1
-第2学年
道徳学習指導案
1 主題名 『大好きなぼく』[低学年3−(2)] 資料名 「ぼく (東京書籍)」 2 主題設定の理由 ○本主題では,好きなものや好きなことがあるのは,自分が生きているからであることに気付き, , 。 生きていることを喜び 自分の生命を大切にしようとする心情を育てることをねらいとしている 本主題で指導する生命とは,活動していく上でのみなぎる原動力である。自分が生きているから こそ様々な人に出会い,様々なことを経験することができる。そして,そこに生きがいを見出し て,はつらつと毎日を過ごすことができるのである。そこで,自分の好きなことや好きなものを 想起し,関わる時のうれしさや楽しさを実感することで,自分が生きていることに気付き,これ から自分の生命を自分で生かしていく見方・考え方・感じ方をとらえる道徳学習が大切であると 考えた。本主題に関しては,第1学年の自分の力を精一杯出して活動することの素晴らしさに気 付く学習を受け,第3学年の生命の尊さを感得し,生命あるものを大切にしていこうとする心情 を育てる学習へと発展していく。 ○本学級の子どもたちは、生活科の学習で好きな野菜を育てたり,飼育小屋の小動物に触れたりす る経験をしている。また,カブトムシの幼虫を教室で飼う上で,育て方について話し合って世話 をするといった姿が見られるなど,生き物の生命への関心は高い。しかし,それは,生命がなく , 。 , なると困るという観点からの思いが強く 生きていることの素晴らしさは意識していない また 自分自身の生命を意識し,自分もそれらと同じように生命をもった大切な存在であることに気付 いている子どもは少ない。これは、自分の生命が身近すぎ,自分が生きているのは当たり前のこ とであると考えているからであると思われる。そこで,自分自身を見つめ直すことや他の人に認 められる喜びを味わう体験をとおして,自分自身が生きていることが全ての中心にあることに気 付き,生きることを喜び,自分の生命を大切にしようとする心情を育てる学習が大切であると考 え,本主題を設定した。このことは,生きている喜びを実感し、自他の生命を尊重しながらより よい生き方を求めようとする道徳的態度を育てるとともに,感動し,生命を輝かせる子どもの姿 を生み出す上でも意義深い。 ○本主題の指導にあたっては,生命尊重に関わる内容のつながりを図り,心が通い合う交流活動を とおして,自分自身が生きているからこそ,楽しいことや嬉しいことに出会えることに気付き, 生きていることを喜び,自分の生命を大切にしようとすることができるようにしたい。そのため にまず,事前学習では,学級活動「好きなものクイズをしよう」で,自分や友達には好きなもの や好きなことがたくさんあることを意識させる。それを受けて道徳の時間では,読み物資料「ぼ く」をもとに,自分が生きているから好きなことや楽しいことを経験できることに気付かせ,自 分の存在の大切さを考えさせる。そして,生きていることを喜び,自分の生命を大切にしていこ うとする心情を育てたい。さらに,事後学習では,帰りの会で友達のよさを発表し合うことで, 一人ひとりを認め合ったり,生活科の「大きくなったわたしたち」で,今の自分が好きなことや できるようになってうれしかったことを感じることができるようにしたい。 特に本時指導にあたっては,まず,つなぐ段階で,好きなことがたくさんあることの喜びを話 し合い,価値の方向付けを図る。次に,深める段階では,資料「ぼく」をもとに,好きなものが たくさんあることや,その中でも自分が一番好きな気持ちに共感し,どんな気持ちで「ぼく」は 自分が一番好きなのかを話し合わせ,生命尊重の価値を追求・把握させる。さらに,見つめる段 階では、これまでの自分の生活を振り返り,楽しさや嬉しさを感じた経験を話し合い,生きる喜 びを感じさせることで,価値の内面的自覚を図る。最後に,あたためる段階では,自分たちが楽 しく活動している写真を提示し,生きていることを実感させ,実践への意欲を高めさせる。2 -3 主題計画(道徳の時間1時間・学級活動1時間・生活科12時間) 道徳の時間との関連によ 【体験活動】 配 ね ら い 容 時 り考えられる内 1 自分や友達には,好きなものや好きなことがあることに気付く。 、 ○学級活動 1 ○自分の好きなものや好きなことを振り返り,それを友 ◎自分や友達には 「 好 き な も の 達とクイズ形式で出し合うことをとおして,お互いの 好き な も の や好 事 クイズ を し ことをよく知り,よりよい友達関係ができるようにす きなことがある 。 よう」 る。 ことを意識する 前 ○帰りの会 ○自分が楽しかったことや友達のよさをふり返り,友達 ◎自分 が楽しかっ 学 に伝えることができるようにする。 たことや友 達の よ さ を紹介 し合 習 うことで, 自分 や友 達のよさを 感じる。 , , 2 学級活動でのお互いの個性を認め合う体験をもとに 好きなものや好きなことがあるのは 自分が生きているからであることに 気付き,生きることを喜び,自分の命を大切にしようと 道 する心情を高める。 徳 の ○「ぼく」 1 ◎好きなものや好きなことがあるのは,自分が生きているからであることに 時 低 3− 2( )本 気付き,生きることを喜び,自分の生命を大切にしようとする心情を育て 間 時 る。 ○読み物資料の登場人物の心情を,吹き出しをもとに共感的に話し合わせ, 自分の存在の大切さに気付き,生きることを喜び,自分の生命を大切にし ようとする価値の自覚を深めることができるようにする。 3 自他のよさを認め合い,生命を大切にし,よりよく生きていこうとする。 ○帰りの会 ○自分や友達のよさが分かることによって,お互いが大 ◎自分 が楽しかっ 切な存在であることに気付き,友達を大切にすること たことや友 達の ができる。 よ さ を紹介 し合 ○心のノートに一週間の自分を振り返って,自分に手紙 うことで, 自分 事 を書く。 や友 達のよさを 感じる。 後 ○生活科 12 ○自分の学校,家庭,近所などの人々との関わりに関心 ◎自分 の成長 と家 「大きくなっ をもち,集団や社会の一員として,自分の役割や行動 族と は深いつな た わ た し た の仕方について考え,適切に行動することができる。 がりがあり ,成 学 ち」 ○誕生から現在までの自分の成長の様子を進んで調べ, 長の 喜びや 生き その成長を喜ぶことができるようにする。 る楽 しさに 気付 ○自分が調べたり 持ってきた物をもとに調べたりして, , く。 習 誕生から現在までの自分の成長を工夫してまとめるこ とができるようにする。 ○生まれてからの自分の成長や生活の様子を調べる活動 をとおして,自分の成長には人々の支えがあったこと への感謝や自分ができるようになったことへの喜びの 気持ちをもつことができるようにする。
3 -4 本時のねらい (1)好きなものや好きなことがあるのは,自分が生きているからであることに気付き,生きるこ とを喜び,自分の生命を大切にしようとする心情を高める。 (2)吹き出しをもとに,読み物資料の登場人物の心情を共感的に話し合い,自分の存在の大切さ に気付き,生きることを喜び,自分の生命を大切にしようとする価値の自覚を深めることができ るようにする。 5 準備 主題表,道徳学習ノート,かがやきファイル,写真資料 6 学習指導過程 学 習 活 動 と 内 容 指 導 上 の 留 意 点 1 「好きなものクイズ」をして感じたこと 1 「好きなもの クイズ」で,自分や友達に を話し合う。 は好きなものがたくさんあったことを振り 返らせ,価値の方向付けをする。 ※写真資料 で,学級活動で好きなことがたく つ さんあることに 気付いたことを振り返らせ ○あなたには,好きなものや好きなこと る。 がありますか。 ※かがやき ファイルを参考にして,自分の好 きなもの ・こと・ひとのついて振り返らせ な ・自分や友達には好きなものがたくさんあ る。 ることがわかった (互いを認め合う心)。 ※好きなものがたくさんあることや好きな ・身の回りには,楽しいことがいっぱいあ こ とができるのはなぜなのか投げ掛け,め るんだなあと思った。 (生きる希望) あ てにつながるようにする。 ぐ ・好きなことを考えているときは嬉しい。 (生きる喜び) すきなことがいっぱいできるひみつを 見つけよう。 2 資料「ぼく」をもとに,生命尊重の価 2 資料「ぼく」をもとに,主人公の気持ち 値を追求する。 を話し合い,生命尊重の価値を追求・把握 させる。 ( )好きなものがたくさんある「ぼく」の気1 ( )ぼくが,好きなものを好きと思う気持ちを1 持ちを話し合う。 自分の体験と重ね合わせて話し合わせる。 深 ※主人公が好きなものを理由と共に出させ, ○ ○○ のどんなところが好きですか「 」 。 たくさんあることに気付かせる。 ※道徳学習 ノートには書かせずに,全体で話 ・お父さんは仕事をしているところがかっ し合わせる。 め こいいから好き。 (好きなひとを思う気持ち) ・お風呂から出た時,はだかんぼうで駆け 回ると気持ちがいいから好き。 ( )) る 好きなことを思う気持ち ・クロワッサン は,サクッとしていておい しいから好き。 ( )「ぼく」がいちばん好きという主人公の気2 (好きなものを思う気持ち) 持ちや理由を話し合わせる。 ※道徳ノートに主人公の気持ちを書かせる。
4 -( )「ぼく」のことが一番好きな主人公の気2 ※主人公が自分のことを一番好きだという理 持ちを話し合う。 由を隣の友達と話し合わせる。 , 。 深 ※二人組での話し合いの後 全体で話し合う ◎ぼくがいちばん好きと言っている ぼ「 ※自分の存在があるからこそ ,好きなもの ・ く」は,どんな気持ちでしょう。 こと・ひとがあるのだということをとらえ させる。 め ・ぼくがいないと何もできない。 ※補助発問 をして,好きなもの・こと・ひと (自分の存在の大切さ) があるのは,元気に生きている自分の心が 。 ・ぼくがいるから何でもできる。 あるからこそだという気持ちに気付かせる (自分の存在への自信) る ・生きていてよかった。 (生きる喜び) ・これからも,もっともっと 好きなものが 。 ( ) できるといいな 生きていく希望 元気に生きているぼくがいるから。 3 日常生活の中で,自分が元気に生きて 3 日常生活の中で,喜びを感じ,生きてい いると思うのはどんな時か話し合う。 てよかったと思うことを話し合わせ,価値 の内面的自覚を図る。 ※子どもが好きなことをしている様子などを ○自分が元気に生きているから好きなこと 把握しておき,助言する。 見 ができたことがありますか。 。 ( ) ・友達と遊ぶとき 喜び 。 ( ) つ ・家族と一緒にいるとき 安心感 ・おいしいものを食べるとき。 (生きていく活力) め ・後ろ回りができるようになったとき。 (達成感) ・ ドッジボールで友達に 「強いね!」と, る 言われたとき。 (自信) ・きれいな夕日をみたとき。 (感動) ・お手伝いをして,お母さんや先生にほめ 。 ( ) られたとき 有用感 4 写真を見る。 4 いきいきと活動する子どもたちの写真資 料をもとに生きている喜びを実感させ,こ あ ・楽しかったな。 れからも 自分の生命を輝かせていこうとい た ・ぼくがいるから楽しいことができるんだ。 う気持ちを高めさせる。 た ・ぼくがもっと好きになったよ。 ※子ども達一人ひとりが好きなことに熱中し め ・これからもいろいろなことを自分からし 元気に活動している姿を紙芝居形式で紹介 る ていきたいな。 する。 (自分の生命をいきいきと 輝かせていこ ※BGMを流し,実践意欲を高める。 うとすることへの意欲)