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山梨県における工業立地と工業団地の地域的展開

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菊 地 一 郎*

TheIndustrialLocationandRegionalDevelopmentof

IndustrialParksinYamanashiPrefecture

IchiroKikuchi 抄 録 筆 者 は、 経 済 地 理 学 の 立 場 か ら 、1956(昭 和31)に 制 定 され た 首都 圏 整 備 法 に よ っ て設 定 され た 、 都 心 よ り150圏 内 の都 市 開 発 区 域 内 に あ る埼 玉 、千 葉 、 栃 木 、 茨城 、 群 馬 の5県 に つ い て 、 工 業 立 地 と工 業 団 地 の 展 開 を研 究 し、 そ の 成 果 を本学 紀 要27集(1993年)か ら毎 年 掲 載 して きた。 今 回 は 山梨 県 につ い て 同 じ 手 法 で 実 証 的研 究 を行 っ た。 山梨 県 は、 そ の 周 囲 を 山 岳 に囲 ま れ た 内 陸 県 で 、 本 州 の ほ ぼ 中 央 に 位 置 し、 京 浜 工 業 地 帯 や 東 駿 河 湾 、 諏 訪 ・松 本 な ど の 工 業 地 域 に 近 い な ど位 置 的 に は 恵 まれ て い る が 、 交 通 上 は隔 絶 さ れ、 平 地 に乏 し く、 工 業 用 地 が 少 ない た め に 工 業 の 発 展 は 遅 れ て い た 。 しか し、 近年 、 中央 自動 車 道 の 全 線 開 通 な ど、交 通 ・運 輸 上 の 制 約 が 改 善 され 、県 お よ び 市 町村 が 積極 的 に 工 業 団地 を 造 成 し、 企 業 誘 致 に取 り組 ん だ た め 、 県 外 か ら企 業 進 出 が 相 次 ぎ 、 金 属 ・機 械 ・化学 な ど近 代 工 業 の発 展 が み ら れ た 。 は じめ に 1956年(昭 和31)に 制 定 さ一れ た首 都 圏整 備 法 の 適 用 さ れ る 範 囲 を首 都 圏 と い うが 、 制 定 後10年 経 っ て66年 に150km圏 内 の 山梨 県 も首 都 圏 に 編 入 され る こ とに な っ た。この法 律 は 、 圏 内 の 秩 序 あ る 土 地利 用 と整 備 開 発 を 目的 と す るが 、 既 成 市 街 地 の 開 発 と と も に 人 ロ増 加 の抑 制 に よっ て 、 他 方 で は都 市 開 発 区域 へ の 人 口 や 産 業 の 誘 導 を 目指 して い る 。 また そ れ *き くち い ち ろ う 文 教 大 学 教 育 学 部 は 、 中 心 部 と周 辺 部 との 間 の 所 得 格 差 の是 正 を も意 図 して い る 。 筆 者 は、 経 済 地 理 学 の 立 場 か ら、首 都 圏 に お け る 工 業 団地 の 造 成 と そ こへ の 企業 誘 致 を 地 域 事 象 と して 研 究 しよ う と して い る 。 そ し て 、 工 業 立 地 や 工 業 団地 の 造 成 そ の も の だ け で な く、 当然 そ の経 済 的 、社 会 的 意義 、 そ の 地 域(県)経 済 、 社 会 に 与 え るイ ンパ ク トに つ い て も強 い 関 心 が あ る 。 首都 圏 整備 法 お よ び 関連 す る行 政 施 策 の適 否 や 成 否 を問 う積 も りは な い 。 従 来、 首都 圏 内 の5県 たつ い て 研 究 成 果 を

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『教育学部紀要』文教大学教育学部第32集 1998年 菊地一郎 本学の大学紀要27集Cl~ゆ3) から毎年掲載し てきた。本研究はその延長上にあるO 既成市 街地である神奈川県・東京都の研究を経て、 約半世紀にわたる首都圏内における工業化の 把握を目指している。

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.自然環境と工業立地基盤

a

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位置・面積と地形 本県は日本列島のほぽ中央に位置して好位 置にはあるが、面積は446.37kmで全国 (47 都道府県)3創立、首都圏(1都 6県)中第 5 位であって、本県より下位にあるのは東京都 と埼玉県にすぎない。さらに、総面積に占め る可住地面積の割合は、 1006年(平成8) 10 月1日現在で21ユ%、実に80%近くが工業立 地や工業団地造成に適さない林野面積(森林 面積と森林以外の草地面積の合計)および主 要湖沼面積(面積 lkni以上で人造湖以外の 湖沼)で占められている。関東平野に広く分 布する平地林の場合とは訳が違うo総面積に 占める可住地面積割合は44位で、最下位に近 い。当然、工業団地の造成には大きな制約に なることは間違いない。 本県は、周囲を壮年期の山地や火山に固ま れた内陸県である。その代表的な山地といえ ば、西部に3,000m級の高山が聾える赤石山 脈、北東部の2,000m級の関東山地、また、 南部に日本一の高峰である3,776mの富士山 がある。さらに北部には、 2,899mの八ヶ岳 や茅ヶ岳が広い裾野を聞いている。 これらの山地は、山岳、森林、湖沼、渓谷 などすぐれた景観に富み、富士箱根伊豆、秩 父多摩、南アルプスなど3つの国立公園と八 ヶ岳中信高原固定公園に指定されている。

b

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気候と災害 本県は海に面していない位置と地形・海抜 高度の関係で、内陸性気候を呈し、また地域 によってかなりの差異があるb大別すると、 甲府盆地と火山および北部山地地帯に特性が みられ、生活様式の変化に影響を与えているD -IQ4ー 甲府盆地は、夏の日中は暑く、夜間は冷涼 な昼夜の気温差の大きい内陸性気候で、雨は 少なく、風も弱く、日照時間が長い分だけ、 湿度が低い点が目立っている。このような気 候の特色は、盆地東部のぶどう・もも・桑 園・温室栽培に好適な条件となっているO しかし、甲府盆地の周園は山地で、山地に 水源をもっ河川の多くは、急斜面の山地を流 れて盆地に入るので、豪雨や連続的降雨の場 合は、氾濫し、深刻な水害の例も多く歴史に 残されているo

c

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交通・運輸 ( 1 )道路交通 本県は地形的に閉鎖されて いるために、往時は笹子・雁坂・柳沢・左右 口(うばぐち) ・御坂・龍坂・大菩薩などの 峠越えによって他地域と交流していた。中央 へは鎌倉往還が主であったが、 1582年(天正

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ω

に開設された甲州街道によって、信州・ 佐久・駿信・青梅の諸街道と結び、江戸との 交通が便利となり、多くの宿場町が誕生した。 それらの道路は、現在でも重要な交通路であ ることに変わりはなく、旧甲州街道の国道20 号線をはじめとする

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路線の国道を大動脈と して各種の道路が縦横に通じている。 また、中央自動車道も東京から富士吉田聞 が1900年(昭和 44) 3月に開通し、さらに韮 崎・小測沢方面に建設が進められ、 82年に全 線開通した口現在、中央自動車道によって、 東京、名古屋、大阪の 3大都市圏や成田新東 京国際空港ともダイレクトに結ばれ、国際化 する我が国の社会経済の動向にも対応できる 交通アクセスが確立しているといえる。 さらに、東京ー大阪聞を結ぶ新たな国土軸 となる中央新幹線「リニア中央エクスプレスj の建設、日本列島を横断して日本海と太平洋 を 4時間で結ぶ中部横断自動車道の整備計画 など、 21世紀に向けた社会経済の基盤づくり が進められているo 1996年(平成 8) に本県の道路実延長は、 l

524.3km、全体の道路舗装率は80.6%に

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及 ぶ 。 また 、 自動 車 台数 の総 数 は 、97年 に64 万8,392台 で 、5年 前 の約1.12倍 、 乗 用 車 の場 合 は約1ユ4倍 の伸 び で あ る 。 (2)鉄 道 交 通 本 県 に は じ め て 鉄 道 が 敷 か れ た の は、1903年(明 治36)の こ と で 中 央 線 が 甲府 まで で あ った 。 や が て1906年 に塩 尻 に 達 し、 中央 線 が 新 宿 ・名 古 屋 問 で全 通 し たの は1911年(明 治44)の こ とで あ っ た。 当時 、 新 宿 ・甲府 間 の 所 要 時 間 は約6時 間 で あ っ た が 、 現 在 は 特 急 で1時 間35分 程 度 に短縮 さ れ て い る 。 身 延 線 は 、 富 士 身 延鉄 道 会 社 に よ っ て1916 年(大 正5)に 富 士 ・身 延 間 が、28年(昭 和 3)に 身 延 ・甲府 間 が 開 通 し て東 海 道 本 線 と 結 ん だ 。国有 鉄 道 とな った の は41年 で あ った 。 ま た 、 小 梅 線 は33年 に本 県 で 開通 したが 、35 年 に は 全 通 し、 八 ヶ岳 高 原 を走 る 山 麓列 車 は 以後 の 地 域 開発 に 非 常 に役 立 った 。 現 在 、 本 県 内 を走 るJR線 は 、 中 央 線 ・身 延 線 ・小 梅 線 の3本 で あ るが 、 この 他 に 私 鉄 富 士 急 行 が大 月 か ら富 士 吉 田 を経 由 して 河 ロ 湖 まで 運 行 して い る。 なお 、 本 県 の 秋 山村 と 境 川 村 の 間 の約30km区 間 に 、 リ ニ ア モ ー タ ー カー 実 用 化 の た め の 実 験 線 ル ー トが 建 設 さ れ て い る。 輸 送 状 況 を み る と、1995年 度(平 成7)に 本 県 の3JR乗 車 人 員 は 、合 計2,407万5,228 人 で 、 そ の うち 中 央 線 が2,016万6,713人 、 身 延 線374万5,635人 、小梅 線16万2880人 と な っ て い る 。 一 方、 私 鉄 の 富 士 急 行 は{中 央 本 線 の新 宿 か ら河 口湖 ま で 直 通 の急 行 列 車 が 走 る な ど の 便 も あ って 、1996年 度(平 成8)乗 車 人 員 は 361万 人 で あ っ た 。 こ こ 数年 間 は マ イ カ ー の 普 及 な どの影 響 もあ っ て 、 電 車 に よ る利 用 者 は 減 少 して い る が 、 富 士 五 湖 や 富 士 山麓 な ど の 観 光 地へ の 足 と して 利 用 度 は高 い。 2.本 県 工 業 の 概 況 a.発 展の推 移 内 陸 に 位 置 す る 本 県工 業 の発 展 の 推 移 を み る と 、 県 内 産 の農 林 資 源 と一 部 の 鉱 産物 資 源 を 原 料 と して 、 農 閑期 に お け る 余剰 労 働 力 の 利 用 と い う副 業 的 家 内工 業 か ら:発達 した 。 製 糸 ・絹 織 物 ・研 磨 ・和 紙 ・食 料 品 な どの 諸 部 門 を 中 心 と して 、 全 国 的 にか な り優 位 に立 つ 内 陸 工 業 県 と な った 。 明 治 中 期 か ら大 正 期 に か け て 人 絹 織 物 や 食 料 品 工 業 が 台 頭 す る が 、 県 内原 料 の枯 渇 や 不 足 、 他 地 域 か らの 移 入 原 料 へ の 依 存 、 さ らに 臨海 地 域 に お け る 近 代 工 業 の興 隆 に よっ て家 内工 業 を 主体 とす る 本 県 工 業 の 相 対 的 地 位 は低 下 した 。 昭和 期 に 入 る と 、 日中 戦 争 か ら第2次 世 界 大 戦へ と 戦 火 が 拡 大 し て い くに つ れ て 、 工 業 県 と して の 相 対 的 地 位 は ます ま す 低 落 傾 向 をた ど り、 や が て 他 地 域 、 他 県 へ の工 業 労 働 力 供 給 県 と な っ て い っ た 。 地 場 産 業 の主 要 工 場 は軍 需 工 場 と な り、 中小 工 場 の多 く は転 廃 業 を余 儀 な く され た 。 戦 争 末 期 に な る と、 疎 開工 場 が や っ て き て 、伝 統 的 な繊 維 ・研 磨 工業 の他 に、 電 気 ・ 機 械 ・化 学 ・縫 製 ・木 工 な どの 軍 需産 業 の 出 現 をみ た が 、 や が て 終 戦 と と も に疎 開 工 場 の 多 くは 京 浜 地 区 な どに 引 き揚 げ て ゆ き 、 残 有 した 主 要 工 場 は 賠 償 工 場 に指 定 さ れ 、 残 りは 日常 用 品 の生 産 で 細 々 と 経 営 を支 えて い く状 態 で あ っ た。 や が て 、 朝鮮 戦 争 の特 需 景 気 を経 て、1951 年 頃 か ら、 や っ と生 産力 も 第2次 世 界 大 戦前 の 水 準 まで 回 復 し、 定着 し た疎 開 工 場 生 産 が 軌 道 に 乗 り 、 一 般 工 場 の 経営 も安 定 し て きて 将 来 の 伸 びが 見 込 め る様 に な った 。 戦 後 に 誕 生 した 新 工 業 に は 、 特 需 か ら発 達 した ニ ッ トや 既 製 服 な ど の繊 維 関 係 部 門 、 パ ル プ ・食 料 品 関 係 部 門 、 洋 家 具 な どの 木 工製 品 関係 部 門 、近 代 化 の進 ん だ 織 物 や機 械 す き 和 紙 工 業 、・研 磨 工 業 、企 業化 に 成功 し た ワイ ン醸 造 工 業 、 と くに 県 や 市 町 村 の 工場 誘 致 に よ る進 出 工 場 を 中 心 に 、 電 子 ・化 学 ・機 械 ・ 金 属 関 係 の 重 化 学 工 業 関 係 の 発 展 はめ ざ ま し い も の が あ った 。

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「教 育学部 紀 要 』 文教 大学 教 育 学 部 第32集1998年 菊地 一 郎 従 業 者4 人 以 上 の 事 業 所 数 従 業 者 数 製 造 品 出 荷 額 等 区 分 平成・年瞳 ・年陣 靴 平成・常 成・年1誘 類 当1平成・年1平成・綱 前年比 鰈 者 ・人当 た り出荷額※ 所 総 数 3,520 3,258所 92.636 ・人 人 88,04?87,535 26.9人 千万 円 千万 円 241,778252,478 104.946 2860万 円 食 料 飲 料 261 80 253 76 96.9 95.0 7,8908,664 1,6671,622 34.2 21.3 16,27717,035 8,3007,781 104.7 93.7 1,953 4,638 繊 維 衣 服 145232 136 223 93.8 96.1 1,4161,394 3,5093,310 10.3 14.8 2,3002,470 3,2463,087 107.4 95.1 1,752 923 木 材 家 具 121 109 1σア 103 88.4 99.0 1,049946 1,3311,284 8.8 12.5 1,8311,651 ・a,ρ791 ,876 90.2 90.2 1,731 1,446 紙 製 品 印 刷 94 135 84 121 89.9 89.6 1,8511,724 1,9821,814 20.5 is.o 2,915?,966 3,8233,361 101.7 87.9 1,702 1,838 化 学 石 油 プ ラ ス チ ッ ク ゴ ム 19 9 259 14 ZO 4 253 12 105.3 100.0 97.? 85.7 712769 2123 4,9925,139 210205 38.5 5.8 19.7 i7.i 2,0042,260 168181 9,6999,252 648665 112.8 107.3 95.4 102.6 2,896 7,756 1,836 3,21? 皮 革 窯 業 鉄 鋼 非 鉄 12 171 23 57 11 160 si 52 91.7 93.6 91.3 91.2 125134 2,7292,641 455417 1,7251,718 12.2 16.5 19.9 33.0 301354 6,2326,175 1,045864 3,5934,465 117.? 99.1 82.7 124.2 z,sis 2,309 2,098 2,568 金 属 製 品 264 z3a 88.6 4,4604,097 17.5 9β269川2 9?.7 2,197 機 械 電 機 翰 送 機 384 580 127 .356 529 120 92.? 91.2 .94.5 13,76114, .007-24,66624。4⑳ 』 4,0544,069 39.3' 46.3 33.9 53.528:9,0681' 79,74785,566 11,56211,473 110.4 107.3 99.2 4,198 3,966 2,798 精 機 そ の 他 95 339 87 296 91.6 87.3 3,4593,736 ,5,8365,479 42.9 18.5 9,0088,948 14,14413,868 99.3 98.0 2,374 z,so6 A 再 軽 工 粲 掲 重化掌工業 v 1,967 1,553 1,835 1,423 93.3 91.6 34,73434,209 53,31353,326 is.s 71,79570,542 37.5卩169,983〆181幽L936 98.3 107.0 2,038 3,387 (注)※ は 内国 消費 税 を除 い て算 出。 b.工 業 の 現 況 と 地 域 分 布 (1)表1か ら1996年(平 成8)の 工 業 の 現 況 を み る と 、事 業 所 数3,258、 従 業 者 数87,535 人 、製 造 品 出 荷 額 等1,703億5,000万 円 と な っ て い る 。 前 年 度 と 比 較 す る と 、 事 業 所 数 で 262、 従 業 者 数512人 の 共 に 減 少 、 製 造 品 出 荷 額 等 で1,070億 円 の 増 加 と な っ て い る 。 比 率 で み る と 、 対 前 年 比 が 製 造 品 出 荷 額 等 で 4.4%の 増 加 に は な っ て い る が 、 事 業 所 数 で 7.4%、 従 業 者 数 で0.6%の 減 少 と な り、 停 滞 現 象 が み ら れ るO次 に 、 軽 工 業 と 重 化 学 工 業 の 両 部 門 に つ い て 比 率 を み て み る と、 事 業 所 数 で1.3:1.0、 従 業 者 数 で は1.0:1.6,製 品 出 荷 額 等 で は1.0:2.6で 、 事 業 所 数 で は軽 工 業 の 方 が 多 い もの の 、 従 業 者 数 で は重 化 学 工 業 が6割 も多 く、 製 品 出 荷 額 等 で は2 .6倍 にも な り、 重 化 学 工 業化 の 傾 向 が は っ き りと 表 れ て い る 。 な お 、 業 種 別.に製 品 出 荷 額 等 で 増 加 し た も の を み る と、 非 鉄 金 属124.2%を 筆 頭 に 皮 革117.7%、 化 学112.8%、 機 械110 .4%、 繊 維107.4%な ど、 非 鉄 金 属 ・化 学 ・機 械 な ど重 化 学 工 業 部 門 が 上 位 を 占 め て い る。 本 県 の 工 業 の 全 国 的 地 位 を、 現 時 点(1996 年 お よ び95年)で み る と、 まず 従 業 者1人 当 た り製 造 品 出 荷 額 等 は2,884.3万 円 で 全 国21 位 、 首都 圏 最 下位 、 次 に 従 業 者1人 当 た り製 一106一

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造 業 付 加 価 値 額 で は1,080.5万 円 で全 国24位 、 首都 圏 最 下位 と な っ て い る。 さ らに 逆 説 的 で はあ る が 、 第1次 産 業 就 業 率 を み る と9.9% で 、 全 国 第19位 、 首 都 圏 で は首 位 を占 め 、概 括 的 に み て 少 く と も首 都 圏 で は工 業化 、 都 市 化 の遅 れ を示 して い る。 (2)本 県 に お け る工 場(従 業 者4人 以 上) の地 域 的分 布 を み る と、、1995年 現 在 で 、 全 工 場3,52α の 中 の605工 場 、17.2%が 甲 府 市 に立 地 して お り噛、 次 に都 留 市302(8.6%)、 富 士 吉 田 市242(6.9%)、 大 月 市179(5.1%)、 韮 崎 市164(4.7%)の 順 に 分 布 して い る。 こ の 5市 の 合 計 は1,492工 場 、全 体 の42.5%に な る。 従 業 者30人 以 上 工 場 につ いて み る と、全 工 場 527の 中で 、 多 い順 に 甲府 市85、 韮 崎市37、 都 留 市28、 大 月 市24、 富 士 吉 田市21で5市 の 合 計 は195工 場 と な り、37.(〕%を占 め る。 c.主 要 工 業 (1)ま ず 、 在 来 工 業 と し て研 磨 工 業 と そ れ と表 裏 の 関係 に あ る 貴 金 属 製 品 工 業 が あ る。 両 者 は 中 分類 で は 「そ の 他 の 工業 」 に入 る 。 水 晶細 工 は1575年(天 正3)に 金 峰 山 で 原 石 が 発 見 さ れ た こ と に始 ま り、 さ らに1834年 (天 保3)頃 、甲 府 市 内で 研 磨 法 が 発 見 さ れ 、 戦 前 に 行 商 に よ っ て全 国 に 知 られ て い た 。 1932・33年(昭 和7・8)頃 に 、 ア メ リ カ合 衆 国向 け の水 晶細 工 が 空前 の盛 況 を 呈 した 。 第2次 世 界 大 戦 中 は 停 止 状 態 とな っ たが 、 戦 後 は水 晶細 工 か ら研 磨 工 業 へ と発 展 した 。 甲 府 市 内 を 中 心 に、 そ の 周 辺 地 域 で400に 近 い 工 場 が 分 布 す る 。 全 般 的 に工 場 の 規模 は零 細 で 、 内 職 的 、 潜 在 的 工 業 と い われ 、 従 業 者4 人 未 満 の 工 場 が 多 い。 最 近 で は ダ イヤ な どの 宝 石 ・人 造 宝 石 の研 磨 や ア ク セ サ リー 製 造 な ど も行 わ れ て い る 。 再 び表1か ら 、1996年(平 成8)現 在 で 製 造 品 出 荷 額 等 に お い て 軽 工 業 部 門 で は、 食 料 品∼ 「そ の 他 」 に次 ぐ第3位(77&1億 円)の 飲 料 工 業 の 中で も特 色 あ る もの と して ぶ ど う 酒 醸 造 業 が あ る 。 ぶ どう 酒 醸 造 業 は、 本 県 特 産 の ぶ ど うを原 料 と して1870(明 治3) .頃 か ら始 ま り、1877年 に ヨ ー ロ ッパ の ぶ どう 酒 が 輸入 さ れ る と同 時 に 、 甲 府城 内 に 「葡 萄 酒 醸 造所 」 が 設 置 され て か ら品 質 改 良 が 進 み 、 フ ラ ン ス か らの技 術 導 入 な どで 発展 の 基礎 を 築 いた 。 そ の 後 、 戦 時 中 の 急 落 を 経 て 、 ア メ リ カ系 の ぶ どう酒 醸 造 法 も 導 入 して 急 増 に 転 じ たが 、 原 料 ぶ ど うの 不 足 や 生 果 用 販 売 の 価 格 の高 騰 な どで 、 不 振 の 状 態 が 続 い て い る 。 本 県が 日本 を代 表 す るぶ ど う酒 の 生 産 県 で あ る こ とに は変 わ りが な い 。 ぶ どう 酒 醸 造 は 、 原 料 指 向 の工 業 な の で 、 工 業 分 布 はぶ ど う栽 培 地 とほ ぼ 一 致:し、 峡 東 の 塩 山市 、 山梨 市 、 勝 沼 町 、 石 和 町 に 多 く 、 甲 府 市 の北 東部 、 峡南 の 下 部 町 な ど に も み られ る 。 (2)本 県 の 近 代 工 業 と して 、 繊 維 工 業 と金 属 ・機 械 を あげ る こ とが で き る 。 本 県 に お け る近 代 工 業 の成 立 は 、 日未 だ 浅 く、 第2次 世 界 大 戦 後 とい っ て も過 言 で は ない 。す な わ ち、 今 次 大 戦 の 激 化 と と も に 、 本 県 の 伝 統 工 業 (在 来 工 業)の 主 要 工 場 の 殆 ん どす べ て が 軍 需 産 業 に転換 し、 弱 小 工 場 は休 廃 業 を余 儀 な くされ た の で あ る。 そ の 一 方 で、 京 浜 工 業 地 帯 か ら疎 開 工 場 が 加 わ っ て 機 械 工業 を 中 心 に 、 木 工 ・繊 維 ・縫 製 ・化 学 ・研 磨 な どの 軍 需 産 業 が 盛 ん に な った 。 戦 後 、 有 力疎 開 工 場 は京 浜 地 区 に引 揚 げ 、 残 りの 多 くの 工 場 も賠 償工 場 に指 定 さ れ て 、 一 部 の 残 存 工 場 が 日用 生 活必 需 品 の 産 業 に転 向 したが 、 や が て それ らの残 存 工場 を 中心 に本 県 の近 代 工 業 が 勃 興 して い くの で あ る 。 既 出 の 表1で 、繊 維 と 衣 服 の 両 工 業 の 製 造 品 出 荷 額 等 が 全 県 に 対 し て 占 め る比 率 は 22%で 小 さい が 、 事 業 所 数 で11.0%、 従 業 者 数 で5.4%を 占 め、 か な りの ウ エ イ ト を 持 っ て い る 。両 工 業 が 集 約 的 零 細 企 業 か ら成 り立 っ て い る こ とを示 して い る 。 製 糸 業 は 、1878年(明 治11)に 県が 甲府 市 錦 町 に 「山梨勧 業 製 糸 場 」 を設 立 した が 、・そ れ が 結 果 的 に生 糸 生 産 と,民営 に よ る機 械 製 糸

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『 教 育 学 部 紀 要 』 文 教 大 学 教 育 学 部 第32集 1998年 菊 地 一 郎 の近代工場建設を促し、明治・大正期を通じ てその繁栄をもたらした。やがて、丸茂製糸 や鐘紡、郡是製糸などの県外資本を招来する ことになった。戦中・戦後の一時期不振であ ったが、

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9

6

0

年(昭和

2

5

)

頃から復興した。 とくに「甲斐絹」で知られる郡内絹・人絹機 業は、富士吉田市・都留市・大月市・上野原 町(北都留郡)を中心に零細・中小企業の集 団によって産地を形成している。 戦前・戦中は、 くつ下・手袋類を中心にニ ット工業がわずかに行われているに過ぎなか ったが、戦後、それも朝鮮戦争の特需物資の 利用によってニット・衣服工業が甲府市内お よび西部山麓地域を中心に発展した。本県の ニット生産は高級子供物ニットで知られる が、セ}タ}物のほかワンピース・パンタロ ンなどの生産が増えているO 金属・機械工業は、戦後本県にとどまった 疎開工場や賠償指定を免れた残存工場が、朝 鮮戦争の特需景気に乗って発展した。とくに、 その後の経済の高度成長期以降に県および市 町村の工場誘致策によって進出してきた企業 によって、金属・機械工業の飛躍的発展がも たらされた。ちなみに、県外からの進出企業 の多くは、金属・機械工業であった。いま山 梨県工業統計から

1

9

9

5

年(平成

7

)

現在で従 業者

3

0

0

人以上事業所についてみると、総数

3

3

でその内訳は、機械

9

、電機

1

6

、輸送機

2

、 精機

2

の計

2

9

、機械工業が総数の

88%

を占め て、その他の業種は、食料

2

、紙製品

1

、そ の他 1である。大規模工場のほとんどが機械 工業であり、その多くが県外からの進出企業 で占められている。

3

.

工業開発と工業団地の造成

8.工場誘致の推進 本県の総人口は、

1

9

4

8

年(昭和

2

3

) 8

1

5

.

4

8

5

人をピークとして

7

2

年(昭和

4

7

)7

6

5

7

8

2

人まで下り続け、それから増勢に転じ ている。首都圏にありながら人口減少を続け 108 -る本県では、工業を中心に第

2

次産業人口の 増加、定着化によって県民所得の増大を計り、 人口増加につなげようとした。

1

9

5

1

年(昭和

2

θ

に「工場設置奨励要綱」を制定して、特 定規模以上の新設工場に工場敷地の幹旋や税 の減免などの優遇処置を講ずることとした。 また、市町村もこれにならい、工場誘致条例 などを設け、固定資産税の減免などを行い、 誘致を支援する姿勢を明らかにした。さらに 県は、通産省の委託を受けて、

1

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5

8

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6

1

年に かけて工業立地調査を行い、工業適地

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か所、 その面積

1

0

7

3

.

2

h

a

で、あることを公表した。た だし、これらの地区は、一部を除いてすべて が民有地である。

b

.

工場立地の団地化 山梨県鋳物工業組合は、

1

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1

1

2

月に甲府 市南部の上条新居町に事務所、倉庫、会議室 など共同設備の共同利用など企業活動を有利 に進めるために、

2

9

7

2

7

ぱの土地を買収して 「鋳物工業団地」を造成した。当時の組合員 (業者)は

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7

人、従業者は

1

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0

人であった。

2

年後の

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6

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年に、

7

年間の歳月をかけた「甲 府木工団地

J

が甲府市西部の徳行町に完成し た。敷地面積

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1

4

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白託、業者

5

0

人、従業者は

1

5

0

0

人であった。共同化・協業化による経 営構造の改善という面もあるが、住工混在に よる工業公害の解消という都市政策の側面も 見逃せない。 甲府盆地工業地区は、県下最大の工業地域 といえるが、甲府市南部の国母地区に県内最 大の国母工業団地の造成を計画し、

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9

8

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年 (昭和

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) 9

月に

1

6

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か月にわたる歳月を かけてその事業を完成させた。

4

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国母工業団地の造成

8.造成事業 この工業団地造成事業は、 196~ (昭和

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)

4

月に、甲府市を中心とする

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か村 (甲府市、敷島町、竜王町、昭和村、玉穂村、 田富村)が、

6

1

年に低開発地域工業開発法の

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施 行 後 直 ち に 同 法 の 工 業 開発 区域 と して 「甲 府 地 域 」 の 指 定 を 国 に 申 請 した の に 始 ま る 。 同 年9月 に そ の 指 定 を 受 け 、 さ らに66年12月 に 「都 市 開 発 区 域 」 に 指 定 され た 。 ま た、62 年 に 低 開発 地域 工 業 開 発 区域 の指 定 を 国 に 申 請 す る 際 に は 、 任 意 機 関 と して 甲府 地 区 開発 協 議 会 を組 織 し た が 、 指 定 を 受 け た 後 に事 業 の 長 期 的 な 実 施 の 面 か ら63年10月 に 甲 府 地 区 開 発 協 議 会 を改 組 して 、 法 的 に根 拠 の あ る 甲 府 地 区 開発 推 進 協 議 会 と した 。 これ に は今 後 の 県 が 中心 と な っ て 「甲府 地 区 」 の工 業 開発 を進 め て い って 欲 しい と い う要 望 が 込 め ら れ て い る 。 ・ 65年2月 、 国 母 工 業 団 地 の 造 成 を進 め る に 当 た っ て 、 甲府 市 と 中巨 摩 郡 昭 和村 、 玉穂 村 が 一 体 と な っ て 甲 府 地 区 開 発 事 業 団 を 組 織 し、 地 方 自 治 法 の 規 定 に よ り、65年5月 付 け で 山梨 県 知 事 か らそ の 設 立 が 認 可 され た 。 b.造 成 計 画 の 実 施 経 過 国母 工 業 団地 造 成 計 画 の 立 案 に あ た って 、 基 盤 整 備 に 関す る 当事 者 の認 識 に つ い て 検 討 して み る。 中央 自 動 車 道 と東 京 富 士 吉 田線 は 工 事 中 で あ る 。 ま た、 中央 自 動 車 道 北 回 り線 (工 事 決 定 、 そ の後 南 回 りに 変 更)、 国 鉄 お よ び そ の 他 の 主 要 道 路 の整 備 状 況 な どか ら、 次 の よ う に 結 論 づ け た。 「従 来 、 山梨 県 の 立 地 条 件 の 隘 路 と さ れ て い た 輸 送 施設 の整 備 は 画 期 的 に 進 め られ 、 京 浜市 場 に 近 い とい う立 地 条 件 の 優 位 性 が確 立 され た 」 と して い る。 国母 工 業 団 地 造 成 の 事 業 資 金 に つ い て は 、 1964年 度 か ら新 設 さ れ た 内 陸 工業 団地 先 行 造 成 の 地 域 開発 債 を予 定 し て い た 。 この起 債 枠 は64年 度25億 円 、65年 度50億 円 で 、64年9月 以 降 の ヒア リ ングの 結 果 、65年 度 の対 象13団 地 の 中 に 選 定 さ れ る こ と が ほ ぼ確 定 の見 通 し とな っ て い た 。 山 梨 県 の 計 画 で は、 新 規 工 場 の 誘 致 に よ っ て 、 山 梨 県 の 工 業 構 造 を高 度 化 し、 工 業 の 集 積 と 発 展 を 目 指 す と い う立 場 を と っ て い た 。 また 一 方 、 既 存 企 業 につ い て は 、 組 織 化 、 工 場 集 団 化 、 経 営 の 合 理化 、 近代 化 等 の 一 連 の 施 策 を 講 じ、 な お工 場 誘 致 に つ い て も 県 内工 業 と協 調 し得 る 業 種 や規 模 を持 つ もの に重 点 を 置 く とい う姿 勢 を とっ て い た。 と くに 国 母工 業 団 地 に対 して は、 造 成 面 積 の お よ そ2分 の1を 地元 ・既 存 の 企 業 の 集 団 化 、拡 張 用 と して 割 当 て る 予 定 を し て い た 。 そ れ は 単 に工 場 誘 致 の 強 化 だ け で な く、 既 存 工 業 の 柱 とな る 集 団 化 、組 織 化 、 設 備 近 代 化 な どの 推 進 の 契 機 をつ く るこ とに な る と同 時 に 、 企 業個 々 の 力 で は取 得 の 難 しい用 地 を供 給 す る こ とに よ っ て そ の 促 進 に 大 き く貢 献 す る こ と を期 待 して い た の で あ る 。 、なお 、 当 時 の 建 設 省 は 、 首都 圏 整 備 法 に 基 づ いて 、 工 業 団 地 造 成 面 積 は85ha以 上 、 分 譲 面 積 は1区 画33,000㎡ 以 上 と規 定 して い 左 。 そ れ に 対 して 、 国 母 工 業 団 地 で は最 終 的 に1 区 画16,500∼33,000㎡ で 分 譲 した とこ ろ も 出 た 。 変 更 を 重 ね て 、1973年 度(昭 和48)に 最終 的 に決 定 をみ た 「甲府 市 都 市 計 画 国母 工 業 団 地 造 成 事 業 施 工 計 画 」 に よれ ば、 施行 地 区 内 の 地 積 約97.27ha、1社 の 敷 地 面 積 は 最 低 0.6ha以 上 、 概 ね30社 の立 地 を 計 画 した 。 製 造 工 場 の業 種 は 、 電 気 機 械 、 輸 送 用 機 械 、 金 属 系 製 造 業 、お よ び 内 陸型 工 業 に適 す る 業種 、 そ の他 著 しい公 害 を及 ぼ さ な い工 業 と な っ て い る 。1980年(昭 和55)12月 に全 工 場 用 地 の 処 分 を 完 了 した が 、1993年(平 成5)の 時 点 で 国母 工 業 団地 内 に 入居 した企 業 数23社 、 工 場 敷 地 合 計 約81.Ohaで あ る 。 そ の他 、 道 路 、 河 川 、水 路 、公 園 、共 同 施 設用 地 の全 面 積 は 、 約16;26haと な っ て い る。 5.山 梨 県 土 地 開 発 公 社 の 設 立 と 工 業 団 地 の 辰 開 a.山 梨 県土 地 開 発 公 社 の 役 割 当公 社 は、1968年(昭 和43)1月 、 財 団法 人 「山梨 県 公 共 用 地 開発 公 社 」 と して 設 立 さ れ 、 発 足 した が 、69年4月 に財 団 法 人 「山 梨

(8)

『教育学部紀要』文教大学教育学部第32集 1998年 菊地一郎 県開発公社」に名称を変更し、さらに

72

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月に「公有地の拡大の推進に関する法律」 が施行されたことに伴い、

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4

2

月特殊法 人「山梨県土地開発公社」に組織変更され て今日に至っている。 業務の内容は、調和のとれた県土の開発 を促進し、産業経済の発展と県民福祉に寄 与するため、公共用地取得事業(公園施設、 公共施設、道路、住宅、学校など)、土地 造成事業(住宅団地、流通業務団地、工業 団地など)、附帯事業(県民の利便に供す るための駐車場管理)および処分などを行 うこととしている。 設立以来、

20

余年を経過したが、県の施 策推進の一翼を担って、工業県を目指し、 首都圏のサテライト構造による基幹工業団 地を核に、各種の工業団地の取得、r造成な ど、その目的とする業務内容の遂行に努力 を重ねてきた。しかし近年、公共用地の取 得をめぐる環境は、バブル崩壊に伴う経済 の停滞や急激な地価変動などによって、い くつかの困難な課題を抱えている。県では 立地件数 50 46 45 40 35 30 25 20 15 10 5

昭56 57 58 59 60 61 62 63 平元 新世紀初頭に向けて県土像として「環境首都

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を掲げ、

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呼 ( 平 成

6) 2

月に「山梨幸住 県計画

J

96

年「山梨幸住県計画第

2

次実施 計画」を策定し、スタートさせており、それ に沿った事業の推進が求められている。 山梨県土地開発公社による工業団地の取 得・造成の推移についてみると、基幹工業団 地については、甲西工業団地(取得年度

1

9

7

1

-78)

、釜無工業団地(同

71-8ω

、地域中核 工業団地は、峡北地域(同

82-88)

、富士北 麓地域(同

82-83)

、地区拠点工業団地は、 境川石橋地区(同

62-91)

、入団地区(同

87

-9ω

、櫛形地区(同

85-95)

、若草地区(同

8

の、武川地区(同

8

8

)

、双葉地区(同

84-87)

、 明野地区(同

64-90)

となっている。結局、 県土地開発公社が取得・造成した工業団地 は、基幹工業団地 5の中の 2、中核工業団地

4

の中の

2

、拠点工業団地

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9

の中の

7

となっ ており、その役割の大きいことが知られる。

b

.

新規工業立地の動向 ここで新規工業立地とは、県外からの進出 企業の立地とする。既出の通り、

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年(昭 面 積(ha) 50 46 45 40 35 30 25 20 15 10 5 O 2 3 4 5 6 7 8年 図1 県内への企業立地の推移 -110ー

(9)

和36)に 「工場 設 置 奨励 要綱 」 が 制 定 さ れ 、 また 市 町村 も こ れ に な ら っ て工 場 誘 致 条 例 を 設 け て 工 業 化 を 図 っ た 。 そ の結 果 、60年 ま で に18工 場 の 進 出 が み られ た。 さ らに 、58年 の 笹 子 ト ンネ ル の 完 成 後 、工 場 進 出 ・立 地 が急 増 し 、 従 業 員30人 以 上 の 主 要企 業 に つ い て で はあ る が 、60年 ∼64年 まで の5年 間 に新 ・増 設 工 場 数 は 全 県 で70を 数 え 、 取 得 面 積 は 170.6ha、1工 場 当 た り2.4haと な っ た 。 図1「 県 内 へ の 企 業 立 地 の 推 移 」 をみ る と、 1981年(昭 和56)以 降15年 間 で 、 立 地 件 数 の 総 計 は364件(社)、 取 得 面 積 は474ha、1件 (社)あ た り1.4haで あ る。 立 地 企 業 の 規 模 が 必 ず し も大 きい とは云 え な い 。 年 次 別 に推 移 を み る と、 一部 に ア ンバ ラ ンスが み られ る も の の 、 例 え ば、1983年(昭 和58)、91年(平 成3)、93年(平 成5)な ど件 数(会 社 数 ま た は工 場 数)と 取 得 用 地 面 積 とは ほ ぼ 比 例 関 係 に あ る とい え る 。 と くに91年 以 降 の低 落傾 向 が い ち じ る しい 。 c.県 内 に お け る工 業 団地 の 展 開 表2∼ 表6は 、 県 商 工 労 働 観 光 蔀、 産業 立 表2工 業 拠点 等の整 備方 針 1基 本 的 な考 え方 ・足腰 の強 い産 業構 造 を確立 し、地域経済の活性化を図るため、様々な地域の特性に配慮 しなが ら、 工 業拠 点 の整備 を進 め る とと もに地場 産業 向けの団 地及 び業 務団 地の 整備 を進 める。 ※方 向(幸 住 県計画 に位 置付 け)厂 ・三層 構造 の工業 団地の 整備 ・地 場 産業 向け の団 地の 整備 ・業務 団地 整備 の促 進 ・市 町村 が独 自で進 める工業 団地 につ いて の支 援 2背 景 ・本 県 の産 業経 済を考 え る と き、高度な技術を持 った工業 の計画的集積 は今後も欠かせない。 ・市町村 で は、地域経済活性のために依然 として製造業を中心 とした、企業誘致の希望が根強い。 ・地域 特 性 のバ ランスを考 え、 基本 的 な方 向を 示 し、市 町村 も含 めた 中で工業 拠点 等の 整備 を進 め る必 要が ある。 ・本 県 産業 の高 度化促 進 する ため には 、産 業の 頭脳 部分 の集積 が 必要 であ る。 3具 体 的 整備 方針 ① 基 幹工 業団 地整 備(県 計画) ・現在 進行 中の 東部 工業 団地 の整 備 を促進 す る。 ② 地 域 中核工 業 団地整 備(県 計画) ・東 山梨地 域 中核 工 業団 地の 整備 につ いて引 き続 き検討 する 。 ③ 地 区拠 点工 業 団地整 備(市 町村 計画) ・八 田(御 勅使 南)、三珠(大 塚)、上野原、境川(石 橋)、櫛形の各工業団地の整備を進める。 ④ 業 務用 地(県 計画)ビ ジネ スパ ーク、 米倉 山 ニュ ー タウ ンの整 備 を進め る。 ⑤ 地 場 産 業団地 の整 備 を進 める。 ⑥ 市 町村 工業 団地 整 備支援 ・市 町村 が独 自に進 める工業 団地 につ いて 望 ま しい整備 がな され るよ う支 援す る。

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『教 育学部 紀 要 』 文 教 大学 教 育 学 部 第32集1998年 菊地 一 郎 表3基 幹 工 業 団 地 概 要

工業 団地 名 計画年度 造成完成 団地面 積 分譲面積 事業主体 入居企業数 従業者総数 1 国 母 1968 (S.43) 1978 (S.53) 95.6ha 81.3ha 甲 府 地 区 開発事業団 23社 約5,000人 2 身 延 1972 197? 9.5 8.7 県 農 地 開 発 公 社 3社 約250人 3 甲 西 67 80 69.4 54.1 県 土 地 開 発 公 社 14社1組 合 約2,800人 4 ' 釜 無 67 81 65.9 56.2 県 土 地 開 発 公 社 6社1組 合 約1,900人 5 東 部 8? 96 (H.8) 約57.8 約24.6 ㈱ フ ジ タ 記 載 無し 5工 業 団 地 約298.6 約224.9 46社2組 合 約9,950人 表4地 域 中核 工業 団地 概要

工秦団地名 計画年度 造成完成 団地 面積 分譲面積 事業主体 入居企業致 s 峡 北 1956 (S.56) 1958 (S.58) 20.3ha 17.Oha 県 土 地 開 発 公 社 4社 7 富 士 北 麓 81 83 6.5 6.0 県 土 地 開 発 公 社 1社 8 御 勅 使 82 83 22.1 19.7 韮 崎 市 土地開発公社 1社 9 峡 南 82 86 15.9 14.4 県 2社 合 計 4工 業 団 地 64.8 57.1 8社 一112一

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表5地 区拠点 工業 団地 工 業用 地面 積 工 業団地 名 指定年度 分譲済 未分譲 入居企業数 10 境 川(前 間 田) 1985(S58) 3.Oha 3.Oha 0 1社 11 三 珠(上 野) 84 1.6 1.6 0 1 12 大 泉 4.8 4.8 0 1 13 御 坂 3.7 3.7 0 1 14 宮 沢 5.0 5.0 0 1 15 双 葉 5.1 5.1 0 5 16 白 根 16.2 16.2 0 1 17 入 田(天 房 木) 15.5 15.5 0 1 18 韮 崎 85 8.5 8.5 0 1 ' 19 櫛 形 6.4 4.9 1.5 4 20 若 草 3.8 3.8 0 1 21 境 川(石 橋) 8.6 6.6 2.0 2 22 上 野 原 88 19.8 16.9 2.9 19社1組 合 23 武 川 89 1.7 1.7 0 1 24 八 代 5.4 5.4 0 1社1組 合 25 明 野 4.7 4.7 0 1 26 三 珠(大 塚) 92(H4) (12.7) (o.o) (12.7) [用地 買収 中] 2? 八 田(御 勅 使 南) 12.0 7.1 4.9 3 28 一宮(地場産業団地) 96 1.9 1.9 0 1組 合 合 計 19工 業 団地 127.7 (12.7) 116.4 (o.o) 11.3 (12.7) 45社3組 合 ()内 数値は用地買収中 [備考]上 野 原 工業 団地 の造 成 は都 市 計 画 法 に基 づ く開発行 為 で 、㈱ 新 都 市 計画 の民 活事 業 。 また 、 一宮(地 場 産業 団地)は 町 の 開発事 業 で あ るが 、 表 中の そ れ ら以外 の工 業 団 地 はす べ て農 工 法 に よる 開発 事 業 で ある 。 地推 進 室 か ら提 供 され た 資 料 を集 約 ・整理 し た もの で あ る。 また 図2は 、基 幹 工 業 団 地5、 地域 中 核 工 業 団 地4お よ び 地 区 拠 点 工 業 団 地 19め 県 内 分 布 を図 化 した も の で あ る 。 この 分 布 図 を み る と 、 甲府 盆 地 の 南 西 部 お よ び そ の 周 辺 部 を峡 西 ・峡 北 の一 部 地 域 に 集 中的 に 多 く分 布 して い る こ とが わか る。 基 幹5、 地 域 中 核4お よ び地 区拠 点19の3 区 分 の 団 地 面 積(工 業 用 地 面 積)に り い て み る と 、 総:面積5038haの う ち で 、 基 幹59.3%、 中 核12.9%、 地 区拠 点27.9%と な っ てお り、 基 幹 と地 域 中 核 の 両工 業 団 地 を 合 わ せ る と、 72.2%を 占 め 、 県 主導 が 明 瞭 と な る 。 ま た 、 入 居 企 業 に つ い て も 、基 幹46社2組 合 、 地 域 中核8社 で 計54社2組 合 とな り、 地 区拠 点 の 45社3組 合 を上 回 っ て い る。 な お、 地 区拠 点 工 業 団 地 の 場 合 に工業 用 地 面積 の 規 模 は小 ざ く、 入 居 数 も少 ない が 、入 居 企 業 の規 模 は比 較 的 大 き く、 県 外 か らの 進 出 企 業 が多 い 。 注 目す べ き は、 県 土 地 開 発 公社 に よる工 業 団 地 の 用 地 取 得 ・造 成 の 成 果 で あ る。 基 幹 で 甲西 と 釜 無 、 地 域 中 核 で 峡 北 と富 士 北 麓 の4 工 業 団地 で 計135.3ha、 総 面 積 の269%を 占め る 。さ らに、既 述 の 地 区 拠 点 工 業 団 地 の 中 で 、

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「教 育学部 紀 要 』 文 教 大学 教 育 学 部 第32集1998年 菊地 一 郎 双 葉 、 八 田 、 櫛 形 、 若 草 、 境 川(石 橋)、 武 川 、 八 代 、 明 野 の8工 業 団 地 で 工 業 用 地 面 積 は51.2ha、 地 区 拠 点 全 体 の40%、 企 業 数16社 ユ 組 合 で 同 じ く全 体 の3分 の1強 を 占 め て い る 。 6.甲 府 地 域 テ ク ノ ポ リ ス と テ ク ノ エ リ'ア開 発 構 想 1981年(昭 和56)1月 に 県 は 、 「山 梨 県 総 合 福 祉 計 画 」 を 策 定 し たが 、 そ れ を受 け て83年3月 に 「山梨 県 工 業 高 度 化 推 進 ビ ジ ョ ン」 い わ ゆ る 「ク リス タル バ レ ー構 想 」 を発 表 した 。 そ の ネ ー ミ ング は 、 ア メ リ カ の 「シ リ コ ン バ レー」 を模 し た もの だ が 、 内 容 は か な り異 な り、 地 場 産 業 の 活性 化 、 進 出 企 業 の 活 発 な 生 産活 動 の促 進 、 両 者 の 連携 強化 、 そ れ らを 通 じての 新 産 業 の 創 出 や 工 業 高 度化 基 盤 の柱 と し、 本 県 の 恵 ま れ た 自然環 境 を生 か しな が ら、 農 林 業 、 商 業 、 サ ー ビ ス業 、 観 光 との調 和 を 図 る 。 そ の 中 で、 伝 統 工 芸 か ら先 一114一

(13)

表6山 梨 県立地 企業 一 覧(県 関係 工 業団地 入居企 業) (H10.3現 在) 工業 団地名 企 業 名 主要製造品 目 工 業団地名 企 ・ 業 名 主 要製造品 目 国母工業 団地飯 田 鉄 工 ㈱ 水 門、橋梁、立体駐車装備 境 川 団 地 高 畑 精 工 ㈱ 境 川 工 場 水 道メー ター 、精 密部 品 ミ ネ ベ ア 音 響 ㈱ ス ピ ー カ ー 、トラ ンス 富 沢 団 地中 央化 学 ㈱富 士 工 場プラスチック容器 ㈱ 甲 府 明 電 舎 各種モーター、電子制御装置 三 珠 団 地川 崎 電線 ㈱ 三珠 工 場プラグ付 電線コード ㈱ コ ニ カ サ プ ラ イ ズ 電 子複写機 部品 大 泉 団 地 山 梨 ミクロ コー テイング ㈱ 精密研磨テープ ㈱ 甲 陽 木 工 製 作 所 家具 御 坂 団 地 コ ピ ア ㈱ 甲 府 工 場 PPC複 写機 メ ・デ ィ ア テ ッ ク ㈱ ビデオテーブ、フロッピー ディスク 白 根 団 地 富 士 電 機 ㈱ 山 梨 工 場 鱒 体素子、ハードディスク装置、等 ㈱ サ ン ニ チ 印 刷 印刷 物一般 双 葉 団 地トックベ アリング㈱ 山梨 工 場 各種ベアリング製 品 三 和 テッキ㈱ 甲 府 工 場 電線接続用圧縮楓 管糸支持装置 甲府 東 洋 ㈱ 双 葉 工 場 即席麺 ・具材 三和 電気 工業㈱甲府工 場 電気 通信機 器部品 川辺農研産業㈱山梨工場 トレンチャー ㈱ 東 日製 作 所 甲府 工 場 トルク機器 ㈲ 千 塚 製 作 所アルミダイカスr THK㈱ 甲 府 工 場 直 動システム ㈱ メ イ コ ー 工業用計測機器 ㈱内外電機製作所甲府工場 受 電盤、配電盤 韮 崎 団 地東京エレクトロン㈱総合研 究所 半導体製造装置の研究開発 中 択 製 作 所 製材 若 草 団 地 ㈱YKKAP アルミサ ッシ組 み 立 て バィオニァビデオ㈱ 国母事業所 半導体製品 櫛 形 団 地 ㈱内藤電誠町田製作所 甲府工場コンピュータの設 計 ・製 造 富 士通カンタムデバイス㈱ 光、マイク畷 糟 佩溺ウム礦 半醂 ㈱ 日本 光 ディスク・甲府 工 場 コンバ クトディスク 松 下電器産業㈱甲府工 場エアコ凋 コ物 サー、蘇 用ロボット ㈱ 五 藤 光 学 研 究 所プラネタリウム ミ ノ ル 工 場 ㈱ 建 築用鉄骨加工 ㈱ ブ ラ ズ マ シ スーテ ム 半導体製造装置の製造 宮 坂 醸 造㈱ 甲府 工場 味噌 境 川(石橋)団地 ㈱ 潤 工 社 ・山 梨 工 場 フツ素樹脂電線 山 梨 電 子 工 業 ㈱ 複 写機用等 感光 ドラム 飯 田 鉄 工 ㈱ 境 川 工 場 水 門 、橋 梁 の設 計 ・制 作 横河電機㈱ 甲府事業所 高周波測定器、工業計器 武 川 団 地 山 梨 イ.ズ ミ ㈱ 発 泡 スチ ロー ル ロッド・ファー・イースト㈱ 甲府 工 場 各種工業用接着剤、塗料 八 田 団 地 トヨタ自動車㈱山梨事業所 ユ ニツト住 宅 井 上 釧 材 ㈱鋼材 加工 明 野 団 地 中央電子㈱ 山梨明野事業所 コンピュータ応 用 システム 身延工業 団地 ㈱ ジ オトップ 山 梨 工 場 三 角杭 、TOPパ イル 八 代 団 地 山梨ニューマテリアル協業組合 強化プラスチック浄化槽 ㈱ メッッ・事業 本 部身 延工 場 ダイカスト ㈱ オ ギ ノ ・生 鮮 セ ンター 食品加工センター 山 梨 応 化 ㈱ 印刷 材料 上 野 原 団 地 上野原工業団地事業協同組合 機械金属 関係F 甲西 工業 団地 北 村 グラファイト精 工 ㈱ 炭 素製品 富 士 航 空 電 子 ㈱ 精 密 金 型 、プ1レス部 品 ケ ル ㈱ 山 梨 事 業 所 コネクター ㈲ サ ン セ イ ッ ー ル 機械工具加工 、販売 ㈱ ア ル フ ァ ・山 梨 工 場 建築用錠前 ㈱ 桂 川 精 螺 製 作 所自動車 用特種部 品、ボルト サ ンスター技研㈱ 山梨甲西工場 接 着 剤 、シーリング剤 ㈱ 橋 本 熱 処 理熱 処 理 業 』 ㈱ 関 製 作 所 ・甲府 工 場 電気機械器具 東 芝 エ レベ ータテ クノス㈱ 昇降機組立 メ ド マ ン ㈱ 産 業 用 ロボット ㈱ 三 幸 プラスチック成形部 品 田代電化工業㈱山梨事業所 電気機械器具 ㈱ トリケ ミカ ル研 究 所 高純度化学材料の合成 TDK㈱ 甲 府 工 場 VTRヘ ッド、フロッピーヘ ッド 大 日 本 ホ イ ル ㈱ 食品包装材 、アルミ箔製 品 山 梨 松 下 電 工 ㈱ プリント配線基板 ㈱ 一 条 工 務 店 木 造住 宅 ・ブレカット加 工 日 世 ㈱ 甲 府 工 場 食 品製造 ㈱ エ ノ モ ト 半 導 体 リードフレーム等 山 下 電 機 ㈱ 山 梨 工 場 VTR部 品 ㈱ 清 和 光 学 製 作 所液晶産業用装置、顕微鏡装置 ヤマトラボテック㈱山梨工場 理化学機器 ㈲ キ ド ハ イ テ ッ クプラスチック金型 山 梨 ア ビ オ ニ ク ス ㈱ プリント配電基板 ㈱ 日 本 ア ル ミ ッ ト エ レクトロニ クス部 品 サ ンコールエンジニアリング㈱ 各種線ばね ㈱ 甲 神 電 子 工 業 治工具、省力機器 甲西家具工業団地協同組合 家具(12組合 員) ㈱ テ ク ノ ワ ー ル ド コネクター靖子台、中継部品 釜無工業 団地 ㈱ 浅 川製作 所 ・甲府工 場ボルト、ナット ㈱ 上 野 原 レ ン タ カ ー 運送事業 ㈱ キ ト ー チェーンブロック 八田(鋤館 膕 地丸 茂 電 機 ㈱舞台・テレビスタジオ照明用器具 ㈱ アイ ・テ ック ・甲 府 市 店 金属加工 内 外 電 機 ㈱ 一 テ ル モ ㈱ 甲 府 工 場 注射針、注射器 地場産業 団地 味 の ふ るさと協 業 組 合 清 酒 、ワイン、調 味 料 等 盟 和 産 業 ㈱ 甲府 工 場合成樹脂製内装 品 八田(鋤館)団地ランデ ィング ・ビツグ ・ワ ン㈱ 舞台・テレビスタジオ照朋 器具 よっち ゃん食 品 工 業 ㈱ 味付イカ 上 野 原 団 地 ミマ ス 特 殊 印 刷 ㈱ 半導体 関連部品加工 釜 無金属工業団地協同組合 建期 賄 プ1ント臨 等(15船員》 ㈲ 軽 部 製 作 所各種ネジ製 品 峡北 中核 団地理学 電 機 ㈱須 玉 工 場X線 回析装 置 協 同 ゴ ム 工 業 ㈱ 工業用ゴ醸 品、カ スチック醒 品等 三 井 農 林 ㈱ 須 玉 工 場 清涼飲料、粉 末飲 料 山梨ビジネスパーク㈱ ダ イ ワ ロ ッ ク ス 錠前取 手、つまみ等 日本 酸 素 ㈱ 山梨研 究 所石英ガラス、酸素製造技術 ㈱ 応 微 研アが以ク茸訟 枯れ防止材等 湘 南香 料 ㈱ 山梨 工 場食品香料、濃縮原果汁 (105社5組 合) 富士北麓中核団地 御勅使中核団地 国際電気㈱富士吉 田工場 三 井 金 属 ㈱ 韮 崎 工 場 コンピュータ端 末 機 器 自動 車 用 ドアロック [備考]内 外 電 機㈱ 、協 同 ゴム工 業 ㈱ 峡南 中核 団地 山 川 工 業 ㈱ 山 梨 工 場 自動車用プレス部 品 ㈱ ダ イ ワロ ックス 、㈱ 応 微 研 の リスパ ック㈱ 山 梨 工 場 プラスチック成形品 4社 は未操業

(14)

『 教 育 学 部 紀 要 』 文 教 大 学 教 育 学 部 第32集 1998年 菊地一郎 端技術までの幅の広い、しかも、中小企業 から大企業まで層の厚い工業構造をっくり あげ、地域の特性にあった特色ある内陸工 業県をつくりあげようとするものである。 さらに、

87

3

月に2,

000

年を目標年次と する「全県テクノエリア計画」を策定する ために基本構想を作成した。「全県テクノ エリア計画」では、県内各地を固有の課題 や発展要因としての特性を踏まえる中で、 甲府地域テクノポリスおよび峡束、峡南、 八ヶ岳南麓、富士北麓・東部の4つのテク ノゾーンからなる 5つ の 県 域 に 分 け て い るo ー‘方、県は

85

6

月に甲府地域テクノポ リス基本構想を示した。さらに、

88

2

月 には県の開発計画が国の承認を受けた。テ クノポリス地域の設定は、都道府県に委ね られており、国が承認することによって地 域指定となる。テクノポリス構想は、通産 省が打ち出した地域振興策で、ハイテク産 業を軸に産・学・官が一体となって新しい 産業都市を育成しようとするものである。

83

年に制定された高度技術工業集積地域開 発促進法(テクノポリス法)および同施行 令にもとづいている。開発促進に係わる助 成措置としては、国および地方公共団体に よる税制上の優遇措置、通産省から補助金 の交付があるO なお、テクノポリス地域の 設定の要件には、自然的社会的条件からみ た一体性の確保(面積おおむね

13

ha以下、 市町村単位で連続した地域とすること。) など

5

項目にわたる。現在、

26

の指定地域 があり、首都圏では本県の甲府地域と栃木 県の宇都宮地域の

2

個所だけである。 再び、戻って、前述の「全県テクノエリア 計画」の基本構想を踏まえて、

88

1

1

月に 「山梨県テクノエリア開発構想」が作成さ れた。この開発構想は、

88

1

月に策定さ れた「山梨県新総合福祉計画」の部門計画 として、その実施計画と相まって推進され 116 -ることになったD この開発構想では、各テク ノゾーン相互間および、戦略拠点、で、ある甲府テ クノポリスとの人事交流、技術交流を始とす るさまざまな形での連携を進め、県土の均衡 ある発展を図ろうとするものである。 全県テクノエリア形成の目標として、(1 ) 技術高度化による地場産業の活性化(2 ) 新 たな産業展開の核となる先端技術企業の導 入、(3 )企業関の連携強化、(4 )地域固有 の技術と新技術の融合による新産業の創出、 ( 5 )産・学・官の協力連携による研究開発 体制の整備、(

6

)産業相互連関による地域 経済基盤の強化、(7 )頭脳産業基地づくり を担う創造的で活力に溢れた人材の育成、

(

8

)潤いに満ちた個性豊かな町づくりの推 進が掲げられている。なお、計画期間(目標) は 1~8-2∞昨までで、第 1 期から第 3 期に 分けられ、創成・成長・熟成期となっている。 しかし、結果的にみると、構想自体は非常に 良いが、いかにも時流に恵まれず必ずしも十 分な成果があったとは云い難い。後日、検証 の機会を得たいと思う。将来への布石となっ たことは確かである。

1994

年(平成

6) 2

月に、「山梨幸住県計 画」が策定されて、

98

年度までの第

1

次実施 計画に引続き、第

2

次実施計画

(1998-2

2

年度)が進行中であるO 環境、福祉・医療、 教育、文化、産業、基盤整備など、あらゆる 分野においてバランスのとれた「環境首都」 の実現に全力を蓋すとしており、工業・産業 の開発優先の施策は影を潜め、少くとも当面 は県民生活の重視で安定指向が続くと予想さ れる。近年の激動する社会経済の下で、時宜 を得た賢明な県政の選択といえるだろうO

まとめ

山梨県は、周囲を山に固まれた内陸県であ るO どちらかといえば山国といってもいいだ ろうD ただ位置的には恵まれ、本州のほぼ中 央にあり、京浜工業地帯および松本・諏訪・

(15)

東 駿 河 湾 な どの 工 業 地 域 に比 較 的 近 い。 問 題 は交 通 ・運 輸 上 の 悪 条 件 で あ っ た。 しか し、 近 年 と くに 改 善 が 著 し く、 中 央 自 動 車道 の 全 線 開 通 な ど工 業 立 地 上 の 制 約 は大 幅 に緩 和 さ れ 、 周 囲 の 工 業 地 域 や 新 東 京(成 田)国 際 空 港 へ の ア クセ ス が 容 易 に な った 本 県 は 製 糸 ・絹 織 物 ・研 磨 ・和 紙 ・食 料 品 な どの 伝 統 工 業 の 諸 部 門 で 、 第2次 世 界 大 戦 前 は 全 国 的 に優 位 に 立 つ 内 陸 工業 県 と して の 地 位 を 占め て い た 。 戦 時 中 は企業 の 多 くが 軍 需 産 業 とな り 、 戦 後 は 有 力 な疎 開工 場 が 京 浜 地域 に 引 き揚 げ るな ど し て 、 工業 は 衰 退 す る が 、 や が て 朝鮮 戦 争 の特 需 景 気 に よっ て復 活 し、 県外 か らの 多 くの 工場 ・企 業 の 進 出 に よ っ て 、 金属 ・機 械 ・化 学 な どの 近代 工 業 が勃 興 した 。そ れ ら 県 外 か らの 進 出 企業 の 立 地 は 、 首都 圏 整備 法 や 通 産 省 の 工 業 立 地 政 策 に負 う と ころ も大 きい が 、 直接 的 に は県 や 市 町村 の 積極 的 な誘 致 に よ る と ころ が 多大 で あ る。 工 業 団 地 の 造 成 は 、 首都 圏 の埼 玉 ・千 葉 ・ 群 馬 ・茨城 の 諸 県 に 軽 べ ると 、 質 と量 に お い て か な り見 劣 り が す るが 、 そ れ で も国母 工 業 団 地 の 造成 を皮 切 りに 、基 幹 工 業 団5(国 母 工 業 団 地 を含 む)、 地 域 中核 工業 団地4、 地 区拠 点 工業 団 地19な ど と な って い る 。 中心 的 役 割 を は た した の は 、 県 お よ び 市 町村 の主 導 で あ る 。 団地 内 立 地 企 業 は、 県外 か らの進 出 企 業 お よび 県 内 企 業 か ら 成 り立 っ て い る 。 県 外 進 出 企業 の 団 地 内 立 地 率 は、 資料 が な い の で不 詳 で あ る 。 また 、 県外 進 出 企 業 の 中 に は 団 地 外 に 立 地 した もの も多 数 あ る。 た だ し、 大 企 業(従 業 員30人 以 上)の 場合 は 、 団 地 内 立 地 の 約 半 数 以 上 が 県 外 進 出 工場 と推 定 さ れ る 。 1988年(昭 和63)2月 に 、 甲府 地 域 テ ク ノ ポ リス が 地域 指 定 を受 け た 。 また 県 は 、 同 年 11月 に 「山梨 県 テ ク ノエ リ ア 開発 構 想 」 を発 表 した 。 そ こで は、 全 県 を 甲府 地 域 テ ク ノポ リス を 開発 拠 点 と して 、そ れ を 取 り囲 む 峡 東 、 峡 南 、八 ヶ岳 南 麓 、 富 士 北 麓 ・東 部 の4つ の テ ク ノ ゾー ン と で5つ の 圏 域 に 分 け て 開発 す る と して い る 。 本 県 の 工 業 化 が 行 くべ き 道筋 が 明 示 さ れ た と言 え る。 しか し、 国 内 外 の社 会 経 済 情 勢 は 最 近 と み に厳 し さを 増 し て い る 。 多 くの 試 錬 にめ げ る こ と な く、 「山梨 幸住 県 計 画 」 の 中 の 環 境 首 都 で 、 厂ク リ ス タ ルバ レー 」 ま た は 「テ ク ノエ リア 」 を 形 成 し て欲 しい もの で あ る 。 参 考 文 献 1.財 団 法 人 日 本 経 済 研 究 所 編(ユ954):山 梨 県 工 業 の 実 態 と今 後 の 方 向(山 梨 、 山 梨 県 総 合 開 発 局) 2.山 梨 県(1968):長 期 開 発 計 画 3.青 野 寿 郎 ・尾 留 川 正 平 編(1976):日 本 地 誌11(東 京 、 二 宮 書 店) 4.山 梨 県(1976):山 梨 県 長 期 総:合 計 画 5.山 梨 県(1981)・:山 梨 県 総 合 福 祉 計 画 6.甲 府 ・国 中 地 区 地 場 産 業 総 合 振 興 事 業 推 進 協 議 会(1982):山 梨 の 地 場 産 業 一産 地 の 沿 革 と 製 品 一 7.山 梨 県(1988):山 梨 県 新 総 合 福 祉 計 画 8.山 梨 県(1988):山 梨 県 テ ク ノ エ リ ア 開 発 構 想 9.協 同 工 業 組 合 国 母 工 業 団 地 工 業 会(1993) :国 母 工 業 団 地 の あ ゆ み 一15周 年 記 念 一 10.山 梨 県(1994):山 梨 幸 住 県 計 画 11.地 域 振 興 整 備 公 団(1995):地 域 統 計 要 覧 、 1995年 版 12.山 梨 県 土 地 開 発 公 社(1995):21世 紀 へ の 足 お と 一 公 社 設 立20周 年 記 念 誌 一 13.山 梨 県(1997):w梨 幸 住 県 計 画 、 第2次 実 施 計 画 14.山 梨 県(1998):山 梨 県 統 計 年 鑑 、 平 成9 年 版 15.山 梨 県(1998):平 成7年 工 業 統 計 調 査 報 告 16.山 梨 県(1998):県 土 地 利 用 に 関 す る 施 策 の 現 況 と 課 題 、 平 成10年3月

参照

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