ー プラ. の デュ レーション,株式の デュ レーションおよ. ス・フロンティアの 推移を示している. この回. びウェイトに 依存し株式ウェイトが 小さい場. から, デュレーションを 長期化するにしたがっ. 合には少なくとも 負債の デュ レーションに 近い. て, ①サ ー プラス・フロンティアは 左側. デュ レーションが 必要なことがわかる.. (サ ー. プラス・リスク 低下方向 ) にシフト し 負債デ ュレーション 付近を超えると 石上方. (サ ー. プラ. 一方,表8 では債券の デュ レーションを 10 年 で固定し, ファンディンバ・ レシオ. を. / 二 5.0%. ス・リスク,サー プラス・リターン 共に上昇方. から, 10.0%0, 15.0%, 20.0% と徐々に大きくし. 向 ) にシフトする ,②形状は直線に 近くなり. ていった場合に , 80% 以上の確率で 資産不足に. 負債デュレーション 付近を超えると 再び曲率が 増してくる, という傾向のあ ることがわかる.. 陥らないショートフォール・ライン 上の資産配. また,サー プラス・リターンが 一 5.0% を上回. る確率が 80% であ るショートフォール・ライン. 上の資産配分比率は ,表7 のようになった. みよう・サ ー プラス・リスクの 定義 (13) 式を, ( め二 0. 考慮した上で ,. ,. ん二 0. , ん =A, 二り. ). を. これが最小となる デュ レーショ. ン D 方を求めるために ,債券デュレーション D" で、 偏微分し ,. 口 8 Y.2(1- 1+)@1-%1+江 +(1-)D,1+ t-D dD. 二. ん. 八. Ⅰ. Ⅱ. Ⅰ. ㌔. け. ん. Ⅰ. ング,レシオ が大きくなるにつれ ,最適な株式. 組入れ比率が 上昇していくことが 確認できる. 以上のシミュレーションから ,名目べー スで. ここで, これらの結果について 考察を行って 本節での仮定. 分上ヒ 率を示している. この表より, ファンディ. Ⅱ. 将来の給付が 確定しているケースについて ,年 金資産運用におけるインプリケーションとして 以下の 3 点が指摘できる. ①一般に負債の デュ レーションはかなり. 長い. (10年 超 ) ので, NOMURA-BPI. 等のマーケッ ト・インデックスは 債券資産のべンチマー. クとしては不適切であ り,負債デュレーシ コ. シに近い債券デュレーションとしなけれ. ばサ ー プラスを維持することは 困難であ る ( ヴ ; 十 02p十 2 口rロ" ク, ") 二 0. ②ファンディンバ・ レシオ が 5% 程度であ れ. ば,債券デュレーションを 負債デュレーシ とおくと,. ョン に近づけた場合でも ,. ル制約を満たすサ D. ま. 二一. (1- )D, Wl+/)-D, け. ん. {l-k)(l+/). ー. ショートフォー. プラス・リターンが 最. 大のポートフォリオにおける 株式ウェイト はたかだか 30% であ る.
(15) 5D. ワ2. 3 8. ア. ︵ 疋. @ ノ. インフレ率に 対する デュ レーション. ンコ ン. 10.00 年 4.00 年 10-00 年. 10.00 年. 10.00 年. めに応じて変化. レシオ が大きくなるにし. し. 反 を@. シ. ③ファンディンバ・. 巾 ル Ⅲ @@ Ⅱl Ⅱ. 負. 約ト@. 債. レ. シフ ン リンク ィ責. 、つ. ミ. ユ 一ナ. イ. ;@ 式. レ@. 債. の. 債 負. 券 ヰ. 以上. 0 8. 資産. よ川. 確率. る. す. る. ユ Ⅱ﹂ 4ハ ︶. の. 動 変. 回 上 を@. ふル ス. レ. 率. フ. フ ン. ラ. サ. ヰ @ l 1 本 +. 約丘 @@. 斉 ヒ木. イ び 及. 質 実. 9. 表. ル南山ⅡⅡⅠ レ Ⅰ. オ. フ. @. ョる. シい. @ 圧. 実質金利に対する. p. 2. 25.6@% 48.9@% 70.2@% 89.7@%. ち. デュレ. |ノ. 吏ョ 計こウェイト. 十科. 74.4q 51.1 % 29.gq.b 10.3%. 15.0% 20.0@%. オ. 5.0 %. 10.0%. オ. %. ィ責券ウェイト. フ. @. カ ン. |ノ. @ 日八 J @.. 曳. ス. 野幸タ. 用. フ. う. サ し た. n んJ やネ 小 高Ⅲ ⅡⅡⅠ. 違. 産 資. 務 債. 金を 浦 年. レ. レ. オ. レシオ. レ一. フ ン. イ フ. @. シ. 8. 表. ファンデインバ・. 4.00 ヰ-. 0.00 年. が 困難であ ったので,以下では 両者は同じい」,. たがって, ショートフォール・ライン 上の. 二刀・. ,二リ二 0 8) と想定した場合の ・. 結果を示す. ット を組み入れられるのは ,プラスのサー プラ. 以上の仮定の 下で, まず イ シフ ン リンク債が 存在しないとした 場合の運用を 検討する・すな わちインフレリンク 債のウェイトを 0% とする. スがあ るからだということを 示唆している.. 制約条件下で 最適化を行って , サ ー プラス・フ. 株式ウェイトは 大きくなる. また③は,そもそも 株式というリスク・アセ. ロンティアを 求める. ファンディンバ・ 4. 2. 年金がインフレスライドする 場合 次に,将来の年金糸合 ィ寸がインフレスライドす るケースを検討しよう.. を ア二. レシオ. 5.0%, 20.0% とした場合の 結果をそれぞ. れ図 3 および図 4 に示す.. ここでは, 3. 1. 節にし. このケースでのサ. ー. プラス・フロンティアの. デュ. 変化は,負債のインフレ 追随率を上昇させるに. レーションを 実質金利とインフレ 率に起因する. したがって , ①・サー プラス・フロンティアは 右. ものに明示 りに分け,債券とインフレリンク 債. 側. の実質金利に 対する デュ レーションを 負債の デ. フトする, 9 形状は曲率が 増してくる, という 傾向のあ ることがわかる. このことをサ ー プラス‥ J スクけ 3) 式を用 いて考えてみる.本節での 仮定 い二 0 ,人戸人,. たがって,表9 のように名目金利に. 六十する. 自. ユ レーション と 一致させた上で ,負債のインフ. レ追随率ゆる 変化させた時のサ 一プラス・フロ. ンティアの変化を 見ていくことにする. なお, 株式の金利感応 度は ついては,実質金利に 対す るそれとインフレ 率に対するそれを 区別して設 定すべきであ るが,両者を 別々に推計すること. 二. (サ ー. プラス・リスク 上昇方向 ) に単調にシ. りの下で. ,. めの変化に伴うサ. ー. プラス・. の影響を見るためにめで 偏微分する. 」 レ. リ. スク.
(16) 26@ (84). 横浜経営研究 図 3.. 第 22 巻. 第 2/ 、3 号 (2001). サ ー プラス・フロンティア. (3). 4.00%. ショートフオールライン. 3.00%. 。. ---------. 2.00%. 。. - - - - - - - - - - - - 一一一一一一一一一一一一一. 一. - - 一一 - 一一 - 一一一一一一一一一一一. -------------. 1.00%. 一. -. --. 一一. 一一一一一一一一一一一一一一一. 一一一一一一一一一一一. 一. ----. 八. ・. ].00%0. ③ ゅ吉 0 8 琳 """""""""" ・. -@-@-@-@@@@-= 、 0.4-@-----------------. -. -3.00%@. 一. ,., @あ才ダ. 一一 - 一一 - 一一一一一一③ 伊ヰ. 一一一一一一一一一一一一----. か -2.00%. 一一一. 才グ. 0.00%0. キ Ⅹ 択. 一. ------@. ______. -4. -5.00% 0.00%. 。. ].00% 。. 2.00%0. 3.00%. 。. 5. の % 6.00% 。 サーフラス・リスク. 4.00%. 7.00%. 。. 8.00%. 9.00%0. 10.00%0. げ主) 年金債務がインフレスライドする 場合に,負債のインフレ 追随率を上昇させた プラス・フロンティアの 変化 ( ファンディンバ・ ワ シ オア二 5.0%). 図 4.. 0.00%0. 5.00%. サ ー プラス・フロンティア. 。. 10.00%. 15.00%. 時のサ一. (4). 20.00%. 25.00%. サーフラス・リスク げ主. ) 年金債務がインフレスライドする・ 場合に,負債の イ シフレ追随率を 上昇させた時のサ 一 プラス・フロンティアの 変化 ( ファンディンバ・ レシオ / Ⅰ 20.0%)..
(17) 85@ 27. インフレと年金債務,資産運用 (浅野幸弘,矢野 学 ) 表 10 .. 、ンコートフォール 制約を満たしサ ー プラス・リターンが 最大のポートフォリオ. 負 ・債のインフレ. 追随率. ィ責券ウェイト. 小升 吏. ョ % ウェイト こ. 0 O. 74.4@%. 25.6@%. O.l. 74.20. 2. 乃 . 5%. 25.8@% 24.5@% 21.0%. ・. 0 .. も. 79.0@%. 0. 3. (3). げ主) 負債がインフレスライド し ,ファンディシ グ レシオ が 5.0% の場合・なお ,サーブラ ス ・リターンが 一 5.n% を 上回る確率が 80%も以上というサーブラス 制約を仮定している インフレ追随率が 0 . 4 以上になるとショートフォール 制約は満たせなくなる ・. 表Ⅱ. 、ンコートフォール 制約を満たしサ ー プラス・リターンが 最大のポートフォリオ 負債のインフレ 追随率. ィ. 責務ウェイト. 89.7@%. 0.2 O.4. 9.5@% 9.8% 11.2% 14 Ⅱ 拓. 90.5@% 90.2@% 88.8@% 85.996. 0.6. 負債がインフレスライド ・リターンが. 8 め. 一. し ,ファンディンバ・. = 2 ;D;め十2{D"(1几1+/)+(1)D,(1/)-D 口. レシオ が 20.0% の場合・なお ,サ一プラス. 20.0% もを上回る確率が 80% 以上というサ ー プラス制約を 仮定している・. ん. け. ん. 十. Ⅲ. および 表 11 ( ファンディンバ・ レシオ /. 二. 20 0%) ・. のようになった. D,( ひ : 十ひ ロ" ク 「. "). いずれの場合も. 「. を 得る.ここで,第2. 項の中括弧内は 実質べ ー. スでの資産と 負債の デュ レージョン・ギャップ. を示しているが ,本節でのパラメータを 用いる 場合にはめが 小さく株式ウェイトが 低いときに はプラスの 値 となり,サー プラス・リスクが 単. 調 に増加することがわかる・ただし ,めが大き くなるにしたがって 株式ウェイトが 高くなると 第 2 項はマイナスとなるかも 知れないが,一方 で第. て. 10.3%. O.8. 主二. ョ % ウェイト. 0 0 ・. (樹. 小岩寺. (4). 1. なるにつれ最初は 上昇するが,その後は低下す るというパターシになっている・ こうなったの は, 次のような要因による・ インフレ追随率めが 与えられたときの 株式ウ ェイトは, ショートフォール 制約の下でサーフ。. ラス・リターンを 最大にする比率として 求めら Ⅰ る .すなわち, 、ンコートフオ 一ノン帝U @よ (14) 承句. 甘. 式で表されるので ,. 項が大きくなり , 上 大全体としてはプラ. スとなるため ,. ,株式ウェイトはめが大きく. ル ー,"0 , ・三一ァ. この場合にもサ ー プラス・リス. クが 単調に増加することとなる・. より,. サ ー プラスがマイナスにならない 確率が 80%. であ るショートフォール・ライン 上の資産配分 比率は, 表 10( ファンディンバ・ レシオ /=5.0% Ⅰ. が. :+2. ズは. 「. 十. Ⅰ,二. (18).
(18) 28 (86. 第 22 巻. 横浜経営研究. り. を満たす株式ウェイト 人がショートフォール 制. 約のうちでが「を 最大にすることになる・ここ. 第 2 ヅ 3 号 (2001). が高い場合には ,むしろ逆にリスクを 大きくし てしまう.. で ,実質金利に対する デュ レーション・ギャッ. プを,. 株式のインフレヘッジ 機能が限定的なことは ,. 負債のインフレ 追随率が大きくなったときに 株 式ウェイトがあ まり上昇しないことにも 現れて. GDl丁 D (1- -% (1+/)十 (1- D, (1十「) 十 D 乃 (1+/)-D, ん. り. Ⅰ‥. インフレ率に 対する. デュ. り. ん. レーション・ギャップ. を, Gm,二 D ㎡ l- 丑 )(l+/)+は-L,ル田 1 ザ )+D 乃は +/). いる・ フアンディンバ・ レシオ が 5.Q% の場合,. 株式ウエイトは 25.0% 台で少し上昇するだけで あ ), フアンディンバ・ レシオ が 20.0% の場合 でも 89% 台から 90% 台に上昇するにすぎない. この一方,インフレ 追随率が大きくなると ,い れ. ずれの場合も 株式ウェイトはかなり 低下する. ん. -(1-め)D,. これらは,結局のところ ,株式によるインフレ 対応は極めて 限られていることを 示している.. とおき,本節での 仮定 伍二 0 , ん = ん二け. ). の. 下で, (18) 式をインフレ 追随率 め および株式. 4. 3. インフレ・リンク 債があ る場合. ウェイトんで 全微分すると. 続いて,年金給付のインフレスライド て,. と 併せ. インフレリンク 債が存在する 場合について. 旦旦一 D,(Gn,ワる +GnlC 「Ⅰ㍗ A,,,). 考えてみる.図5 および図 6 ではそれぞれファ. メめ. ンディンバ・ レシオ. を 5.0%,. 20.0% とした場合. に, インフレスライド 債への投資比率制限を 非 負 制約に変更したほかは. ,前節と全く 同様の条. 件でシミュレーションを 行った結果を 示してい. +,D 。, -(1-@7)D.@(l+/). る, このケースでのサ. {GⅢの :+(G Ⅲ +G ㏄ ) ㏄ ヮ" 乏 +G 悦ヮ甜 甲. ー. プラス・フロンティアの. 変化は,負債のインフレ 追随率を上昇させるに したがって , サ ー プラス・フロンティアは 下方. ン. ( サ一プラス・リターン. が得られる. フト. 本節でのパラメータを 用いると, ファンディ ク。. ・. し シ オ が 5.Q% の場合には, めを徐々に. 大きくしていくにしたがって. ,. (19) 式の分母. 低下方向. ). に平行に シ. する, という傾向のあ ることがわかる.. こ. れは,サー プラス・リターン (12) 式において, めが大きくなるにしたがって , サ ー プラス・リ. ターンが低下することに 対応している.. は 常にマイナスであ る一方,分子はめ二 0 1 を. また,サー プラスがマイナスにならない 確率. ・. 境 は マイナスからプラスに 転じる. このため,. が 80% であ るショートフォール・ライン 上の資. めが大きくなると ,それが0 . 1 までは株式ウェ. 産配分比率は ,表12 および表 13 のとおりであ る. イトが上昇し , 0 . 1 以上になると 株式ウェイト. これらの結果から ,インフレ追随率めによっ て,債券とインフレリンク 債のウェイトが 大き 異なってくることがわかる・これは ,めが変. が低下するのであ る " . 株式には若干インフ. レヘッジ機能があ るので,負債がインフレスラ イドする場合には ,そのへッジ のためにウェイ. く. トが上がるが ,そのインフレヘッジの 機能は極. 化することにより ,名目べー スでのリスクヘッ ジが中心になるのか ,実質べー スでの へッジ が. めて限定的であ るので,負債のインフレ 追随率. 中心になるのかが 変化してくるためであ る..
(19) (8円 29. インフレと年金債務,資産運用 (浅野幸弘,矢野 学 ) 図 5.. サ ー プラス・フロンティア. (5). 4.00%0 ゆテ 00. Ⅰ. ゆヰ 02. __----. -_--・. -. -_@@@@@@_@. ・. I@ ・ yU@/o@. 4. 八. 螢. ダ三. 0 . 00%0. Ⅰ. ・. 6. 0 8. Ⅹ ,@@-1.00%. か -2.0000 Ⅹ. ショートフオールライン -5.00% 0.00%0. 1.00%0. 2.00%0. 3.00% 。. 4.00%. 5.00%. 6.00%0. 7.00%0. 8.00% 。. 9.00%0. 10.00%0. サーフラス・リスク いヨ. 年金債務がインフレスライドする 追随率を上昇させていった. 図 6. 7.00%. 場合に,インフレリンク 債が存在し負債のインフレ. 時のサ一プラス・フロンティアの. サ ー プラス・フロンティア. 変化. (6). ". 。. 転。 ". ゆ古. ・. 2. 5.00%0. ④砂 = 八. 3.00%0. 一. @"". r<@1.00%. l卜. ヅ. ァ,""""" ,メク "A@ """"". ". ・. ・. 8. ///. ノ化. 心. 0 6. /. イ イ. @". れ|. か -1.00。Ⅹ。. -3.00%. ショートフオールライン. -5.00%. 0.00%0. 10.00%. 5.00%0. 15.00%. 20.00%. 25.00%. サープラス・リスク. り何年金債務がインフレスライドする. 追随率を上昇させていった. 時のサ. 場合に, インフレリンク 債が存在し負債のインフレ ー. プラス・フロンティアの. 変化.
(20) 30 88 く. 横浜経営研究. コ. 表. l2. 、ンコートフォール. 制約を満たしサ. 負債のインフレ 追随率. ィ責券ウェイト. O.O. 74.4@% 65.1 % 46.5@% 27.9@%. 2. O . ワ. (5). プラス・リターンが 最大のポートフォリオ. ウェイト. 市タ艮式. インフレリンク. 29.2@% 68.3@% 以. 0 8. ヅ 0: 0. 丁れト. 6. オ. オ. |ノ. @. フ. の. ポ. 貝取. 大. 木ル. ン. ・. タ @ ノ. 0 8. ウェイト. 崔率 ;. る. ロ. 回 上 を. ゼ. ス. ラ. フ. サ. @. O.6. ス. 2. O.4. ラ フ. サ し た. を. 満. 月り Ⅰ や中小 牛 ⅡⅡ り 市Ⅲ レ. オ. 10.3% 9.5 % 9.8 % 0.0 %も 0.0 96. て. ウェイト. 48.8@%. | L 丁目. 帝 @. 約 Ⅰ@. ン ノ. オ. @. フ. シ. ょ場合. の. 0. ヅ 00 /. 研け・v. @. フ. シ. 3. 表. O.O. 市覚 ョゴ こ. ィ責. 0.0 06 9.6 9b. ・. ィ責券ウェイト. ・. Ⅰ. 25.6% 25.3@% 24.3@% 23.3@% リ 3%. 負債のインフレ 追随率. 0. ー. 第 2,,3 号 (2001. 9.3 96 臥 る. レ ︵疋. オて シし. 仮. 時. 7一生 巾. ト︶. デラ. ア. レ 、 ノ・ ︶. フ上. Ⅴ )三王三. グを ン約. O.4 O.6 O.8. 第 22 巻. インフレリンク 債 ウェイト. 89.7 シb 90.5@% 90.2@% 89.3@% 87.5@%. 0.0 06 0.0 96 0 0 ?6 ・. 10.7% 12.5%. (注 ) ファンディンバ・ レシオ が 20 . 0% の場合. ショートフォール 制約は , サ ー プラスゼロを 上回る確率が 80% 以上という制約を 仮定している. 一方,株式のウェイトはⅠ=5.0%. 25% 前後, /. 二. の場合で. 20.0% の場合で 90% 前後とめの. 違いによる大きなウェイトの 違いは見られない. と 株式で運用を. ケース④ :. 行うケース. [ 給付がインフレスライド ]. 負債と同程度の デュ レーションを 持つ債券. と株式, インフレリンク 債で運用を行 4. 4. 結果のまとめ. 一ス. ここで, いままでの結果についてまとめてみ. よう.図7 ではファンディンバ・. レシオ. とした場合, 図 8 ではファシディンバ・ を 20.0%. うケ. を 5.0%0. レシオ. とした場合における ,次のようなケ一. これらの結果をまとめると ,年金の資産運用 において以下のインプリケーションが 得られる. ケース・①・, ・②より. 名目べ ー スで給付が確定しているような 年. スで のサ ー プラス・フロンティアの 比較を行っ. 金の場合,債券市場ベンチマークのような. ている・. 負債の デュ レーションに 比べて短い デュレ. ケース① :. [ 給付が名目べ ー. スで確定 ]. 一. ションを持つ 資産での運用では ,過大な. 市場ベンチマーク 程度の デュ レーションを. リスクテイクになってしまう.名目べ. 持っ債券と株式で 運用を行うケース. での金利リスクを 相殺するために ,資産の. ケース② :. デュ レーションを 負債の デユ レーションに. [ 給付が名目べ. ー スで確定 ]. ー. ス. 負債と同程度の デュ レーションを 持つ債券. 近 づけることによってリスクを 低減できる. と株式で運用を 行 う ケース. が,. ケース③ : ぼ甘竹 が インフレスライド. ]. 負債と同程度の デュ レーションを 持つ債券. さらにリスクテイクの バ 、ソファー とし. て ファンディン グ が充分にあ れば,株式な. どでの追加的なリスクテイクが 可能となり,.
(21) イ. ンと 年金債務,資産運用 (浅野幸弘.矢野 学 ). シフ. 図 7.. (7). サ ー プラス・フロンティア. ゆヰ 0.4,DH. 0.00%@. 1.00%@. 2.00%@. 3.00%@. 4.00%@. 5.00%@. 6.00%@. く. l0 0 ,んヰ0.0. ヰ. ・. 7.00%@. 8.00%@. 9.00%@. 10.00%. サープラス・リスク. (@) ファンディンバ・ レシオ が 5.0% の場合.. 8. イ. ア. 口. テ ン. フ. ス. サ. 10.0 ,九二0.0. ラ フ. 8. 図. ヰ. 7.0. が。. ②ゆ. -. 3.00%@. Ⅰ. 0O,D,. -----. --. _. -@. _. __. //. _. __. --. 一一一. - 一一一一Ⅰ--. 一一一一一 ---. 一一一. 八. /. も. "ト @@ 1.00%@ l卜. ----. れ. ③ゆヰ 0 4,D, ・. ヰ. 10 0 , A =0 0 ・. ・. -3.00%@I-@-@-@-@①ゅ. Ⅰ. 0 0, D ・. ,. ミ. 4.5,A = 0.0ソ. -5.00% 0.00%. 5.00%. 10.00%. 15.00%. サープラス・リスク. (江 ) ファンディンバ ,レシ オ が 20.0% の場合. 20.00%. 25.00%. 89. り. 3].
(22) 90. く. Ⅰ. 横浜経営研究. 第22 巻. 金. のう ンで要フ ら 資に リォ なンな自 た用あ 呆け株 すてぃ 特 よ イ ス 重 明 ン 随 ら る フ 的 ィ は が で 被 う たとン 産性産2 一 大た こ村 シラ利しが案前な シッ のトな因的 ヘレと. も金田 質リ り一 ス給 宮 号 場 し な に ・ の シ ク オ 場 レ と ょ 通 なフ はな にし か 産ノ ス リス ブ リ い ず ケ 織がい 可り 債年をにるで 定めぃれ 変る式. 32. 第 2 ,,3 号 (2001. Ⅰ. ため, ALM の観点からはあ まり株式を増やせ むいためであ る.年金のインフレリスクをコン. ブ. トロールするためには ,そうしたリスクがなく ,. イ. ン に対して完全に 対応するインフレリン. ク 債の導入が不可欠であ. る.. 企業年金の中には ,必ずしも給付のイン フ レ. スライドを明言 己 しておらず,運用の 結果によっ て 裁量的に給付を 改善するというところが 多 い かもしれない.. このようなケースは ,. インフレ. スライドを債務に 反映することができないが ,. インフレ率が 上昇したときに 運用利回りが 高く. なるかどうかによって 裁量的な給付改善が 変わ ってくるわけであ るから,運用はインフレを 勘. 実 して行. ハ. @@. う. 必要があ るとかえる.本稿での 分析. . した ケースに対しても 参考になるであ ろ. 斗よ. ツ. 、つ また本稿のモデルないしフレームワーク. を. 用いれば, ショートフォールリスクを 一定の範 囲 内にとどめて ,裁量的なインフレ 追随率 ( め ) を 最大にするような. 運用を求めることも 可能で. ある. 干甫. 言命. ここでは,期待インフレ 率による給付の 増加 を 勘案した場合の 負債評価や デュ レーションが ,. それを勘案しない 場合に比べて 大きくなる理由 ほ ついて考えてみよ. 本論より,期待インフレ 率による 給 Ⅰ寸の上曽加 を 勘案した場合の. 負債 L および デュ レーション. D, はそれぞれ, L=. 目 (冗. 目. i冗. DL=. L. と 表され,現在価格で固定したままで. 評価した. 負債了および デュ レーション 亘,は,それぞれ,. ア二三 目. (冗. c"). (iA,e-"). D ,= L. コンベクシティー C, は,.
(23) レ イ. 三@ai,Ⅰ「 コョ. (91 33. と年金債務,資産運用 (浅野幸弘.矢野 学 ). ", Ⅰ. イヨ. Ⅰ. Ⅰ三. c,= ん. A. 1@. と 表される. ここで Z, は, 1=. 11. ピ. 金もあ る程度インフレスライドさせていること. ")+ 睡 ¥(@ 可ピ "). を示している.. 2@. と 表すことができる.一方. D,. も 同様にして,. 、ンュ ・フロ一の現在価値を. Z @i瓦 (1+ pi め. き Ⅰ. e-億. l. ,実質で与えられる 場合には実質金利で 割り. 引くという. " 割引の原理 " があ ることが示され. ている・. L. (i瓦 "-")+ め pE(r, 冗 ""). 4). L. 5). 一一 Dl.L+ めpC,L 一一 L. Bodie [ り 90 ,は債務がインフレスライドする 場合の資産運用について 論じているが ,定式化 するには至っていない. インフレリンク 債は元本やクーポンが 物価上 昇率にスライドして 増加する債券であ る. わが 国にはまだ存在していないが. ,. イギリスでは. 1981 年より, またアメリカでも 1997 年よりイン. となる. したがって ,. フレリンク国債が 発行されている. 6) 年金債務が完全にインフレ・スライドする 場合に はめ 二 1, 給付が最終給与に 比例する場合や 裁 量的なスライドとなる 場合には 0 玉の玉Ⅰとなる 7 ) Erza [@9l 」, Leibo ㎡ tz/Henriksson [l988] Shafpe Ⅲ nt [1990] 等を参照・ 8@ Boudoukh/ Ⅲ chardson [l993 」は,株式は短期 ではインフレに 対してマイナスの 相関であ るが, 長期ではプラスの 相関となる, すなわちインフ レヘッジ性を 有することを 示している. また Beckers L@g Ⅱは,各国のインフレとり X 益 率の. と 表されることとなる.. ここで,. ai , "-"}+2 三三 ij五だ -れ 的 下. Ⅰ・. l. 三三. 求めるとき, それが. 名目で決まっている 場合には名目金利で 割り引. L. 一. 1999 年の財政再計算で 想定された貸金上昇率. 2.5%, 物価上昇率 1.5% を前提にして , 目標の運 用利回りを 4.0% に設定している. 3) Cohn/Mod ㎏Ⅱani [1985J では,将来のキャッ. 冗 ",",". DI=. 兄. ヰ. i(. 長期的な関係に 基づいて, インフレを勘案した ならば.年金運用はもっと 株式に傾斜すべきだ と主張している. 9) 最適化の過程において ,各資産のウェイトは 10. Ⅰ. 正になるように 制約を設けている. 株式の実質金利に 対する感応 度と インフレ率 に 対する感応度を 変えて, Ⅰ 0tハ (1-ん )n,= 6.0 , ., 二 0.9 Ⅱ 1- -, D 、 二 210) とした場合につ 二 0 8 ((1- ゆ いて試算したが ,結果はん二人,二け 几. 2 0 色三. %. 年. に 反映させるとしている. ベアは一般にインフ レスライドするので , これは,多くの 企業が年. 十めク@)ピ. =Z,+ 一 めpD,L 一一. 目. 日経連の「退職金・. 金に関する実態調査」によると ,約70% の企業 が賃金上昇 (ベア ) の全部または 一部を退職金. (1目 一. Z(;. 年金や退職一時金がインフレスライドするか どうかの統計はないが ,. 目 (冗. 二三 (元. 三. が 成り立っため ,. め, p が大きい. ほど D, は 一 D, よ り大きくなることがわかる.. Ⅰ. り. メ. Ⅰ. ・.
(24) 34 92). 横浜経営研究. く. 第 22 巻. 第 2/ 3 号 (2001. Ⅰ. D ご二 4.0) の場合とほとんど 変わらなかった・ こ れは, 株式のインフレヘッジ , 陛が大きいとして も, それ以外の要因に. よ. るリスクが大きいため ,. @9 組み入れを増やすことができないためと 考えら れる. 11) / ニ 20.0%6の場合も同様に 考えることができ 、ジョートフォールリスクを 避けるためにあ. ま. シナリオとして ,幾つかのインフレ 率を下に 、ンミュレーションを. R ピ碗ピ竹. Perspective. , Vol.83. N0.5,. ,. ppl246-. 1355. Cohn. , R. A and@F. ・. ・. Modigliani@. ・. [1985]. Corporate@Fi. anC3@ Management. Altman@. M. and@. G. ・. "Inflation@and. ,. , "@ Chapter@13. Subrahmanyan(eds. ・. , E I ・. , ), RECENT. ADVANCES@IN@CORPORATE@FINANCE. 行うことは可能であ. Erza , D. る.. [1992]. InVeStment,". LCbowitz. ,. / のぱ / 乙 Jo/ ⅠⅠ. Fl ィピメ. Ⅰ. ん c.o 芹me,. , Rchard@D. [l990]. Asset@Allocation Winter. M. ,. . L,. "InFation, Index-linked@Bonds , "@ Journal@of@Portfolio@Management. "Asset@Allocation@by@Surplus Fl. れ鷹れ. [1986] ,. ,. , pp48-53. Boudoukh , J , and@M . Richardson@ [1993], "Stock@Returns. A れ切 iv.J ⅠⅠn はて ん乙. Ⅰ. ァ. "Tot3@ Portfol@@ Duration@. e@on@Asset@A. Analysts@Journal. , September/october. ,. M. , L , and@R .. Sharpe ,. W. ncW. within@. ・. F. ,, and@L. approach.". Winter. (あ. ・. Ⅰ. cati. D , Henriksson@. Financial@Analysts@Journal. , and. cl 傍. Ⅰ. , pp51@-57. Optimization@ ,. ,. New@Perspecti. Leibowitz. December. pp18-30. Bodie , Z .. [l99l]. ・. OPllmlzatlon,". "Stocks , Bonds , and@ Inflation@ in World@ Markets@ :@ Implications@for@Pension@ Fund , S.. D. ・. January/February. 引用文献 Beckers. :@ A@Long-Horizon@ れ o 何ic. Irwin , pp341-370.. る・. 12). and@Inflation@ Am れeric 切れ ECo. n , "@. :@A. Fnanci. l. , pp@18-29. [1988] ,. a@ Surplus@. "Portfolio. Framework. , March/April. ,". , pp34-41.. G , Tint@ [l990] , "Liabilities@-@A /0 肝 taJo , ダぬイ 0 ん o. M ㎝ agemne. 何. , pp5-10. さのゆきひろ. ( やの まなぶ. 横浜国立大学経営学部. コ. 住友信託銀行年金研究センターコ.
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